JP2819202B2 - 走間ロールクロス角・ロールベンド力変更方法 - Google Patents

走間ロールクロス角・ロールベンド力変更方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロスロール式圧延機
におけるロールクロス角度及びロールベンド力を圧延動
作中に変更する走間ロールクロス角・ベンド力変更方
関する。
【0002】
【従来の技術】上ワークロール,上バックアップロール
と、下ワークロール,下バックアップロールとのロール
軸を非平行の状態、即ち適宜の角度に交叉させるように
したロールクロス式圧延機を用いて板クラウン、或いは
平坦度等の形状修正を行う板形状制御装置が知られてい
る(特公昭63-35325号)。このような従来装置にあって
は、圧延開始に先立って、圧延対象コイルの材質,板
幅,板厚等の寸法仕様、入側板クラウン,出側板クラウ
ン目標値,圧延荷重,平坦度目標値等のデータに基づい
て、最適なロールクロス角度を算出し、その初期設定を
行い、圧延開始後は出側板クラウン、出側平坦度等の実
績値を求め、これを目標値の許容範囲内に維持すべくロ
ールクロス角を修正制御する構成となっている。
【0003】ところで上述した従来装置にあってはコイ
ルが単一の種類の母材コイルから単一の種類の成品コイ
ルを製造する場合には不都合を生じないが、コイルを順
次先行コイルのテイルに後行コイルのトップを溶接して
多種類のコイルを連続的に圧延するような場合或いは1
つの母材コイルの途中で走間板厚変更を行い、2つの異
なった成品厚を得る場合には先行コイルに連続して後行
コイルが圧延されるので、圧延開始前に先行コイルに対
する最適なロールクロス角度の初期設定ができるが、後
行コイルに対してはその初期設定が出来ないこととな
り、このような連続圧延に際しては従来方法をそのまま
適用することが出来ないという問題があった。
【0004】そこで、本発明者等は前述の如き問題を解
決する走間ロールクロス角変更装置を考案した(特願平
2-296767号) 。この走間ロールクロス角変更装置は、先
行コイル及びこれに接続された後行コイルを連続的に圧
延する過程で、クロスロール式圧延機の上,下のワーク
ロール,バックアップロール対のロール軸相互の角度を
変更する走間ロールクロス角変更装置において、両コイ
ルの接続部位が圧延機を通過するタイミングに合せてロ
ールクロス角の設定変更タイミングを指示する手段を具
備するものであり、圧延動作中、連続的に給送されてく
る複数種の対象コイル夫々の寸法諸元に応じてロールク
ロス角の変更を可能とした。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の如くロールクロ
ス角の変更を行う場合、ロールクロス角の設定の変更開
始から変更終了までの間は、ロールクロス角の設定の過
渡状態であるため、適正な板クラウン及び平坦度が得ら
れない。ところが、装置の機械構造上の制約により、ロ
ールクロス角の変更にはある程度の時間が必要であり、
このような設定変更時間は、長い場合には数秒間とな
る。このように設定変更時間に数秒間を要すると、ロー
ルクロス圧延機の標準的な圧延速度を前提とすれば、製
品板長で、例えば20〜30mに及ぶ形状不良部が生じるこ
ととなり、製品歩留に大きい影響を及ぼす可能性がある
という虞があった。
【0006】本発明は斯かる事情に鑑みなされたもので
あって、ロールクロス角の設定の変更開始から変更終了
までの間において、形状不良部の発生を抑制し、製品歩
留を向上させる走間ロールクロス角・ロールベンド力変
更方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の走間
ロールクロス角・ロールベンド力変更方法は、先行コイ
ル及びこれに接続された後行コイルを連続的に圧延する
過程で、クロスロール式圧延機に設定されたロールクロ
ス角及びロールベンド力を変更する走間ロールクロス角
・ロールベンド力変更方法であって、先行コイル及び後
行コイルの接続点が前記圧延機に達する前にロールクロ
ス角及びロールベンド力の変更をその増減を反対方向に
して開始し、ついで、ロールベンド力をその増減を逆方
向にして変更し、前記接続点が前記圧延機を通過した後
にロールベンド力をその増減を逆方向にして変更し、つ
いで、ロールクロス角及びロールベンド力の変更を終了
することを特徴とする。
【0008】本発明に係る第2の走間ロールクロス角・
