JP2577075B2 - 走査して得られたマイクロフィルム画像にエンハンスメント処理及びスレショルド処理を施すための装置並びに同装置において用いられる方法 - Google Patents

走査して得られたマイクロフィルム画像にエンハンスメント処理及びスレショルド処理を施すための装置並びに同装置において用いられる方法

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、走査して得られたマイクロフィルム画像に
エンハンスメント処理及びスレショルド処理を施すため
の装置であって、特に、同画像から単一ピクセル・ノイ
ズを除去するための装置、並びにそれに関連して同装置
において用いられる方法に関する。
背景技術 様々なドキュメントのグレイ・スケール画像を、後刻
その画像を再生するためにマイクロフィルムに格納して
おくということがしばしば行なわれており、これは、か
さばるオリジナル・ドキュメントの格納の必要を効果的
に除去することによって、格納のスペースを維持するこ
とを目的として行なわれるものである。マイクロフィル
ム化されたドキュメント画像の再生(アクセス)を手動
操作で行なうためには、典型的な例としては、所望の画
像を収容している該当するマイクロフィルムのロールを
捜し出し、そのロールを手動式のリーダ(reader)に装
填し、そしてそのマイクロフィルムを、所望の画像が入
れられている該当するフレームまで送る必要がある。し
かる後に、その画像が光学的に拡大されてこのリーダ上
に表示されることになる。
さて、特に、非常に多くの点数のドキュメントを保管
している記録保管所望において、画像再生のための時間
をできる限り短縮するために、また更に、再生された画
像に電子的にエンハンスメントを施し且つ処理し得るよ
うにするために、当業界においては画像管理システムが
開発されている。それらのシステムは、例えば、コダッ
ク画像管理システム(Kodak Image Management System:
KIMS)というシステム等によって代表されるものであ
り、このシステムは現在、本発明の譲り受け人により製
造されている(KIMSはイーストマン・コダック社(East
man Kondak Company)の商標である)。基本的には、こ
のKIMSシステムは先ず、コンピュータ化されたデータベ
ースの照会を行なうことによって、該当するマイクロフ
ィルムのロール並びにフレームの位置を確認する。次
に、コンピュータ制御の下で動作する自動化されたマイ
クロフィルム・リーダが、即ち、オートローダ(autolo
ader)としても知られているいわゆるフィルム・ライブ
ラリが、該当するロールを取り出してそれをリーダに装
填する。これが行なわれたならば、フィルム・ライブラ
リは自動的にロールを該当するフレームまで送る。この
後、フィルム・ライブラリは該当フレーム内にあるグレ
イ・スケールのマイクロフィルム画像を電子的に走査し
てデジタル化し、そして最終的に、そのようにして得ら
れたデジタル2階調画像を、その格納、表示、及び/ま
たは、プリントを行なうためにローカル・エリア・ネッ
トワークへ送出する。
このKIMSシステムの内部においては、ドキュメントの
マイクロフィルム画像はマイクロフィルム・スキャナに
よって、また詳しくは、このスキャナの中に備えられて
いる2048×1のCCDアレイ(cell charge couled device
array)によって、一度にライン1本分づつ走査され
る。このアレイは、マイクロフィルム画像の真上(ない
しは真正面)に配置されており、そしてマイクロフィル
ムがリーダ内を通過する移動の方向に対して略々直角を
成すように向きを定められている。マイクロフィルムの
下方(ないしは背後)に配設されているライトが、画像
を透過する光を投射するようになっている。従ってこの
CCDアレイの各々のセルは、マイクロフィルムの走査さ
れる領域のうちの、そのセル・エレメントのすぐ下(な
いしは背後)に位置する部分を透過した光の強度に比例
したアナログ信号を発生することになる。この走査領域
は、通常は実際のドキュメントの画像より50%程度大き
なものとされている。それによって、画像を形成するの
に用いられたドキュメントが中心から幾分ずれて、また
は傾いて撮影されている場合、及び/または、CCDがマ
イクロフィルムに対して相対的に水平方向へ僅かにずれ
始めた場合であっても、画像の全体が走査されるように
なっている。オーバスキャニング(overscanning)が必
要とされるのは、特に、マイクロフィルム上への画像の
撮影が、ロータリ式マイクロフィルム撮影機を用いて行
なわれている場合である。その種の撮影機は、画像を包
含する領域である標準画像領域に対する、撮影されたド
キュメントの相対的な位置と方向とに、大幅なばらつき
を生じるものである。さて、各々のピクセル(ペル)が
走査して得られるにつれて、そのピクセルの強度に対応
するアナログ信号が6ビットのデジタル信号に変換さ
れ、次いでこの6ビット・デジタル信号自体がスレショ
ルド処理されて、そのピクセルに関するシングル・ビッ
トの2進数出力信号が発生される。それらのシングル・
ビット2進数値の全てが、1つのフレーム格納メモリの
中に格納される。走査が完了したならば、そのドキュメ
ントの走査画像を格納しているフレーム格納メモリの内
容は、映像圧縮回路へ転送される。その後、圧縮された
2階調画像が、ダウンストリーム電子処理装置によっ
て、その画像の格納、表示、及び/またはプリントを行
なうために、ローカル・エリア・ネットワークへ送出さ
れる。
例えば、ネットワーク上に送出されている、2階調の
マイクロフィルム化画像を走査して得られた画像は、画
質的な欠陥を持っていることがある。この欠陥は、主と
して画像ノイズ、及び/または、エッジ不揃いの結果と
して生じ得るものである。
画像ノイズは、画像中に生じる有害なピクセル遷移
(即ち、白から黒へ、または黒から白への遷移)の形を
取る。従って、画質を向上し圧縮性を向上させるために
は、それらの有害なピクセル遷移を画像から除去する必
要がある。画像圧縮性は、ピクセル遷移の個数が減少す
るにつれて向上する。しかしながら、例えば小さな文字
等の微細なディテールは、典型的な場合としては、比較
的少ない個数のピクセルに亙って存在しているのに過ぎ
ない。従って、より大きな寸法の孤立ピクセル群がノイ
ズとして除去されるようになるにつれて、圧縮性は向上
するものの、微細なディテールは画像から排除されてし
まい、それによって画質が劣化することになる。結局の
ところ、画像エンハンスメント処理の実行中にノイズと
して除去すべき孤立ピクセル群の大きさを決定するに際
しては、画質と圧縮性との間の兼合いが、存在するので
ある。
画質と圧縮性との間の良好な妥協点を得るために、画
像ノイズは、典型的な例を挙げれば、画像中のいずれの
箇所に発生しているものであれ、単一の孤立した「オ
ン」(即ち黒)のピクセルであればこの画像ノイズであ
ると見なされるようになっている。これより大きな寸法
のピクセル群は、必要なディーテルであって、画像中に
残さねばならないものと見なされる。画像ノイズは、典
型的な場合には3つの発生原因のうちのいずれかによっ
て発生している。即ち、マイクロフィルムに撮影された
ドキュメント自体に存在していた、いわゆるペーパー・
ノイズ、マイクロフィルム媒体の粒子の大きさに起因す
るいわゆるフィルム・ノイズ、それに電子的走査システ
ムによって発生される電子的ノイズである。
さて、画像ノイズを除去する目的で画像を適切にスレ
ショルド処理するには、スレショルド・レベルが、走査
画像中のテキスト文字を形成している映像パルスを横切
る点が、予め定められたノイズ振幅よりは上で、しかも
それらの映像パルスのピーク振幅よりは下に存在してい
るようにせねばならない。適切なノイズ振幅を検出する
ための1つの方法に、画像の全体に亙って存在している
単一孤立ピクセルの発生状況を観察するという方式があ
る。詳細な説明すると、KIMSシステムにおいては、1イ
ンチあたり200ピクセル(約79ピクセル/センチメート
ル)の典型密度で、マイクロフィルム画像が走査されて
いる。ノイズは通常、一方の色(即ち白)のピクセルに
よって取り囲まれた、他方の色(即ち黒)の孤立ピクセ
ルという形を取っている。明らかにこの寸法のピクセル
は、平均的なリーダにより容易に視認できるものではな
い。従って、単一孤立ピクセルは、テキスト文字の一部
を形成するものではなく、ノイズであることになる単一
ピクセル・ノイズは、一次元的に孤立している場合、即
ちある単一ピクセルが「オン」でありその左隣りと右隣
りのピクセルが共に「オフ」である場合もあり、また、
二次元的に孤立している場合、即ちその単一ピクセルが
「オン」であって、その上下左右に隣接したピクセル、
それにおそらくはその単一ピクセルに対して斜めの方向
に隣接したピクセルをも含めて、全ての隣接ピクセルが
「オフ」となっている場合もある。
理想を言うならば、これによって、スレショルド・レ
ベルを、6ビットのデジタル映像信号から単一ピクセル
・ノイズをフィルタリング除去するための適切なレベル
に設定することができるはずである。残念ながら、実際
には、単一ピクセル・ノイズは、走査画像中の映像信号
の振幅レンズの全範囲に亙る、様々な強度レベルで発生
し得るものであり、そのためにスレショルド処理は著し
く複雑なものとなっている。詳細に説明するならば、第
1に、単一ピクセル・ノイズは映像信号のピークに発生
することがあり、この映像信号のピークは、背景上に高
コントラストで存在しているテキスト文字を形成してい
る被検出ピクセル、即ち、白い背景の上の黒い文字を形
成している被検出ピクセルに対応するものである。もし
スレショルドがこのレベルに設定されたならば、背景上
に低コントラストで存在しているあらゆる文字、即ち白
い背景の上のグレイの文字は、不都合にも画像から完全
に除去されてしまうことになる。更に詳細に説明する
と、そのような文字を形成しているピクセルは、最高の
コントラストを成す背景上に存在している文字を形成し
ているピクセルが持っているほどの高いピーク振幅を持
っておらず、そのためスレショルド操作によって除去さ
れてしまうのである。従って、このレベルでスレショル
ド処理が行なわれるならば、誤ったピクセル・パタン
を、ひいては誤ったテキストを発生してしまうことにな
る。第2に、単一ピクセル・ノイズは背景映像のレベル
の僅かに上のレベルで発生することもある。映像信号中
の背景レベルは、走査画像中の適切な背景レベルに対応
している。この部分において発生する単一ピクセル・ノ
イズは、走査画像中のノイズ振幅を適切に表わしてい
る。従って、スレショルド値を背景レベルより僅かに上
に設定すれば、画像ノイズの正確なスレショルド処理が
行なわれることになる。第3に、単一ピクセル・ノイズ
は映像信号の背景レベル以下のレベルで発生することも
ある。もしこれがスレショルド値として用いられること
になったならば、過度の量のノイズが画像中に残される
ことになり、そのため画像圧縮性に悪影響が及ぶことに
なる。
さて、背景レベルは走査画像中のどのラインについて
も、その1本のラインの端から端までの間でかなり変化
することがあるため、スレショルド・レベルはこの背景
レベルに追随して、この背景レベルより僅かに大きい値
に動的に保持されなければならない。
エッジの不揃いは、画質劣化の2番目に重要な原因で
あり、しばしば、例えばマイクロフィルム化等によって
画像が極端に縮小された場合等に生じるものであり、そ
のような極端な縮小は、その本来の性質によって、オリ
ジナル画像から大量の情報を除去してしまう。特に、マ
イクロフィルムはすべての写真用媒体と同様に有限の解
像度を持つものであり、これが、マイクロフィルム上に
撮影することのできるディテールの大きさを制約しがち
である。もしドキュメント中に微細なディテールが存在
しており、しかもそのディテールがこの解像度以下の大
きさにまで縮小されたならば、このディテールはマイク
ロフィルム化された画像の中ではかすんでしまい、従っ
てこのマイクロフィルム化画像を走査して得られた画像
の中でも、それはかすんで見えることになる。そのため
に、マイクロフィルム化画像を走査した画像の中の画像
エッジは、しばしば、ぎざぎざして、及び/または、か
すんで見え、まっすぐには見えないことがある。従って
画質を向上させるためには、画像エンハンスメント処理
の実行中に、すべての画像エッジの鮮鋭化を行なうべき
である。
従って、当業界においては、マルチ・ビットの走査画
像の、特にマイクロフィルム画像を走査して得られた画
像の、画質のエンハンスメントを行ない、しかる後に、
その2階調画像内の各ピクセルを適正にスレショルド処
理してシングル・ビットの2進数値とするシステムが、
要望されている。このようなシステムは、画像からの画
像ノイズの除去と画像のエッジの鮮鋭化との両方を行な
うことによって、画像のエンハンスメントを行なうもの
となろう。そのようなシステムは、その利点として、画
像管理システムによって発生される画像の画質の向上に
関して格別の用途を見い出すものとなろう。
発明の開示 従って本発明の目的は、走査して得られたマルチ・ビ
ットのグレイ・スケールの画像に対してエンハンスメン
ト処理を施し、更に、このエンハンスメント処理を施し
た像内のマルチ・ビットの各ビクセルに対してスレショ
ルド処理を施してシングル・ビットの2進数値とするシ
ステムを提供することにある。
特に目的とするところは、走査して得られたマルチ・
ビット画像から画像ノイズを大幅に除去することによ
り、画像内のディテールを維持しつつ同時に画像の圧縮
性を向上させるシステムを提供することにある。
更に特に目的とするところは、スレショルド処理によ
り画像ノイズを除去するようにしたシステムであって、
所定のノイズ振幅よりは上であるが走査画像内に検出さ
れる画像パルスのピーク振幅よりは下に存在する点にス
レショルド・レベルを維持するようにしたシステムを提
供することにある。
更に特に目的とするところは、走査画像の背景レベル
を判定し、その背景レベルの変化に追随し、そしてその
背景レベルより僅かに大きい所定の値にスレショルド・
レベルを維持するようにしたシステムを提供することに
ある。
更に別の特に目的とするところは、画像内のエッジを
先鋭化し、それによって、走査して得られた2階調画像
を更にエンハンスメントするようにしたシステムを提供
することにある。
以上の目的並びに更なる目的が、本発明の教示により
達成されている。詳細に説明するならば、本発明の装置
は、所定のグループを成す複数の入力ピクセル値のうち
の各々1つの入力ピクセル値と、所定の組を成す複数の
係数のうちの対応する1つの係数の組との間でコンボリ
ューション処理を行ない、それによってコンボリューシ
ョン処理後ピクセル値を発生する。このコンボリューシ
ョン処理後ピクセル値は、次にスレショルド・レベルと
比較され、そしてこの比較の結果を表わすスレショルド
処理後ピクセル値が発生される。本発明の装置は更に、
ノイズ追随回路とノイズ検出器/フィルタ回路とを内包
しているノイズ処理回路を含んでいる。ノイズ追随回路
は、スレショルド処理後ピクセル値の中に存在するノイ
ズ・レベルに追随するノイズ値を発生するために用いら
れるものである。ノイズ検出器/フィルタ回路は、スレ
ショルド処理後ピクセル値からピクセル・ノイズをフィ
ルタリング除去し、且つ、それに応答して、処理中の現
在入力ピクセル値に関する対応する出力ピクセル値を発
生すると共に、ピクセル・ノイズが検出された旨の信号
をノイズ追随回路へ向けて送出する。同じく本発明の装
置の一部を成している背景追随回路が、入力ピクセル値
の中に存在する背景レベルに追随する背景値を発生する
ようになっている。背景値とノイズ値とが組合されるこ
とによって誤差信号が発生され、更にこの誤差信号が、
現在入力ピクセル値の逆平均化値と共に用いられて、処
理中の現在ピクセル値のためのスレショルド・レベルが
設定されるようになっている。
ノイズ検出器/フィルタ回路は、複数のスレショルド
処理後ピクセル値から成るウィンドウの中の複数のピク
セル値が、所定の複数のノイズ・パタンのうちのいずれ
か1つのノイズ・パタンと一致するか否かを判定するこ
とによって、ノイズの検出を行なうものである。一致が
発見された場合には、このノイズ検出器/フィルタ回路
は「ノイズ」フラグの形態の適当な表示を発生する。更
にこのノイズ検出/フィルタ回路は、スレショルド処理
後ピクセル値からノイズをフィルタリング除去するもの
であり、このノイズの除去は、ピクセルが本明細書で説
明する実施例により発生されるような、シングル・ビッ
ト・ピクセルである場合には、単に当該ピクセルの値を
変更し、その新たな値を出力ピクセル値として送出する
だけで行なわれる。前記ノイズ・フラグは、ノイズ追随
回路へその入力として供給され、そしてスレショルド処
理後の画像ピクセルの中の二次元的ノイズ内容(ノイズ
・レベル)に追随する値を、インクリメントする。一度
この値がインクリメントされて、しかも、その後更に別
のピクセル・ノイズが発生しない場合には、この値は水
平方向にはピクセル1つ毎に、また垂直方向には走査線
1本毎に、指数関数的に減衰して行く値となる。
さて、本明細書の実施例において用いられている背景
追随回路は、背景レベルを、処理中の現在入力ピクセル
と2つの先行ピクセルに関する背景レベルとの、所定の
非線形関数として決定するものであり、それら2つの先
行ピクセルは、処理中の現在走査ライン上に位置してい
る直前のピクセルと、直前の走査ライン上に位置し且つ
現在ピクセルの真上に位置している先行ピクセルとの、
2つである。この所定関数に従って、背景レベルは、現
在ピクセルの値が画像の背景レベル(即ちペーパー・レ
ベル)へ近付いて行くときには、それに適合して迅速に
変化し、一方、現在ピクセルの値が文字データの方へ近
付いて行くときには、幾分それより緩慢に変化するよう
になっている。
図面の簡単な説明 本発明の教示は、添付図面に関する以下の詳細な記載
を考察することにより、容易に理解されるであろう。そ
れらの添付図面に関し、 第1図は、本発明の教示に従って構成されたマイクロ
フィルム走査/画像エンハンスメント・システムの一実
施例のブロック・ダイアグラムを図示しており、 第2図は、第2A図と第2B図の図面の正しいつなぎ合せ
方を図示しており、 第2A図及び第2B図は、まとまって、第1図に示した画
像処理回路40のブロック・ダイアグラムを図示してお
り、 第3図は、第2A図及び第2B図に示した画像処理回路40
の一部を構成している、シェーディング補正回路426の
ブロック・ダイアグラムを図示しており、 第4図は、第2A図及び第2B図に示した画像処理回路40
の同じく一部を構成している、ガンマ補正回路432のブ
ロック・ダイアグラムを図示しており、 第5図は、第5A図と第5B図の図面の正しいつなぎ合せ
方を図示しており、 第5A図及び第5B図は、まとまって、第2A図及び第2B図
に示した画像処理回路40の同じく一部を構成している、
5×5コンボリューション回路445のブロック・ダイア
グラムを図示しており、 第6図は、第5図に示した5×5コンボリューション
回路445に用いられる5×5ウィンドウ46を構成してい
るピクセルと、それらのピクセルに対応するコンボリュ
ーション係数との、ダイアグラムを図示しており、 第7図は、第2A図及び第2B図に示した画像処理回路40
の同じく一部を構成している、ピクセル逆平均化回路45
1のブロック・ダイアグラムを図示しており、 第8図は、第2A図及び第2B図に示した画像処理回路40
の同じく一部を構成している、センタ・ピクセル・ルッ
クアップ回路455のブロック・ダイアグラムを図示して
おり、 第9図は、第2A図及び第2B図に示した画像処理回路40
の同じく一部を構成している、ノイズ検出器/フィルタ
回路463のブロック・ダイアグラムを図示しており、 第10図は、第10A図と第10B図の図面の正しいつなぎ合
せ方を図示しており、 第10A図及び第10B図は、まとまって、第2A図及び第2B
図に示した画像処理回路40の同じく一部を構成してい
る、ノイズ追随回路467のブロック・ダイアグラムを図
示しており、 第11図は、第11A図と第11B図の図面の正しいつなぎ合
せ方を図示しており、 第11A図及び第11B図は、まとまって、第2A図及び第2B
図に示した画像処理回路40の同じく一部を構成してい
る、背景追随回路475のブロック・ダイアグラムを図示
しており、 第12図は、第12A図〜第12C図の図面の正しいつなぎ合
せ方を図示しており、 第12A図〜第12C図は、まとまって、第2A図及び第2B図
に示した画像処理回路40の同じく一部を構成している、
ドキュメント・エッジ検出回路481のブロック・ダイア
グラムを図示しており、 第13図は、第13A図と第13B図の図面の正しいつなぎ合
せ方を図示しており、 第13A図〜第13D図は、まとまって、第2A図及び第2B図
に示した画像処理回路40の同じく一部を構成している、
ウィンドウイング・フレーム・バッファ489のブロック
・ダイアグラムを図示しており、 第14図は、第2A図及び第2B図に示した画像処理回路の
内部に備えられているマイクロコンピュータ・システム
485により実行される、メイン・ループ1400を図示して
おり、 第15図は、第14図に示したメイン・ループ1400の一部
として実行される校正ルーチン1500のフローチャートを
図示しており、 第16図は、第16A図と第16B図の図面の正しいつなぎ合
せ方を図示しており、 第16A図及び第16B図は、まとまって、第15図に示した
校正ルーチン1500の一部として実行される、ランプ・オ
フ補正ルーチン1600のフローチャートを図示しており、 第17図は、第17A図と第17B図の図面の正しいつなぎ合
せ方を図示しており、 第17A図及び第17B図は、まとまって、第15図に示した
校正ルーチン1500の同じく一部として実行される、ラン
プ・オフ診断ルーチン1700のフローチャートを図示して
おり、 第18図は、第18A図〜第18C図の図面の正しいつなぎ合
せ方を図示しており、 第18A図〜第18C図は、まとまって、第15図に示した校
正ルーチン1500の同じく一部として実行される、ランプ
・オン補正ルーチン1800のフローチャートを図示してお
り、 第19図は、第19A図と第19B図の図面の正しいつなぎ合
せ方を図示しており、 第19A図及び第19B図は、まとまって、第18A図〜第18C
図に示したランプ・オン補正ルーチン1800の一部として
実行される、反転/スケール・ルーチン1900のフローチ
ャートを図示しており、 第20図は、第15図に示した校正ルーチン1500の同じく
一部として実行される、ランプ・オン診断ルーチン2000
のフローチャートを図示しており、 第21図は、第21A図〜第21C図の図面の正しいつなぎ合
せ方を図示しており、 第21A図〜第21C図は、まとまって、第14図に示したメ
イン・ループ1400の一部として実行される、ドキュメン
ト・エッジ検出ルーチン2100のフローチャートを図示し
ており、 第22図は、第21A図〜第21C図に示したドキュメント・
エッジ検出ルーチン2100の一部として実行される、最大
間隔対判定ルーチン2200のフローチャートを図示してお
り、 第23図は、第23A図〜第23C図の図面の正しいつなぎ合
せ方を図示しており、 第23A図〜第23C図は、まとまって、第21A図〜第21C図
に示したドキュメント・エッジ検出ルーチン2100の同じ
く一部として実行される、先行ライン・エッジ対選択ル
ーチン2300のフローチャートを図示しており、 第24図は、第24A図〜第24C図の図面の正しいつなぎ合
せ方を図示しており、そして、 第24A図〜第24C図は、まとまって、第21A図〜第21C図
に示したドキュメント・エッジ検出ルーチン2100の同じ
く一部として実行される、トップ/ボトム・ルーチン24
00のフローチャートを図示している。
理解を容易にするために、幾つかの図面に共通してい
る同一の要素を示すためには、同一の引用番号が使用さ
れている。
発明を実施するための形態 当業者は、以下の記載を読了した後には、本発明に係
る画像エンハンスメント/スレショルド処理システム
が、走査して得られたグレイ・スケール画像に対して電
子的にエンハンスメント処理及びスレショルド処理を施
すための広範な様々な用途に使用し得るものであること
を、容易に理解することになろう。例えば、具体的なそ
の種の用途の中には、ドキュメントの走査画像を、ファ
クシミリによるその画像の伝送に先立って、エンハンス
メント処理及びスレショルド処理するという用途も含ま
れよう。さて、本発明に係るシステムは、走査して得ら
れた2階調マイクロフィルム画像をエンハンスメント処
理及びスレショルド処理するための画像管理システムに
用いるのに特に適しており、また更に具体的には、例え
ば、コダック画像管理システム(KIMS)というシステム
(KIMSはイーストマン・コダック社の商標である)等に
用いるのに特に適しているため、そのような使用環境に
あるものとして説明をすることにする。
A.システム全体の説明 第1図には、本発明の教示に従って構成された、マイ
クロフィルム走査/画像エンハンスメント・システムの
一実施例のブロック・ダイアグラムが図示されており、
このシステムは、例えば、KIMSシステム等に用いられる
のに適したものとして構成されている。基本的には、本
発明に係るこのシステムは、走査して得られたマルチ・
ビットのグレイ・スケールのマイクロフィルム画像に対
してエンハンスメント処理を施し、それによってその画
像から画像ノイズを実質的に除去すると共にその画像内
の画像エッジを鮮鋭化し、しかる後に、このエンハンス
メント処理された画像に対して、後に続く画像圧縮処理
に適するように、スレショルド処理を施してシングル・
ビットの2値化映像信号とするものである。本発明に係
るこのシステムは、KIMSの装置の一部を構成していると
ころの、一般的にはフィルム・ライブラリとして知られ
ている(ただし以前はオートローダとして知られてい
た)自動式マイクロフィルム・リーダの、その一部を有
利に形成するものとしてある。画像エンハンスメント処
理にはノイズの除去とエッジの鮮鋭化とが含まれ、この
画像エンハンスメント処理は、走査されるマイクロフィ
ムから走査ピクセル情報を受取る画像処理回路40によっ
て実行される。この回路40の出力は、リード49を介し
て、映像圧縮のための圧縮回路50へ転送され、そして圧
縮の後に、ネットワーク・インタフェース60とリード65
とを介して、KIMSシステムの一部を構成しているローカ
ル・エリア・ネットワーク上へ発信される。
前記フィルム・ライブラリは、コンピュータ制御式の
自動機構を含んでおり、この自動機構は、該当するマイ
クロフィルムのロールを取り出し、そのロールをこのフ
ィルム・ライブラリの内部に備えられている自動マイク
ロフィルム・リーダへ装填し、更に続いて、このリーダ
