JP2577679Y2 - 油圧式杭引抜機 - Google Patents
油圧式杭引抜機Info
- Publication number
- JP2577679Y2 JP2577679Y2 JP1992061974U JP6197492U JP2577679Y2 JP 2577679 Y2 JP2577679 Y2 JP 2577679Y2 JP 1992061974 U JP1992061974 U JP 1992061974U JP 6197492 U JP6197492 U JP 6197492U JP 2577679 Y2 JP2577679 Y2 JP 2577679Y2
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- JP
- Japan
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- pile
- chuck
- hydraulic
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- chuck body
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- Expired - Lifetime
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- Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、土木・建築等の工事用
として地盤に打込まれている鋼矢板・Ｈ鋼杭の引抜きに
使用されているもので、特に市街地等の狭隘な場所で行
なわれる杭抜き作業を中空の円胴形ケーシングを既存す
る小型の機械に適用して無振動・無騒音で安全且つ効率
的に行えるようにしたものである。
として地盤に打込まれている鋼矢板・Ｈ鋼杭の引抜きに
使用されているもので、特に市街地等の狭隘な場所で行
なわれる杭抜き作業を中空の円胴形ケーシングを既存す
る小型の機械に適用して無振動・無騒音で安全且つ効率
的に行えるようにしたものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に杭の引抜き作業に使用されている
機械としては、在来からバイブロハンマーや多滑車ワイ
ヤー式引抜き式といったものがある。なお、油圧式の杭
引抜機に種々多様な構成の機械も存在している。
機械としては、在来からバイブロハンマーや多滑車ワイ
ヤー式引抜き式といったものがある。なお、油圧式の杭
引抜機に種々多様な構成の機械も存在している。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記のバイ
ブロハンマーは振動騒音を嫌う市街地等の現場では、そ
の使用に制限を受けざるを得ない。また、多滑車式は作
業場の高さに制限のある現場では作業性も悪く、引抜き
ストロークも限定される。そして、クレーンによる引抜
きは能力も小さく、且つ作業の安全性の面でも課題を有
している。なお、油圧による杭引抜機は、引抜き能力も
大きく安全性にも優れているが、機動性が悪いため作業
効率が低いという問題がある。特に小型の機械で使用出
来る軽量の杭引抜機は、市街地の工事には望まれるもの
であったが、従来の油圧式杭引抜機は、重量と容積の面
で小型機械への組合わせには適当ではないものが多かっ
た。前記の油圧式杭引抜機が機動性に劣り作業効率が悪
いのは、その多くが機械の据付にクレーンの補助を必要
としたり、油圧を得るために油圧ポンプユニットや発電
機が必要で付帯設備（機器）が多くなることが原因であ
る。
ブロハンマーは振動騒音を嫌う市街地等の現場では、そ
の使用に制限を受けざるを得ない。また、多滑車式は作
業場の高さに制限のある現場では作業性も悪く、引抜き
ストロークも限定される。そして、クレーンによる引抜
きは能力も小さく、且つ作業の安全性の面でも課題を有
している。なお、油圧による杭引抜機は、引抜き能力も
大きく安全性にも優れているが、機動性が悪いため作業
効率が低いという問題がある。特に小型の機械で使用出
来る軽量の杭引抜機は、市街地の工事には望まれるもの
であったが、従来の油圧式杭引抜機は、重量と容積の面
で小型機械への組合わせには適当ではないものが多かっ
