JP2577240B2 - レール塗油除去清掃装置 - Google Patents
レール塗油除去清掃装置Info
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- JP2577240B2 JP2577240B2 JP63065255A JP6525588A JP2577240B2 JP 2577240 B2 JP2577240 B2 JP 2577240B2 JP 63065255 A JP63065255 A JP 63065255A JP 6525588 A JP6525588 A JP 6525588A JP 2577240 B2 JP2577240 B2 JP 2577240B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、鉄道線路におけるレールの頭部内側面に付
着した塗油を除去し清掃するレール塗油の除去清掃装置
に関するものである。
着した塗油を除去し清掃するレール塗油の除去清掃装置
に関するものである。
[従来の技術] 鉄道線路のレール頭部内側面には、車輪のフランジ面
との摩擦による摩耗等を防止するために油が塗布されて
いる。この塗油はレールと車輪フランジ面の摩擦により
発生する鉄粉その他の粉塵を吸着して塊状化する。この
粉塵等を吸着した塗油が車輪のフランジによってレール
上面(踏面)に掻き上げられると、レール上を通過する
車両の車輪がスリップし易くなる。また軌道検測車等に
よるレール検測の際にはその測定輪に前記塗油が付着し
て軌道の高低、水準等の測定精度の低下を招くことにな
る。
との摩擦による摩耗等を防止するために油が塗布されて
いる。この塗油はレールと車輪フランジ面の摩擦により
発生する鉄粉その他の粉塵を吸着して塊状化する。この
粉塵等を吸着した塗油が車輪のフランジによってレール
上面(踏面)に掻き上げられると、レール上を通過する
車両の車輪がスリップし易くなる。また軌道検測車等に
よるレール検測の際にはその測定輪に前記塗油が付着し
て軌道の高低、水準等の測定精度の低下を招くことにな
る。
そのため従来より、軌道検測前等の必要な時期に、前
記レール頭部側面に付着した塗油を除去し清掃すること
が行なわれている。従来、前記の塗油を除去するには、
一般に鎌形等の特殊な工具を用いて入力で掻き取り除去
するか、あるいはトロッコ等の台車に据え付けられた鎌
形等の特殊工具を人力の操作によってレールの頭部側面
に押し付けることにより、塗油を掻き取り除去してい
た。
記レール頭部側面に付着した塗油を除去し清掃すること
が行なわれている。従来、前記の塗油を除去するには、
一般に鎌形等の特殊な工具を用いて入力で掻き取り除去
するか、あるいはトロッコ等の台車に据え付けられた鎌
形等の特殊工具を人力の操作によってレールの頭部側面
に押し付けることにより、塗油を掻き取り除去してい
た。
[発明が解決しようとする課題] しかし、前記の人力による掻き取り除去作業はきわめ
て非能率的であり、また台車に工具を取り付けて掻き取
り操作する方式は、レールの浮きや曲り変形等のために
充分除去できないばかりでなく、工具の刃部をレールの
継目部に引掛けたりして、脱線も起り得る危険な作業で
あった。
て非能率的であり、また台車に工具を取り付けて掻き取
り操作する方式は、レールの浮きや曲り変形等のために
充分除去できないばかりでなく、工具の刃部をレールの
継目部に引掛けたりして、脱線も起り得る危険な作業で
あった。
そこで、モータ等の駆動手段により回転駆動される回
転ブラシを、レール上を走行可能な台車にブラシフェー
スがレール頭部側面に所定の押圧力で対接回転し得るよ
うに装備して、台車を走行させながら、前記ブラシによ
りレールに付着した塗油を自動的に掻き取り除去しよう
としたものである。
転ブラシを、レール上を走行可能な台車にブラシフェー
スがレール頭部側面に所定の押圧力で対接回転し得るよ
うに装備して、台車を走行させながら、前記ブラシによ
りレールに付着した塗油を自動的に掻き取り除去しよう
としたものである。
前記の回転ブラシ方式による場合、これにより除去さ
れる塗油がブラシに付着して目詰まりを起し、そのため
に除去能力が低下するおそれがある。またどうしてもブ
ラシ回転により飛散する塗油がレール上面等に付着する
ことがあり、これをそのまま放置しておくと、車輪に塗
油が付着することになるといった問題が生じることにな
るので、このレール上に飛散し付着する塗油を除去しな
ければならない。特に除去塗油の飛散防止のために回転
ブラシのブラシフェース前方空間を覆う飛散防止カバー
を設けた場合には、そのカバー内に飛散して付着した塗
油が堆積する問題もある。
れる塗油がブラシに付着して目詰まりを起し、そのため
に除去能力が低下するおそれがある。またどうしてもブ
ラシ回転により飛散する塗油がレール上面等に付着する
ことがあり、これをそのまま放置しておくと、車輪に塗
油が付着することになるといった問題が生じることにな
るので、このレール上に飛散し付着する塗油を除去しな
ければならない。特に除去塗油の飛散防止のために回転
ブラシのブラシフェース前方空間を覆う飛散防止カバー
を設けた場合には、そのカバー内に飛散して付着した塗
油が堆積する問題もある。
また前記ブラシにより掻き取られる塗油の飛散防止お
よび塗油除去効率の点から、回転ブラシは進行方向前側
で下向きの回転方向にして、かつブラシフェースを進行
方向に向って若干の傾き角を付けて進行方向前側でレー
ルに強く接触させるようにするのがよい。しかし台車を
前進おび後進時のいずれの場合にも塗油除去作業を行な
うことから、回転ブラシの回転方向のみでなく、前記の
傾きも前進時と後進時とで変換調整する必要がある。ま
たこの傾き角は、ブラシの状態や付着塗油の状態によっ
て調整できることが望ましい。
よび塗油除去効率の点から、回転ブラシは進行方向前側
で下向きの回転方向にして、かつブラシフェースを進行
方向に向って若干の傾き角を付けて進行方向前側でレー
ルに強く接触させるようにするのがよい。しかし台車を
前進おび後進時のいずれの場合にも塗油除去作業を行な
うことから、回転ブラシの回転方向のみでなく、前記の
傾きも前進時と後進時とで変換調整する必要がある。ま
たこの傾き角は、ブラシの状態や付着塗油の状態によっ
て調整できることが望ましい。
さらに回転ブラシ方式による場合、作業区間の全長に
渡って均一良好な除去清掃作業を行なうためには、レー
ルに対するブラシ押圧力を一定に保持できることが肝要
であり、特にレールの付着塗油の状態やレール状況に応
じて前記のブラシ押圧力を調整し設定できることが必要
となる。
渡って均一良好な除去清掃作業を行なうためには、レー
ルに対するブラシ押圧力を一定に保持できることが肝要
であり、特にレールの付着塗油の状態やレール状況に応
じて前記のブラシ押圧力を調整し設定できることが必要
となる。
本発明の目的とするところは、上記諸点に鑑みてなし
たものであり、レール頭部側面に付着した塗油を回転ブ
ラシにより自動的に能率よく、かつ回転ブラシおよびレ
ール上面を同時に洗浄しながら良好に除去し清掃できる
レール塗油除去清掃装置を提供することにある。
たものであり、レール頭部側面に付着した塗油を回転ブ
ラシにより自動的に能率よく、かつ回転ブラシおよびレ
ール上面を同時に洗浄しながら良好に除去し清掃できる
レール塗油除去清掃装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の課題を解決するために、本発明のレールの塗油
除去装置においては、台車枠の左右部(枕木長手方向)
の前後(レール長手方向)に有する車輪によりレール上
を走行可能な台車と、モータ等の駆動手段により回転駆
動される塗油除去用の回転ブラシを備え、ブラシフェー