を用いてこのフィルムを、走査すべきドキュメントのマ
イクロフィルム画像が入れられているフレームまで送る
ものである。このフィルム・ライブラリの内部に備えら
れている機械的なフィルム取扱い機構は、本発明の一部
を構成するものではなく、また、本発明を完全に理解す
る上で説明する必要もないため、この機構は図面からは
完全に省かれている。リーダの内部に使用されているマ
イクロフィルム走査機構についての基礎的な理解だけは
本発明を完全に理解し認識する上で必要なものであるた
め、同機構は簡略化した形で図示してある。
マイクロフィルム10は、図示の如く、一般的には、2
つの画像を例えば画像11と画像17のようにそのフィルム
の巾方向に並べて、隣り合わせに収容している。それら
の各画像は、典型的な一例としてはそのオリジナル・ド
キュメントの寸法の40分の1の大きさとされている。例
えば画像11の如きマイクロフィルム画像は、マイクロフ
ィルムスキャナによって、更に詳しくはこのスキャナの
内部に備えられている2048×1のセル電荷結合デバイス
(CCD)アレイ22によって、一度にライン1本分づつ走
査されるようになっている。このCCDアレイはマイクロ
フィルム画像の正面に配置されており、また、マイクロ
フィルムの移動方向に対し直角の方向に向きを定められ
ている。ランプ7がマイクロフィルム10の背後に配設さ
れており、このランプ7はこのフィルムを透過する光を
投射し、透過した光は続いて光学系20へ入射する。この
光学系は、水平方向の1本の走査ラインの光だけが、例
えば両端の光線14と16とを含めてそれらの間に延在して
いる走査ラインの光だけが、確実にCCDアレイ22へ到達
するようにしている。実際にはこの光学系20は、画像11
を構成する各水平走査ラインを、約50%余分にオーバス
キャンするように設定されている。このようにすること
によって、画像13を形成するために用いられたドキュメ
ント13が中央から幾分ずれて、ないしは(第1図に示さ
れているように)傾いた状態で撮影された場合、及び/
または、CCDがマイクロフィフムに対して相対的に水平
方向に僅かにずれ始めた場合にも、画像の全体が走査さ
れるようになっている。オーバスキャニングが必要とさ
れるのは、特に、ロータリ式マイクロフィルム撮影機を
使用して画像のマイクロフィルム10への撮影が行なわれ
た場合である。この種のマイクロフィルム撮影機は、例
えば画像11を収容している領域である標準画像領域に対
する、例えばドキュメント13のような被撮影ドキュメン
トの相対的な位置と向きとに大幅なばらつきを発生する
ものである。詳細に説明すると、画像11の走査の際にCC
Dアレイ22によって走査される領域は、例えば、点線の
ボックス12によって境界が示されている領域となる。こ
の結果、このCCDアレイの各々のセルは、走査領域12の
一部分を透過して当該セル上の合焦される光の強度に比
例するアナログ出力を、発生することになる。各々のCC
Dセルは、1本の走査ライン中の1つのピクセルを発生
する。現在ラインの走査が完了したならば、フィルム・
ライブラリ内のフィルム搬送機構(不図示)がフィルム
を矢印9の方向へ垂直に送り、次のドキュメント画像を
光学系20の背後の正しいスタート位置へ適切に移動させ
る。これが行なわれたならば、CCDアレイ22は一度に走
査ライン1本分づつ、画像の端から端まで垂直に移動す
る。ランプ7は、マイクロコンピュータ・システム(こ
れについては後に詳述する)から送出される「ランプ・
オン/オフ」制御信号によって、ランプ駆動回路5とリ
ード6とを介して適切に付勢されるようになっており、
このマイクロコンピュータ・システムは画像処理回路40
の内部に備えられた後置走査処理回路48の一部を構成し
ている。
CCDアレイ22は典型的な一例としては、1024個の直列
に接続されたCCDセルから成るグループを2つ、互い違
いに組み合わせたものによって構成されており、それら
のうちの一方のグループは奇数ピクセルのためのもので
あり、他方のグループは偶数ピクセルのためのものであ
る。リード23を介してこのCCDアレイに供給されている
適当なクロッキング信号の制御の下に、偶数チャネルと
奇数チャネルとの双方についての連続したピクセルのス
トリームが、走査領域22内の各走査ライン毎に、このア
レイから同時に、そして偶数ピクセルと奇数ピクセルと
の夫々についてリード24上及びリード28上へ、シフト・
アウトされるようになっている。各々のチャネルのピク
セル情報は、続いて、夫々のアナログ・デジタル(A/
D)コンバータによって変換を施される。詳細に説明す
ると、A/Dコンバータ26は、CCDアレイ22から出ているリ
ード24を介して偶数チャネルのピクセル情報を受取り、
そしてリード32上に発生されている適当な「変換」制御
パルスの制御の下に、対応する6ビット・デジタル・ピ
クセル値をリード27上へ送出する。同様にして、A/Dコ
ンバータ29は、CCDアレイ22から出ているリード28を介
して奇数チャネルのピクセル情報を受取り、そしてリー
ド31上に発生されている適当な変換パルスの制御の下
に、対応する6ビット・デジタル・ピクセル値をリード
30上へ送出する。それらの変換パルスは、ピクセル・ア
ドレッシング回路34から送出されている。この回路は更
に、走査が実行されている、画像中の現在ピクセルの
(x、y)アドレスをも発生している。このアドレス
は、リード35上に発生される垂直(y)ピクセル・アド
レスであるYCNT(即ちyカウント)と、リード36上に発
生される水平(x)ピクセル・アドレスであるXCNT(即
ちxカウント)とから成るものである。システム・クロ
ック・パルスは、クロック回路38により発生され、リー
ド39上へ送出されている。
画像処理回路40は、画像エンハンスメント、ノイズ除
去、並びにドキュメント・エッジ検出を実行する。詳細
に説明すると、この回路40の内部においては、入力して
くるデジタル・ピクセル値は、リード27と30とを介し
て、前置走査処理回路42へ導かれる。この回路は先ず、
照明の照度レベルの違い、並びにCCDアレイの個々のセ
ルの間の反応性の違いに起因する、ピクセル毎のシェー
ディング(陰影)の相違に対処するための補正を、走査
画像に加える。その後に、この走査画像のピクセルに対
して、いわゆるガンマ補正によって、異なったタイプの
マイクロフィルムの間に存在している相違に対処するた
めの補償が施され、それらのマイクロフィルムのタイプ
には、例えばシルバー・ポジティプ、シルバー・ネガテ
ィブ、ジアゾ、それにビジキュラー等のタイプがある。
前置走査処理が完了したならば、補正を施された走査ピ
クセルは、リード43を介して画像エンハンスメント回路
44へ導かれ、この回路は、走査画像に対してエンハスメ
ント処理を施すと共に、その画像から信号ピクセル・ノ
イズを実質的に除去する。そのようにして得られたピク
セルは、リード47を介して後置走査処理回路48へ供給さ
れ、この回路は、走査画像領域12の内部に位置する外接
長方形11のトップ・エッジ、ボトム・エッジ、レフト・
エッジ、及びライト・エッジを検出する。この外接長方
形の定義は、マイクロフィルムの方向(即ち、マイクロ
フィルムの移動方向)に平行な向きを持ち、そして走査
ドキュメント13を完全に包含する、略々最小の長方形で
あると定められている。さて、オーバスキャニングが行
なわれると、大量の無関係なピクセル情報、即ち、走査
画像領域12の内部ではあっても外接長方形11の外部に位
置しているピクセルについての値、が発生されるため、
後置走査処理回路48は、外接長方形11の輪郭上及びその
内部に位置している走査ピクセルに関するエンハンスメ
ント処理後の値だけを、圧縮回路50へ転送するようにし
てある。
第1図に示した画像処理回路40の、そのブロック・ダ
イアグラムを第2A図及び第2B図に示し、またそれらの図
の、図面の正しいつなぎ合せ方を第2図に示す。既に述
べたように、画像処理回路40は、前置走査処理回路42、
画像エンハンスメント回路44、及び後置走査処理回路48
から構成されている。前置走査処理回路42と画像エンハ
ンスメント回路44とは共に専用ハードウェアによって画
像処理を行なっており、また、後置走査処理回路48は専
用ハードウェアとソフトウェアとの両方を利用している
ため、先ずこれら3つの回路の全てについて、そこに用
いられているハードウェアの詳細を説明をし、その後
に、後置走査処理回路48に用いられている、詳しくはマ
イクロコンピュータ・システム485に用いられている、
ソフトウェアの説明をすることにする。
B.画像処理用ハードウェア さて、図示されているように、画像処理回路40の内部
においては、入力してくる6ビットの偶数ピクセル値と
奇数ピクセル値とは、夫々リード27とリード30とを介し
て前置走査処理回路42へ供給されている。この回路42の
内部においては、これらの入力ピクセルはマルチプレク
サ422へ導かれている。このマルチプレクサ422は、様々
なクロック信号及び制御信号の制御の下に、入力ピクセ
ルを連続的に、しかも偶数チャネル用リード27と奇数チ
ャネル用リード30とから交互に、リード424へ転送す
る。このマルチプレクサ422と、それに画像処理回路40
を構成しているその他の回路とを制御するための制御信
号は、リード35上に発生されているシステム・クロック
信号に応答して、制御回路493によって発生されてい
る。回路493は様々な制御信号及びクロック信号を、夫
々リード495とリード497とを介して送出している。図面
を見易くするために、図中には、以下の説明を理解する
上で必要な制御信号並びにクロック信号だけを明示する
ようにした。本発明に係る回路を構成するためにはそれ
ら以外のの更なるクロック信号及び制御信号も必要であ
り、また、使用される特有の信号は特有の装置によって
制御されなければならない。しかしながら、それらの信
号とそれらの信号の回路への連結態様とは、当業者に
は、以下の説明から容易に理解できるものであるので、
それゆえにそれらは、図面から省略することにしたので
ある。
リード424上に発生されている、マルチプレクサ422か
ら送出されたピクセルは、シェーディング補正回路426
へ供給されている。この回路は、第3図に関連して詳細
に説明するが、入力してくる各ピクセルに所定のオフセ
ット補正ファクタを加え、そうして得られた和に所定の
ゲイン補正ファクタを乗じることによって、各ピクセル
の値を補正するものである。それらのオフセット・ファ
クタとゲイン・ファクタとは、走査ラインの端から端ま
での間で変化し、それによって、CCDアレイの出力に発
生する光学的なシェーディングとCCDピクセルの不均一
な反応とに、対処するための補正が加えられる。それら
の補正ファクタの値は、第15図に関連して後に詳述する
校正プロセスの実行中に決定され、その校正プロセスに
おいて、オフセット・ファクタはランプ7(第1図参
照)を消灯した状態でテスト走査を行なうことによって
得られ、一方、ゲイン・ファクタはこのランプを点灯し
た状態でテスト走査を実行する間に得られるようになっ
ている。このシェーディング補正を施されたピクセル値
は、リード428を介してガンマ補正回路432へ転送され
る。この回路は、第4図に関連して詳述するが、入力し
てくる各々の6ビットのピクセル値に対して、画像再生
システムに用いられる可能性のある種々のタイプのマイ
クロフィルムの間に存在する、諸転写特性の相違に対処
するための補償を施すものである。それらの種々のフィ
ルム・タイプには、例えば、シルバー・ポジティブ、シ
ルバー・ネガティブ、ジアゾ、それにビジキュラー等の
タイプが含まれる。諸転写特性には、一般的に、強度ロ
ールオフ距離(intensity rolloff distance)、フィル
ム・ライズ距離(film rise distance)、等々が含まれ
る。従って、予め決められている幾つかのフィルム・タ
イプのうちの任意の1つの反応曲線(照度対強度の曲
線)を、画像エンハンスメント回路44への入力として最
適な単一の曲線に沿わせるために、ガンマ補正を有効に
利用することができる。更にまた、入力してくるピクセ
ル値を反転し、それによってポジティブ画像からネガテ
ィブ画像への変換を行なうために、このガンマ補正を利
用することも可能である。画像エンハンスメント回路44
に用いられるノイズ除去アルゴリズムは、ネガティブ画
像に対して機能するように設計されたものであるため、
このガンマ補正を利用してノイズのフィルタリング除去
の以前にポジティブ画像からネガティブ画像への変換を
行なうことによって、ネガティブ画像についての好適な
結果を得ることができるようになる。
シェーディング補正回路426並びにガンマ補正回路432
の内部に備えられている夫々のランダム・アクセス・メ
モリ(RAM)は、適切な補正ファクタのテーブルを格納
するものである。それらのメモリに対しては、校正プロ
セスの実行中に、後置走査処理回路48の内部に備えられ
ているマイクロコンピュータ・システム485によって、
アドレス/データ・バス487を介してロードが行なわれ
る。それらのRAMに対してロードを行なうための具体的
な方法については、第3図に示されているシェーディン
グ補正回路426と関連させて後に詳述する。更にまた、
予め定められるデータ・テーブルを格納するために用い
られるRAMメモリが、背景追随回路475、ノイズ追随回路
467、センタ・ピクセル・ルックアップ回路455、並びに
ノイズ検出器/フィルタ回路463の夫々の内部にも備え
られており、以上の回路は全て、画像エンハンスメント
回路44の内部に備えられている。それらの全てのRAMに
対しても、同じように、校正プロセスの実行中に、マイ
クロコンピュータ・システム485によって、アドレス/
データ・バス487を介して適切にデータのロードが行な
われる。
ガンマ補正回路432から送出される補正されたピクセ
ルは、リード43を介して画像エンハンスメント回路44へ
転送される。この回路は、既に述べたように、走査画像
から単一ピクセル・ノイズをフィルタリング除去した
上、続いて行なわれるフレーム格納メモリ内への格納に
先立って、各々の6ビット・ピクセル値を適切にスレシ
ョルド処理してシングル・ビット2階調値とするもので
ある。
基本的には、画像エンハンスメント回路44は、走査画
像のエンハンスメントを行なうと共にそこに含まれてい
る各ピクセルのノイズ成分を低減する(それによってそ
の信号−雑音比を増大する)ものである。この画像エン
ハンスメント回路44は、先ず最初に、現在走査ピクセル
値を中心とした5×5ウィンドウのピクセル値と、予め
定められている係数から成る5×5のアレイとの間のコ
ンボリューションを実行して画像中の高周波数成分を強
調することによって、画像エッジのエンハンスメントを
行なう。このコンボリューションにより得られたピクセ
ルの値は、即ち具体的にはコンボリューション回路445
からリード450上へ送出されるコンボリューション処理
後ピクセルは、スレショルド処理回路への1つの入力を
形成し、このスレショルド処理回路は、具体的にはセン
タ・ピクセル・スレショルド比較器459である。この比
較器が、各々のマルチ・ビットの(即ちコンボリューシ
ョン処理後の)ピクセル値を、それに対応するシングル
・ビット2進数値(このセンタ・ピクセル比較器の出
力)に変換するのである。詳細に説明すると、リード45
0上に発生するマルチ・ビットのコンボリューション処
理後ピクセルは、リード457上に発生するマルチ・ビッ
ト2進数と比較されるのである。
有利な構成として、ノイズ・レベルと背後レベルとの
両方が各ピクセル毎に決定されるようになっており、即
ち、当業界において一般的に行なわれているように、各
走査ライン毎に決定されるのではない。この方式によっ
て、背景の値とノイズ成分の値とが、またひいてはリー
ド457上に発生するマルチ・ビット・スレショルド・レ
ベルが、当業界における公知のフィルタリング・システ
ムの場合と比較してはるかに迅速に、局部的変動に対し
て反応するようになっており、それによって、当業界に
おいてこれまで利用されてきたものと比較して、より正
確なスレショルド処理が行なえるようになっている。
詳細に説明すると、比較器459への他方の入力は、リ
ード457上に発生しノイズ及び背景のレベルと共に変動
するものであって、この入力は、センタ・ピクセル・ル
ックアップ回路455から送出される、既に決定されてい
る値である。この回路455は、ノイズ検出器/フィルタ
回路463に用いられる3×3ウィンドウの、そのセンタ
・ピクセルを成す各ピクセルの値をスレショルド処理す
る際に使用される、既に決定されている複数のピクセル
値を格納している。この回路455から送出される個々の
値は、以下の3つの要因によって決定されるようにして
ある。即ち、現在走査ピクセルを中心とした領域の背景
強度レベル、現在センタ・ピクセルを中心とした3×3
ウィンドウのノイズ成分、それに現在走査ピクセルの逆
平均化値の3つである。これらのうちの背景レベルとノ
イズ成分とは、2つの適合性フィルタによって決定され
る。それらのフィルタの一方は、第11図に関連して後に
詳述する背景追随回路475であり、このフィルタは走査
ピクセルの背景レベルに適合性を持って追随(トラッキ
ング)し、そしてこの背景レベルを表わす6ビット値を
リード474上へ送出するものである。基本的には、この
背景レベルは、現在ピクセルの値と、直前の走査ピクセ
ルの背景レベルの値と、直前の走査ラインの中のしかも
現在走査ピクセルの真上に位置している走査ピクセルの
値との、予め定められた関数によって決定されるように
してある。
他方の適合性フィルタは、ノイズ追随回路467とノイ
ズ検出器/フィルタ回路463とから構成されている。ノ
イズ検出器/フィルタ回路463は、予め定められている
幾つかのノイズ・パタンのうちのいずれかのパタンが、
比較器459から送出されるスレショルド処理後画像の中
に存在しているか否かを判定するものである。詳細に説
明すると、回路463は、比較器459から送出される現在ス
レショルド処理後ピクセルを中心とした、スレショルド
処理後ピクセルの3×3ウィンドウを形成する。このウ
ィンドウの中のパタンは、続いて、ピクセル・ノイズと
して予め定められ、以前から格納されていたノイズ・パ
タンと比較される。このウィンドウの中のパタンと予め
格納されていたパタンとの間に一致が存在する場合に
は、「ノイズ・フラグ」という形の信号がリード465を
介してノイズ追随回路467へ送出される。この信号は、
ノイズ追随回路に作用してその出力値をインクリメント
させ、この出力値は、引続き発生するノイズがない場合
には、二次元的に指数関数的に減衰する。このノイズ・
フラグとノイズ追随回路とが、ノイズ追随回路467、加
算器473、センタ・ピクセル・ルックアップ回路455、比
較器459、及びノイズ検出器/フィルタ回路463を含む閉
ループ・サーボ制御系の中のフィードバック経路を形成
しており、そのためノイズが検出された場合には、セン
タ・ピクセル・ルックアップ・テーブル回路への入力と
して供給されている値が変化し、それによって、ノイズ
を含まない適切なセンタ・ピクセル値が得られるように
なっている。加えて、ノイズ検出器/フィルタ回路463
は、前記3×3ウィンドウ内のセンタ・ピクセルからノ
イズをフィルタリング除去し(即ちその値を変更し)、
このフィルタリング処理したセンタ・ピクセル値をリー
ド47上へ送出する。これらのフィルタリング処理された
ピクセル値は、後置走査処理回路48の内部に備えられて
いるウィンドウイング・フレーム・バッファ489へ、シ
リアルに供給されてその内部に格納される。
さて、以上の全体的概要に留意しつつ、画像エンハン
スメント回路44の詳細な記憶へと、説明を移すことにす
る。詳細に説明すると、前置走査処理回路42によって既
に補正を施されてリード43上に送出されている、入力し
てくるピクセル値は、先ず、奇数/偶数ピクセル平均化
回路441へその入力として供給される。この平均化回路
は隣接する2つのピクセルの平均値を算出するものであ
り、これは単純に、2つの隣接したピクセルを加え合せ
た上、その和を右方へ1つシフトさせることによって
「2」で割る除算を実行するという方法で行なわれるよ
うになっている。こうして得られた平均値は、リード44
3を介して5×5コンボリューション回路445へその入力
として供給される。有利なことに、この平均化回路は、
互いに隣接する類似した画像部分に対するCCDアレイの
応答の中に存在する差(例えば奇数チャネルと偶数チャ
ネルとの間のオフセット等)をも平滑化しており、それ
によって、奇数/偶数に関連したノイズを補正後ピクセ
ルから有利に除去している。加えて、この平均化は殆ど
コストを上昇させることなく、コンボリューションが行
なわれるサンプル領域を拡張している。具体的に説明す
ると、平均化の後に5×5コンボリューションが行なわ
れることによって、コンボリューションに用いられるサ
ンプル・ピクセル領域が、実質的に6×5ウィンドウへ
と拡張されているのと同じことになっているのである。
コンボリューション回路445は、リード443上に発生し
ている現在平均化ピクセル値を中心とした5×5の移動
ウィンドウのピクセル値のコンボリューションを行な
い、そしてコンボリューション処理後マルチ・ビット・
ピクセル値をリード450上へ送出するものである。この
コンボリューションは、走査されたマイクロフィルム画
像中に存在している巾が2ピクセル以上のピクセル・パ
タンのエッジを鮮鋭化するために採用されている。詳細
に説明すると、ペーパー上の画像が縮小されてマイクロ
フィルムに撮影されるときには、ある量の画像の解像度
が失われる。この解像度の損失は、そのマイクロフィル
ム画像が後刻、拡大されたときに明らかとなる。即ち、
ある量の微細なディテールが失われており、以前は鮮鋭
であった画像エッジが幾分かすれて見える。このコンボ
リューションは、走査されたマイクロフィルム画像に対
して、解像度の損失を埋め合せるための実質的な補償を
加えるものである。エッジの始点に位置しているピクセ
ルの振巾はかなりの量増大され、一方、それを囲繞して
いる全てのピクセルの振巾は減少されるが、ただしこの
減少の量は増大の量よりは小さい。この結果、前者のピ
クセルの振巾は元の強度レベルよりかなり高い正の値の
ピークに達し、これによってコンボリューション出力に
「スパイク(突出した高レベル部分)」が作り出され、
一方、後者の囲繞している方のピクセルの値は幾分負の
値となり、それによってピーク値の周囲に「堀」が形成
される。このようにして、画像の信号−雑音比が実質的
に強化される。ウィンドウのサイズは5×5に設定され
ており、これは、ハードウェアのコスト及び複雑度と、
結果として得られる画質との間の良好な妥協点を得るこ
とを目的として設定されたものである。一般的に、ウィ
ンドウのサイズが増大すると、それに応じて画質も向上
するが、そのわけは、コンボリューション演算が、その
他の方向に生じているピクセル変化をも検出することが
できるようになるからである。残念ながら、コンボリュ
ーション回路を構成する上でのコスト及び複雑度もま
た、ウィンドウのサイズが増大するにつれて上昇するこ
とになる。具体的に説明すると、2×1ないし1×2の
ピクセル・ウィンドウを採用した場合には、水平方向及
び垂直方向のピクセル・パタンが鮮鋭化されるだけであ
り、従って、一般的にはそれらを文字に対して用いるこ
とは不可である。3×3ウィンドウを採用した場合に
は、水平方向及び垂直方向に存在しているピクセル・パ
タンのみならず、更に、そのウィンドウのセンタ・ピク
セルを通る斜めの方向に存在するピクセル・パタンも鮮
鋭化される。5×5ピクセル・ウィンドウを採用した場
合には、更にその他の斜め方向のピクセル・パタンも鮮
鋭化される。文字画像のためには、5×5ウィンドウで
あれば、許容し得る程度に高度の画像エンハンスメント
が行なわれる。従って、より大きなウィンドウを設定す
ることに付随して必要となるハードウェアにかかる更な
るコストとその更なる複雑度とを勘案の上、このサイズ
が採用されているのである。明らかなことであるが、メ
モリ回路並びにシフト・レジスタのサイズが大きくなり
しかもそれらの価格が低下すれば、それにつれてより大
きなウィンドウを設定して使用することが可能となる。
コンボリューション回路445に用いられている複数個の
係数は、第6図に関連して後に詳述するように、予め定
められている2進数値である。入力が一定不変の場合に
はそれに応答してゼロ出力が送出されるようにするため
に、それらの係数には、それらの合計がゼロでなければ
ならないという制約が課せられている。既に述べたよう
に、このコンボリューション回路445のマルチ・ビット
出力は、リード450を介してセンタ・ピクセル・スレシ
ョルド比較器459へ、その一方の入力として供給されて
いる。
コンボリューション回路445は更に、リード447を介し
て、5×5ウィンドウを構成しているセンタ・ピクセル
の値を送出している。センタ・ピクセル・ルックアップ
回路445は、みずからの出力にピクセル1個分の時間の
遅れを余儀なくされているため、コンボリューション回
路445を構成するために用いられているシフト・レジス
タは、そのセンタ・ピクセルの左隣りに位置しているピ
クセルに対応する(X+1、Y)の位置から、タップを
引き出されている。このピクセル1個分の遅れのため
に、リード450に発生しているコンボリューション処理
後ピクセルと、リード457に発生しているセンタ・ピク
セル・ルックアップ回路455の出力とが、常時、共に同
一のピクセルに対して同期された状態にあるようになっ
ている。
センタ・ピクセル・ルックアップ回路455は、2つの
特定の入力に応答して1つの値を送出する。即ち、現在
ピクセルの値と、それに、このピクセルに存在している
背景レベルとノイズ・レベルとを組み合わせたレベルと
の、2つである。ピクセル逆平均化回路451は、第7図
に関連して後に詳述するが、平均化のプロセスを逆方向
に実行することによって、シェーディング補正後ピクセ
ル(このピクセルはライン43を介して供給されている)
の元の値を再生するものである。このピクセル逆平均化
回路に、ある走査ラインの先頭のピクセル値が供給され
たならば、その走査ライン内に存在している各ピクセル
の平均化データが与えられさえすれば、このピクセル逆
平均化回路は、その走査ラインの残りのすべてのピクセ
ルの元のピクセル値を決定することができる。逆平均化
処理されたピクセルは、センタ・ピクセル・ルックアッ
プ回路455への一方の入力として、リード453上に送出さ
れる。
背景追随回路475は、リード447上に発生している現在
ピクセル値及び先行ピクセル値に応答して、現在ピクセ
ルの背景レベルを表わすマルチ・ビット値を、加算回路
473への一方の入力として、リード474上へ送出してい
る。この背景レベルは、そのレベルにおいて白ピクセル
が黒ピクセルへ変化する(ネガティブ・フィルムの場
