JP3332447B2 - ビルトアップ型鋼歪矯正装置 - Google Patents

ビルトアップ型鋼歪矯正装置

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JP3332447B2 JP04191993A JP4191993A JP3332447B2 JP 3332447 B2 JP3332447 B2 JP 3332447B2 JP 04191993 A JP04191993 A JP 04191993A JP 4191993 A JP4191993 A JP 4191993A JP 3332447 B2 JP3332447 B2 JP 3332447B2
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成紀 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルトアップ型鋼の製
造時に発生する歪を矯正するための歪矯正装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、図4(断面図)に示したよう
な、フランジ部10bにウエブ10aを溶接して形成したビ
ルト型鋼10には、製造時に溶接による歪(角変形)が発
生しやすい。そこで、従来は、図4に示すように溶接部
の裏側をガスバーナ20等で加熱した後冷却し、この冷却
により発生する収縮を利用して、フランジ部10bの角変
形の矯正を行なっている。また、ビルトアップ型鋼10
に、図5に示すような反り(縦曲り)が発生した場合
は、ウエブ10aの上部をガスバーナ20等加熱し、その
後冷却して反りの矯正を行なっている。さらに図6に示
すような反りの場合は、ウエブ10の下部を加熱しその
後冷却することにより、反り(縦曲り)の矯正を行なっ
ている。符号11,12はいずれも加熱点を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の歪の矯正は、上
述のとおり加熱後の冷却による収縮を利用して、歪の矯
正を行なっているため、製品の寸法は縮まる一方とな
り、製品の寸法精度が悪化するという問題点がある。ま
た、加熱する場所の決定は熟練者の経験に頼っているた
め、初心者には作業ができず、このことが製作工程を阻
害する要因となっている。本発明は、ビルトアップ型鋼
の製造時に発生する歪の矯正を機械的に行なうことによ
り、上述のような従来技術の問題点の解決をはかろうと
するもので、そのための歪矯正装置を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のビルトアップ型鋼歪矯正装置は、フランジ
部にウエブを溶接して形成されたビルトアップ型鋼の上
記溶接による歪を矯正する装置において、上記フランジ
部の下面に対する太鼓型の転接面を有する下部主ローラ
と、同下部主ローラの前後に同じ距離をあけ上下動可能
に配設されて上記フランジ部の下面に対する円筒形の転
接面を有する1組みの下部ローラと、上記下部主ローラ
の上方に対向配設されて上記フランジ部の上面上記ウ
エブを挟んだ両側で転接可能な第1押し付けローラと、
上記1組みの下部ローラのそれぞれの上方に対向配設さ
れて上記フランジ部の上面上記ウエブを挟んだ両側で
転接可能な第2押し付けローラおよび第3押し付けロー
ラと、上記の第1乃至第3押し付けローラをそれぞれそ
れらに対向して配設された上記の下部主ローラおよび下
部ローラに向かって別個に押し付け可能な押し付け装置
と、上記1組みの下部ローラをそれぞれ上下方向に別
に押動可能な押動装置とをそなえていることを特徴とし
ている。
【0005】
【作用】上述の本発明のビルトアップ型鋼歪矯正装置で
は、下部主ローラの太鼓型の転接面に、ビルトアップ型
鋼の角変形したフランジ部を押し付けて逆方向に反らせ
ることにより、角変形の矯正を行なう。また、3本の下
部ローラ間に高低差を与えてこれらのローラ群によりフ
ランジ部を押さえつけることにより、長さ方向にビルト
アップ型鋼をその変形方向と逆に反らせて、縦曲りの矯
正を行なう。これらの操作を、ローラを回転させること
により、ビルトアップ型鋼を移動させながら連続して行
なうことになり、連続的な歪矯正が可能となる。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