ロールベンド力変更方法は、コイルの圧延中にクロスロ
ール式圧延機に設定されたロールクロス角及びロールベ
ンド力を変更する走間ロールクロス角・ロールベンド力
変更方法であって、コイル長手方向の特定点が前記圧延
に達する前にロールクロス角及びロールベンド力の変
をその増減を反対方向にして開始し、ついで、ロール
ベンド力をその増減を逆方向にして変更し、前記特定点
が前記圧延機を通過した後にロールベンド力をその増減
を逆方向にして変更し、ついで、ロールクロス角及びロ
ールベンド力の変更を終了することを特徴とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】ロールクロス角及びロールベンド力の調節は図
1に示す如きクロス角・ベンダ最適曲線(コイル仕様ご
とに定まる)上に位置するように行われる。しかしなが
ら相異なる仕様のコイルが前後する場合には2つの最適
曲線間の移動のためにこれらの曲線を外れる期間が存在
する。 第1の発明では最適曲線から外れる期間(ロール
ベンド力の変更開始後最初に逆方向にして変更している
期間)に先行コイルと後行コイルとの接続部位が圧延機
を通過するように制御する。
【0012】第2の発明では上述した如き最適曲線から
外れる期間にコイル長手方向の特定点(例えば一連のコ
イルでありながら途中で異なる成品厚とする場合の厚さ
変更点)が圧延機を通過するように制御する。 このよう
にすることで最適曲線を外れることによる形状不良部の
発生量が抑制される。すなわち最適曲線を外れた期間に
圧延されるのが接続点又は特定点を含む前後であり、元
来形状面で良好とは言えない部分と重なるからである。
また、最適曲線を外れることによる形状不良部分が接続
点又は特定点の前後に振り分けられ、先行材若しくは後
行材又は特定点の前の部分若しくは後の部分の一方にそ
の形状不良が偏ることがない。
【0013】
【0014】
【0015】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て具体的に説明する。
【0016】まず、本発明の原理について説明する。ロ
ールクロス式圧延機のロールクロス角は、圧延対象のコ
イル毎に、最適な板形状が得られるように決定される。
このロールクロス角は、所要のロールメカニカルクラウ
ン量に等価なロールクロス角として計算される。また、
ロールベンド力に、ロールメカニカルクラウン量と等価
な効果があることは、周知である。従って、ロールクロ
ス角とロールベンド力との間に、コイルの最適な板形状
を得るための関係式が得られることになる。この関係式
(以下クロス角・ベンダ最適曲線式という)は、下記
(1) 式に示す如きものであり、コイル毎に得られる。
【0017】 a0 +a1 ・FW +a2 ・θ2 =0 …(1)
【0018】但し、前記(1) 式において、FW はロール
ベンド力、θはロールクロス角、a0 ,a1 ,a2 はコ
イル毎に定まるパラメータである。
【0019】このように、ロールクロス角とロールベン
ド力とは、板形状に対する効果という意味では等価な物
であるが、ロールクロス角を調節する装置とロールベン
ド力を調節する装置とを板形状制御用のアクチュエータ
として見た場合、次のような大きな違いがある。即ち、
ロールクロス角調節装置は、板形状の制御範囲が広いが
その応答性が低く、一方、ロールベンド力調節装置は、
板形状の制御範囲が狭いがその応答性が高いというよう
な制御性の違いがある。このような制御性の違いに着目
すると、ロールクロス角を変更する場合に、その変更開
始から変更終了までの間に、ロールベンド力調節装置に
よるロールベンド力の制御を行い、このロールベンド力
の制御によって板形状制御を行えば、ロールクロス角の
変更開始から変更終了までの間においても板形状制御が
できることになる。
【0020】図1はロールクロス角の変更開始から変更
終了までの間の板形状制御方法を示すクロス角・ベンダ
最適曲線のグラフであり、縦軸にロールベンド力、横軸
にロールクロス角を夫々とり、これらの関係を表してい
る。図中Aは、先行材であるコイルAのクロス角・ベン
ダ最適曲線式より得られるクロス角・ベンダ最適曲線で
あり、図中Bは、コイルAと接続された次行材であるコ
イルBのクロス角・ベンダ最適曲線式より得られるクロ
ス角・ベンダ最適曲線である。
【0021】ロールベンド力は、その制御範囲が狭いた
め、有効範囲を広くとることを考えてロールベンド力の
