JP2577918B2 - カラ−マスキング回路 - Google Patents

カラ−マスキング回路

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JP2577918B2
JP2577918B2 JP62162643A JP16264387A JP2577918B2 JP 2577918 B2 JP2577918 B2 JP 2577918B2 JP 62162643 A JP62162643 A JP 62162643A JP 16264387 A JP16264387 A JP 16264387A JP 2577918 B2 JP2577918 B2 JP 2577918B2
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邦男 遠藤
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カラービデオプリンタ等において色再現性
を良くするためのカラーマスキング処理を、ハードウェ
アを駆使して高速処理できるようにしたカラーマスキン
グ回路に関する。
(従来の技術) カラービデオプリンタは、カラーのテレビ画像をハー
ドコピーとして固定記録するもので、写真や印刷に置き
換わる簡易なプリント装置として様々な分野に用途が拡
大している。
カラービデオプリンタの記録方式は、感熱式、インク
ジェット式、光点走査式等いろいろあるがいずれの方式
もイエロー(Y),マゼンダ(M)シアン(C)の3色
色材の混合による減色法で色再現を行う。
転写型感熱式においては、1枚のプリントに際してY,
M,Cのカラーインクリボンを切り替えることで多重記録
のカラー画像を得るのが容易であり、最近では各画素
(記録ドット)自体に濃度の階調を与えるフルカラー・
ビデオプリンタが出現し、映像受像機、画像処理装置、
パーソナルコンピュータ等に接続する外部出力機器(ハ
ードコピー装置)として期待されている。
そのような濃度階調の制御では、サーマルヘッドの各
発熱抵抗素子に一定の電圧を印加して通電時間を制御す
ることによりその発熱エネルギに階調をもたせ、記録ド
ットへの色材(インク)の転写量ひいては画素の濃度に
階調を与えるようにしている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、従来のカラービデオプリンタによるプリン
ト画像の色再現性はあまり芳しいものではなかった。そ
の原因は、主に一般色材の色(Y、M、C)が純粋では
なく多少濁りを含むことにあり、したがってそれらの原
色がプリント紙上で重なり合うと、その混合色は元の画
像の色からずれたものとなる。
一方、特開昭61-111071号「カラー像形成装置」に
は、色分解された入力信号に補正係数を乗算し、乗算結
果を加算するさいに、補正対象となる色種別に応じて補
正係数を選択する構成としたカラーマスキング回路が開
示されている。このものは、乗算手段として、入力信号
と色選択信号とを複合したアドレスに乗算結果を記憶し
た乗算ROMを用いるものであり、24ビットアドレス8ビ
ット出力のメモリを3個用いていた従前の回路が、全体
で48Mバイトの記憶容量であるのに対し、10ビットアド
レス8ビット出力のメモリを3個用いたことで、全体を
3Kバイトの記憶容量にまで圧縮できるとされている。
しかしながら、入力信号と色選択信号とをアドレスと
して、入力信号に補正係数を乗算した結果をルックアッ
プテーブル(LUT)として記憶する乗算ROMは、あくまで
読み出し専用メモリであり、その記憶内容、換言すれば
補正係数を書き換えることは絶対に不可能である。従っ
て、印刷に用いるインクシートやプリント紙等の特性に
対応する最適な補正係数が別に存在する場合は、この最
適な補正係数に従った乗算結果を記憶させた別の乗算RO
Mに差し替える必要がある。しかしながら、乗算ROMの差
し替えは専門の保守作業員でなければ不可能であり、ま
た仮に乗算ROMの差し替えが可能な構成とし得たにして
も、印刷条件に応じて存在が予想される様々な補正係数
に応じて専用の乗算ROMを別途用意しておくことは、現