スがレール頭部側面に接触して回転し得るように装備さ
れるとともに、ブラシ回転軸と直交する上下方向の軸心
を中心に所要角度傾動可能に支持されたブラシユニット
と、前記ブラシユニットを前後に傾動させ得るシリンダ
機構等の角度変換手段を備え、レールに対するブラシフ
ェースの傾き角を台車の前進、後進に対応させて変換調
整できるブラシ傾き角変換調整装置と、ブラシユニット
の回転ブラシのレールとの接触部付近に向けて撒水可能
に配された洗浄水の噴射ノズルと、前記噴射ノズルに洗
浄水を給送するポンプおよび洗浄水タンクとを備えたこ
とを特徴とする。
除去装置においては、台車枠の左右部(枕木長手方向)
の前後(レール長手方向)に有する車輪によりレール上
を走行可能な台車と、モータ等の駆動手段により回転駆
動される塗油除去用の回転ブラシを備え、ブラシフェー
スがレール頭部側面に接触して回転し得るように装備さ
れるとともに、ブラシ回転軸と直交する上下方向の軸心
を中心に所要角度傾動可能に支持されたブラシユニット
と、前記ブラシユニットを前後に傾動させ得るシリンダ
機構等の角度変換手段を備え、レールに対するブラシフ
ェースの傾き角を台車の前進、後進に対応させて変換調
整できるブラシ傾き角変換調整装置と、ブラシユニット
の回転ブラシのレールとの接触部付近に向けて撒水可能
に配された洗浄水の噴射ノズルと、前記噴射ノズルに洗
浄水を給送するポンプおよび洗浄水タンクとを備えたこ
とを特徴とする。
前記において、回転ブラシのブラシフェースの前方空
間を覆う飛散防止カバーを配設し、前記噴射ノズルを該
飛散防止カバー内に設けるのが好ましい。
間を覆う飛散防止カバーを配設し、前記噴射ノズルを該
飛散防止カバー内に設けるのが好ましい。
また前記の回転ブラシ部分の噴射ノズルとは別に、最
後部のブラシ接触位置とその後方の車輪との間において
ポンプにより給送される洗浄水をレール上面に対し噴射
し得るレール洗浄用ノズルを配しておくことができる。
後部のブラシ接触位置とその後方の車輪との間において
ポンプにより給送される洗浄水をレール上面に対し噴射
し得るレール洗浄用ノズルを配しておくことができる。
また前記のレール塗油除去清掃装置においては、前記
ブラシユニットの傾動角度を規制するストッパー手段を
設けておくのが特に好ましい。
ブラシユニットの傾動角度を規制するストッパー手段を
設けておくのが特に好ましい。
さらに前記のレール塗油除去清掃装置において、ブラ
シユニットを、回転ブラシがレール頭部内側面と対接す
る位置とレール上方の収納位置との間で上下方向に回動
可能に支持するとともに、該ユニットを回動させるシリ
ンダ機構等の駆動手段を設けて、ブラシユニットを台車
枠内に収納できるようにしたブラシユニット収納装置を
備えた構成とするのがよい。
シユニットを、回転ブラシがレール頭部内側面と対接す
る位置とレール上方の収納位置との間で上下方向に回動
可能に支持するとともに、該ユニットを回動させるシリ
ンダ機構等の駆動手段を設けて、ブラシユニットを台車
枠内に収納できるようにしたブラシユニット収納装置を
備えた構成とするのがよい。
さらにまた前記のレール塗油除去清掃装置において、
ブラシユニットを台車左右方向に移動可能に支持すると
ともに、該ユニットを進退移動させ得るシリンダ機構等
の押動手段を設けて、この押動手段によりレールに対す
るブラシ押圧力を調整できるようにしたブラシユニット
左右動装置を備えた構成とするのが好適である。
ブラシユニットを台車左右方向に移動可能に支持すると
ともに、該ユニットを進退移動させ得るシリンダ機構等
の押動手段を設けて、この押動手段によりレールに対す
るブラシ押圧力を調整できるようにしたブラシユニット
左右動装置を備えた構成とするのが好適である。
さらにまた、上記のレール塗油除去清掃装置における
台車を、軌道清掃車等の作業車の車体フレームの下方部
に装備するとともに、前記車体フレームと台車枠との間
に介設された上下動用油圧シリンダにより車体フレーム
に対し上下動可能に設け、台車を車両限界内に収納保持
できるようにするのがよい。
台車を、軌道清掃車等の作業車の車体フレームの下方部
に装備するとともに、前記車体フレームと台車枠との間
に介設された上下動用油圧シリンダにより車体フレーム
に対し上下動可能に設け、台車を車両限界内に収納保持
できるようにするのがよい。
[作 用] 上記の構成よりなる本発明の塗油除去清掃装置によれ
ば、モータ等の駆動手段により駆動される回転ブラシを
レール頭部側面に対し所定の押圧力で当接するように調
整しておいて、台車によりレール上を走行させることに
より、前記回転ブラシによりレール頭部側面に付着した
塗油を掻き取り除去することができる。
ば、モータ等の駆動手段により駆動される回転ブラシを
レール頭部側面に対し所定の押圧力で当接するように調
整しておいて、台車によりレール上を走行させることに
より、前記回転ブラシによりレール頭部側面に付着した
塗油を掻き取り除去することができる。
殊に本発明においては、上記の塗油除去作業の際、ポ
ンプの作動により、ブラシユニットの回転ブラシ部分近
傍に設けた噴射ノズルから、回転ブラシのレールとの接
触部付近に向けて洗浄水を噴射するようにしてあるか
ら、この洗浄水の噴射により、ブラシに付着する塗油を
洗い流すことができるとともに、ブラシの回転掻き取り
作用によってレール上面に飛散し付着する塗油も洗い流
すことができる。また塗油の飛散防止カバーが設けられ
ている場合において、該カバー内面に付着する塗油も洗
い流すことができる。
ンプの作動により、ブラシユニットの回転ブラシ部分近
傍に設けた噴射ノズルから、回転ブラシのレールとの接
触部付近に向けて洗浄水を噴射するようにしてあるか
ら、この洗浄水の噴射により、ブラシに付着する塗油を
洗い流すことができるとともに、ブラシの回転掻き取り
作用によってレール上面に飛散し付着する塗油も洗い流
すことができる。また塗油の飛散防止カバーが設けられ
ている場合において、該カバー内面に付着する塗油も洗
い流すことができる。
さらに、台車の進行方向における最後部のブラシ位置
とその後方の案内車輪との間においても洗浄水をレール
上面に対して噴射するようにした場合、上記の洗浄によ
って完全に洗い流されせずにレール上面に残存する塗油
を確実に洗い流すことができる。
とその後方の案内車輪との間においても洗浄水をレール
上面に対して噴射するようにした場合、上記の洗浄によ
って完全に洗い流されせずにレール上面に残存する塗油
を確実に洗い流すことができる。
そして、前記のレール塗油除去清掃装置においては、
ブラシユニットを、ブラシ回転軸と直交する上下方向の
軸心を中心に傾動可能に支持するとともに、レールに対
するブラシフェースの傾き角を、特に台車の前進、後進
に対応させて変換調整できるブラシ傾き角変換調整装置
を備えているので、前記台車前進時の除去作業の際に
は、台車の進行方向に向ってブラシフェースがレールに
対して所定の傾き角をなして進行方向前側で強く接触す
るように、ブラシユニットをその軸支部を傾動させるこ
とができ、また台車後進時の除去作業においては、油圧
シリンダ機構等の角度変換手段により、ブラシユニット
をその軸支部を支点に傾動させて、台車後進時の進行方
向に向ってブラシフェースがレールに対して所定の傾き
角で進行方向前側で強く接触するように、上記とは逆に
傾斜させた状態に変換して保持できるものである。この
ようにして、台車の前進時、後進時のいずれにおいて
も、ブラシフェースをレールに対し進行方向前側で強く
接触させることができるので、前記進行方向前側で下向
きとなる回転方向に設定すれば、掻き取り作用を良好に
行なえ、かつ掻き取られる塗油の大部分を下側後方に飛
ばすことができる。
ブラシユニットを、ブラシ回転軸と直交する上下方向の
