JP2577040B2 - 光ファイバの融着接続方法 - Google Patents

光ファイバの融着接続方法

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JP2577040B2
JP2577040B2 JP9296588A JP9296588A JP2577040B2 JP 2577040 B2 JP2577040 B2 JP 2577040B2 JP 9296588 A JP9296588 A JP 9296588A JP 9296588 A JP9296588 A JP 9296588A JP 2577040 B2 JP2577040 B2 JP 2577040B2
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康雄 浅野
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、光ファイバの融着接続方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
予加熱融着接続法は、光ファイバの端面の不完全性お
よび接続面の圧力のばらつきの影響を除去する接続法と
して有用である。
第3図は、従来の予加熱融着説続法を示すものであ
る。この予加熱融着接続法は、予備放電(加熱状
態)、押し込み(加熱状態)、放置(加熱停止状
態)、引き戻し(加熱状態)の順に行われていた(電
子情報通信学会論文誌C、Vol.J70−C、No.6、pp.810
−816 1987年6月、特公昭62−40682)。
以下、第3図に基づき従来の予加熱融着接続法を説明
する。まず、接続しようとする2本の光ファイバ1、2
は、それぞれの端面を突き合わせた状態で光軸方向に保
持されている。その端部を加熱するために、一対の電極
3、4が光軸とほぼ直交する方向に配設されている。電
極3、4で光ファイバ1、2の端面を予加熱すると(同
図(a))、端面がわずかに融ける。この融けた光ファ
イバは表面張力により端面を均一に整形するので、端面
の不完全性を除去することができる。
次に、光軸方向に加圧するため、一方の光ファイバ
(たとえば、光ファイバ2)を他方の光ファイバ(たと
えば、光ファイバ1)へ加熱しながら、押し込み速度V0
で押し込む(第3図(b))。光ファイバ2の押し込み
速度は、電極3、4の放電により光ファイバ1、2の端
面に供給される熱量や大気圧、温度、光ファイバの線
径、材質などに依存するものであり、実験的、経験的に
適切なものが適用される。押し込み工程が完了すると、
放電は一時中断され(同図(c))放置される。
次に、再び放電が開始され、光ファイバの引き戻し工
程がなされる。引き戻し工程では、一方の光ファイバ
(たとえば、光ファイバ2)を光軸方向に沿って、他方
の光ファイバ(たとえば、光ファイバ1)から離れる方
向へ加熱しながら引き戻し速度V0で引き戻す(同図
(d))。この引き戻し工程により、押し込み工程によ
り増加した接続損失が緩和され、光ファイバ1、2の融
着接続工程は終了する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来技術によれば引き戻し工程におけ
る引き戻し速度と押し込み工程における押し込み速度が
等しく、安定して良好な接続が得られないという問題が
あった。
第4図は、多心光ファイバの端部を示すものである。
テープ状光ファイバのような多心光ファイバの場合に
は、完全に端面部を揃えることができないので(第4図
参照)、最も間隔の大きいファイバ1d、2dが接続できる
ように押し込む必要がある。この場合には、間隔の最も
小さいファイバ1b、2bの押し込み量は、著しく増大す
る。押し込み量が大きいと、第5図で示すように線径が
接続部でやや太くなる。このように、太さの程度の異な
る複数のファイバを引き戻す場合、軟化状態および変形
状態が異なってくる。そのため、特に押し込み工程で太
くなったファイバ1b、2bについては、引き戻し時に光軸
方向の変形が不均一で、表面に凹凸が生じると共にコア
が変形する(単一モード光ケーブルの接続、研究実用化
報告第32巻第3号、1983、電子情報通信学会創立70周年
記念総合全国大会2097、1987)。
通常、クラッドが太くなる場合コアも太くなっている
ので、これを加熱して引き戻すとき軟化度の高い部分
(放電による加熱を受けやすい放電電極近傍および熱容
量の小さい線径の細い部分)から変形が起こりやすい。
実際にはファイバ中の熱伝導により均熱化が生じると共
に、ファイバの表面張力により変形がなめらかになる傾
向にある。
ところが、引き戻し速度が速い場合(押し込み速度と
ほぼ等しい場合)、熱伝導などによる均熱化やガラスの
流動がこの変形に間に合わず、変形すればするほど変形
を加速する傾向にあり、局所的なくびれや凹凸が生じ易
くなる。このような傾向は、押し込み量が大きくなるほ
ど大きくなる。
また、接続部のコアは接続点でテーパ化するのでなく
周辺でテーパ化するので、引き戻し加工の効果を十分に
得ることができない。特に、接続する心数が増加する
程、長さのばらつきが大きくなり、大きな押し込み量に
よりコアが曲がって接続される場合がある。この場合、
曲率半径が比較的大きければ折れ曲がり損失は低いが、
変形が急である場合、局部的に小さな曲率半径を有する
部分が生じ、折れ曲がり損失が大きくなる。
そこでこの発明は、上述した均熱化とファイバの表面
張力を十分利用することにより、なめらかなテーパ加工
を行い、安定かつ良好な接続方法を提供することを目的