合)ところの、そして近傍領域のピクセル強度の関数で
あるところの、レベルであると見なすことができる。こ
のレベルは、後に詳述するように動的に変化するもので
ある。リード470上に発生している、加算回路473への他
方の入力は、ノイズ追随回路467から送出されている。
この入力は現在ピクセルのノイズ・レベルを表わしてい
る。ノイズ・ピクセルが検出されたときには常に、この
ノイズ追随回路が、予め設定されているファクタをリー
ド240上に送出し、このファクタは加算回路473の働きに
より、リード471上ではその値が増加しており、そのた
めルックアップ回路455に、比較器459で用いられるスレ
ショルド値として、より高いスレショルド値を発生させ
る。ノイズ追随回路467は、x画像方向とy画像方向と
の両方向へ指数関数的に減衰して行く出力を発生する。
この出力は、ゼロになるまで、または再びノイズが検出
されるまで、ピクセル毎に減衰し続ける。ノイズ検出器
/フィルタ回路463によって単一ピクセルの画像ノイズ
が検出される毎に、同回路は即座に「ノイズ・フラグ」
リード465上にパルスを発生させる。それらのパルスの
各々は、ノイズ追随回路467に作用してその出力を予め
定められた量だけインクリメントさせ、上昇させる。こ
のインクリメントの量は変更することもでき、また、好
ましくは10進数値の「45」に設定される。
後置走査処理回路48は、ドキュメント・エッジ検出回
路481、マイクロコンピュータ・システム485、及びウィ
ンドウ・フレーム・バッファ489を含んでいる。基本的
には、後置走査処理回路48の機能は、オーバスキャン画
像領域(第1図の走査画像12)の内部に位置する走査ド
キュメント(第1図に示されたドキュメント13)を包含
する、外接長方形11のエッジを検出して、そしてこの外
接長方形の輪郭上及びその内部に位置しているスレショ
ルド処理後ピクセルを、ウィンドウイング・フレーム・
バッファ489から圧縮回路50へ、リード49を介して供給
することである。ドキュメント・エッジ検出回路481
は、第12A図〜第12C図に関連して後に詳述するように、
夫々リード447とリード474とに発生している現在ピクセ
ル値とそれに対応する背景レベルとに応答して、走査画
像中の各走査ライン内のエッジの検出を行なう。この回
路は、そのようなエッジの各々毎に、そのエッジに関連
するピクセル位置(XCNT値)を、アドレス/データ・バ
ス487を介してマイクロコンピュータ・システム485へ供
給する。すると、このマイクロコンピュータ・システム
は、所与の1本の走査ラインについてのそれらのエッジ
のうちのいずれが、その走査ラインにおける走査ドキュ
メント13のリーディング・エッジ及びトレーリング・エ
ッジであるのかを判定する。詳細に説明すると、所与の
1本の走査ラインについての全てのエッジがドキュメン
ト・エッジ検出回路481によって検出完了されたなら
ば、同回路は、リード486を介してパルスを送出し、マ
イクロコンピュータ・システム485に割込みをかける。
この割込みに応答して、このマイクロコンピュータ・シ
ステムは、第21A図〜第21C図に示されたドキュメント・
エッジ検出ルーチン2100に関連して後に詳述するよう
に、エッジ間の間隔が最大である一対のエッジの位置を
特定する。このエッジ対の位置が特定されたならば、小
さい値の方のピクセル位置にある方のエッジがそのドキ
ュメントの実際のリーディング・エッジとして指定さ
れ、そして、大きい値の方のピクセル位置にある方のエ
ッジがそのドキュメントの実際のトレーリング・エッジ
として指定される。このプロセスは、走査領域全体の中
の各走査ライン毎に、割込みを利用して反復実行され
る。それと同時に、このマイクロコンピュータによって
そのドキュメントのリーディング・エッジ位置及びトレ
ーリング・エッジ位置のヒストグラムが作成される。さ
て、全ての走査ラインの処理が完了したならば、マイク
ロコンピュータはこのヒストグラムに基づいて、最左端
のピクセル位置から右方へ移動しながら、そのピクセル
位置までの間にリーディング・エッジのうちの10%が存
在するような最初のピクセル位置を決定する。このピク
セル位置が、全走査領域の内部に位置ししかも走査ドキ
ュメントを包含する、外接長方形(第1図に示された長
方形11)のリーディング・エッジ(レフト・エッジ)と
して指定される。マイクロコンピュータは続いて、同様
の解析を実行してこの外接長方形のライト・エッジの位
置を特定する。詳細に説明すると、マイクロコンピュー
タは、最右端のピクセル位置から左方へ移動しながら、
そのピクセル位置までの間にトレーリング・エッジのう
ちの10%が存在するような最初のピクセル位置を決定す
る。このピクセル位置が、この外接長方形のトレーリン
グ・エッジ(ライト・エッジ)として指定される。更に
マイクロコンピュータは、それらのピクセル位置に基づ
いて、そして後に詳述する方法により、この外接長方形
のトップ・エッジとボトム・エッジとが存在する走査領
域中の垂直ピクセル位置を決定すると共に、それらに対
応するメモリ・アドレスを決定する。さて、外接長方形
のトップ・エッジ、ボトム・エッジ、レフト・エッジ、
並びにライト・エッジの夫々のピクセル位置が得られた
なら、マイクロコンピュータ・システムは、始点ピクセ
ル(この長方形の上方左方の角)に対応するメモリ・ア
ドレスと、この長方形の水平方向及び垂直方向のサイズ
とを発生する。マイクロコンピュータ・システムは続い
て、この始点アドレスと垂直/水平方向サイズ情報(水
平方向についてはピクセルの個数、垂直方向については
走査ラインの本数)とを、アドレス/データ・バス487
を介して、ウィンドウイング・フレーム・バッファ489
(間もなく詳述する第13A図〜第13B図を参照のこと)へ
供給する。すると、このウィンドウイング・フレーム・
バッファは、外接長方形のエッジ上及びその内部に格納
されているピクセル値を読出し、それらのピクセルをリ
ード49を介して圧縮回路50へ供給する。
以上でシステムの全体の説明は完了したので、以下の
説明においては、先ず、第2A図及び第2B図に示されてい
る各々の回路を詳細に説明し、その後に、マイクロコン
ピュータ・システム485によって実行されるソフトウェ
アを説明することにする。
シェーディング補正回路426は、第2A図及び第2B図に
示した画像処理回路40の一部を構成するものであり、そ
のブロック・ダイアグラムを第3図に示す。先に述べた
ように、このシェーディング補正回路はリード424上に
発生している入力してくる各ピクセルの値に対し、1本
の走査ラインの端から端までの間に存在している照度の
差と、CCDアレイの個々のセルの間に存在する応答性の
差とに対処するための補正を加えるものである。この補
正は、入力してくる各ピクセルの値に所定のオフセット
補正ファクタを加算し、続いて、そうして得られた和に
所定のゲイン補正ファクタを乗じることによって達成さ
れている。これらのオフセット・ファクタとゲイン・フ
ァクタとは、走査ラインの端から端までの間で変化し、
それによって、CCDアレイの出力に現われる、光学的な
シェーディング(陰影)の差と、ピクセル毎の反応性の
差とに対処するための補正が行なわれるようになってい
る。
詳細に説明すると、シェーディング補正回路426の内
部においては、リード424上に発生して入力してくるマ
ルチ・ビットのピクセル値は、加算回路4262の一方の入
力へ導かれる。この加算回路の他方の入力は、オフセッ
ト補正ルックアップ・テーブル4274から供給される、こ
のピクセルに関するオフセット補正値である。このテー
ブルは、例えば、システムの校正の実行中に適切なオフ
セット補正ファクタのロードが行なわれたRAMメモリで
ある。このテーブルの内部に格納される値を発生させる
ために、ランプ7(第1図参照)を消灯した状態で、先
にテスト走査が行なわれている。適当なオフセット補正
ファクタを得るために、水平ピクセル・アドレスXCNT
が、リード36を介して、テーブル4274へアドレスとして
供給されている。従って、リード424上に発生して入力
してくるいずれのピクセルに対しても、任意の走査ライ
ン上におけるそのピクセルに対応するオフセット・ファ
クタがテーブル4274から送出されるようになっている。
加算回路4262は、入力してくるピクセル値とこのオフセ
ット補正値とを合算し、そうして得られた和をオーバフ
ロー/アンダフロー調整回路4264へ供給する。この回路
はプログラマブル・アレイ・ロジック(programmable a
rray logic:以下、PAL)を用いて構成されている。この
PALは、この和が10ビットの許容範囲をオーバフローま
たはアンダフローしている場合には、この和の値を適切
に変更して、この和の値がその許容範囲内に入るように
する。このようにして調整された和の値は続いて、(ハ
ードウェアの)乗算回路4266へ、その一方の入力として
供給される。この乗算回路への他方の入力は、入力ピク
セルに関するゲイン補正値であり、このゲイン補正値
は、ゲイン補正ルックアップ・テーブル4270から供給さ
れるようになっている。このテーブルは、例えば、シス
テムの校正の実行中に適切なゲイン補正ファクタのロー
ドが行なわれたRAMメモリである。このテーブルの内部
に格納される値を発生させるために、ランプ7(第1図
参照)を点灯し、また、マイクロフィルム・リーダ内に
光を妨げるマイクロフィルムが存在していないようにし
た状態で、先にテスト走査が行なわれている。入力して
くるピクセルに該当するゲイン補正ファクタを得るため
に、水平ピクセル・アドレスXCNTが、リード36を介して
テーブル4270へアドレスとして供給されている。従っ
て、リード424上に発生して入力してくるいずれのピク
セルに対しても、任意の走査ライン上におけるそのピク
セルに対応するゲイン・ファクタが、テーブル4274から
送出されるようになっている。乗算回路4266は、前述の
和の値にこのゲイン補正ファクタを乗じ、それによって
得られた積を、リード428を介して、シェーディング補
正後ピクセルとしてガンマ補正回路432へ供給するもの
である。
先に述べたように、オフセット補正テーブル4274とゲ
イン補正テーブル4270とに格納されているオフセット補
正ファクタとゲイン補正ファクタとは、システムの校正
の実行中に、それらのファクタが決定されて夫々のRAM
メモリへ格納されるようになっている。更に詳細に説明
すると、該当するテスト走査、例えばランプをオフにし
たテスト走査がシステムの校正動作の一部として実行完
了され、そして後置走査処理回路48(第2A図及び第2B図
参照)の内部に備えられているマイクロコンピュータ・
システム485が、任意の走査ライン上の、各々のピクセ
ルのための適切なオフセット補正ファクタの値の決定を
完了したならば、それらの値はテーブル4274にロードさ
れる。先ず最初に、それらの値をこのテーブルに書込む
ために、水平ピクセル・アドレスXCNTがテーブル内の先
頭のピクセルを指定するように設定される。その後に、
ないしはそれと同時に、このマイクロコンピュータ・シ
ステムはこの先頭ピクセルに該当するオフセット補正値
を、データ・バス4875へ送出する。続いてこのマイクロ
プロセッサ・システムは、適切なパルスを「オフセット
選択」制御信号線へ送出し、この信号は、ラッチ4276の
「ロード」入力へ供給される。このパルスはこのラッチ
に作用して、データ・バス上に送出されている値を格納
させると共に、その値を、このラッチのデータ出力ピン
とリード4277とを介して、テーブル4274のデータ入出力
(I/O)端子へ供給させる。続いて、マイクロプロセッ
サ・システム485は適当なハイ・レベルの「オフセット
書込み」制御信号をテーブル4274の「書込みイネーブ
ル」(WE)入力へ供給する。このレベルは、このテーブ
ルを構成しているRAMメモリに作用して、データ・バス4
875(このデータ・バスは第2A図及び第2B図に示された
アドレス/データ・バス487の一部構成するものであ
る)上に送出されている値を、XCNT値によって特定され
ているメモリ位置へ書込ませる。この書込み動作が完了
したならば、XCNT値がインクリメントされてこのプロセ
スが反復される。このプロセスは、残りの全てのオフセ
ット補正ファクタがこのテーブルに格納されてしまうま
で、反復して実行される。第3図に示されているゲイン
補正ルックアップ・テーブルに対しても、これと実質的
に同一の方法により、ラッチ4272とデータ・バス4875と
によってロードが行なわれる。
ガンマ補正回路432は、第2A図及び第2B図に示した画
像処理回路40の一部を同じく構成するものであり、この
ガンマ補正回路のブロック・ダイアグラムを第4図に示
す。既に述べたように、この回路はシェーディング補正
を施された6ビット・ピクセル値の各々に対して、KIMS
システムにおいて使用することのできる例えばシルバー
・ポジティブ、シルバー・ネガティブ、ジアゾ、及びベ
ジキュラー等の異なったタイプのマイクロフィルムの間
に存在する、諸転写特性の差に対処するための補償を施
すものである。それらの諸特性には、一般的に、強度ロ
ールオフ距離(intensity rolloff distance)、フィル
ム・ライズ距離(film rise distance)、等々が含まれ
る。それゆえガンマ補正は、予め定められている幾つか
のフィルム・タイプのうちの任意の1つの反応曲線(照
度対強度の曲線)を、好都合なように、画像エンハンス
メント回路44への入力として最適な単一の曲線に沿わせ
るものである。更にまた、このガンマ補正を利用して、
入力してくるピクセル値を反転し、それによってポジテ
ィブ画像からネガティブ画像への転換を行なうことも可
能である。
入力してくるシェーディング補正が施されたマルチ・
ビットのピクセル値は、リード428により、12ビット・
マルチプレクサ4322の一方のデータ入力INAへ導かれ
る。このマルチプレクサは、それらのピクセル値と、ア
ドレス・バス4877上に発生されてこのマルチプレクサの
第2のデータ入力INBへ供給されるアドレスとの、いず
れか一方をガンマ補正ルックアップ・テーブル4324へ転
送する。ガンマ補正を実行すべきときには、このマルチ
プレクサの選択入力Sに供給されている「ガンマ・アド
レス選択」制御信号のレベルが、このマルチプレクサ
に、入力してくるピクセル値を通過させてテーブル4324
へ入力アドレスとして供給させるように、適宜セットさ
れる。この制御信号は、このテーブルへデータを書込む
べきときには逆のレベルにセットされる。ガンマ補正の
実行中は、入力してくる各々のピクセルの値が、このテ
ーブル4324に対するアドレスとして用いられて、このテ
ーブル4324から、対応するガンマ補正後ピクセル値がア
クセスされて取り出される。この値は、アクセスされて
取り出されると、最上位6桁のビットがリード43を介し
て画像エンハンスメント回路44へ供給される。
ガンマ補正ファクタは、走査の実行に先立ってガンマ
補正ルックアップ・テーブル4324にロードされる複数の
定数である。それらのファクタは、異なったタイプのマ
イクロフィルムがフィルム・ライブラリによって取り出
されて走査されるときには、しばしば変更されることが
ある。詳細に説明すると、フィルム・ライブラリがマイ
クロフィルムのロールをマイクロフィルム・リーダに装
填した後で、しかもその走査が行なわれる前に、ガンマ
補正ルックアップ・テーブル4324に、これから走査され
るフィルムの特定のタイプに応じた適切なガンマ補正フ
ァクタがロードされる。異なったフィルム・タイプのそ
の各々のためのガンマ補正ファクタが、夫々に1つの定
数テーブルの形を取るようにしている。それらの全ての
定数テーブルは、予めマイクロプロセッサ・システム48
5(第2A図及び第2B図参照)に格納してある。このマイ
クロプロセッサ・システムは、フィルム容器上に記され
ている種々の目印記号に基づいて特定のフィルム・タイ
プを判別したならば、該当するテーブルをアクセスし
て、その該当テーブルの内容を、テーブル4324を構成し
ているRAMメモリ内へ書込む。これを行なうために、こ
のマイクロプロセッサ・システムは、先ず「ガンマ・ア
ドレス選択」制御信号を第4図に示すように適切なレベ
ルにセットし、それによって、マルチプレクサ4322に、
アドレス・バス4877(このアドレス・バスは第2A図及び
第2B図に示されているアドレス/データ・バス487の一
部を形成するものである)上に発生しているアドレスを
ガンマ補正ルックアップ・テーブル4324のアドレス入力
へと転送させる。これと略々同時に、このマイクロプロ
セッサ・システムは、該当するガンマ補正定数テーブル
をアクセスして、アドレス・バス4877上に明示されてい
るアドレスに対応する特定のガンマ補正ファクタをデー
タ・バス4875上へ送出し、このデータ・バスは、第4図
に示すように、このファクタをラッチ4328のデータ入力
へ供給する。続いてこのマイクロプロセッサ・システム
は、「ガンマ選択」制御ラインを介して、このラッチの
「ロード」制御入力へパルスを供給する。このパルスに
応答して、ラッチ4328は、データ・バス4875上に発生し
ている値をラッチすると共に、それをリード43を介して
テーブル4324のデータ入力出力端子へ供給する。続い
て、マイクロコンピュータ・システム485は適切なハイ
レベルの「ガンマ書込み」制御信号を、テーブル4374の
「書込みイネーブル」(WE)入力へ供給する。このレベ
ルは、このテーブルを構成しているRAMメモリに作用し
て、データ・バス4875上に発生している値を、アドレス
・バス4877上に発生しているアドレスによって特定され
ているメモリ位置へ書込ませる。この書込み動作が実行
完了したならば、続いて、アドレスがインクリメントさ
れると共に新たなデータがデータ・バスへ送出されてこ
のプロセスが反復される。このプロセスは、これから走
査される特定のタイプのマイクロフィルムのための残り
の全てのガンマ補正ファクタがこのテーブルに格納され
てしまうまで、反復して実行されるようになっている。
5×5コンボリューション回路445は、第2A図及び第2
B図に示した画像処理回路40の同じく一部を構成するも
のであって、この回路のブロック・ダイアグラムを第5A
図及び第5B図に示し、またそれらの図面の正しいつなぎ
合せ方を第5図に示す。さて、以下の説明に関しては、
第6図も併せて参照されたい。第6図は、コンボリュー
ション回路445に用いられる5×5ウィンドウを構成し
ている個々のピクセルと、このウィンドウ内のそれらの
各々のピクセルに対応するコンボリューション係数とを
示している。
このコンボリューション回路は、基本的に、5本の走
査ラインを格納し、そして5×5の移動ウィンドウを形
成する複数のピクセルの値を同時に送出する、遅延ライ
ンを含んでいる。それらの各値は、その値に対応するコ
ンボリューション係数を乗じられた後に、互いに加え合
されて合算される。それらの係数はその値が「0」、
「+1」または「2」であるため、各乗算は、加算、シ
フト、及び/または、減算によって実行することができ
る。詳細に説明すると、第5A図及び第5B図に示されてい
るように、リード443上に発生して入力してくる平均化
されたピクセルは、ライン・ディレイ4457、4463、447
5、及び4482をシーケンシャルに通過するように導か
れ、それによって、直前の最も新しい走査ライン(ライ
ンY+1)、2番目に新しい走査ライン(ラインY)、
3番目に新しい走査ライン(ラインY−1)、及び4番
目に新しい走査ライン(ラインY−2)が格納される。
それと同時に、入力ピクセルもまた、5×6ビットのシ
フト・レジスタ4451に供給される。このシフト・レジス
タは、現在走査ライン(ラインY+2)上の最も新しい
5個のピクセルを格納するものである。コンボリューシ
ョンにはそれらのピクセルのうちの3個のピクセル(第
1番目、第3番目、及び第5番目)が用いられるため、
シフト・レジスタ4451は、ピクセル(X+2、Y+2)
の値をリード4452へ、ピクセル(X、Y+2)の値をリ
ード4453へ、そして、ピクセル(X−2、Y+2)の値
をリード4453へ、いずれも同時に送出する。これらの各
値は加算回路4492の夫々の入力へ同時に供給される。こ
の加算回路の出力はインバータ4493によって補数化さ
れ、そうして得られた補数化値は加算回路4495へその一
方の入力として供給される。この加算回路4495は、全て
のピクセル値の和を反転したものを出力し、従って、値
「−1」を乗じることになっていた個々のピクセル値
の、その全ての和を送出する。リード4498上に発生する
この反転された和は、続いて加算回路4505へその一方の
入力として供給され、この加算回路4505は、その係数が
負数である全てのピクセル値の和と、リード4503上に発
生しているその係数が正数である全てのピクセル値の和
とを、合算する。リード450上に発生される、この加算
回路4505の出力が、コンボリューションの結果である。
さて、直前の走査ライン、即ち走査ラインY+1につ
いて説明すると、この走査ラインを構成しているピクセ
ルはライン・ディレイ4457から送出され、クロッキング
されてシフト・レジスタ4460へ入力されている。ウィン
ドウの第2横列を形成している。そしてこの走査ライン
内に位置している5個のピクセルのうちの1個だけがコ
ンボリューションに用いられる。そのピクセル値はピク
セル(X、Y+1)であり、リード4461上に発生され、
そのコンボリューション係数は「+2」である。従っ
て、このピクセル値はリード4461を介して加算回路4501
の入力のうちの1つへ転送される。この加算回路は、正
のコンボリューション係数を持つ全てのピクセルの和を
出力する。さて、このピクセル(X、Y+1)の値を2
倍にしなければならないが、これは単にこのピクセルの
値を1つだけシフトすることによって実行することがで
きる。これは、シフト・レジスタ4460と加算回路4501の
前記入力との間の接続を、ポジションを1つオフセット
して適当に配線することによって、即ち、リード4461上
の最下位桁ビットの出力を加算回路4501の入力IN1の最
下位の1桁上のビットの入力リードへ配線し、その他の
出力もそれと同様に配線することによって、容易に実現
することができる。○で囲んだ「×2」の記号は、この
ようなオフセットした接続を表わすものである。同様の
オフセット接続がピクセル(X、Y)及びピクセル
(X、Y−1)についても施されている。
ウィンドウ内の中央の走査ライン、即ち走査ラインY
について説明すると、この走査ラインを構成しているピ
クセルはライン・ディレイ4463から送出され、クロッキ
ングされてシフト・レジスタ4466へ入力されている。ウ
ィンドウの中央の横列を形成している。そしてこの走査
ライン内に位置している5個のピクセルは、その全てが
コンボリューションに用いられる。それらのピクセル値
のうちの2つ、即ち、リード4469と4473の上に発生する
第1番目と第5番目のピクセル(X+2、Y)及び(X
−2、Y)は、各々、コンボリューション係数が「−
1」であり、それゆえ夫々加算回路4492の入力と加算回
路4496の入力とへ同時に転送されるようになっている。
加算回路4496の出力は、インバータ4497によって補数化
された後に、加算回路4495へその第2の入力として供給
されるようになっている。この走査ラインにおける残り
の3個のピクセルのうち、中央のピクセル値(X、Y)
はコンボリューション係数が「+2」であり、それゆえ
加算回路4501の入力のうちの1つへ、すぐ上に説明した
ようにオフセット式に接続されている。残りのピクセル
値、即ち第2番目と第4番目のピクセル(X+1、Y)
及び(X−1、Y)は、各々コンボリューション係数が
「+1」であり、そのため、夫々リード4470と4472とを
介して直に加算回路4501の対応する入力へ接続されてい
る。
次の走査ライン、即ち走査ラインY−1について説明
すると、この走査ラインを構成しているピクセルはライ
ン・ディレイ4475から送出され、クロッキングされてシ
フト・レジスタ4478へ入力されている。ウィンドウの第
4横列を形成している、そしてこの走査ライン内に位置
している5個のピクセルは、そのうちの1個だけがコン
ボリューションに用いられる。このピクセル値はピクセ
ル(X、Y−1)であり、リード4480上に発生し、その
コンボリューション係数は「+2」である。従って、こ
のピクセル値はリード4480を介し、しかもポジションを
1つオフセットした接続により、加算回路4501の入力の
うち1つへ転送されるようになっている。
最後に、ウィンドウの最後の走査ライン、別の言い方
ではボトム走査ライン、即ち走査ラインY−2について
説明する、この走査ラインを構成しているピクセルはク
ロッキングされてシフト・レジスタ4485へ入力される。
それらのピクセル値のうちの3個のピクセル、即ち、夫
々リード4486、4487、及び4488上に発生する第1番目、
第3番目、及び第5番目のピクセル(X+1、Y−
2)、(X、Y−2)、及び(X−1、Y−2)は、各
々コンボリューション係数が「−1」であり、それゆ
え、加算回路4496の夫々の入力へ、同時に転送されるよ
うになっている。
このコンボリューション回路は更に、リード447を介
して、この5×5ウィンドウを構成しているセンタ・ピ
クセルの値を送出するようになっている。センタ・ピク
セル・ルックアップ回路455(第2A図及び第2B図参照)
は、この出力にピクセル1個分の時間遅れを余儀なくな
されているため、必要なピクセル値は、シフト・レジス
タ4466内の第4番目のポジション、即ちピクセル(X+
1、Y)において得られることになる。このピクセル
は、第6図に示されているウィンドウの中の、センタ・
ピクセルの左隣りに位置しているピクセルに対応する。
ピクセル1個分の遅れのために、リード450上に発生す
るコンボリューション処理後ピクセルは、5×5ウィン
ドウ(第2A図及び第2B図参照)内の実際のセンタ・ピク
セルである。従って、コンボリューション処理後ピクセ
ルとセンタ・ピクセル・ルックアップ回路455の出力と
は共に、常時、同一のピクセルに対して同期されている
ようになっている。
ピクセル逆平均化回路451は、第2A図及び第2B図に示
した画像処理回路40の一部を構成するものであり、その
ブロック・ダイアグラムを第7図に図示す。先に述べた
ように、このピクセル逆平均化回路は、平均化のプロセ
スを逆方向に実行することによって、シェーディング補
正後ピクセル(それらのピクセルは第2A図及び第2B図の
ライン43を介して供給される)の元の値を再生するもの
である。このピクセル逆平均化回路に、ある走査ライン
の先頭のピクセル値が供給されたならば、この回路は、
その走査ライン中に存在している各ピクセルの平均化さ
れたデータが与えられれば、その走査ライン中の残りの
各ピクセルの元の値を決定することができる。逆平均化