た。前記の油圧式杭引抜機が機動性に劣り作業効率が悪
いのは、その多くが機械の据付にクレーンの補助を必要
としたり、油圧を得るために油圧ポンプユニットや発電
機が必要で付帯設備（機器）が多くなることが原因であ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで、機械の構成を小
形油圧式ショベル機械のフロントアタッチメント形式と
して、杭引抜き使用する油圧を既存の油圧式ショベル機
械から供給し、且つ引抜き作業効率を高めるために円胴
形ケーシングの中空内に引き抜かれる杭が貫通するよう
にして操作もショベル機械のオペレーター１人で行える
ようにした。すなわち、本考案は、油圧式杭引抜機にお
いて、小形の油圧ショベル機械のフロント部位にメイン
ポストをブラケットで装着すると共に、その下端に反力
板を回動できるように取付け、前記メインポストの前面
に中空で且つ円胴形ケーシングを配置すると共に、当該
ケーシングをメインポスト内部の油圧シリンダーのロッ
ドの先端部位に連結部材を介して上下動できるように連
結し、前記の中空円胴形ケーシングの下部に掴持式チャ
ックを配置し、前記掴持式チャックは、可動式クサビ形
チャック体と固定形チャック体で形成され、各チャック
体の対峙面に鋸歯を有する一対のチャックピースを取付
け、可動式クサビ形チャック体側のチャックピースを掴
持式チャックで杭のチャッキング又はその開放作動させ
るための 油圧式のチャックシリンダーに連結したもので
ある。
形油圧式ショベル機械のフロントアタッチメント形式と
して、杭引抜き使用する油圧を既存の油圧式ショベル機
械から供給し、且つ引抜き作業効率を高めるために円胴
形ケーシングの中空内に引き抜かれる杭が貫通するよう
にして操作もショベル機械のオペレーター１人で行える
ようにした。すなわち、本考案は、油圧式杭引抜機にお
いて、小形の油圧ショベル機械のフロント部位にメイン
ポストをブラケットで装着すると共に、その下端に反力
板を回動できるように取付け、前記メインポストの前面
に中空で且つ円胴形ケーシングを配置すると共に、当該
ケーシングをメインポスト内部の油圧シリンダーのロッ
ドの先端部位に連結部材を介して上下動できるように連
結し、前記の中空円胴形ケーシングの下部に掴持式チャ
ックを配置し、前記掴持式チャックは、可動式クサビ形
チャック体と固定形チャック体で形成され、各チャック
体の対峙面に鋸歯を有する一対のチャックピースを取付
け、可動式クサビ形チャック体側のチャックピースを掴
持式チャックで杭のチャッキング又はその開放作動させ
るための 油圧式のチャックシリンダーに連結したもので
ある。
【０００５】
【実施例】次に本考案に係る実施例を図面を以て説明す
る。１はメインポストであって、既存の小型の油圧ショ
ベル機械Ａのフロント部位におけるアームＡ′にブラケ
ット２を介在して連結してある。前記の連結用ブラケッ
ト２は、メインポスト１の上端部１１を油圧ショベル機
械ＡのアームＡ′に回動自在に連結するためのものであ
り、またメインポスト１は前後傾、左右傾のほか、旋回
もできるようになっている。３はメインポスト１の下端
に結合軸３１で回動自在に取付けた反力板であり、杭頭
Ｂ１′・Ｂ２′に載置して杭Ｂの引抜時に生じる反力を
受けると共に、機械及び杭頭保護の役目を果たしてい
る。本考案における前記の杭Ｂには軽量鋼矢板を用いる
ものである。前記の反力板３が載置する杭頭は、引き抜
こうとする杭頭Ｂ１に隣接する杭頭Ｂ１′（及び
Ｂ２′）に載置するようになっている。４はメインポス
ト１の前部位置に配置した無底・無蓋の中空の円胴形ケ
ーシングであり、当該円胴形ケーシングの背面部位にメ
インポスト１のガイドレール１０を滑動できるように抱
持して装着するスライドブロック４１が設けられてい
る。５はメインポスト１の内部において上下方向に配置
して取付けた油圧シリンダーであり、その下向きのシリ
ンダーロッド５１の下端部に前記の中空円胴形ケーシン
グ４の連結部材４０が連結してある。６は円胴形ケーシ
ング３の内側の下端方向に配置した杭をチャッキングす
るための掴持式チャックであり、可動式クサビ形チャッ
ク体６′とこれに対面する固定形のチャック体６″とで
掴持部が形成されている。７は円胴形ケーシング４内の
片側に装備した油圧式のチャックシリンダーであり、そ
のロッド７１の先端部に可動式クサビ形チャック体６′
