JP2575901Y2 - 朱肉色発色感熱ポスタル用ロール紙 - Google Patents

朱肉色発色感熱ポスタル用ロール紙

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JP2575901Y2
JP2575901Y2 JP1993026753U JP2675393U JP2575901Y2 JP 2575901 Y2 JP2575901 Y2 JP 2575901Y2 JP 1993026753 U JP1993026753 U JP 1993026753U JP 2675393 U JP2675393 U JP 2675393U JP 2575901 Y2 JP2575901 Y2 JP 2575901Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はポスタル用ロール紙に関
するもので、より詳しくは感熱記録方式を利用して朱肉
色発色にて発送郵便局及び日付等を印字し、再湿接着剤
にて郵便物に貼付できるポスタル用ロール紙として好適
な感熱記録体を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、郵便物等の発送において、発送郵
便局名や日付を明示するためには、朱肉色のスタンプイ
ンキを用いて郵便物の封筒に直接スタンピングを行なっ
たり、表面にスタンプインク受理層を裏面に再湿接着剤
を設けたポスタル用紙を用いてスタンピング後、郵便物
の封筒に貼付して行なわれている。これらスタンピング
方式における欠点としては、スタンプインキの保守管理
に手間がかかること、スタンプ印判の損傷交換が多いこ
と、また日付変更がわずらわしいといったことがあり、
より簡単な方式が模索されていた。このような状況を鑑
み、実願昭61−175316において、裏面に再湿接
着剤を設け感熱方式で印字できる感熱記録体が提案され
ている。
【0003】しかしながら、かかる従来技術によるポス
タル用感熱記録体は、朱肉色を忠実に再現して発色画像
を得ることが困難であった。また、ロール状形態とする
場合、感熱記録体の製造において、結着剤として水溶性
樹脂が主体に使用されているために、裏面の再湿接着剤
と表面の感熱記録層とが高湿環境下で貼り付く、いわゆ
るブロッキングが発生し使用不可能となるといった状況
も生じている。このためにロール紙の含有水分量を低減
させることが有効な対策と考えられるが、感熱記録体自
身が過度な乾燥工程を経ると地肌発色するといった問題
も発生し、未だ実用に耐えられる朱肉色発色感熱ポスタ
ル用ロール紙が得られていないのが現状である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記の如き事
情に鑑み、発色色調が朱肉色に極めて類似し、かつ地肌
変色が少なく記録画像の保存安定性に優れているのみな
らず、再湿接着性を低下させることなく、ロール状に加
工された際も、ブロッキングの発生がほとんどない朱肉
色発色感熱ポスタル用ロール紙を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、支持体の一方
の面に無色ないしは淡色のロイコ染料と該ロイコ染料を
熱時発色せしめる顕色剤を主成分とする感熱記録層を設
け、該ロイコ染料が3−シクロヘキシルアミノ−6−ク
ロロフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7
−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジ
メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフ
ルオラン、3−N−エチル−N−イソアミルアミノ−ベ
ンゾ[a]フルオラン、2−(4−ドデシルオキシ−3
−メトキシスチリル)キノリンから選ばれる化合物の少
なくとも2種以上からなり、他方の面にポリビニルアル
コールとでんぷん又はその誘導体を含有する再湿接着剤
層を設けたことを特徴とする朱肉色発色感熱ポスタル用
ロール紙である。
【0006】即ち、本考案の朱肉色発色感熱ポスタル用
ロール紙は、図1に示す如きロール状形態を有するもの
で、朱肉色発色感熱ポスタル用紙1が紙管2に所望の長
さで巻かれているものである。この場合、感熱記録層面
が内側となる様に巻かれても、逆に外側となる様に巻か
れてもよい。また、図2は図1のX−X′における断面
図で、本考案の朱肉色発色感熱ポスタル用ロール紙の層
構成を示すものであり、支持体3の一方の面に朱肉色調
に発色する感熱記録層4、感熱記録層に対し様々な薬品
等の侵入を防ぎ、また郵便物等の輸送時に発生する擦れ
による無用な発色傷を防ぐ機能を有する耐薬品性及び耐
摩耗性の向上のための保護層5が必要に応じて積層さ
れ、且つ他方の面に再湿接着力が十分であり、高湿時ブ
ロッキングが少ない再湿接着剤層6が設けられたもので
ある。
【0007】本考案における感熱記録層は、記録が施さ
れた際にJIS−Z8722に準拠した色差計での測定
