JP2576733Y2 - 開口パネルの補強構造 - Google Patents

開口パネルの補強構造

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JP2576733Y2
JP2576733Y2 JP1992060231U JP6023192U JP2576733Y2 JP 2576733 Y2 JP2576733 Y2 JP 2576733Y2 JP 1992060231 U JP1992060231 U JP 1992060231U JP 6023192 U JP6023192 U JP 6023192U JP 2576733 Y2 JP2576733 Y2 JP 2576733Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築物の壁部に出入口
などの開閉機構を設けるために用いられる開口パネルの
補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、住宅建築工法の一種であるパネ
ル工法においては、建築物の壁部を複数の壁パネルを連
結することによって構成する。この場合、壁部に出入口
や窓などのような開閉機構を設置するため、壁パネルを
組合せて開口部を形成する必要がある。
【0003】ところで、近年においては、工業化推進の
目的から複数の壁パネルを工場段階においてサブアセン
ブリし、大型の壁パネルを形成することによって、現場
施工の簡略化,工期の短縮化が図られるようになってお
り、開口部を有する壁パネルにおいても同様にサブアセ
ンブリ化することが必要となる。この場合、開口両側に
壁パネルがある場合にはそれ程問題はないが、開口両側
に壁パネルがなく、木枠のみとなる場合に特に考慮の必
要がある。
【0004】図6(A)はこのような開口部を有する開
口パネルの一例を示している。
【0005】図示のように、開口パネル10は上部位置
に小壁パネル12を有しており、その小壁パネル12の
下端面に水平木枠片14が当接固定されている。そし
て、この水平木枠片14の両端部にはそれぞれ直立木枠
片16a及び16bが固定されている。この直立木枠片
16a、16bは水平木枠片14に対しほぼ直角の角度
をなすように固定されている。
【0006】また、上記のように小壁パネル12と3本
の木枠片14、16a、16bから形成された開口パネ
ルには、両直立木枠片16a及び16bの補強を行うた
め底部枠18が設けられている。この底部枠18は2本
の直立木枠片16a及び16bの下端間に設置され、そ
れらの間隔を一定に保持するように機能している。
【0007】そして、このようにして形成された開口パ
ネルは、1つの壁パネルとして取扱うことができ、他の
壁パネルとの間で連結金具等を用いて連結するいわゆる
新接合の施工が可能となるものである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記開
口パネル10は、通常の壁パネルと異なり広い開口部を
有しているため、その開口部の周囲を構成する木枠片1
4,16a,16bの部分は強度的に非常に弱くなって
いる。すなわち、小壁パネル12の部分については通常
の壁パネルと同様の構成を有しているので、工場から建
築現場までの搬送時において簡単に破損することがなく
特に補強は必要ではない。
【0009】しかしながら木枠片、特に直立木枠片16
a及び16bの部分は表面ボードなどで補強されていな
いので、外部から衝撃が加えられたような場合には破損
し易い状態にある。すなわち、図5(B)に示したよう
に中間位置で折れてしまうというおそれがある。
【0010】従って、運搬時には直立木枠片16a、1
6bの部分に衝撃や荷重が加わることのないように慎重
な輸送作業を行う必要があり、大量の壁パネルを輸送す
る際に非常に不便であるという問題があった。
【0011】また、開口部に取付けられる木枠は、それ
自体が開口部の仕上材となるもので、その表面に傷を付
けることなく補強する必要もある。
【0012】本考案は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであり、その目的は、開口パネル
