JP2577679B2 - ポリプロピレン系樹脂発泡シートよりなる自動車内装材 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂発泡シートよりなる自動車内装材

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JP2577679B2 JP4037843A JP3784392A JP2577679B2 JP 2577679 B2 JP2577679 B2 JP 2577679B2 JP 4037843 A JP4037843 A JP 4037843A JP 3784392 A JP3784392 A JP 3784392A JP 2577679 B2 JP2577679 B2 JP 2577679B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車内装材に関し、特
に耐熱性及び断熱性に優れていると共に製造が容易で且
つリサイクルしやすい自動車用内装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車の内装材、例えば天井
材、ドアトリム、インパネ、ダッシュボード等の内装材
としては種々のプラスチックス製品が用いられている。
例えば、ポリエチレンによる発泡体を主材にしたものが
あるが、ポリエチレンの発泡体のみでは剛性および自己
支持性の点で劣るため、形状の安定化が悪く、したがっ
て、予め自動車の内装に沿う形状へ大略的に成形してお
く必要があるが、このようなことは困難である。そのた
め、ポリエチレンによる発泡体に形状保持の目的でメタ
ルラスを貼り合わせたものも提案されたが、内張材とし
ての一体性が欠け易いと共にそれ自体の製造が面倒なほ
か、作業性の点でも良好なものではなかった。自動車用
内装材としては、80℃以上の耐熱テストに合格するこ
とが要求され、しかも軽量化を阻害しないこと、およ
び、内装材として安全で且つ適度のこしの強さを失わな
いことなどが必要とされる。
【0003】そこで、このような特性を具備する内装材
として、スチレン・無水マレイン酸共重合体、またはこ
れとその他の熱可塑性樹脂とのブレンド品よりなる発泡
体の片面にスチレン・無水マレイン酸共重合体、または
これとその他の熱可塑性樹脂とのブレンド品よりなるフ
ィルムを積層し、発泡体の他面には防水紙を積層した内
装材が提案された(実公昭62−3313号公報参
照)。
【0004】しかし、スチレン−無水マレイン酸共重合
体は、スチレン系樹脂で熱接着できる表皮材がなく、ま
た、天井材等に該共重合体を使用すると、こすれ音がす
る等の欠点があり、しかも安価なポリプロピレン系樹脂
の方が耐熱性を有する。また、最近自動車部品のリサイ
クルが問題となり、リサイクルしやすい内装材を使用す
ることが検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は上
記の要求に満足すべく種々検討した結果、本発明を完成
したもので、本発明の目的は安価に製造でき且つリサイ
クルできる自動車用内装材を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、0.03〜0.3g/cmポリプロピレン系樹脂
発泡シートの両面にポリプロピレン系樹脂フィルムを積
層し、該ポリプロピレン系樹脂フィルムの一方の面に前
記ポリプロピレン系樹脂発泡シートよりも密度の小さい
0.01〜0.03g/cmポリプロピレン系樹脂発
泡シートを積層し、該ポリプロピレン系樹脂発泡シート
にポリプロピレン系繊維よりなる不織布またはポリプロ
ピレン系エラストマー等からなる表皮材を貼着したこと
を特徴とするポリプロピレン系樹脂発泡シートよりなる
自動車内装材である。
【0007】本発明で使用するポリプロピレン系樹脂発
泡シートの樹脂としては、ホモポリプロピレン樹脂をは
じめとして、プロピレンを80%以上含む共重合体、ポ
リプロピレンを80%以上含む混合物をいうのであっ
て、プロピレンと共重合するモノマーとしてはエチレ
ン、マレイン酸等であり、また、ポリプロピレンと混合
する樹脂としてはポリエチレン(例えばハイデンシティ
ポリエチレン)等である。そして、これらを押出発泡し
てポリプロピレン系樹脂発泡シートを得るのであるが、
密度としては0.03g/cm〜0.3g/cm
ある。発泡シートの密度が0.3g/cmより大きい
と、断熱効果が下がり、堅く、重くなり、またコストが
大となり、他方、0.03g/cmより小さいと強度
が弱く、連続気泡率が高くなる。また、連続気泡率が高
くなれば、強度(剛性)、熱伝導率、防水、防湿性、二
次発泡倍率等が低下し、特に二次成形性が悪くなる。
【0008】しかして、連続気泡率は低いものほど好ま
しいが、密度を下げようとすれば(倍率を上げようとす
れば)、連続気泡率が高くなる。密度と連続気泡率との
関係を図2で示すると、図2の右に移行するもの程(密