で、L値が45〜60、a値が40〜60及びb値が2
0〜40である朱肉色の色調を有する発色が得られ、従
来のスタンプインキ方式の場合、転移インキ量の過不足
によるカスレやにじみで濃度、色彩や色相がばらつく傾
向にあるのに比べ、鮮やかな朱肉色調が安定的に得られ
るものである。
【0008】本考案における感熱記録層には上記の色調
に発色させるためのロイコ染料が含有されるが、使用さ
れるロイコ染料は、3−シクロヘキシルアミノ−6−ク
ロロフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7
−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジ
メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフ
ルオラン、3−N−エチル−N−イソアミルアミノ−ベ
ンゾ[a]フルオラン、2−(4−ドデシルオキシ−3
−メトキシスチリル)キノリンから選ばれる化合物の少
なくとも2種以上からなる。本発明においては、各々の
ロイコ染料単体では湿度による記録画像の褪色や地肌か
ぶりの発生、日光等の光照射による画像褪色が生じやす
いため、少なくとも2種以上を併用することが必要であ
。特に3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオ
ランと3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−ブロモフ
ルオランとの組み合わせは記録色調はもとより、発色画
像の安定性や地肌変色の少ないことで好適である。
【0009】本考案における感熱記録層に用いられるロ
イコ染料と熱時反応して発色させる顕色剤としては、有
機酸性物質、特にフェノール性化合物が好ましく、α−
ナフトール、β−ナフトール、4−t−ブチルフェノー
ル、4−t−オクチルフェノール、4−フェニルフェノ
ール、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、
4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、2,2−
ビス(2,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、4,4′−イソプロピリデンビス(2−t−ブ
チルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−クロ
ロフェノール)、4,4′−スルホニルジフェノール、
4,4′−チオビスフェノール、安息香酸、サリチル
酸、没食子酸等の誘導体等があげられる。
【0010】なかでも、一般式 OH−Ph−SO2
Ph−OR(R:炭素数1〜10のアルキル基又は置換
基を有してもよいベンジル基)で表わされるジフェニル
スルホン化合物、例えば、4−ヒドロキシ−4′−メト
キシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−エト
キシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソ
プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′
−n−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ
−4′−n−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロ
キシ−4′−n−ペンチルオキシジフェニルスルホン、
4−ヒドロキシ−4′−n−ヘキシルジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4′−n−ヘプチルオキシジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−n−オクチルオ
キシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−n−
ノニルオキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4′−n−デシルオキシジフェニルスルホン、4−ヒド
ロキシ−4′−ベンジルオキシジフェニルスルホン、4
−ヒドロキシ−4′−(4−メチルベンジルオキシ)ジ
フェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−(4−メト
キシベンジルオキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロ
キシ−4′−(4−クロルベンジルオキシ)ジフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ−4′−(2,6−ジメチル
ベンジルオキシ)ジフェニルスルホン等を顕色剤として
用いた場合は、発色性や記録画像の安定性、地肌かぶり
の面で良好である。