実には不可能であり、当然のことながら、対応できる印
刷範囲も狭く、汎用性に乏しい等の問題を抱えるもので
あった。
また、特開昭58-220566号「色修正用演算装置」や特
開昭62-101181号「カラー画像処理装置」には、色補正
に用いるマトリクス係数をカラー印刷条件に応じて随意
外部から変更できるようにした装置が開示されている。
前者の色修正用演算装置は、インターフェースとパラメ
ータ制御回路を介して外部計算機がパラメータ読み出し
/設定機に作用し、色補正係数を任意に読み出して設定
することができるが、色補正演算に関しては累積乗算を
時系列に行って多項式演算するようにしており、この多
項式演算はハードウェア処理ではなくソフトウェア処理
によって行われている。このため、色補正演算に多大の
時間が必要であり、大量の画像データを高速処理しなけ
ればならない装置には適用できないといった問題を抱え
ていた。
また、後者のカラー画像処理装置は、原稿走査前に色
見本を走査し、このときに得られた画像信号に基づいて
補正係数を算出し、この補正係数を記憶手段に格納して
おいて画像信号に乗算する構成であるが、乗算器の具体
的な回路構成は一切明らかにされておらず、大量のデー
タを高速で乗算処理する回路構成上の工夫或いはそうし
た必然性とは全く無縁であることは明らかであった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、色
材等に含まれる色濁りを除去して色再現性を良くするた
めのカラーマスキング処理を、ハードウェアで高速に行
うとともに、印刷条件に対応して最適のマトリクス係数
が随意設定できるようにしたカラーマスキング回路を提
供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明は、カラー画素の3
色の色成分の各濃度を示す濃度データDB,DG,DRに3行3
列のマトリクス係数aij(i,j=1,2,3)を行列演算し、 なる演算式に従ってカラーマスキング処理された補正濃
度データDY,DM,DCを得るカラーマスキング回路におい
て、カラー印刷条件に応じて選定された前記9個のマト
リクス係数aij(i,j=1,2,3)を、列順又は行順にシリ
アル入力されて保持し、各マトリクス係数aijをnビッ
トパラレルデータとして出力する9nビットシフトレジス
タからなるマトリクス係数保持回路と、前記補正濃度デ
ータDY,DM,DCの種別を示す2ビットの選択信号に応答
し、前記マトリクス係数保持回路が保持する9個のマト
リクス係数aijのうち、前記行列の対応行に含まれる3
列分のマトリクス係数a1j又はa2j又はa3j(j=1,2,3)
だけを選択的に読み出すマトリクス係数選択回路と、m
ビットの前記各濃度データDB,DG,DRの各ビットを、それ
ぞれmビットを越える横溢ビットは消去されるようにし
て下位側に1桁ずつシフトし、各シフト段階ごとの濃度
データをm箇所に並列ラッチし、各並列ラッチデータに
前記マトリクス係数選択回路が選択的に読み出したマト
リクス係数a1j,a2j,a3jの上位mビットを1ビットずつ
割り当てて乗算し、m個の乗算結果を加算してそれぞれ
補正濃度データ成分a1jDB,a2jDG,a3jDRを算出する乗算
回路と、前記各乗算回路から得られた補正濃度データ成
分a1jDB,a2jDG,a3jDRを互いに加算し、各色ごとに補正
濃度データa1jDB+a2jDG+a3jDRを生成する加算回路とを
具備することを特徴とするものである。
(作用) カラーのテレビ画像を形成する画素データは一般に青
(B),緑(G),赤(R)のそれぞれの画素データ
PB,PG,PRからなる。各画素データに対応する濃度データ
DB,DG,DRは、次式で与えられる。
DB=−logPB DG=−logPG ・・・ DR=−logPR また、純粋な色(Y、M、C)をもつ理想的な色材で
あれば、次の関係が成立する。
DY=DB DM=DG ・・・ DC=DR 従来のビデオプリンタでは、上記の式,で得られ
る濃度データDY,DM,DCに基づいてプリント紙表面への各
色材の付着量を制御していたが、上述のように実際の色
材の色には濁り成分が含まれているので、式2で得られ