の強度、特に運搬時に加えられる衝撃や荷重によって容
易に破損することのない強度を簡単な構造によって得る
ことができる、しかも木枠に傷を付けることのないよう
に補強できる開口パネルの補強構造を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の開口パネルの補強構造は、建築物壁部に
形成される開口部上部壁を形成する小壁パネルと、 該小
壁パネルの一方の側辺とほぼ同様の長さを有し該一方の
側辺の端面に当接して固定された水平木枠片及び該水平
木枠片の両端部に水平木枠片に対しほぼ垂直に伸長させ
て一端が固定された2本の直立木枠片の少なくとも3本
の木枠片とを有する開口パネルの補強構造において、
記2本の直立木枠片の他端部間に設置され該直立木枠片
相互の間隔を一定に保持する底部枠と、 前記2本の直立
木枠片のそれそれの内側面のほぼ全長に当接固定された
金属製の補強芯材と、 前記2つの補強芯材の一方側の上
部位置と他方側の下部位置との間及び他方側の上部位置
と一方側の下部位置との間のそれそれを張力調整可能な
ターンバックルを介して連結した補強筋とを有すること
を特徴とする。 請求項2の開口パネルの補強構造は、
築物壁部に形成される開口部の上部壁を形成する小壁パ
ネルと、 該小壁パネルの一方の側辺とほぼ同様の長さを
有し該一方の側辺の端面に当接して固定された水平木枠
片及び該水平木枠片の両端部に水平木枠片に対しほぼ垂
直に伸長させて一端が固定された2本の直立木枠片の少
なくとも3本の木枠片とを有する開口パネルの補強構造
において、 前記2本の直立木枠片の他端部間に設置され
該直立木枠片相互の間隔を一定に保持する底部枠と、
記2本の直立木枠片のそれそれの内側面のほぼ全長に当
接固定された金属製の補強芯材と、 前記2つの補強芯材
の一方側の上部位置と他方側の下部位置との間及び他方
側の上部位置と一方側の下部位置との間のそれぞれをク
ランプを介して所定の張力をもって連結した補強筋と、
を備えたことを特徴とする。 請求項3の開口パネルの補
強構造は、建築物壁部の開口部上部壁を形成する小壁パ
ネルと、該小壁パネルの一方の側辺とほぼ同様の長さを
有し該一方の側辺の端面に当接して固定された水平木枠
片及び該水平木枠片の両端部にほぼ垂直方向に伸長させ
て一端が固定された2本の直立木枠片の少なくとも3本
の木枠片と有する開口パネルの補強構造において、前記
2本の直立木枠片の他端部間に設置され該直立木枠片相
互の間隔を一定に保持する底部枠と、前記2本の直立木
枠片のそれそれの内側面のほぼ全長に当接固定された金
属製の補強芯材と、前記2本の補強芯材の一方の上部位
置と他方の下部位置との間及び他方の上部位置と一方の
下部位置との間をそれそれ所定の張力をもって連結する
補強筋と、該2本の補強筋のそれそれの中間位置に設け
られて補強筋の長さを調整可能なターンバックル及び補
強筋の弛緩・緊張を選択設定可能なクランプと、を備え
ることを特徴とする。
【0014】また、請求項の開口パネルの補強構造
は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記直立木枠片
の内側面に長さ方向にわたって凹溝を形成し、前記補強
芯材を前記凹溝内で固定することを特徴とする。
【0015】
【作用】上記請求項1の開口パネルの補強構造によれ
ば、強度の最も弱い2本の直立木枠片の部分には、補強
芯材が固定されている。この補強芯材は金属製部材にて
構成されており各直立木枠片の内側面のほぼ全長に亘っ
て当接されている。従って、この補強芯材によって直立
木枠片の直線性が保たれるので、外部からの衝撃によっ
ては簡単に折れるおそれがない。
【0016】また、2つの補強芯材間には、補強筋がタ
ーンバックルを介してつながれており、その張力はター
ンバックルの作用、すなわち一方向への回転動作により
補強筋をターンバックル側に引き寄せ張力を増加させる
ことができる。従って、2本の補強芯材によって直立木
枠片の直線性を維持することができるのに加え、開口部
の周囲を形成する水平木枠片、直立木枠片及び底部枠の
全体の構造強度をより強固なものとすることができる。
さらに、ターンバックルはその回転動作によって徐々に
