JP2001001002A - H形鋼の製造法および製造装置 - Google Patents

H形鋼の製造法および製造装置

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JP2001001002A
JP2001001002A JP17428099A JP17428099A JP2001001002A JP 2001001002 A JP2001001002 A JP 2001001002A JP 17428099 A JP17428099 A JP 17428099A JP 17428099 A JP17428099 A JP 17428099A JP 2001001002 A JP2001001002 A JP 2001001002A
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rolling
edger
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rolling mill
flange width
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JP17428099A
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English (en)
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Yutaka Kano
裕 鹿野
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 H形鋼の中間圧延材の非定常部のフランジ幅
を定常部のフランジ幅に等しくすることができない。 【解決手段】 粗ユニバーサル圧延機13およびエッジャ
ー圧延機14を有する粗ユニバーサル圧延機群15を用いて
中間圧延材16' に複数パスのリバース圧延を行う際に、
最終パスを含む複数のパスで、中間圧延材16' の圧延方
向の先端側および後端側に存在する非定常部を圧下する
際のエッジャー圧延機14のエッジャーロール19、19' の
開度を、非定常部以外の定常部を圧下する際のエッジャ
ーロール19、19' の開度に対して連続的に増加させなが
らエッジャー圧延を行った後に引き続いて粗ユニバーサ
ル圧延機13を用いて非定常部のユニバーサル圧延を行う
ことによって、粗ユニバーサル圧延の最終パスを終了し
た時点で、非定常部のフランジ幅を定常部のフランジ幅
と略等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、H形鋼の製造法お
よび製造装置に関する。具体的には、本発明は、同時に
圧延可能に互いに近接して配置された少なくとも1基ず
つの粗ユニバーサル圧延機およびエッジャー圧延機を備
え、中間圧延材を圧延する粗ユニバーサル圧延機群を少
なくとも1組用いたH形鋼の製造法および製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図10は、H形鋼の従来の製造装置1を、
圧延時の粗ユニバーサル圧延機3およびエッジャー圧延
機4の断面とともに模式的に示す説明図である。
【0003】同図に示すように、H形鋼は、まず素材で
あるブルーム、スラブさらにはビームブランク等を加熱
炉(図示しない。)に装入して約1100〜1300℃程度の所
定の温度に加熱した後、カリバー形状を有する孔型ロー
ルを組み込んだブレークダウン圧延機2を用いて粗圧延
を行って粗形鋼片6とする。
【0004】そして、この粗形鋼片6に対して、粗ユニ
バーサル圧延機3とエッジャー圧延機4とにより構成さ
れる粗圧延機群5を用いて複数パスのリバース圧延を行
うことにより、中間圧延材6' とする。なお、本明細書
では、粗ユニバーサル圧延機3またはエッジャー圧延機
4により少なくとも1回の圧延を行われた粗形鋼片6
は、全て中間圧延材6' と呼ぶこととする。
【0005】粗ユニバーサル圧延機3は、中間圧延材
6' を水平ロール7、7' と垂直ロール8、8' とを用
いて圧延し、中間圧延材6' のフランジ幅およびウェブ
厚を減じて所定の製品厚さに近づける。また、エッジャ
ー圧延機4は、孔型のエッジャーロール9、9' により
中間圧延材6' のフランジ先端を圧下して、所定のフラ
ンジ幅に仕上げる。
【0006】粗圧延機群5によって複数パスのリバース
圧延を行われた中間圧延材6' は、さらに、仕上げユニ
バーサル圧延機10により通常1パスの仕上げ圧延を行わ
れて、成品であるH形鋼に圧延される。
【0007】しかし、この従来の製造装置1を用いたH
形鋼の製造では、粗ユニバーサル圧延機3およびエッジ
ャー圧延機4が中間圧延材6' を同時に圧延するタンデ
ム圧延時や、各圧延スタンドへの中間圧延材6' の噛み
込みや尻抜け時等に、各圧延スタンド間に存在する中間
圧延材6' に発生する張力変動に起因して中間圧延材
6' の圧延方向の先端側および後端側でそれぞれ発生す
る非定常変形を考慮していなかった。このため、一般
に、中間圧延材6' のフランジ幅、特に、中間圧延材
6' のいわゆる圧延トップ部 (圧延方向の最下流側に位
置する先端側)および圧延ボトム部 (圧延方向の最上流
側に位置する後端側) といった非定常部のフランジ幅
が、定常部のフランジ幅と同じ値にならず、変動してし
まう。
【0008】図11は、非定常部のフランジ幅が定常部の
フランジ幅と異なる値になった中間圧延材6' を模式的
に示す側面図である。図11(a) に示すように、中間圧延
材6' のトップ部6aにおけるフランジ幅がミドル部 (中
央部) 6bに比較して徐々に小さくなったり、図11(b) に
示すように、逆に徐々に大きくなったりすることが発生
し、中間圧延材6' の非定常部におけるフランジ幅が目
標寸法から外れてしまう。
【0009】そこで、従来より、中間圧延材6' の圧延
方向の先端側および後端側でそれぞれ発生する非定常変
形を考慮し、中間圧延材6' の非定常部において、エッ
ジャー圧延機4のエッジャーロールの開度を圧延中に変
化させ、非定常部のフランジ幅を定常部のフランジ幅と
等しくする発明が多数提案されている。
【0010】例えば特公昭62−15282 号公報には、粗ユ
ニバーサル圧延機およびエッジャー圧延機で構成される
圧延機群による圧延工程を経てH形鋼を圧延するにあた
り、エッジャー圧延手前の中間圧延材のフランジ幅およ
び温度を全長について検出し、この検出結果に基づいて
エッジャーロールの開度を調整することにより、全長に
ついて均一なフランジ幅を有するH形鋼を製造する発明
が提案されている。
【0011】また、特開平8−252615号公報には、エッ
ジャー圧延機および粗ユニバーサル圧延機を1組以上備
えるH形鋼圧延用粗ユニバーサル圧延機群を用いてH形