たY,M,CのデータDY,DM,DCで印画を行えば色再現性の低
いプリント画像となる。
そこで、本発明では、式で得られる濃度データDB,D
G,DRに、例えば次のような一次のカラーマスキング処理
を施す。
すなわち、 DY=a11DB+a12DG+a13DR ・・・−1 DM=a21DB+a22DG+a23DR ・・・−2 DC=a31DB+a32DG+a33DR ・・・−3 各マトリクス係数(補正係数)aijは、使用されるイン
クシートやプリント紙等の特性に応じて理論的または統
計的に各色の濁り成分が相殺されるような値に設定さ
れ、それぞれマトリクス係数保持回路に保持される。
しかして、演算すべきデータ、例えばDYに対してはマ
トリクス係数選択回路114によりマトリクス係数a11,
a12,a13が選択され、乗算回路にてDBにa11,DGにa12,DR
にa13がそれぞれ乗算され、それぞれの乗算結果のデー
タは加算回路で互いに加算されることにより、式−1
のDYが演算される。DM,DCについても同様な演算により
式−2,−3が実行される。
このように、本発明では、乗算と加算からなるハード
ウェアの演算によって高速なカラーマスキング処理が行
われる。なお、本発明のカラーマスキング回路はLSIと
して製作可能であり、部品点数の少ない回路装置として
提供される。
(実施例) 以下、添付図を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明のカラーマスキング回路の一実施例を
示すブロック図である。
カラーマスキング処理を受ける6ビットの濃度データ
DB(青),DG(緑),DR(赤)は、それぞれラッチ回路
100,102,104にラッチされ、それらの出力端子より乗算
回路106,108,110に入力される。
一方、レジスタからなるマトリクス係数保持回路112
には、予め設定された3×3マトリクスの係数a11,
a12...,a33がロードされる。各係数aijは、1つの符号
ビットを含む7ビットで形成されている。
まず、式−1のDYを演算するためにマトリクス係数
選択回路114はマトリクス係数a11,a12,a13を選択してそ
れらを乗算回路106,108,110にそれぞれ与える。しかし
て、乗算回路106はDBにa11を乗算し、乗算回路108はDG
にa12を乗算し、乗算回路110はDRにa13を乗算する。そ
して、乗算回路108より得られた乗算結果のデータa12DG
と乗算回路110より得られた乗算結果のデータa13DRが加
算回路116で加算され、その加算結果のデータa12DG+a
13DRと乗算回路106より得られた乗算結果のデータa11DB
とが加算回路118で加算されて、結果として8ビットの
補正濃度データDY(=a11DB+a12DG+a13DR)が生成さ
れる。
次に、式−2のDMを演算するためにマトリクス係数
選択回路114はマトリクス係数a21,a22,a23を選択してそ
れらを乗算回路106,108,110にそれぞれ与え、乗算回路1
06,108,110より乗算結果のデータa21DB,a22DG,a23DR
それぞれ得られ、それらが加算回路116,118で互いに加
算されることにより、8ビットの補正濃度データDM(=
a21DB+a22DG+a23DR)が生成される。
次に、式−3のDCを演算するためにマトリクス係数
選択回路114はマトリクス係数a31,a32,a33を選択し、乗
算回路106,108,110および加算回路116,118において上述
と同様な演算が行われ、8ビットの補正濃度データD
C(=a31DB+a32DG+a33DR)が生成される。
このように、RGB系の1組の濃度データDR,DG,DBが与
えられると、それらに対して式の3×3マトリクス演
算がハードウェア的に高速実行され、YMC系の補正濃度
データDY,DM,DCが順次生成される。
第2図は、マトリクス係数保持回路112およびマトリ
クス係数選択回路114の具体的構成例を示す。
マトリクス係数保持回路112は、シリアル入力−パラ
レル出力の63(=7×9)ビットシフトレジスタからな
り、シリアルビットで与えられた予設定の各マトリクス
