JP2517431Y2 - ビスカスダンパー - Google Patents

ビスカスダンパー

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JP2517431Y2
JP2517431Y2 JP1989001380U JP138089U JP2517431Y2 JP 2517431 Y2 JP2517431 Y2 JP 2517431Y2 JP 1989001380 U JP1989001380 U JP 1989001380U JP 138089 U JP138089 U JP 138089U JP 2517431 Y2 JP2517431 Y2 JP 2517431Y2
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annular
annular space
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進 沼尻
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、クランクシャフト等に付設されるビスカス
ダンパーに関する。
〔従来の技術〕
例えば、エンジンにおいては、高速回転,高出力のも
のになると、クランクシャフトの捩り振動が大きくなる
ので、これを抑制するために、その軸端にビスカスダン
パーが付設される。
この種のビスカスダンパーは、従来、第5図部分縦断
面図及び第6図部分正面図に示すように、ディスク01の
外周に形成された軸方向に開口する長方形環状溝02に長
方形断面を有する慣性リング03が挿入されて環状蓋板04
で油密に閉塞され、環状溝02,蓋板04と慣性リング03と
の間の軸方向及び半径方向の狭いすきまはシリコン油で
満たされている。ここで、05は慣性リングと環状溝との
半径方向すきまを保って両者の金属接触を防止するため
の弗素樹脂製ジャーナルベアリング、07は取付ボルト
孔、08は中心孔である。
エンジンの運転中にクランクシャフトが捩り振動を生
ずると、慣性リング03は環状溝02に対して相対的に大き
な振動数で円周方向に振動し、その際、両者のすきまに
封入されたシリコン油の粘性によるせん断抵抗によって
クランクシャフトの捩り振動は抑制されて小さくなるの
である。
しかしながら、この種のダンパーケーシングは、クラ
ンクシャフトの前端に嵌着されたプーリにそのボルト孔
07を通して取付ボルトで固着されるのであるが、強固に
ボルト締めすることが重要である反面、強固にボルト締
めすると、ボルト孔のワッシャーに当接する部分がへた
ってボルトの軸力が低下し、強固な固着ができなくなる
という問題がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案はこのような事情に鑑みて提案されたもので、
強固にクランクシャフト側に固着することのできるビス
カスダンパーを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本考案は、ディスクの外周に沿って同心的
に形成された環状溝と、同環状溝の内外周においてかし
め固定され上記環状溝を閉塞する環状蓋板とにより形成
された環状空間に粘性油を封入して油密環状空間を構成
し、該油密環状空間に小間隙を存して慣性リングを内蔵
し、上記慣性リングと上記環状空間の軸方向すきまを複
数のパッドにより保つと共に、上記慣性リングと上記環
状空間の半径方向のすきまをフッ素樹脂製ジャーナルベ
アリングにより保つようにしたビスカスダンパーにおい
て、上記ディスクを、Si,Cu,Mgの内少なくとも一つを含
み、引張強度=30〜50kg/mm2,降伏強度=20〜40kg/m
m2、かつ材料の伸びが10%以上の高強度アルミニウム合
金鋳物、又はアルミニウム合金鍛造品とするとともに、
取付ボルト孔の座面面圧を上記ディスク材料の耐力の1/
2以下としたこと、上記環状蓋板の外側面側の内外周角
部にそれぞれかしめ案内用の面取り部を形成し上記かし
め部の曲げ角度が15°〜45°となるようにしたことを具
えたことを特徴とする。
〔作用〕
ダンパーディスクは高強度アルミニウム合金で作られ
そのボルト孔座面面圧はその降伏点強度δYの1/2以下と
することで、ボルト孔の凹み量を少なくするとともに、
締付ボルトの軸力の低下を防止することができる。
〔実施例〕 本考案の一実施例を図面について説明すると、第1図
はその部分縦断面図、第2図は第1図のダンパーの取付
部を示す正面図、第3図はそれぞれ第2図のワッシャー
を示す正面図、第4図は第1図の締付ボルト面圧とボル
ト孔座面のへこみ量との関係を示す線図である。
まず、第1〜2図において、第5〜6図と同一の符番
はそれぞれ第5〜6図と同一の部材を示し、1はボルト