鋼を圧延する際に、中間圧延材の先端および後端の非定
常部に対するエッジャーロールの開度を、定常部の設定
値に対して連続的に増加または減少させて圧延し、次に
続く粗ユニバーサル圧延機を用いた圧延により非定常部
のフランジ幅を定常部のフランジ幅と等しくする発明が
提案されている。
【0012】さらに、特開平10−85814 号公報には、こ
の特開平8−252615号公報により提案された発明におい
て、さらにエッジャーロールの開度を左右独立に制御す
ることにより、非定常部のフランジ幅を定常部のフラン
ジ幅と等しくする発明が提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
の技術では、中間圧延材の定常部および非定常部それぞ
れにおけるフランジ幅の差が大きい場合には、非定常部
のフランジ幅を、定常部のフランジ幅と等しくすること
ができない。
【0014】すなわち、特公昭62−15282 号公報により
開示された発明では、エッジャー圧延手前の中間圧延材
のフランジ幅変動をこのエッジャー圧延1パスで制御し
ようとするものであり、現実にはフランジ幅の局部強圧
下によるフランジ座屈変形が生じるために、非定常部の
フランジ幅を、定常部のフランジ幅と等しくすることが
できない。
【0015】また、特開平8−252615号公報および同10
−85814 号公報により開示された発明は、いずれも、中
間圧延材の非定常部を圧延するに際して、エッジャーロ
ールの開度を定常部に対して連続的に増加または減少さ
せて圧延し、これに続く粗ユニバーサル圧延において非
定常部のフランジ幅を定常部のフランジ幅に等しくする
ものである。しかし、中間圧延材の定常部および非定常
部それぞれにおけるフランジ幅の差が大きいと、粗ユニ
バーサル圧延機群を用いた1パスの圧延だけで一気に、
定常部および非定常部それぞれのフランジ幅を一致させ
ようとすると、必然的にエッジャー圧延機で強圧下を行
わざるを得なくなる。このため、このパスにおいてフラ
ンジ幅の変動の主たる原因となる大きなドッグボーンや
フランジの座屈が発生してしまう。したがって、これら
の発明によっても、非定常部のフランジ幅を、定常部の
フランジ幅と等しくすることができない。
【0016】さらに、特開平8−252615号公報および同
10−85814 号公報により開示された発明は、非定常部の
フランジ幅が定常部のフランジ幅よりも大きい場合は、
非定常部を圧延時のエッジャーロールの開度を小さく
し、引き続いて行われるユニバーサル圧延で非定常部お
よび定常部それぞれのフランジ幅を同じにする。しか
し、圧延時にエッジャーロールの開度を小さくすると、
圧延反力が増加してエッジャー圧延機が停止してしま
う。最悪の場合には、エッジャー圧延機の電気系統や機
械系統に損傷を与えるおそれがあり、現実には実施でき
ない。
【0017】本発明は、従来の技術が有するこのような
課題に鑑みてなされたものであり、中間圧延材の定常部
および非定常部それぞれにおけるフランジ幅の差が大き
い場合にも、中間圧延材の非定常部のフランジ幅が定常
部のフランジ幅と等しい寸法精度が良好なH形鋼を、良
好な歩留りで製造することができるH形鋼の製造法およ
び製造装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために検討を重ねた。図12は、図10に示すエッ
ジャー圧延機4によって、中間圧延材6' のフランジ先
端を圧下する状況を示す説明図である。
【0019】同図に示すように、エッジャー圧延機4の
水平ロール9、9' によって中間圧延材6' のフランジ
先端を圧下すると、中間圧延材6' の各フランジの先端
には、ドッグボーン6a' が形成される。中間圧延材6'
の非定常部、すなわち圧延方向の先端側および後端側に
おけるドッグボーン6a' は、圧延方向へのメタルフロー
が大きくなり易いため、定常部よりも小さくなる。この
ため、このようにしてエッジャー圧延機4を用いた圧延
によりドッグボーン6a' が形成された後に、粗ユニバー
サル圧延機3を用いて圧延を行うと、定常部に比べてド
ッグボーン6a'が小さく形成されている非定常部のフラ
ンジ幅は、小さくなってしまう。
【0020】すなわち、エッジャー圧延機4を用いた圧
延では、ドッグボーン6a' の発生量が圧延方向について
一定でないため、この後に粗ユニバーサル圧延機3を用
いて圧延を行うと、中間圧延材6' のフランジ幅が変動
し、前述した図11(a) に示すように中間圧延材6' の長
さ方向の両端部側においてフランジ幅が狭まったり、図
11(b) に示すように中間圧延材6' の長さ方向の両端部
側においてフランジ幅が広がってしまう。また、ドッグ
ボーン6a' の形状は、フランジ先端の圧下量が大きいほ
ど大きくなる。
【0021】そこで、本発明者はさらに検討を重ねた結
果、(i) 互いに近接して配置された少なくとも1基ずつ
の粗ユニバーサル圧延機およびエッジャー圧延機からな
る粗ユニバーサル圧延機群を1組以上用いて、エッジャ
ーロールの開度を調整しながら、H形鋼の中間圧延材の
非定常部を圧延するに際して、エッジャーロールの開度
を定常部の設定値に対して連続的に増加または減少させ
た後に引き続いて粗ユニバーサル圧延機を用いて圧延す
ることを、複数パスのリバース圧延の各パスについて行
うこと、特に(ii)H形鋼の中間圧延材の圧延方向の先端
側および後端側を圧延するに際して、エッジャーロール
の開度を連続的に大きくする方向のみに調整することに
よって、過大な圧延荷重や圧延トルクといった過負荷を
発生させエッジャー圧延機を停止させることなく、かつ
1パスのみの圧延に比べて高精度で、H形鋼の中間圧延
材の非定常部のフランジ幅を、定常部のフランジ幅に等
しくすることができることを知見して、本発明を完成し
た。
【0022】ここに、本発明は、同時に圧延可能に互い
に近接して配置された少なくとも1基ずつの粗ユニバー
サル圧延機およびエッジャー圧延機を有する粗ユニバー
サル圧延機群を少なくとも1組用いて、中間圧延材に複
数パスのリバース圧延を行うことによるH形鋼の製造法
であって、リバース圧延の最終パスを含む複数のパスに
おいて、中間圧延材の圧延方向の先端側および後端側の
少なくとも一方に存在する非定常部を圧下する際のエッ
ジャー圧延機のエッジャーロールの開度を、非定常部以
外の定常部を圧下する際のエッジャー圧延機のエッジャ
ーロールの開度に対して連続的に増加または減少させな
がらエッジャー圧延を行った後に引き続いて粗ユニバー
サル圧延機を用いて非定常部のユニバーサル圧延を行う
ことによって、粗ユニバーサル圧延の最終パスを終了し
た時点で、非定常部のフランジ幅を定常部のフランジ幅
と略等しくすることを特徴とするH形鋼の製造法であ
る。
【0023】上記の本発明にかかるH形鋼の製造法で
は、非定常部を圧下する際のエッジャーロールの開度お