係数aijを、a33,a23..,a21,a11の順すなわち列順に行番
号の大きいものから順にシフトパルスSPのタイミングで
所定の位置に入力(ロード)し、それをパラレルビット
で出力する。
マトリクス係数選択回路114は、マトリクス係数保持
回路112よりパラレルで出力されたマトリクス係数aij
それぞれ入力する3ステート・バッファBFijと、デコー
ダからなるセレクタ回路SELとで構成される。セレクタ
回路SELには、マトリクス係数を選択するための2ビッ
トのセレクト信号se0,se1が与えられる。しかして、上
述のように補正濃度データDYを演算するときには、例え
ば(“L",“L")のse0,se1が与えられ、これによりセレ
クタ回路SELの出力線LY,LM,LCのうちLYだけが“H"とな
り、この出力線LYを制御端子に接続された3ステート・
バッファBF11,BF12,BF13がオンとなってそれぞれ対応マ
トリクス係数a11,a12,a13を出力側に転送して乗算回路1
06,108,110に与える。同様にして、データDMを演算する
ときは、se0,se1が所定の論理値をとることによりセレ
クタ回路SELの出力線LMだけが“H"となって3ステート
・バッファBF21,BF22,BF23が対応マトリクス係数a21,a
22,a23をそれぞれ乗算回路106,108,110に出力する。ま
た、データDCを演算するときは、セレクタ回路SELの出
力線LCが“H"で3ステート・バッファBF31,BF32,BF33
対応マトリクス係数a31,a32,a33を出力する。
第3図はai1DBを演算する乗算回路106の具体的構成例
を示し、第4図はその作用を説明するための機能的構成
を示す。
ラッチ回路100(第1図)を介して入力された6ビッ
ト濃度データDB[d0d1d2d3d4d5]は、パラレル入力−パ
ラレル出力型の6ビット・シフトレジスタ120にロード
される。シフトレジスタ120は濃度データDBをロードし
たのち、その各ビットを下位側に1桁ずつシフトする
(上位ビットは0とし、下位側に溢れたビットは消去す
る)。各段階のレジスタ内容(6ビット)は、それぞれ
ラッチ回路LT0〜LT5にラッチされてマルチプレクサMP0
〜MP5の一方の入力端子に与えられる。各マルチプレク
サMPnの他方の入力端子には、全ての桁が“0"(零レベ
ル)の6ビットデータが与えられる。また、各マルチプ
レクサMPnのセレクタ端子SLTには、選択されたマトリク
ス係数ai1(i=1,2,3)の上位6ビットAi1,Bi1...,Fi1
がそれぞれ与えられる。しかして、各マルチプレクサMP
nは、セレクタ端子SLTに“1"のビットを受けると一方の
入力データ(対応ラッチ回路LTnからのデータ)を出力
端子側に通し、セレクタ端子SLTに“0"のビットを受け
ると他方の入力データ(“0",“0"...,“0")を出力端
子側に通す。
マルチプレクサMP0,MP1よりそれぞれ出力されたデー
タd0d1d2d3d4d5×Ai1と0d0d1d2d3d4×Bi1は半加算器
(H・A)122で加算され、結果として7ビットの加算
データd0d1d2d3d4d5×Ai1+0d0d1d2d3d4×Bi1が得られ
る。また同様にして、マルチプレクサMP2,MP3よりそれ
ぞれ出力されたデータ00d0d1d2d3×Ci1と000d0d1d2×D
i1は半加算器(H・A)124で加算され、結果として7
ビットのデータ00d0d1d2d3×Ci1+000d0d1d2×Di1が得
られ、マルチプレクサMP4,MP5よりそれぞれ出力された
データ0000d0d1×Ei1と00000d0×Fi1は半加算器(H・
A)126で加算され、結果として0000d0d1×Ei1+00000d
0×Fi1が得られる。そして、半加算器122,124より得ら
れた加算結果のデータd0d1d2d3d4d5×Ai1+0d0d1d2d3d
4×Bi1と00d0d1d2d3×Ci1と000d0d1d2×Di1が半加算器
(H・A)128で互いに加算され、その加算結果のデー
タと半加算器126より得られた加算結果のデータとが半
加算器(H・A)130で加算され、その結果データd0d1d