軸心を中心に傾動可能に支持するとともに、レールに対
するブラシフェースの傾き角を、特に台車の前進、後進
に対応させて変換調整できるブラシ傾き角変換調整装置
を備えているので、前記台車前進時の除去作業の際に
は、台車の進行方向に向ってブラシフェースがレールに
対して所定の傾き角をなして進行方向前側で強く接触す
るように、ブラシユニットをその軸支部を傾動させるこ
とができ、また台車後進時の除去作業においては、油圧
シリンダ機構等の角度変換手段により、ブラシユニット
をその軸支部を支点に傾動させて、台車後進時の進行方
向に向ってブラシフェースがレールに対して所定の傾き
角で進行方向前側で強く接触するように、上記とは逆に
傾斜させた状態に変換して保持できるものである。この
ようにして、台車の前進時、後進時のいずれにおいて
も、ブラシフェースをレールに対し進行方向前側で強く
接触させることができるので、前記進行方向前側で下向
きとなる回転方向に設定すれば、掻き取り作用を良好に
行なえ、かつ掻き取られる塗油の大部分を下側後方に飛
ばすことができる。
またブラシユニット収納装置を備えることによって、
上記の除去作業において、踏切等の個所では、ブラシユ
ニット収納装置を作動させて、前記ブラシユニット全体
を上記の作業位置から上昇させて収納位置に保持するこ
とができる。
上記の除去作業において、踏切等の個所では、ブラシユ
ニット収納装置を作動させて、前記ブラシユニット全体
を上記の作業位置から上昇させて収納位置に保持するこ
とができる。
さらにブラシユニットの左右動装置を備えることによ
り、シリンダー機構等の押動手段により左右移動可能に
支持されたブラシユニットを押動して、前記回転ブラシ
をレール頭部内側面に対し一定の押圧力に調整して当接
させることができる。
り、シリンダー機構等の押動手段により左右移動可能に
支持されたブラシユニットを押動して、前記回転ブラシ
をレール頭部内側面に対し一定の押圧力に調整して当接
させることができる。
[実施例] 次に本発明の好適な1実施例を図面に基いて説明す
る。
る。
第1図〜第8図において、(1)はレール(a)上を
走行可能な台車であり、台車枠(2)の左右のレール
(a)に対応する部分にはレール長手方向の前後にそれ
ぞれ案内車輪(3a)(3b)を有してなる。(10)はモー
タ等の駆動手段(11)と、この駆動手段(11)により回
転駆動されかつ図示するように回転軸心に対して直角の
ブラシフェースを有する塗油除去用の回転ブラシ(12)
とを有してなるブラシユニットであり、前記ブラシフェ
ース(12a)がレール(a)の頭部内側面に対し接触し
た状態で回転し得るように、台車枠(2)に装備されて
いる。(13)はブラシユニット(10)の保持枠体であ
る。
走行可能な台車であり、台車枠(2)の左右のレール
(a)に対応する部分にはレール長手方向の前後にそれ
ぞれ案内車輪(3a)(3b)を有してなる。(10)はモー
タ等の駆動手段(11)と、この駆動手段(11)により回
転駆動されかつ図示するように回転軸心に対して直角の
ブラシフェースを有する塗油除去用の回転ブラシ(12)
とを有してなるブラシユニットであり、前記ブラシフェ
ース(12a)がレール(a)の頭部内側面に対し接触し
た状態で回転し得るように、台車枠(2)に装備されて
いる。(13)はブラシユニット(10)の保持枠体であ
る。
前記の回転ブラシ(12)は、回転軸(12b)の端部に
固着されたリング状円板の外側面に通常のワイヤ素線を
多数植設したワイヤブラシでもよいが、ワイヤ素線を所
要数本撚合せてなる線条を多数本前記円板に植設してあ
るブラシが好適に用いられる。
固着されたリング状円板の外側面に通常のワイヤ素線を
多数植設したワイヤブラシでもよいが、ワイヤ素線を所
要数本撚合せてなる線条を多数本前記円板に植設してあ
るブラシが好適に用いられる。
前記回転ブラシ(12)はその回転軸(12b)上の従動
側プーリ(14)と前記駆動手段(11)の出力軸上の駆動
側プーリ(15)とに架渡されたタイミングベルト(16)
により駆動手段(11)と連結されて回転駆動されるよう
になっている。前記回転ブラシ(12)を駆動手段(11)
の出力軸に取り付けた構成とすることも可能である。
側プーリ(14)と前記駆動手段(11)の出力軸上の駆動
側プーリ(15)とに架渡されたタイミングベルト(16)
により駆動手段(11)と連結されて回転駆動されるよう
になっている。前記回転ブラシ(12)を駆動手段(11)
の出力軸に取り付けた構成とすることも可能である。
(17)は台車枠(2)上において左右方向(枕木長手
方向)に配された支持ベース、(18)はこの支持ベース
(17)に取り付けられたスライド機構(19)のスライダ
(21)に取り付けられ支持ベース(17)の長手方向にス
ライド移動可能な取付け部材であり、前記ブラシユニッ
ト(10)は、その一部である保持枠体(13)の上部が前
記取付け部材(18)に連結ピン(29)を介して連結され
て、該取付け部材(18)とともに左右方向に移動可能に
支持されている。前記支持ベース(17)とブラシ軸心と
は略平行に配され、通常図のように内方側ほどやや低く
傾斜している。また前記スライド機構(19)は、支持ベ
ース(17)の下部に設けられたスライドレール部(20)
と、このレール部(20)に係合するスライダー(21)よ
り構成されている。
方向)に配された支持ベース、(18)はこの支持ベース
(17)に取り付けられたスライド機構(19)のスライダ
(21)に取り付けられ支持ベース(17)の長手方向にス
ライド移動可能な取付け部材であり、前記ブラシユニッ
ト(10)は、その一部である保持枠体(13)の上部が前
記取付け部材(18)に連結ピン(29)を介して連結され
て、該取付け部材(18)とともに左右方向に移動可能に
支持されている。前記支持ベース(17)とブラシ軸心と
は略平行に配され、通常図のように内方側ほどやや低く
傾斜している。また前記スライド機構(19)は、支持ベ
ース(17)の下部に設けられたスライドレール部(20)
と、このレール部(20)に係合するスライダー(21)よ
り構成されている。
そして前記支持ベース(17)の上にはその長手方向に
押動手段としてのエアシリンダ機構(22)が配され、こ
のエアシリンダ機構(22)のピストンロッド(23)が、
前記取付け部材(18)に上方に延びた突設板(24)に架
設された軸(25)に連結され、このロッド(23)の進退
作用により前記ブラシユニット(10)が左右方向にスラ
イド移動するように設けられており、これによりレール
(a)の頭部内側面に対してブラシフェース(12a)を
所定の押圧力で接触させ得るようになっている。したが
ってこれらの構成がブラシユニット左右動装置を構成す
る。前記の押動手段としては、エアシリンダ機構以外の
油圧式シリンダ機構やバネ手段等の機構を利用すること
ができる。
押動手段としてのエアシリンダ機構(22)が配され、こ
のエアシリンダ機構(22)のピストンロッド(23)が、
前記取付け部材(18)に上方に延びた突設板(24)に架
設された軸(25)に連結され、このロッド(23)の進退
作用により前記ブラシユニット(10)が左右方向にスラ
イド移動するように設けられており、これによりレール
(a)の頭部内側面に対してブラシフェース(12a)を
所定の押圧力で接触させ得るようになっている。したが
ってこれらの構成がブラシユニット左右動装置を構成す
る。前記の押動手段としては、エアシリンダ機構以外の
油圧式シリンダ機構やバネ手段等の機構を利用すること
ができる。
(26)は前記支持ベース(17)の側面に対してボルト
等の固着手段により固設されたストッパー部材であっ
て、スライドレール部(20)によるブラシユニット(1