を取付け、当該シリンダーの伸縮によって可動式クサビ
形チャック体６′の締付け・開放作動をするようになっ
ている。８は前記の可動式クサビ形チャック体６′のチ
ャックピースであり、その掴持面に鋸歯９が成形され、
且つその鋸歯は杭の引抜き方向により強い噛み込み抵抗
が生じるように鋸歯先端部９１が上向きに位置されてい
る。そして、固定形チャック体６″にもチャックピース
８′の掴持面にも上向きの鋸歯９′が成形されている。
る。１はメインポストであって、既存の小型の油圧ショ
ベル機械Ａのフロント部位におけるアームＡ′にブラケ
ット２を介在して連結してある。前記の連結用ブラケッ
ト２は、メインポスト１の上端部１１を油圧ショベル機
械ＡのアームＡ′に回動自在に連結するためのものであ
り、またメインポスト１は前後傾、左右傾のほか、旋回
もできるようになっている。３はメインポスト１の下端
に結合軸３１で回動自在に取付けた反力板であり、杭頭
Ｂ１′・Ｂ２′に載置して杭Ｂの引抜時に生じる反力を
受けると共に、機械及び杭頭保護の役目を果たしてい
る。本考案における前記の杭Ｂには軽量鋼矢板を用いる
ものである。前記の反力板３が載置する杭頭は、引き抜
こうとする杭頭Ｂ１に隣接する杭頭Ｂ１′（及び
Ｂ２′）に載置するようになっている。４はメインポス
ト１の前部位置に配置した無底・無蓋の中空の円胴形ケ
ーシングであり、当該円胴形ケーシングの背面部位にメ
インポスト１のガイドレール１０を滑動できるように抱
持して装着するスライドブロック４１が設けられてい
る。５はメインポスト１の内部において上下方向に配置
して取付けた油圧シリンダーであり、その下向きのシリ
ンダーロッド５１の下端部に前記の中空円胴形ケーシン
グ４の連結部材４０が連結してある。６は円胴形ケーシ
ング３の内側の下端方向に配置した杭をチャッキングす
るための掴持式チャックであり、可動式クサビ形チャッ
ク体６′とこれに対面する固定形のチャック体６″とで
掴持部が形成されている。７は円胴形ケーシング４内の
片側に装備した油圧式のチャックシリンダーであり、そ
のロッド７１の先端部に可動式クサビ形チャック体６′
を取付け、当該シリンダーの伸縮によって可動式クサビ
形チャック体６′の締付け・開放作動をするようになっ
ている。８は前記の可動式クサビ形チャック体６′のチ
ャックピースであり、その掴持面に鋸歯９が成形され、
且つその鋸歯は杭の引抜き方向により強い噛み込み抵抗
が生じるように鋸歯先端部９１が上向きに位置されてい
る。そして、固定形チャック体６″にもチャックピース
８′の掴持面にも上向きの鋸歯９′が成形されている。
【０００６】
【具体的な作動例】次に、上記の構成に基づく具体的な
作動例を図６〜図１１に基づいて作動例を説明する。ま
ず、小型油圧ショベル機械のフロント部位Ａ′すなわち
アームを操作調節しながら、メインポスト１を下降させ
て中空の円胴形ケーシング４の掴持部が開放しているチ
ャック６（可動式クサビ形チャック６′・固定形チャッ
ク６″）で引き抜こうとする杭Ｂ、すなわち軽量鋼矢板
Ｂを掴持位置の調節をした後に鋸歯９・９′でチャッキ
ングする。このとき、メインポスト下部の反力板３は杭
頭Ｂ′から離反状態にある（図６）。
作動例を図６〜図１１に基づいて作動例を説明する。ま
ず、小型油圧ショベル機械のフロント部位Ａ′すなわち
アームを操作調節しながら、メインポスト１を下降させ
て中空の円胴形ケーシング４の掴持部が開放しているチ
ャック６（可動式クサビ形チャック６′・固定形チャッ
ク６″）で引き抜こうとする杭Ｂ、すなわち軽量鋼矢板
Ｂを掴持位置の調節をした後に鋸歯９・９′でチャッキ
ングする。このとき、メインポスト下部の反力板３は杭
頭Ｂ′から離反状態にある（図６）。
【０００７】次に、メインポスト内の油圧シリンダー５
のロッド５１を縮小すると、メインポスト１に対して中
空の円胴形ケーシング４が前記ロッドと連結する連結部
材４０及びガイドブロック４１とガイドレール１０を介
して下降し、反力板３が杭頭Ｂ′に載置して芯合わせす
る（図７）。
のロッド５１を縮小すると、メインポスト１に対して中
空の円胴形ケーシング４が前記ロッドと連結する連結部
材４０及びガイドブロック４１とガイドレール１０を介
して下降し、反力板３が杭頭Ｂ′に載置して芯合わせす
る（図７）。
【０００８】この場合、前記の反力板３が引き抜こうと