【0011】また、記録感度を向上させるために、必要
に応じ、更に慣用の種々の熱可融性物質を感熱記録層中
に添加できる。熱可融性物質としては、適当な融点を持
つ有機化合物があげられ、例えば、ステアリン酸アミド
等の高級脂肪酸アミド、密ロウ、シェラックロウなどの
動物性ワックス、カルナバロウなどの植物性ワックス、
モンタンワックスなどの鉱物性ワックス、パラフィンワ
ックス、マイクロクリスタリンワックス等のワックス
類、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、ジメチルテレフ
タレート、ジフェニルフタレート等の芳香族カルボン酸
エステル類、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(p−メ
チルベンジル)、グルタル酸ジフェナシル等の脂肪族二
塩基酸エステル類、p−トルエンスルホン酸フェニル、
メシチレンスルホン酸フェニル等の芳香族スルホン酸エ
ステル類、2−ベンジルオキシナフタレン、1,4−ジ
エトキシナフタレン等のナフタレンエーテル誘導体、1
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル等のナフトエ酸
エステル誘導体、p−ベンジルビフェニル等のビフェニ
ル誘導体、m−ターフェニル等のターフェニル誘導体、
1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、ビス−β
−(p−メトキシフェノキシ)エチルエーテル等の芳香
族エーテル誘導体等が用いられる。
【0012】また、本考案の感熱記録層中には、慣用の
充填剤としての無機及び有機顔料、例えば、重質及び軽
質炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン、
酸化亜鉛、硫酸バリウム、タルク、クレー、サチンホワ
イト、カオリナイト、ポリオレフィン粒子、ポリスチレ
ン粒子、尿素−ホルマリン樹脂粒子等を添加し発色画像
の鮮明性を向上させることができる。
【0013】本考案の感熱記録層には、上記ロイコ染料
及び顕色剤を支持体上に結着させるための結着剤とし
て、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、でんぷんおよびその誘導
体、カゼイン、ゼラチン、アルギン酸ソーダ、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリル
アミド、イソブチレン無水マレイン酸樹脂アルカリ水溶
液、ジイソブチレン無水マレイン酸樹脂アルカリ水溶
液、スチレン無水マレイン酸樹脂アルカリ水溶液等の水
溶性樹脂、水性ポリエステル、水性ポリウレタン、スチ
レンブタジエン共重合体エマルジョン、(メタ)アクリ
ル酸エステル系共重合体、スチレン(メタ)アクリル酸
エステル系共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン及びこれらの誘導体等の水分散性樹脂が単独または
併用して使用される。感熱記録層の塗布量としては、一
般に1〜15g/m2 、好ましくは2〜10g/m2
範囲である。
【0014】再湿接着剤層は、水で濡らした場合、郵便
物の封筒等に良好に接着する必要があり、その接着強度
としては巾1cm当り剥離強度として30g以上は必要
となる。一方、この再湿接着剤層は感熱記録装置内にお
いてはプラテンロールと常時接触していることとなり、
高湿時に貼りついたりすると走行トラブルを発生する原
因となる。またロール状に巻かれた場合では表面と貼り
付く、いわゆるブロッキング現象が発生することにもな
る。本考案における再湿接着剤層は、このような問題を
生じることなく良好な接着強度を得るために、材料とし
てポリビニルアルコールとでんぷん又はでんぷん誘導体
を配合したものである。ポリビニルアルコールとでんぷ
ん類との配合比率はポリビニルアルコールが10重量部
に対し、でんぷん類は10〜1重量部が好ましく、ポリ
ビニルアルコール単独で用いると接着力の点では良好で
あるが、高湿時でのプラテンロールへの貼り付きやブロ
ッキングに問題を発生するおそれがある。ポリビニルア
ルコールとしては、完全ケン化のものより部分ケン化の
方が好適で、ケン化度としては85〜95モル%のもの
を使用することが好ましい。一方、でんぷん類がポリビ
ニルアルコールより多くなると接着強度に問題を生じる
おそれがある。再湿接着剤層の塗布量としては、塗布さ
れる支持体にもよるが、一般的に3〜20g/m2 程度
であり、好ましくは5〜15g/m2 の範囲である。
【0015】本考案における感熱記録層上に必要に応じ
て設けられる保護層は、造膜性の良好な水性樹脂を主成
分として設けられ、さらに、感熱記録ヘッドとのマッチ
ング性向上のために、慣用の充填剤やステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸類、パラフィ
ンワックス、ポリエチレンワックス等のワックス類も必
要に応じて添加される。保護層の樹脂として用いられる