張力を増加させあるいは減少させることができるので、
任意にその張力の微調整を行うことも可能である。 その
結果、直立木枠片の直線性を維持するのに加え、開口部
の周囲を形成する水平木枠片、直立木枠片及び底部枠の
全体の構造強度が補強筋の張力によってより強固なもの
とされている。 これにより、開口パネルの強度の弱い開
口部周囲に運搬時の衝撃等に耐え得る十分な強度を付加
することができ運搬時の破損を有効に防止することがで
きる。さらには建築現場における設置作業中における破
損の防止機能も奏することができる。
【0017】請求項2の開口パネルの補強構造によれ
ば、2つの補強芯材間には、補強筋がクランプを介して
所定の張力をもってつながれている。この補強筋は2つ
の補強芯材間を対角線状にクロスするように張架されて
おり、クランプによって良好な張力を簡単に得ることが
できる。従って、2本の補強芯材によって直立木枠片の
直線性を維持するのに加え開口部の周囲を形成する水平
木枠片、直立木枠片及び底部枠の全体の構造強度をより
強固なものとしている。
【0018】請求項3の開口パネルの補強構造によれ
ば、2つの補強芯材間には、補強筋がクランプ及びター
ンバックルを介してつながれている。この補強筋は2つ
の補強芯材間を対角線状にクロスするように張架されて
おり、クランプによって弛緩状態から緊張状態に簡単に
調整することができる。
【0019】更に、補強筋の張り状態をターンバックル
によって微調整することができ、開口パネルのサイズの
相違に対応して常に補強筋の良好な長さを確保すること
ができる。例えば、まず、2本の補強筋を弛緩状態で2
本の補強芯材に架設し、次にクランプを締め所定の緊張
状態とする。そして、最後にターンバックルによって張
力の微調整を行い、的確な張り状態とすることができ
る。
【0020】また、請求項の開口パネルの補強構造に
あっては、補強芯材を直立木枠片の凹溝内で固定するた
め、直立木枠片の表面を傷付けることなく取付けができ
る。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例につい
て詳細に説明する。
【0022】図1は本考案の実施例に係る補強構造を付
加した開口パネルの正面図を示している。
【0023】なお、図6に示した従来の開口パネルと同
様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0024】図において、2本の直立木枠片16a及び
16bの内側面にはそれぞれ補強芯材20a及び20b
が固定されている。
【0025】図2(A)及び(B)はこの補強芯材20
の構造を示す斜視図であり、それぞれ異なる方向から見
た図を示している。
【0026】この補強芯材20は十分な強度を有する金
属材料にて構成されており、全体として角パイプ状に形
成されている。
【0027】そして、一方の側面には後述する補強筋を
張架するためのプレート体22が上下位置にそれぞれ取
り付けられている。なお、この上下のプレート体22a
及び22bにはそれぞれ貫通孔24が形成されている。
【0028】このプレート体22aと対向する側の側
面、すなわち直立木枠片16にそれぞれ当接される側の
面には略長方形状の断面形状を有する平鋼26が溶接な
どによって固着されている。この平鋼26は、直立木枠
片16の内側面に予め形成された凹溝に嵌め込まれるも
のであり、この平鋼26の嵌込みによって固着状態の安
定化がより向上するものである。なお、直立木枠片16
の内側面に形成される凹溝は直立木枠片16を後に隣接
する壁パネルに固定するためのものを用いることが好適
であり、そのような凹溝を形成しない場合には別途その
製造作業が行われることとなる。
【0029】さらに、上記平鋼26及びその平鋼26の
固着された外側面の所定箇所には貫通孔28が形成され
ている。また、この貫通孔に対向する外側面にもそれぞ
れやや大きめの貫通孔30が形成されている。これら貫
通孔28及び30は、補強芯材20を直立木枠片16に
しっかりと固定するためにねじなどを螺入するための穴
である。
【0030】図3はそれら貫通孔28、30の部分で補
強芯材20を切断した水平断面図が示されている。