する杭Ｂと隣接する次位の杭頭Ｂ１′に必ず載置するよ
うになっている。なお、図示例にあっては２本の杭頭Ｂ
１′・Ｂ２′に載置した状態になっている。この状態に
おいて、油圧シリンダーのロッド５１を設定ストローク
でさらに縮小すると、反力板は杭頭状に踏圧した状態に
なり、円胴形ケーシング４は、そのチャック体６′・
６″でチャッキングしている杭Ｂをシリンダーロッド５
１に相当する所定長さ分Ｌだけ引き抜く（図８）。
する杭Ｂと隣接する次位の杭頭Ｂ１′に必ず載置するよ
うになっている。なお、図示例にあっては２本の杭頭Ｂ
１′・Ｂ２′に載置した状態になっている。この状態に
おいて、油圧シリンダーのロッド５１を設定ストローク
でさらに縮小すると、反力板は杭頭状に踏圧した状態に
なり、円胴形ケーシング４は、そのチャック体６′・
６″でチャッキングしている杭Ｂをシリンダーロッド５
１に相当する所定長さ分Ｌだけ引き抜く（図８）。
【０００９】この状態で、円胴形ケーシング４を下降し
て原位置に復帰させると、杭Ｂは円胴形ケーシング４の
中空内を完全に貫通し、その杭の頭部Ｂ′は完全に上方
に突出するので、ワイヤーロープＷを杭上端部の孔１１
に通して結束した後、クレーンＣの吊り上げ機構Ｃ′に
接続する（図９）。
て原位置に復帰させると、杭Ｂは円胴形ケーシング４の
中空内を完全に貫通し、その杭の頭部Ｂ′は完全に上方
に突出するので、ワイヤーロープＷを杭上端部の孔１１
に通して結束した後、クレーンＣの吊り上げ機構Ｃ′に
接続する（図９）。
【００１０】そして、クレーンＣで杭Ｂを土中から引き
抜くと共に中空の円胴形ケーシング４内からも完全に引
き抜き、且つ当該円胴形ケーシング４の上方に引き上げ
る（図１０）。
抜くと共に中空の円胴形ケーシング４内からも完全に引
き抜き、且つ当該円胴形ケーシング４の上方に引き上げ
る（図１０）。
【００１１】そして、次に引き抜こうとする杭Ｂ′の方
向にメインポスト１を移動して１工程が終了する（図１
１）。
向にメインポスト１を移動して１工程が終了する（図１
１）。
【００１２】図１４にあっては、本考案に係る小型ショ
ベルの作業範囲を示し、円胴形ケーシング４の最高位置
ａ＝３．０ｍ、最低位置ｂ＝５．６ｍ、最大作業半径ｃ
＝５．４４ｍ、最小作業半径ｄ＝２．６４ｍの範囲で作
業できるようになっている。
ベルの作業範囲を示し、円胴形ケーシング４の最高位置
ａ＝３．０ｍ、最低位置ｂ＝５．６ｍ、最大作業半径ｃ
＝５．４４ｍ、最小作業半径ｄ＝２．６４ｍの範囲で作
業できるようになっている。
【００１３】
【考案の効果】本考案は上記の構成であるから、次のよ
うな効果がある。まず、本考案に係る油圧式杭引抜機
は、既存の油圧ショベル機械にアタッチメントとして装
備されるため、作業場内での機動性に優れ、且つ小型シ
ョベル機械のフロント装着のため、作業範囲が広くな
る。なお、油圧式杭引抜機の全操作はオペレータ１人で
できると共に、杭抜き専用機であるため、既存の杭打ち
と杭抜き兼用の機械に比べて構造及び操作共にきわめて
簡素化されている。そして、杭すなわち軽量鋼矢板を引
き抜く際に円胴形ケーシングの無底で且つ無蓋の中空内
を貫通する状態になっているので、ストッパーになる部
分がなく、前記ケーシングによって杭の引抜き作業を繰
り返し行え、その軽量鋼矢板の引抜きの長さに制限が全
くない。また、杭抜きの際、反力板を軽量鋼矢板の杭頭
に載置するから、作業地盤に大きな荷重がかかることな
く、常に杭の引抜き角度を正確に設定できて安全であ
る。しかも、引き抜こうとする隣接する杭を踏圧しなが
ら抜くことになり、隣接の杭を一緒に抜くという所謂共
抜けの発生が防止される。さらに、円胴形ケーシングの
内部に設けた可動式のクサビ形チャック体と固定形チャ
ック体とから成る掴持式チャックで杭頭を面接触的に確
実にチャッキングするから、チャッキングされる杭頭を
破断したりすることがなく、且つ杭引き抜き時に、その
杭の腰を折ったりするような恐れはない。前記クサビ形
チャック体と固定形チャック体のチャッキング面に複数
の鋸歯を成形したチャックピースを具備したことによ
り、引抜き方向に強い噛み込み力が生じてチャッキング
をより強固にすることができる。その上、本考案に係る
油圧式杭引抜機を小型ショベル機械に装着したまま回送
ができるから、現場到着と同時に作業開始が可能であ
る。
うな効果がある。まず、本考案に係る油圧式杭引抜機