ビルトアップ型鋼歪矯正装置について説明すると、図1
は要部側面図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は
図1のB−B矢視断面図である。なお、図1〜3中図4
〜6と同じ符号はほぼ同一の部材を示している。この実
施例の歪矯正装置も、フランジ部10bにウエブ10aを溶
接して形成されたビルトアップ型鋼の、製造時に溶接に
より発生した歪の矯正を行なうもので、符号2は装置の
中央に配設される下部主ローラを示している。この下部
主ローラ2は、図3に示すように、フランジ部10bの下
面に対する転接面が中心部から両端部にいたるにしたが
って、直径が小さくなるいわゆる太鼓型に形成されてい
る。
【0007】下部主ローラ2の前後に、同じ距離lをあ
けて、1組みの下部ローラ1,1が設けられている。両
下部ローラ1,1は、フランジ部10bの下面に対する円
筒形の転接面をそなえ、上下方向に移動可能に設置され
ていて、上下方向への押動装置としての油圧シリンダ装
置(図示せず)が両下部ローラ1,1に取付けられてい
る。したがって、この油圧シリンダ装置により下部ロー
ラ1,1の中心軸と下部主ローラ2の中心軸との高さ方
向の偏差δを、別個に調節できるようになっている。な
おδが負となる場合もある。また、下部ローラ1はその
直径を、下部主ローラ2の最大直径とほぼ等しく設定さ
れているがこれに限定されるものではない。
【0008】さらに、下部主ローラ2および下部ローラ
1,1の上方に、それぞれに対向して、ビルトアップ型
鋼10のフランジ部10bの上面ウエブ10aを挟んだ両側
で転接可能な一対の円筒形ローラからなる、第1乃至第
3押し付けローラ3a,3b,3cが、それぞれ独立し
て上下動を可能に設けられている。また、各押し付けロ
ーラ3a,3b,3cを、これらに対向配設されている
下部主ローラ2および下部ローラ1,1に向かって各別
に押し付け可能な押し付け装置(図示せず)が、設けら
れている。また、1組の下部ローラ1,1および下部主
ローラ2ならびに各押し付けローラ3a,3b,3c
図1の矢印方向に等速度で回転駆動させる駆動装置が、
各ローラに接続されている。
【0009】上述の構成において、図3に示す断面形状
に形成されたビルトアップ型鋼10が、図1において右側
から送入されると、ビルトアップ型鋼10は、右側の下部
ローラ1とこれに対向配設された第3押し付けローラ3
cとに挟み込まれて、矢印X方向に送られる。そして、
下部主ローラ2を通過するとき、その太鼓型の転接面
に、フランジ部10bの背面が第1押し付けローラ3aに
より押し付けられる(図3参照)ため、ビルトアップ型
鋼10に、図4に示したような角変形が発生していても、
フランジ部10bは強制的にその変形方向と反対方向に
反らされ、この作用により角変形が矯正されて、フラン
ジ部10bが真っすぐな形状に矯正される。
【0010】また、ビルトアップ型鋼10は、3個所でそ
のフランジ部10bを挟まれながらこの装置を通過するこ
とになる。したがって、中央の下部主ローラ2と第1押
し付けローラ3aとでフランジ部10bを挟持しながら、
左側あるいは右側の下部ローラ1を、(これらと第2お
よび第3押し付けローラ3b,3cとでフランジ部10b
の挟持を保持しつつ)上方向あるいは下方向に押動させ
ることにより、ビルトアップ型鋼10を、下部主ローラ2
の左側部分あるいは右側部分上方向あるいは下方向に
弯曲させることができる。すなわち、ビルトアップ型鋼
10がこれらのローラ群を通過中のある瞬間を考えてみる
と、ビルトアップ型鋼10は下部主ローラ2と第1押し付
けローラ3aとで固定された状態のもとで下部ローラ1
により上方向あるいは下方向への曲げ力を受けることに
なり、プレスによる曲げ工程がその瞬間に行なわれるこ
とになる。
【0011】この操作により、図5あるいは図6に示し
たような縦曲りのある場合、その変形方向と反対方向
にフランジ部を反らせることができ、この作用によりフ
ランジ部10bの縦曲りの矯正を行なうことができる。な
お、この操作は、ビルトアップ型鋼10を移動させなが
ら、その時点での歪み具合(縦曲りの程度)に適した押
動量(押動方向を含む)のもとに、1組みの下部ローラ
