JP2576797Y2 - ヘッドガード付荷役車両 - Google Patents

ヘッドガード付荷役車両

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JP2576797Y2
JP2576797Y2 JP1992023894U JP2389492U JP2576797Y2 JP 2576797 Y2 JP2576797 Y2 JP 2576797Y2 JP 1992023894 U JP1992023894 U JP 1992023894U JP 2389492 U JP2389492 U JP 2389492U JP 2576797 Y2 JP2576797 Y2 JP 2576797Y2
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敏則 中谷
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東洋運搬機株式会社
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車体に開閉可能に取り
付けられたヘッドガードを備えた荷役車両に関する。
【0002】
【従来の技術】車体と、オペレータを保護するため運転
室を覆うヘッドガードと、その車体に搭載されたエンジ
ンのアクセルレバーとを備える荷役車両にあっては、車
体の保守点検を容易に行なうことができるように、ヘッ
ドガードは車体に開閉可能に取り付けられている。ま
た、車体に搭載されたエンジンのアクセルレバーは、車
体側に取り付けられると共に、ヘッドガードの底板に設
けられた開口からヘッドガード内に突出されることによ
り操作可能とされていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の構造では、アク
セルレバーを車体側に取り付け、その先端をヘッドガー
ドの底板に設けた開口から運転室内に突出させているた
め、ヘッドガードを開閉する際にアクセルレバーとヘッ
ドガードの底板とが干渉しないようにする必要がある。
この場合、ヘッドガードの底板に設ける開口が小さい
と、ヘッドガードを開閉する際に底板の開口の軌跡内に
アクセルレバーが位置するよう、アクセルレバーの姿勢
を調節する必要がある。しかし、ヘッドガードを開閉す
る度にアクセルレバーの姿勢を調節して例えばフルスロ
ットル位置に位置決めするのは面倒なものであった。ま
た、ヘッドガードの底板の開口を大きくすると、アクセ
ルレバーの姿勢に拘らずヘッドガードを開閉できるが、
アクセルレバーは車体への取り付け部から運転席まで至
る長尺なものになるため、その開口は非常に大きくな
り、車体側から運転室内に伝わる騒音が大きくなってし
まう。
【0004】そこで、アクセルレバーをヘッドガードに
取り付け、アクセルレバーとエンジンの燃料供給量コン
トロール部材とをケーブルにより連動することが考えら
れるが、この場合にヘッドガードの開閉を行なうために
はそのケーブルが長くなり、ケーブルの処理が困難にな
る。
【0005】本考案は上記従来技術の問題を解決するこ
とのできるヘッドガード付荷役車両を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の特徴とするとこ
ろは、車体と、この車体に開閉可能に取り付けられたヘ
ッドガードと、その車体に搭載されたエンジンのアクセ
ルレバーとを備える荷役車両において、そのアクセルレ
バーはヘッドガードに横軸中心に回転可能に取り付けら
れ、その車体に中継部材が横軸中心に回転可能に取り付
けられ、その中継部材にローラが横軸中心に回転可能に
取り付けられると共にエンジンの燃料供給量コントロー
ル部材が連結され、そのローラとアクセルレバーとが当
接することでアクセルレバーと燃料コントロール部材と
が連動する点にある。
【0007】
【作用】本考案の構成によれば、アクセルレバーはヘッ
ドガードに取り付けられているため、ヘッドガードを開
閉する際に、ヘッドガードとアクセルレバーとが干渉す
ることはない。また、ヘッドガードを閉じると、アクセ
ルレバーとローラとが当接し、アクセルレバーとエンジ