【0031】図示のように、平鋼26を直立木枠片16
の凹溝に嵌め込んだ状態でねじ32を貫通孔30側から
挿入し、さらに貫通孔28を通して直立木枠片(図示せ
ず)にねじ込むものである。
【0032】図4は補強芯材20の取付状態を示す部分
斜視図であり、直立木枠片16に形成された凹溝17に
平鋼26の部分が嵌め込まれ、その状態でねじ32が螺
入される。これにより、補強芯材20は直立木枠片18
にしっかりと固定される。
【0033】次に、図1に示したように固定された補強
芯材20a及び20bの間には2本の補強筋34及び3
6が掛け渡されている。この補強筋34及び36には、
その途中位置にクランプ38及びターンバックル39が
それぞれ配されている。
【0034】図5(A)及び(B)は、クランプ38及
びターンバックル39の構成及び動作、同図(C)は、
各補強筋34、36の両端に設けられた鍵部40の構成
をそれぞれ示している。
【0035】クランプ38の構成は、周知のクランプの
構成と同様であり、操作部38aを回動させることによ
り補強筋34、36を引き寄せ、或いは緩める動作を行
うことができる。図(B)にて、鎖線にて示した状態が
弛緩状態で、実線にて示した状態が緊張状態である。
【0036】一方、ターンバックル39についても周知
のターンバックルの構成と同様であり、ターンバックル
本体39aの一端に形成された雌ねじ貫通孔39bに補
強筋34のねじ切りされた一端34aが螺入されてい
る。そして、これをナット41で係止している。従っ
て、ターンバックル本体39aを回転させて補強筋の長
さ調整を行い、更にナット41の回転動作によりナット
41をターンバックル本体39aに当接させ、ターンバ
ックル本体39aの位置ずれを防止することができる。
【0037】本実施例で特徴的なことは、クランプ38
とターンバックル39とを補強筋を介することなく連結
したことであり、リング状部材43にて双方を直接連結
している。すなわち、クランプ38は先端部に設けた屈
曲アーム38aを引掛け係止することにより、ターンバ
ックル39は先端部39cをリング状部材43の貫通孔
43aに挿入した状態で溶接することにより、それぞれ
共通のリング状部材43と結合している。このような構
成により、クランプ38とターンバックル39とをセッ
トとして補強筋34、36に取り付けることができ取り
付け作業の迅速化が図られる。また、同図(C)に示し
た鍵部40は、先端が所定角度屈曲されて形成されてお
り、この鍵部40を上述したプレート体22a、22b
の貫通孔24に挿通させ、補強筋34、36を係止させ
るものである。なお、補強筋34及び36の長さは、ク
ランプ38の締付け動作及びターンバックル39の微調
整を行うことのみによって両補強芯材20a、20bを
適切な強さによって引っ張り動作することのできる長さ
に調整されている。従って、補強筋34、36の締付け
作業は、クランプ38のワンタッチ動作とターンバック
ル39の回転動作という簡単な動作によって終了するも
のである。
【0038】また、両直立木枠片16a、16bの下端
部にはそれらの内側面間に底部枠18が設置されてい
る。この底部枠18の機能は、図6に示した従来例の場
合と同様である。
【0039】上記実施例によれば、角パイプとして形成
された強度の高い補強芯材20a、20bにより、直立
木枠片16a、16bはその直線状態が安定して保たれ
る。すなわち、外部から直立木枠片16a、16bに衝
撃が加わった場合でも、補強芯材20a、20bの強度
によってそれらが屈曲することが有効に防止される。従
って、その衝撃によって折れたり変形したりする破損状
態を有効に回避することができる。
【0040】更に、2本の補強芯材20aと20bは、
補強筋34及び36によって対角線方向に内方へ所定の
力で引っ張られた状態にあり、これにより直立木枠片1
6a、16b及び水平木枠片14、底部枠18からなる
四角形の枠体構造も対角線方向に引っ張られて強固な構
造体となっている。従って、開口パネル10のうち強度
の弱い開口部周囲の構造部に、運搬や施工時に加えられ
る衝撃や荷重に十分耐えることのできる強度が与えられ
ている。
【0041】そして、本考案の特徴的事項であるクラン