とする。
すなわち、接続された光ファイバ接続損失が低く、破
断強度が高くなるような接続方法を提供するものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を達成するため、この発明は光軸方向にそれ
ぞれの端部を突き合わせて配設された一対の光ファイバ
の端部を接続前に加熱する予加熱工程と、光軸方向に配
設された光ファイバの少なくとも一方を光軸方向に押し
込み工程と、光ファイバを押し込んだまま所定の時間放
置する放置工程と、光軸方向に配設された光ファイバの
少なくとも一方を光軸方向に引き戻す引き戻し工程を備
えて構成され、引き戻し工程における引き戻し速度が、
押し戻し工程における押し込み速度より遅いことを特徴
とする。
〔作用〕
この発明は、以上のように構成されているので、引き
戻し工程におけるファイバ接続部の変形速度を緩和する
ことができる。そのため、接続部の変形状態が安定化し
接続損失が低くなる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例に係る光ファイバの融着接
続方法を添付図面に基づき説明する。なお説明におい
て、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略
する。
以下、この発明に係る光ファイバの融着接続方法を第
1図に基づき説明する。まず、接続しようとする2本の
光ファイバ1、2は、それぞれの端面を突き合わせた状
態で光軸方向に保持されている。その端部を加熱するた
めに、一対の電極3、4が光軸とほぼ直交する方向に配
設されている。
予加熱工程では、電極3、4で光ファイバ1、2の端
面を予加熱し(第1図(a))、端面をわずかに融か
す。この融けた光ファイバが、表面張力により端面を均
一に整形するので、端面の不完全性が除去できる。
次に、光軸方向に加圧するため、一方の光ファイバ
(たとえば、光ファイバ2)を他方の光ファイバ(たと
えば、光ファイバ1)へ加熱しながら、押し込み速度V1
で押し込む(同図(b))。光ファイバ2の押し込み速
度は、電極3、4の放電により光ファイバ1、2の端面
に供給される熱量や大気圧、温度、光ファイバの線径、
材質などに依存するものであり、実験的、経験的に適切
なものが適用される。押し込み工程が完了すると、放電
は一時中断され(同図(c))放置される。
次に、再び放電が開始され、光ファイバの引き戻し工
程がなされる。引き戻し工程では、一方の光ファイバ
(たとえば、光ファイバ2)を光軸方向に沿って、他方
の光ファイバ(たとえば、光ファイバ1)から離れる方
向へ加熱しながら引き戻し速度V2で引き戻す(同図
(d))。ここで重要なことは、この引き戻し速度V2
上述した押し込み速度V1より小さく設定されている点で
ある。この実施例では、押し込み速度V1が120μm/secに
対し、引き戻し速度V2は60μm/secに設定されている。
この引き戻し工程により、押し込み工程により増加した
接続損失が緩和され、光ファイバ1、2の融着接続工程
は終了する。
第2図は、引き戻し速度と接続損失との関係を示す実
験結果である。この実験は、4心のシングルモード光フ
ァイバを、放電電流19.5mA、押し込み速度120μm/secで
接続したものである。引き戻し速度を押し込み速度より
小さくすることにより、接続損失が低減し接続効率が向
上する。
なお、上述した実施例において放置工程は加熱状態で
はない(放電が停止されている)が、押し込み工程から
引き戻し工程までを連続で加熱してもよい。光ファイバ
が均一に加熱されると共に軟化領域を十分広くできるの
で、接続損失を一層低くすることができる。
この場合、加圧工程終了時点から引き戻し工程が開始
するまでの間隔(放置工程の時間)は、少なくとも4秒
以上の間隔を設けることが望ましい。4秒以上の間隔を
設けることにより、ファイバ接続部における溶融、軟化
状態を安定させることができ、コアの表面張力による調
心が十分なされる。
〔発明の効果〕
この発明は、以上説明したように構成されているの
で、接続損失の低い光ファイバを安定して得ることがで
きる。
さらに、軟化、溶融状態が安定したまま引き戻される
ことから、接続された光ファイバの破断強度を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、光ファイバの融着接続方法を説明するための
工程図、第2図は、引き戻し速度と接続損失との関係を
示す図、第3図は、従来の光ファイバの融着接続方法を
説明するための工程図、第4図は、多心光ファイバの端
部を示す図、第5図は、押し込み量による影響を示す図
である。 1、2……光ファイバ 3、4……電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光軸方向にそれぞれの端部を突き合わせて
    配設された一対の光ファイバの端部を接続前に加熱する
    予加熱工程と、 光軸方向に配設された前記光ファイバの少なくとも一方
    を光軸方向に押し込み工程と、 前記光ファイバを押し込んだまま所定の時間放置する放
    置工程と、 光軸方向に配設された前記光ファイバの少なくとも一方
    を前記光軸方向に引き戻す引き戻し工程を備えて構成さ
    れ、 前記引き戻し工程における引き戻し速度が、前記押し戻
    して工程における押し込み速度より遅いことを特徴とす
    る光ファイバの融着接続方法。
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