2d3d4d5×Ai1+0d0d1d2d3d4×Bi1と00d0d1d2d3×Ci1
000d0d1d2×Di1+0000d0d1×Ei1+00000d0×Fi1が得ら
れ、その最上位にマトリクス係数ai1の符号ビットSが
付加される。こうして半加算器130の出力側に得られた
8ビットのデータは、濃度データDBにマトリクス係数a
i1を乗算した結果のデータai1DBとなる。
このように、6ビット濃度データDB[d0d1d2d3d4d5
の各ビットを、それぞれ6ビットを越える横溢ビットは
消去されるようにして下位側に1桁ずつシフトし、各シ
フト段階ごとの濃度データを6箇所に並列ラッチし、各
並列ラッチデータにマトリクス係数選択回路114が選択
的に読み出したマトリクス係数ai1の上位6ビットAi1,B
i1...,Fi1を1ビットずつ割り当てて乗算し、6個の乗
算結果を加算してそれぞれ補正濃度データ成分ai1DB
算出するようにしたから、6ビット×6ビットの乗算に
より通常であれば12ビットを越えるデータとして得られ
る乗算結果のうち、上位7ビットだけを演算結果として
取り出すことができ、高速に大量のデータを処理するこ
とができる。すなわち、符号ビットを除くマトリクス係
数ai1の最上位ビットAi1は、6ビットの濃度データDB
6ビットすべてに乗算され、第2位ビットBi1は濃度デ
ータDBの上位5ビットにだけ乗算され、第3位ビットC
i1は濃度データDBの上位4ビットにだけ乗算され、さら
に第4位ビットDi1は濃度データDBの上位3ビットにだ
け乗算され、第5位ビットEi1は濃度データDBの上位2
ビットにだけ乗算され、第6位ビットFi1は濃度データD
Bの上位1ビットにだけ乗算され、6個の乗算結果のう
ち2個ずつを半加算により加算し、3個の乗算結果のう
ち2個を半加算した後、さらに最後の1個を半加算する
ことで、7ビットデータを得ることができる。従って、
シフトレジスタ120と、6個のラッチ回路LT0〜LT5と、
6個のマルチプレクサMP0〜MP5と、5個の半加算器122,
124,126,128,130とからなる乗算回路106により、ソフト
ウェア処理に比べ非常に高速に、乗算ai1DBが可能であ
り、しかも非常に精度の高い演算が可能である。
以上、乗算回路106の構成と作用を説明したが、乗算
回路108,110も同じ構成を有しており、上述と同様の動
作によりそれぞれai2DG,ai3DRを生成する。
第5図は、上述したような本実施例のカラーマスキン
グ回路を用いた熱転写式のカラービデオプリンタの主要
な構成を示す。
入力端子10には、テレビ画像を組み立てる標準方式、
例えばNTSC方式のカラーテレビ映像信号SNTSCが入力さ
れる。このテレビ映像信号SNTSCはRGBデコーダ12でS
R(赤),SG(緑),SB(青)の各原色映像信号にデコ
ードされる。それらの原色映像信号SR,SG,SBは、A/D変
換器18,20,22により所定のサンプリング・レート(例え
ば色副搬送波周波数の4倍の周波数)と所定の量子化ビ
ット数(例えば、6ビット)でディジタルの映像信号、
つまり画素データPR,PG,PBに変換され、それぞれ1フレ
ーム毎にフレームメモリ24,26,28に格納される。この
際、6ビットの各画素データはテレビ画像のラスタ走査
に対応した順序で書き込まれる。なお、テレビ映像信号
SNTSCは水平同期分離回路14にも供給される。
フレームメモリ24,26,28に蓄積された1フレーム分の
画素データPR,PG,PBは、静止画モニタのためにテレビ画
像のラスタ走査に対応した順序で読み出され、それぞれ
D/A変換器30,32,34によりアナログの原色映像信号SR,
SG,SBに復元されてから、さらにNTSCエンコーダ36でテ
レビ映像信号SNTSCに復元されモニタディスプレイ80に
送出される。このディスプレイ80にRGB端子が付いてい
る場合にはNTSCエンコーダ36を介することなく、原色映
像信号SR,SG,SBが直接送出される。
さて、テレビ画像のハードコピーのため、フレームメ
モリ24,26,28よりメモリ・セルの第1列から1列のライ
ンずつ画素データが読み出ざれてそれぞれラインメモリ
40,42,44にラッチされる。