ンの燃料供給量コントロール部材とが連動する。また、
そのアクセルレバーとローラとが離反することでヘッド
ガードの開放を許容する。中継部材は車体への取り付け
部からアクセルレバーまで至るものであればよいため長
尺にする必要はない。よって、中継部材の挿通のために
ヘッドガードに設ける開口は大きなものを必要としな
い。アクセルレバーとローラと中継部材は横軸中心に回
転可能であるため、アクセルレバーの動きを大きな摩擦
を生じることなく円滑に中継部材に伝達できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0009】荷役車両の一例として図4に示すスキッド
ステアローダ1は、車体を構成するフレーム2と、この
フレーム2の後端に取り付けられる支柱3と、この支柱
3に横軸4中心に上下駆動可能に取り付けられるブーム
5と、このブーム5の先端に取り付けられるバケット6
と、車体2を支持する前後輪7、8とを備えている。そ
のフレーム2により、運転室のシート10に座るオペレ
ータを保護するヘッドガード9が支持されている。その
ヘッドガード9の前方がオペレータの乗降口とされてい
る。なお、ヘッドガード9は横軸9aを中心に回転可能
に支柱3に取り付けられ、図中実線で示すように閉じら
れることで運転室を覆い、図中仮想線で示すように開放
されることで保守点検が容易に行なえるようになってい
る。
【0010】図6〜図8は、左方の前輪車軸7Lと左方
の後輪車軸8Lとを駆動する左方の走行系駆動装置11
と、右方の前輪車軸7Rと右方の後輪車軸8Rとを駆動
する右方の走行系駆動装置12と、ブレーキ装置13と
を示す。
【0011】左右の走行系駆動装置11、12は左右に
離れて配置され、それぞれフレームの側壁14、15の
内側に設けられる左右に離れたトランスミッションケー
ス16、17を備えている。各トランスミッションケー
ス16、17の内側にはハイドロスタティックモータ1
8、19が取り付けられている。各ハイドロスタティッ
クモータ18、19は、車体1の後部に搭載されたエン
ジン35により駆動される一対のポンプ36、37から
送られる作動油の供給により回転する。ポンプ36、3
7の一方は左方のモータ18に接続され、他方は右方の
モータ19に接続されている。また、シート10の左右
に一対の操作レバー38が設けられ、操作レバー38の
一方はポンプ36、37の一方の流量制御レバーに連結
され、その操作によりモータ18、19の一方の回転数
が変化し、操作レバー38の他方はポンプ36、37の
他方の流量制御レバーに連結され、その操作によりモー
タ18、19の他方の回転数が変化する。
【0012】各前輪車軸7L、7Rは各トランスミッシ
ョンケース16、17の前部から外側方に突出し、フレ
ーム2に軸受(図示省略)を介し支持され、トランスミ
ッションケース16、17の内部においてスプロケット
26、30が取り付けられている。各後輪車軸8L、8
Rは、各トランスミッションケース16、17の後部か
ら外側方に突出し、フレーム2に軸受(図示省略)を介
し支持され、トランスミッションケース16、17の内
部においてスプロケット28、32が取り付けられてい
る。
【0013】各モータ18、19の出力軸18a、19
aは、それぞれトランスミッションケース16、17の
前後間に配置され、左方のモータ18の出力軸18aは
右方のモータ19の出力軸19aの前方に配置されてい
る。これにより、左方のモータ18を左方のトランスミ
ッションケース16に着脱する際に右方のモータ19が
邪魔になることはなく、同様に右方のモータ19を右方
のトランスミッションケース17に着脱する際に左方の
モータ18が邪魔になることはない。これにより、モー
タ18、19の取り付けや点検を容易に行なえる。
【0014】各トランスミッションケース16、17の
内部において、モータ18、19の出力軸18a、19
aに、ブレーキディスク24、25とスプロケット2
0、21、22、23とが軸方向に並列するように取り
付けられ、各スプロケット20、21、22、23はブ
レーキディスク24、25よりも外側方に位置する。
【0015】左方の出力軸18aに取り付けられた外側
