JP2576699B2 - 軽量h形鋼の矯正方法 - Google Patents

軽量h形鋼の矯正方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軽量H形鋼の製造工
程において、H形鋼に発生したねじれ変形の形状改善を
行う矯正方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来この種の矯正方法としては、次に述べ
る矯正装置によって行われるものが一般に知られてい
る。
【0003】この従来の矯正装置は、図11に示すように
H形鋼における上フランジ20の上端面に当接している上
外ロール21および下フランジ22の下端面に当接している
下外ロール23と、H形鋼におけるウエブ24を挟んだ両側
位置に配設されて、上フランジ20の下端面に当接してい
る二個の内ロール25, 26およびH形鋼におけるウエブ24
を挟んだ両側位置に配設されて、下フランジ22の上端面
に当接している二個の内ロール27, 28とを備えてなって
いる。
【0004】そして前述した各ロールを圧下することに
より、曲り,反り,ねじれを矯正している。即ち曲り変
形の矯正は、内ロール25と内ロール27との圧下力操作に
よって行う。また反り変形の矯正は、内ロール27と内ロ
ール28との圧下力操作によって行う。さらにねじれ変形
の矯正は、対角線上に対向する内ロール25, 28と、対角
線上に対向する内ロール26, 27との圧下力操作によって
行う。
【0005】
【この発明が解決しようとする課題】しかし従来のねじ
れ矯正方法では、ねじれ変形量を小さくすることはでき
るが、完全にねじれ変形を矯正することはできない。
【0006】また曲り変形およびねじれ変形した形鋼の
形状を矯正する際に、曲り変形を矯正することで、ねじ
れ変形が大きくなってしまう。さらにねじれ変形を矯正
することで曲り変形および反り変形を発生させてしまう
ことがある。
【0007】そして前述したように、二つ以上の形状不
良が発生した時に、ねじれ変形を完全に矯正しない限
り、形状不良は解決しない。またH形鋼のねじれ変形を
直したことにより、新たに曲り変形と反り変形とが現れ
ることもある。
【0008】このように形鋼における曲りおよび反り変
形は一方向の単純な形状不良であるが、そこにねじれ変
形が含まれると形状不良が複雑なものとなって、形鋼の
形状改善が非常に困難なものになる。
【0009】従って従来から、ねじれ変形を完全に矯正
した状態を作ることができ、それから曲りおよび反り変
形を矯正させることのできる矯正方法が望まれていた。
【0010】なお従来から形鋼の矯正としては、例えば
特公昭50-39624号公報, 特開昭54-123565 号公報, 特開
昭57-193232 号公報, 特公昭58-37048号公報に示されて
いるように、前述した理由からねじれ変形を完全に矯正
することができないと共に、矯正装置やそのロール形状
を複雑なものにする傾向であって高価なものとなってし
まう。
【0011】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的はねじれ変形を容易かつ完全に矯正
することができ、これに伴い曲りおよび反り変形も容易
に矯正できるようになり、しかも矯正装置を簡単な構造
にすることのできる軽量H形鋼の矯正方法を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明による矯正方
法,即ちH形鋼の上下フランジをそれぞれ別々に、フラ
ンジ長手方向における同一位置で、外ロールと、H形鋼
のウエブを挟んだ両側位置に配設された二個の内ロール
とで上下から挟んで押圧して行う矯正方法は、前記一方
のフランジに当接した一方側内ロールのフランジへの当
接位置を、前記外ロールの当接位置から、H形鋼の進行
方向に対して前後の方向へ所定距離だけずらした位置と
することによって、この内ロールが当接している側であ
るフランジの上下面に加わる引張り力を変化させ、この
フランジへH形鋼に発生したねじれ変形方向とは逆の方
向に反り変形力を加えて行うこととする。
【0013】そして前記一方側の内ロールが当接してい
るフランジに反り変形力を加えることにより、ねじれ変
形の方向とは逆の方向へ積極的に変形力を加えること
で、H形鋼のねじれ変形を解消するものである。
【0014】
【実施例】以下、この発明の軽量H形鋼の矯正方法を、
図示する実施例によって説明する。
【0015】まずこの発明の軽量H形鋼の矯正方法を実
施する矯正装置について述べると、矯正装置1(図1〜
図3参照)は、H形鋼製作工程の後段で、H形鋼2にお
ける上フランジ3の上端面に当接している上外ロール4
と、下フランジ5の下端面に当接している下外ロール6
と、H形鋼2におけるウエブ7を挟んだ両側位置に配設
されており、上フランジ3の下端面に当接している二個
の内ロール8, 9と、H形鋼2におけるウエブ7を挟ん
だ両側位置に配設されており、下フランジ5の上端面に
当接している二個の内ロール10, 11とを備えてなってい
る。
【0016】また内ロール8, 9と、内ロール10, 11と
は、H形鋼2の進行方向に対して前後の方向へ所定距離
aだけ移動自在となっている。
【0017】そして上外ロール4または下外ロール6の
H形鋼2へのH形鋼長手方向における当接位置に対し
て、内ロール8, 9と内ロール10, 11との何れかを、H
形鋼2の進行方向前後へ+aまたは−aの距離だけずら
すことで、H形鋼2のねじれ変形を矯正できるように構
成されている。なお反りおよび曲り変形は,ねじれ変形
を矯正した後に矯正すれば良い。
【0018】このような構成からなる矯正装置1を使用
して、この発明の方法によるねじれ変形の矯正を施すに