処理後ピクセルはリード453上に発生される。
基本的には、逆平均化回路451は次のような方式で機
能する。現在走査ライン中のピクセルがX0、X1、...、X
nで与えられているとすれば、それらのピクセルの平均
化値(A1、A2、A3、...、An)は以下の式で与えられ
る。
A1=(X0+X1)/2 (1) A2=(X1+X2)/2 (2) 以下同様にして最後の平均化値は次のとおり。
An=(Xn−1+Xn)/2 (3) さて、この走査ラインの中の先頭のピクセルの値がX0
であることが分っているならば、等式(1)を未知のピ
クセル値(逆平均化ピクセル値)であるX1について解く
ことにより、下式が得られる。
X1=2・A1−X0 (4) こうして得られたピクセルX1の値を等式(5)に代入
することにより、次の(逆平均化)ピクセル値であるX2
が得られ、それは以下のようになる。
X2=2・A2−X1 (5) 従って、ある走査ラインの先頭のピクセルの値が分れ
は、続く各ピクセルの値は、各々の対応する平均化ピク
セル値と先行する逆平均化ピクセル値とを用いて、算出
することができる。一般的に、逆平均化回路451は以下
の等式を実行する。
Xn=2・An−Xn−1 (6) 従って、走査ラインを構成する一連の元のピクセル値
(逆平均化ピクセル値)を、その走査ラインについての
一連の平均化ピクセル値から再生するためには、本発明
に係る方式を用いれば、そのラインの先頭ピクセルの値
を格納しておくことが必要とされるに過ぎない。このこ
とは、ひいては、過去において行なわれていたような、
そのライン中の全てのピクセルについてその平均化ピク
セル値と非平均化ピクセル値(元のピクセル値)との両
方を格納しておくことの必要性を、有利に除去してい
る。この結果、逆平均化回路451は、当業界においてこ
れまで公知であり、そして採用されていた方式と比較し
て、より簡明な、従ってより安価な方式を提供するもの
となっている。
更に詳細に説明すると、リード447上に発生してい
る、コンボリューション回路445から入力してくるセン
タ・ピクセル(平均化ピクセル)Anは、ポジションを1
つのオフセットした接続を介して、減算回路4511の正入
力へ導かれる。このオフセットした接続は、リード447
上に発生している値を2倍にする効果を持っている。減
算回路4511の他方の入力(負入力)へは、ラッチ4515に
よって発生されリード4517上へ送出されている出力値が
供給される。ラッチ4515はピクセル1個分の遅延をもた
らすものである。
リード447上に発生されて入力してくる平均化ピクセ
ル値の夫々について、減算回路4511は、そのピクセルの
逆平均化値Xnを算出し、この値の算出は、その直前のピ
クセルの値Xn−1をこの平均化ピクセル値の2倍の値か
ら減じることによって行なわれる。逆平均化回路451を
機能させるために、先ず最初に、ラッチ4515の内容が、
このラッチのリセット入力(「R」入力)へリード4519
を介して供給される制御信号(「リセット」信号)によ
って、クリアされる。この結果、先行ピクセル値Xn−1
が初期値として「0」にセットされる。現在走査ライン
の先頭ピクセルの値は通常は「0」またはその他の既知
の値であるが、その値がリード447を介して逆平均化回
路451へ供給される。基本的には、その次に続くピクセ
ル・クロック・サイクルの間に、この先行ピクセル値Xn
−1は、クロッキングされて減算回路4511とラック4515
を通過する。それと同時に、即ち、先頭ピクセル値がリ
ード447へ送出されてからピクセル・クロック・サイク
ル1回分だけ後に、現在平均化ピクセル値Anがこのリー
ド447へ送出される。この結果、このピクセル・クロッ
ク・サイクルの終了の時点においては、現在逆平均化ピ
クセル値Xnがリード4513上に発生しており、また、この
値は、リード4517上に発生する先行ピクセル値Xn−1と
なって、次回のピクセル・クロック・サイクルの間に用
いられることになる。以上のプロセスは反復して実行さ
れ、それによって現在走査ラインの残りの全ての逆平均
化ピクセル値が算出される。
センタ・ピクセル・ルックアップ回路455は、第2A図
及び第2B図に示し画像処理回路40の一部を構成するもの
であり、そのブロック・ダイアグラムを第8図に示す。
先に説明したように、この回路455は予め定められたピ
クセル値を格納しており、それらのピクセル値は、ノイ
ズ検出器/フィルタ回路463によって用いられる3×3
ウィンドウのセンタ・ピクセルを構成している各ピクセ
ルの値をスレショルド処理する際に用いられるべく、セ
ンタ・ピクセル・スレショルド比較器459へ供給される
ピクセル値である。この回路455のテーブルから送出さ
れる個々の値は、以下の3つの要因に従って決定される
ようになっている。即ち、現在走査ピクセルの近傍区域
における走査領域の背景強度レベル、現在センタ・ピク
セルについて算出されたノイズ成分、それに現在走査ピ
クセルの逆平均値の3つである。
詳細に説明すると、3種類の入力情報がこの回路へ供
給され、それらの情報をまとめて用いることによって、
メモリのアドレスが形成されるようになっている。具体
的には、逆平均化ピクセル値はリード453上に発生さ
れ、また、それらの逆平均化ピクセル値の各々毎に、そ
のピクセルに対応する、背景レベルとノイズ成分との和
を表わす値が、リード471上に発生される。リード453及
び471上に発生されるこれらの信号は、まとめてマルチ
プレクサ4551の1つの入力INAへ供給される。このマル
チプレクサは「C.P.(センタ・ピクセル)アドレス選
択」信号によって命令されるようになっており、この選
択信号は、このマルチプレクサの適当な選択入力(S入
力)へ供給され、それによって、リード435及び471上に
発生している信号と、アドレス・バス4877上に送出され
てこのマルチプレクサの入力INBへ供給されている信号
とのいずれか一方を、リード4553を介してセンタ・ピク
セル・ルックアップ・テーブル4555のアドレス入力へ転
送するようにするものである。このアドレス選択信号
は、画像処理回路40(第2A図及び第2B図参照)の内部に
備えられているマイクロプロセッサ・システム485から
送出される。テーブル4555は、第8図に示されており、
例えば複数のRAMメモリ回路を用いて構成される。この
テーブルにアドレスが供給され、そして、このテーブル
の中に用いられているRAMメモリが(不図示のクロック
信号により)適切にクロッキングされたならば、それら
のメモリはその供給アドレスに応じたセンタ・ピクセル
出力値を、センタ・ピクセル・スレショルド比較器459
で使用するためにリード457上へ送出する。システムの
初期化の実行中に、マイクロプロセッサ・システム485
(第2A図及び第2B図参照)は、格納定数の内部テーブル
をアクセスして、それらの定数をセンタ・ピクセル・ル
ックアップ・テーブル4555内へ適切に転写する。これを
行なうために、このマイクロプロセッサ・システムは、
第8図に示すように、先ず最初に「CP.アドレス選択」
信号を適当なレベルにセットし、それによってマルチプ
レクサ4551に、アドレス・バス4877上に発生しているア
ドレスをセンタ・ピクセル・ルックアップ・テーブル45
55のアドレス入力へ転送させる。これと略々同時に、こ
のマイクロプロセッサ・システムは該当するセンタ・ピ
クセル・テーブルをアクセスして、アドレス・バス4877
上に特定されているアドレスに対応する特定のピクセル
値をデータ・バス4875へ送出し、このデータ・バスはこ
のファクタをラッチ4557のデータ入力へ供給する。続い
てこのマイクロプロセッサ・システムは「C.P.選択」制
御ラインを介してこのラッチの「ロード」制御入力へパ
ルスを供給する。このパルスに応答して、ラッチ4557は
データ・バス4875上に発生している値をラッチすると共
に、その値をリード457を介してテーブル4555のデータ
入出力端子へ供給する。続いてマイクロコンピュータ・
システム485は、適当なハイ・レベルの「C.P.書込み」
制御信号をこのテーブル4555の「書込みイネーブル」入
力(WE入力)へ供給する。このレベルは、このテーブル
を構成しているRAMメモリに書込み動作を行なわせ、即
ち、データ・バス4875上に発生している値を、アドレス
・バス4877上に発生しているアドレスによって特定され
ているメモリ位置へ書込ませる。この書込み動作が完了
したならば、アドレスがインクリメントされ、新たなデ
ータがデータ・バスへ送出され、そしてこのプロセスが
反復される。このプロセスは、残りの全てのセンタ・ピ
クセル値がテーブル4555に書込み完了されるまで、反復
して実行される。
ノイズ検出器/フィルタ回路463は、第2A図及び第2B
図に示した画像処理回路40の一部を構成するものであ
り、そのブロック・ダイアグラムを第9図に示す。既に
述べたように、ノイズ検出器/フィルタ回路463は、予
め定義されている幾つかのノイズ・パタンのうちのいず
れかが、比較器459から送出されているスレショルド処
理後画像の中に存在しているか否かを判定するものであ
る。この回路463は、比較器459から送出されている現在
スレショルド処理後ピクセルを中心とした、3×3のス
レショルド処理後ピクセルのウィンドウを形成する。続
いて、このウィンドウ内のピクセル・パタンが、ピクセ
ル・ノイズとして予め定義され予め格納されていたノイ
ズ・パタンと比較される。このウィンドウ内のパターン
と予め格納されていたパタンのいずれかとの間に一致が
存在するならば、「ノイズ・フラグ」という形の信号が
リード465を介してノイズ追随回路467へ送出される。更
に回路463はこの3×3ウィンドウ内のセンタ・ピクセ
ルから単一ピクセル・ノイズをフィルタリング除去し
(このセンタ・ピクセルの値を変更し)、そしてフィル
タリング処理後センタ・ピクセル値をリード47上へ送出
する。リード47上に発生されるそれらのフィルタリング
処理後センタ・ピクセル値は、後置走査処理回路48(第
2A図及び第2B図参照)内に備えられているウィンドウ・
フレーム・バッファ489へ転送される。
特に、第9図に示すように、センタ・ピクセル・スレ
ショルド比較器459から送出されたシングル・ビット・
ピクセルは、リード461を介して3×3ウィンドウ発生
器4631へ供給される。このウィンドウ発生器は2つのラ
イン・ディレイと3つの3ビット・シフト・レジスタと
を含んでおり、それらは、3×3ピクセルの移動ウィン
ドウを発生させるために、ライン・ディレイ4457及び44
63、並びにシフト・レジスタ4451、4460、及び4466(第
5A図及び第5B図参照)と同様の方式で接続されている。
このウィンドウ発生器4631から同時に送出される9個の
ピクセルは、第9図に示されたリード4633を介して、3
×3ノイズ・パタン検出ルックアップ・テーブル4635
へ、そのアドレスとして、並列に供給される。このルッ
クアップ・テーブルは、3×3ウィンドウの内部に発生
し得る予め定義されたノイズ・パタンを格納している、
複数のリード・オンリ・メモリ(ROM)を含んでいる。
3×3ウィンドウの内部に発生し得る4つの異なったノ
イズ・パタンが、それらのROMの内部に格納されている
が、ただし、一度にそれらのパタンのうちの1つだけが
(不図示の公知のアドレッシング回路によって)選択さ
れて用いられる。テーブル4635は2つの別個の出力を発
生する。3×3移動ウィンドウが、ROMの内部に格納さ
れているパタンと一致するノイズ・パタンを含んでいる
場合には、ハイ・レベル信号が出力DO2に発生される。
続いてこのハイ・レベル信号はクロッキングされてフリ
ップ・フロップ4637及び4639を通過し、それによってリ
ード465上に、クロック・サイクル2回分だけ持続する
パルスが発生される。このパルスが「ノイズ・フラグ」
である。このパルスは、ノイズ追随回路467(第2A図及
び第2B図参照)に、その出力値をインクリメントさせ、
このノイズ追随回路については第10図に関連させて後に
詳述する。第9図に示すように、テーブル4635の他方の
出力である出力DO1はリード47上へ送出され、この出力
は、単一ピクセル・ノイズが除去された後の3×3ウィ
ンドウのセンタ・ピクセルの値である。具体的には、比
較器459から送出されたセンタ・ピクセルがノイズのた
めに「黒」(例えば2進数の「1」)となっている場合
には、このピクセルの値はテーブル4635によって「白」
(例えば2進数の「0」)に変更される。
ノイズ追随回路467は、第2A図及び第2B図に示す画像
所理解路40の一部を構成するものであり、そのブロック
・ダイアグラムが第10A図と第10B図とを組み合わせたも
のによって図示されており、それらの図面の正しいつな
ぎ合せ方を第10図に示す。先に述べたように、ノイズ追
随回路467は、リード465上に発生する各々のノイズ・フ
ラグのパルスに応答して、x方向とy方向との両方向へ
ピクセル毎に徐々に指数関数的に減衰して行く出力を発
生する、二次元的なフィルタである。このフィルタの出
力は走査画像内の現在ノイズ・レベルに追随するように
なっている。このフィルタの出力は、各々のノイズ・フ
ラグのパルスに応答して所定の値づつ増加し、そしてそ
の後x方向とy方向との両方向へ減衰して行き、ついて
はその出力の値が「0」に達するようにしてあり、この
所定の値は好ましくは10進数値の「45」とする。
第10A図及び第10B図に示すように、ノイズ追随回路46
7はYフィルタ・セクション4670とXフィルタ・セクシ
ョン4710とから成り、これらのセクションは、夫々Y方
向とX方向とに、ピクセル毎に指数関数的に減衰して行
く出力を発生する。更に詳細に説明すると、Yフィルタ
・セクション4670の内部においては、予め定義されてい
る指数形減衰関数[Tを時間としたときに、1/(1−
T)という形で表わされる]が、ノイズ追随Y_EXPルッ
クアップ・テーブル4679に格納されており、このテーブ
ルは好ましくはRAM回路である。この関数は、走査ライ
ンの方向に対して直角の方向であるY方向における、フ
ィルタリングの機能を果たすものである。別の言い方で
説明すると、走査ライン上の任意のピクセルPについて
の始値が与えられたならば、このルックアップ・テーブ
ルの出力は、隣接する次の走査ライン上に存在する同位
置のピクセル、即ち同一の縦列内の隣接する次のピクセ
ルのための値を発生し、この値は、始値を、指数的に変
化する小さな量だけ減衰させた値に等しい。ここで、続
く本数の走査ラインに亙って、この縦列内の残りの全て
のピクセルにおいてノイズが出現しないものと仮定すれ
ば、ルックアップ・テーブル4679によって発生される、
この縦列内のそれらのピクセルの値は、減衰して行く指
数関数の形を呈することになる。
更に詳細に説明すると、このルックアップ・テーブル
4679は2つの値によってアクセスされ、それらの値はま
とまって、リード4677上に1つのアドレスを形成する。
一方の値は、ノイズ・フラグ・リード465上に発生する
シングル・ビット・パルスである。また、ルックアップ
・テーブル4679によって発生され、その後、ライン記憶
装置4671を介して走査ライン1本分遅延されたマルチ・
ビット出力が、他方の値である。これらの両方の値はラ
ッチ4675の夫々のデータ入力へ供給され、その際、ノイ
ズ・フラグ・ビットはリード465を介して入力され、遅
延されたルックアップ・テーブル4679の出力はリード46
73を介して入力される。
動作について説明すると、ノイズ・フラグ・パルスは
リード465を介してラッチ4675の適当な入力ビットへ、
データとして供給される。これと同時に、Y_EXPルック
アップ・テーブル4679の出力が、ライン格納装置4671へ
の入力データとして用いられるべく、ラッチ4684に格納
される。Y_EXP値がこれから格納されることになるライ
ン格納装置内部のアドレスは、リード36上に発生してい
る水平ピクセル・アドレスXCNTによって特定されてい
る。続いて制御回路493(第2A図及び第2B図参照)が、
適当なライン格納装置書込み信号のパルスを送出して、
この値をライン格納装置4671内に書込む。このY_EXP値
がこのライン格納装置内の適当なロケーションに書込ま
れたならば、このライン格納装置は、そのロケーション
についての遅延値をアクセスし、そうして得られた値
を、第10A図及び第10B図に示すように、リード4673へ送
出する。この遅延値とノイズ・フラグの値との両方が、
クロッキングされてラッチ4675内にラッチされ、そして
そこから、10ビット・アドレスとしてY_EXPルックアッ
プ・テーブル4679へ送出される。このアドレスと、それ
に、内部に用いられているRAM回路へ供給される適当な
クロック信号(不図示)とに応答して、このY_EXPルッ
プアップ・テーブルは、該当するY_EXP値をアクセス
し、そしてその値をリード4682へ送出する。従って、以
上から分るように、テーブル4679から送出される処理中
の現在ピクセルのための値が、すぐ後に続く走査ライン
内の同位置のピクセルのための値を部分的に決定するの
である。ノイズ・フラグにパルスが発生した場合には、
Y_EXPテーブルは、その出力値を予め定められている量
だけ、典型的な一例としては10進数値の「45」だけ、増
加させる。リード4681上へ送出されるこのY_EXPテーブ
ルの出力は、Xフィルタ・セクション4710へ、その入力
として転送される。
先に述べたように、Xフィルタ・セクション4710は、
走査ラインの方向に対して平行な方向であるX方向にお
ける、フィルタリングの機能を果たすものである。別の
言い方で説明すると、走査ライン上の任意のピクセルP
についての始値が与えられたならば、このルックアップ
・テーブルの出力は、この走査ライン上の次のピクセル
のための値を発生し、この値は、始値を、指数的に変化
する小さな量だけ減衰させた値に等しい。ここで、この
同一の走査ライン内において続いて連続して発生する幾
つかのピクセルにおいては、ノイズが出現しないものと
仮定すれば、ルックアップ・テーブル4719から送出され
るこの走査ライン内のそれらのピクセルのための値は、
減衰して行く指数関数の形を呈することになる。更に詳
細に説明すると、Xフィルタ・セクション4710の内部に
おいては、予め定義されている指数形減衰関数[この関
数も同じく、Tを時間としたときに、1/(1−T)とい
う形で表わされる]が、ノイズ追随X_EXPルックアップ
・テーブル4719に格納されており、このテーブルは好ま
しくはRAM回路である。
Xフィルタ・セクション4710は、Yフィルタ・セクシ
ョン4670の作動方式に極めて類似した方式で作動する。
詳細に説明すると、ルックアップ・テーブル4719は、リ
ード4717上に発生するアドレスによってアクセスされ
る。このアドレスは2つの値の和から成るものである。
一方の値は、リード4681上に発生するYフィルタ・セク
ション1670の出力である。また、X_EXPルックアップ・
テーブル4719から送出されてその後ラッチ4723を介して
ピクセル・クロック・サイクル1回分だけ遅延されたマ
ルチ・ビット出力が、他方の値である。動作について説
明すると、リード4681を介して直接入力されるYフィル
タ・セクション4670の出力と、リード4725上に発生され
るルックアップ・テーブル4719の遅延された出力との両
方が、加算回路4711の夫々の入力へ供給される。これら
の値の和が、リード4713上に送出され、そしてクロッキ
ングによってラッチ4715内に、X_EXPルックアップ・テ
ーブル4719へのアドレスとしてラッチされる。このアド
レスと、これに、X_EXPルックアップ・テーブル4719を
形成しているRAM回路へ供給される適当なクロック信号
(不図示)とに応答して、このルックアップ・テーブル
は、該当するX_EXP値をアクセスし、そしてその値をリ
ード4725へ送出する。従って、以上から分るように、テ
ーブル4719から送出される処理中の現在ピクセルのため
の値が、すぐ後に続くピクセルのための値を部分的に決
定するのである。リード470上へ送出される出力値は、
走査画像中に出現するノイズ・レベルに追随する、二次
元的にフィルタリング処理された値である。先に述べた
ように、この値はリード470を介して加算回路473(第2A
図及び第2B図参照)へ供給される。
X_EXPルックアップ・テーブル4719とY_EXPルックアッ
プ・テーブル4679とのいずれにも、システムの初期化の
実行中に、マイクロコンピュータ・システム485によっ
て適当なデータがロードされ、このデータのロードは、
具体的には、少し後に詳述する第14図に示されているブ
ロック1410の実行によって行なわれる。初期化を行なう
ためには、適当なデータとアドレス情報とが、このマイ
クロコンピュータ・システムから、アドレス・バス4877
(このアドレス・バスは第10A図及び第10B図に示されて
いる)とデータ・バス4875とを介して、そして更に、Y_
EXPルックアップ・テーブル4679についてはアドレス・
ラッチ4687とデータ・ラッチ4690とを介して、またX_EX
Pルックアップ・テーブル4719についてはアドレス・ラ
ッチ4727とデータ・ラッチ4729とを介して、それらのテ
ーブルへ供給されるようになっている。このマイクロコ
ンピュータ・システムによるそれらの両方のテーブルへ
のデータの書込みは、センタ・ピクセル・ルックアップ
・テーブル4555(第8図参照)に関連して先の説明した
方式と実質的に同一の方式で、適当なアドレス・バス/
データ・バス選択信号と書込み信号とを用いて行なわれ
る。
背景追随回路475は、第2A図及び第2B図に示した画像
処理回路40の一部を構成するものであり、そのブロック
・ダイアグラムは第11A図と第11B図とを組み合わせたも
のによって図示されており、それらの図面の正しいつな
ぎ合せ方を第11図に示す。背景追随回路475は、先に述
べたように、走査画像中の各ピクセルの背景レベルに、
適合性をもって追随する6ビット値を発生するものであ
る。この背景レベルはピクセル毎に動的に変化するレベ
ルであり、そして、そのレベルにおいて白ピクセルが黒
ピクセルへ変化する(ネガティブ・フィルムの場合)と
ころの、そして近傍領域のピクセルの背景強度の関数で
あるところのレベルであると見なすことができる。
現在ピクセルVの背景レベルは、以下の式を用いて決
定することができる。
Vの背景=min(b、c)−f[min(b、c)−V]
(7) ここで、 bは、現在ピクセルと同一の縦列の中に位置しており
しかも直前の先行走査ラインの内部に位置しているピク
セルである。ピクセルBの背景レベルであり、また、 cは、現在走査ライン中に位置している直前のピクセ
ルである、ピクセルCの背景レベルである。
現在ピクセルVに対するピクセルB及びCの相対的な
位置が、現在走査画像の部分図4785に図示されている。
関数fは、非線形の経験的に求められた関数であり、好
ましくは関数4880の如き形を呈するものである。追随し
て発生されるところの背景レベルはこの関数に従って、
現在ピクセルの値が走査画像の背景レベル(即ち紙面レ
ベル)へ近付いて行く方向に変化するときには、即ち
「黒」(10進数値の「63」)から「白」(10進数値の
「0」)へ変化するときには迅速に反応する(映像のレ
ベルに密着して追随する)し、一方、現在ピクセルの値
が文字データのレベルへ近付いて行く方向に変化すると
きには、即ち「白」から「黒」へ変化するときにはより
小さな迅速性で反応するようになっている。背景追随回
路475は、以上の関係を以って、現在ピクセルVの背景
レベルを発生するようになっているのである。
更に詳細に説明すると、この関数fの予め定められた
複数の値が背景追随ルックアップ・テーブル4768に格納
されており、このテーブルは好ましくはRAM回路を用い
て構成する。このテーブルは2つの値をアドレスとして
使用することによりアクセスされるものである。即ち、
現在ピクセルVの値と、2つの先行背景値(b及びc)
のうちの最小値との、2つである。現在ピクセルである
ピクセル(X+1、Y)の値は、リード447を介して背
景追随回路475へ供給される。画像処理の実行中に、こ
の値はマルチプレクサ4767へ転送され、そしてルックア
ップ・テーブル4768へ、そのアドレス入力の最下位の6
桁のビット(0〜5)への入力として供給される。他方
の入力であるmin(b、c)は、リード4763上に発生さ
れ、画像処理の実行中にマルチプレクサ4765を通して転
送され、そしてこのルックアップ・テーブルへ、そのア
ドレス入力の最上位の6桁のビットへの入力として供給
される。
ライン格納装置4751、ラッチ4755、比較器4757、及び
マルチプレクサ4761が、先行背景値bとcとの間の最小
値を決定するために用いられている。特にライン格納装
置4751は、種々のクロッキング信号並びに制御信号(不
図示)に応答して、先行走査ラインのピクセルであって
しかも水平ピクセル・アドレスXCNTの現在値によって与
えられるロケーションに格納されているピクセルの値
を、リード4753上へ送出するものである。この値は、マ
ルチプレクサ4761の1つの入力INBへ供給されると共
に、比較器4757へも、その1つの入力INAとして供給さ
れる。このときラッチ4779の内容は、現在走査ライン上
に位置している先行ピクセルCの背景値を含むものとな
っている。この値は、フィードバック・リード4781を介
してマルチプレクサ4761の別の入力INA導かれている。
この背景値cは更に比較器4757へも、その1つの入力IN
Bとして導かれている。比較器4757は、b背景値とc背
景値とを比較し、それら2つのうちのいずれがより小さ
いかを示すシングル・ビット出力を発生する。このシン
グル・ビットはマルチプレクサ4761の選択入力へ供給さ
れるようになっている。従って、背景レベルbが背景レ
ベルcを超えている場合には、比較器4757から発生され
る出力レベルはハイであり、このハイ・レベルは、マル
チプレクサ4761に対し、背景レベルcをリード4763上へ
転送するように命令する。また逆に、背景レベルcが背
景レベルbを超えている場合には、比較器4757から送出
される出力レベルはローであり、このロー・レベルは、
マルチプレクサ4761に対し、背景レベルbをリード4763
上へ転送するように命令する。このリード4763上に発生
する値は、ルックアップ・テーブル4768へ供給されるア
ドレスの一部となるものである。
さて、テーブル4768へ、完成したアドレスが供給され
たならば、このルックアップ・テーブル4768を構成して
いるRAM回路が、適当なクロック信号並びに制御信号
(不図示)に応答して、該当する予め格納されている関
数fの値(この値は2の補数の形で格納されている)を
アクセスして、その値をリード4770上へ送出する。この
値は加算回路4775へ、その一方の入力として、転送され
る。この加算回路への他方の入力は、マルチプレクサ47