のスプロケット20と左方の前輪用車軸7Lに取り付け
られたスプロケット26とにチェーン27が巻き掛けら
れ、左方の出力軸18aに取り付けられた内側のスプロ
ケット21と左方の後輪用車軸8Lに取り付けられたス
プロケット28とにチェーン29が巻き掛けられ、右方
の出力軸19aに取り付けられた外側のスプロケット2
2と右方の前輪用車軸7Rに取り付けられたスプロケッ
ト30とにチェーン31が巻き掛けられ、右方の出力軸
19aに取り付けられた内側のスプロケット23と右方
の後輪用車軸8Rに取り付けられたスプロケット32と
にチェーン33が巻き掛けられている。これにより、右
方のモータ18と左方のモータ19とが同速度で回転す
るとスキッドステアローダ1は直進し、右方のモータ1
8と左方のモータ19とが異なった速度で回転したり互
いに逆方向に回転するとスキッドステアローダ1はスキ
ッドステア状態となって方向転換する。
【0016】荷役装置を構成する前記ブーム5は、図4
に示す油圧シリンダ80aの伸縮により昇降し、前記バ
ケット6は油圧シリンダ80bの伸縮により軸6a中心
に回転する。そのブーム5及びバケット6の駆動用油圧
シリンダ80a、80bは、前記エンジン35により駆
動されるポンプ81に接続され、そのポンプ81から高
圧油が供給されることでブーム5及びバケット6が作動
する。
【0017】そのブーム5及びバケット6の動きを制御
するため、図1及び図2に示すように、前記左右トラン
スミッションケース16、17の前部の左右間に、ブー
ム操作ペダル82とバケット操作ペダル83とが配置さ
れている。そのブーム操作ペダル82は、左右トランス
ミッションケース16、17によって左右方向軸中心に
回転可能に支持された支軸84に、一体的に取り付けら
れている。そのバケット操作ペダル83は、その支軸8
4に相対回転可能に取り付けられている。
【0018】そのブーム操作ペダル82と一体に回転す
る支軸84に、ブーム用リンク85の一端が連結され、
このブーム用リンク85の他端はブームコントロールバ
ルブ86のスプール86aに連結されている。そのブー
ムコントロールバルブ86は前記ブーム駆動用油圧シリ
ンダ80aの油圧配管途中に介在され、車体に固定され
ている。これにより、ブーム操作ペダル82の踏み込み
によりブームコントロールバルブ86のスプール86a
が作動し、ブーム5が昇降する。そのブームコントロー
ルバルブ86にはスプール86aを中立位置に復帰させ
るバネが内蔵され、その中立位置への復帰によりブーム
5の昇降は停止する。なお、エンジン35が停止してポ
ンプ81から高圧油が供給されない場合でも、ブーム操
作ペダル82の操作によりブーム5は自重によって下降
する。
【0019】そのバケット操作ペダル83に、バケット
用リンク87の一端が連結されている。このバケット用
リンク87の他端はバケットコントロールバルブ91の
スプール91aに連結されている。そのバケットコント
ロールバルブ91は、前記バケット6の駆動用油圧シリ
ンダ80bの油圧配管途中に介在され、車体に固定され
ている。これにより、バケット操作ペダル83の踏み込
みによりバケットコントロールバルブ91のスプール9
1aが作動し、バケット6が回転する。バケットコント
ロールバルブ91の内部にはスプール91aを中立位置
に復帰させるバネが内蔵され、その中立位置への復帰に
よりバケット6の回転は停止する。なお、エンジン35
が停止してポンプ81から高圧油が供給されない場合で
も、バケット操作ペダル83の操作によりバケット6は
自重によって回転する。
【0020】また、スキッドステアローダ1には荷役装
置としてバケット6以外に種々のアタッチメントが取り
付け可能とされ、そのアタッチメントの作動用油圧シリ
ンダ(図示省略)を駆動するためのアタッチメント操作
ペダル88が、支軸84に相対回転可能に取り付けられ
ている。このアタッチメント操作ペダル88にアタッチ
メント用リンク89の一端が連結され、このアタッチメ
ント用リンク89の他端はアタッチメントコントロール
バルブ90のスプール90aに連結されている。そのア
タッチメントコントロールバルブ90は、エンジン35