プ38とターンバックル39の機能により、開口パネル
に多少の寸法上の相違がある場合でも簡単かつ迅速な作
業によって、補強筋34、36による補強芯材20a、
20bへの適切な引張り力を確保することも可能となっ
ている。
【0042】なお、本考案は上記構成に限定されるもの
ではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形が可能で
ある。例えば、補強芯材20を角パイプ状に形成した
が、このような構成に限られず、十分な強度を得ること
のできる構造であれば1本の鋼材を用いることも可能で
ある。また、補強芯材20の一方の側面には平鋼26を
取り付けたが、必ずしもこの平鋼26を設ける必要はな
く角パイプの側面をそのまま直立木枠片16の内側面に
当接させて固定することも可能である。
【0043】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1の開口パ
ネルの補強構造によれば、強度の最も弱い2本の直立木
枠片の部分には、補強芯材が固定されている。この補強
芯材は金属製部材にて構成されており各直立木枠片の内
側面のほぼ全長に亘って当接されている。従って、この
補強芯材によって直立木枠片の直線性が保たれるので、
外部からの衝撃によっては簡単に折れるおそれがない。
また、2つの補強芯材間には、補強筋がターンバックル
を介してつながれており、その張力はターンバックルの
作用、すなわち一方向への回転動作により補強筋をター
ンバックル側に引き寄せ張力を増加させることができ
る。従って、2本の補強芯材によって直立木枠片の直線
性を維持することができるのに加え、開口部の周囲を形
成する水平木枠片、直立木枠片及び底部枠の全体の構造
強度をより強固なものとすることができる。 さらに、タ
ーンバックルはその回転動作によって徐々に張力を増加
させあるいは減少させることができるので、任意にその
張力の微調整を行うことも可能である。 その結果、直立
木枠片の直線性を維持するのに加え、開口部の周囲を形
成する水平木枠片、直立木枠片及び底部枠の全体の構造
強度が補強筋の張力によってより強固なものとされてい
る。 これにより、開口パネルの強度の弱い開口部周囲に
運搬時の衝撃等に耐え得る十分な強度を付加することが
でき運搬時の破損を有効に防止することができる。さら
には建築現場における設置作業中における破損の防止機
能も奏することができる。
【0044】請求項2の開口パネルの補強構造によれ
ば、2つの補強芯材間には、補強筋がクランプを介して
所定の張力をもってつながれている。この補強筋は2つ
の補強芯材間を対角線状にクロスするように張架されて
おり、クランプによって良好な張力を簡単に得ることが
できる。従って、2本の補強芯材によって直立木枠片の
直線性を維持するのに加え開口部の周囲を形成する水平
木枠片、直立木枠片及び底部枠の全体の構造強度をより
強固なものとしている。
【0045】請求項3の開口パネルの補強構造によれ
ば、2つの補強芯材間には、補強筋がクランプ及びター
ンバックルを介してつながれている。この補強筋は2つ
の補強芯材間を対角線状にクロスするように張架されて
おり、クランプによって弛緩状態から緊張状態に簡単に
調整することができる。 更に、補強筋の張り状態をター
ンバックルによって微調整することができ、開口パネル
のサイズの相違に対応して常に補強筋の良好な長さを確
保することができる。例えば、まず、2本の補強筋を弛
緩状態で2本の補強芯材に架設し、次にクランプを締め
所定の緊張状態とする。そして、最後にターンバックル
によって張力の微調整を行い、的確な張り状態とするこ
とができる。
【0046】また、請求項4の開口パネルの補強構造に
あっては、補強芯材を直立木枠片の凹溝内で固定するた
め、直立木枠片の表面を傷付けることなく取付けができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る補強構造を付加した開口パネルの
正面図である。
【図2】(A)及び(B)は実施例に用いた補強芯材の
構成をそれぞれ異なる方向から見た斜視図である。
【図3】実施例に係る補強芯材の概略部分断面図であ
る。
【図4】補強芯材の取付状態を示す部分斜視図である。