ラインメモリ40,42,44よりそれぞれ出力された1ライ
ン分の各色画素データは、逆ガンマ補正回路48に入力さ
れ、ここで逆ガンマ補正を受ける。また、この回路48
で、ディジタルの対数演算器により上記の式1が演算さ
れ、濃度データDB,DG,DRが生成される。
これらの濃度データDB,DG,DRは、上述したような本実
施例のカラーマスキング回路50に供給され、ここで上記
の式−1〜3の演算が順次行われる。
カラーマスキング回路50より出力された補正濃度デー
タDY,DM,DCは濃度−時間変換回路52に供給される。
濃度−時間変換回路52では、各補正濃度データDY,DM,
DCの濃度情報が各画素毎に熱転写時間(発熱抵抗素子の
通電時間)を指示する階調データCY,CM,CCにそれぞれ変
換される。すなわちこの熱転写方式では、サーマルヘッ
ド(プリントヘッド)54の各発熱抵抗素子(プリント素
子)に一定の電圧を印加して通電時間を制御することに
よりその発熱エネルギに階調をもたせ、インクの転写量
ひいては画像の濃度に階調を与えるようにしており、各
通電時間は各補正濃度データの濃度情報に対応してい
る。
しかして、濃度−時間変換回路52より各補正濃度デー
タDY,DM,DCに対応した1ライン分の階調データCY,CM,CC
が所定の願番でサーマルヘッド54に供給され、そこで一
列の発熱抵抗素子がそれぞれ対応する階調データCY,CM,
CCの指示のする時間だけ発熱することによってテレビ画
像の各画素に対応した画素(記録ドット)が1印画ライ
ン上に印画される。
なお、各色(Y,M,C)の画像は同時に印刷されるので
なく、インクシートの切替に併せて1コマ分ずつ顧次に
印画される。したがって、各色の階調データCY,CM,CC
1コマ分ずつ順番にサーマルヘッド54に供給される。
上述のようにして作成されたプリント画像は、カラー
マスキングによリインクシート等の色濁りが除去(補
正)されているので、色再現性に優れたたものである。
システムコントローラ46はプリンタ全体の動作を制御
し、特にカラーマスキング回路50に対しては予設定のマ
スキング係数aij,セレクタ信号se0,se1等のデータを与
える。機械制御部56は、プリンタ機構部の動作を制御
し、機械センサ部58はヘッド送り機構、紙送り機構や各
種センサを含む。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、カラー印刷条
件に応じて選定された9個のnビットマトリクス係数a
ij(i,j=1,2,3)を9nビットシフトレジスタからなるマ
トリクス係数保持回路に随意外部から書き込むようにし
たから、インクシートやプリント紙等の特性に応じて色
の濁り成分に対応する最適なマトリクス係数aijが異な
る場合でも、マトリクス係数保持回路に保持するマトリ
クス係数aijを書き換えることができ、従来のように乗
算ROMを差し替えたり、多数の乗算ROMを用意しておくと
いった実用性を著しく欠く対応が要求されることはな
く、またマトリクス係数保持回路が行順又は列順に1次
元配列して保持する3行3列のマトリクス係数aijは、
色種別の指定を受けたマトリクス係数選択回路が対応行
のマトリクス係数だけを選択的に読み出すため、マトリ
クス係数保持回路とマトリクス係数選択回路とをしかる
べく結線するだけで、純然たるハードウェア上の処理に
よりマトリクス係数の選択的な読み出しが可能であり、
さらにまたマトリクス係数選択回路が選択的に読み出し
たマトリクス係数aijに濃度データDB,DG,DRを乗算して
補正濃度データを生成する乗算回路が、mビットの各濃
度データDB,DG,DRの各ビットを、それぞれmビットを越
える横溢ビットは消去されるようにして下位側に1桁ず
つシフトし、各シフト段階ごとの濃度データをm箇所に
並列ラッチし、各並列ラッチデータにマトリクス係数選
択回路が選択的に読み出したマトリクス係数a1j,a2j,a
3jの上位mビットを1ビットずつ割り当てて乗算し、m
個の乗算結果を加算してそれぞれ補正濃度データ成分a
1jDB,a2jDG,a3jDRを算出する構成であるから、マトリク
ス係数aijの最上位ビットはmビットの濃度データのす
べてに乗算され、第2位ビットは濃度データの上位(m