よびその開閉速度が、中間圧延材の非定常部および定常
部それぞれにおけるフランジ幅の偏差および非定常部の
長さをそれぞれ求め、求めたフランジ幅の偏差および非
定常部の長さに基づいて、設定されることが、例示され
る。
【0024】また、これらの本発明にかかるH形鋼の製
造法では、非定常部を圧下する際のエッジャーロールの
開度が、左右別々の値に設定されることが、望ましい。
また、別の観点からは、本発明は、同時に圧延可能に互
いに近接して配置された少なくとも1基ずつの粗ユニバ
ーサル圧延機およびエッジャー圧延機を備え、H形鋼の
中間圧延材に複数パスのリバース圧延を行う粗ユニバー
サル圧延機群と、リバース圧延の最終パスを含む複数の
パスにおいて、中間圧延材の圧延方向の先端側および後
端側の少なくとも一方に存在する非定常部を圧下する際
のエッジャー圧延機のエッジャーロールの開度を、非定
常部以外の定常部を圧下する際のエッジャー圧延機のエ
ッジャーロールの開度に対して連続的に増加または減少
させながらエッジャー圧延を行った後に引き続いて粗ユ
ニバーサル圧延機を用いて非定常部のユニバーサル圧延
を行うことによって、粗ユニバーサル圧延の最終パスを
終了した時点で、非定常部のフランジ幅を定常部のフラ
ンジ幅と等しくするように、粗ユニバーサル圧延機群を
制御する制御装置とを組み合わせて備えることを特徴と
するH形鋼の製造装置である。
【0025】この本発明にかかるH形鋼の製造装置で
は、制御装置が、エッジャーロールの開度およびその開
閉速度を、中間圧延材の非定常部および定常部それぞれ
におけるフランジ幅の偏差および非定常部の長さをそれ
ぞれ求め、求めたフランジ幅の偏差および非定常部の長
さに基づいて設定することが、例示される。さらに、こ
れらのH形鋼の製造装置では、制御装置が、エッジャー
ロールの開度を左右別々の値に設定することが、望まし
い。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明にか
かるH形鋼の製造法および製造装置の実施の形態を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以降の実
施の形態の説明では、同時に圧延可能に互いに近接して
配置された1基ずつの粗ユニバーサル圧延機およびエッ
ジャー圧延機を備える粗ユニバーサル圧延機群を1組用
いて、H形鋼の中間圧延材を圧延する場合を、例にと
る。
【0027】図1は、本実施形態で用いるH形鋼の製造
装置11の一例を、圧延時の粗ユニバーサル圧延機13およ
びエッジャー圧延機14の断面とともに模式的に示す説明
図である。
【0028】同図に示すように、本実施形態の製造装置
11は、ブレークダウン圧延機12、粗ユニバーサル圧延機
群15、仕上げユニバーサル圧延機20と、制御装置21とを
備える。以下、これらの構成要素を順次説明する。
【0029】[ブレークダウン圧延機12]図1において、
素材であるブルーム、スラブさらにはビームブランク等
の圧延素材(図示しない。)は、まず、図示しない加熱
炉に装入されて約1100〜1300℃程度の所定の温度に加熱
される。そして、この圧延素材に、カリバー形状を有す
る孔型ロールを組み込んだブレークダウン圧延機12を用
いて粗圧延を行って粗形鋼片16とする。加熱炉およびブ
レークダウン圧延機12は、いずれも、公知のものである
ため、これ以上の説明は省略する。
【0030】[粗ユニバーサル圧延機群15]本実施形態で
は、この粗形鋼片16は、1基ずつの粗ユニバーサル圧延
機13およびエッジャー圧延機14を備える1組の粗ユニバ
ーサル圧延機群15を用いて、複数パスのリバース圧延が
行われる。
【0031】粗ユニバーサル圧延機13は、中間圧延材1
6' を水平ロール17、17' と垂直ロール18、18' とを用
いて圧延し、中間圧延材16' のフランジ幅およびウェブ
厚を減じて所定の製品厚さに近づける。また、エッジャ
ー圧延機14は、孔型のエッジャーロール19、19' により
中間圧延材16' のフランジ先端を圧下して、所定のフラ
ンジ幅に仕上げる。
【0032】本実施形態におけるこれらの圧延機13、14
の配置は、公知の製造工程と同じである。しかし、本実
施形態では、エッジャー圧延機14に、中間圧延材16' の
圧延方向の先端側および後端側に存在する非定常部を圧
延する際のエッジャーロール19、19' の開度を、定常部
を圧延する際のエッジャーロール19、19' の開度の設定
値に対して連続的に増加または減少させて圧延するため
の機構が設けられている。このような機構として、本実
施形態では、油圧圧下を用いたロール開度調整機構を用
いた。本実施形態では、粗ユニバーサル圧延機群15は、
以上のように構成される。
【0033】[仕上げユニバーサル圧延機20]粗ユニバー
サル圧延機13およびエッジャー圧延機14を備える粗ユニ
バーサル圧延機群15により、複数パスのリバース圧延が
行われた中間圧延材16' は、最終的に仕上げユニバーサ
ル圧延機20により仕上げ圧延を行われて、目標寸法とな
るように仕上げられる。この仕上げユニバーサル圧延機
20は、公知の仕上げユニバーサル圧延機であるため、こ
れ以上の説明は省略する。
【0034】[制御装置21]図1に示すように、本実施形
態の製造装置11は、本実施形態の製造法を実施するため
の制御装置21と、エッジャー圧延後ならびに仕上げユニ
バーサル圧延後のフランジ幅を測定する附帯設備22、23
とを有する。以下、この制御装置21とその附帯設備22、
23とを説明する。
【0035】仕上げユニバーサル圧延機20の出側には寸
法計22が設置される。寸法計22によって、仕上げユニバ
ーサル圧延機20により仕上げ圧延を行われた後のH形鋼
の左右のフランジ幅がその全長にわたって測定される。
寸法計22により測定されたフランジ幅情報I1は、制御装
置21へ入力される。
【0036】また、エッジャー圧延機14と仕上げユニバ
ーサル圧延機20との間には、寸法計23が設置される。寸
法計23によって、エッジャー圧延機14によりエッジャー
圧延を行われた後のH形鋼の左右のフランジ幅がその全
長にわたって測定される。寸法計23により測定されたフ
ランジ幅情報I2は、制御装置21へ入力される。
【0037】さらに、エッジャー圧延機14の駆動モータ
M1にはパルス発振器PGが設置されており、このパルス発
振器PGからの信号I3により、エッジャー圧延機14のエッ
ジャーロール19、19' のフランジ幅方向 (上下方向) の
圧下位置が、時々刻々と検出される。パルス発振器PGか
らの圧下位置情報I3は、制御装置21へ入力される。
【0038】制御装置21は、粗ユニバーサル圧延機群15
によるリバース圧延の最終パスを含む複数のパスにおい
て、中間圧延材16' の圧延方向の先端側および後端側に
存在する非定常部を圧下する際のエッジャー圧延機14の