0)のスライド移動範囲を規制するように設けられてい
る。このストッパー部材(26)は長孔(27)の範囲内で
ベース長手方向に位置調整可能に設けられ、ブラシユニ
ット(10)の移動位置、つまり回転ブラシ(12)の最大
押圧力を制限できるようになっている。
等の固着手段により固設されたストッパー部材であっ
て、スライドレール部(20)によるブラシユニット(1
0)のスライド移動範囲を規制するように設けられてい
る。このストッパー部材(26)は長孔(27)の範囲内で
ベース長手方向に位置調整可能に設けられ、ブラシユニ
ット(10)の移動位置、つまり回転ブラシ(12)の最大
押圧力を制限できるようになっている。
また、上記のブラシユニット(10)は、台車枠(2)
上に配された支持ベース(17)にスライド機構(19)を
介して取り付けられた前記取付け部材(18)の下部に、
ブラシ軸心と直交する上下方向の連結ピン(29)を介し
て傾動可能に軸支されている。すなわち保持枠体(13)
の上板部(28)には上方に突出する連結ピン(29)が固
定され、この連結ピン(29)が前記の取付け部材(18)
の略中央に有する連結用孔(30)に軸受スリーブ(31)
を介して回転可能に嵌合されるとともに、該連結ピン
(29)の端部に螺着するナット(32)と押え板(33)と
により取付け部材(18)より抜脱しないように締結され
ており、前記連結ピン(29)を中心にブラシ軸心と直交
する方向に所要の角度回転可能に支持されている。
上に配された支持ベース(17)にスライド機構(19)を
介して取り付けられた前記取付け部材(18)の下部に、
ブラシ軸心と直交する上下方向の連結ピン(29)を介し
て傾動可能に軸支されている。すなわち保持枠体(13)
の上板部(28)には上方に突出する連結ピン(29)が固
定され、この連結ピン(29)が前記の取付け部材(18)
の略中央に有する連結用孔(30)に軸受スリーブ(31)
を介して回転可能に嵌合されるとともに、該連結ピン
(29)の端部に螺着するナット(32)と押え板(33)と
により取付け部材(18)より抜脱しないように締結され
ており、前記連結ピン(29)を中心にブラシ軸心と直交
する方向に所要の角度回転可能に支持されている。
そして前記連結ピン(29)による軸支部の側方におけ
る取付け部材(18)の下部において、前記支持ベース
(17)の長手方向と直交する前後方向(レール長手方
向)に油圧シリンダ(34)が配され、この油圧シリンダ
(34)は取付け部材(18)に突設されたステー(35)に
連結されるとともに、ピストンロッド(34a)が保持枠
(13)に突設されたステー(36)に連結され、このロッ
ド(34a)の進退作用により、ブラシユニット(10)が
前記連結ピン(29)による軸支部を中心に所要の角度傾
動するように構成されている。これによりブラシユニッ
ト(10)の回転ブラシ(12)のブラシフェース(12a)
が台車(1)の前進、後進に対応して、その進行方向
(レール塗油の除去清掃装置の前進、後進時)に向って
レール(a)に対し所定の傾き角(α)をなして進行方
向前側で強く接触するように(第6図参照)、任意に変
換調整できるようになっている。即ち角度変換手段であ
る前記油圧シリンダ(34)のロッド(34a)が進出及び
退入状態により前記傾き角(α)が前後逆になるように
設定される。これらがブラシ傾き角度変換調整装置を構
成する。
る取付け部材(18)の下部において、前記支持ベース
(17)の長手方向と直交する前後方向(レール長手方
向)に油圧シリンダ(34)が配され、この油圧シリンダ
(34)は取付け部材(18)に突設されたステー(35)に
連結されるとともに、ピストンロッド(34a)が保持枠
(13)に突設されたステー(36)に連結され、このロッ
ド(34a)の進退作用により、ブラシユニット(10)が
前記連結ピン(29)による軸支部を中心に所要の角度傾
動するように構成されている。これによりブラシユニッ
ト(10)の回転ブラシ(12)のブラシフェース(12a)
が台車(1)の前進、後進に対応して、その進行方向
(レール塗油の除去清掃装置の前進、後進時)に向って
レール(a)に対し所定の傾き角(α)をなして進行方
向前側で強く接触するように(第6図参照)、任意に変
換調整できるようになっている。即ち角度変換手段であ
る前記油圧シリンダ(34)のロッド(34a)が進出及び
退入状態により前記傾き角(α)が前後逆になるように
設定される。これらがブラシ傾き角度変換調整装置を構
成する。
前記におけるブラシユニット(10)の傾動角度を規制
するために(第5図参照)、取付け部材(18)の下部に
所要の間隔をおいて相対向する一対のストッパー部材
(37)がボルト等により固着され、さらに連結ピン(2
9)を固着した保持枠体(13)の上板部(28)に前記ス
トッパー部材(37)の間に突出するストッパーアーム
(38)が突設され、このアーム(38)が前記ストッパー
部材(37)に当接する範囲内で角度調整ができるように
なっている。前記一対のストッパー部材(37)は、長孔
(39)の範囲内で両者に螺合された間隔調整用のボルト
(40)によって間隔調整可能に設けられており、この調
整した間隔によってブラシユニット(10)の傾動角度、
つまりブラシフェース(12a)のレールに対する傾き角
(α)を調整できるようになっている。
するために(第5図参照)、取付け部材(18)の下部に
所要の間隔をおいて相対向する一対のストッパー部材
(37)がボルト等により固着され、さらに連結ピン(2
9)を固着した保持枠体(13)の上板部(28)に前記ス
トッパー部材(37)の間に突出するストッパーアーム
(38)が突設され、このアーム(38)が前記ストッパー
部材(37)に当接する範囲内で角度調整ができるように
なっている。前記一対のストッパー部材(37)は、長孔
(39)の範囲内で両者に螺合された間隔調整用のボルト
(40)によって間隔調整可能に設けられており、この調
整した間隔によってブラシユニット(10)の傾動角度、
つまりブラシフェース(12a)のレールに対する傾き角
(α)を調整できるようになっている。
なお前記のブラシユニット(10)を所定の角度(α)
に保持するのに、前記油圧シリンダ(34)による油圧力
を利用する以外に、他の適当なロック手段を設けておく
ことができる。またブラシユニット(10)を回動させて
ブラシ傾き角(α)を変換調整するための角度変換手段
としては、上記の油圧シリンダ(34)におけるロッド
(34a)の進退作用を利用する場合のほか、歯車やカム
機構その他の機械的手段を利用する等、ブラシユニット
(10)を回動させ得る種々の構造による実施が可能であ
る。
に保持するのに、前記油圧シリンダ(34)による油圧力
を利用する以外に、他の適当なロック手段を設けておく
ことができる。またブラシユニット(10)を回動させて
ブラシ傾き角(α)を変換調整するための角度変換手段
としては、上記の油圧シリンダ(34)におけるロッド
(34a)の進退作用を利用する場合のほか、歯車やカム
機構その他の機械的手段を利用する等、ブラシユニット
(10)を回動させ得る種々の構造による実施が可能であ
る。
また上記したブラシユニット(10)を支持する支持ベ
ース(17)は、ブラシユニット(10)を車両限界内に収
納するために、その両端部に設けられた軸部(41)(4
2)において台車枠(2)上のブラケット(43)(44)
に取着されてた軸受(45)(46)により支持され、さら
にこの支持ベース(17)の側面に固着されて上方に突出
するステー(47)に油圧シリンダ等のシリンダ機構(4
8)のピストンロッド(49)がピン連結され、該ロッド
(49)の進退作用により、支持ベース(17)がその下方
のブラシユニット(10)を伴って軸受(45)(46)を支