1,1を押動させながら連続して行なわれるものである
ため、ビルトアップ型鋼10の歪矯正が連続して行なわれ
ることになり、ビルトアップ型鋼10の全長にわたって歪
の矯正を行なうことができる。
【0012】下部ローラ1,1の押動量(押動方向を含
む)および押動力をテストピース等により予め決定して
マニュアル化しておくとき、操作に熟練を必要としなく
なる。また、マイコン制御による自動化も可能である。
なお、上述の実施例では、全ローラを回転駆動させてい
るが、下部主ローラ2および下部ローラ1,1のみを回
転駆動させるようにしてもよい。また1組の両下部ロー
ラ1,1を水平方向に移動可能に構成して寸法lを別個
に調節可能とすることにより、微細な矯正が可能とな
る。
【0013】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のビルトア
ップ型鋼歪矯正装置によれば、次のような効果ないし利
点が得られる。 (1) 下部主ローラの太鼓型の転接面にフランジ部を第1
押し付けローラで押し付けてフランジ部を角変形と反対
方向に反らすことにより、フランジ部の角変形を矯正す
ることができる。 (2) 下部主ローラとその前後に配設された1組の下部ロ
ーラとの間に高低差を形成してフランジ部を縦曲り変形
と反対方向に反らすことにより、縦曲りを矯正すること
ができる。 (3) ローラを回転駆動することにより、下部主ローラ
および下部ローラと第1〜第3押し付けローラとの間で
ビルトアップ型鋼が挟まれて移動し、かつ挟まれる位置
が連続的に移動していくため、上記(1),(2)の矯正を
連続して行なうことができ、ビルトアップ型鋼の全長に
わたり歪を矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのビルトアップ型鋼歪
矯正装置の要部側面図。
【図2】図1のA−A矢視断面図。
【図3】図1のB−B矢視断面図。
【図4】従来のビルトアップ型鋼の歪矯正手順を示す模
式図。
【図5】従来のビルトアップ型鋼の歪矯正手順を示す模
式図。
【図6】従来のビルトアップ型鋼の歪矯正手順を示す模
式図。
【符号の説明】
1 下部ローラ 2 下部主ローラ 3a,3b,3c 第1〜第3押し付けローラ 10 ビルトアップ型鋼 10a ウエブ 10b フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 幸司 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所内 (72)発明者 木下 正明 大阪府豊中市庄本町2−8−8 株式会 社山本水圧工業所内 審査官 小松 竜一 (56)参考文献 特開 平6−106243(JP,A) 実開 昭54−139038(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 3/05 B21D 3/02 B21D 1/05 B21D 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ部にウエブを溶接して形成され
    たビルトアップ型鋼の上記溶接による歪を矯正する装置
    において、上記フランジ部の下面に対する太鼓型の転接
    面を有する下部主ローラと、同下部主ローラの前後に
    じ距離をあけ上下動可能に配設されて上記フランジ部の
    下面に対する円筒形の転接面を有する1組みの下部ロー
    ラと、上記下部主ローラの上方に対向配設されて上記フ
    ランジ部の上面上記ウエブを挟んだ両側で転接可能な
    第1押し付けローラと、上記1組みの下部ローラのそれ
    ぞれの上方に対向配設されて上記フランジ部の上面
    記ウエブを挟んだ両側で転接可能な第2押し付けローラ
    および第3押し付けローラと、上記の第1乃至第3押し
    付けローラをそれぞれそれらに対向して配設された上記
    の下部主ローラおよび下部ローラに向かって別個に押し
    付け可能な押し付け装置と、上記1組みの下部ローラを
    それぞれ上下方向に別個に押動可能な押動装置とをそな
    えていることを特徴とする、ビルトアップ型鋼歪矯正装
    置。
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