は、既存の油圧ショベル機械にアタッチメントとして装
備されるため、作業場内での機動性に優れ、且つ小型シ
ョベル機械のフロント装着のため、作業範囲が広くな
る。なお、油圧式杭引抜機の全操作はオペレータ１人で
できると共に、杭抜き専用機であるため、既存の杭打ち
と杭抜き兼用の機械に比べて構造及び操作共にきわめて
簡素化されている。そして、杭すなわち軽量鋼矢板を引
き抜く際に円胴形ケーシングの無底で且つ無蓋の中空内
を貫通する状態になっているので、ストッパーになる部
分がなく、前記ケーシングによって杭の引抜き作業を繰
り返し行え、その軽量鋼矢板の引抜きの長さに制限が全
くない。また、杭抜きの際、反力板を軽量鋼矢板の杭頭
に載置するから、作業地盤に大きな荷重がかかることな
く、常に杭の引抜き角度を正確に設定できて安全であ
る。しかも、引き抜こうとする隣接する杭を踏圧しなが
ら抜くことになり、隣接の杭を一緒に抜くという所謂共
抜けの発生が防止される。さらに、円胴形ケーシングの
内部に設けた可動式のクサビ形チャック体と固定形チャ
ック体とから成る掴持式チャックで杭頭を面接触的に確
実にチャッキングするから、チャッキングされる杭頭を
破断したりすることがなく、且つ杭引き抜き時に、その
杭の腰を折ったりするような恐れはない。前記クサビ形
チャック体と固定形チャック体のチャッキング面に複数
の鋸歯を成形したチャックピースを具備したことによ
り、引抜き方向に強い噛み込み力が生じてチャッキング
をより強固にすることができる。その上、本考案に係る
油圧式杭引抜機を小型ショベル機械に装着したまま回送
ができるから、現場到着と同時に作業開始が可能であ
る。
【図１】 本考案に係る油圧式杭引抜機を小型ショベル
機械に装着した全体の側面図である。
機械に装着した全体の側面図である。
【図２】 本考案に係る油圧式杭引抜機の正面図であ
る。
る。
【図３】 図２の側面である。
【図４】 図２の平面図である。
【図５】 図２におけるプレートの掴持面に成形した鋸
歯を成形した掴持式チャックの拡大図である。
歯を成形した掴持式チャックの拡大図である。
【図６】 図６〜図１１は本考案に係る油圧式杭引抜機
の作業工程例であり、図６は円胴形ケーシングの掴持式
チャックで杭頭をチャッキングする状態図である。
の作業工程例であり、図６は円胴形ケーシングの掴持式
チャックで杭頭をチャッキングする状態図である。
【図７】 メインポスト下部の反力板を杭頭に載置した
状態図である。
状態図である。
【図８】 掴持式チャックで杭頭をチャッキングしてい
る円胴形ケーシングを油圧シリンダーで所定のストロー
クで上昇させて杭抜きしている状態図である。
る円胴形ケーシングを油圧シリンダーで所定のストロー
クで上昇させて杭抜きしている状態図である。
【図９】 円胴形ケーシングを原位置まで下降させ、半
抜きした杭の頭部にクレーン側のワイヤロープを接続し
た状態図である。
抜きした杭の頭部にクレーン側のワイヤロープを接続し
た状態図である。
【図１０】 クレーンで杭を抜き且つ円胴形ケーシング
の上方に引き上げた状態図である。
の上方に引き上げた状態図である。
【図１１】 メインポストと円胴形ケーシングを次位の
杭位置に移動させた状態図である。
杭位置に移動させた状態図である。
【図１２】 小型ショベル機械の作業範囲を示す全体の
概略側面図である。
概略側面図である。
１ メインポスト ２ 連結用ブラケット ３ 反力板 ４ 円胴形ケーシング ５ 油圧シリンダー６ 掴持式チャック ６′ 可動式クサビ形チャック体 ６″ 固定形チャック体 ７ チャックシリンダー ８ チャックピース ９ 鋸歯 １０ ガイドレール４０ 連結部材 ４１ スライドブロック Ａ 小型ショベル機械 Ｂ 軽量鋼矢板、Ｈ型鋼などの杭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−165614（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−20605（ＪＰ，Ａ) 実開 昭53−21403（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−5041（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭52−131806（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−171239（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−56830（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭46−35540（ＪＰ，Ｂ１)