水性樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、変
性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
でんぷんおよびその誘導体、カゼイン、アルギン酸ソー
ダ、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、変性
ポリアクリルアミド等の水溶性樹脂、水性ポリエステ
ル、水性ポリウレタン、(メタ)アクリル酸エステル系
共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
合体、ポリ酢酸ビニル、ホリ塩化ビニリデン及びこれら
の誘導体等の水分散性樹脂が使用できる。保護層に必要
に応じて用いられる充填剤としては、慣用の無機及び有
機顔料が用いられ、例えば、重質及び軽質炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、シリ
カ、硫酸バリウム、タルク、クレー、サチンホワイト、
カオリナイト、ポリオレフィン粒子、ポリスチレン粒
子、尿素−ホルマリン樹脂粒子等が上げられる。
【0016】また、保護層の耐水性を向上するために、
グリオキザール、クロム明バン、メラミン樹脂、メラミ
ンホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド
−エピクロルヒドリン樹脂、ジルコニウム化合物等の材
料が添加できる。保護層の塗布量としては、1〜15g
/m2 程度であるが、塗布量が多すぎると感熱記録層へ
の熱伝達が悪くなり記録感度が低下することとなり、逆
に少ないと保護層としての機能が低下することとなり、
好ましくは2〜6g/m2 程度である。
【0017】
【実施例】以下、実施例に従って本考案の詳細な説明を
行なう。なお、実施例中の部数は全て重量部を表わす。
実施例1支持体として60g/m2 の上質紙を用い、裏
面側に以下の組成である再湿接着剤層用塗料を塗工乾燥
し、乾燥後の塗布量が12g/m2 の再湿接着剤層を形
成した。 ・15%ポリビニルアルコール水溶液(ケン化度約88モル%) 100部 ・15%酸化でんぷん水溶液 30部
【0018】次に感熱記録層塗料を調製するために、下
記組成の[A−1]液、[A−2]液及び[B]液を分
散機としてサンドグラインダーを用いて、分散処理を行
い分散液[A−1]、[A−2]及び[B]を調製し
た。 [A−1]液 ・3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン 30部 ・10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、PVA203) 30部 ・水 40部 [A−2]液 ・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−ブロモフルオラン 30部 ・10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、PVA203) 30部 ・水 40部 [B]液 ・4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン 30部 ・軽質炭酸カルシウム 30部 ・10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、PVA203) 40部 ・水 100部 上記の様にして得られた[A−1]液30部、[A−
2]液20部と[B]液200部に10%ポリビニルア
ルコール水溶液(クラレ社製、PVA117)を100
部を添加し攪拌混合して感熱記録層用塗料とし、再湿接
着剤を塗布した支持体の逆の面に塗工乾燥し、乾燥後の
塗布量が8g/m2 の感熱記録層を形成した。
【0019】次に保護層用塗料として以下の配合よりな
る塗料を調製し、感熱記録層上に乾燥重量4g/m2
なるように塗工し、朱肉色発色感熱ポスタル用紙を作製
した。 ・10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、PVA117)100部 ・40%カオリンクレー水分散液 20部 ・ステアリン酸亜鉛の30%水分散液 5部 ・水 15部 さらに、作製した朱肉色発色感熱ポスタル用紙をボビン
機で50mm巾にスリットし、クラフト紙からなる紙管
に、50mの長さ巻き付け、本考案の朱肉色発色感熱ポ
スタル用ロール紙を作製した。
【0020】 比較例1 実施例1の再質接着剤層の酸化でんぷんを除き、感熱層
塗料の[A−1]液30部と[A−2]液20部に代え
て、以下の組成となる[A−3]液50部とした以外は
実施例1と同様にして比較例1の朱肉色発色感熱ポスタ
ル用ロール紙を作製した。 [A−3]液 ・3−ジエチルアミノ−ベンゾ[a]フルオラン 30部 ・10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、PVA203) 30部 ・水 40部 比較例2 再湿接着剤として酸化でんぷんのみを使用した以外は全