最大値FMAX の1/2 のロールベンド力FMAX /2近傍の
値を用いることを前提とする。この場合、コイルAの最
適な制御ポイントは点PA となり、コイルBの最適な制
御ポイントは、点PB となる。コイルAの制御からコイ
ルBの制御に移行する場合、コイルAとコイルBとの接
続部位において、ロールクロス角をθA からθB に変更
するが、ロールクロス角の変更速度が遅いため、このと
きにロールベンド力の調節を行う。このロールベンド力
の調節は、ロールクロス角の値の変化に応じてロールベ
ンド力がクロス角・ベンダ最適曲線A上及びクロス角・
ベンダ最適曲線B上に存在するように、図中に矢符にて
示す如く点PA →PA1→PB1→PB の経路で行う。但
し、対象とするクロス角・ベンダ最適曲線をクロス角・
ベンダ最適曲線Aからクロス角・ベンダ最適曲線Bへ変
更する場合は、PA1→PB1に示す如くロールベンド力を
速やかに大幅変更する。このように最適曲線A,Bを外
れるP A1 →P B1 の期間に先行コイル及び後行コイルの接
続部位(接続点:図4参照)又はコイル長手方向の特定
点(例えば板厚の変更点)が通過するように制御する。
このように、ロールクロス角を変更する場合にコイルの
クロス角・ベンダ最適曲線に従ってロールベンド力を調
節すると、対象とするクロス角・ベンダ最適曲線の変更
時以外は、ロールベンド力が、最適な板形状を得られる
値に設定されていることとなり、ロールクロス角の変更
時のコイルの板形状不良を接続部位又は前記特定点近傍
のみに抑制できる。
【0022】次に、前述の如き原理に基づいて板形状制
御を行う装置を、5スタンドからなるタンデムミルに適
用した場合につき説明する。
【0023】図2は本発明に係る走間ロールクロス角変
更装置のブロック図であり、図中#1〜#5は第1スタ
ンド〜第5スタンド、A,Bは寸法諸元の異なるコイル
を示している。
【0024】タンデムミルを構成する5スタンドのうち
第1,第2スタンド#1,#2の圧延機にはロールクロ
ス式圧延機を用い、第3〜第5スタンド#3〜#5の圧
延機にはロール軸が圧延方向と直交する方向に設定され
た通常の圧延機を用いている。コイルA,BはコイルA
のテイルにコイルBのトップを溶接して一連に接続して
あり、白抜矢符方向から連続してタンデムミルに通され
て圧延されるようになっている。各スタンド#1〜#5
の夫々には圧延機のロールギャップ設定装置11〜15、圧
延機のロール速度設定装置21〜25が設けられ、また第
1,第2スタンド#1,#2にはこれらに加えてさらに
圧延機のロールクロス角設定装置31, 32及びロールベン
ド力設定装置41,42 が夫々設けられている。
【0025】前記各ロールギャップ設定装置11〜15,ロ
ール速度設定装置21〜25夫々にはロールギャップ/ロー
ル速度設定変更量演算装置40にて演算された各スタンド
#1〜#5毎のロールギャップ及びロール速度が、また
各ロールクロス角設定装置31,32にはロールクロス角変
更量演算装置50で演算された各スタンド#1,#2に対
する設定ロールクロス角が、さらに各ロールベンド力設
定装置41,42 にはロールベンド力変更量演算装置80で演
算された各スタンド#1,#2に対する設定ロールベン
ド力が、夫々設定変更タイミング指示装置70からのタイ
ミング指示信号に合せて入力されるようになっている。
【0026】ロールギャップ/ロール速度設定変更量演
算装置40,ロールクロス角変更量演算装置50はコイル情
報伝送装置60から取り込んだ情報に基づき、次に圧延す
べきコイルに対するロールギャップ/ロール速度,ロー
ルクロス角度を演算するように構成されている。また、
ロールベンド力変更量演算装置80では、コイル情報伝送
装置60から取り込んだ情報に基づき、図1におけるPA
→PA1→PB1→PBの如きロールベンド力の変更パター
ンを演算する。
【0027】設定変更タイミング指示装置70はコイルA
とBとの接続点(特定点)Cをタンデムミルの前後の領
域にわたってトラッキングし、各スタンド#1〜#5の
ワークロール間に達する直前に各スタンド#1〜#5の
ロールギャップ設定装置11〜15,ロール速度設定装置21
〜25に対し、ロールギャップ/ロール速度設定変更量演
算装置40からのロールギャップ,ロール速度を、またロ
ールクロス角設定装置31, 32に対してはロールクロス角
変更量演算装置50からのロールクロス角を、さらにロー
ルベンド力設定装置41,42 に対してはロールベンド力変
