JPH08174069A - H形鋼の左右曲がり矯正方法 - Google Patents

H形鋼の左右曲がり矯正方法

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JPH08174069A
JPH08174069A JP32691794A JP32691794A JPH08174069A JP H08174069 A JPH08174069 A JP H08174069A JP 32691794 A JP32691794 A JP 32691794A JP 32691794 A JP32691794 A JP 32691794A JP H08174069 A JPH08174069 A JP H08174069A
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JP
Japan
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bending
horizontal
vertical
roll
straightening
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JP32691794A
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English (en)
Inventor
Shogo Tomita
省吾 冨田
Toshio Miyasato
寿夫 宮里
Kiyotaka Morioka
清孝 森岡
Yuji Matsuoka
雄二 松岡
Yoneaki Fujita
米章 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 H形鋼の左右曲がりを有効に矯正するH形鋼
の左右曲がり矯正方法を提供する。 【構成】 水平ロール12を含み、H形鋼1のウェブを
圧下することによって曲がりを矯正するローラ矯正機
に、H形鋼1のフランジ両側面を圧下する竪ロール11
及びそのウェブ高さ方向に竪ロール11を介して圧下力
を発生する装置を備え、ウェブ断面にウェブ圧下による
曲げ応力と竪ロール11による圧縮応力が負荷されるよ
うに、水平ロール12と竪ロール11とを水平ロール1
2の軸方向にオフセットして配置し、上下曲げと同時に
左右曲げを加えることによってH形鋼の左右曲がりを矯
正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、H形鋼のウェブを圧
下することによって曲がりを矯正するローラ矯正機によ
るH形鋼の左右曲がり矯正方法に関し、特に、熱間圧延
あるいは溶接により製造されたH形鋼の左右曲がり矯正
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延或いは溶接で製造されたままの
H形鋼は、全体的若しくは局部的に曲がりとか反りを生
じているために、冷間で真直に矯正した後出荷されるの
が普通である。冷間矯正方法としては、プレス矯正によ
るか、ローラ矯正による場合が多いが、前者では矯正前
の形状を見ながら押金具によって適宜に変形を加えるの
で、能率が悪く、大量生産に向かない。これに対して、
後者(ローラ矯正法)は多数のローラによりH形鋼に繰
り返し曲げを与えることによって真直にする方法であ
り、能率がよく、工場ではオンライン設備として設置、
使用されている。
【0003】しかしながら、従来の矯正機は本質的に上
下曲がりを矯正するものであって、図2に示すように左
右曲がりに対しては、H形鋼のローラ位置をその幅方向
に移動させることによって対処しているのみであり、矯
正効果が小さくプレス矯正に頼らざるを得ないのが現状
である。
【0004】図2の(a)は従来のロール矯正機を示し
た図であり、水平ロール12を片持ちする片持ち圧下機
構20と、水平ロール12を支持している軸の位置及び
水平ロール12の幅を調整する軸調整機構21とを備え
ている。図2の(b)は同図(a)の装置を上方からみ
た図であり、図においては、H形鋼1のウエブ3の高さ
が増大している個所Aがあると、その水平ロール12以
降のオフセットは左右曲げに矯正に寄与しなくなる。ま
た、水平ロール12がH形鋼の内面に接触している個所
Bにおいてはウェブ高さを増大させる力F1が作用す
る。図2の(c)は同図(b)の力の関係を示した図で
あり、水平ロール12によってH形鋼1のフランジ2に
左右曲げ矯正力F1が作用すると、水平ロール12の軸
にも矯正力に釣り合う軸受けからの力F2を受けること
になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2を含む従来の矯正
法によっては効果的にキャンバー矯正を矯正することが
できていないが、その理由は次のとおりである。 (1)従来の矯正法では上下曲がり矯正によって、ウェ
ブ高さ変化が起こるために、左右曲がり矯正に効果的な