点としてレールの長手方向に回動するように設けられて
いる。すなわち前記シリンダ機構(48)を駆動手段とす
るブラシユニット収納装置を構成している。
ース(17)は、ブラシユニット(10)を車両限界内に収
納するために、その両端部に設けられた軸部(41)(4
2)において台車枠(2)上のブラケット(43)(44)
に取着されてた軸受(45)(46)により支持され、さら
にこの支持ベース(17)の側面に固着されて上方に突出
するステー(47)に油圧シリンダ等のシリンダ機構(4
8)のピストンロッド(49)がピン連結され、該ロッド
(49)の進退作用により、支持ベース(17)がその下方
のブラシユニット(10)を伴って軸受(45)(46)を支
点としてレールの長手方向に回動するように設けられて
いる。すなわち前記シリンダ機構(48)を駆動手段とす
るブラシユニット収納装置を構成している。
そして上記したブラシユニット(10)、ブラシユニッ
ト左右動装置、ブラシ傾き角変換調整装置およびブラシ
ユニット収納装置等の組合せによる装置は、台車(1)
の左右(枕木長手方向)両側部にレールの長手方向にそ
れぞれ1〜数組づつ装備されてレール塗油除去清掃装置
を構成する。台車(1)は、レール(a)上を走行する
軌道清掃車等の作業車(A)の車体フレーム(4)の下
方部に作業車(A)により牽引走行可能に装備されるも
ので、通常図のように、台車(1)の左右部(枕木長手
方向)の前後(レール長手方向)において前記車体フレ
ーム(4)と台車枠(2)との間に介設された上下動用
油圧シリンダ(9)により車体フレーム(4)に対し台
車(1)を上下動できるように設けられ、回送等の非作
業時には台車(1)を上昇させて車両限界内に収納保持
できるように設けられる。
ト左右動装置、ブラシ傾き角変換調整装置およびブラシ
ユニット収納装置等の組合せによる装置は、台車(1)
の左右(枕木長手方向)両側部にレールの長手方向にそ
れぞれ1〜数組づつ装備されてレール塗油除去清掃装置
を構成する。台車(1)は、レール(a)上を走行する
軌道清掃車等の作業車(A)の車体フレーム(4)の下
方部に作業車(A)により牽引走行可能に装備されるも
ので、通常図のように、台車(1)の左右部(枕木長手
方向)の前後(レール長手方向)において前記車体フレ
ーム(4)と台車枠(2)との間に介設された上下動用
油圧シリンダ(9)により車体フレーム(4)に対し台
車(1)を上下動できるように設けられ、回送等の非作
業時には台車(1)を上昇させて車両限界内に収納保持
できるように設けられる。
(5)は作業車(A)の車体フレーム(4)と台車枠
(2)との連結リンクであって、台車(1)の昇降時の
案内作用を行なうとともに、作業車(A)による走行時
に台車(1)を追従させるように設けている。この連結
リンク(5)に代えて、台車(1)の上下動を許容して
かつ走行時の案内を行ない得る他の連結構造により車体
フレーム(4)と台車枠(2)とを連結してもよい。
(6)は油圧シリンダ等を利用したロック手段であっ
て、台車(1)を上昇させた状態においてフック(7)
を台車(1)の係止部(8)に対し係止した状態に保持
できるようになっている。
(2)との連結リンクであって、台車(1)の昇降時の
案内作用を行なうとともに、作業車(A)による走行時
に台車(1)を追従させるように設けている。この連結
リンク(5)に代えて、台車(1)の上下動を許容して
かつ走行時の案内を行ない得る他の連結構造により車体
フレーム(4)と台車枠(2)とを連結してもよい。
(6)は油圧シリンダ等を利用したロック手段であっ
て、台車(1)を上昇させた状態においてフック(7)
を台車(1)の係止部(8)に対し係止した状態に保持
できるようになっている。
さらに(51)は上記の回転ブラシ(12)の部分におい
てブラシフェース(12a)の外方空間を覆うように設け
られた飛散防止カバーであり、この飛散防止カバー(5
1)は、図(第7図)に示すようにブラシフェース(12
a)より径大の側板(51a)とその外周端より延設された
半円筒形状の部分(51b)とからなり、下端が台車
(1)をレール上に降下させた状態において、レール
(a)上面との間に若干の間隔を保有するように台車枠
(2)に取着されている。
てブラシフェース(12a)の外方空間を覆うように設け
られた飛散防止カバーであり、この飛散防止カバー(5
1)は、図(第7図)に示すようにブラシフェース(12
a)より径大の側板(51a)とその外周端より延設された
半円筒形状の部分(51b)とからなり、下端が台車
(1)をレール上に降下させた状態において、レール
(a)上面との間に若干の間隔を保有するように台車枠
(2)に取着されている。
(50)は前記飛散防止カバー(51)内において前記回
転ブラシ(12)のレール(2)との接触部付近に向けて
撒水可能に配された洗浄水の噴射ノズルであって、通常
第2図に白抜き矢印で示す進行方向に向ってブラシフェ
ース(12a)およびレール(a)上面に対して、例えば
進行方向の後方側から前方側のブラシ接触部分に向けて
高圧洗浄水を噴射できるように設けられる。(52)は前
記の噴射ノズル(50)に対して高圧の洗浄水を給送する
ポンプ、(53)は前記ポンプ(52)の吸込み側が接続さ
れた洗浄水タンクであって、ポンプ(52)の吐出側に前
記噴射ノズル(50)がホース等の管路(54)により接続
されている。(55)は逆止弁を示す。これらのポンプ
(52)および洗浄水タンク(53)は第4図に示すように
軌道清掃車等の作業車(A)に載設される。なお台車
(1)が適当な駆動手段により自走するように構成され
ている場合には、この台車(1)に前記のポンプおよび
洗浄水タンクを装備すればよい。
転ブラシ(12)のレール(2)との接触部付近に向けて
撒水可能に配された洗浄水の噴射ノズルであって、通常
第2図に白抜き矢印で示す進行方向に向ってブラシフェ
ース(12a)およびレール(a)上面に対して、例えば
進行方向の後方側から前方側のブラシ接触部分に向けて
高圧洗浄水を噴射できるように設けられる。(52)は前
記の噴射ノズル(50)に対して高圧の洗浄水を給送する
ポンプ、(53)は前記ポンプ(52)の吸込み側が接続さ
れた洗浄水タンクであって、ポンプ(52)の吐出側に前
記噴射ノズル(50)がホース等の管路(54)により接続
されている。(55)は逆止弁を示す。これらのポンプ
(52)および洗浄水タンク(53)は第4図に示すように
軌道清掃車等の作業車(A)に載設される。なお台車
(1)が適当な駆動手段により自走するように構成され
ている場合には、この台車(1)に前記のポンプおよび
洗浄水タンクを装備すればよい。
(56)は回転ブラシ部分の前記噴射ノズル(50)とは
別なレール洗浄用ノズルであって、前記進行方向の最後
部のブラシ接触位置とその後方の案内車輪(3b)との間
において前記ポンプ(52)により給送される洗浄水をレ
ール(a)上面に対し噴射し得るように設けられてい
る。例えば図のように後部の車輪(3b)のブラシ位置側
に車輪カバー(57)が設けられている場合、この車輪カ
バー(57)の一部の支持部(58)に取り付けられ、この
カバー(57)の下端とレール(a)との間隙に向って側
方より洗浄水を噴射できるように設けられる。
別なレール洗浄用ノズルであって、前記進行方向の最後
部のブラシ接触位置とその後方の案内車輪(3b)との間
において前記ポンプ(52)により給送される洗浄水をレ
ール(a)上面に対し噴射し得るように設けられてい
る。例えば図のように後部の車輪(3b)のブラシ位置側
に車輪カバー(57)が設けられている場合、この車輪カ
バー(57)の一部の支持部(58)に取り付けられ、この
カバー(57)の下端とレール(a)との間隙に向って側