更量演算装置80からのロールベンド力を順次的に取り込
ませるべく、タイミング信号を各ロールギャップ設定装
置11〜15, ロール速度設定装置21〜25,ロールクロス角
設定装置31,32 及びロールベンド力設定装置41,42 に出
力するようになっている。
【0028】これらロールギャップ設定装置11〜15、ロ
ール速度設定装置21〜25,ロールクロス角設定装置31,3
2 は夫々図示しないロールギャップ設定のためのアクチ
ュエータ,ロール駆動モータ,ロールクロス角度設定用
アクチュエータに信号を出力し,ロールギャップ,ロー
ル速度,ロールクロス角度を図4に示す如きランプ状の
パターンで変更するようになっている。また、ロールベ
ンド力設定装置41,42は図示しないロールベンド力設定
用アクチュエータに信号を出力し,図1に示す如き原理
に従って、ロールベンド力を図4に示す如きパターンで
変更するようになっている。
【0029】図3は、タンデムミルを構成する各スタン
ド#1〜#5の圧延機夫々におけるワークロール間にコ
イルA,Bの接続点Cが到達するタイミングと、第1〜
第5スタンド#1〜#5の圧延機に対するロールギャッ
プの変更タイミングとの関係を示すタイミングチャート
である。これから明らかなように各スタンド#1〜#5
の圧延機に対しては、接続点Cが夫々のクロスロール式
圧延機のワークロール間を通過する時点よりも所定時間
前にロールギャップ(ΔG1 ,ΔG2 ,ΔG3 ,Δ
4 ,ΔG5 )の変更が開始され、そして変更時間Tの
後に終了する。
【0030】次に、ロールギャップの制御タイミング
と、ロールクロス角,ロールベンド力の制御タイミング
との関係について説明する。ロールクロス角,ロールベ
ンド力の制御タイミングは各スタンドについていずれも
同じであり、第1スタンドを例にとってロールギャップ
の制御タイミングと、ロールクロス角,ロールベンド力
の制御タイミングとの関係について具体的に説明する。
【0031】図4は、第1スタンドにおけるロールギャ
ップの制御タイミングと、ロールクロス角,ロールベン
ド力の制御タイミングとの関係を示すタイミングチャー
トである。ロールギャップを変更するためのアクチュエ
ータの作動時間、即ち変更時間をTとすると、接続点C
がクロスロール式圧延機のワークロール間を通過する時
点よりもT/2時間前に、アクチュエータを作動してロ
ールギャップの変更を開始し、接続点Cがワークロール
間に達した後T/2時間後にロールギャップ及びロール
速度の変更が終了するにように、ロールギャップの変更
制御を行う。また、ロールクロス角の変更は、ロールギ
ャップ及びロール速度の変更開始に先立って開始し、ロ
ールギャップの変更終了後に終了する。この場合のロー
ルベンド力の変更は、ロールギャップの変更開始時点
で、対象とするクロス角・ベンダ最適曲線の、前述の如
きクロス角・ベンダ最適曲線Aからクロス角・ベンダ最
適曲線Bへの変更を開始し、ロールギャップの変更終了
時点で、対象とするクロス角・ベンダ最適曲線の、前述
の如きクロス角・ベンダ最適曲線Aからクロス角・ベン
ダ最適曲線Bへの変更を終了するようにする。従って、
この間に接続点Cが圧延機を通過することになる。
【0032】このようなタイミングでロールクロス角及
びロールベンド力を変更すると、ロールクロス角の変更
時のコイルの板形状制御において、ロールベンド力がロ
ールクロス角による板形状制御を補うこととなり、ロー
ルクロス角の変更時のコイルの板形状不良が抑制でき
る。そしてロールベンド力の大幅な変更期間に最適曲線
を外れることによる形状不良は接続点Cを含むこの前後
にのみ発生し、接続点C前後の本来の形状不良に吸収さ
れることとなる。
【0033】また、上述の実施例では接続点Cをトラッ
キングして各スタンド#1〜#5における各圧延機のワ
ークロール間に噛み込まれるタイミングを検出する場合
について説明したが、何らこれに限らず、接続点Cをセ
ンサによって適宜検出して変更タイミング指示信号を出
力することとしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上の如く本発明の第1の方法において
は、先行コイルと後行コイルとの接続部位が圧延機を通
過する場合の、クロスロール式圧延機のロールクロス角
の設定の変更開始から変更終了までの間において、ロー
ルクロス角の制御に加えてロールベンド力の制御を行い
ロールクロス角の制御で不足するコイルの形状制御の制
