JP2575814Y2 - 自動車用シートにおけるシートベルトバックル取付部の構造 - Google Patents

自動車用シートにおけるシートベルトバックル取付部の構造

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JP2575814Y2
JP2575814Y2 JP1991018348U JP1834891U JP2575814Y2 JP 2575814 Y2 JP2575814 Y2 JP 2575814Y2 JP 1991018348 U JP1991018348 U JP 1991018348U JP 1834891 U JP1834891 U JP 1834891U JP 2575814 Y2 JP2575814 Y2 JP 2575814Y2
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buckle
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seat belt
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邦雄 三国谷
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Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本考案は自動車用シートにおける
シートベルトバックル取付部の構造、詳しくは、表皮で
被覆されているシートクッションのシートフレームに固
定したシートバック取付用のヒンヂブラケットに、シー
トベルトのバックルを締結して、これらをカバーで被覆
してなる自動車用シートにおけるシートベルトバックル
取付部の構造に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の従来品を図6に示す。図中
(1)は、表皮(4)で被覆されているシートクッショ
ン(SC)の外側面に、締結したヒンヂブラケットで、
このヒンヂブラケット(1)にシートバック(SB)が
傾動可能に連結され、また、このヒンヂブラケット
(1)にはシートベルトのバックル(2)基端部が前後
に回動可能にボルト(7)などの締結部材で融着されて
いる。そして、バックル(2)基端部はヒンヂブラケッ
ト(1)と共に、表皮(4)に縫着したカバー(3′)
で被覆され、前記バックル(2)はカバー(3′)の上
端縁に設けた取出口(a)より外部に突出するように配
設されている。図中(41)は表皮(4)のまち(4
2)は同額縁を夫々示す。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】以上のシートベルトの
バックル(2)はシートベルトを使用する着座者の体格
により前後に可動し、このバックル(2)は表皮(4)
の額縁(42)とまち(41)との間に設けた開口縁が
水平状の取出口(a)より、外部に突出している。従っ
て、バックル(2)が前後に可動すると、取出口(a)
の前側と後側にバックル(2)が接触し、取出口(a)
の口縁を構成する表皮(4)とカバー(3′)との縫着
個所が破損する不具合があった。 【0004】斯る不具合はバックル(2)が前後に可動
した際、バックル(2)が接触しないように取出口
(a)を大径にすることにより解消されるが、斯様にす
ると、取出口(a)からカバー(3′)に被覆されてい
る内部が視覚され、外観品質が損なわれる。 【0005】そこで、本考案はシートベルトのバックル
の可動による表皮、カバーの破損を防止することを目的
とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】 【0007】以上の目的を達成するための本考案は、カ
バーの前部側をシートクッションの表皮に一体に縫着
し、且つカバーにおける前記バックルの軸着部近傍に
は、バックル貫通用の取出口を設け、このカバーの後部
側であるヒンヂブラケットを被覆する部分を表皮に対し
て剥離可能且つ前記ヒンヂブラケットに取外し可能に取
付けてなることを特徴とするものである。 【0008】 【作用】カバーにおけるバックルの軸着部近傍に、バッ
クル貫通用の取出口を設けて、バックルを取出口からカ
バーの外側面に取出しているため、バックルにおける取
出口と軸着部との距離が短い。従って、バックルの先端
における前後方向の可動量に対して、取出口付近の可動
量が少ないため、カバーの取出口における口縁がバック
ルの可動によって押圧されることがない。 【0009】 【実施例】以下、本考案の一実施例を図1乃至図5に基
づいて説明する。 【0010】図1は従来と同様にシートクッション(S
C)にシートバック(SB)を傾動可能に取付けるヒン
ヂブラケットで、このヒンヂブラケット(1)はシート