方より洗浄水を噴射できるように設けられる。
特に台車前進時および後進時のいずれの場合にも塗油
除去作用を行なうことから、前記の白抜き矢印とは反対
方向の走行作業時には、前記噴射ノズル(50)およびレ
ール洗浄用ノズル(56)をそれぞれ同図鎖線で示す位置
に配して、それぞれ前記同様に進行方向に向って後方側
から洗浄水を噴射できるようにする必要がある。その手
段の1例としては、例えば図中実線と鎖線のように前進
用のノズルと後進用のノズルとを配設しておいて、これ
を台車前進時と後進時とに応じて切替え可能にするのが
よい。もちろん前記噴射ノズル(50)については、その
噴射方向を適宜手段により変換可能に設けておくことも
可能である。
除去作用を行なうことから、前記の白抜き矢印とは反対
方向の走行作業時には、前記噴射ノズル(50)およびレ
ール洗浄用ノズル(56)をそれぞれ同図鎖線で示す位置
に配して、それぞれ前記同様に進行方向に向って後方側
から洗浄水を噴射できるようにする必要がある。その手
段の1例としては、例えば図中実線と鎖線のように前進
用のノズルと後進用のノズルとを配設しておいて、これ
を台車前進時と後進時とに応じて切替え可能にするのが
よい。もちろん前記噴射ノズル(50)については、その
噴射方向を適宜手段により変換可能に設けておくことも
可能である。
上記実施例の塗油除去清掃装置による作業状態につい
て説明する。作業車(A)に振備された台車(1)をレ
ール(a)上に降下させ、ブラシユニット(10)の回転
ブラシ(2)をモータ等の駆動手段(11)により回転駆
動した状態において、左右移動可能に支持されたブラシ
ユニット(10)をシリンダ機構(22)に押動して、前記
回転ブラシ(12)をレール(a)に対して設定された所
定の押圧力で当接させる。またこの際、角度変換手段で
ある油圧シリダ(34)によりブラシユニット(10)を連
結ピン(29)を中心に傾動させ、第6図実線のように台
車(1)の進行方向に向ってブラシフェース(12a)が
レール(a)に対して所定の傾き角(α)をなして接触
するように保持しておく。
て説明する。作業車(A)に振備された台車(1)をレ
ール(a)上に降下させ、ブラシユニット(10)の回転
ブラシ(2)をモータ等の駆動手段(11)により回転駆
動した状態において、左右移動可能に支持されたブラシ
ユニット(10)をシリンダ機構(22)に押動して、前記
回転ブラシ(12)をレール(a)に対して設定された所
定の押圧力で当接させる。またこの際、角度変換手段で
ある油圧シリダ(34)によりブラシユニット(10)を連
結ピン(29)を中心に傾動させ、第6図実線のように台
車(1)の進行方向に向ってブラシフェース(12a)が
レール(a)に対して所定の傾き角(α)をなして接触
するように保持しておく。
この状態で作業車(A)とともに台車(1)を走行さ
せることにより、前記回転ブラシ(12)によりレール
(a)頭部側面がブラッシングされて、該側面に付着し
ている塗油が掻き取り除去されるもので、ブラシ押圧力
を一定に保持できるので、これによる塗油除去が作業区
間の全長に渡って略均一に行なわれる。またレールの継
目部等においてはブラシが継目板に当ると、エアシリン
ダ機構(22)のピストンロッド(23)が押し戻され、こ
の継目部のブラッシングをしないので、脱線等の危険性
なくそのまま通過できる。しかも前記のように、ブラシ
フェース(12a)がレールに対し傾き角(α)をなして
いるために進行方向前側でレール頭部側面に強く接触す
ることになり、この前側で下向きの回転方向にしておく
ことにより、掻き取られる塗油が下側後方に飛ばされる
こととなり、その塗油がレール上面に飛散するのを防止
でき、また除去能率も向上する。
せることにより、前記回転ブラシ(12)によりレール
(a)頭部側面がブラッシングされて、該側面に付着し
ている塗油が掻き取り除去されるもので、ブラシ押圧力
を一定に保持できるので、これによる塗油除去が作業区
間の全長に渡って略均一に行なわれる。またレールの継
目部等においてはブラシが継目板に当ると、エアシリン
ダ機構(22)のピストンロッド(23)が押し戻され、こ
の継目部のブラッシングをしないので、脱線等の危険性
なくそのまま通過できる。しかも前記のように、ブラシ
フェース(12a)がレールに対し傾き角(α)をなして
いるために進行方向前側でレール頭部側面に強く接触す
ることになり、この前側で下向きの回転方向にしておく
ことにより、掻き取られる塗油が下側後方に飛ばされる
こととなり、その塗油がレール上面に飛散するのを防止
でき、また除去能率も向上する。
また台車後進時の除去作業においては、油圧シリンダ
(34)により、ブラシユニット(10)をその軸支部であ
る連結ピン(29)を支点にして傾動させて、台車後進時
の進行方向に向ってブラシフェース(12a)がレール
(a)に対して所定の傾き角(α)をなして接触するよ
うに、第6図に鎖線で示すごとく上記とは逆に傾斜させ
た状態に変換し、こうして前記回転ブラシ(12)を逆回
転させれば、上記の台車前進時と同様の良好な塗油除去
作業を行なえる。
(34)により、ブラシユニット(10)をその軸支部であ
る連結ピン(29)を支点にして傾動させて、台車後進時
の進行方向に向ってブラシフェース(12a)がレール
(a)に対して所定の傾き角(α)をなして接触するよ
うに、第6図に鎖線で示すごとく上記とは逆に傾斜させ
た状態に変換し、こうして前記回転ブラシ(12)を逆回
転させれば、上記の台車前進時と同様の良好な塗油除去
作業を行なえる。
さらに上記の塗油除去作業の際には、ポンプ(52)の
作動により、回転ブラシ(12)の部分に設けられた噴射
ノズル(50)からブラシ接触部付近に向けて高圧洗浄水
を噴射するもので、この洗浄水の噴射により、回転ブラ
シ(1)に付着する塗油を洗い流して、ブラシの目詰ま
りを防止し、除去能率の低下を防ぐことができる。また
ブラシによってレール上面に飛散し付着する塗油も同時
に洗い流すことができる。塗油の飛散防止カバー(51)
が設けられている場合においては、該カバー(51)内面
に飛散塗油が付着して堆積するのをも防止できる。
作動により、回転ブラシ(12)の部分に設けられた噴射
ノズル(50)からブラシ接触部付近に向けて高圧洗浄水
を噴射するもので、この洗浄水の噴射により、回転ブラ
シ(1)に付着する塗油を洗い流して、ブラシの目詰ま
りを防止し、除去能率の低下を防ぐことができる。また
ブラシによってレール上面に飛散し付着する塗油も同時
に洗い流すことができる。塗油の飛散防止カバー(51)
が設けられている場合においては、該カバー(51)内面
に飛散塗油が付着して堆積するのをも防止できる。
また台車(1)の進行方向における最後部のブラシ位
置とその後方の案内車輪(3b)または(3a)との間に前
記とは別に配したレール洗浄用ノズル(56)からも、洗
浄水をレール(a)上面に噴射するもので、これにより
上記の洗浄によって完全に洗い流せずに残ったレール上
面の付着塗油を確実に洗い流すことができる。殊にこの
時、車輪カバー(57)とレール(a)との間隙を前記の
噴射洗浄水によって埋めるようにすれば、回転ブラシ
(12)によって飛散する塗油が車輪カバー(57)とレー
ル(a)の間から車輪(3b)等の部分に入り込むのをも
防止できる。
置とその後方の案内車輪(3b)または(3a)との間に前
記とは別に配したレール洗浄用ノズル(56)からも、洗
浄水をレール(a)上面に噴射するもので、これにより
上記の洗浄によって完全に洗い流せずに残ったレール上
面の付着塗油を確実に洗い流すことができる。殊にこの
時、車輪カバー(57)とレール(a)との間隙を前記の
噴射洗浄水によって埋めるようにすれば、回転ブラシ
