JPS6011266B2 - 巻掛け回転伝動具の緩衝装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耕転ロータリー装置における伝動ケースに内
装してある伝動チェーンなど、ケース内に掛架した巻掛
け回転伝動具の側面に対して遠近移動自在なタイトナー
を設け、このタイトナーを巻掛け回転伝動具の側面に弾
接させることにより、巻掛け回転伝動臭がその掛張輪体
から外れることを防止すべ〈構成してある巻掛け回転伝
動臭の緩衝装置に関する。

従来のかかる巻掛け回転伝動臭の緩衝装置においては、
通常、タイトナ−を巻掛け回転伝動臭の側面に礎接させ
るスプリングおよびタイトナーを遠近移動させて巻掛け
回転伝動具に対するタイトナーの作用位置を調節する調
節臭を含めて、緩衝装置全体をケース内に組込んで構成
していた。

しかし、スプリングの交換など保守点検およびタイトナ
ーの位置調節など、所期のタイトナー機能を良好、確実
に発揮させるための作業を行なうに際して、その度にケ
ースを分解、細立てしなければならず、非常に面倒な手
間を要する欠点がある。しかも一般にケース壁内面と巻
掛け回転伝動具の側面との間にはほとんど空間が存在し
ない構造となっているために、前述の如く緩衝装置全体
をケース内に組込んだものではタイトナーの位置調節量
はほんのわずかであって、実効のない場合が多い不都合
がある。本発明は、かかる点に鑑み、スプリングおよび
調節臭をケース外に構成し乍らも、所期のタイトナー機
能を確保でき、以つて、ケースを分解、組立てすること
なく、所期のタイトナー機能を良好、確実に発揮させる
ための作業を非常に容易に行なうことができる巻掛け回
転伝動具の緩衝装置を提供せんとするものである。

本発明による巻掛け回転伝動具の緩衝装置は、ケース内
に巻掛け回転伝動臭を鶏架すると共に、一端がケース側
壁に枢支され、且つ該枢支点から巻掛け回転伝動臭の動
く方向に長く延設されて池端を遊端としたタイトナーを
該枢支点を中心にして前記巻掛け回転伝動具の側面に対
して遠近移動自在に形成し、このタィトナ−の遊端側背
面にこれを受止め支持する揺動アームを配置すると共に
この揺動アームの回転軸の一端をケース側壁外へ延出し
、その延出端から放射方向に延びる腕杵を蓮設し、該腕
杵の池端にタイトナーの巻掛け回転伝動臭との係合を付
勢強化するために前記揺動アームの遊機をタィトナ−に
係合させてたわみ付勢するように前記回転軸を一方向に
回転させるべく構成されたスプリングから成る付勢装置
を蓮設し、かつ、前記揺動アームの揺動位置を変更固定
可能な調節具を連結してあることを特徴とするものであ
る。

即ち、本発明によれば、タイトナーを受止め支持して揺
動することにより、タイトナーを遠近移動させる揺動ア
ームに連動するケース外の腕杵にスプリングと調節具と
を蓮設してあるので、スプリングおよび調節臭をケース
外に位置させながらも、腕村および揺動アームを介して
、スプリング力によりタイトナーを巻掛け回転伝動具の
側面に弾接させることができるとともに、調節具を操作
することによりタイトナーを巻掛け回転伝動装置に対し
て遠近移動させることができる。

つまり、ケース内には揺動アームとその回転軸のみを組
込むことによって揺動アームの基端から遊端までの寸法
を充分に長くでき、且つその揺動量も大きくとることが
できるに至ったもので、これによって、所期のタイトナ
ー機能を広範囲なものとして、巻掛け回転伝動具の大き
な伸びに対しても、機能確保できながらも、ケースを分
割、組立てすることなく、スプリング交換などの保守点
検およびタイトナーの位置調節といった所期のタイトナ
ー機能を良好、確実に発揮させるための作業を非常に容
易に行ない得る上に揺動アームの調節代もケース外にお
いて容易に目視確認できることから上述の利点を一層効
果的に発揮させることができ、且つ長尺のタイトナーの
遊端を受止めてこれを巻掛け回転伝動具に対して遠近移
動させるものであるから、たとえばこのタイトナーの枢
支点近くにその揺動作用力を与えるごときものに較べて
、調節臭の操作は小さな力でもタイトナーに対する作用
は大きな力を発揮させることができ、更にケース幅も実
質的に巻掛け回転伝動臭を収容できるに足るだけの、薄
幅に形成できる等多くの利点を得るに至ったのである。
以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は、本発明の巻掛け回転伝動臭の緩衝装置をもつ
乗用型耕転機の全体図であって、これは、農用トラクタ
ー本体Ａの後部に、リフトアームＢを介して対地昇降自
在にサイドドライブ型式の耕転装置Ｃを蓮設してなる。