クッション(SC)を組付後、その後部外側面に接合
し、シートクッション(SC)のシートフレーム(6)
に締結される。図中(11)はヒンヂピンを示す。シー
トクッション(SC)はシートフレーム(6)、発泡体
製クッション体(5)…等を表皮(4)で被覆して組付
け、その表皮(4)におけるヒンヂブラケット(1)取
付面側のまち(41)にはカバー(3)の一部があらか
じめ一体に縫着している。図中(42)はまち(41)
を接ぎ合わせる表皮(4)の額縁を示す。 【0011】以上のヒンヂブラケット(1)には前記従
来品と同様にシートベルトのバックル(2)が前後に回
動可能にボルト(7)で軸着され、このバックル(2)
の基端部(21)及びヒンヂブラケット(1)は前記カ
バー(3)に隠蔽される。 【0012】カバー(3)は表皮(4)と同一の生地を
使用し、表皮(4)のまち(41)の外側に重ね、その
前部側はまち(41)と共に額縁(42)に一体に縫着
され、後部(30)側であるヒンヂブラケット(1)を
被覆する部分は、まち(41)に縫着されずに、剥離可
能になっている。そして、この後部(30)の端末には
U字状の合成樹脂製フック(31)が一体に縫着され、
このフック(31)をヒンヂブラケット(1)の後端縁
に掛止することにより、カバー(3)の後部(30)は
固定される。 【0013】そして、前記カバー(3)におけるバック
ル(2)の軸着部であるボルト(7)締結個所の近傍に
は取出口(a)が開孔され、バックル(2)の先端がこ
の取出口(a)から外部に突出状に取付けられる。 【0014】図4に示す取出口(a)は軸着部を中心と
する円弧状の長孔で、その口縁周囲は折り返されて一体
に縫着されている。 【0015】図5に示す取出口(b)はスリット状に形
成したもので、取出口(a)(b)の外形形状は図示す
るものに限定されるものでない。 【0016】以上のカバー(3)は次のようにしてヒン
ヂブラケット(1)等を被覆する。即ち、図3に示すよ
うな状態で、シートクッション(SC)の外側面にヒン
ヂブラケット(1)を締結し、次にカバー(3)によっ
て形成した取出口(a)より、バックル(2)の基端部
(21)をカバー(3)内に挿入して、そのバックル
(2)の基端部(21)をヒンヂブラケット(1)にボ
ルト(7)で締結する。然る後、カバー(3)のフック
(32)をヒンヂブラケット(1)の後端縁に掛止し
て、ヒンヂブラケット(1)、バックル(2)の基端部
(21)をカバー(3)で隠蔽する。 【0017】 【考案の効果】本考案はヒンヂブラケット等を被覆する
カバーにおけるバックルの軸着部近傍に、バックル貫通
用の取出口を設けているため、この取出口とバックルの
軸着部との距離が短い。従って、バックルの先端部の前
後方向の可動量が大きいが、取出口付近のバックルの可
動量は小さくなる。依って、取出口がバックルの前後方
向の可動によって前後に押圧されることがないため、カ
バーに設けた取出口の口縁がバックルの可動によって破
損することがない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の斜視図である。 【図2】本考案の断面図である。 【図3】本考案に係る構造において、バックルを取付け
る状態を示す部分切欠斜視図である。 【図4】本考案に係る構造で、ヒンヂブラケット、バッ
クルを取付ける前の状態のシートクッションの部分切欠
側面図である。 【図5】同本考案に係る構造の他の実施例を示すシート
クッションの部分切欠側面図である。 【図6】従来品の斜視図である。 【符号の説明】 SC シートクッション a 取出口 1 シートバック取付用のヒンヂブラケット 2 シートベルトのバックル 3 カバー 4 表皮

Claims (1)

  1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 シートフレーム、クッション体等を表皮で被覆して組付
    けたシートクッションにおけるその外側面に、シートバ
    ック取付用ヒンヂブラケットを固定し、該ヒンヂブラケ
    ットの側面にシートベルトのバックルを前後方向に回動
    可能に軸着し、このバックルの基端部及び前記ヒンヂブ
    ラケットをカバーで被覆してなる自動車用シートにおい
    て、前記カバーはその前部側をシートクッションの表皮
    に一体に縫着し、且つカバーにおける前記バックルの軸
    着部近傍には、バックル貫通用の取出口を設け、このカ
    バーの後部側であるヒンヂブラケットを被覆する部分を
    表皮に対して剥離可能且つ前記ヒンヂブラケットに取外
    し可能に取付けてなることを特徴とする自動車用シート
    におけるシートベルトバックル取付部の構造。
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