により駆動されるポンプ81からアタッチメント駆動用
油圧シリンダに供給される圧油の配管途中に介在され、
車体に固定されている。これにより、アタッチメント操
作ペダル88の踏み込みによりアタッチメントコントロ
ールバルブ90のスプール90aが作動し、アタッチメ
ントが作動する。アタッチメントコントロールバルブ9
0の内部にはスプール90aを中立位置に復帰させるバ
ネが内蔵され、その中立位置への復帰によりアタッチメ
ントの作動は停止する。
【0021】各トランスミッションケース16、17の
内側壁の操作ペダル82、83、88に対向する前方部
分16a、17aは、その後方部分16b、17bより
も外側方に配置されている。これにより、操作ペダル8
2、83、88を操作するオペレータの靴幅を充分に確
保することができる。この場合、前輪車軸7L、7Rの
スプロケット26、30は後輪車軸8L、8Rのスプロ
ケット28、32よりも外側方に配置されているので、
両トランスミッションケース16、17の外側壁の左右
間隔を大きくする必要はなく、車体が大型化することは
ない。
【0022】上記走行系駆動装置11、12及び荷役装
置の駆動用エンジン35のアクセルレバー100が、ヘ
ッドガード9に取付けられている。すなわち、図1に示
すように、ヘッドガード9の底壁9bにブラケット10
1が取り付けられ、このブラケット101に左右横軸心
の支軸102を中心にアクセルレバー100が回転可能
に取り付けられている。図3にも示すように、そのアク
セルレバー100は、ロッド部100aとプレート部1
00bとを溶接することで構成され、そのプレート部1
00bと前記レバーブラケット101との間に摩擦係数
の大きな摩擦部材103が介在され、これらレバーブラ
ケット101、プレート部100b及び摩擦部材103
に前記支軸102が挿通されている。その支軸102は
本実施例ではボルトにより構成され、ダブルナット10
4、105がねじ合わさせることで抜け止めされてい
る。その支軸102の頭部102aとレバーブラケット
101との間に圧縮コイルバネ106が介在され、その
プレート部100bを摩擦部材103に押し付けること
で、アクセルレバー100は操作された位置に位置決め
可能とされている。
【0023】そのアクセルレバー100は、ヘッドガー
ド9に取り付けられたカバー107により覆われ、その
カバー107に形成された開口107aからロッド部1
00aの前端が前方に突出し、オペレータにより操作可
能とされている。また、アクセルレバー100のプレー
ト部100bに、後方に突出する板状の突出部100c
が溶接されている。この突出部100cにローラ112
が当接可能とされている。そのローラ112は、中継部
材111の上端に左右横軸中心に回転可能に取り付けら
れている。その中継部材111は、車体フレーム2に取
り付けられた支軸110に左右横軸中心に回転可能に取
り付けられ、その上端はヘッドガード9の底壁9bに形
成された開口9cからヘッドガード9内に挿入される。
その中継部材111の下端にブラケット113が一体的
に取り付けられ、このブラケット113にボーデンワイ
ヤ114のインナワイヤ114aの一端が連結されてい
る。そのボーデンワイヤ114のアウタワイヤ114b
の一端は、車体フレーム2に取り付けられたブラケット
115に支持され、他端はエンジン35に取り付けられ
たブラケット116に支持され、そのインナワイヤ11
4aの他端はエンジン35の燃料供給量コントロールレ
バー117に連結されている。また、そのブラケット1
13と車体フレーム2との間にバネ118が設けられ、
このバネ118は前記ローラ112をアクセルレバー1
00の後方突出部100cに押し付けるように中継部材
111を付勢する。また、コントロールレバー117を
燃料減少方向に付勢するバネ(図示省略)が設けられ、
このバネによってもローラ112は突出部110cに押
し付けられる。その中継部材111の揺動範囲は、コン
トロールレバー117の作動範囲が一定範囲に規制され
ることで、アクセルレバー100の後方突出部100c
に当接可能な範囲に規制されている。
【0024】前記ヘッドガード9を閉じた状態では、ア
