JP2576732B2 - 軽量h形鋼の形状矯正方法 - Google Patents
軽量h形鋼の形状矯正方法Info
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Description
程において、H形鋼に発生したねじれ変形の形状改善を
行う矯正方法に関するものである。
従来この種の矯正方法としては、図8に示すように、H
形鋼における上フランジ20の上端面に当接している上外
ロール21および下フランジ22の下端面に当接している下
外ロール23と、H形鋼におけるウエブ24を挟んだ両側位
置に配設されて、上フランジ20の下端面に当接している
二個の内ロール25, 26およびH形鋼におけるウエブ24を
挟んだ両側位置に配設されて、下フランジ22の上端面に
当接している二個の内ロール27, 28とで、上下フランジ
20,22を圧下するものが知られている。なお、曲り変形
は内ロール25と内ロール27との圧下力操作によって、ま
た反り変形は内ロール27と内ロール28との圧下力操作に
よって、さらにねじれ変形は対角線上に対向する内ロー
ル25, 28と、対角線上に対向する内ロール26, 27との圧
下力操作によって矯正する。
じれ変形量を小さくすることはできるが、完全にねじれ
変形を矯正することはできない。また曲り変形およびね
じれ変形した形鋼の形状を矯正する際に、曲り変形を矯
正することで、ねじれ変形が大きくなってしまう。さら
にねじれ変形を矯正することで曲り変形および反り変形
を発生させてしまうことがある。
た時に、ねじれ変形を完全に矯正しない限り、形状不良
は解決しない。またH形鋼のねじれ変形を直したことに
より、新たに曲り変形と反り変形とが現れることもあ
る。即ち、形鋼における曲りおよび反り変形は一方向の
単純な形状不良であるが、そこにねじれ変形が含まれる
と形状不良が複雑なものとなって、形鋼の形状改善が非
常に困難なものになる。
した状態を作ることができ、それから曲りおよび反り変
形を矯正させることのできる矯正方法が望まれていた。
した一方側内ロールのフランジへの当接位置を、外ロー
ルの当接位置から、H形鋼進行方向に対して前後方向へ
所定距離だけずらした位置として、この内ロール当接側
であるフランジの上下面に加わる引張り力を変化させ、
このフランジへH形鋼に発生したねじれ変形方向とは逆
の方向に反り変形力を加える。そして一方側内ロールが
当接しているフランジに反り変形力を加えることによ
り、ねじれ変形方向とは逆方向へ積極的に変形力を加え
ることで、H形鋼のねじれ変形を解消する方法(特願平
3-12298 号参照)を提案している。
適用して、ねじれが発生した場合には、製造ラインを止
めて、内ロールの圧下力を“0”に開放したのち、適正
量だけライン方向(H形鋼進行方向)にずらす操作を、
ねじれが発生したその都度実施している。この時の適正
ずらし量を確保するには、図7に示すように、内ロール
30のずらし量に適した厚みのライナー31を、内ロールハ
ウジング32と矯正装置本体33との左右の間隙34に組込ん
で行う。この図7における符号35は内ロール30の圧下装
置である。
製造ラインを必ず停止状態にすると共に、圧下力を
“0”に開放する。その後、内ロールハウジング32と矯
正装置本体33との左右の間隙34にそれぞれ適した厚みの
ライナーを組み込む。そして圧下力を復帰すると共に、
製造ラインを稼動することで行う。
インを停止させなければならなず、出願人が先に提案し
た方法では、H形鋼のねじれ変形を解消できるものの、
ライン稼動率の低下につながる問題点があった。
たもので、その目的は矯正装置を簡単な構造にすること
ができ、軽量H形鋼の矯正作業中,即ち製造ライン稼働
中に、ねじれ変形を容易かつ完全に矯正することができ
る軽量H形鋼の形状矯正方法を提供することにある。
鋼における一方のフランジに当接した一方側内ロールの
フランジへの当接位置を、外ロールの当接位置から、H
形鋼の進行方向に対して前後の方向へ所定距離だけずら
した位置とすることによって、この内ロールが当接して
いる側であるフランジの上下面に加わる引張り力を変化
させ、このフランジへH形鋼に発生したねじれ変形方向
とは逆の方向に反り変形力を加えて行う矯正方法を、H
形鋼製造ラインの稼動中に行えるようにする。
の移動は、図1に示すように、内ロールハウジング14
(可動)と矯正装置本体12(固定)との間に適当な間隙
部19を設け、この左右の間隙部19の分だけ、矯正用内ロ
ール10のロールハウジング14が左右の矯正装置本体12と
の間で、操業中であっても移動可能とし、内ロール10の
位置調整ができるようにする。