エッジャーロール19、19' の開度を、非定常部以外の定
常部を圧下する際のエッジャー圧延機14のエッジャーロ
ール19、19' の開度に対して連続的に増加または減少さ
せながらエッジャー圧延を行った後に引き続いて粗ユニ
バーサル圧延機13を用いて非定常部のユニバーサル圧延
を行うことによって、粗ユニバーサル圧延の最終パスを
終了した時点で、非定常部のフランジ幅を定常部のフラ
ンジ幅と等しくするように、粗ユニバーサル圧延機群15
を制御する。
【0039】すなわち、制御装置21は、入力されるフラ
ンジ幅情報I1、I2および圧下位置情報I3に基づいて、後
述する(1) 式〜(14)式の演算処理を行って、中間圧延材
16'の圧延方向の先端側および後端側における非定常部
の長さと、この非定常部におけるエッジャーロール19、
19' の開度の調整代とを、リバース圧延の最終パスを含
む複数のパスについて算出し、エッジャーロール開度調
整装置24へエッジャーロール開度調整指令O1を出力す
る。エッジャーロール開度調整装置24から、エッジャー
圧延機14に設けられたロール開度調整機構に制御信号が
出力され、中間圧延材16' の圧延方向の所定位置で、所
定量のロール開度調整が行われる。
【0040】まず、エッジャー圧延機14によるエッジャ
ー圧延後の粗ユニバーサル圧延機13によって定常部の
ユニバーサル圧延を行った際のフランジ幅は、(1)
式により表される。
【0041】
【数1】
【0042】(1) 式において、符号BU1ならびに符号B
Eはエッジャー圧延機14によるエッジャー圧延の前後に
おけるフランジ幅であり、符号BU1は圧延スケジュール
から算定した計算値、符号BEは寸法計23により検出可
能である。符号BU2は粗ユニバーサル圧延後のフランジ
幅であり、圧延スケジュールから算定した計算値であ
る。符号ηはエッジング効率 (0<η<1) であり、符
号αおよびβは、フランジ幅拡がり係数である。また、
符号φtfは粗ユニバーサル圧延でのフランジ厚み圧下率
であり、(2) 式により算出される。さらに、符号φtw
粗ユニバーサル圧延でのウェブ厚み圧下率であり、(3)
式により算出される。
【0043】
【数2】
【0044】(2) 式において符号 tf1、 tf2は、粗ユニ
バーサル圧延の前後におけるフランジ肉厚であり、圧延
スケジュールから算定した計算値である。また、(3) 式
において符号 tw1、 tw2は、粗ユニバーサル圧延の前後
のウェブ肉厚であり、圧延スケジュールから算定した計
算値である。
【0045】同様に、エッジャー圧延機14によるエッジ
ャー圧延後にユニバーサル圧延機13によって中間圧延材
16' の非定常部 (圧延トップ部) の圧延を行った場合の
フランジ幅は、(4) 式により表される。
【0046】
【数4】
【0047】(4) 式において、符号BU1T は、中間圧延
材16' の非定常部に関するエッジャー圧延前のフランジ
幅であり圧延スケジュールから算定した計算値である
が、寸法計23により検出することも可能である。符号B
ETは、中間圧延材16' の非定常部に関するエッジャー圧
延後のフランジ幅であり、寸法計23により検出可能であ
る。また、符号BU2T は、粗ユニバーサル圧延後のフラ
ンジ幅であり、圧延スケジュールから算定した計算値で
ある。さらに、符号ηT はエッジング効率 (0<η<
1) である。
【0048】ここで、粗ユニバーサル圧延後の中間圧延
材の非定常部のフランジ幅を定常部のフランジ幅に等し
くするために、下記(5) 式および(6) 式の関係がいずれ
も成立する。
【0049】
【数5】
【0050】制御装置21は、(1) 式〜(6) 式の関係を用
いて、中間圧延材16' の非定常部に関するエッジャー圧
延機14のエッジャーロール19、19' の締め込み量ΔBET
を、(7) 式により算出する。
【0051】
【数7】
【0052】制御装置21は、この(7) 式に基づいて、以
下の判断を行う。エッジング効率η<エッジング効率η
T の場合、すなわち、中間圧延材16' の非定常部のエッ
ジング効率が定常部のエッジング効率に比較して大きい
場合には、締め込み量ΔBET>0となるため、非定常部
では定常部よりもエッジャー圧延機14のエッジャーロー
ル19、19' を(7) 式で算出した分だけ開く。
【0053】一方、エッジング効率η>エッジング効率
ηT の場合、すなわち、中間圧延材16' の非定常部 (圧
延トップ部) のエッジング効率が定常部のエッジング効
率に比較して小さい場合には、締め込み量ΔBET<0と
なるため、非定常部では定常部よりもエッジャー圧延機
14のエッジャーロール19、19' を(7) 式で算出した分だ
け締め込む。
【0054】ここで、エッジング効率η、ηT は、中間
圧延材16' の寸法 (ウェブ高さH、フランジ幅B、ウェ
ブ厚tw 、フランジ厚tf ) の他に、垂直ロール半径R
V 、圧延温度、および中間圧延材16' とエッジャーロー
ル19、19' との間の摩擦係数μの関数と考えられるが、
一般的に0.6 〜0.7 の値を取る。
【0055】なお、中間圧延材16' の非定常部 (圧延ト
ップ部) のエッジング効率ηT は、定常部のエッジング
効率η、およびBU2T 、BU2、BU1、BE に基づいて、
(8)式により算出される。
【0056】
【数8】
【0057】(7) 式および(8) 式は、粗ユニバーサル圧
延→エッジャー圧延→粗ユニバーサル圧延の1回のリバ
ース (可逆) 圧延について成り立つ式であるが、本実施
形態の制御装置21は、(7) 式および(8) 式の関係が、リ
バース圧延の最終パスを含む複数のパスについて同様に
成り立つとの前提に立ち、n回のエッジャー圧延におけ
る1回当たりの中間圧延材16' の非定常部のエッジャー
圧延機14のエッジャーロール19、19' の平均締め込み量
ΔBET(n) を、(9) 式により算出する。
【0058】
【数9】
【0059】この(8) 式において、符号η(n) 、ηT(n)
は、それぞれ、nパスのエッジャー圧延における1パス
当たりの中間圧延材16' の定常部の平均エッジング効
率、中間圧延材16' の非定常部 (圧延トップ部) の平均
エッジング効率であり、符号ΔBEiは、nパス中のiパ
ス目における中間圧延材16' の定常部に対するエッジン
グ量である。
【0060】制御装置21は、(9) 式に基づいて、符号Δ
Ei>0の場合は、エッジャー圧延機14のエッジャーロ
ール19、19' の開度を開く信号O1を、エッジャーロール
開度調整装置24へ出力する。一方、符号ΔBEi<0の場
合には、エッジャーロール19、19' の開度を締め込む信
号を、エッジャーロール開度調整装置24へ出力する。制
御装置21は、中間圧延材16' の非定常部 (圧延トップ
部) のエッジング効率ηt(n)を、定常部のエッジング効
率η(n) に基づいて(10)式により算出する。