61から送出される最小値min(b、c)である。リード4
777上に発生するこの加算回路の出力が、現在ピクセル
Vの背景値である。続いてこの値はクロッキングされて
ラッチ4779内へラッチされ、このラッチ4779は、この値
にピクセル1個分の遅延を与える。このようにしてラッ
チ4779からクロッキングされて出力される値が、先行ピ
クセルの背景値として用いられる値であり、従ってこの
出力値は、リード4781を介して比較器4757とマルチプレ
クサ4761との夫々の入力へ転送される。ラッチ4779のこ
の出力は、ロッキングによりラッチ4783を通過させられ
るようになっているが、これは、更にピクセル1個分の
遅延を与えるためである。この更なる遅延によって、加
算回路473(第2A図及び第2B図参照)へその一方の入力
として供給されている背景追随回路475の出力が、この
加算回路の他方の入力へ供給されているノイズ追随回路
467の出力と、同期するようになるのである。
上記ライン格納装置がアクセスされて1つの背景値が
送出される度ごとに、その送出の後に、現在背景値がこ
のライン格納装置に格納されるようになっている。詳細
に説明すると、このライン格納装置が1つの背景値を発
生したならば、適当なクロック信号並びに制御信号(不
図示)がラッチ4755(第11A図及び第11B図参照)へ供給
され、それによって、そのときリード4777上に発生して
いる現在背景値が、このラッチ4755に格納されそしてリ
ード4753上に送出されるようになっている。この後更
に、適当なクロック信号並びに制御信号(例えば不図示
の信号のうちの、ライン格納装置書込み信号等)がこの
ライン格納装置へ供給され、それによって、リード4753
上に送出されている現在背景値が、このライン・バッフ
ァの中の、水平ピクセル・アドレスXCNTの現在値によっ
て与えられているロケーションに書込まれるのである。
ルックアップ・テーブル4768へは、マイクロコンピュ
ータ・システム485によって、システムの初期化の実行
中に関数fの適切な値がロードされ、このロード動作
は、具体的には、メインループ1400(第14図参照、同図
については間もなく詳述する)の中のブロック1410の実
行によって行なわれる。このマイクロコンピュータ・シ
ステムは、先ず最初に、第11A図及び第11B図に「B.T.ア
ドレス選択」信号と記されている、マルチプレクサ4765
及び4767へ供給されている選択信号のレベルを適当なレ
ベルにセットし、それによって、これら両方のマルチプ
レクサに対し、リード447上に発生されている現在ピク
セル・レベルやリード4763上に発生されているmin
(b、c)値ではなく、バス4877上に発生されてこれら
の各マルチプレクサの入力INBへ供給されているアドレ
スの方をルックアップ・テーブル4768のアドレス入力へ
転送するように命令する。次に、マイクロプロセッサ・
システムは適切なアドレスをアドレス・バス4877へ送出
し、このアドレスは、マルチプレクサ4765及び4767を通
過してルックアップ・テーブル4768へ転送される。その
後、このマイクロコンピュータ・システムは、その固有
のメモリに格納されている関数fの値をアクセスし、そ
してその値をデータ・バス4875へ送出する。これが実行
されたならば、このマイクロコンピュータは適当な選択
信号(「B.T.選択」信号)をラッチ4772へ供給すること
によって、バス4875上に発生しているこのデータをこの
ラッチに格納し、そして更にこのデータをリード4770
へ、ルップアップ・テーブル4768への入力とするために
転送する。その後、このマイクロコンンピュータ・シス
テムは適当な書込み信号(「B.T.書込み」信号)をルッ
クアップ・テーブル4768へ供給して、このテーブルの内
部に用いられているRAM回路がこのデータ値をこのテー
ブル内の適切なアドレスへ格納するようにする。関数f
の次のデータ値を転送するために、このマイクロコンピ
ュータ・システムは、アドレスを変更し、新たなデータ
値をアクセスしてその固有のメモリから取り出し、その
データ値をデータ・バス4875へ送出し、そのデータをラ
ッチ4772へ格納し、そして、ルックアップ・テーブル47
68を構成しているRAMメモリに対して命令を発してこの
データ値を適切に格納させ、以下、関数fの続く各々の
値について同じ動作を実行する。
ドキュメント・エッジ検出回路481のブロック・ダイ
アグラムを、第12A図〜第12C図を組み合わせたものによ
って示す。また、それらの図面の正しいつなぎ合わせ方
を第12図に示す。ドキュメント・エッジ検出回路481
は、先に述べたように、走査画像内の各走査ライン中の
エッジを検出するものである。この回路は、それらのエ
ッジの各々について、そのエッジに関するピクセル位置
(XCNT値)を、アドレス/データ・バス487を介してマ
イクロコンピュータ・システム485へ供給し、これは、
続いてこのマイクロコンピュータ・システムがそのピク
セル位置を用いて、所与の走査ラインにおけるそれらの
エッジのうちのいずれが、その走査ラインのドキュメン
トの実際のリーディング・エッジ及びトレーリング・エ
ッジであるかを判定するためである。
基本的には、回路481は、背景値及びセンタ・ピクセ
ル値をスレショルド値と比軸し、その比較の結果を用い
て種々のカウンタを制御するという方式で機能する。そ
れらのカウンタのうちの1組のカウンタは映像フィルタ
を構成しており、この映像フィルタは、映像信号(入力
してくるセンタ・ピクセル値)の中の有効エッジ遷移を
検出すると共に、ノイズに起因する、除去しなければ映
像信号中に存在することになる偽遷移を除去するもので
ある。またそれらのカウンタのうちの別の1組のカウン
タは背景フィルタを構成しており、この背景フィルタ
は、背景値の中の有効エッジ遷移を検出すると共に、ノ
イズに起因する、除去しなければ背景値に存在すること
になる偽遷移を除去するものである。以上のカウンタの
夫々の出力は、続いてリーディング/トレーリング・エ
ッジ検出回路へ供給され、この検出回路はそれらの出力
に基づいて、有効リーディング・エッジないし有効トレ
ーリング・エッジが実際に現在走査ライン中に発生して
いるか否かを判定する。そのような有効エッジが発生し
ている場合には、この検出回路は適当な制御信号を発生
して、そのエッジのピクセル位置(XCNT値)を先入れ先
出し(FIFO)メモリ回路に格納する。1本の走査ライン
の全体が処理されたならば、回路481はドキュメント・
エッジ検出割込みをリード486上へ送出する。この割込
みに応答して、マイクロコンピュータ・システムが、全
てのエッジ位置をアクセスしてFIFOから取り出し、そし
て、現在走査ラインについての、走査されたドキュメン
トの実際のリーディング及びトレーリング・エッジ(ア
クチュアル・リーディング・エッジ及びアクチュアル・
トレーリング・エッジ)から成るエッジ対の位置を決定
する。
詳細に説明すると、回路481の内部においては、リー
ド474上に発生されて入力してくる背景値、もしくはリ
ード447上に発生されて入力してくるセンタ・ピクセル
値(映像値)が、比較器5137、5141、及び5145の各々の
一方の入力へ導かれている。これらの比較器は、映像レ
ベルと背景レベルとの両方を、2つの異なったスレショ
ルド・レベル、即ち、リード5130上に発生されている
「カットオフ」レベル、及びリード5113上に発生されて
いる「アクチュアル・カットオフ」レベルと比較する。
大ざっぱに言えば、背景レベルは映像レベルに追随する
と言える。更に詳しく述べると、背景値は、映像値のい
かなる上昇にも密着して追随するが、この映像値の低下
に対しては、幾分緩慢に反応するようにしてある。これ
と対照的に、カットオフ・レベルは、映像レベルと背景
レベルとの両方に極めて緩慢に追随し、典型的な例を挙
げれば、数百個のピクセルに相当する距離を移動してよ
うやく1カウント低下すると共に、その約10倍の緩慢さ
で上昇するようにしてある。背景レベルはしばしばカッ
トオフ・レベル上を上下し、その結果、このカットオフ
・レベルに対して行なわれる比較の結果は幾分不安定な
ものとなるため、アクチュアル・カットオフ・レベル
は、一貫してこのカットオフ・レベルより所定のオフセ
ット値だけ、典型的な例としては10カウントだけ、低い
値を持つようにしてある。そのようにすることによっ
て、背景レベルが通常はアクチュアル・カットオフ値の
上方に留まるようになっており、それによって、ノイズ
に起因する不安定な動作が排除されている。背景値を2
つの別個のスレショルド値に対して比較しているため
に、システム動作のチェックがなされており、これによ
り、不安定な応答が有利に低減されている。これらの両
方のカットオフ・レベルは、カットオフ値発生回路5100
によって発生されており、この回路5100については後に
詳述する。比較器5141は、リード447上に発生されてい
る映像値[センタ・ピクセル(X+1、Y)の値]を、
カットオフ値と比較するものである。
さて、走査画像中に有効エッジが発生したか否かを判
定するために、以上の3個の比較器の出力を利用して6
個の別個のカウンタが制御されている。それらのカウン
タのうちの3個、具体的には、映像バンプ(隆起部)カ
ウンタ5181、映像トレーリング・エッジ・カウンタ518
5、並びに映像リーディング・エッジ・カウンタ5187
は、まとまって映像フィルタ5180を構成している。残り
の3個のカウンタ、具体的には、背景バンプ・カウンタ
5171、背景トレーリング・エッジ・カウンタ5175、並び
に背景リーディング・エッジ・カウンタ5177は、まとま
って背景フィルタ5170を構成している。これらの映像フ
ィルタと背景フィルタとは、2つの機能を果たしてい
る。即ち、a)これらのフィルタは、夫々映像レベルと
背景レベルとにおいて検出されたエッジが、走査画像内
において充分に長い距離に亙って存在しているか否か、
つまり、夫々映像レベルと背景レベルとの中のエッジ遷
移それ自体の後に、充分に広い区間(最小有効エッジ範
囲)に亙って同一の値を有する複数のピクセルが続いて
存在するか否かを判定する機能と、それに、b)余りに
も短い(最大ノイズ・エッジ範囲より短いかまたはそれ
と等しい)遷移、即ちノイズに起因する遷移をフィルタ
リング除去する機能との、2つである。
映像信号中のリーディング・エッジの定義は、例え
ば、映像信号中の立上り遷移であって、しかもその後
に、その全てがカットオフ値を超える値を持つ少なくと
も所定の個数のピクセル、典型的な例としては20個のピ
クセル(これが最小有効エッジ範囲である)が続いて発
生している遷移であると定められる。さて、もしそのよ
うなある1つのエッジが、予め定められている最小距
離、典型的な例としては少なくともピクセル「5」個分
の範囲(これが最大ノイズ・エッジ範囲である)に亙っ
て存在しているのではない場合には、このエッジはノイ
ズであると見なされて無視されるようにしてある。また
一方、映像信号中のトレーリングエッジの定義は、映像
信号中の立下り遷移であって、しかもその後に、その全
てがカットオフ値以下の値を持つ、この場合もまた、少
なくとも所定の個数のピクセル、典型的な例としては同
じく「20」個のピクセルが続いて発生している遷移であ
ると定められる。もしこのトレーリング・エッジがピク
セル「5」個分の距離に亙って存在しているのではない
場合には、このエッジはノイズであると見なされて無視
されるようにしてある。同様にして、背景フィルタは、
同じピクセル距離を用いて、背景値の中に検出されたエ
ッジが充分長く続いているか否かを判定するものとして
ある。
さて、以上を理解したところで説明をすると、比較器
5137、5141、及び5145の出力は、夫々リード5139、514
3、及び5147を介して、エッジ検出スレショルド制御ロ
ジック5153の、それらの出力のための入力へと導かれて
いる。このロジックは、典型的な一例としては、プログ
ラマブル・アレイ・ロジックを用いて構成されている。
このアレイは予め定義されている論理関数を格納してお
り、そして、映像フィルタ5180内のカウンタ並びに背景
フィルタ5170内のカウンタの動作の方式と、カットオフ
値が変化する方向(上昇/低下)とを決定する、最終状
態マシンとして機能する。詳細に説明すると、1つまた
は2つ以上の比較器出力のレベルの変化によってエッジ
遷移が検出されたときには、適切な背景ないし映像のリ
ーディングないしトレーリング・カウンタ、5185ないし
5175、ないしは、5177ないし5187に、所定の値が、即ち
「20」が、回路5153によってロードされ、この回路5153
は、出力リード5161ないし5163、ないしは、5165ないし
5167へ送出される適当な信号を発生するようになってい
る。例を挙げて説明すると、例えばリーディング・エッ
ジは、映像値がカットオフ値並びにアクチュアル・カッ
トオフ値以下に低下したときに、発生したものと判定さ
れる。これに対してトレーリング・エッジは、例えば、
映像値と背景値との両方がカットオフ・レベル以上に上
昇したときに、発生したものと判定される。これと同時
に回路5153は、映像バンプ・カウンタ5181と背景バンプ
・カウンタ5171とのいずれかに、予め定められている最
小距離値、典型的な例としては「5」ピクセルを、ロー
ドする。その他の全てのカウンタは「0」のままであ
る。例えば、比較器5141から送出されている出力レベル
が低下し、それによって映像レベルのリーディング・エ
ッジが発生したことが示されたならば、ロジック5153
は、リード5167上にパルスを発生してカウンタ5187に値
「20」をロードすると共に、リード5159上にもパルスを
発生して映像バンプ・カウンタ5181に値「5」をロード
する。同様に、映像のトレーリング・エッジが発生した
ならば、ロジック5153は、比較器5141から送出されてい
る出力信号のレベルの上昇という変化に応答して、リー
ド5161上にパルスを発生してカウンタ5185に最小有効エ
ッジ範囲、即ち値「20」をロードすると共に、リード51
59上にパルスを発生して最大ノイズ範囲値、即ち値
「5」を映像バンプ・カウンタにロードする。同様にし
て、背景リーディング・エッジまたは背景トレーリング
・エッジが検出された場合には、カウンタ5171と5177、
またはカウンタ5171と5175の、いずれか一方の組だけに
該当する初期値がロードされる。
さて、初期値が格納されたカウンタの各々は、エッジ
遷移に続く各ピクセル期間中に「1」づつデクリメント
される。最初の5個のピクセルの期間中に次のエッジ遷
移が出現した場合には、ロジック5153は、単に、みずか
らの複数の出力のうちのあるものに適当なパルスを発生
することによって、該当するカウンタの全てに対して、
最小有効エッジ範囲値の再ロードを行なわせ、それによ
って、結果的に先のエッジ遷移は無視されることにな
る。また一方、次のエッジ遷移が最初の5個のピクセル
(最大エッジ・ノイズ範囲)の期間中ではなくその後に
出現した場合には、そのエッジ遷移が映像レベルに発生
したのかそれとも背景レベルに発生したのかに応じて、
映像バンプ・カウンタ5181と背景バンプ・カウンタ5171
とのいずれか一方がアンダフロー(ロール・オーバ)し
てそのキャリィ出力端子(CO端子)にパルスを発生す
る。双方のバンプ・カウンタ5171と5181のキャリィ出力
は、夫々リード5173と5183を介してロジック5153の対応
する入力へフィードバックされるようになっており、こ
のフィードバックが行なわれるのは、現在のエッジ遷移
が有効エッジである可能性があり、従って続く各ピクセ
ル毎に更にデクリメントを継続して行なうべきである旨
を明示するためである。
さて、検出エッジが少なくとも最小有効エッジ範囲に
亙って、即ち個数「20」に亙って連続している場合に
は、映像フィルタ及び背景フィルタの中の残りの4個の
カウンタのうちで、最も新しく最小有効エッジ範囲値を
ロードされたカウンタが最後にアンダフローし、即ちゼ
ロを通り越してロール・オーバし、そしてそのカウンタ
のキャリィ出力端子COにパルスを発生する。例えば、映
像リーディング・エッジ遷移が比較器5141の出力に生じ
るレベルの変化に基づいて初めて検出されたときには、
映像リーディング・エッジ・カウンタ5187に「20」がロ
ードされ、続いてこのカウンタ5187は連続する各ピクセ
ル毎にデクリメントされて、ついにはこのカウンタの内
容がアンダフローしてキャリィ・アウト・パルスが発生
され、このパルスがリード5188上に「映像リーディン
グ」フラグとして発生することになる。同様にして、映
像トレーリング・エッジ、背景リーディング・エッジ、
ないしは背景トレーリング・エッジを表わす遷移が、比
較器5137、5141、ないしは5145から発生されている出力
信号のレベルの変化に基づいて初めて検出され、そして
そのエッジが少なくともピクセル「20」個分の範囲に亙
っていたならば、映像トレーリング・エッジ・カウンタ
5185、背景リーディング・エッジ・カウンタ5177、また
は背景トレーリング・エッジ・カウンタ5175が、続いて
行なわれるデクリメントの結果、最終的にアンダフロー
してキャリィ・アウト・パルスを発生することになる。
このパルスは、リード5186、5178、または5176上に、夫
々、「映像トレーリング」フラグ、「背景リーディン
グ」フラグ、または「背景トレーリング」フラグとして
発生することになる。
これら4つのフラグの全ては、リード5186、5176、51
78、及び5188を介して、垂直ピクセル・アドレスYCNTの
現在値と共に、リーディング/トレーリング・エッジ検
出回路5190へ、その入力として供給される。この回路も
また、プログラマブル・アレイ・ロジック(PAL)を用
いて構成される。この回路には、これら4つのフラグの
状態と垂直ピクセル・アドレスYCNTとに基づいて有効検
出エッジをリーディング・エッジまたはトレーリング・
エッジとして分類するための予め定義された関数が、予
めプログラムされている。詳細に説明すると、もし映像
リーディング・フラグと背景リーディング・フラグの両
方がハイ状態であれば、これは、現在走査ラインの中
に、アクチュアル・リーディング・エッジが丁度検出さ
れたところであることを表わしている。この場合には、
回路5190はリーディング/トレーリング・リード5192
(PALの出力O1)上にハイ・レベルを送出し、このハイ
レベルは、ラッチ5201の該当するデータ入力端子へ転送
される。また一方、もし映像トレーリング・フラグと背
景トレーリング・フラグの両方がハイ状態であれば、こ
れは、現在走査ラインの中にアクチュアル・トレーリン
グ・エッジが丁度検出されたところであることを表わし
ている。従ってこの場合には、回路5190はリーディング
/トレーリング・エッジ・リード5192上にロー・レベル
を送出する。以上のいずれかが行なわれると同時に、回
路5190は更に、クロック・パルスをクロック・リード51
96(PALの出力O3)上へ送出する。このクロック・パル
スは、ラッチ5201のクロック入力へ転送され、そして検
出エッジの始まりの時点において発生していた水平ピク
セル位置がこのラッチ5201に格納されるようにする。こ
の位置は、水平ピクセル・アドレスXCNTの現在値から最
小有効エッジ範囲値、即ち10進数値の「20」を減じたも
のに等しい。詳細に説明すると、システムの初期化の実
行中に、マイクロコンピュータ・システムによって、こ
の最小有効エッジ範囲値がデータ・バス4875へ送出さ
れ、そしてラッチ5207に格納されるようになっている。
その後、この値は減算回路5211の一方の入力INBへ供給
され、それと共に、水平ピクセル・アドレスXCNTの現在
値がこの減算回路の他方の入力INAへ供給される。従っ
て、有効エッジが検出されたときには常に、そのときリ
ード5213上に発生している減算器5211の出力が、そのエ
ッジ遷移の開始の時点において存在していたピクセルの
位置となっている。この位置は、ラッチ5201の該当する
データ入力端子へ供給されており、有効エッジが検出さ
れたときにクロッキングされてこのラッチ内にラッチさ
れるようになっている。このラッチの出力は、即ちこの
エッジ位置と、このエッジがリーディング・エッジかそ
れともトレーリング・エッジであるかということとは、
FIFOメモリ回路5205のデータ入力へ導かれている。次の
ピクセル期間中に、リーディング/トレーリング・エッ
ジ検出回路5190は出力端子O4にパルスを発生し、このパ
ルスはFIFO書込みリード5198を介して、FIFO5205の書込
みイネーブル入力へ供給される。このパルスは、このFI
FOに、そのときそのデータ入力端子へ供給されている値
を格納させるものである。このプロセスは、現在走査ラ
イン上の連続する検出エッジの各々毎に反復され、それ
により、この走査ラインに関する全てのエッジ位置がFI
FO5205の内部に格納されることになる。さて、この走査
ライン全体の処理が完了したならば、回路5190はニュー
・ライン出力リード5194(PALの出力リードO2)上にパ
ルスを発生する。このパルスは、次の走査ラインが処理
されようとしていることを明示するものであり、また、
このパルスはFIFOに格納され、それによって、異なった
走査ラインについてのエッジ位置データの間に区切りを
付けるように機能するものである。このFIFOはニュー・
ライン・リード486上にパルスを発生し、このパルス
は、マイクロコンピュータ・システムへのドキュメント
検出割込みとして発生されるものである。この割込み信
号に応答して、マイクロコンピュータ・システムはFIFO
の内容の読出しを行ない、そこに格納されているリーデ
ィング/トレーリング・エッジ位置を得る。ニュー・ラ
イン・パルスは、先行する走査ライン中にエッジが検出
されているか否かにかかわらず発生されるものである。
マイクロコンピュータ・システムは適当なリード(不図
示)を介してこのFIFOの様々な制御端子に、即ち、FIFO
読出し端子、FIFO満杯状態端子、FIFO空状態端子等に接
続されており、そしてそれらの制御端子を利用してこの
FIFOの内容の読出しを行なう。このFIFOから発生される
エッジ位置は、様々なデータ出力端子(DO端子)を介し
てデータ・バス4875へ送出され、そしてそこからこのマ
イクロコンピュータ・システムへ供給されるようになっ
ている。
既に説明したように、カットオフ値発生回路5100は、
比較器5137、5141、及び5145で使用される、カットオフ
・レベルの値とアクチュアル・カットオフ・レベルの値
とを発生するものである。これらのカットオフ値は、既
に述べたように、時間と共に変化して映像値と背景値と
の両方に緩慢に追随するものである。詳細に説明する
と、回路5100の内部において、カットオフ値は、演算論
理装置(ALU)5125、カウンタ5133、及びラッチ5129
が、加算レジスタ5117及び減算レジスタ5121と共同して
発生するようになっている。システムの初期化の実行中
に、予め定められている定数であって読いてカットオフ
値のインクリメントおよびデクリメントに用いられると
ころの定数が、マイクロコンピュータ・システムによっ
て、データ・バス4875を介して加算レジスタ5117と減算
回路5121とに(減算回路へは、減算を実行するために2
の補数の形で)格納される。更にまた、システムの初期
化の実行中にこのマイクロコンピュータ・システムはデ
ータ・バス4875を介して、初期カットオフ値をカットオ
フ・カウンタ5133に格納する。さてここで、走査画像中
の任意のピクセルの処理の実行中に、もしそのピクセル
の背景値がカットオフ・レベルより大きれば、この大小
関係は比較器5145から送出されている出力レベルによっ
て示されるのであるが、その場合には、カットオフ・レ
ベルが低過ぎるのであり、従ってそれをインクリメント
する必要がある。それゆえ、ロジック回路5153が、出力
端子O7を介して出力リード5157へレベル変更信号を送出
するようになっている。これによって、加算レジスタ51
17がその内容をそのデータ出力端子(DO端子)へ送出さ
せられ、そしてこの出力端子はALU5125の入力IN2に接続
されている。このALUの他方の入力IN1は、ラッチ5129と
フィードバック・リード5127とを介して、みずからが先
に送出した先行出力を受取っている。このALUは、その
2つの入力端子に発生されている2つの値を合算する。
この合算の結果、このALUがオーバフローしたならば、
キャリィ・アウト・パルスがこのALUによって発生され
てカウンタ5133のクロック入力(「c」)へ供給され
る。回路5153からリード5157上へ送出され、カウンタ51
33のアップ/ダウン入力へ供給されている加算信号は、
このときハイ状態となっているため、カウンタ5133はこ
のときその内容を「1」だけインクリメントする。リー
ド5130上に発生される。このカウンタ5133の出力がカッ
トオフ値である。
さて一方、現在その処理を実行中のピクセルについ
て、もしその背景値がカットオフ・レベルより小さけれ
ば、この大小関係は比較器5145から送出されている出力
レベルによって示されるのであるが、そのような場合に
は、カットオフ・レベルが高過ぎるのであり、従ってそ
れをデクリメントする必要がある。その場合には、ロジ
ック回路5153は、出力端子O8を介して出力リード5155へ
レベル変更信号を送出する。これによって、減算レジス
タ5121がその内容をそのデータ出力端子(DO端子)へ送
出させられ、この出力端子はALU5125の入力IN2に接続さ
れている。するとこのALUは、基本的には、その出力を
減算レジスタ5121の内容の分だけデクリメントする。こ
のデクリメントの結果、このALUがアンダフローした場
合には、このALUによりキャリィ・アウト・パルスが発
生されてカウンタ5133のクロック入力へ供給される。回
路5153からリード5157上へ送出され、カウンタ5133のア
ップ/ダウン入力へ供給されている加算信号は、このと
きロー状態となっているため、カウンタ5133はその内容
を「1」だけデクリメントし、それによってリード5130
上に発生しているカットオフ値を低下させる。加算レジ
スタ5117と減算レジスタ5121とに格納されていてそれら
のレジスタから供給されるインクリメントの量は、通常
極めて小さく、そのためカットオフ・レベルは非常に緩
慢に変化するものとなっている。
さて以下に説明するように、カットオフ値に上方また
は下方への変化が生じたときには、それによって、アク
チャアル・カットオフ値にも同じ変化が生じるようにな
っている。詳細に説明すると、リード5113上に送出され
るアクチュアル・カットオフ値を発生させるために、リ
ード5130上に発生されているカットオフ値が減算回路51
07の一方の入力へ導かれている。他方の入力はレジスタ
5103から供給されている。このレジスタには、システム