水平ロール12の軸方向のオフセット位置を正確に設定
できない。 (2)また、たとえ設定できたとしても、この水平ロー
ル12による左右曲がり矯正によって、更に、ウェブ高
さを増大させてしまう。 (3)水平ロール12の圧下が大きいスタンドで左右曲
がり矯正を行うと、その効果が大きいが、現状の方法で
は、ウェブ高さ変化、フィレット割れが発生するため
に、左右曲がり矯正を補助する上下曲がり矯正を大きく
とることができない。 (4)水平ロール12の軸方向の力で矯正力を受けるた
め、剛性が充分でなく、効果的に矯正できない。 上記の各問題点に対処する方法としては、例えば水平ロ
ールとフランジとの間隔を厳密に制御してウェブ高さ変
化を抑えると言うような方法が挙げられるが、上記のよ
うな問題は、従来の矯正方法の本質的な欠点であり、こ
れを克服することは困難である。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、H形鋼の左右曲がりを有効に矯正
するH形鋼の左右曲がり矯正方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るH形鋼の左
右曲がり矯正方法は、水平ロールを含み、H形鋼のウェ
ブを圧下することによって曲がりを矯正するローラ矯正
機に、H形鋼フランジ両側面を圧下する竪ロール及びそ
のウェブ高さ方向に竪ロールを介して圧下力を発生する
装置を備え、ウェブ断面にウェブ圧下による曲げ応力と
竪ロールによる圧縮応力が負荷されるように、水平ロー
ルと竪ロールとを水平ロールの軸方向にオフセットして
配置し、上下曲げと同時に左右曲げを加えることによっ
てH形鋼の左右曲がりを矯正する。すなわち、ローラ矯
正機によってH形鋼フランジとウェブの付け根部を圧下
することによって曲がりを矯正する際に、フランジ側面
から竪ロールで圧縮応力を負荷することによって、ウェ
ブ高さの変化を抑えつつ、竪ロール及び水平ロール位置
をH形鋼の左右位置にオフセットする事によって上記目
的を達成している。
【0008】
【作用】次に、本発明の作用を説明する。図1は本発明
によるH形鋼の左右曲がり矯正方法の原理を示したもの
である。同図の(a)は本発明が適用される矯正機の正
面図、(b)はその平面図、(c)はその矯正機に作用
する力の関係を示した図である。本発明においては、ロ
ーラ矯正機でH形鋼の左右曲がりを矯正する際に、竪ロ
ール11と水平ロール12とが水平ロール12の軸方向
にオフセットして配置され、水平ロール(ウェブ圧下ロ
ール)12で繰り返し曲げ矯正を行うと同時に、竪ロー
ル11によって圧下しながら、上下曲げと同時に左右曲
げを加えることによってH形鋼の左右曲がりを矯正す
る。ここでは、竪ロール11を設置するスタンドを全ス
タンドとして示しているが、ウェブ圧下によって曲げが
与えられ、左右曲がりを矯正するスタンドの少なくとも
一基以上に竪ロール11が設置されていればその効果を
発揮する。なお、図においてオフセット量はtで示され
ており、また、竪ロール11の圧下力により水平ロール
12には左右曲がり矯正力が加わらない。
【0009】図2には比較のため従来のウェブ圧下法に
よる力(F1,F2)のかかり方が示されているが、こ
の図との対比から、本発明によれば、ウェブ3の高さを
増大させないこと、また、竪ロール11によって圧下す
るために、水平ロール12の軸方向に大きな力がかかる
ことがないため(左右曲がり矯正力がかからない)、そ
のオフセット位置を精度良く設定できることが分かる。
【0010】図3は水平ロールによる上下方向の圧下の
違いによって、H形鋼に同じ量だけの左右矯正量を与え
ときの塑性変形領域の拡がりの違いを示した図である。
同図の(a)は上下曲がり軽圧下矯正時の塑性変形状態
を示した図、(b)は上下曲がり軽圧下矯正に左右曲が
り矯正を加えた時の塑性変形状態を示した図、(c)は
上下曲がり強圧下矯正時の塑性変形状態を示した図、
(d)上下曲がり強圧下矯正に(b)と同一の左右曲が
り矯正を加えた時の塑性変形状態を示した図である。こ
れらの図から明らかなように、上下方向の圧下の大きい
ものの方がその領域が大きいことが分かる。すなわち、
左右矯正を効果的に行うためには、上下方向の圧下は必
要であり、本発明では、ウェブ高さ変化、フィレット割
れか抑えられるため、上下方向の圧下が大きく取れ、左
右矯正にも有効に作用することになる。
【0011】本発明による方法は、勿論、片持ち式、両
持ち式矯正機両方に適用可能である。そして、本発明に
よる方法は、ロール矯正機に正しく挿入するためのガイ
ド、竪ローラ組の間隔調整装置、垂直位置の調整装置、
及び動装置を適宜敷設することによって、各種断面寸法
のH形鋼の左右曲がりを連続的・効果的に矯正すること
が可能となる。
【0012】
【実施例】
実施例1.本発明による矯正方法(図1)の効果を従来
方法と比較して示す。表1は、被矯正材寸法と、実機矯
正機の仕様である。また、表2は従来のウェブ矯正法と
比較したインターメッシュである。表3が、従来法と比