クセルレバー100の後方突出部100cとローラ11
2とが当接し、アクセルレバー100を、図1において
実線で示すアイドリング位置Aに操作することでエンジ
ン35はアイドリング状態になり、仮想線で示すフルス
ロットル位置Bに操作することでエンジン35はフルス
ロットル状態になり、仮想線Cで示す停止位置に操作す
ることでエンジン35は燃料無噴射状態となって停止す
る。そのアクセルレバー100とローラ112と中継部
材111とは横軸中心に回転するため、アクセルレバー
100の動きを大きな摩擦を生じることなく中継部材1
11に伝達できる。閉じた状態のヘッドガード9を横軸
9a中心に回転させると、アクセルレバー100の後方
突出部100cとローラ112とが離反し、図4に仮想
線で示すように解放状態なる。この際、アクセルレバー
100がヘッドガード9に干渉することはない。また、
中継部材111をヘッドガード9に挿入するためにヘッ
ドガード9の底壁9bに設けられる開口9cは小さなも
のでよいため、車体側から運転室に伝わる騒音が低減さ
れる。
【0025】なお、図3に示すように、前記レバーブラ
ケット101にはストッパーボルト119が取り付けら
れ、アクセルレバー100がフルスロットル位置よりも
燃料増加方向に移動するのが規制される。アクセルレバ
ー100に過大な力が作用してボーデンワイヤ114や
連動部材111等が破損するのを防止するためである。
なお、そのストッパーボルト119を挿入する孔101
aは上下に長い長孔とされ、また、ストッパーボルト1
01aはナット120がねじ合わされることで固定され
る。これにより、ストッパーボルト119の位置調節が
可能とされている。
【0026】そのアクセルレバー100をアイドリング
位置Aよりも燃焼減少方向に操作すると、前記荷役操作
ペダル82、83、88は操作不能にロックされる。す
なわち、アクセルレバー100のプレート部100bの
上部に、図5にも示すようなブラケット125が溶接さ
れ、このブラケット125に形成された切欠125a
に、ボーデンワイヤ126のインナワイヤ126aの一
端が挿通されている。そのインナワイヤ126aの一端
にはストッパー127が取り付けられ、このストッパー
127がブラケット125に当接することで、インナワ
イヤ126aの一端はアクセルレバー100に着脱自在
に連結されている。そのボーデンワイヤ126のアウタ
ワイヤ126bの一端は、ヘッドガード9に固定された
ブラケット128に支持され、そのアウタワイヤ126
bの他端は、図2にも示すように、左方のトランスミッ
ションケース16に取り付けられたブラケット129に
支持されている。そのインナワイヤ126aの他端は、
ロック部材130の後端に連結されている。
【0027】そのロック部材130の前後中間部は、支
軸133中心に回転可能とされている。その支軸133
は、前記ブームコントロールバルブ86aから突出する
ブラケット131と、アタッチメントコントロールバル
ブ90から突出するブラケット132とに支持されてい
る。そのロック部材130の前端にバネ134の下端が
取り付けられ、そのバネ134の上端は、右方のトラン
スミッションケース17に取り付けられたブラケット1
35に取り付けられている。これにより、ロック部材1
30の前端はバネ134により上方に付勢されている。
また、アクセルレバー100をアイドリング位置Aより
も燃料減少方向に操作すると、ロック部材130の後端
はボーデンワイヤ126により引き上げられることか
ら、ロック部材130の前端は図1において仮想線で示
すように下方に移動する。そのロック部材130の前端
は、各操作ペダル82、83、88と各コントロールバ
ルブ86、87、90とを連結するリンク85、87、
89の上方に位置するロックプレート130aにより構
成されている。各リンク85、87、89には、そのロ
ックプレート130aの前後に位置するフランジが設け
られることで、下方に移動したロックプレート130a
が嵌まり込む凹部85a、87a、89aが形成されて
いる。これにより、アクセルレバー100をアイドリン
グ位置Aよりも燃料減少方向に操作して停止位置Cに位