御量の不足分ロールベンド力の制御によって補うと共
に、最適曲線を外れる間の形状不良部の発生を接続部位
を含む部分に制限するので、製品歩留が向上できる。こ
のような効果は第2の方法においても成品厚変更点など
の特定点に形状不良の発生が制限されることから同様に
奏される。 また、最適曲線を外れることによる形状不良
部分が接続点又は特定点の前後に振り分けられ、先行材
若しくは後行材又は特定点の前の部分若しくは後の部分
の一方にその形状不良が偏ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロールクロス角の変更開始から変更終了までの
間の板形状制御方法を示すクロス角・ベンダ最適曲線の
グラフである。
【図2】本発明に係る走間ロールクロス角変更装置のブ
ロック図である。
【図3】タンデムミルを構成する各スタンドの圧延機夫
々におけるワークロール間にコイルの接続点が到達する
タイミングと、各スタンドの圧延機に対するロールギャ
ップの変更タイミングとの関係を示すタイミングチャー
トである。
【図4】第1スタンドにおけるロールギャップの制御タ
イミングと、ロールクロス角,ロールベンド力の制御タ
イミングとの関係を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
#1〜#5 第1〜第5スタンド 11〜15 ロールギャップ設定装置 21〜25 ロール速度設定装置 31,32 ロールクロス角設定装置 41,42 ロールベンド力設定装置 40 ロールギャップ/ロール速度設定変更量演算装置 50 ロールクロス角変更量演算装置 60 コイル情報伝送装置 70 設定変更タイミング指示装置 80 ロールベンド力変更量演算装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 享 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友 金属工業株式会社 鹿島製鉄所内 (72)発明者 松田 裕 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 森本 和夫 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島研究所内 (72)発明者 東崎 康嘉 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社長崎研究所内 (56)参考文献 特公 平2−39328(JP,B2) 特公 昭60−36330(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 37/28 - 37/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行コイル及びこれに接続された後行コ
    イルを連続的に圧延する過程で、クロスロール式圧延機
    に設定されたロールクロス角及びロールベンド力を変更
    する走間ロールクロス角・ロールベンド力変更方法であ
    って、先行コイル及び後行コイルの接続点が前記圧延機に達す
    る前に ロールクロス角及びロールベンド力の変更をその
    増減を反対方向にして開始し、ついで、ロールベンド力
    をその増減を逆方向にして変更し、前記接続点が前記圧
    延機を通過した後にロールベンド力をその増減を逆方向
    にして変更し、ついで、ロールクロス角及びロールベン
    ド力の変更を終了することを特徴とする走間ロールクロ
    ス角・ロールベンド力変更方法。
  2. 【請求項2】 コイルの圧延中にクロスロール式圧延機
    に設定されたロールクロス角及びロールベンド力を変更
    する走間ロールクロス角・ロールベンド力変更方法であ
    って、 コイル長手方向の特定点が前記圧延機に達する前にロー
    ルクロス角及びロールベンド力の変更をその増減を反対
    方向にして開始し、ついで、ロールベンド力をその増減
    を逆方向にして変更し、前記特定点が前記圧延機を通過
    した後にロールベンド力をその増減を逆方向にして変更
    し、ついで、ロールクロス角及びロールベンド力の変更
    を終了することを特徴とする走間ロールクロス角・ロー
    ルベンド力変更方法。
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