JP2577494B2 - ドライブチェーンアジャスタ装置 - Google Patents

ドライブチェーンアジャスタ装置

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JP2577494B2
JP2577494B2 JP2207784A JP20778490A JP2577494B2 JP 2577494 B2 JP2577494 B2 JP 2577494B2 JP 2207784 A JP2207784 A JP 2207784A JP 20778490 A JP20778490 A JP 20778490A JP 2577494 B2 JP2577494 B2 JP 2577494B2
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adjustment piece
arm
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adjustment
rear arm
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久利 小林
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動二輪車等に組み付けられるドライブチ
エーンアジャスタ装置に関する。
〔従来の技術〕
この種の装置として、左右のリヤアームの後端部にそ
れぞれ円形状の通孔を設け、この通孔内に調整駒を回動
自在に嵌合するとともに、この調整駒の偏心位置に形成
した通孔に車輪を挿通状態で支持させ、調整駒を通孔内
で回動させることにより、車輪を前後方向に移動させる
ようにしたものが知られているが、このような構造の装
置には、車輪が前後方向ばかりではなく上下方向にも移
動してしまう。
そこで、左右のリヤアームの後端部のそれぞれの円形
状の通孔に第1の調整駒を回動自在に嵌合するととも
に、第1の調整駒の偏心位置に形成した通孔に第2の調
整駒を回動自在に嵌合し、該第2の調整駒の偏心位置に
形成した通孔に車輪を挿通支持させたものが提案された
(特開昭59−6187号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この装置にあっては、車輪中心が上下
方向に変動しないようにチエーンの張り調整を行う場
合、第1の調整駒の回動によって車軸が前後方向ばかり
でなく上下方向にも変動するとき、この上下方向の変動
を吸収するように、第2の調整駒を回動させなければな
らず、その回動調整はたとえば第1、第2の調整駒の側
面に目盛りを形成しそれを目安に行うにしても熟練を要
し、大変面倒な作業であった。
加えて、上記調整作業は、車輪のバランスを保つため
に左右のリヤアームに対しそれぞれ同じ量だけ車輪を前
後方向にずらさなければならず、これがために調整作業
はより困難になっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、車輪が
上下方向に変動せずしかも調整作業が容易に行えるドラ
イブチエーンアジャスタ装置を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明では係る目的を達成するために、駆動輪を支持
する只一本の片持ち式のリヤアームの後端部に通孔を設
け、該通孔内に第1の調整駒を回転自在に嵌入するとと
もに、該第1の調整駒の偏心位置に形成した通孔に第2
の調整駒を回転自在に嵌入し、該第2の調整駒の偏心位
置に形成した通孔に支持軸を支承させ、該支持軸によっ
て前方の駆動源とチェーンを介して連結される前記駆動
軸を支持させ、前記第2の調整駒にスライダを相対回転
自在に嵌合させるとともに、スライダに前記リヤアーム
の長手方向に延出するアーム部を設け、該アーム部に前
記リヤアームと係合して前記支持軸の上下動を抑止する
抑止手段を備えた構成とした。
〔作用〕
チエーンの張り具合を調整する場合には、第1の調整駒
を回動させて車軸を前後方向に移動させる。このとき、
第2の調整駒はスライダの抑止手段によって上下動しな
いように抑止されているため、前記第1の調整駒の回動
によって車軸が上下方向に移動しようとするとき、該車
軸の上下方向の移動を打ち消すように第2の調整駒が自
動的に回動する。このため、従来この種のアジャスタ装
置で行っていた第2の調整駒の回動調整は不要となり、
加えて、車軸を支持するリヤアームは一本だけであり、
したがって調整作業はこの一本のリヤアームに対して行
えば足りる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
1は両端を図示しない車体フレームによって支持され
たピボット軸であり、このピボット軸1には車軸20を片
持ち状態で支持する只一本のリヤアーム2の前端が鉛直
方向に揺動自在に支持されている。リヤアーム2は、ピ
ボット軸1の外周に回動自在に嵌合される筒体部3と、
該筒対部3の左端部に溶接されてそこから車体の左側に
沿って後方に延びる主アーム4と、筒体部3の右端部に
溶接されて後方へ延びその後左方へ湾曲されて前記主ア
ーム4の中間部分に溶接される補助アーム5とから構成
される。主アーム4および補助アーム5は例えばアルミ
ニウム合金製の断面パイプによって作られる。筒体部
3、主アーム4および補助アーム5で囲まれる空間6に