【0061】
【数10】
【0062】この(10)式において、符号ΔBUTは中間圧
延材16' の仕上げユニバーサル圧延後の非定常部 (圧延
トップ部) と定常部との間のフランジ幅差であり、符号
Φtfは、中間圧延材16' のフランジの累積肉厚圧下率で
あり、(11)式により表される。また、符号Φtwは、中間
圧延材16' のウェブの累積肉厚圧下率であり、(12)式に
より表される。
【0063】
【数11】
【0064】(11)式において、符号tfOは粗ユニバーサ
ル圧延前のフランジ厚みであり、符号tf は仕上げユニ
バーサル圧延後のフランジ厚みである。また、(12)式に
おいて、符号twOは粗ユニバーサル圧延前のウェブ厚み
であり、符号tw は仕上げユニバーサル圧延後のウェブ
厚みである。これらの値は、圧延パススケジュールに基
づく計算値若しくは形状計22または23により検出され
る。
【0065】そして、制御装置21は、nパスのエッジャ
ー圧延におけるiパス目のエッジャーロール19、19' の
開度を調整する部分の圧延方向距離LT(i)を(13)式で求
め、iパス目のエッジャーロール19、19' の開度の調整
速度VrT(i)を(14)式で求める。
【0066】
【数13】
【0067】(13)式において、符号SF は仕上げユニバ
ーサル圧延後の中間圧延材16' の断面積であり、符号S
(i) はエッジャー圧延のiパス目の中間圧延材16' の断
面積である。符号LTFは仕上げユニバーサル圧延後の中
間圧延材16' のフランジ幅に関する非定常部長さであ
る。また、(14)式において、符号RE はエッジャーロー
ル19、19' の半径であり、符号NRE(i) はiパス目のエ
ッジャーロール19、19'の回転数(rpm) である。
【0068】また、制御装置21は、寸法計23から入力さ
れるフランジ幅情報I2に基づいて、粗ユニバーサル圧延
機群15によるリバース圧延の最終パスを含む複数のパス
において、目標とするフランジ幅圧下パターン通りにエ
ッジャーロール19、19' の開度制御が行われたか否かを
チェックする。そして、制御装置21は、目標値と実測値
との間にズレがある場合には、その都度エッジャーロー
ル開度調整装置24に指令を送り、エッジャーロール19、
19' の開度の微調整が行われる。
【0069】なお、以上の説明では、中間圧延材16' の
先端側および後端側のうちの先端側(圧延トップ側)に
存在する非定常部に対する制御を行う場合を示したが、
後端側(圧延ボトム側)についても同様であり、既述の
各式における符号BU1T 、BU2T 、BET、ΔBET
ηT 、ΔBUT、ΔBET(n) 、ηT(n)、LT(i)、LTFおよ
びVrT(i)のそれぞれにおける添え字Tを、添え字Bに
置き換えることにより、後端側(圧延ボトム側)につい
ても同様に定式化できる。本実施形態では、制御装置21
は、以上のように構成される。
【0070】次に、本実施形態の製造装置11を用いてフ
ランジ幅が端部まで均一化されたH形鋼を製造する方法
を説明する。図2は、本実施形態の製造法による中間圧
延材16' のフランジ幅の制御結果の一例を示すグラフで
ある。図2のグラフにおける水平方向の線B1 、B2
EおよびB3 は、いずれも、本実施形態の圧延の各段
階における中間圧延材16' のフランジを横方向から見た
ときのフランジ上端部の形状を示す。
【0071】図2のグラフに示す例では、エッジャー圧
延前の中間圧延材16' のフランジの上端部の形状B
1 は、非定常部である先端側および後端側が、定常部に
比較して小さい "先後端部幅落ち" となっている。
【0072】この中間圧延材16' をエッジャー圧延機14
で圧延する際に、制御装置21は、中間圧延材16' の圧延
方向の先端側および後端側に、(13)式で求められる圧延
方向距離LT(i)の範囲に存在する非定常部を圧下する際
のエッジャー圧延機14のエッジャーロール19、19' の開
度を、非定常部以外の定常部を圧下する際のエッジャー
圧延機14のエッジャーロール19、19' の開度に対して、
(14)式で求めた調整速度VrT(i)で連続的に、(7) 式に
より算出される締め込み量ΔBETまで増加させながらエ
ッジャー圧延を行い、引き続いて粗ユニバーサル圧延機
13を用いて非定常部の粗ユニバーサル圧延を行ってフラ
ンジの上端部の形状をB2 とする。
【0073】このようなエッジャー圧延および粗ユニバ
ーサル圧延を、粗ユニバーサル圧延機群15によるリバー
ス圧延の最終パスを含む複数のパスにおいて行うことに
より、エッジャー圧延を行った後のフランジの上端部の
形状をBE とする。
【0074】そして、粗ユニバーサル圧延の最終パスを
終了した時点において初めて、フランジの上端部の形状
をB3 として、非定常部のフランジ幅を定常部のフラン
ジ幅に等しくするように、粗ユニバーサル圧延機群15を
制御する。
【0075】すなわち、圧延方向の両端部側に存在する
非定常部を圧延する際のエッジャー圧延機14のエッジャ
ーロール19、19' の開度を大きく設定し、圧延方向の中
央部側の定常部を圧延する際のエッジャー圧延機14のエ
ッジャーロール19、19' の開度を小さく設定していく。
これにより、図2のグラフに示すように、エッジャー圧
延機14による圧下の際に発生していた中間圧延材16' の
フランジの上端部の形状B1 を、粗ユニバーサル圧延機
群15によるリバース圧延の最終パスを含む複数のパスに
おいて、形状B2 および形状BE を経て、最終的に形状
3 とする。これにより、中間圧延材16' は、非定常部
のフランジ幅と定常部のフランジ幅との偏差が小さくな
るように、圧延される。
【0076】このように、粗ユニバーサル圧延機13およ
びエッジャー圧延機14を用いた圧延を、粗ユニバーサル
圧延機群15によるリバース圧延の最終パスを含む複数の
パスにおいて行うことによって、粗ユニバーサル圧延機
13を用いた最終パスにより、形状B3 のフランジが得ら
れ、圧延方向の先端から後端までのフランジ幅が一定で
ある中間圧延材16' を得ることができる。
【0077】このように、本実施形態では、中間圧延材
16の非定常部および定常部それぞれのフランジ幅の差を
小さくするために、エッジャー圧延および粗ユニバーサ
ル圧延を複数回繰り返すため、エッジャー圧延および粗
ユニバーサル圧延を一回行う従来の技術 (例えば特開平
8−252615号公報や同10−85814 号公報により提案され
た技術) に比較して、エッジャー圧延機14によるフラン
ジ幅圧下量を複数パスに分割することができる。このた
め、エッジャー圧延で定常部に比べて大きめのフランジ
幅を有する非定常部を強圧下することによるフランジ座
屈のような寸法精度が悪化することや、エッジャー圧延
機14に過大な負荷が作用することを、いずれも防止でき
る。このため、本実施形態によれば、例えば特開平8−