【図5】(A)、(B)及び(C)はそれぞれ補強筋に
設けられるクランプ及びターンバックルの構成図、動作
説明図及び補強筋の端部の構成を示す説明図である。
【図6】(A)及び(B)は従来の開口パネルの運搬時
の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 開口パネル 14 水平木枠片 16 直立木枠片 17 凹溝 18 底部枠 20 補強芯材 34,36 補強筋 38 クランプ 39 ターンバックル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/00 E04B 1/24 E04B 1/26 E04B 2/56

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物壁部に形成される開口部上部壁を
    形成する小壁パネルと、 該小壁パネルの一方の側辺とほぼ同様の長さを有し該一
    方の側辺の端面に当接して固定された水平木枠片及び該
    水平木枠片の両端部に水平木枠片に対しほぼ垂直に伸長
    させて一端が固定された2本の直立木枠片の少なくとも
    3本の木枠片とを有する開口パネルの補強構造におい
    て、 前記2本の直立木枠片の他端部間に設置され該直立木枠
    片相互の間隔を一定に保持する底部枠と、 前記2本の直立木枠片のそれぞれの内側面のほぼ全長に
    当接固定された金属製の補強芯材と、 前記2つの補強芯材の一方側の上部位置と他方側の下部
    位置との間及び他方側の上部位置と一方側の下部位置と
    の間のそれそれを張力調整可能なターンバックルを介し
    て連結した補強筋とを有することを特徴とする開口パネ
    ルの補強構造。
  2. 【請求項2】 建築物壁部に形成される開口部の上部壁
    を形成する小壁パネルと、 該小壁パネルの一方の側辺とほぼ同様の長さを有し該一
    方の側辺の端面に当接して固定された水平木枠片及び該
    水平木枠片の両端部に水平木枠片に対しほぼ垂直に伸長
    させて一端が固定された2本の直立木枠片の少なくとも
    3本の木枠片とを有する開口パネルの補強構造におい
    て、 前記2本の直立木枠片の他端部間に設置され該直立木枠
    片相互の間隔を一定に保持する底部枠と、 前記2本の直立木枠片のそれそれの内側面のほぼ全長に
    当接固定された金属製の補強芯材と、 前記2つの補強芯材の一方側の上部位置と他方側の下部
    位置との間及び他方側の上部位置と一方側の下部位置と
    の間のそれそれをクランプを介して所定の張力をもって
    連結した補強筋と、 を備えたことを特徴とする開口パネルの補強構造。
  3. 【請求項3】 建築物壁部の開口部上部壁を形成する小
    壁パネルと、 該小壁パネルの一方の側辺とほぼ同様の長さを有し該一
    方の側辺の端面に当接して固定された水平木枠片及び該
    水平木枠片の両端部にほぼ垂直方向に伸長させて一端が
    固定された2本の直立木枠片の少なくとも3本の木枠片
    と有する開口パネルの補強構造において、 前記2本の直立木枠片の他端部間に設置され該直立木枠
    片相互の間隔を一定に保持する底部枠と、 前記2本の直立木枠片のそれそれの内側面のほぼ全長に
    当接固定された金属製の補強芯材と、 前記2本の補強芯材の一方の上部位置と他方の下部位置
    との間及び他方の上部位置と一方の下部位置との間をそ
    れそれ所定の張力をもって連結する補強筋と、 該2本の補強筋のそれそれの中間位置に設けられて補強
    筋の長さを調整可能なターンバックル及び補強筋の弛緩
    ・緊張を選択設定可能なクランプと、 を備えることを特徴とする開口パネルの補強構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記直立木枠片の内側面に長さ方向にわたって凹溝を形
    成し、 前記補強芯材を前記凹溝内で固定することを特徴とする
    開口パネルの補強構造。
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