はリヤクッション7が挿通されている。リヤクッション
は、上端を図示しない車体フレームに回動自在に支持さ
れるとともに下端をクッションリンク8に回動自在に支
持され、クッションリンク8はリンクアーム9を介して
車体フレームに連結されるとともにリヤアーム2にも連
結されている。前記クッションリンク8とリンクアーム
9には公知のリンク機構を構成し、リヤアーム2はこの
リンク機構を介して一本のリヤクッション7によって車
体に懸架される。
前記リヤアーム2の後端に形成された開口部分には、
中実状のアームエンド10が嵌入されて溶接等により固着
されている。アームエンド10には、左右方向に貫通する
円形状の通孔11が形成されるとともに、該通孔11の内周
面からアームエンドの外面まで達するすり割12が形成さ
れ、すり割12に直交するボルト13がアームエンド10に形
成されためねじ部10aに螺合して締め付けられることに
より、通孔11が縮径されるようになっている。
前記アームエンド10の通孔11には第1の調整駒15が回
動自在に嵌入されている。第1の調整駒15には通孔16が
偏心した位置に形成され、この通孔16には第2の調整駒
17が回動自在に嵌入されている。そして、第2の調整駒
17にも通孔18が偏心した位置に形成され、この通孔18内
にベアリング19a,19bを介して車軸20が回動自在に支持
されている。第1の調整駒15の長さはアームエンド10の
幅と略同じ値に設定され、第2の調整駒17の長さは第1
の調整駒15の長さよりも長く設定されている。また、こ
れら調整駒15,17の肉厚部分には軽量化のため空洞部分1
5a,17aが形成されている。さらに、第1の調整駒15の側
面には複数の突起15bが周方向に等間隔置きに形成さ
れ、この突起15bがアームエンド10の側面に当接される
ことにより、第1の調整駒15がアームエンド10に対して
右方向に必要以上ずれないほうになっている。
車軸20は互いに同心状に配設される大径軸21と一端を
大径軸21内に挿入される細径軸22とから構成されてい
る。細径軸22は頭部分が大径軸21の内フランジに係合す
ることにより抜け止めがなされている。大径軸21は中央
部の段部21aを境として左側に小径部21bがまた右側に大
径部21cがそれぞれ設けられ、大径軸21cの外周に後輪23
が次のような手段によって一体に回転するように取り付
けられている。大径部21cの端部は後輪23のハブ23aの中
心孔内に嵌入される一方、大径部21cの外周にはフラン
ジ24が一体に形成され、同心上に配設された複数の回り
止め25が該フランジ24を貫通して前記ハブ23aの端面に
嵌入している。また、細径軸22の大径軸21から突出する
突出部分のねじ部22aには、大径軸21に外嵌されるスペ
ーサ26を介してアクスルナット27が螺合され、このアク
スルナット27が締め付けられることにより、スペーサ26
の端部がハブ23aに強く嵌合し、これにより、ハブ23aと
大径軸21および細径軸22が結合一体化する。
前記第2の調整駒17の第1の調整駒15から側方へ突出
しかつ通孔18と同心状に設けられたる突出円筒部17bに
はキャリパブラケット30の中央の通孔30aが相対回動自
在に嵌合されている。キャリパブラケット30は2つのア
ーム部31,32を有し、そのうち一つのアーム31部には該
アーム部31の長さ方向に沿う長孔33が形成され、リヤア
ーム2に溶接により取り付けられた長方形状の回り止め
部材34が該長孔33に嵌入されることにより、キャリパブ
ラケット30はリヤアーム2に対して該リヤアーム2の長
さ方向にのみ移動自在になっている。また、キャリパブ
ラケット30の他側のアーム部32の先端はブレーキキャリ
パ35が取り付けられ、ブレーキキャリパ35は前記大径軸
21のフランジ24にボルト止めされたブレーキデイスク36
とともにブレーキ装置37を構成する。
キャリパブラケット30は上記のようにリヤアーム2に
対してその長さ方向にのみ移動自在に支持されて、前記
第2の調整駒17の突出部分17aを支持しているので、結
局第2の調整駒17を、その通孔18の中心位置Aがリヤア
ーム2に対して高さ方向に相対移動しないように支持し
ている。つまり、キャリパブラケット30のアーム部31に
形成された長孔33にリヤアーム2の回り止め部材34が嵌
入されることで、第1または第2の調整駒15,17が回転
されるときでも車輪20の上下動を抑止させることができ
る抑止手段を構成している。すなわち、この実施例にお
いてキャリパブラケット30はブレーキキャリパ35を保持
する機能のほか、調整駒17の動きを規制する機能も兼ね
備えている。
また、前記リヤアームを挟んで後輪とは逆側に位置す
る車輪20の小径部21cにはドリブンスプロケット取付部
材40がベアリング41を介して外嵌され、その外側にはス
プロケット取付部材40の動きを車輪20に伝える連結部材
42が、スプロケット取付部材40との間にゴム材43を介装
させて外嵌され、さらに小径部21cの先端に形成された
ねじ部21dに抜け止め用のナット44がワッシャ45を介し
て締結固定されている。そして、前記ドリブンスプロケ
ット取付部材40にボルト止めされるドリブンプロケット
46が、前方のエンジン側のドライブスプロケット(共に
図示せず)にチェーン47を介して連結されている。
次に、上記構成のドライブチェーンアジャスタ装置の
作用について説明する。
第2図に示すように第1および第2の調整駒15,17の