(12)によって飛散する塗油が車輪カバー(57)とレー
ル(a)の間から車輪(3b)等の部分に入り込むのをも
防止できる。
なお上記の塗油除去作業において、踏切等の回転ブラ
シ(12)による除去作業の行なえない個所では、油圧シ
リンダ(48)によりブラシユニット(10)の支持ベース
(17)を回動させることにより、ブラシユニット(10)
全体を上記の作業位置から上昇させて収納位置に保持す
ればよい。
シ(12)による除去作業の行なえない個所では、油圧シ
リンダ(48)によりブラシユニット(10)の支持ベース
(17)を回動させることにより、ブラシユニット(10)
全体を上記の作業位置から上昇させて収納位置に保持す
ればよい。
また回送時等の非作業時には、台車(1)を油圧シリ
ンダ(9)により作業車(A)側に収納して車両限界内
に保持する。
ンダ(9)により作業車(A)側に収納して車両限界内
に保持する。
[発明の効果] 上記したように本発明によれば、台車によりレール上
を走行しながらモータ等により駆動される回転ブラシに
よりレール頭部内側面の塗油を除去するものであり、人
力を全く要さずに除去作業ができる。
を走行しながらモータ等により駆動される回転ブラシに
よりレール頭部内側面の塗油を除去するものであり、人
力を全く要さずに除去作業ができる。
特にブラシユニットの回転ブラシ部分において、噴射
ノズルより回転ブラシのレールとの接触部付近に向けて
洗浄水を噴射するようにしてあるから、この洗浄水の噴
射と前記ブラシによる掻き取り作用とが相俟って、レー
ル内側面の塗油を確実に除去できるばかりか、洗浄水の
噴射によってブラシに付着する塗油を洗い流すことがで
き、ブラシの目詰まりを起すことがなく、除去能率の低
下を防止できる。またブラシの回転掻き取り作用によっ
てレール上面に飛散し付着する塗油も洗い流すことがで
き、良好な除去清掃状態が得られる。前記噴射ノズルが
塗油飛散防止カバー内に設けられていると、塗油飛散を
防止できるとともに、飛散防止カバー内面に塗油が付着
堆積するのをも防止できる。
ノズルより回転ブラシのレールとの接触部付近に向けて
洗浄水を噴射するようにしてあるから、この洗浄水の噴
射と前記ブラシによる掻き取り作用とが相俟って、レー
ル内側面の塗油を確実に除去できるばかりか、洗浄水の
噴射によってブラシに付着する塗油を洗い流すことがで
き、ブラシの目詰まりを起すことがなく、除去能率の低
下を防止できる。またブラシの回転掻き取り作用によっ
てレール上面に飛散し付着する塗油も洗い流すことがで
き、良好な除去清掃状態が得られる。前記噴射ノズルが
塗油飛散防止カバー内に設けられていると、塗油飛散を
防止できるとともに、飛散防止カバー内面に塗油が付着
堆積するのをも防止できる。
請求項3のように、進行方向における最後部のブラシ
位置より後方においても洗浄水をレール上面に噴射する
ようにした場合、上記の洗浄によって完全に洗い流せず
に残ったレール上面の付着塗油を確実に洗い流すことが
でき、塗油が案内車輪に付着するのを防止でき、作業後
のレール状態が一層良好なものとなる。
位置より後方においても洗浄水をレール上面に噴射する
ようにした場合、上記の洗浄によって完全に洗い流せず
に残ったレール上面の付着塗油を確実に洗い流すことが
でき、塗油が案内車輪に付着するのを防止でき、作業後
のレール状態が一層良好なものとなる。
また本発明は、ブラシユニットをブラシ回転軸と直交
する上下方向の軸心を中心に傾動可能に支持して、レー
ルに対するブラシフェースの傾き角を、特に台車の前
進、後進に対応させて変換調整できるブラシ傾き角変換
調整装置を備えていることにより、台車の前進および後
進に応じて、回転ブラシのレールに対する傾き角を変換
調整できるので、前進および後進のいずれの場合にも、
前記回転ブラシが進行方向前側でレールと強く接触する
状態で除去作業でき、この前側部分で下向きとなるよう
に回転方向を設定して、ブラシによる塗油の掻き取り除
去作用を効率よく行なえるとともに、掻き取られる塗油
を下側後方に飛ばしてレール上に過度に飛散するのをも
防ぐことができる。
する上下方向の軸心を中心に傾動可能に支持して、レー
ルに対するブラシフェースの傾き角を、特に台車の前
進、後進に対応させて変換調整できるブラシ傾き角変換
調整装置を備えていることにより、台車の前進および後
進に応じて、回転ブラシのレールに対する傾き角を変換
調整できるので、前進および後進のいずれの場合にも、
前記回転ブラシが進行方向前側でレールと強く接触する
状態で除去作業でき、この前側部分で下向きとなるよう
に回転方向を設定して、ブラシによる塗油の掻き取り除
去作用を効率よく行なえるとともに、掻き取られる塗油
を下側後方に飛ばしてレール上に過度に飛散するのをも
防ぐことができる。
さらに請求項5のごとくブラシユニット収納装置を備
えることにより、踏切等の個所ではブラシユニットを上
昇させて台車枠内に収納保持することができ、回転ブラ
シが踏切り面等に当接する等のおそれもなく安全走行が
できる。
えることにより、踏切等の個所ではブラシユニットを上
昇させて台車枠内に収納保持することができ、回転ブラ
シが踏切り面等に当接する等のおそれもなく安全走行が
できる。
また請求項6のブラシユニット左右動装置を備えてい
ることにより、レールに対する前記回転ブラシの押圧力
を一定に調整保持できるので、レールの曲りや継目等の
段差にも難なく対応し得て、所定のブラッシング状態を
維持でき、脱線のおそれがなく、塗油除去作業を安全に
行なうことができる。
ることにより、レールに対する前記回転ブラシの押圧力
を一定に調整保持できるので、レールの曲りや継目等の
段差にも難なく対応し得て、所定のブラッシング状態を
維持でき、脱線のおそれがなく、塗油除去作業を安全に
行なうことができる。
第1図は本発明の実施例を示す要部の一部縦断正面図、
第2図は台車部分の側面図、第3図は同正面図、第4図
は台車を清掃車に装備した場合の全体側面図、第5図は
第1図V−V線における部分断面図、第6図はブラシ傾
き角調整状態の平面説明図、第7図は回転ブラシ接触部
分の噴射ノズルの取付け状態を示す一部の切欠斜視図、
第8図はレール洗浄用ノズル部分の正面図である。 (a)……レール、(A)……作業車、(1)……台
車、(2)……台車枠、(3a)(3b)……前後の案内車
輪、(4)……車体フレーム、(9)……上下用の油圧
シリンダ、(10)……ブラシユニット、(11)……駆動
手段、(12)……回転ブラシ、(12a)……ブラシフェ
ース、(13)……保持枠体、(17)……支持ベース、
(18)……取付け部材、(19)……スライド機構、(2
0)……スライドレール部、(21)……スライド部、(2
2)……シリンダ機構、(23)……ピストンロッド、(2
6)……ストッパー部材、(28)……上板部、(29)…
…連結ピン、(30)……連結孔、(34)……油圧シリン
ダ、(35)……ピストンロッド、(36)……ステー、
(37)……ストッパー部材、(45)(46)……軸受、
(48)……油圧シリンダ、(49)……ピストンロッド、
(50)……洗浄水噴射ノズル、(51)……飛散防止カバ
ー、(52)……ポンプ、(53)……洗浄水タンク、(5
6)……レール洗浄用ノズル、(57)……車輪カバー。
第2図は台車部分の側面図、第3図は同正面図、第4図
は台車を清掃車に装備した場合の全体側面図、第5図は
第1図V−V線における部分断面図、第6図はブラシ傾
き角調整状態の平面説明図、第7図は回転ブラシ接触部
分の噴射ノズルの取付け状態を示す一部の切欠斜視図、
第8図はレール洗浄用ノズル部分の正面図である。 (a)……レール、(A)……作業車、(1)……台
車、(2)……台車枠、(3a)(3b)……前後の案内車
輪、(4)……車体フレーム、(9)……上下用の油圧
