JP2578911Y2

JP2578911Y2 - 住居用照明制御装置

Info

Publication number: JP2578911Y2
Application number: JP1992059294U
Authority: JP
Inventors: 稔吉田
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1992-08-24
Filing date: 1992-08-24
Publication date: 1998-08-20
Anticipated expiration: 2007-08-24
Also published as: JPH0621197U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、住居の出入口周辺の照
明負荷を制御する住居用照明制御装置、特に防犯機能を
有する住居用照明制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、実開昭５７−１４４１８８
号、実開昭６０−１８４１８８号あるいは実開昭６１−
９２８９２号などにおいて、客や不審者の来訪をセンサ
で検知し、住居の出入口周辺に設ける照明灯などを自動
点灯する先行技術が各種提案されている。これらの先行
技術では、不審者への威嚇として単に照明灯を点灯させ
たり、さらに点滅させたり、あるいはブザー音等の警報
を発生したりしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】防犯機能を有する住居
用照明制御器の先行技術には、単なる照明灯の点灯のみ
を行うもの、照明灯の点滅を行うもの、あるいはブザー
音等の警報を発生するもの等提案されているけれども、
充分な実用的効果を奏するには至っていない。たとえ
ば、単なる照明灯の点灯のみを行うときには、不審者に
対する威嚇効果が小さい。照明灯が点滅したり、ブザー
音などの警報が発生されれば、不審者に対する威嚇効果
は大きいけれども、家人の帰宅時や客の来訪時に作動す
ると、隣近所に対して迷惑となるので、実際に使用され
ていない。

【０００４】本考案の目的は、隣近所の迷惑にはなら
ず、しかも不審者に対する威嚇効果の大きい防犯機能を
有する住居用照明制御装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、住居の出入口
近傍に設けられる複数の照明負荷を点滅制御するための
住居用照明制御装置において、住居の出入口外部に設け
られ、予め定める検知領域内での人体の存在を検知する
人体検知手段と、人体検知手段からの出力に応答し、前
記検知領域内で人体の存在が検知されるとき、住居の出
入口近傍に設けられる照明負荷を、住居の内側から外側
に向かって、順次点灯させる制御手段とを含むことを特
徴とする住居用照明制御装置である。

【０００６】

【作用】本考案に従えば、住居の出入口外部には、予め
定める検知領域内での人体の存在を検知する人体検知手
段が設けられる。制御手段は、人体検知手段からの出力
に応答し、検知領域内で人体の存在が検知されるとき、
住居の出入口近傍に設けられる照明負荷を、住居の内側
から外側に向かって、順次点灯させる。検知された人体
が不審者であるときは、住居内に家人が在宅して、住居
の内側から出入口に出てくる状態が想定されるように、
出入口近傍の照明負荷が順次点灯するので、心理的な威
嚇効果が生じる。また、単に出入口近傍を内側から外側
へ順次照明負荷が点灯するだけであるので、隣に対して
は迷惑の少ない自然な形の防犯機能を達成することがで
きる。

【０００７】

【実施例】図１は、本考案の一実施例による住居用照明
制御装置の概略的な構成を示す。住居１の表側の出入口
である玄関２には、門３および玄関ドア４が設けられ
る。玄関ドア４の内側には、玄関ホール５が設けられ
る。玄関ホール５の内側の壁６は、廊下７との間を仕切
る。廊下７は裏口ドア８を介して勝手口などの裏口９に
続く。

【０００８】玄関２には、人体からの赤外線などを検出
することによって、人体の存在を検知する人体検知手段
であるセンサ１０が設けられる。センサ１０の検知領域
である検知エリア１１は、玄関ドア４の外側に設定され
る。家人の帰宅、客の来訪、不審者が玄関ドア４を介し
て住居１内に侵入しようとするとき、その通過すると想
定される危険を含む。裏口９にも、センサ１０と同様の
センサ１２が設けられ、その検知エリア１３は裏口ドア
８の外側に設けられる。