厚肉部分が車体後方に位置し車軸20が最も車体前方に位
置する場合においてチエーン46の張りを強めるには、ま
ずボルト13を緩め、拡径させた通孔11内で第1の調整駒
15を時計方向あるいは反時計方向に回動させる。このと
き、第1の調整駒15の側方に設けた突起15bを利用し、
それに特殊工具の爪を係合させることで容易に回動でき
る。これにより、第1の調整駒15の通孔16が偏心位置に
設けられている関係上車軸20は車体後方へずれる。
このとき、車軸20は車体後方へずれると同時に上下方
向にもずれようとする。ところが、第2の調整駒17はキ
ャリパブラケット30によって通孔18の中心位置Aがリヤ
アームに対して高さ方向に相対移動しないように規制さ
れているため、該車軸20の上下方向の相対移動を打ち消
すよう、第1の調整駒15の回動に伴い第2の調整駒17が
自動的に回動する。その結果、第1の調整駒17を回動操
作するだけで車軸20を前後方向にのみ移動させることが
でき、適宜量移動させた時点で、ボルト13を締め付けて
通孔16を縮径させ第1の調整駒17を固定させれば調整が
完了する。このように上記ドライブチエーンアジャスタ
装置では、従来のこの種のアジャスタ装置で行っていた
第2の調整駒17の回転調整は不要となる。しかも、車軸
20を支持するリヤアーム2は一本だけであり、調整作業
はこの一本のリヤアーム2に対して行えば足り、この点
からもチエーンの張り調整作業は極めて容易になる。
なお、上記実施例では、通孔18の中心位置Aが上下方
向に移動しないよう第2の調整駒17の動きを規制する部
材として、キャリパブラケット30を利用しているが、こ
れに限られることなく、第2の調整駒17の動きを規制す
る部材を別個に専用に設けてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、第2の調整駒に
スライダを相対回転自在に嵌合させるとともに、スライ
ダにリヤアームの長手方向に延出するアーム部を設け、
該アーム部に前記リヤアームと係合して前記支持軸の上
下動を抑止する抑止手段を備えているから、第1または
第2の調整駒を回動調整するだけで駆動輪の車軸を上下
動させることなく前後方向にのみ移動させることがで
き、もって、チェーンの張り調整作業を極めて容易に行
なうとができる。また、只一本のリヤアームで後輪を支
持するものであるから、上記した第1または第2の調整
駒の回動によるチェーンの張り調整作業は、当然に、上
記の只一本のリヤアームに対してのみ行えば足り、この
点からもチェーンの張り調整作業は極めて容易になる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は自動二輪車後
部の要部断面図、第2図は同側面図、第3図は第1の調
整駒の側面図、第4図は第2の調整駒の側面図、第5図
はキャリパブラケットの側面図である。 1……ピボット軸 2……リヤアーム 11……通孔 15……第1の調整駒 16……通孔 17……第2の調整駒、17b……突出円筒部(突出部) 18……通孔 20……車輪(支持軸) 22……後輪(駆動輪) 30……キャリパブラケット(スライダ) 31……アーム部 33……長孔(抑止手段) 37……ブレーキデイスク装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動輪を支持する只一本の片持ち式のリヤ
    アームの後端部に通孔を設け、該通孔内に第1の調整駒
    を回転自在に嵌入するとともに、該第1の調整駒の偏心
    位置に形成した通孔に第2の調整駒を回転自在に嵌入
    し、該第2の調整駒の偏心位置に形成した通孔に支持軸
    を支承させ、該支持軸によって前方の駆動源とチェーン
    を介して連結される前記駆動輪を支持させ、前記第2の
    調整駒にスライダを相対回転自在に嵌合させるととも
    に、スライダに前記リヤアームの長手方向に延出するア
    ーム部を設け、該アーム部に前記リヤアームと係合して
    前記支持軸の上下動を抑止する抑止手段を備えたことを
    特徴とするドライブチェーンアジャスタ装置。
JP2207784A 1990-08-06 1990-08-06 ドライブチェーンアジャスタ装置 Expired - Lifetime JP2577494B2 (ja)

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JPH0490981A JPH0490981A (ja) 1992-03-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS596187A (ja) * 1982-07-02 1984-01-13 ヤマハ発動機株式会社 車両におけるチエ−ンまたはベルトの張り装置
JPH0240694U (ja) * 1988-09-13 1990-03-20
JPH01317888A (ja) * 1989-05-02 1989-12-22 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車の後輪支持装置

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JPH0490981A (ja) 1992-03-24

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