前記サイドドライブ型耕転装置Ｃは、第２図で示したよ
うに、機体中央部に位置する伝動錘８から左右両側方に
突出させた伝動筒状ケース９と支持筒体１０の各端部か
ら下方に各々伝動ケース１と支持枠１１とを相対向させ
て蓮設し、これら伝動ケース１と支持枠１１との下端部
間に回転耕転装置１２を支架させて構成する。第３図、
第４図は前記伝動ケース１を示し、図において、２は前
記伝動筒状ケース９側に運動連結する伝動スプロケット
ホィールＩＡと、回転耕転装置１２側に連動連結する受
動スプロケットホィールＩＢとのあいだに雛架した巻掛
け回転伝動臭の一例である伝動チェーンであり、３は前
記伝動ケースーの内壁面に一端が前記ホイールＩＡ，Ｉ
Ｂの回転軸と平行な横支軸に揺動自在に枢支され、且つ
、該枢支点から伝動チェーン２の回動方向に長〈延出さ
れて池端が遊端に形成されて、伝動チェーン２の複数の
チェーンローラｌａ．・・．・・…の周面から形成され
るたるみ側の側面に対して遠近移動自在に形成されたタ
イトナーであり、４は前記伝動ケース１の内壁面に揺動
自在に枢支されて、前記タィトナ−３を受止め支持状態
で遠近移動させる揺動アームである。

５は前記伝動ケース１の外部に位置させた腕村であり、
これは、前記揺動アーム４における揺動軸４ａのケース
外端部に連動連結されてある。

６はこの腕杵５を一方向に弾性的に揺動付勢することに
より、揺動アーム４を介してタイトナー３を伝動チェー
ン２の側面に弾接させるべく、腕村５に組込んだスプリ
ングであり、７は前記腕村５の揺動位置を変更すること
により、伝動チェーン２の側面に対するタイトナ−３の
弾援作用位置を変更すべ〈、腕杵５に連結させた調節具
であり、これは、伝動ケースー外壁に突出形成したガイ
ド７ａに挿適するロッド７ｂを前記腕村５の遊端に回動
自在に連結するとともに、このロッド７ｂのガイド７ａ
よりも遊端側部分に前記スプリング６を挿通し、かつ、
ロッド７ｂの遊端に、前記スプリング６をガイド７ａと
により挟む状態でナット７ｃとロックナット７ｄとを螺
合装着し、以つて、ナット７ｃを縦付けることにより、
タィトナ−３を伝動チェーン２の側面側に近接移動すべ
〈構成してある。

第５図は、前記伝動筒状ケース９と伝動ケース１との連
動連結部構造を示し、伝動筒状ケース９に内装してある
伝動軸９ａと、伝動スプロケットホィールＩＡを鉄着し
ていて軸受１３を介して軸承されてある伝動軸ＩＡａと
のあいだには、複数の隊合い連動用ボール１４・・・・
・・・・・と咳合せ用押圧スプリング１５・・・・・・
・・・とを有していて、伝動スプロケットホィールＩＡ
側の伝動軸ＩＡａに一定以上の負荷が作用したとき、自
動的に伝動を断つボールクラッチ１６を介装し、もって
、伝動系の破損防止に効果を挙げるべくなしたものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る巻掛け回転伝動具の緩衝装置の実施
例を示し、第１図は使用状態を示す乗用型耕転機の全体
側面図、第２図は乗用型耕転機要部の平面図、第３図は
要部の拡大縦断側面図、第４図は第３図におけるＷ−Ｎ
線断面図、第５図は要部の拡大縦断背面図である。 １・・・・・・ケース、２・・・・・・巻掛け回転伝動
貝、３・・・…タイトナー、４…・・・揺動アーム、５
……腕村、６・・・・・・スプリング、７・・・・・・
調節臭。 第１図第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ケース１内に巻掛け回転伝動具２を掛架すると共に
   、一端がケース側壁に枢支され、且つ該枢支点から巻掛
   け回転伝動具２の動く方向に長く延設されて他端を遊端
   としたタイトナー３を該枢支点を中心にして前記巻掛け
   回転伝動具２の側面に対して遠近移動自在に形成し、こ
   のタイトナー３の遊端側背面にこれを受止め支持する揺
   動アーム４を配置すると共にこの揺動アーム４の回転軸
   ４ａの一端をケース側壁外へ延出し、その延出端から放
   射方向に延びる腕杆５を連設し、該腕杆５の他端にタイ
   トナー３の巻掛け回転伝動具２との係合を付勢強化する
   ために前記揺動アーム４の遊端をタイトナー３に係合さ
   せてたわみ付勢するように前記回転軸４ａを一方向に回
   転させるべく構成されたスプリング６から成る付勢装置
   を連結し、かつ、前記揺動アーム４の揺動位置を変更固
   定するための調節具７を連結してあることを特徴とする
   巻掛け回転伝動具の緩衝装置。