孔07を通してダンパーディスク01をクランクプーリ2に
固着する複数の締付ボルト、3は締付ボルト1のヘッド
とダンパーディスク01の中心フランジ部との間に挿入さ
れたSC45C製等のワッシャーで、ワッシャーは第3図
(A)又は同図(B)に示すような複数のボルト孔を有
する環状ワッシャーである。
このような構造において、ダンパーディスク01はSi,C
u,Mg等を含有する高強度アルミニウム合金鋳物又はアル
ミニウム合金鍛造で作られ、そのボルト孔座面面圧は耐
力δYの1/2以下とする。
このような構造によれば、ダンパーディスクのボルト
孔座面面圧と凹み量との関係は第4図に実線で示すよう
になり、高強度アルミニウム合金の強度δB=30〜50に
対し、その降伏点強度δY=20〜40となり、座面面圧δC
=10〜15kg/mm2<1/2δYで締めつけると、伸び10%と
なる。
ここで、同図の破線は戻しトルクを示す。
なお、蓋板04の外周に対するダンパーディスクのかし
め部の曲げ角度は、かしめ部のき裂防止上α=15〜45°
とし、材料の伸びは10%以上とすることが望ましい。
〔考案の効果〕
このような構造によれば、下記の効果が奏せられる。
(1) ダンパーディスクの高強度アルミニウム化によ
り、重量及び慣性モーメントの低減が可能となり、共振
ピークを常用回転数より高めに逃し、クランク軸の捩り
振動を低減することができる。
(2) ダンパーディスクは強固にクランクプーリに固
着できるので、締付ボルトの軸力の低下により、緩む惧
れはない。
要するに本考案によれば、ディスクの外周に沿って同
心的に形成された環状溝と、同環状溝の内外周において
かしめ固定され上記環状溝を閉塞する環状蓋板とにより
形成された環状空間に粘性油を封入して油密環状空間を
構成し、該油密環状空間に小間隙を存して慣性リングを
内蔵し、上記慣性リングと上記環状空間の軸方向すきま
を複数のパッドにより保つと共に、上記慣性リングと上
記環状空間の半径方向のすきまをフッ素樹脂製ジャーナ
ルベアリングにより保つようにしたビスカスダンパーに
おいて、上記ディスクを、Si,Cu,Mgの内少なくとも一つ
を含み、引張強度=30〜50kg/mm2,降伏強度=20〜40kg
/mm2、かつ材料の伸びが10%以上の高強度アルミニウム
合金鋳物、又はアルミニウム合金鍛造品とするととも
に、取付ボルト孔の座面面圧を上記ディスク材料の耐力
の1/2以下としたこと、上記環状蓋板の外側面側の内外
周角部にそれぞれかしめ案内用の面取り部を形成し上記
かしめ部の曲げ角度が15°〜45°となるようにしたこと
を具えたことにより、強固にクランクシャフト側に固着
することのできるビスカスダンパーを得るから、本考案
は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す部分縦断面図、第2図
は第1図のダンパーの取付部を示す正面図、第3図はそ
れぞれ第2図のワッシャーを示す正面図、第4図は第1
図の締付ボルト面圧とボルト孔座面のへこみ量との関係
を示す線図である。 第5図は公知のビスカスダンパーを示す部分縦断面図、
第6図は第5図の正面図である。 1……締付ボルト、2……クランクプーリ、3……環状
ワッシャー、01……ダンパーディスク、03……慣性リン
グ、04……蓋板、05……ジャーナルベアリング。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクの外周に沿って同心的に形成され
    た環状溝と、同環状溝の内外周においてかしめ固定され
    上記環状溝を閉塞する環状蓋板とにより形成された環状
    空間に粘性油を封入して油密環状空間を構成し、該油密
    環状空間に小間隙を存して慣性リングを内蔵し、上記慣
    性リングと上記環状空間の軸方向すきまを複数のパッド
    により保つと共に、上記慣性リングと上記環状空間の半
    径方向のすきまをフッ素樹脂製ジャーナルベアリングに
    より保つようにしたビスカスダンパーにおいて、上記デ
    ィスクを、Si,Cu,Mgの内少なくとも一つを含み、引張強
    度=30〜50kg/mm2,降伏強度=20〜40kg/mm2、かつ材料
    の伸びが10%以上の高強度アルミニウム合金鋳物、又は
    アルミニウム合金鍛造品とするとともに、取付ボルト孔
    の座面面圧を上記ディスク材料の耐力の1/2以下とし、
    かつ上記環状蓋板の外側面側の内外周角部にそれぞれか
    しめ案内用の面取り部を形成し上記かしめ部の曲げ角度
    が15°〜45°となるようにしたことを特徴とするビスカ
    スダンパー。
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