の初期化の実行中にマイクロコンピュータ・システムに
よって、データ・バス4875を介して、予め定められた値
がロードされるようにしてあり、この値はカットオフ値
とアクチュアル・カットオフ値との間のオフセット値で
あり、典型的な例としては「10」という数である。減算
回路5107は、このオフセット値をカットオフ値から減じ
る減算を実行し、そうして得られた差の値をラッチ5111
へ、その入力データとして供給する。続いてこの差の値
は、クロック信号(不図示)によりクロッキングされて
このラッチ内にラッチされ、そしてその後、リード5113
上にアクチュアル・カットオフ値として送出される。
ウィンドウイング・フレーム・バッファ489のブロッ
ク・ダイアグラムを、第13A図〜第13B図を組み合わせた
ものによって示す。また、それらの図面の正しいつなぎ
合せ方を第13図に示す。基本的には、先に述べたよう
に、ある1つの走査画像を形成しているピクセル値は、
その全てが、先ずこのウィンドウイング・フレーム・バ
ッファ489に格納される。その後に、マイクロコンピュ
ータ・システムによって測定された、外接長方形の先頭
ピクセルの位置(上方左方の角)の始点アドレスとこの
長方形の水平及び垂直方向のサイズとが、このウィンド
ウイング・フレーム・バファに適切にロードされる。以
上が実行完了されたならば、このウィンドウイング・フ
レーム・バッファは映像マスキング動作を実行して、こ
の外接長方形のエッジ上及びエッジ内に位置する全ての
ピクセル値を読出す。このようにして得られたピクセル
は、シリアル形式で、リード49を介して圧縮回路50へ供
給される。
先に述たようにノイズ検出器/フィルタ回路463(第2
A図及び第2B図参照)から送出される、走査画像を形成
する全てのフィルタリング処理後センタ・ピクセル値
は、その画像に対するマスキング処理が行なわれる前
に、先ずフレーム・バッファ5013に格納される。ある1
つの走査画像についてのピクセル情報をこのフレーム・
バッファに格納するためには、メモリ制御回路5017が、
適当な制御信号をアドレス・セレクタ5009へ供給し、そ
れによって、Xアドレス・カウンタ4891とYアドレス・
カウンタ4894との両方により発生され組み合わさって1
つのものとなるアドレスを、フレーム・バッファ5013の
アドレス入力へ転送する。このフレーム・バッファは、
好ましくは、充分な容量のRAM回路を用いて構成され
る。次に、リード47上に発生されている入力ピクセル値
が、シリアル・パラレル・コンバータ5005へ導かれ、こ
のコンバータは好ましくは、適当なサイズのシフト・レ
ジスタを用いて構成される。適当なシステム・クロック
信号(不図示)の制御の下に、コンバータ5005は入力し
てくる幾つかの連続したシングル・ビット・ピクセル値
から成るグループをパラレル形式に変換し、そうして得
られたパラレル値をフレーム・バッファ5013のデータ入
力Dinへ供給する。以上が完了したならば、メモリ制御
回路5017が、適当な制御信号をフレーム・バッファへ供
給して書込み動作を起動し、それによって、そのときこ
のフレーム・バッファのアドレス入力に存在している、
Xアドレス・カウンタ4891とYアドレス・カウンタ4894
とから供給されているアドレスに、ピクセル値を格納さ
せる。この書込み動作が完了したならば、入力してくる
現在走査ライン上の連続したピクセル値の次のグループ
の格納に備えて、Xアドレス・カウンタ4891の内容が
「1」だけインクリメントされる。フレーム・バッファ
内の1本の横列の全体が充填された後には、Xアドレス
・カウンタの内容がロール・オーバして「0」となり、
またYアドレス・カウンタは、次の横列のピクセルの格
納に備えて「1」だけインクリメントされる。以上のプ
ロセスは、走査画像内の最後の走査ライン上に位置して
いる最後のピクセルがこのフレーム・バッファの中へ書
込まれてしまうまで反復して実行され、この最後のピク
セルが格納される時には、Xアドレス・カウンタとYア
ドレス・カウンタとの両方が、次の走査画像の格納に備
えて「0」にリセットされる。これらのカウンタ4891と
4894とは、制御回路493(第2A図及び第2B図参照)から
送出されている適当なピクセル・クロックによって、ク
ロッキングされるようになっている。
さて、外接長方形の輪郭上及びその内部に位置してい
るピクセル値を読出すために、マイクロコンピュータ・
システムは、データ・バス4875とアドレス・バス4877と
を用いて、外接長方形の始点ピクセルの位置に対応する
xメモリ・アドレスとyメモリ・アドレスとを、夫々、
Xウィンドウ・アドレス・カウンタ4995とYウィンドウ
・アドレス・カウンタ5001とにロードする。その後、マ
イクロコンピュータは、再びそれらのアドレス・バスと
データ・バスとを用いて、メモリ位置を単位として測ら
れる外接長方形の水平方向サイズ(巾)をXウィンドウ
・サイズ・カウンタ4991にロードし、そして、メモリ横
列(走査ライン)を単位として測られる垂直方向サイズ
(長さ)をYウィンドウ・サイズ・カウンタ4997にロー
ドする。これらの動作が完了したならば、続いて、フレ
ーム・バッファ5013内に格納されているピクセルであっ
てしかもこの外接長方形のトップ・エッジ、ボトム・エ
ッジ、レフト・エッジ、及びライト・エッジのエッジ上
及びその内部に位置しているピクセルが読出される。詳
細に説明すると、フレーム・バッファ5013内に格納され
ている該当するピクセルを読出す(即ち映像マスキング
動作を実行する)ためには、メモリ制御回路5017から適
当な制御信号が送出され、そしてカウンタ4995及び5001
に格納されている始点ピクセル位置のXメモリ・アドレ
スとYメモリ・アドレスとを選択するために、予め定め
られている制御信号がアドレス・セレクタ5009へ転送さ
れる。このアドレス・セレクタ5009は典型的な例として
はマルチプレクサにより構成されている。これらのアド
レスは続いてこのアドレス・セレクタ5009を介してフレ
ーム・バッファのアドレス入力へ転送される。この後、
メモリ制御回路5017は適当な制御信号をフレーム・バッ
ファへ送出して、このフレーム・バッファのアドレス入
力にそのとき存在しているアドレスにおける読出し動作
を起動する。続いて、このフレーム・バッファのデータ
出力端子Doutに発生される一群のピクセル値が、メモリ
制御回路5017から送出される適当な制御信号によりクロ
ッキングされて、ラッチ5024の内部にラッチされる。そ
の後、このラッチ5024の内部に格納された値は、パラレ
ル形式で、パラレル・シリアル・コンバータ5027(典型
的な例としてはシフト・レジスタである)の入力へ供給
され、このコンバータは続いて適当なシステム・クロッ
ク信号(不図示)を用いてこのパラレル値をビット・シ
リアル形式に変換し、変換された値はリード49を介して
圧縮回路50へ供給される。さて、このメモリ位置の読出
しが完了したならば、カウンタ4991の内容が「1」だけ
デクリメントされ、そしてカウンタ4995の内容が「1」
だけインクリメントされる。これによって、外接長方形
内の最初の走査ライン上にある。次の一群のピクセル値
がアドレスされる。フレーム・バッファは、この新たな
アドレスにおいて読出し動作を実行するよう適切に命令
される。以上のプロセスは、この走査ラインの末端の読
出しが完了するまで継続して実行される。それが完了し
たならば、「0」にまでデクリメントされていたカウン
タ4991の内容が、ロール・オーバし、それによって、エ
ンド・オブ・スキャン・ライン・リード4993上にパルス
が発生される。このパルスは、カウンタ4995に、次の走
査ラインの読出しに備えて始点Xアドレスの値の再ロー
ドを行なわせる。このとき、Yウィンドウ・アドレス・
カウンタ5001は、外接長方形内の続く次の走査ラインを
アドレスするために、既に「1」だけインクリメントさ
れた状態となっている。1本の走査ラインの全体の読出
しが完了したところであるから、続いて、Yウィンドウ
・サイズ・カウンタ4997の内容が「1」だけデクリメン
トされる。明らかに、ウィンドウイング・フレーム・バ
ッファ回路489の動作速度を上昇させるためには、パラ
レル・シリアル・コンバータ5027をフレーム・バッファ
5013と同時に動作させ、それによって、ある一群のピク
セル値をシリアル形式に変換してリード49へ送出するこ
とと、次の一群の値をアクセスしてこのフレーム・バッ
ファから取り出すこととが、同時に実行可能であるよう
にすれば良い。いずれにせよ、フレーム・バッファの読
出しを行ない、且つ、そうして得られたパラレル・ピク
セル値をビット・シリアル形式に変換するという以上の
プロセスは、走査ライン上に存在している最後の一群の
ピクセルが読出され、変換され、そしてリード49に送出
されてしまうまで、残りの各走査ライン上の残りのピク
セル群の各々毎に、反復して実行される。以上が完了し
たならば、その時点においてはデクリメントされて
「0」になっているカウンタ4997の内容が、ロール・オ
ーバする。このロール・オーバによって、エンド・オブ
・イメージ・リード4999上にパルスが発生され、このパ
ルスは、カウンタ5001にそれから先のデクリメントを停
止させる。この時点においては、外接長方形の輪郭上及
びその内部に位置する全てのピクセルが、既にフレーム
・バッファ5013から読出されており、そして、シリアル
形式で既に圧縮器50へ転送されている。
C.画像処理用ソフトウェア 以上で、本発明に係るシステムに用いられるハードウ
ェアの詳細な説明は完了したので、これより、マイクロ
コンピュータ・システム485によって実行されるソフト
ウェアについて詳細に説明する。
1.メイン・ループ 第14図は、マイクロコンピュータ・システムによって
実行されるメイン・ループのフローチャートを図示して
いる。基本的には、メイン・ループ1400は、システムの
校正を行ない、シェーディング補正回路426(第3図参
照)内のルックアップ・テーブル(RAM)4270と4274と
に適切なデータをロードし、そして、先に説明したよう
にリード486(第2A図及び第2B図参照)上に発生される
ドキュメント・エッジ割込みの、その各々の発生の度ご
とに、処理中の現在走査ラインについての、ドキュメン
トのアクチュアル・リーディング・エッジ並びにアクチ
ュアル・トレーリング・エッジの判定を行なう。全ての
走査ラインの処理が完了したならば、このルーチンは、
外接長方形内の先頭ピクセルのメモリ位置とこの長方形
のサイズとを判定する。これらのメモリ・アドレスと長
方形のサイズとは、続いてルーチン2100によって、ウィ
ンドウイング・フレーム・バッファへ供給される。
詳しく説明すると、このシステムのマイクロコンピュ
ータ・システムに初めて電源が供給されるときには、第
14図に示すように、処理はルーチン1400へ入り、そして
ブロック1410へ進む。このブロックは、マイクロコンピ
ュータ・システムの内部の固有のメモリをアクセスし、
そして適当なデータをこのメモリから、センタ・ピクセ
ル・ルックアップ・テーブル(RAM)4555、X_EXPノイズ
追随減衰ルックアップ・テーブル(RAM)4719、Y_EXPノ
イズ追随減衰ルックアップ・テーブル(RAM)4679、及
び背景追随ルックアップ・テーブル(RAM)のテーブル4
768へ転送し、これらのテーブルは全て画像処理回路40
の内部に包含されている(特に、夫々、第8図、第10A
及び第10B図、並びに第11A及び第11B図を参照のこ
と)。これが完了したならば、処理はブロック1420へ進
み、校正ルーチン1500を起動する。このルーチンは、第
15図に関連して後に詳述するように、適当なゲイン・フ
ァクタ及びオフセット・ファクタを算出し、そしてそれ
らのファクタを、後に、一方の側端から他方の側端に亙
る(サイド・ツー・サイドの)シェーディングの差に対
処するための補正を走査マイクロフィルム画像に施す際
にシェーディング補正回路426がそれらのファクタを利
用できるようにするために、オフセット補正ルックアッ
プ・テーブル(RAM)4274内部と、ゲイン補正ルックア
ップ・テーブル(RAM)4270の内部とに格納する。ブロ
ック1420が全て実行されたならば、処理はブロック1430
へ進む。このブロックは、走査すべきマイクロフィルム
のタイプ(シルバー・ポジティブ、シルバー・ネガティ
ブ、ジアゾ、またはビジキュラー)をフィルム・ライブ
ラリから供給される情報に基づいて判定し、そしてこの
情報に応答して、該当するガンマ補正ファクタのテーブ
ルを、マイクロコンピュータ・システム内の固有のメモ
リから、ガンマ補正回路432(第4図参照)の中に備え
られているガンマ補正ルックアップ・テーブル(RAM)4
324へ転写する。この期間中にフィルム・ライブラリは
更に、該当する走査すべきマイクロフィルムのロール
を、使用可能なマイクロフィルム・スキャナに装填す
る。さて、ガンマ・テーブルが完全に転写されたなら
ば、システムの校正と初期化とは完了しており、マイク
ロフィルムの走査を開始することができる。従って処理
はブロック1435へ進み、このブロックはその実行時には
第14図に示すように、信号を(不図示のリードを介し
て)フィルム・ライブラリへ送出して走査を開始させ
る。これが実行されたならば、処理はブロック1440へ進
む。さて、先に述べたように、入力してくる各々の走査
ピクセルは、先ず前置走査処理回路42によって処理さ
れ、次いで画像エンハンスメント回路44(第2A図及び第
2B図参照)によって処理されるようになっている。しか
しながら、エッジの検出は、1本のライン全体のピクセ
ルの走査が完了するまでは実行されない。そのため、マ
イクロコンピュータ・システム485は、判断ブロック144
0(第14図参照)を反復実行しつつ、ライン486(第2A図
及び第2B図参照)を介して割込みが発生するのを待つ。
この割込みは、1本の走査ラインの全体の処理が完了し
たことと、それに、リーディング・エッジとトレーリン
グ・エッジとのエッジ対(このエッジ対は1対のこと
も、複数対のこともある)がドキュメント・エッジ検出
回路481の内部に格納完了され、先に説明したように、
コンピュータ・システムがそれらを利用できるようにな
ったこととを、知らせるものである。この割込みが発生
したなら、処理は、この判断ブロック1440から発してい
る「YES」経路を介してブロック1460へ進む。このブロ
ックはドキュメント・エッジ検出ルーチン2100を起動
し、それによって、ドキュメント・エッジ検出回路内に
格納されているリーディング/トレーリング・エッジ対
をアクセスし、それらのエッジ対を、後に第21A図〜第2
1C図に関連して詳述する方式で適切に処理し、そして、
現在走査ラインにおけるドキュメントのアクチュアル・
リーディング・エッジの位置とアクチュアル・トレーリ
ング・エッジの位置(ドキュメントの境界)を確認判定
すると共に、全ての走査ラインの処理が完了したときに
は、外接長方形内の先頭ピクセルのメモリ・アドレスと
この長方形のサイズとを確認判定する。これらの先頭ピ
クセル・アドレスと長方形サイズとのいずれもが判定さ
れたならば、ルーチン2100はその情報をウィンドウイン
グ・フレーム・バッファ489(第2A図及び第2B図参照)
へ渡してこの長方形の外部に存在する全ての領域をマス
クし、それによって、この外接長方形の輪郭上及びその
内部に位置している処理後ピクセルを映像圧縮回路50
(第2A図及び第2B図参照)へ転送する。ドキュメント・
エッジ検出ルーチン2100がその実行を完了したならば、
処理は、画像の次の走査の処理に備えて、第14図に示す
ように経路1470を介してブロック1430へループ・バック
する。
2.システム校正ルーチン 校正ルーチン1500のフローチャートを第15図に示す。
このルーチンは、適当なゲイン・ファクタ及びオフセッ
ト・ファクタを算出し、そしてそれらのファクタを、後
に、一方の側端から他方の側端へ亙るシェーディング
(陰影)の差に対処するための補正を走査マイクロフィ
ルム画像に加える際に、シェーディング補正回路426
(第3図参照)がそれらのファクタを利用できるように
するために、オフセット補正ルックアップ・テーブル
(RAM)4274の内部とゲイン補正ルックアップ・テーブ
ル(RAM)4270の内部とに格納するものである。
このルーチンへ入ったなら、処理はブロック1510へ進
み、種々の変数を初期化する。これが実行されたなら、
マイクロコンピュータはフィルム・ライブラリに対し、
後に詳述するように、マイクロフィルムがスキャナ内に
存在していない状態で画像の走査を開始するように命令
する。斯かる走査は、一度は照明ランプ7(第1図参
照)が「オフ」の状態で実行されてオフセット補正ファ
クタのテーブルが作成され、そして二度目にはこの照明
ランプが「オン」の状態で実行されてゲイン補正ファク
タのテーブルが作成される。これらのテーブルは続い
て、シェーディング補正回路426(第3図参照)内に備
えられている該当するRAMルックアップ・テーブルに格
納される。
更に詳細に説明すると、第15図に示すように、全ての
該当する変数が初期化されたならば、処理はブロック15
20へ進み、後に第16A図及び第16B図に関連して詳述する
ランプ・オフ補正ルーチン1600を起動し、ランプ・オフ
走査を実行してオフセット補正値のテーブルを決定す
る。この後、処理はブロック1530へ進み、後に第17A図
及び第17B図に関連して詳述するランプ・オフ診断ルー
チン1700を起動し、ランプを消灯した(ランプ・オフ
の)状態で種々の診断テストを実行し、それによって、
マイクロフィルム・スキャナ内に備えられている光学部
分の反応を部分的にテストする。さて、それらの診断テ
ストが完了したならば、処理はブロック1540へ進み、ラ
ンプ・オン補正ルーチン1800を起動する。このルーチン
は、後に第18A図及び第18B図に関連して詳述するよう
に、ランプ・オン走査を実行してゲイ補正値のテーブル
を決定するものである。この後、処理はブロック1550へ
進み、このブロックは、その実行時にはランプ・オン診
断ルーチン2000を起動する。このルーチンは、実行され
ると、後に第20図に関連して詳述するように、ランプを
点灯した(ランプ・オンの)状態で種々の診断テストを
実行し、そして、マイクロフィルム・スキャナ内に備え
られている光学部分の性能に関する、また別の診断テス
ト情報を発生する。さて、ルーチン2000が全て実行され
たならば、処理はブロック1560へ進み、ルーチン1600と
1800とにおいて決定されたオフセット補正テーブルとゲ
イン補正テーブルとを、マイクロコンピュータ・システ
ムの内部に含まれている固有の記憶装置(例えばディス
ク記憶装置等)の中の適当なファイルに格納する。これ
が実行されたならば、校正ルーチン1500は全ての実行が
完了されており、それゆえ、続いて処理はメイン・ルー
プ1400へリターンする。
ランプ・オフ補正ルーチン1600のフローチャートを第
16A図及び第16B図に示す。また、それらの図面の正しい
つなぎ合せ方を第16図に示す。このルーチンは、ランプ
・オフ走査を実行し、オフセット補正値のテーブルを決
定し、そしてそのテーブルをシェーディング補正回路42
6(第3図参照)の内部に備えられているオフセット補
正ルックアップ・テーブル(RAM)4274に格納するもの
である。
ルーチン1600に入ったならば、第16A図及び第16B図に
示すように、処理は先ずブロック1610へ進む。このブロ
ックは、その実行時にはランプ・オン/オフ信号のレベ
ルを適切に設定し、この信号は、ランプ駆動回路5(第
1図参照)に対して照明ランプ7を付勢するよう命令す
るために、マイクロコンピュータ・システムから送出さ
れる信号である。この後、ランプが最大限に発光されし
かもマイクロフィルム・スキャナ内にフィルムが存在し
ない状態で、処理はピクセル縦列平均化ルーチン1640へ
進み、このルーチンは、走査ライン1本の中にある2048
個のピクセルのその個々のピクセルのための、サイド・
ツー・サイド・オフセット補正ファクタ(一方の側端か
ら他方の側端までに亙って分布するオフセット補正ファ
クタ)を、平均化処理によって算出するものである。ル
ーチン1640が実行されたならば、ブロック1660が実行さ
れて、2048個のオフセット補正ファクタの全てが、オフ
セット補正ルックアップ・テーブル(RAM)4274に格納
される。続いて処理は、このランプ・オフ補正ルーチン
1600を出て校正ルーチン1500(第15図参照)へリターン
する。
基本的には、走査ライン中の各々のピクセルのための
サイド・ツー・サイド・オフセット補正ファクタは、そ
のピクセルに対応する垂直方向に並んだ複数のピクセル
の、平均値となるように(ピクセル縦列平均化)算出が
行なわれ、それらの垂直方向に並んだ複数のピクセル
は、2560本の走査ラインから成る画像の全域の中に位置
する互いに等間隔の16本の走査ラインの各々の中に存在
する、ピクセルである。更に詳細に説明すると、ピクセ
ル縦列平均化ルーチン1640へ入ったなら、処理は先ずブ
ロック1620へ進む。このブロックは、実行されると、マ
イクロフィルム・スキャナに対し、画像を走査し且つそ
れによって得られた値を格納するよう命令する。この
後、ブロック1622が実行されてライン合計値(LSUM)が
「0」にセットされる。次いでブロック1624が実行され
て、ピクセル合計値(PSUM)と、ライン・カウンタの内
容(LINE_COUNT)と、それに2048個の個別のピクセル縦
列合計値の各々(PCSUM0、PCSUM1、...、PCSUM2047)
が、「0」にセットされる。
この時点で、処理はブロック1626へ進み、現在ピクセ
ルの値(Pn)を現在走査ラインについてのピクセル合計
値(PSUM)に加算する。これが実行されたなら、処理は
判断ブロック1629へ進み、この判断ブロックは、現在走
査ラインの最後尾に到達したか否かを判断する。もし到
達していなければ、現在走査ライン上の次のピクセルを
処理するために、この判断ブロックから出ている「NO」
経路1631を介して処理はブロック1626へ戻される。また
一方、現在走査ラインの最後尾に到達していた場合に
は、判断ブロック1629から出ている「YES」経路1630を
介して処理はブロック1637へ進み、このブロックは現在
走査ラインの中の各々のピクセルの値を、そのピクセル
に対応するピクセル縦列合計値、PCSUM0、PCSUM
1、...、PCSUM2047、に加算する。この後、処理はブロ
ック1639へ進み、ルーチン1640により処理が行なわれて
いる最中の現在走査ラインを指示するライン・カウンタ
の値LINE_COUNTを、10進数値「160」だけインクリメン
トする。これが実行されたなら、処理は判断ブロック16
42へ進められ、この判断ブロックは、画像中の最後の走
査ライン、即ち、第2560番の走査ラインが処理されたか
否かを判定する。もしこの最後のラインが処理されてい
なかったならば、次の走査ラインを処理するために、
「NO」経路1644を介して処理はブロック1626へ戻され
る。また一方、この最後の走査ラインが処理されていた
ならば、判断ブロック1642は「YES」経路を介して処理
をブロック1646へ進める。このブロック1646は、その実
行時には、各々の対応するピクセル位置について、16個
のピクセルの合計値を10進数値「16」で除す除算を行な
うことによって、ピクセル縦列平均値(PCAVG)を算出
する。この算出された各々のピクセル縦列平均値が、対
応するピクセル位置についてのサイド・ツー・サイド・
シェーディング・オフセット補正ファクタである。この
平均値が全て算出されたなら、処理はルーチン1640を出
て、先に述べたようにブロック1660へ進む。
ランプ・オフ診断ルーチン1700のフローチャートを第
17A図及び第17B図に示し、それらの図面の正しいつなぎ
合せ方を第17図に示す。基本的には、このルーチンはラ
ンプ・オフの状態で種々の診断テストを実行し、それに
よって、マイクロフィルム・スキャナ内に備えられてい
る光学部分の反応を部分的にテストするものである。
更に詳細に説明すると、ルーチン1700に入ったなら
ば、処理はブロック1710へ進み、このブロックは最大及
び最小のピクセル縦列平均値、即ちオフセット・ノイズ
の最高量及び最低量を判定すると共に、それらの各々の
値に関するピクセル位置を判定し、そしてこの情報をプ
リントする。この情報はシステムのオペレータにシステ
ム内の電子的ノイズの範囲を知らせる。電子回路が適切
に機能していれば、この範囲の巾は、典型的な例として
は0〜2ピクセル以内に留まっている。この情報がプリ
ントされたならば、処理はブロック1720へ進み、このブ
ロックは、実行されると、マイクロフィルム・スキャナ
に対して画像を走査するよう命令する。この最初の走査
が完了したならば、このブロックは、特定の走査ライン
についてこの走査によって得られたピクセルを、ライン
Aとして格納する。この特定の走査ラインは、走査ライ
ンSLと呼称することにするが、典型的な例としては例10
00番目の走査ラインである。続いて処理はブロック1730
へ進み、このブロックは、ラインAに関して得られたデ
ータを診断するための、種々の診断指標値を算出する。
それらの診断指標値には、最小強度値、最大強度値、平
均値、標準偏差値、それに奇数/偶数平均値の差の値が
含まれている。奇数/偶数平均値は、走査ラインSLを構
成している隣り合った奇数ピクセルと偶数ピクセルとの
対の各々について、そのデータの平均値を取ることによ
って算出される。それらの平均値の全てがブロック1730
により算出されたなら、個々の奇数/偶数平均値の間の
差の値の、平均値が算出される。この奇数/偶数平均値
の値は、画像中に生じているサイド・ツー・サイド・シ
ェーディング変動の量を表わすものである。以上が実行
されたならば、それによって得られた値が、オペレータ
がそれらを利用できるように、プリントされる。
次に、ルーチン1700は、光学走査系の性能が時間と共
に変動するか否かを判定して、その変動度の指標値を発
生する。これを行なうために、ルーチン1700は画像の第
2回目の走査を行ない、そしてそれら両方の画像走査に
よって発生した、同一の走査ラインSLについての、ただ
し異なった時刻における、走査結果の値を比較する。詳
細に説明すると、マイクロコンピュータは先ず、予め定
められた時間だけ待機し、この時間は、典型的な例とし
ては第2回目の走査の開始の前の数秒間である。この待
機は、スキャナがみずからをリセットできるように、そ
して過渡状態が収まることができるようにするために必
要である。この期間が経過した後に、処理はブロック17
40へ進む。このブロックは、実行時には、マイクロフィ
ルム・スキャナに対し画像を走査するよう命令する。こ
の第2回目の走査が完了したならば、このブロックは、
それによって得られた走査ラインSLについてのピクセル
をラインBとして格納する。この後、処理はブロック17