Claims (1)
- 【請求項１】 小形の油圧ショベル機械（Ａ）のフロン
ト部位（Ａ′）にメインポスト（１）をブラケット
（２）で装着すると共に、その下端に反力板（３）を回
動できるように取付け、前記メインポストの前面に中空
で且つ円胴形ケーシング（４）を配置すると共に、当該
ケーシングをメインポスト内部の油圧シリンダー（５）
のロッド（５１）の先端部位に連結部材（４０）を介し
て上下動できるように連結し、前記の中空円胴形ケーシ
ング（４）の下部に掴持式チャック（６）を配置し、前
記掴持式チャックは、可動式クサビ形チャック体
（６′）と固定形チャック体（６″）で形成され、各チ
ャック体の対峙面に鋸歯（９）・（９′）を有する一対
のチャックピース（８）・（８′）を取付け、可動式ク
サビ形チャック体（６）側のチャックピース（８）を掴
持式チャックで杭のチャッキング又はその開放作動させ
るための油圧式のチャックシリンダー（７）に連結した
ことを特徴とする油圧式杭引抜機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992061974U JP2577679Y2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 油圧式杭引抜機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992061974U JP2577679Y2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 油圧式杭引抜機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0624025U JPH0624025U (ja) | 1994-03-29 |
| JP2577679Y2 true JP2577679Y2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=13186662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992061974U Expired - Lifetime JP2577679Y2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 油圧式杭引抜機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2577679Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102568362B1 (ko) * | 2023-01-26 | 2023-08-17 | 김양형 | 유압과 바이브레이터를 이용한 저진동, 저소음으로 인발할 수 있는 케이싱 인발장치 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5320605A (en) * | 1976-08-10 | 1978-02-25 | Seikou Enjiniaringu Kk | Pile extracting machine |
| JPS63165614A (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-08 | Seiki Kensetsu Kk | 鋼矢板静荷重圧入引抜機 |
-
1992
- 1992-08-12 JP JP1992061974U patent/JP2577679Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0624025U (ja) | 1994-03-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19950425 |