度の大なるもの程)、連続気泡率は下がる。換言する
と、高倍化するほど連続気泡率が高くなる。そして、気
泡の全てが連続気泡の場合には曲線Aのような関係を示
す。密度が低くても連続気泡率の高いものは物性に悪影
響を及ぼすので、本発明の目的物に対しては、密度が低
く、且つ、連続気泡率の低いものが好ましく、このよう
な点から下記の数式を満足するものが好ましく、直線B
の下の領域のものが好ましい。 y<−50logx (但し、xは密度、yは連続気泡率を表す。)
【0009】本発明における連続気泡率の測定方法とし
ては、エアピクノメータ(空気比較式比重計法)で測定
した値で、ASTM D2856に準拠して行った。そ
して、本発明で使用するこの発泡シートとしては、厚み
2〜8ミリ程度のポリプロピレン系樹脂発泡シートが好
ましい。
【0010】本発明では上述の発泡シートの両面に強度
アップのためにポリプロピレン系樹脂フイルムを積層す
る。使用するポリプロピレン系樹脂とは、ホモポリプロ
ピレン樹脂をはじめとして、プロピレンを80%以上含
む共重合体、ポリプロピレンを80%以上含む混合物を
いうのであって、プロピレンと共重合するモノマーとし
てはエチレン、マレイン酸等であり、また、ポリプロピ
レンと混合する樹脂としてはポリエチレン(例えばハイ
デンシティポリエチレン)等である。そして、これらの
樹脂フイルムの厚さは150μ程度のものである。ま
た、ポリプロピレン系樹脂フイルムの一方の面にポリプ
ロピレン系エラストマー或はポリプロピレン系繊維より
なる不織布等の表皮材を貼着する。このポリプロピレン
系エラストマー或はポリプロピレン系繊維よりなる不織
布等の表皮材は、従来この種の内装材に使用されている
ものである。
【0011】ポリプロピレン系樹脂発泡シートとポリプ
ロピレン系樹脂フィルムとの積層に当たっては強力な接
着剤によって行うこともできるが、同一系素材の特性を
生かした熱ラミネートの方法が最も容易で好ましい。こ
のポリプロピレン系樹脂フィルムの一方の面にポリプロ
ピレン系繊維よりなる不織布またはポリプロピレン系エ
ラストマーからなる表皮材を貼着する。
【0012】本発明では全てポリプロピレン系の素材を
使用しているので、熱ラミネートができ、この点本発明
では大きな利点である。更に、本発明では、上述のポリ
プロピレン系樹脂フイルムにポリプロピレン系樹脂発泡
シートより密度の小さいポリプロピレン系樹脂発泡シー
トを積層した後、表皮材を貼着する。このポリプロピレ
ン系樹脂発泡シートより密度の小さいポリプロピレン系
樹脂発泡シートとしては0.01〜0.03g/cm
であり、パット材として作用し、より一層ソフトな感じ
を与える。
【0013】次に、本発明の実施態様を図1をもって説
明する。図1において、ポリプロピレン系樹脂発泡シー
ト1の両面に、ポリプロピレン系樹脂フィルム2、3を
積層する。その一方の面に、例えばポリプロピレン系樹
脂フィルム3にポリプロピレン系樹脂発泡シート5を積
層させ、このポリプロピレン系樹脂発泡シート5にポリ
プロピレン系繊維よりなる不織布の表皮材4を貼着す
る。
【0014】
【発明の効果】本発明にかかる内装材は中心層として
リプロピレンフィルムを中間層としてその両側に密度の
異なるポリプロピレン系樹脂発泡シートを積層して2層
構造としているので、密度の大きい発泡シートは強度が
大きく2次成形性が良好で、且つ密度の小さい発泡シー
トはソフト感を有し、しかも断熱効果は大きく、耐熱性
で且つ軽量である。そして、全てポリプロピレンよりな
る素材で構成されているので熱ラミネートの方法で容易
に積層することが可能で、且つリサイクルが良好であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動車内装材の断面図。
【図2】ポリプロピレン系樹脂発泡シートの密度と連続
気泡率の関係図
【符号の説明】
1 ポリプロピレン系樹脂発泡シート 2 ポリプロピレン系樹脂フィルム 3 ポリプロピレン系樹脂フィルム 4 ポリプロピレン系繊維よりなる不織布の表皮材 5 ポリプロピレン系樹脂発泡シート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.03〜0.3g/cm の密度を有す
    ポリプロピレン系樹脂発泡シートの両面にポリプロピ
    レン系樹脂フィルムを積層し、該ポリプロピレン系樹脂
    フィルムの一方の面に前記ポリプロピレン系樹脂発泡シ
    ートよりも密度の小さい0.01〜0.03g/cm
    ポリプロピレン系樹脂発泡シートを積層し、該ポリプロ
    ピレン系樹脂発泡シートにポリプロピレン系繊維よりな
    る不織布またはポリプロピレン系エラストマー等からな
    る表皮材を貼着したことを特徴とするポリプロピレン系
    樹脂発泡シートよりなる自動車内装材。
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