50へ進み、このブロックは、ラインA及びラインB上の
対応するピクセルの間の差を判定する。この差は、光学
走査系における時間依存性の変動度を表わすものであ
る。次いで、この結果は、オペレータがそれを利用でき
るように、このブロックによってプリントされる。以上
が実行されたならば、処理はブロック1760へ進み、この
ブロックは、第16A図及び第16B図に関連して先に説明し
たランプ・オフ補正ルーチン1600において既に決定され
ているオフセット補正ファクタを用いて、ラインAとラ
インBについて走査されたピクセルに対して、補正を加
え、それによって、補正ラインAと補正ラインBとを発
生する。これが実行されたならば、ブロック1790が実行
されて、補正ラインAと補正ラインBとに存在している
対応するピクセルの値の間の時間的な差が、ピクセル毎
に判定される。これが実行されたならば、このブロック
はその結果を、システムのオペレータが利用できるよう
にプリントする。この時点でランプ・オフ診断ルーチン
1700の実行は完了し、処理は校正ルーチン1500へリター
ンする。
ランプ・オン補正ルーチン1800のフローチャートを第
18A図〜第18C図に示し、また、それらの図面の正しいつ
なぎ合せ方を第18図に示す。基本的には、このルーチン
はランプ・オン走査を実行することによりゲイン補正値
のテーブルを決定し、そしてそのテーブルをシェーディ
ング補正回路426(第3図参照)内に備えられているゲ
イン補正ルックアップ(RAM)テーブル4270内に格納す
るものである。
さて、第18A図〜第18C図に示すように、処理は先ずブ
ロック1805へ進む。このブロックは、実行時には、マイ
クロコンピュータ・システムからランプ駆動回路5(第
1図参照)へ送出されるランプ・オン/オフ信号をセッ
トし、それによって、この駆動回路に照明ランプを付勢
させる。この後、処理はブロック1810へ進み、このブロ
ックはピクセル縦列平均化ルーチン1640の計算を実行
し、このルーチンは、第16A図及び第16B図に関連して先
に説明したように、マイクロフィルム・スキャナに対し
画像を走査するよう命令し(このときもスキャナ内には
フィルムは存在していない)、そして走査ライン1本の
中にある2048個のピクセルの各々について、ピクセル縦
列平均値を算出する。それらの平均値の全てが算出され
たなら、処理はブロック1813へ進む。このブロックは、
実行時には、各々のピクセル縦列平均値を構成している
ピクセル値の最小値と最大値の、その位置(走査ライン
番号)と値とを判定し、そしてその結果をプリントす
る。このようにして得られた値は、システムのオペレー
タに、ランプ・オン強度レベルと、走査画像中に生じて
いる垂直方向のシェーディングの差の範囲とに対応する
データを提供する。これらの強度レベルの全ては、好ま
しくは50台のなかばの10進数値を持ち(6ビットの場合
の強度の範囲は10進数値の「0」から「63」までであ
る)、そして、シェーディングに異常がなければ、この
範囲の巾は比較的狭い(典型的な例としては、1桁の、
それも小さい方の数字の、変動巾となる)はずである。
この後、処理はブロック1815へ進み、このブロックは、
互いに近接した32個のピクセル縦列平均値からなるグル
ープが64グループあるうちの、その各々のグループにつ
いて局部的平均ピクセル値(PLAVG)を算出する。この
後、処理はブロック1820へ進み、それらの各グループの
中の任意の2つのピクセル縦列平均値の間に存在する差
のうちの、最大の差の値を捜し出す。そのような差の値
が捜し出されたならば、ブロック1820はそれらの差の値
の各々と、それに対応するピクセル位置とを、システム
のオペレータが利用できるようにプリントする。次い
で、ブロック1825が実行されて、全グループの中におけ
る、最小と最大のピクセル縦列平均値を判定し、そして
その結果をプリントする。それらの最大と最小の値の間
の差は、走査画像内に存在するサイド・ツー・サイド・
シェーディング差(一方の側端から他方の側端に亙る範
囲内におけるシェーディングの差)の指標を提供するも
のである。
さて、この時点で、ブロック1835〜1860が実行され
て、走査ライン内に存在している「デッド」ピクセル
(死ピクセル)の個数が勘定される。「デッド」ピクセ
ルとは、そのピクセルの局部的平均ピクセル値の80%よ
り小さいピクセル縦列平均値を持つピクセルであると定
義される。詳細に説明すると、処理は先ずブロック1835
へ進み、このブロックは、その実行時には、「デッド」
ピクセル(DP)カウンタの内容をクリアし、即ちその内
容を「0」にセットする。次いで、処理はブロック1840
へ進み、このブロックは、ピクセル縦列平均値をその局
部的平均ピクセル値に対して比較対照する。もしこのピ
クセル縦列平均値がその局部的平均ピクセル値の80%よ
り小さければ、判断ブロック1840は、その「YES」経路
を介して処理をブロック1850へ進める。このブロック18
50は、実行されると、デッド・ピクセル・カウンタDPの
内容を「1」だけインクリメントする。この後、処理は
ブロック1855へ進み、このブロックは、連続する次のピ
クセル縦列平均値を選択する。これが行なわれたなら
ば、処理は判断ブロック1860へ進み、この判断ブロック
は、全てのピクセル縦列平均値がそれらに対応する局部
的平均ピクセル値に対して比較対照された否かを判断す
る。全てが比較対照されていなかったならば、この判断
ブロックは、「NO」経路1865を介して処理を判断ブロッ
ク1840へ導き、連続する次のピクセル縦列平均値の処理
を行なう。連続する64個のピクセル縦列平均値から成る
グループの悉くが処理された後には、連続する次の局部
的平均ピクセル値が選択される。さて、一方、そのとき
処理されているピクセル縦列平均値がその局部的平均値
の80%以内にある場合には、判断ブロック1840が、その
「NO」経路1845を介して処理を直接ブロック1855へ導
き、連続する次のピクセル縦列平均値を処理するべく選
択する。さて、全てのピクセル縦列平均値の処理が完了
したならば、判断ブロック1860は、その「YES」経路を
介して処理をブロック1870へ導く。このブロック1870
は、実行されると、デッド・ピクセル・カウンタDPに格
納されている値を、システムのオペレータがそれを診断
に利用できるように、単にプリントする。これが実行さ
れたならば処理はブロック1875へ進み、このブロック
は、実行されると、2048個のピクセル縦列平均値の全て
から成るヒストグラムを作成する。この後、ブロック18
80が実行され、第19A図及び第19B図に関連して詳述する
ように、反転/スケール・ルーチン1900が起動されて、
このヒストグラムを反転すると共に適切にスケーリング
し、それにより、2048個のゲイン補正値から成るテーブ
ルを発生する。それらのゲイン補正値は、集合して1つ
のランプ・オン補正カーブを形成するものであり、ま
た、ゲイン補正ルックアップ(RAM)テーブル4270に格
納される。さて、以上が実行されたならば、ランプ・オ
ン補正ルーチン1800の実行は完了している。それゆえ処
理は校正ルーチン1500へリターンする。
反転/スケール・ルーチン1900を、第19A図及び第19B
図に示し、また、それらの図面の正しいつなぎ合せ方を
第19図に示す。先に述べたように、このルーチンは、ピ
クセル縦列平均値のヒストグラムを反転すると共に適切
にスケーリングし、それによって、集合してランプ・オ
ン補正カーブを形成する2048個のゲイン補正値から成る
テーブルを発生するものであり、このランプ・オン補正
カーブはゲイン補正ルックアップ(RAM)テーブル4270
に格納される。
このルーチンに入ったなら、先ずブロック1910が実行
され、各ピクセル縦列平均値(PCAVG0、PCAG1、...、PC
AG2047)を10進数の「32768」に分割する除算を行なう
ことによって、反転ピクセル縦列平均値(INV_PCAVG0、
INV_PCAVG1、...、INV_PCAVG2047)を算出する。これら
の反転値の全ては、続いてマイクロコンピュータ・シス
テム内に備えられているメモリの適当なメモリ位置に格
納される。この後、処理はブロック1920〜1950を順次通
過して行き、これらの反転値の各々を適切にスケーリン
グする。第18A図〜第18C図に関連して先に説明したよう
にランプ・オン補正ルーチン1800の一部として算出が行
なわれたピクセル縦列平均値のヒストグラムを用いて、
ピクセル位置の関数として見たときのランプ・オン補正
カーブの、その垂直方向の適切なオフセットが決定され
る。詳細に説明すると、ブロック1920は、実行時には第
19A図及び第19B図に示すように、ピクセル縦列平均値の
ヒストグラムの中を後方へ向かって移動しつつ、その点
までの間に40回の「出現回数」が数えられる点を、平均
映像値(VID_VALUE)の位置として定める。この10進数
「40」は、マイクロフィルムの透過率に基づいて経過的
に定められた値である。この位置が発見されたならば、
処理はブロック1930へ進み、このブロックは、実行され
ると、VID_VALUEの反転値を求めることによって適切な
スケーリング・ファクタを算出する。その後、ブロック
1940が実行され、2048個の反転したピクセル縦列平均値
の各々に10進数「128」を乗じる乗算を行なうことによ
って、それらの値の各々に8ビットの精度を与える。こ
れが実行されたならば、処理はブロック1950へ進み、こ
のブロックは、反転ピクセル縦列平均値の各々をスケー
リング・ファクタ、即ち反転映像値で除す除算を行なう
ことによって、集合してランプ・オン補正カーブを形成
する2048個のゲイン・ファクタ(GF0、GF1、...、GF204
7)を算出する。このようにして得られた2048個のゲイ
ン・ファクタは、続いてブロック1960を実行することに
よって、シェーディング補正回路426(第3図参照)の
内部に備えられているゲイン補正ルックアップ・テーブ
ル(RAM)4270内の対応する位置に格納される。この格
納動作が完了したならば、反転/スケール・ルーチン19
00は全て実行完了している。従って処理はランプ・オン
補正ルーチン1800へリターンする。
ランプ・オン診断ルーチン2000のフローチャートを第
20図に示す。先に述べたように、このルーチンは照明ラ
ンプを点灯した状態で種々の診断テストを実行し、そし
てマイクロフィルム・スキャナ内に備えられている光学
部分の性能に関する更なる診断テスト情報を提供するも
のである。
詳細に説明すると、第20図に示すように、処理はブロ
ック2010から始まり、このブロックはマイクロフィルム
・スキャナに対し画像を走査するよう命令する。この最
初の走査が完了したならば、このブロックは、この走査
によって得られた、特定の1本の走査ラインに関するそ
れらのピクセルを、ラインAとして格納する。この特定
の走査ラインは、この場合も、走査ラインSLと呼称する
ことにするが、これは、典型的な例としては第1000番目
の走査ラインである。続いて処理はブロック2020へ進
み、このブロックは、ランプ・オン補正ルーチン1800
(このルーチンについては第18A図〜第18C図に関連して
先に説明したとおり)によって得られたゲイン補正ファ
クタを用いて、ラインAの中のピクセル・データに対
し、ゲインの差に対処するための補正を加える。この
後、処理はブロック2030へ進み、このブロックは、補正
されたラインAについて得られたデータに関する、種々
の診断指標値を算出する。それらの診断指標値には、最
小強度値、最大強度値、平均値、標準偏差値、それに奇
数/偶数平均値の差の値が含まれている。この奇数/偶
数平均値は、補正されたラインAを構成している隣り合
った奇数ピクセルと偶数ピクセルとの対の各々について
の、データの平均値を取ることによって算出される。こ
れらの平均値の全てがブロック2030により算出されたな
ら、個々の奇数/偶数平均値の間の差の値の、平均値が
算出される。奇数/偶数平均値の値は、ゲイン補正され
た画像中に残留しているサイド・ツー・サイド・シェー
ディング変動(水平方向シェーディング変動)の量を表
わすものである。
以上が実行されたならば、それによって得られた値
が、オペレータがそれらの値を利用できるように、プリ
ントされる。
次にルーチン2000は、光学走査系の性能が時間と共に
変動するか否かを判定し、そしてその変動性の指標値を
発生する。これを行なうために、ルーチン2000は両像の
第2回目の走査を行ない、そしてそれら両方の画像走査
によって発生した、同一の走査ラインSLについての、た
だし異なった時刻における、ゲイン補正を加えた後の走
査結果の値を互いに比較する。更に詳細に説明すると、
マイクロコンピュータは先ず、予め定められた時間だけ
待機し、この時間は、典型的な例としては第2回目の走
査の開始の前の数秒間である。この待機は、スキャナが
みずからをリセットできるように、そして過渡状態が収
まることができるようにするために必要である。この期
間が経過した後に、処理はブロック2040へ進む。このブ
ロックは、実行されると、マイクロフィルム・スキャナ
に対し、画像を走査するよう命令する。この第2回目の
走査が完了したならば、このブロックは、これによって
得られた走査ラインSLについてのピクセルをラインBと
して格納する。この後、処理はブロック2050へ進み、こ
のブロックは、ラインB内のピクセル・データに対し、
再び同一のゲイン補正ファクタを用いて、ゲインの差に
対処するための補正を施す。これによって得られるゲイ
ン補正された走査ラインは、補正ラインBとして格納さ
れる。この後、処理はブロック2060へ進み、、このブロ
ックは、補正ラインA及び補正ラインB上の対応するピ
クセル間の時間的な差を判定する。この差は、光学走査
系における時間依存性の変動を表わすものである。次い
でこの結果は、オペレータがそれを利用できるように、
このブロックによってプリントされる。この時点でラン
プ・オン診断ルーチン2000の実行は完了し、処理は校正
ルーチン1500へリターンする。
システムの処理がこの点に達したならば、校正のため
のルーチンの全ては、その実行が完了されており、マイ
クロコンピュータ・システム485(第2A図及び第2B図参
照)はエッジ処理を開始するべく、ドキュメント・エッ
ジ割込みが発生するのを待つ。
3.エッジ検出ルーチン 基本的には、ドキュメント・エッジ検出ルーチン2100
は、リード486(第2A図及び第2B図参照)上に発生する
各ドキュメント・エッジ割込みの、その発生時に実行さ
れて、ドキュメント・エッジ検出回路からリーディング
/トレーリング・エッジ対を走査ライン1本毎に読出
し、そしてそれらのエッジ対を適切に処理することによ
って先ず、各走査ラインの内部に位置している走査ドキ
ュメントの一部分の、実際のリーディング・エッジ(左
方境界)とトレーリング・エッジ(右方境界)(アクチ
ュアル・リーディング・エッジ及びアクチュアル・トレ
ーリング・エッジ)の位置を決定する。それらの全てエ
ッジの位置が確定されたなら、このルーチンは続いて、
現在走査中のドキュメントを完全に包含する外接長方形
の実際のエッジ(トップ・エッジ、ボトム・エッジ、レ
フト・エッジ、及びライト・エッジ)を決定する。これ
が実行された後に、ルーチン2100はこの外接長方形のエ
ッジ位置情報を用いて、ウィンドウイング・フレーム・
バッファ489の内部(詳しくはフレーム・バッファ5013
の内部)の、外接長方形内の先頭ピクセルが格納されて
いるメモリ・アドレスと、この長方形の水平方向及び垂
直方向のサイズとの、両方を算出する。この後、ルーチ
ン2100はこの先頭ピクセルのアドレスと長方形のサイズ
とを、ウィンドウイング・フレーム・バッファ489へ渡
し、このバッファ489は、みずからの中に格納されてい
てしかもこの外接長方形の輪郭上及びその内部に位置し
ている全てのピクセルを読出し、それらの値を映像圧縮
回路50(第1図参照)へ転送する。
更に詳細に説明すると、ドキュメント・エッジ検出ル
ーチン2100のフローチャートは、第21A図〜第21C図に図
示されており、また、それらの図面の正しいつなぎ合せ
方が第21図に示されている。ドキュメント・エッジ検出
割込みが発生すると、処理はルーチン2100へ入り、ブロ
ック2101へ進む。このブロックは、実行されると、エッ
ジ・カウンタ(ECOUNT)の内容を「0」に初期化する。
この後、処理は、ブロック2103、2105、及び2107により
構成されているループへ進み、1本の走査ライン中の各
エッジ対を処理して、その走査ラインの中の、最も広い
間隔を有するエッジ対の位置を判定する。このループ
は、ドキュメント・エッジ検出回路481(第2A図及び第2
B図参照)から各エッジ対が送出される毎に、縦断して
実行される。詳細に説明すると、このループの内部にお
いては、第21A図〜第21C図に示すように、処理は先すブ
ロック2103へ進み、このブロックはエッジ・カウンタの
内容(ECOUNT)を「1」だけインクリメントする。これ
が実行されたならば、処理はブロック2105へ進み、この
ブロックは実行されると最大間隔対判定ルーチン2200を
起動する。このルーチンは、現在走査ラインの中で最も
間隔が広いリーディング/トレーリング・エッジ対を選
択して、そのエッジ対のピクセル位置を、更なる処理に
おいて利用するために格納する。このルーチンが実行さ
れたならば、処理は判断ブロック2107へ進む。この判断
ブロックは、現在走査ライン中の全てのエッジ対の処理
が完了したか否かを判定するものである。処理すべきエ
ッジ対がまだ残っている場合には、この判断ブロック21
07は、「NO」経路2108を介して処理をブロック2103へ戻
し、それらの残りのエッジ対を続いて処理する。また一
方、現在走査ライン中の全てのエッジ対の処理が完了し
ていた場合には、判断ブロック2107は、「YES」経路210
9を介して、処理を判断ブロック2110へ導くことにな
る。
判断ブロック2110は、ルーチン2200によって選択され
た最大間隔エッジ対の間隔が、所定の最少ピクセル個数
より小さいか否かを判定する。もし小さくなければ、こ
のエッジ対は、現在走査ラインの内部に含まれているド
キュメント部分のアクチュアル・リーディング/トレー
リング・エッジ対として、即ちこのドキュメントの左右
の境界として指定され、そして処理は、判断ブロック21
10から「NO」経路2115を介してブロック2125へ進む。こ
のブロック2125は、実行されると、走査画像内のドキュ
メントの全てのリーディング・エッジのヒストグラム
を、現在走査ラインのアクチュアル・リーディング・エ
ッジの位置に対応するそのヒストグラム内のセルをイン
クリメントすることによって作成する。また一方、ルー
チン2200によって選択された最大間隔エッジ対が余りに
狭い場合、従って走査画像中の穴や大寸法の黒変部等の
徴候を示している場合には、処理は判断ブロック2110か
ら発している「YES」経路を介してブロック2120へ進
む。このブロックは、実行時には先行ライン・エッジ対
選択ルーチン2300を起動して、ドキュメント・エッジ検
出回路481(第2A図及び第2B図参照)により発生された
全てのリーディング/トレーリング・エッジ対の中か
ら、直前の走査ラインに関して指定された最大間隔のア
クチュアル・リーディング/トレーリング・エッジ対の
位置に、位置的に最も近い特定のエッジ対の位置を選択
する。こうして得られたリーディング・エッジは、続い
て、第21A図〜第21C図に示すように、ブロック2125の実
行によりヒストグラムの中に組入られる。現在アクチュ
アル・リーディング・エッジ位置を用いて、該当するヒ
ストグラムが更新されたならば、処理はブロック2135へ
進み、このブロックは、実行されると、第24A図〜第24C
図に関連して後に説明するように、トップ/ボトム・ル
ーチン2400を起動し、それによって、走査中のドキュメ
ントを包含している外接長方形のトップ・エッジ及びボ
トム・エッジの捜索処理を、処置中の現在走査ラインか
ら得られたデータを用いて更新する。さて、ブロック21
35が実行されたならば、処理はブロック2140へ進み、処
理中の現在走査ラインが外接長方形を構成する最後の走
査ラインか否かをテストする。現在走査ラインがこの長
方形内の最後のラインではない場合には、処理は判断ブ
ロック2140から「NO」経路2145を介してブロック2101へ
導かれ、そしてエッジ・カウンタを初期化して、次の走
査ラインについての、適切なアクチュアル・リーディン
グ/トレーリング・エッジの位置を判定するために適切
なエッジ対の処理を行なう。一方、現在走査ラインが外
接長方形のボトム・エジであった場合には、即ち、走査
ドキュメント中に更なるラインが存在してない場合に
は、処理はブロック2150及び2155へ進み、走査ドキュメ
ントを包含する外接長方形のレフト・エッジ及びライト
・エッジを、ヒストグラムの中に含まれているデータに
基づいて捜し出す。詳細に説明すると、ブロック2150
は、実行されると、ヒストグラムの中を前方へ、即ち左
から右へ移動しながら、このヒストグラムの中の、その
ピクセル位置までの間にアクチュアル・リーディング・
エッジの10%が存在するピクセル位置に、外接長方形の
アクチュアル・レフト・エッジを定める。さて、このレ
フト・エッジが特定のピクセル位置として定められたな
らば、処理は、同様の動作を実行してライト・エッジを
定めるブロック2155へ進む。詳細に説明すると、ブロッ
ク2155は、実行されると、ヒストグラムの中を後方へ、
即ち右から左へ移動しながら、このヒストグラムの中
の、そのピクセル位置までの間にアクチュアル・トレー
リング・エッジの10%が存在するピクセル位置が、外接
長方形のアクチュアル・ライト・エッジであると定め
る。後に詳述するように、アクチュアル・レフト・エッ
ジ及びアクチュアル・ライト・エッジのピクセル位置
は、走査画像の4本目毎の走査線について決定するよう
にしてあるが、ただし、マスキングは走査ラインの1本
毎に実行するようにしてある。従って、もし現在走査ラ
インに関してそれらのピクセル位置の決定がなされるの
であれば、この現在走査ラインに関して決定されるアク
チュアル・リーディング・エッジ位置と、4本先行する
走査ラインにおいて決定されたアクチュアル・リーディ
ング・エッジ位置とに対して補間法が適用されて、先行
する3本の走査ラインについてのアクチュアル・リーデ
ィング・エッジ・ピクセル位置が求められるようにして
あり、また、アクチュアル・トレーリング・エッジ・ピ
クセル位置についても同様にしてある。さて、レフト・
エッジとライト・エッジの双方のピクセル位置が両方と
も決定されたならば、処理はブロック2160へ進む。この
ブロックは、実行されると、外接長方形のトップ・エッ
ジ、ボトム・エッジ、ライト・エッジ、及びレフト・エ
ッジの位置に基づいて、この外接長方形内の先頭ピクセ
ル(即ちこの長方形の上方左方の角のピクセル)の
(x、y)始点アドレスと、この長方形の垂直及び水平
方向のサイズとを算出する。この後、、このブロックは
これらの(x、y)始点アドレスと垂直及び水平方向の
サイズとの両方をウィンドウイング・フレーム・バッフ
ァ489(第2A図及び第2B図参照)へ送出する。それらの
アドレスに応答して、このウィンドウイング・フレーム
・バッハァは、外接長方形のエッジ上及びの内部に存在
しているピクセル位置だけについて、その値をシーケン
シャルにアクセスすることによって、このバッファの内
部に格納されているエンハンスメント処理した走査画像
の、マスキングを実行する。そのようにして得られたピ
クセル値のストリームは、先に説明したように、適当な
映像圧縮を行なうために、このバッファから圧縮回路50
へ送出される。さて、以上の情報の全てが、マイクロコ
ンピュータ・システムによってこのウィンドウイング・
フレーム・バッファの内部にロードされたならば、ルー
チン2100の実行は全て完了している。従って処理はドキ
ュメント・エッジ検出ルーチン2100からメイン・ループ
1400(第14図参照)ヘリターンする。
最大間隔対判定ルーチン2200のフローチャートを第22
図に示す。基本的には、先に述べたように、このルーチ
ンは、ドキュメント・エッジ検出回路481(第2A図及び
第2B図参照)によって発生された、任意の現在走査ライ
ンについての全てのエッジ対の解析を行なって、最大の
間隔を有するエッジ対を選択するものである。
詳細に説明すると、このルーチンに入ったならば、第
22図に図示するように、処理はシーケンシャルにブロッ
ク2205へ進み、このブロックは、実行されると、先行エ
ッジ対間隔(PW)の値を「0」にセットする。この後、
処理はブロック2215へ進む。このブロックは、実行され
ると、ドキュメント・エッジ検出回路481(第2A図及び
第2B図参照)から得られるエッジ・カウンタECOUNTの現
在内容によって指定されている、連続する次のリーディ
ング/トレーリング・エッジ対を取り出し、そしてその
エッジ対を、続いて処理するために一時的に記憶する。
これが実行されたなら、処理は第22図に示すようにブロ
ック2220へ進み、このブロックは、現在エッジ対を構成
している2つのエッジの間の間隔を、ピクセル単位で算
出する。この後、処理は判断ブロック2245へ進む。この
判断ブロックは、現在エッジ対の(ピクセル単位で測定
される)間隔が、同一の走査ラインにおける先行するエ
ッジ対の間隔(PW)より大きいか否かをテストするもの
である。現在エッジ対がそのような、より大きな間隔を
有している場合には、この現在対がアクチュアル・リー
ディング/トレーリング・エッジ対として指定され、先
行エッジ対の値(PW)が、現在走査ライン上の連続する
次のエッジ対の処理に用いるために、現在対の間隔に等
しくセットされる。詳細に説明すると、現在エッジ対が
先行エッジ対より広い間隔を有している場合には、処理
は判断ブロック2245から発している「YES」経路を介し
てブロック2255へ進む。このブロック2255は、実行され
ると、現在エッジ対の位置を、現在走査ラインのアクチ
ュアル・リーディング/トレーリング・エッジ対の位置
であるとして指定する。次いで処理はブロック2260へ進
み、このブロックは、実行されると、先行エッジ間隔の
値(PW)を、現在エッジ対の間隔の値に等しくセットす
る。続いて処理は、ルーチン2200を出てドキュメント・
エッジ判定ルーチン2100へリターンする。さて、一方、
現在エッジ対が、先行エッジ対の間隔より狭いかあるい
ぱそれと等しい間隔を有する場合には、現在エッジ対は
無視される。この場合には、処理は判断ブロック2245か
ら発している「NO」経路2250を介して、そのままルーチ
ン2200を出てドキュメント・エッジ検出ルーチン2100
(第21A図〜第21C図参照)へリターンする。
先行ライン・エッジ対選択ルーチン2300のフローチャ
ートを第23A図〜第23C図に示し、また、それらの図面の