しているフランジに反り変形力を加えることで、ねじれ
変形の方向とは逆の方向へ積極的に変形力を加え、H形
鋼のねじれ変形を解消する。
を、図示する実施例によって説明する。
を実施する矯正装置について述べると、矯正装置1(図
2〜図4参照)は、H形鋼製作工程の後段で、H形鋼2
における上フランジ3の上端面に当接している上外ロー
ル4と、下フランジ5の下端面に当接している下外ロー
ル6と、H形鋼2におけるウエブ7を挟んだ両側位置に
配設されており、上フランジ3の下端面に当接している
二個の内ロール8, 9と、H形鋼2におけるウエブ7を
挟んだ両側位置に配設されており、下フランジ5の上端
面に当接している二個の内ロール10, 11とを備えてなっ
ている。
は、H形鋼2の進行方向に対して前後の方向へ所定距離
aだけ移動自在となっている。
照)、内ロールハウジング14(可動)と矯正装置本体12
(固定)との間に適当な間隙部19を設け、この左右の間
隙部19の分だけ、矯正用内ロール10(図1の場合)のロ
ールハウジング14が左右の矯正装置本体12との間で、製
造ライン操業中であっても可能とする。
る移動装置Aは、図1に示すように、矯正装置本体12に
取付けたネジ軸固定板13によって固定されており、内ロ
ールハウジング14を左右に移動させるための調整ネジ15
と、内ロール10のロールハウジング14に取付けられてお
り、調整ネジ15用の貫通孔16が穿設されているハウジン
グ移動用板17と、このハウジング移動用板17を左右から
挟み込む状態で、調整ネジ15に螺号しているハウジング
移動用調整ナット18,18とからなっている。
じれが発生した時には、ねじれ状態を矯正できるようよ
うに、両調整ナット18,18を適宜回して、内ロールハウ
ジング14を左右に適量(距離a)移動させる。その後、
前記操作によってねじれ矯正が完了した時点で、内ロー
ルハウジング14が左右に移動しないように調整ナット1
8,18にてハウジング移動用板17を挟み込んで固定す
る。
たは下外ロール6のH形鋼2へのH形鋼長手方向におけ
る当接位置に対して、内ロール8, 9と内ロール10, 11
との何れかを、H形鋼2の進行方向前後へ+aまたは−
aの距離だけずらすことで、H形鋼2のねじれ変形を矯
正できるように構成されている。なお反りおよび曲り変
形は,ねじれ変形を矯正した後に矯正すれば良い。
して、この発明の方法によるねじれ変形の矯正を施すに
は、内ロール8, 9および内ロール10, 11における何れ
か一つのロール,ここでは内ロール10を、H形鋼2の進
行方向前後に、+aおよび−a(ここではa=5mmとす
るが、0〜5mmの間で調整する)だけ移動させる(図4
参照)ことで行われる。この時に、内ロール10を+側へ
移動させることで右ねじれの矯正が、また−側に移動す
ることで左ねじれの矯正が、曲りおよび反り変形を再発
させることなく完全に行うことができる。
で、右ねじれ(図5参照)が矯正できることを説明す
る。ここで、四個の内ロールにおける内ロール10だけを
移動させることは、内ロール9が当接している下フラン
ジ5に加わる圧下力位置,即ち上方からの圧下力位置と
下方からの圧下力位置とを、図4に示すように+aの距
離だけずらすこととなる。
へ引張り力を与えながら進行するため(図4参照)、下
フランジ5の外側面が内側面に比べ相対的に伸び(引張
り力)が発生し、また逆に内側面には圧縮力がかかる。
これは常にフランジ5の上下面には、引張り力が働いて
いるが、内側である上面の方が外側である下面よりも小
さいくなるためである。つまり内ロール10が当接してい
る側である下フランジ5にのみに、上面が圧縮力で縮み
下面が引張り力で伸びた,所謂上反りの変形力を与える
ことにより、H形鋼2に対して、右ねじれの変形を矯正
する方向へ力が働く。
した場合に、製造ラインを停止しないで矯正操作を行う
には、まず調整ナット18をゆるめると共に、ねじれ量に
応じた矯正量を把握した後、図1の図面に対して左側の
調整ナット18にて、適量だけ内ロールハウジング14を右
へ移動させる。この時、当然内ロール10もその分移動す
る。その後、この状態で内ロールハウジング14を左右の
調整ナット18,18で仮固定し、ねじれ品質の良否を確認
する。
の調整ナット18,18を増じめして固定し、またさらに矯
正が必要ならばそのねじれ状況を見て左右の調整ナット
18,18で調整する。
の調整ナット18をゆるめ、右側の調整ナット18にて適量
だけ、内ロールハウジング14を移動させる。そしてその
後、前述した右ねじれと同様の操作を行う。
発明方法とを比較した表である。このように本発明の矯
正方法によれば、ねじれ矯正によるライン停機が“0”
であることにより、ライン稼動率が約0.25%向上した。