−1)ビットにだけ乗算され、最後の最上位ビットは濃
度データの最上位ビットにだけ乗算されるというように
して、それぞれmビットのm個の乗算結果を得ることが
でき、従ってこれらm個の乗算結果を2個ずつを対にし
て半加算を繰り返すことで、(m+1)ビットの補正濃
度データ成分を得ることができ、nビット×mビットの
乗算により通常であれば(n+m)ビットを越えるデー
タとして得られる乗算結果のうち、上位(m+1)ビッ
トだけを効率よく取り出すことができるため、瞬時にし
て大量の高速データ処理が可能であり、しかもその精度
は非常に高く、これによりソフトウェア処理に劣らぬ演
算精度を維持しつつ、より高速の演算処理が可能であ
り、また乗算回路自体もシフトレジスタの外にラッチ回
路とマルチプレクサと半加算器とを数個ずつ寄せ集めて
LSI化することができるため、量産効果を高め、製造コ
ストを大幅に低減することができる等の優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のカラーマスキング回路の一実施例を
示すブロック図、第2図は、第1図に示したマトリクス
係数保持回路112及びマトリクス係数選択回路114の具体
的構成例を示すブロック図、第3図は、第1図のa11DB
を演算する乗算回路106の具体的構成例を示すブロック
図、第4図は、乗算回路106の作用を説明するための機
能的構成を示すブロック図、および第5図は、本発明の
カラーマスキング回路を用いた熱転写式のカラービデオ
プリンタの一実施例の主要な構成を示すブロック図であ
る。 106〜110……乗算回路 112……マトリクス係数保持回路 114……マトリクス係数選択回路 116,118……加算回路 SEL……セレクタ回路 BF11〜BF33……3ステート・バッファ 120……シフトレジスタ 122〜130……半加算器 LT0〜LT5……ラッチ回路 MP0〜MP5……マルチプレクサ 46……システムコントローラ 50……カラーマスキング回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画素の3色の色成分の各濃度を示す
    濃度データDB,DG,DRに3行3列のマトリクス係数a
    ij(i,j=1,2,3)を行列演算し、 なる演算式に従ってカラーマスキング処理された補正濃
    度データDY,DM,DCを得るカラーマスキング回路におい
    て、カラー印刷条件に応じて選定された前記9個のマト
    リクス係数aij(i,j=1,2,3)を、列順又は行順にシリ
    アル入力されて保持し、各マトリクス係数aijをnビッ
    トパラレルデータとして出力する9nビットシフトレジス
    タからなるマトリクス係数保持回路と、前記補正濃度デ
    ータDY,DM,DCの種別を示す2ビットの選択信号に応答
    し、前記マトリクス係数保持回路が保持する9個のマト
    リクス係数aijのうち、前記行列の対応行に含まれる3
    列分のマトリクス係数a1j又はa2j又はa3j(j=1,2,3)
    だけを選択的に読み出すマトリクス係数選択回路と、m
    ビットの前記各濃度データDB,DG,DRの各ビットを、それ
    ぞれmビットを越える横溢ビットは消去されるようにし
    て下位側に1桁ずつシフトし、各シフト段階ごとの濃度
    データをm箇所に並列ラッチし、各並列ラッチデータに
    前記マトリクス係数選択回路が選択的に読み出したマト
    リクス係数a1j,a2j,a3jの上位mビットを1ビットずつ
    割り当てて乗算し、m個の乗算結果を加算してそれぞれ
    補正濃度データ成分a1jDB,a2jDG,a3jDRを算出する乗算
    回路と、前記各乗算回路から得られた補正濃度データ成
    分a1jDB,a2jDG,a3jDRを互いに加算し、各色ごとに補正
    濃度データa1jDB+a2jDG+a3jDRを生成する加算回路とを
    具備することを特徴とするカラーマスキング回路。
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