は、内ロール8, 9および内ロール10, 11における何れ
か一つのロール,ここでは内ロール10を、H形鋼2の進
行方向前後に、+aおよび−a(ここではa=5mmとす
るが、0〜5mmの間で調整する)だけ移動させる(図3
参照)ことで行われる。
【0019】この時に、内ロール10を+側へ移動させる
ことで右ねじれの矯正が、また−側に移動することで左
ねじれの矯正が、曲りおよび反り変形を再発させること
なく完全に行うことができる。
【0020】次に内ロール10を+aだけ移動させること
で、右ねじれが矯正できることを説明する。
【0021】ここで、四個の内ロールにおける内ロール
10だけを移動させることは、内ロール9が当接している
下フランジ5に加わる圧下力位置,即ち上方からの圧下
力位置と下方からの圧下力位置とを、図3に示すように
+aの距離だけずらすこととなる。
【0022】このことにより、常にH形鋼2は進行方向
へ引張り力を与えながら進行するため(図3参照)、下
フランジ5の外側面が内側面に比べ相対的に伸び(引張
り力)が発生し、また逆に内側面には圧縮力がかかる。
これは常にフランジ5の上下面には、引張り力が働いて
いるが、内側である上面の方が外側である下面よりも小
さいくなるためである。
【0023】つまり内ロール10が当接している側である
下フランジ5にのみに、上面が圧縮力で縮み下面が引張
り力で伸びた,所謂上反りの変形力を与える。そしてこ
のことにより、H形鋼2に対して、右ねじれの変形を矯
正する方向へ力が働く。
【0024】そして図4および図5に、以上のようなこ
の発明の矯正方法の実施状態と、従来の矯正方法の実施
状態とを比較した結果を示す。
【0025】ここで、表における曲り量は図6に示す距
離Lである。また反り量は図7に示す距離Lである。さ
らにねじれ量は図8に示す距離Lである。そしてこのね
じれ量は、図9に示すようにH形鋼2を、スキット12上
に設置した状態で測定したものである。
【0026】なおこの発明の矯正方法を行う時に考えら
れる問題点としては、上反りの変形力を与えることで併
発するフランジ変形である。しかし図3に示した状態を
想定する時のx量は、100 %塑性変形したとしてx=0.
047mm となる。これは、フランジ厚2.3mm 以上に対し
て、または両フランジ間の距離,即ちH形鋼2の高さに
対して0.047mm の極微量であり、軽量H形鋼の公差には
十分に満足する範囲である。
【0027】またこの実施例ては、各内ロールにおける
内ロール10を移動自在にしたものを示したが、同様に各
内ロール8, 9, 11についても同様の効果を得ることが
できる。さらにこの発明の内ロール10は、H形鋼2の進
行方向へ平行移動させたが、図10に示すように旋回移動
においても、前述したと同様な傾向が得られる。
【0028】
【発明の効果】この発明の矯正方法によれば、従来技術
で小さくすることしかできずに完全矯正が不可能であっ
たねじれ変形を、内ロールの移動により、他の形状不良
および寸法不良を併発せず、容易かつ完全に矯正するこ
とが可能となった。
【0029】またこの発明の矯正方法によれば、ねじれ
変形を完全に矯正することができるので、他の曲りおよ
び反り変形による形状不良の矯正も円滑に行うことがで
きるようになる。
【0030】さらに内ロールをH形鋼の進行方向へ移動
させるだけの簡単な構造の矯正装置とすることができ
て、しかもH形鋼のねじれ変形を確実に矯正することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の矯正方法を実施する矯正装置を示す
概略正面図である。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
【図3】この発明の矯正方法における内ロールでの矯正
過程を示す概略図である。
【図4】この発明の矯正方法と従来の矯正方法との実施
結果を示す比較表である。
【図5】この発明の矯正方法と従来の矯正方法との実施
結果を示す比較表である。
【図6】H形鋼の曲り変形状態を示す概略図である。
【図7】H形鋼の反り変形状態を示す概略図である。
【図8】H形鋼のねじれ変形状態を示す概略図である。
【図9】H形鋼のスキット上への設置状態を示す概略斜
視図である。
【図10】この発明の矯正方法における内ロールでの圧下
状態の別態様を示す概略図である。
【図11】従来の矯正方法を実施する矯正装置を示す概略
正面図である。
【符号の説明】
1…矯正装置、2…H形鋼、3…上フランジ、4…上外
ロール、5…下フランジ、6…下外ロール、7…ウエ
ブ、8,9,10,11…内ロール。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H形鋼の上フランジおよび下フランジを
    それぞれ別々に、フランジ長手方向における同一位置
    で、外ロールと、前記H形鋼のウエブを挟んだ両側位置
    に配設されている二個の内ロールとで上下から挟んで押
    圧して行う軽量H形鋼の矯正方法において、前記一方の
    フランジに当接した一方側内ロールのフランジへの当接
    位置を、前記外ロールの当接位置から、前記H形鋼の進
    行方向に対して前後の方向へ所定距離だけずらした位置
    とし、このように前記一方側内ロールの当接位置をずら
    すことによって、この内ロールが当接している側である
    フランジの上下面に加わる引張り力を変化させ、このフ
    ランジへ前記H形鋼に発生したねじれ変形の方向とは逆
    の方向に反り変形力を加えてなることを特徴とする軽量
    H形鋼の矯正方法。
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