252615号公報や同10−85814 号公報により提案された技
術よりも、より高精度で非定常部のフランジ幅を定常部
のフランジ幅に近づけることができる。
【0078】なお、粗圧延やユニバーサル圧延の圧延条
件によっては、図11(b) に示すように、中間圧延材6'の
両端部が定常部よりも広くなることも起こり得る。しか
し、本実施形態の制御装置21は、図3にグラフで示すよ
うに、中間圧延材16' の圧延方向の先端側および後端側
に、(13)式で求められる圧延方向距離LT(i)の範囲に存
在する非定常部を圧下する際のエッジャー圧延機14のエ
ッジャーロール19、19' の開度を、非定常部以外の定常
部を圧下する際のエッジャー圧延機14のエッジャーロー
ル19、19' の開度に対して、(14)式で求めた開度調整速
度VrT(i)で連続的に、(7) 式により算出される締め込
み量ΔBETまで減少させながらエッジャー圧延を行い、
引き続いて粗ユニバーサル圧延機13を用いて非定常部の
ユニバーサル圧延を行ってフランジの形状をB2 とする
ことを、粗ユニバーサル圧延機群15によるリバース圧延
の最終パスを含む複数のパスにおいて行う。
【0079】すなわち、本実施形態の制御装置21は、粗
ユニバーサル圧延の最終パスを終了した時点で非定常部
のフランジ幅を、中間圧延材16' の両端部である非定常
部を圧下する際のエッジャー圧延機14のエッジャーロー
ル19、19' の開度を、定常部を圧下する際のエッジャー
圧延機14のエッジャーロール19、19' の開度よりも狭く
しておき、定常部に近づくにしたがってエッジャー圧延
機14のエッジャーロール19、19' の開度を大きく設定す
る。
【0080】これにより、粗ユニバーサル圧延機13を用
いた最終パスにより、形状B3 のフランジが得られ、圧
延方向の先端から後端までのフランジ幅が一定である中
間圧延材16' を得ることができる。
【0081】(第2実施形態)次に、本発明にかかるH形
鋼の製造法および製造装置の第2実施形態を説明する。
なお、以降の各実施形態の説明では、前述した第1実施
形態と相違する部分についてだけ説明することとし、共
通する部分には同一の図中符号を付すことにより重複す
る説明を省略する。
【0082】図4は、本実施形態による中間圧延材16'
の非定常部の制御結果の一例を示すグラフである。図4
のグラフにおける水平方向の線B1 、B2 、BE および
3は、いずれも、中間圧延材16' のフランジを横方向
から見た場合のフランジ上端部の形状を示す。また、図
5は、図4に示す非定常部の制御を行う場合のエッジャ
ー圧延機14のエッジャーロール19、19' の開度を示すグ
ラフである。
【0083】本実施形態は、制御装置21により、エッジ
ャー圧延機14のエッジャーロール19、19' の開度を、常
に開く方向のみへ調整しながら圧延するものである。図
4にグラフで示すように、エッジャー圧延前の中間圧延
材16' のフランジの形状B1 は、圧延方向の先端側およ
び後端側に存在する非定常部におけるフランジ幅が、定
常部におけるフランジ幅に比べて小さい "先後端部幅落
ち" となっている。
【0084】本実施形態では、このような中間圧延材1
6' をエッジャー圧延機14により圧延する際に、図5に
グラフで示すように、中間圧延材16' の先端が噛み込ん
でから定常部までの間(領域LT ) ではエッジャーロー
ル19、19' の開度を一定としておき、後端から距離LB
の領域ではエッジャーロール19、19' の開度を連続的か
つ直線的に大きくする。これにより、図4にグラフにお
ける形状B2 で示すように後端部を大きくする。
【0085】そして、次パスのエッジャー圧延において
は、図5にグラフで示すように、中間圧延材16' の後端
が噛み込んでから定常部までの間(領域LB ) ではエッ
ジャーロール19、19' の開度を一定としておき、定常部
から先端部に達するまでの間(領域LT ) では、連続的
かつ直線的にエッジャーロール19、19' の開度を大きく
する。
【0086】このように、エッジャーロール19、19' の
開度を常に開く方向のみへ調整しながらエッジャー圧延
を行われた中間圧延材16' を、隣接する粗ユニバーサル
圧延機13を用いて圧延することにより、粗ユニバーサル
圧延後に、中間圧延材16' のフランジ端部にドッグボー
ンが形成され難くなる。また、幅広がりが小さい先端部
側および後端部側は、いずれも、予め幅広となってい
る。このため、結果的に非定常部のドッグボーンが大き
くなり、非定常部のフランジ幅と定常部のフランジ幅と
の差が小さくなる形状BE が得られる。
【0087】このようなエッジャー圧延を、粗ユニバー
サル圧延機群15によるリバース圧延の最終パスを含む複
数のパスにおいて行うことにより、粗ユニバーサル圧延
の最終パスを終了した時点で初めて形状B3 が得られ、
中間圧延材16' の定常部および非定常部それぞれのフラ
ンジ幅を同じ値とすることができる。
【0088】図6は、本実施形態による中間圧延材16'
の非定常部の制御結果の他の一例を示すグラフである。
図6のグラフにおける水平方向の線B1 、B2 、BE
よびB3 は、いずれも、中間圧延材16' のフランジを横
方向から見た場合のフランジ上端部の形状を示す。ま
た、図7は、図6に示す非定常部の制御を行う場合のエ
ッジャー圧延機14のエッジャーロール19、19' の開度を
示すグラフである。図6にグラフで示すように、エッジ
ャー圧延前の中間圧延材16' の非定常部におけるフラン
ジの形状B1 は、定常部に比べて広い形状となってい
る。
【0089】本実施形態では、このような形状B1 のフ
ランジを有する中間圧延材16' をエッジャー圧延機14に
より圧延する際、図7にグラフで示すように、中間圧延
材16' の先端部が噛み込む際には、エッジャーロール1
9、19' の開度を定常部よりも狭くしておき、定常部に
近づくにしたがってエッジャーロール19、19' の開度を
連続的かつ直線的に大きくし、定常部から中間圧延材1
6' の後端部までエッジャーロール19、19' の開度を一
定とする。これにより、中間圧延材16’の形状を、形状
2 とする。
【0090】そして、次パスのエッジャー圧延では、図
7にグラフで示すように、中間圧延材16' の後端部が噛
み込む際には、エッジャーロール19、19' の開度を定常
部よりも狭くし、定常部に近づくにしたがってエッジャ
ーロール19、19' の開度を連続的かつ直線的に大きく
し、定常部から中間圧延材16' の先端部までエッジャー
ロール19、19' の開度を一定とする。
【0091】このようにしてエッジャー圧延を行われた
中間圧延材16' を、隣接するユニバーサル圧延機13を用
いて圧延することにより、定常部と端部のフランジ幅差
を小さくして、中間圧延材16’の形状を形状BE とす
る。