較した本発明法の効果である。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】本実施例においては、被矯正材が矯正機の
ドライブ側に左右曲がりを起こしている材料に対する設
定を示した。本発明による方法では、フイレット割れ、
ウェブ高さ変化が起こらないため、インターメッシュを
大きくとることができ、左右曲がりだけでなく上下曲が
りの矯正も充分行われていた。従来のウェブ圧下矯正に
比較し、ウェブ高さ変化が無くなっていることが分か
る。
【0017】実施例2.本発明による矯正方法(図1)
の効果を従来方法と比較して示す。表4は、被矯正材寸
法と、実機矯正機の仕様である。また、表5は従来のウ
ェブ矯正法と比較したインターメッシュ及びオフセット
位置設定である。表6は従来法と比較した本発明法の効
果である。
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】本実施例においては、左右曲がり矯正に対
して繰り返し曲げ矯正によるセッティングを示した。本
発明法では、水平ロール圧下に大きな負荷をかけること
が可能なため、ロールピッチを小さくとり有効な繰り返
し曲げ矯正ができていることが分かる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、水平ロー
ルを含み、H形鋼のウェブを圧下することによって曲が
りを矯正するローラ矯正機に、H形鋼フランジ両側面を
圧下する竪ロール及びそのウェブ高さ方向に竪ロールを
介して圧下力を発生する装置を備え、ウェブ断面にウェ
ブ圧下による曲げ応力と竪ロールによる圧縮応力が負荷
されるように、水平ロールと竪ロールとを水平ロールの
軸方向にオフセットして配置し、上下曲げと同時に左右
曲げを加えることによってH形鋼の左右曲がりを矯正す
るようにしたので、従来は有効な矯正方法がないために
生産性を落としてプレスで矯正をしていたH形鋼の左右
曲がりを、効率的に矯正でき、製品品質が向上するとい
った優れた効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のH形鋼の左右曲がり矯正方法の原理を
示した図である。
【図2】従来の矯正方法及びその問題点を示した図であ
る。
【図3】水平ロール圧下が左右曲がり矯正に対して影響
を及ぼすことを説明した図である。
【符号の説明】
1 H形鋼 2 フランジ 3 ウェブ 11 竪ロール 12 水平ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 雄二 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 藤田 米章 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平ロールを含み、H形鋼のウェブを圧
    下することによって曲がりを矯正するローラ矯正機に、
    H形鋼フランジ両側面を圧下する竪ロール及びそのウェ
    ブ高さ方向に竪ロールを介して圧下力を発生する装置を
    備え、ウェブ断面にウェブ圧下による曲げ応力と竪ロー
    ルによる圧縮応力が負荷されるように、前記水平ロール
    と前記竪ロールとを水平ロールの軸方向にオフセットし
    て配置し、上下曲げと同時に左右曲げを加えることによ
    ってH形鋼の左右曲がりを矯正することを特徴とするH
    形鋼の左右曲がり矯正方法。
  2. 【請求項2】 水平ロールの少なくとも一つ以上に竪ロ
    ール及びその圧下機構を敷設して、H形鋼の左右曲がり
    を矯正することを特徴とする請求項1記載のH形鋼の左
    右曲がり矯正方法。
JP32691794A 1994-12-28 1994-12-28 H形鋼の左右曲がり矯正方法 Pending JPH08174069A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014208369A (ja) * 2013-03-27 2014-11-06 Jfeスチール株式会社 形鋼の曲がり矯正方法
JP2014208370A (ja) * 2013-03-22 2014-11-06 Jfeスチール株式会社 形鋼の矯正装置及び矯正方法並びに形鋼の製造設備及び製造方法
JP2014208371A (ja) * 2013-03-27 2014-11-06 Jfeスチール株式会社 形鋼の曲がり矯正方法
CN105195575A (zh) * 2015-09-21 2015-12-30 江苏大学 一种新型型钢弯曲的防变形装置
JP2016129893A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 Jfeスチール株式会社 形鋼用矯正装置および形鋼の製造方法

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