シリンダ、(10)……ブラシユニット、(11)……駆動
手段、(12)……回転ブラシ、(12a)……ブラシフェ
ース、(13)……保持枠体、(17)……支持ベース、
(18)……取付け部材、(19)……スライド機構、(2
0)……スライドレール部、(21)……スライド部、(2
2)……シリンダ機構、(23)……ピストンロッド、(2
6)……ストッパー部材、(28)……上板部、(29)…
…連結ピン、(30)……連結孔、(34)……油圧シリン
ダ、(35)……ピストンロッド、(36)……ステー、
(37)……ストッパー部材、(45)(46)……軸受、
(48)……油圧シリンダ、(49)……ピストンロッド、
(50)……洗浄水噴射ノズル、(51)……飛散防止カバ
ー、(52)……ポンプ、(53)……洗浄水タンク、(5
6)……レール洗浄用ノズル、(57)……車輪カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀谷 一 神奈川県横浜市栄区笠間町1000番地 株 式会社芝浦製作所大船工場内 (72)発明者 角谷 光雄 神奈川県横浜市栄区笠間町1000番地 株 式会社芝浦製作所大船工場内 (56)参考文献 特開 昭62−116398(JP,A) 特開 昭60−229899(JP,A) 特開 昭60−98100(JP,A) 特公 昭59−34550(JP,B2)
Claims (7)
- 【請求項1】台車枠の左右部前後に有する案内車輪によ
りレール上を走行可能な台車と、 モータ等の駆動手段により回転駆動される塗油除去用の
回転ブラシを備え、ブラシフェースがレール頭部内側面
に接触して回転し得るように前記台車に装備されるとと
もに、ブラシ回転軸と直交する上下方向の軸心を中心に
所要角度傾動可能に支持されたブラシユニットと、 前記ブラシユニットを前後に傾動させ得るシリンダ機構
等の角度変換手段を備え、レールに対するブラシフェー
スの傾き角を台車の前進、後進に対応させて変換調整で
きるブラシ傾き角変換調整装置と、 ブラシユニットの回転ブラシのレールとの接触部付近に
向けて撒水可能に配された洗浄水の噴射ノズルと、 前記噴射ノズルに洗浄水を給送するポンプおよび洗浄水
タンクと、 を備えてなることを特徴とするレール塗油除去清掃装
置。 - 【請求項2】前記請求項1に記載のレール塗油除去清掃
装置において、回転ブラシのブラシフェースの外方空間
を覆う飛散防止カバーを配設され、前記洗浄水の噴射ノ
ズルが該飛散防止カバー内に設けられてなるレール塗油
除去清掃装置。 - 【請求項3】請求項1または2に記載のレール塗油除去
清掃装置において、回転ブラシ部分の前記噴射ノズルと
は別に、最後部のブラシ接触位置とその後方の車輪との
間においてポンプにより給送される洗浄水をレール上面
に対し噴射し得るレール洗浄用ノズルが配されてなるレ
ール塗油除去清掃装置。 - 【請求項4】前記請求項1に記載のレール塗油除去清掃
装置において、ブラシユニットの傾動角度を規制するス
トッパー手段が設けられてなるレール塗油除去清掃装
置。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のレール塗
油除去清掃装置において、前記ブラシユニットを、回転
ブラシがレール頭部内側面と対接する位置とレール上方
の収納位置との間で上下方向に回動可能に支持するとと
もに、該ユニットを回動させるシリンダ機構等の駆動手
段を設けて、ブラシユニットを台車枠内に収納できるよ
うにしたブラシユニット収納装置を備えてなることを特
徴とするレール塗油除去清掃装置。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のレール塗
油除去清掃装置において、前記ブラシユニットを台車左
右方向に移動可能に支持するとともに、該ユニットを進
退移動させ得るシリンダ機構等の押動手段を設けて、こ
の押動手段によりレールに対するブラシ押圧力を調整で
きるようにしたブラシユニット左右動装置を備えてなる
ことを特徴とするレール塗油除去清掃装置。 - 【請求項7】台車が、軌道清掃車等の車体フレームの下
方部に装備されるとともに、前記車体フレームと台車枠
との間に介設された上下動用油圧シリンダにより車体フ
レームに対し上下動可能に設けられ、台車を車両限界内
に収納保持できるように構成されてなる請求項1〜6の
いずれかに記載のレール塗油除去清掃装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63065255A JP2577240B2 (ja) | 1988-03-17 | 1988-03-17 | レール塗油除去清掃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63065255A JP2577240B2 (ja) | 1988-03-17 | 1988-03-17 | レール塗油除去清掃装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01237258A JPH01237258A (ja) | 1989-09-21 |
JP2577240B2 true JP2577240B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=13281619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63065255A Expired - Fee Related JP2577240B2 (ja) | 1988-03-17 | 1988-03-17 | レール塗油除去清掃装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577240B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH085890Y2 (ja) * | 1990-01-31 | 1996-02-21 | 東海旅客鉄道株式会社 | 引戸開閉装置 |
KR101100689B1 (ko) * | 2009-12-17 | 2012-01-03 | 이상도 | 열차의 차륜 도유 장치 및 이를 이용한 차륜 도유 시스템 |
JP6141700B2 (ja) * | 2013-06-28 | 2017-06-07 | 東日本旅客鉄道株式会社 | レール顎下部清掃装置 |
JP6501617B2 (ja) * | 2015-05-28 | 2019-04-17 | 株式会社交通建設 | 鉄道レール表面清掃装置 |
JP6441202B2 (ja) * | 2015-11-09 | 2018-12-19 | 伊岳商事株式会社 | レール付着油除去用スクレイパ、およびレール検測車 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5934550A (ja) * | 1982-08-20 | 1984-02-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 複写機用制御装置 |
JPS6098100A (ja) * | 1983-11-02 | 1985-06-01 | ダイハツ工業株式会社 | トンネル清掃車 |
-
1988
- 1988-03-17 JP JP63065255A patent/JP2577240B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01237258A (ja) | 1989-09-21 |
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