【０００９】住居１の照明は、商用交流電源などの電源
１４から電源線Ｌｐを介して制御手段であるコントロー
ラ１５に供給される。コントローラ１５は、玄関口に近
い、玄関ホール５側の壁６に取付けられる。コントロー
ラ１５に供給された電力は、電力線Ｌｃを介して、複数
の照明灯１６，１７，１８，１９，２０に供給される。
照明灯１６は門３に設けられる門灯であり、照明灯１７
は玄関ドア４の外側の玄関ポーチの照明用であり、照明
灯１８は玄関ドア４の内側の玄関ホール５内の照明用で
あり、照明灯１９，２０は廊下の照明用である。センサ
１０，１２とコントローラ１５との間は、信号線Ｌｓに
よって接続される。

【００１０】図２は、コントローラ１５の外観を示す。
図２（Ａ）図示の正面側には、図１図示の各照明灯１６
〜２０を点滅させるスイッチ２１，２２，２３，２４が
設けられる。廊下用のスイッチ２１は、照明灯１９，２
０を点滅制御する。玄関用のスイッチ２２は、玄関ホー
ルに設けられる照明灯１８を点滅制御する。ポーチ用の
スイッチ２３は、玄関ポーチに設けられる照明灯１７を
点滅制御する。門灯用のスイッチ２４は、門３に設けら
れる照明灯１６を点滅制御する。コントローラ１５の下
方には、防犯モードスイッチ２５や強制終了スイッチ２
６も設けられる。防犯モードスイッチ２５は、コントロ
ーラ１５による防犯機能をＯＮ／ＯＦＦするスイッチで
ある。防犯機能がＯＮ状態となると、防犯モードスイッ
チ２５の上部ランプが点灯し、「警戒中」であることを
表示する。強制終了スイッチ２６は、防犯モードで自動
点灯やブザー鳴動の状態となったとき、その状態を強制
終了させるスイッチである。

【００１１】図２（Ｂ）図示の背面側には、図１図示の
センサ１０，１２の信号線Ｌｓを接続するための信号端
子２７と、各照明灯１６〜２０への電力線Ｌｃおよび電
源１４への電源線Ｌｐを接続するための電力端子２８が
設けられる。信号端子２７からは、センサ１０，１２の
動作用電源も供給される。

【００１２】図３は、図１図示のコントローラ１５の内
部構成を示す。電源回路３０は、電源１４から電源線Ｌ
ｐを介して供給される電力を、内部電力線Ｌａを介して
負荷制御回路３１，３２，…，３ｎに供給する。各負荷
制御回路３１，３２，…，３ｎからは、電力線Ｌｃ１，
Ｌｃ２，…，Ｌｃｎを介して照明灯を制御するための出
力が導出される。各負荷制御回路３１，３２，…，３ｎ
は、マイクロコンピュータなどによって実現される信号
出力制御回路４１によって制御される。信号出力制御回
路４１には、負荷制御スイッチ２１〜２４および防犯モ
ードスイッチ２５からの出力が与えられる。信号出力制
御回路４１には、タイマ回路４２、信号出力状態表示器
４３、センサ信号判別回路４４および定電圧回路４５が
接続される。タイマ回路４２は、防犯モードスイッチ２
５がＯＮ状態であるとき、信号出力制御回路４１が各負
荷制御回路３１，３２，…，３ｎを制御するときの時間
を調整するために用いられる。信号出力状態表示器４３
は、各照明灯毎の出力状態などを表示する。センサ信号
判別回路４４は、図１図示のセンサ１０，１２から信号
線Ｌｓを介して入力される信号によって、センサ１０，
１２が検知エリア１１，１３内で人体を検知したか否か
を判別する。定電圧回路４５は、直流電源線Ｌｄを介し
て、信号出力制御回路４１、タイマ回路４２、信号状態
表示器４３およびセンサ信号判別回路４４に電圧を安定
化した直流電力を供給する。定電圧回路４５からは信号
線Ｌｓを介して、センサ用電源も供給される。