て実施例1と同様にして比較例2の朱肉色発色感熱ポス
タル用ロール紙を作製した。比較例3 実施例1の感熱層塗料の[A−1]液30部と[A−
2]液20部に代えて、[A−1]液50部とし、[A
−2]液を除いた以外は実施例1と同様にして比較例3
の朱肉色発色感熱ポスタル用ロール紙を作製した。 比較例4 実施例1の感熱層塗料の[A−1]液30部と[A−
2]液20部に代えて、[A−2]液50部とし、[A
−1]液を除いた以外は実施例1と同様にして比較例4
の朱肉色発色感熱ポスタル用ロール紙を作製した。
【0021】上記で得られた実施例1及び比較例1〜2
の朱肉色発色感熱ポスタル用紙を、松下電子部品(株)
社製の感熱印字装置にて印加電力0.5W/ドット、パ
ルス巾1.5msecで記録し、画像サンプルを作製し
た。得られた画像サンプルについて、色差計にてL、
a、b値を測定し、又、視覚的に朱肉色調と比較した。
さらにサンプルの画像部濃度及び地肌濃度をマクベス反
射濃度計にて測定(初期値)後、以下に示す試験方法で
試験を行なった後の画像部濃度及び地肌濃度から画像部
保存特性及び地肌部保存特性を評価した。
【0022】 1.耐光性試験 蛍光灯を光源とし5000Luxで100時間照射し、
画像部の退色と地肌部の変色を評価した。 2.耐湿性試験 40℃90%RHの恒温室に1週間放置し、画像部の退
色と地肌部の変色を評価した。 3.耐水性試験 20℃水道水中に24時間浸漬し、室温で乾燥後に画像
部の退色と地肌部の変色を評価した。 4.耐油脂性試験 40℃環境下でヒマシ油をサンプル表面に塗布し24時
間放置した。画像部の退色と地肌部の変色を評価した。
【0023】また、実施例1及び比較例1〜につい
て、クラフト紙を被貼付媒体として再湿接着を行い、接
着強度を評価した。さらに実施例1及び比較例1〜
朱肉色発色感熱ボスタル用ロール紙を30℃80%RH
の環境に3日間放置した後巻ほぐし、耐ブロッキング性
を評価した。
【表1】 表1に示した評価結果より、本考案の朱肉色発色感熱ポ
スタル用ロール紙は、感熱記録方式において優れた朱肉
色調に記録できるのみならず、画像の安定性が良好でか
つ地肌変色が少ない上に、高湿下におけるブロッキング
といった問題も発生せずに、再湿接着強度も優れている
ことが認められた。
【0024】
【考案の効果】本考案の朱肉色発色感熱ポスタル用ロー
ル紙は、感熱記録方式において優れた朱肉色調に記録で
きるのみならず、画像の安定性が良好でかつ地肌変色が
少ない上に、高湿下におけるブロッキングといった問題
も発生せずに、再湿接着強度も優れており、ポスタル用
紙として郵便物のみならず、朱肉色発色が望まれる用途
には広範囲な適応が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の朱肉色発色感熱ポスタル用ロー
ル紙の形態を示す斜視図である。
【図2】図2は本考案の朱肉色発色感熱ポスタル用ロー
ル紙の層構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 朱肉色発色感熱ポスタル用紙 2 紙管 3 支持体 4 感熱記録層 5 保護層 6 再湿接着剤層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/30 C09J 7/02 C09J 103/00 C09J 129/04 G09F 3/10

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の一方の面に無色ないしは淡色の
    ロイコ染料と該ロイコ染料を熱時発色せしめる顕色剤を
    主成分とする感熱記録層を設け、該ロイコ染料が3−シ
    クロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジブ
    チルアミノ−6−メチル−7−ブロモフルオラン、3−
    ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、3−ジ
    エチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−N−エチル
    −N−イソアミルアミノ−ベンゾ[a]フルオラン、2
    −(4−ドデシルオキシ−3−メトキシスチリル)キノ
    リンから選ばれる化合物の少なくとも2種以上からな
    り、他方の面にポリビニルアルコールとでんぷん又はそ
    の誘導体を含有する再湿接着剤層を設けたことを特徴と
    する朱肉色発色感熱ポスタル用ロール紙。
  2. 【請求項2】 前記再湿接着剤層のポリビニルアルコー
    ルとでんぷん又はその誘導体との配合割合が、ポリビニ
    ルアルコール10重量部に対してでんぷん又はその誘導
    体が10〜1重量部であることを特徴とする請求項1記
    載の朱肉色発色感熱ポスタル用ロール紙。
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