【0092】このようなエッジャー圧延を繰り返し行う
ことにより、最終的にユニバーサル圧延の最終パス後に
おいて、中間圧延材16’の形状を形状B3 とする。この
ようにして、中間圧延材16' の定常部および非定常部そ
れぞれのフランジ幅を一定化することができる。
【0093】このように、図4および図5に示す場合
や、図6および図7に示す場合のいずれにおいても、エ
ッジャー圧延機14のエッジャーロール19、19’の開度を
連続的に大きくする方向のみに調整することによって、
エッジャーロール19、19’の開度を連続的に小さくする
方向に調整する場合に比較して、エッジャー圧延機14に
作用する圧延荷重や圧延トルクを低減することができ、
エッジャー圧延機14に過大な負担を及ぼすことなく、フ
ランジ幅を高精度で制御することができる。
【0094】(第3実施形態)本実施形態は、前述した第
1実施形態および第2実施形態の制御装置21において、
中間圧延材16' の左右のフランジ幅について別々に、
(1) 式〜(14)式により算出し、中間圧延材16' の先端側
および後端側に存在する非定常部を、エッジャー圧延機
14のエッジャーロール19、19’の開度を個別に調整しな
がら、エッジャー圧延を行う。
【0095】このように、エッジャー圧延機14のエッジ
ャーロール19、19’の開度を左右個別に制御する手段は
特定の手段には限定されず、公知の手段を用いればよ
い。例えば特開平10−85814 号公報に開示されているよ
うな、エッジャーロール19、19’の左右方向 (ロール胴
長方向) の両端部側に設けたチョック高さをそれぞれ独
立して調整することにより、ロール軸を傾けた状態でエ
ッジャー部の圧延を行うことが、例示される。
【0096】このようなエッジャー圧延を行うことによ
り、中間圧延材16' の左右のフランジ幅が端部で異なる
場合にもそれぞれに適した圧下パターンを与えることが
可能となり、第1実施形態および第2実施形態に比較し
て、よりいっそう製品のフランジ幅を均一化できる。
【0097】
【実施例】さらに、本発明にかかるH形鋼の製造法およ
び製造装置を、実施例を参照しながらより具体的に説明
する。
【0098】図1に示すH形鋼の製造装置11を用いて、
H700×300 ×12/25 、40K鋼の圧延を行った。なお、粗
ユニバーサル圧延機13およびエッジャー圧延機14を有す
る粗ユニバーサル圧延機群15によりリバース圧延のパス
回数は、15パスであった。
【0099】粗ユニバーサル圧延機群15によるリバース
圧延を行った後、仕上げユニバーサル圧延機20により1
パスの仕上げ圧延を行って、成品に仕上げた。
【0100】制御装置21では、圧延に際して、中間圧延
材16' の左右フランジそれぞれについて各種制御定数、
すなわちΔBET(n) 、ΔBEB(n) 、VrT(i)およびVr
B(i)を(1) 式〜(14)式に基づいて算出し、エッジャー圧
延機14のエッジャーロール19、19' の左右のロールチョ
ック高さを独立して制御した。なお、本発明にしたがっ
てエッジャーロール19、19' の開度を制御した圧延パス
は、リバース圧延の11〜15パスの計5パスとした。
【0101】図8は、本発明にかかる製造法を行った場
合の成品のフランジ幅の長手方向分布の一例を示すグラ
フである。また、図9は、比較例として特開平10−8581
4 号公報により提案された技術 (エッジャー圧延の14パ
ス目でエッジャーロール19、19' の開度が連続的に減少
するように圧下した後に引き続いて粗ユニバーサル圧延
の最終パスを行うことにより、中間圧延材16' の非定常
部のフランジ幅を定常部のフランジ幅に一致させる技
術) を行った場合の成品のフランジ幅の長手方向分布の
一例を示すグラフである。
【0102】なお、図8および図9にそれぞれ示すグラ
フにおける凡例D/Sは、圧延ロール用モータ駆動側を
示し、凡例W/Sは非駆動側を示す。図8に示すグラフ
から分かるように、フランジ幅の長手方向の最大差は複
数パス時ではD/S側で0.6 mmであり、W/S側で1.1
mmであった。これに対し、図9に示すグラフから分かる
ように、フランジ幅の長手方向の最大差は1パス時では
D/S側で1.7 mmであり、W/S側で2.3 mmであった。
【0103】また、図8に示す本発明にかかる製造法を
行った場合には、エッジャー圧延機14に作用する圧延荷
重や圧延トルクは正常値であり、エッジャー圧延機14に
過大な負担を及ぼすことはなかった。しかし、図9に示
す比較例の製造法を行った場合には、中間圧延材16' の
端部においてフランジ幅を強圧下したため、エッジャー
圧延機14の駆動モータのパワーは上限にまで達し、モー
タトリップ寸前の状態であった。
【0104】このことから、複数パスでエッジャー圧延
機14のエッジャーロール19、19' の開度を調整しながら
圧延することにより、中間圧延材16' の略先端からフラ
ンジ幅を定常部に略一致させることができ、過剰な圧延
反力がかかることなく操業上安定して定常部と非定常部
のフランジ幅差が小さい製品を得ることができたことが
わかる。
【0105】(変形形態)各実施形態および実施例の説明
では、粗ユニバーサル圧延機およびエッジャー圧延機が
1基ずつ隣接して配置された粗ユニバーサル圧延機群を
用いた場合を例にとった。しかし、本発明は、粗ユニバ
ーサル圧延機およびエッジャー圧延機それぞれの設置数
および配置には限定されず、粗ユニバーサル圧延機およ
びエッジャー圧延機それぞれが1基以上隣接して配置し
てあってもよい。また、粗ユニバーサル圧延機およびエ
ッジャー圧延機それぞれの設置順序も逆であってもよ
い。
【0106】また、各実施形態および実施例の説明で
は、粗ユニバーサル圧延機群を一組設けた場合を例にと
った。しかし、本発明は、粗ユニバーサル圧延機群の設
置数には限定されず、二組以上設置した場合にも同様に
適用される。
【0107】また、各実施形態および実施例の説明で
は、エッジャーロールの開度を連続的に増加または減少
させて圧延するための機構として、ロール開度調整機構
を用いた。しかし、本発明はこのロール開度調整機構に
は限定されず、フランジ先端を圧下する孔型部分の開度
を圧延中に調整できる機構であれば、如何なる機構であ
っても適用することができる。例えば、圧下スクリュー
および電動モータを組み合わせた機構や、油圧圧下を用
いたロール開度調整機構と、圧下スクリューおよび電動
モータを組み合わせた機構とを複合させた機構等も同様
に用いることができる。
【0108】また、各実施形態および実施例の説明で
は、エッジャー圧延機のエッジャーロールの開度を簡便
にかつ確実に制御するために、エッジャー圧延機のエッ
ジャーロールの開度を直線的 (1次関数的) に変化させ
る場合を例にとった。しかし、本発明はこの形態に限定
されるものではなく、現実の中間圧延材の非定常部のフ