【００１３】図４は、図３図示の内部構成によるコント
ローラ１５の防犯モード時の動作を示す。ステップａ１
からスタートし、ステップａ２で防犯モードスイッチ２
５が操作されると、ステップａ３でセンサ１０からの検
知信号を待つ。検知エリア１１に侵入した人体が検知さ
れると、ステップａ４で図３図示のタイマ回路４２がリ
セットされ、計時動作がスタートする。まずステップａ
５で廊下７に設けられる照明負荷である照明灯１９，２
０が点灯する。ステップａ６では、タイマ回路４２から
の出力を監視し、所定の時間が経過するのを待つ。次に
ステップａ７では、玄関ホール５内の照明負荷である照
明灯１８が点灯する。次にステップａ８で、タイマ回路
４２が所定時間を計時するのを待つ。次にステップａ９
で、玄関ポーチの照明負荷である照明灯１７を点灯させ
る。次にステップａ１０でタイマ回路４２の動作を停止
させ、ステップａ２に戻る。

【００１４】図４図示の動作では、住居１の内側の照明
灯１９，２０から、タイマ回路４２によって設定される
所定時間が経過する毎に、玄関２に向けて照明灯１８お
よび照明灯１７が順次点灯する。タイマ回路４２に設定
される所定時間を、たとえば数１０秒前後とすると、不
審者に対して、あたかも人が歩いて順次点灯しながら外
へ出てくるような心理的効果を与える。

【００１５】図５は、本考案の他の実施例によるコント
ローラの内部構成を示す。本構成は図３図示の構成に類
似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目すべ
きは本実施例によるコントローラ５０には、照度センサ
信号判別回路５１が設けられ、夜間のみに限って照明灯
に対する防犯モード時の制御を行うことである。すなわ
ち、照度センサ信号判別回路５１には、図１図示の住居
１の周囲の照度を検知する照度センサから、検知信号が
信号線Ｌｘを介して与えられる。照度センサ信号判別回
路５１は、照度センサ検知信号に基づいて、夜間である
か否かを判別し、判別結果を表す信号を信号出力制御回
路４１に与える。信号出力制御回路４１は、夜間でしか
も防犯モードスイッチ２５がＯＮ状態のときに、防犯モ
ードの制御を行う。

【００１６】図６は、図５図示のコントローラ５０によ
って行われる防犯モード動作を示す。ステップｂ１から
スタートし、ステップｂ２では防犯モードスイッチ２５
が操作される。次のステップｂ３では、人体検知用のセ
ンサ１０からの信号の検知を待つ。検知されるとステッ
プｂ４に進み、照度センサからの信号を判別して夜間で
あることが検知されたときのみステップｂ５に移る。夜
間でないと判別されるときにはステップｂ２に戻る。以
下ステップｂ５〜ステップｂ１１によって、図４図示の
動作におけるステップａ４〜ステップａ１０と同様の動
作が行われる。

【００１７】図７は、本考案のさらに他の実施例による
動作を示す。本実施例は、図４図示の実施例にブザー鳴
動動作を追加している。ステップｃ１からスタートし、
以下ステップｃ５までは、図４図示のステップａ１〜ス
テップａ５と同様の動作である。検知エリア１１内で人
体を検知して廊下の照明灯１９，２０を点灯した状態
で、ステップｃ６でブザーを鳴動させる。以下ステップ
ｃ７〜ステップｃ１０は、図４図示のステップａ６〜ス
テップａ９と同様の動作である。ステップｃ１１では、
タイマ回路４２を停止させるとともに、ブザーの鳴動も
停止させる。ブザーは、たとえば図７図示のセンサ１０
内に設ければよい。また、ブザーは不審者の威嚇用だけ
ではなく、住居１内に在宅している家人への異常報知の
ために、別に警報用として設けるようにしてもよいこと
は勿論である。