れる問題点としては、上反りの変形力を与えることで併
発するフランジ変形である。しかし図4に示した状態を
想定する時のx量は、100 %塑性変形したとしてx=0.
047mm となる。これは、フランジ厚2.3mm 以上に対し
て、または両フランジ間の距離,即ちH形鋼2の高さに
対して0.047mm の極微量であり、軽量H形鋼の公差には
十分に満足する範囲である。
る内ロール10を移動自在にしたものを示したが、同様に
各内ロール8, 9, 11についても同様の効果を得ること
ができる。
で小さくすることしかできずに完全矯正が不可能であっ
たねじれ変形を、内ロールの移動により、他の形状不良
および寸法不良を併発せず、容易かつ完全に矯正するこ
とが可能となった。そしてねじれ変形を完全に矯正する
ことができるので、他の曲りおよび反り変形による形状
不良の矯正も円滑に行うことができるようになる。
せるだけの簡単な構造の矯正装置とすることができて、
しかもH形鋼の製造ラインを停止させることなく、H形
鋼のねじれ変形を確実に矯正することができる。
部分概略図である。
概略図である。
過程を示す概略図である。
結果を示す比較表である。
図である。
図である。
ロール、5…下フランジ、6…下外ロール、7…ウエ
ブ、8,9,10,11…内ロール、12…矯正装置本体、13
…ネジ軸固定板、14…ロールハウジング、15…調整ネ
ジ、16…貫通孔、17…ハウジング移動用板、18…調整ナ
ット、19…間隙部、A…移動装置。
Claims (1)
- 【請求項1】 H形鋼の上下フランジをそれぞれ別々
に、フランジ長手方向における同一位置で、外ロール
と、前記H形鋼のウエブを挟んだ両側位置に配設されて
いる二個の内ロールとで上下から挟んでの押圧時に、前
記一方のフランジに当接した一方側内ロールのフランジ
への当接位置を、前記外ロールの当接位置から、H形鋼
進行方向に対して前後の方向へ所定距離だけずらした位
置として形状矯正する軽量H形鋼の矯正方法であり、 前記一方側内ロールの当接位置のずらしを、軽量H形鋼
の矯正作業中,即ち製造ライン稼働中に行うことによっ
て、この内ロールが当接している側であるフランジの上
下面に加わる引張り力を変化させ、このフランジへ前記
H形鋼に発生したねじれ変形の方向とは逆の方向に反り
変形力を加えてなることを特徴とする軽量H形鋼の矯正
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32040491A JP2576732B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 軽量h形鋼の形状矯正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32040491A JP2576732B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 軽量h形鋼の形状矯正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05154555A JPH05154555A (ja) | 1993-06-22 |
JP2576732B2 true JP2576732B2 (ja) | 1997-01-29 |
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ID=18121085
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32040491A Expired - Fee Related JP2576732B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 軽量h形鋼の形状矯正方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2576732B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109530485A (zh) * | 2019-01-28 | 2019-03-29 | 肖成美 | 一种巨型工字钢矫正系统 |
-
1991
- 1991-12-04 JP JP32040491A patent/JP2576732B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH05154555A (ja) | 1993-06-22 |
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