正しいつなぎ合せ方を第23図に示す。基本的には、先に
述べたように、このルーチンはエッジ検出回路481(第2
A図及び第2B図参照)により発生された全てのエッジ対
の中から、直前の走査ラインにおいて指定されたアクチ
ュアル・リーディング/トレーリング・エッジ対に最も
近接した位置を占めている特定のエッジ対を、選択する
ものである。
第23A図〜第23C図に示すように、先行ライン・エッジ
対選択ルーチン2300は、先行走査ライン内のリーディン
グ・エッジに部分的に基づいて現在リーディング・エッ
ジを決定する、リーディング・エッジ決定ルーチン2330
と、先行走査ラインライン内のトレーリング・エッジに
部分的に基づいて現在トレーリング・エッジを決定す
る。トレーリング・エッジ決定ルーチン2360とから成っ
ている。これらの両方のルーチンは、互いに極めて類似
した方式でエッジ処理を実行している。
詳細に説明すると、先行ライン・エッジ対選択ルーチ
ン2300へ入ったなら、処理はリーディング・エッジ決定
ルーチン2330へ導かれ、そしてこのリーディング・エッ
ジ決定ルーチンの内部においては、ブロック2302へ導か
れる。このブロックは、実行されると、エッジ・カウン
タの値(ECOUNT)をクリアして「0」にする。この後、
ブロック2304が実行されて、先行エッジの差の値(PEDI
FF)を所定の最大値にセットする。これらの動作が実行
されたならば、処理はブロック2306へ進む。このブロッ
クは、実行されたなら、マイクロコンピュータ・システ
ム内の固有のメモリから、値ECOUNTによって指定される
リーディング・エッジをアクセスして取り出す。この
後、処理はブロック2308へ進み、このブロックは、現在
リーディング・エッジと直前の走査ラインについて指定
されたリーディング・エッジとの間に存在するピクセル
単位で測定される差(EDGE_DIFFERENCE)を算出するも
のであり、この直前の走査ラインにおいて指定されたリ
ーディング・エッジは、それに対応するヒストグラムを
更新するために用いられたものである。これが実行され
たなら、処理は判断ブロック2311へ進み、この判断ブロ
ックは、EDGE_DIFFERENCEの値が先行エッジの差の値(P
EDIFF)より小さいか否かを判定する。この不等関係が
満足されている場合には、即ち、現在リーディング・エ
ッジが先行走査ラインについて指定されたリーディング
・エッジに近付く方向へ移動している場合には、処理は
この判断ブロック2311から発している「YES」経路を介
して、ブロック2315へ導かれる。このブロック2315は、
実行時には、エッジ・カウンタの現在値ECOUNTによって
アクセスされたリーディング・エッジを、現在走査ライ
ンのリーディング・エッジの予備指定位置としてセーブ
する。次いでブロック2317が実行され、次のリーディン
グ・エッジの処理に備えて先行エッジの差の値(PEDIF
F)がEDGE_DIFFERENCEの値にセットされる。続いて処理
は判断ブロック2319へ進む。
また一方、EDGE_DIFFERENCEの値がPEDIFFの値より大
きく、従って現在ラインに関して供給されているリーデ
ィング・エッジが先行走査ラインについて指定されたリ
ーディング・エッジから離隔する方向へ移動しているこ
とが示されている場合には、判断ブロック2311は「NO」
経路2313を介して処理を判断ブロック2319へ導く。この
判断ブロック2319は、現在走査ラインについての最後の
リーディング・エッジの処理が完了しているか否かを判
定する。もし最後のリーディング・エッジの処理が未だ
完了していなかったならば、判断ブロック2319は、「N
O」経路2322を介して処理をブロック2324へ導き、エッ
ジ・カウンタの内容ECOUNTを「1」だけインクリメント
する。これが実行されたなら、処理は経路2326を介して
ブロック2306へ戻され、そして現在走査ライン上の次の
リーディング・エッジをアクセスして処理を続行する。
さて一方、現在走査ラインについての全てのリーディン
グ・エッジの処理が完了していた場合には、判断ブロッ
ク2319はその「YES」経路を介して、処理をトレーリン
グ・エッジ決定ルーチン2360へ導く。
ルーチン2360へ入ったなら、処理はブロック2332へ進
む。このブロックは、実行されると、エッジ・カウンタ
の値(ECOUNT)をクリアして「0」にする。この後、ブ
ロック2334が実行されて、先行エッジの差の値(PEDIF
F)を所定の最大値にセットする。これらの動作が実行
されたならば、処理はブロック2336へ進む。このブロッ
クは、実行されたなら、マイクロコンピュータ・システ
ム内の固有のメモリから、値ECOUNTによって指定される
トレーリング・エッジをアクセスして取り出す。この
後、処理はブロック2338へ進み、このブロックは、現在
トレーリング・エッジと直前の走査ラインについて指定
されたトレーリング・エッジとの間に存在するピクセル
単位で測定される差(EDGE_DIFFERENCE)を算出するも
のであり、この直前の走査ラインにおいて指定されたト
レーリング・エッジは、それに対応するヒストグラムを
更新するために用いられたものである。これが実行され
たなら、処理は判断ブロック2341へ進み、この判断ブロ
ックは、EDGE_DIFFERENCEの値が先行エッジの差の値(P
EDIFF)より小さいか否かを判定する。この不等関係が
満足されている場合には、即ち、現在トレーリング・エ
ッジが先行走査ラインについて指定されたトレーリング
・エッジに近付く方向へ移動している場合には、処理は
この判断ブロック2341から発している「YES」経路を介
して、ブロック2345へ導かれる。このブロック2345は、
実行時には、エッジ・カウンタの現在値ECOUNTによって
アクセスされたトレーリング・エッジを、現在走査ライ
ンのトレーリング・エッジの予備指定位置としてセーブ
する。次いでブロック2347が実行され、次のトレーリン
グ・エッジの処理に備えて先行エッジの差の値(PEDIF
F)がEDGE_DIFFERENCEの値にセットされる。続いて処理
は判断ブロック2349へ進む。また一方、EDGE_DIFFERENC
Eの値がPEDIFFの値より大きく、従って現在ラインに関
して供給されているトレーリング・エッジが先行走査ラ
インについて指定されたトレーリング・エッジから離隔
する方向へ移動していることが示されている場合には、
判断ブロック2341は「NO」経路2343を介して処理を判断
ブロック2349へ導く。この判断ブロック2349は、現在走
査ラインについての最後のリーディング・エッジの処理
が完了しているか否かを判定する。もし最後のリーディ
ング・エッジの処理が未だ完了していなかったならば、
判断ブロック2349は、「NO」経路2352を介して処理をブ
ロック2354へ導き、エッジ・カウンタの内容ECOUNTを
「1」だけインクリメントする。これが実行されたな
ら、処理は経路2356を介してブロック2336へ戻され、そ
して現在走査ライン上の次のトレーリング・エッジをア
クセスして処理を続行する。さて一方、現在走査ライン
についての全てのトレーリング・エッジの処理が完了し
ていたならば、ルーチン2300は全ての実行が完了してい
るのであり、処理は判断ブロック2349から発している
「YES」経路を介して、ドキュメント・エッジ検出ルー
チン2100(第21A図〜第21C図参照)へリターンする。こ
の時点では、1対のエッジが、走査ドキュメントのうち
の、現在走査ラインの中に含まれている部分のリーディ
ング/トレーリング・エッジ対として、指定完了されて
いる。
トップ/ボトム・ルーチン2400のフローチャートを第
24A図〜第24C図に示し、また、それらの図面の正しいつ
なぎ合せ方を第24図に示す。
基本的には、先に述べたように、このルーチンは、走
査中のドキュメントを包含している外接長方形のアクチ
ュアル・トップ・エッジ及びアクチュアル・ボトム・エ
ッジの捜索処理を、処理中の現在走査ラインから得られ
たデータにより更新するものである。
第24A図〜第24C図に示すように、トップ/ボトム・ル
ーチン2400は、種々のカウンタとフラグとを初期化する
初期化ルーチン2410と、走査画像中のトップ・エッジの
位置をその走査画像中の連続する指定リーディング・エ
ッジの個数に基づいて特定するトップ・エッジ分類ルー
チン2430と、ボトム・エッジの位置をその走査画像中の
連続する指定トレーリング・エッジの個数に基づいて特
定するボトム・エッジ分類ルーチン2490とを含んでい
る。トップ・エッジ分類ルーチン2430とボトム・エッジ
分類ルーチン2490とはいずれも類似の方式でエッジ処理
を実行する。
詳細に説明すると、トップ/ボトム・ルーチン2400へ
入ったなら、処理は初期化ルーチン2410へ進み、このル
ーチンは、種々のカウンタと「トップ検出済」フラグと
を初期化する。更に詳細に説明すると、処理は先ず判断
ブロック2402へ進む。この判断ブロックは、画像内の第
1番目の走査ラインが処理中であるか否かをテストす
る。もしそれが処理中であれば、種々のカウンタと1つ
のフラグとを初期化する必要がある。
それゆえ、処理は判断ブロック2402から発している
「YES」経路を介してブロック2404へ進む。このブロッ
クは、実行されると、3つのカウンタの内容をクリアす
る。即ち、ヒット・カウンタ(「HIT」)、ミス・カウ
ンタ(「MISS」)、及びライン・カウンタ(LCOUNT)の
3つである。後に詳述するように、ヒット・カウンタは
現在画像の中の連続するリーディング・エッジの個数を
カウントし、ミス・カウンタは現在画像の中のトレーリ
ング・エッジの連続する不在の回数をカウントする。ラ
イン・カウンタは、エッジ検出の期間中、そのとき処理
されている現在走査ラインの番号を追跡している。さ
て、これらのカウンタがクリアされたなら、処理はブロ
ック2406へ進み、このブロックはトップ検出済フラグを
「0」にリセットする。このフラグは、トップ・エッジ
の検出が行なわれているのかそれともボトム・エッジの
検出が行なわれているのかを識別するためにマイクロコ
ンピュータ・システムによって利用されるものである。
このフラグがリセットされたなら、処理は初期化ルーチ
ン2410を出て判断ブロック2411へ進む。一方、処理中の
現在走査ラインが第1番目のラインでない場合には、処
理は判断ブロック2402によって、「NO」経路2403を介し
てブロック2408へ導かれ、ライン・カウンタの内容を、
次の走査ラインの指定リーディング・エッジのアクセス
に用いるために、インクリメントする。外接長方形のエ
ッジの位置を高精度で判定するために全ての走査ライン
を処理するようにすることもできるが、僅かに4本毎に
1本づつの走査ラインを処理するようにすれば、精度の
低下を最少限に留めつつ、処理速度を著しく向上させる
ことが可能となる。
この方式では、エッジ検出のための処理時間は、全て
のラインを処理する場合に必要とされることになる処理
時間の、4分の1に短縮される。それゆえブロック2408
は、実行中には、LCOUNTの内容を「1」づつではなく
「4」づつインクリメントするようになっている。も
し、マイクロコンピュータ・システム485(第2A図及び
第2B図参照)の命令サイクル時間と比較して著しく早い
速度で命令を実行するプロセッサが用いられるのであれ
ば、2本の1本の走査ラインを処理するようにしても良
く、また、1本1本すべての走査ラインを処理するよう
にしても良い。従ってそのような場合には、第24A図〜
第24C図に示すようにブロック2408によって行なわれる
インクリメントは、必要に応じて「2」ないし「1」に
減少されることもあり得る。いずれの場合にせよ、ライ
ン・カウンタの内容が適切にインクリメントされたなら
ば、処理は初期化ルーチン2410を出て判断ブロック2411
へ進む。
判断ブロック2411は、トップ検出済フラグの状態に基
づいて、トップ・エッジを検出すべきかそれともボトム
・エッジを検出すべきかを判定するものである。詳細に
説明すると、もしこのフラグの値が「0」にセットされ
ているならば、トップ・エッジを検出すべきだというこ
とであり、その場合には、処理は判断ブロック2411から
「YES」経路2413を介して、トップ・エッジ分類ルーチ
ン2430へ進む。一方、もしこのフラグの値が「1」にセ
ットされているならば、ボトム・エッジを検出すべきだ
ということであり、その場合には、処理は判断ブロック
2411から「NO」経路2412を介して、ボトム・エッジ分類
ルーチン2490へ進む。
さて、トップ・エッジ分類ルーチン2430を実行すべき
場合には、処理は先ず、このルーチンの内部においてブ
ロック2414へ導かれ、このブロックはライン・カウンタ
LCOUNTの内容によって同定されている特定の走査ライン
の指定リーディング・エッジをアクセスする。
次の指定リーディング・エッジがアクセスされたな
ら、処理は判断ブロック2416へ進み、このブロックは、
そのリーディング・エッジの位置が「ノン・ゼロ」であ
るか否かをテストする。初期には、ドキュメント・エッ
ジ検出回路481(第2A図及び第2B図参照)が、各走査ラ
イン内におけるリーディング・エッジとトレーリング・
エッジの位置を「0」にセットしている(詳しくは、第
12A図〜第12C図に示されているFIFO5205が、不図示の種
々の制御信号によってリセットされている)。もしこの
回路が、いずれの走査ラインの中にもリーディング・エ
ッジを検出しなかったのであれば、この回路からマイク
ロコンピュータ・システムへ供給されているリーディン
グ・エッジの位置は「0」のままになっている。さて、
もし現在走査ライン上にリーディング・エッジが存在し
ていないならば、第24A図〜第24C図に示すように、判断
ブロック2416はその「NO」経路を介して処理をブロック
2418へ導く。このブロック2418は、ヒット・カウンタの
内容を「0」にリセットするものである、そのようにす
るわけは、リーディング・エッジが検出されなかったか
らである。この後、処理は経路2428を介してトップ・エ
ッジ分類ルーチン2418を出て、判断ブロック2450へ進
む。一方、リーディング・エッジが検出されていた場合
には、即ち、リーディング・エッジの位置が「ノン・ゼ
ロ」である場合には、判断ブロック2416はその「YES」
経路を介して処理をブロック2420へ導く。このブロック
は、実行されると、ヒット・カウンタの内容を「1」だ
けインクリメントする。リーディング・エッジが連続し
て存在していれば、連続する走査ラインがルーチン2400
によって処理されるにつれて、またより詳しくはトップ
・エッジ分類ルーチン2430によって処理されるにつれ
て、この連続したリーディング・エッジの各々がこのカ
ウンタの値を継続してインクリメントして行くことにな
る。さて、アクチュアル・トップ・エッジは、次のよう
に任意に定義されている。即ち、複数本の走査ラインが
それら全体として、連続して検出される50個のリーディ
ング・エッジを含んでいるときに、それら全ての走査ラ
インの直前に先行している走査ライン(この走査ライン
は現在走査ラインの番号から200をマイナスした番号の
ラインである)がアクチュアル・トップ・エッジである
と定義されている。従って、ヒット・カウンタの内容が
ブロック2420によってインクリメントされたなら、処理
は判断ブロック2422へ進んでヒット・カウンタの内容が
「50」に達したか否かがテストされる。もしこの内容が
「50」より小さければ、この判断ブロックは経路2425を
介して、処理を単に判断ブロック2450へ導く。さて、ヒ
ット・カウンタの内容が「50」に達した場合には、判断
ブロック2422はその「YES」経路を介して、処理をブロ
ック2424へ導く。このブロック2424は、実行されると、
マイクロコンピュータ・システムにボトム・エッジを検
出するよう命令するべく、トップ検出済フラグの値を
「1」にセットする。この後、処理はブロック2427へ進
み、外接長方形のトップ・エッジの位置が、ライン・カ
ウンタの内容LCOUNTからヒット・カウンタの内容の4倍
の値、すなわち10進数の「200」を減じたものとして算
出される。このエッジの位置が算出されたなら、処理は
ブロック2427から判断ブロック2450へ進む。
判断ブロック2450は、実行されると、トップ検出済フ
ラグの値をテストしてボトム・エッジを検出すべきか否
かを判定する。詳細に説明すると、トップ・エッジが検
出されていたならば、トップ・エッジ分類ルーチン2430
が、このトップ検出済フラグの値を「1」から「0」に
変更している。これはマイクロコンピュータ・システム
がこのときボトム・エッジの位置を決定すべきことを示
すものであるため、判断ブロック2450は「YES」経路245
5を介して処理をボトム・エッジ分類ルーチン2490へ導
く。一方、もしトップ検出済フラグの値が「1」のまま
であって、トップ・エッジの位置が未だ決定されていな
いことを示しているならば、処理は判断ブロック2450か
ら発している「NO」経路を介してトップ/ボトム・ルー
チン2400を出る。
さて、ボトム・エッジ分類ルーチン2490へ入ったなら
ば、処理はブロック2462へ進み、このブロックは、処理
中の現在走査ライン、即ち走査ライン(LCOUNT)につい
ての、トレーリング・エッジをアクセスする。このエッ
ジがアクセスされたなら、処理は判断ブロック2464へ進
み、このブロックは、このトレーリング・エッジの位置
が「ノン・ゼロ」であるか否かをテストする。初期に
は、先に述べたように、ドキュメント・エッジ検出回路
481(第2A図及び第2B図参照)が、各走査ライン中のト
レーリング・エッジの位置を「0」にセットしている。
もしこの回路が、いずれの走査ラインの中にもトレーリ
ング・エッジを検出しなかったのであれば、この回路か
らマイクロコンピュータ・システムへ供給されているト
レーリング・エッジの位置は「0」のままになってい
る。さて、現在走査ライン上にトレーリング・エッジが
存在していないのであれば、第24A図〜第24C図に示すよ
うに、判断ブロック2464はその「YES」経路を介して処
理をブロック2467へ導く。このブロック2467は、ミス・
カウンタの内容を「1」だけインクリメントするもので
あるが、そのようにするわけは、トレーリング・エッジ
が検出されなかったからである。連続する各々の走査ラ
イン上にトレーリング・エッジの不在が続くと、連続す
る走査ラインがルーチン2400によって処理されるにつれ
て、またより詳しくはボトム・エッジ分類ルーチン2490
によって処理されるにつれて、この連続した各走査ライ
ン上のトレーリング・エッジの不在によってこのミス・
カウンタの値が継続してインクリメントされて行くこと
になる。さて、アクチュアル・ボトム・エッジは次のよ
うに任意に定義されている。即ち、複数のラインが、連
続した12回のトレーリング・エッジの脱落を含んでいる
ときに、それらの全ての走査ラインの直前に先行してい
る走査ライン(この走査ラインは現在走査ラインの番号
から48をマイナスした番号のラインである)がアクチュ
アル・ボトム・エッジであると定義されている。従っ
て、ミス・カウンタの内容がブロック2467によってイン
クリメントされたなら、処理は判断ブロック2469へ進ん
でミス・カウンタの内容が「12」に達したか否かがテス
トされる。もしこの内容が「12」より小さければ、この
判断ブロックは経路2474を介して、処理を単にルーチン
2400の出口へ導く。さて、ミス・カウンタの内容が「1
2」に達した場合には、判断ブロック2469はその「YES」
経路を介して、処理をブロック2472へ導く。このブロッ
ク2472は、実行されると、マイクロコンピュータ・シス
テムに再度トップ・エッジの検出を行なうよう命令する
べく、トップ検出済フラグの値が「0」にセットする。
この後、処理はブロック2476へ進み、外接長方形のボト
ム・エッジの位置が、ライン・カウンタの内容LCOUNTか
らミス・カウンタの内容の4倍の値、すなわち10進数の
「48」を減じたものとして算出される。このエッジの位
置が算出されたなら、処理はブロック2476からルーチン
2400の出口へ進み、そしてそこから、ドキュメント・エ
ッジ検出ルーチン2100へリターンする。さて、一方、現
在走査ライン上にトレーリング・エッジが検出された場
合には、即ちこのトレーリング・エッジの位置が「ノン
・ゼロ」になっている場合には、外接長方形のボトム・
エッジは、現在走査ラインから少なくとも走査ライン48
本分下方にある。従って、判断ブロック2464は「NO」経
路2465を介して処理をブロック2478へ導く。このブロッ
クは、実行されると、ミス・カウンタの内容を「0」に
リセットする。これが実行されたなら、処理は経路2380
を介してルーチン2490を出て、そしてルーチン2400を出
てドキュメント・エッジ検出ルーチン2100へリターンす
る。
以上で、アクチュアル・エッジの位置と、外接長方形
の位置及びサイズに関する情報とを決定するために用い
られるソフトウェアについての説明を終る。
本発明に係る走査ライン中のエッジの位置を決定する
ための装置及び方法を、走査されたマイクロフィルム画
像内におけるエッジの検出に関連させて以上に説明した
が、しかしながらエッジ検出回路481は、画像のソース
の如何にかかわらず、走査画像内のいかなるエッジを検
出することも可能なものである。画像は、例えばビデオ
・カメラやファクシミリ・スキャナ等の、いかなる走査
映像情報ソースから発生されるものでも良い。画像のエ
ッジが検出されたならば、本発明に係る方法ないしその
ためのハードウェア構成を用いてそれらを定形の方式で
処理することによって、1つないしそれ以上の、走査画
像内に定常的に存在している境界の位置を決定すること
ができる。それらの境界は、以上の説明に用いられてい
るような、走査されたドキュメントを包含する外接長方
形の境界や、そのドキュメントの左右の境界だけに限ら
れるものではなく、走査画像の内部に定常的に存在して
いる対象物の境界であっても良く、また、予め定められ
た、その画像の特定の部分の境界であっても良い。
産業上の利用可能性及び効果 本発明は、画像管理システムに利用することができ、
また一般的に、走査して得られたマルチ・ビットの画像
に対してエンハンスメント処理及びスレショルド処理を
施すためのシステムに利用することができるものであ
る。本発明は、走査して得られた画像から単一ピクセル
・ノイズを有利に除去し、またその画像のエッジを鮮鋭
化するものである。
フロントページの続き (72)発明者 ルイス,スコット アメリカ合衆国ニューヨーク州14613, ロチェスター市セイル・テラス 234

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像処理システムにおける、複数のマルチ
    ・ビット入力ピクセル値から成る入力ピクセル値ストリ
    ームに対しエンハンスメント処理及びスレショルド処理
    を施して出力ピクセル値を発生する方法であって、それ
    ら複数の入力ピクセル値がそれら全体として走査画像を
    構成するものにおいて、 所定のグループを成す前記ストリーム内の前記複数の入
    力ピクセル値のうちの各々1つの入力ピクセル値と、1
    つの組を成す複数の係数のうちの対応する1つの係数と
    の間でコンボリューション処理を行ない、それによって
    コンボリューション処理後ピクセル値を発生するため
    の、コンボリューション・ステップと、 前記コンボリューション処理後ピクセル値を可変比較レ
    ベルと比較し且つその比較の結果を表わすスレショルド
    処理後ピクセル値を発生するための、比較ステップと、 ノイズ処理ステップであって、 前記スレショルド処理後ピクセル値の中に存在するノイ
    ズ・レベルに追随するノイズ値を発生し且つ該スレショ
    ルド処理後ピクセル値からノイズをフィルタリング除去
    するステップと、 そのスレショルド処理後値に応答して対応する出力ピク
    セル値を発生するためのステップと、 を含んでいる、ノイズ処理ステップと、 前記入力ピクセル値の中に存在する背景レベルに追随す
    る背景値を発生する、背景値発生ステップと、 前記背景値と前記ノイズ値とに応答して誤差信号を発生
    する、誤差信号発生ステップと、 前記誤差信号に応答して前記可変比較レベルを発生す
    る、可変比較レベル発生ステップと、 を含んでいることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】画像処理システムにおける、複数のマルチ
    ・ビット入力ピクセル値から成る入力ピクセル値ストリ
    ームに対しエンハンスメント処理及びスレショルド処理
    を施して出力ピクセル値を発生する装置であって、それ
    ら複数の入力ピクセル値がそれら全体として走査画像を
    構成するものにおいて、 複数の入力ピクセル値に応答して、1つのグループを成
    す前記ストリーム内の前記複数の入力ピクセル値のうち
    の各々1つの入力ピクセル値と、1つの組を成す複数の
    設定された係数のうちの対応する1つの係数との間でコ
    ンボリューション処理を行ない、それによってコンボリ
    ューション処理後ピクセル値を発生するための、コンボ
    リューション処理手段と、 前記コンボリューション処理後ピクセル値と可変比較レ
    ベルとに応答して、該コンボリューション処理後ピクセ
    ル値を該可変比較レベルと比較し且つその比較の結果を
    表わすスレショルド処理後ピクセル値を発生するため
    の、比較手段と、 前記スレショルド処理後ピクセル値に応答して、前記ス
    レショルド処理後ピクセル値の中に存在するノイズ・レ
    ベルに追随するノイズ値を発生し且つ該スレショルド処
    理後ピクセル値からノイズをフィルタリング除去し、且
    つ、それに応答して対応する出力ピクセル値を発生する
    ための、ノイズ処理手段と、 前記入力ピクセル値に応答して該入力ピクセル値の中に
    存在する背景レベルに追随する背景値を発生するため
    の、背景追随手段と、 前記背景値と前記ノイズ値とに応答して誤差信号を発生
    するための、誤差信号発生手段と、 前記誤差信号に応答して前記可変比較レベルを発生する
    ための、可変比較レベル発生手段と、 を備えていることを特徴とする装置。
JP63506436A 1987-07-24 1988-07-14 走査して得られたマイクロフィルム画像にエンハンスメント処理及びスレショルド処理を施すための装置並びに同装置において用いられる方法 Expired - Fee Related JP2577075B2 (ja)

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