【００１８】以上の各実施例によれば、不審者が玄関２
に近付き、検知エリア１１内に侵入すると、センサ１０
によって検知され、照明灯１７〜２０が住居１の内側か
ら外側に向かって順次時間をおいて点灯する。不審者は
家人が玄関に出てくる状態を想定するので、心理的な威
嚇効果を奏する。これによって、犯罪の手口として比率
の高い玄関口からの侵入に対し、効果的な防犯システム
を実現することができる。また、照明灯を内側から外側
へ順次点灯し、あるいはその間ブザーを鳴動させるだけ
であるので、客の来訪時や家人の帰宅時に動作しても、
隣近所への迷惑とはならない。特に家人の帰宅時は、家
人が迅速に玄関ドア４を通って玄関ホール５内の壁６に
設けられているコントローラ１５，５０の強制終了スイ
ッチ２６を操作して防犯機能動作を停止させることがで
きるので、深夜などであっても、隣近所に対する迷惑の
発生は少ない。また防犯機能による照明灯の自動点灯や
ブザー鳴動は、威嚇効果によって不審者が立去る場合を
想定し、センサ検知信号が無くなって一定時間経過後に
自動停止させるようにしてもよいことは勿論である。ま
た、各実施例においては、玄関２に対する防犯機能を実
現しているけれども、裏口９に対する防犯機能も同様に
実現することができることは勿論である。さらに、所定
時間内に一定回数以上人体が検知されるときに不審者検
知と判断し、防犯機能を作動させるようにしてもよいこ
とは勿論である。

【００１９】

【考案の効果】以上のように本考案では、予め定める検
知領域内で人体の存在を人体検知手段が検知すると、住
居の出入口近傍に設けられる照明負荷が、住居の内側か
ら外側に向かって、順次点灯される。検知された人体が
不審者によるものであるときには、不審者に、住居内に
家人が在宅し、あたかも照明負荷の点灯に対応して出入
口に出てくる状態を想定させ、心理的な威嚇効果を発生
させることができる。過去の犯罪傾向に鑑みれば、出入
口が未施錠であるときに不審者が出入口から侵入するこ
とが多いけれども、家人の在宅を想定させる威嚇効果に
よって不審者の意図をくじき、防犯効果を高めることが
できる。また検知領域内で人体の存在を検知しただけで
は、照明灯の点滅やブザーなどの警報の発生を行わない
ので、家人や客の来訪時に隣近所に迷惑となるような事
態を避けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を備える住居の側断面図であ
る。

【図２】図１図示のコントローラ１５の正面図および背
面図である。

【図３】図１図示のコントローラ１５の電気的な内部構
成を示すブロック図である。

【図４】図１図示の実施例の動作を示すフローチャート
である。

【図５】本考案の他の実施例によるコントローラ５０の
電気的内部構成を示すブロック図である。

【図６】図５図示の実施例の動作を示すフローチャート
である。

【図７】本考案のさらに他の実施例の動作を示すフロー
チャートである。

【符号の説明】

１住居２玄関５玄関ホール６壁７廊下９裏口１０，１２センサ１１，１３検知エリア１５，５０コントローラ１６〜２０照明灯２１〜２４スイッチ２５防犯モードスイッチ２６強制終了スイッチ３１，３２，…，３ｎ負荷制御回路４１信号出力制御回路４２タイマ回路４４センサ信号判別回路５１照度センサ信号判別回路

フロントページの続き (56)参考文献特開平５−109488（ＪＰ，Ａ) 特開平５−109487（ＪＰ，Ａ) 特開平５−109486（ＪＰ，Ａ) 特開平４−206390（ＪＰ，Ａ) 特開平５−217677（ＪＰ，Ａ) 特開昭62−86696（ＪＰ，Ａ) 特開平４−19995（ＪＰ，Ａ) 特開平２−281595（ＪＰ，Ａ) 実開昭64−3992（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) H05B 37/02 G08B 15/00

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】住居の出入口近傍に設けられる複数の照
明負荷を点滅制御するための住居用照明制御装置におい
て、住居の出入口外部に設けられ、予め定める検知領域内で
の人体の存在を検知する人体検知手段と、人体検知手段からの出力に応答し、前記検知領域内で人
体の存在が検知されるとき、住居の出入口近傍に設けら
れる照明負荷を、住居の内側から外側に向かって、順次
点灯させる制御手段とを含むことを特徴とする住居用照
明制御装置。