置決めすると、各リンク85、87、89の動きがロッ
ク部材130により阻止され、操作ペダル82、83、
88は操作不能にロックされる。よって、オペレータが
運転室から降車する際にエンジン35を停止させること
で、荷役装置5、6が誤動作するのを防止できる。
【0028】前記ブレーキ装置13は、図9に示すよう
に、各トランスミッションケース16、17の内部にお
いて、横孔43を有するブロック40、41を備えてい
る。図9、図10に示すように、そのブロック40、4
1の下部には切欠42が形成され、この切欠42に前記
ブレーキディスク24、25の上部が挿入されている。
また、各ブロック40、41の横孔43に一対のブレー
キパッド44、45と押し付け部材46とが挿入されて
いる。その一対のブレーキパッド44、45の間にブレ
ーキディスク24、25が配置される。また、各ブラケ
ット40、41には縦孔47が形成され、この縦孔47
にカム軸48が縦軸中心に回転可能に挿入されている。
このカム軸48は前記押し付け部材46に対抗するカム
面49を有する。
【0029】図10の(1)に示すように、カム面49
と押付部材46とが離れた状態ではブレーキディスク2
4、25は回転可能である。この状態からカム軸48が
回転し、図10の(2)に示すようにカム面49が押し
付け部材46を押し付けた状態では、ブレーキディスク
24、25はブレーキパッド44、45により挟まれて
回転を阻止される。
【0030】各カム軸48の上端に制動用ブレーキアー
ム50、51がボルト52により取り付けられている。
図6に示すように、両ブレーキアーム50、51は連結
機構54を介しブレーキペダル53に連結されている。
そのブレーキペダル53は車体2の右方に配置され、右
方のトランスミッションケース17の内側面に左右横軸
55中心に回転可能に連結されている。
【0031】その連結機構54は、イコライザ56と、
第1リンクロッド69と、中間リンク57と、第2リン
クロッド58とを有する。
【0032】そのイコライザ56は、ブレーキ操作力を
右方のブレーキアーム51と左方のブレーキアーム50
とに等分配するためのブロックにより構成され、その中
心部に前後方向に沿う連結ロッド59が挿通されてい
る。この連結ロッド59の前端には2股部が設けられ、
この2股部はブレーキペダル53に左右横軸中心に相対
回転可能に連結され、その後端にはイコライザ56から
の抜け止め用のフランジ61が設けられている。そのフ
ランジ61とイコライザ56との間には圧縮コイルバネ
62が介在されている。このバネ62は、通常のブレー
キ操作の際には圧縮されることはなく、駐車する際に、
ブレーキペダル53をさらに踏み込んで駐車位置とする
ことで圧縮される。そのブレーキペダル53の駐車位置
までの踏み込み後に、車体に縦軸まわりに回転可能に取
り付けられたロックレバーRを、図6において矢印方向
に回転させることで、ブレーキペダル53の踏み込み解
除方向への動きを阻止することができ、これにより、駐
車ブレーキ機能を奏することができる。
【0033】その第1リンクロッド69は前後方向に沿
い、その前端には2股部が設けられ、この2股部はイコ
ライザ56の左端部に縦軸63中心に相対回転可能に連
結されている。また、第1リンクロッド69の後端にも
2股部が設けられ、この2股部は右方のブレーキアーム
51に縦軸64中心に相対回転可能に連結されている。
右方のブレーキアーム51は前記カム軸48から左方に
向かって突出し、その縦軸64とカム軸48とを結ぶ線
分は第1リンクロッド69に略直交するものとされ、ブ
レーキ操作力の伝達効率の向上が図られている。なお、
右方のブレーキアーム51と車体との間、及び、中間リ
ンク57と車体との間に、ブレーキ解除方向にブレーキ
ペダル53を付勢するバネ65が設けられている。
【0034】その中間リンク57は平面視L字形とさ
れ、左右方向に沿う部分57aと前後方向に沿う部分5
7bとを有し、車体に縦軸66中心に回転可能に連結さ
れている。その左右方向に沿う部分57aの右端が、イ
コライザ56の右端部に縦軸70中心に相対回転可能に
連結されている。
【0035】その第2リンクロッド58は左右方向に沿