ランジ幅変動状況をより高精度で擬すために、n次関数
あるいは指数関数的に変化させてもよい。
【0109】また、本発明は、中間圧延材の非定常部で
のエッジャー圧延機のエッジャーロールの開度の調整は
増加のみを行うのではない場合や、中間圧延材のフラン
ジ幅が両者とも同じでない場合等にも、適用される。
【0110】さらに、本発明は、エッジャーロールの開
度を調整する圧延パスは、実施形態および実施例の説明
には限定されず、リバース圧延の最終パスを含む複数の
パスにおいて行えばよい。
【0111】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、中間圧延材の定常部および非定常部それぞれにおけ
るフランジ幅の差が大きい場合にも、中間圧延材の非定
常部のフランジ幅が定常部のフランジ幅と等しい寸法精
度が良好なH形鋼を、エッジャー圧延機に過大な負荷を
与えることなく良好な歩留りで製造することができる。
これにより、次工程での手入れの必要がなくなる上、こ
れまでフランジ幅が不良となっていた部分も製品として
使用できる。かかる効果を有する本発明の意義は、極め
て著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態で用いるH形鋼の製造装置の一例を、
圧延時の粗ユニバーサル圧延機およびエッジャー圧延機
の断面とともに模式的に示す説明図である。
【図2】実施形態の製造法による中間圧延材のフランジ
幅の制御結果の一例を示すグラフである。
【図3】実施形態の製造法による中間圧延材のフランジ
幅の制御結果の一例を示すグラフである。
【図4】実施形態による中間圧延材の非定常部の制御結
果の一例を示すグラフである。
【図5】図4に示す非定常部の制御を行う場合のエッジ
ャー圧延機のエッジャーロールの開度を示すグラフであ
る。
【図6】実施形態による中間圧延材の非定常部の制御結
果の他の一例を示すグラフである。
【図7】図6に示す非定常部の制御を行う場合のエッジ
ャー圧延機のエッジャーロールの開度を示すグラフであ
る。
【図8】本発明にかかる製造法を行った場合の成品のフ
ランジ幅の長手方向分布の一例を示すグラフである。
【図9】特開平10−85814 号公報により提案された技術
を行った場合の成品のフランジ幅の長手方向分布の一例
を示すグラフである。
【図10】H形鋼の従来の製造装置を、圧延時の粗ユニ
バーサル圧延機およびエッジャー圧延機の断面とともに
模式的に示す説明図である。
【図11】非定常部のフランジ幅が定常部のフランジ幅
と異なる値になった中間圧延材を模式的に示す側面図で
ある。
【図12】図10に示すエッジャー圧延機によって、中間
圧延材のフランジ先端を圧下する状況を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 製造装置 12 ブレークダウン圧延機 13 粗ユニバーサル圧延機 14 エッジャー圧延機 15 粗ユニバーサル圧延機群 16' 中間圧延材 19、19' エッジャーロール 20 仕上げユニバーサル圧延機 21 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同時に圧延可能に互いに近接して配置さ
    れた少なくとも1基ずつの粗ユニバーサル圧延機および
    エッジャー圧延機を有する粗ユニバーサル圧延機群を少
    なくとも1組用いて、中間圧延材に複数パスのリバース
    圧延を行うことによるH形鋼の製造法であって、 前記リバース圧延の最終パスを含む複数のパスにおい
    て、前記中間圧延材の圧延方向の先端側および/または
    後端側に存在する非定常部を圧下する際の前記エッジャ
    ー圧延機のエッジャーロールの開度を、前記非定常部以
    外の定常部を圧下する際の前記エッジャー圧延機のエッ
    ジャーロールの開度に対して連続的に増加または減少さ
    せながらエッジャー圧延を行った後に引き続いて前記粗
    ユニバーサル圧延機を用いて前記非定常部のユニバーサ
    ル圧延を行うことによって、前記粗ユニバーサル圧延の
    最終パスを終了した時点で、前記非定常部のフランジ幅
    を前記定常部のフランジ幅と略等しくすることを特徴と
    するH形鋼の製造法。
  2. 【請求項2】 前記非定常部を圧下する際の前記エッジ
    ャーロールの開度およびその開閉速度は、前記中間圧延
    材の前記非定常部および前記定常部それぞれにおけるフ
    ランジ幅の偏差および前記非定常部の長さをそれぞれ求
    め、求めた該フランジ幅の偏差および前記非定常部の長
    さに基づいて、設定される請求項1に記載されたH形鋼
    の製造法。
  3. 【請求項3】 前記非定常部を圧下する際の前記エッジ
    ャーロールの開度は、左右別々の値に設定される請求項
    1または請求項2に記載されたH形鋼の製造法。
  4. 【請求項4】 同時に圧延可能に互いに近接して配置さ
    れた少なくとも1基ずつの粗ユニバーサル圧延機および
    エッジャー圧延機を備え、H形鋼の中間圧延材に複数パ
    スのリバース圧延を行う粗ユニバーサル圧延機群と、 前記リバース圧延の最終パスを含む複数のパスにおい
    て、前記中間圧延材の圧延方向の先端側および/または
    後端側に存在する非定常部を圧下する際の前記エッジャ
    ー圧延機のエッジャーロールの開度を、前記非定常部以
    外の定常部を圧下する際の前記エッジャー圧延機のエッ
    ジャーロールの開度に対して連続的に増加または減少さ
    せながらエッジャー圧延を行った後に引き続いて前記粗
    ユニバーサル圧延機を用いて前記非定常部のユニバーサ
    ル圧延を行うことによって、前記粗ユニバーサル圧延の
    最終パスを終了した時点で、前記非定常部のフランジ幅
    を前記定常部のフランジ幅と等しくするように、前記粗
    ユニバーサル圧延機群を制御する制御装置とを組み合わ
    せて備えることを特徴とするH形鋼の製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1219441A2 (en) 2000-12-26 2002-07-03 Seiko Epson Corporation Ink jet type recording apparatus, ink type information setting method in the apparatus and ink cartridge used in the apparatus
CN113578974A (zh) * 2021-07-28 2021-11-02 北京首钢股份有限公司 立辊轧机及其控制方法、控制系统

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