い、その右端に2股部が設けられ、この2股部が中間リ
ンク57の後端に縦軸67中心に相対回転可能に連結さ
れている。この第2リンクロッド58の左端部にも2股
部が設けられ、この2股部は左方のブレーキアーム50
に縦軸68中心に相対回転可能に連結されている。左方
のブレーキアーム50はカム軸48から後方に向かって
突出し、その縦軸64とカム軸48とを結ぶ線分は第2
リンクロッド58に略直交するものとされ、ブレーキ操
作力の伝達効率の向上が図られている。
【0036】そのブレーキペダル53を踏み込むとイコ
ライザ56が前後方向に移動し、このイコライザ56の
前後方向移動により第1リンクロッド69が前後に移動
し、この第1リンクロッド69の移動により右方のブレ
ーキアーム51が回転し、このブレーキアーム51の回
転により右方の走行系駆動装置12が制動される。
【0037】また、ブレーキペダル53の踏み込みによ
るイコライザ56の前後方向移動により中間リンク57
が縦軸66回りに揺動する。この中間リンク57の揺動
により第2リンクロッド58が左右方向に移動し、この
第2リンクロッド58の左右方向移動により左方のブレ
ーキアーム50が回転し、このブレーキアーム50の回
転により右方の走行系駆動装置11が制動される。
【0038】なお、ブレーキペダル53、中間リンク5
7、各ブレーキアーム50、51は軸中心に回転し、連
結ロッド59、第1リンクロッド69、第2リンクロッ
ド58は直線的に移動することから、これら部材53、
57、50、51、59、69、58の動きには多少の
遊びがあるものとされている。
【0039】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではない。例えばヘッドガードの回転中心を、ヘッド
ガードの前部に配置するようにしてもよい。また、スキ
ッドステアローダ以外の荷役車両にも本考案は適用でき
る。
【0040】
【考案の効果】本考案のヘッドガード付荷役車両によれ
ば、ヘッドガードの開閉の際にヘッドガードとアクセル
レバーとが干渉することはなく、また、ヘッドガードに
大きな開口を設ける必要がないので車体側から運転室に
伝わる騒音を低減でき、また、アクセルレバーを円滑に
操作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のスキッドステアローダの構成
説明用側面図
【図2】本考案の実施例のスキッドステアローダの構成
説明用平面図
【図3】本考案の実施例のスキッドステアローダのアク
セルレバーの部分平断面図
【図4】本考案の実施例のスキッドステアローダの側面
【図5】本考案の実施例のスキッドステアローダのアク
セルレバーの部分斜視図
【図6】本考案の実施例のスキッドステアローダの構成
説明用平面図
【図7】図6のVII‐VII線断面図
【図8】本考案の実施例のスキッドステアローダの構成
説明用側面図
【図9】本考案の実施例のスキッドステアローダのブレ
ーキ装置の部分正断面図
【図10】本考案の実施例のスキッドステアローダのブ
レーキ装置の部分平断面図
【符号の説明】
2 車体 9 ヘッドガード 35 エンジン 100 アクセルレバー 111 中継部材 112 ローラ 117 燃料供給量コントロール部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と、この車体に開閉可能に取り付け
    られたヘッドガードと、その車体に搭載されたエンジン
    のアクセルレバーとを備える荷役車両において、そのア
    クセルレバーはヘッドガードに横軸中心に回転可能に取
    り付けられ、その車体に中継部材が横軸中心に回転可能
    に取り付けられ、その中継部材にローラが横軸中心に回
    転可能に取り付けられると共にエンジンの燃料供給量コ
    ントロール部材が連結され、そのローラとアクセルレバ
    ーとが当接することでアクセルレバーと燃料コントロー
    ル部材とが連動することを特徴とするヘッドガード付荷
    役車両。
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