JP2560673Y2 - 自動車用シートのトリム処理構造 - Google Patents

自動車用シートのトリム処理構造

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JP2560673Y2
JP2560673Y2 JP9751891U JP9751891U JP2560673Y2 JP 2560673 Y2 JP2560673 Y2 JP 2560673Y2 JP 9751891 U JP9751891 U JP 9751891U JP 9751891 U JP9751891 U JP 9751891U JP 2560673 Y2 JP2560673 Y2 JP 2560673Y2
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裕久 田丸
勝美 須本
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Delta Kogyo Co Ltd
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Delta Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用シートのシー
トボトム側部に設けられたシートベルトのバックル部周
辺を覆うトリムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のシートは、骨格となるフレーム
を芯にして、その内部にはクッション材が装入され、外
表面には表皮であるトリムが張られてその外観を美麗な
ものにしている。通常自動車用シートは図4に示すよう
に、着座部分であるシートボトム1と背凭れ部分である
シートバック1’とから構成され、それらは各々その基
端部で互いに結合されている。
【0003】そして、シートボトム1の側部後方には、
シートベルト6のバックル部61が設けられていること
が多い。また、このバックル部61周辺にはシートバッ
ク1’とシートボトム1との結合部分を覆うヒンジカバ
ー7が設けられていたり、上記バックル部61を支持す
るための支持板8がシートボトム1下部の雌レール81
に設けられていたりして、非常に複雑な外観を呈してい
る。
【0004】従って、シートボトム1の側部を覆うサイ
ドトリム4は、バックル部61周辺部を避けてシートボ
トム1の側部前方のみに設けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にバックル部61の周辺には種々の部材が複雑に設けら
れ、その外観は必ずしも美麗なものではないことから、
その部分についてもトリムで覆うことが要望されてい
る。しかしながら、この部分は上記のように表面がそれ
ぞれ独立した部材によって構成され、それらが集合した
外面も凹凸が激しい状態となっていること、およびシー
トボトム1はその下部のフロア上に設置された雄レール
82上を雌レール81を介して前後に摺動するように設
けられていることから、トリムを張設するための支持を
適正に行うことができず、結局バックル部61の周辺に
はトリムが設けられていないのが実情であった。
【0006】本考案は、従来の上記のような状況に鑑
み、その問題点を解決するためになされたものであり、
複雑な形状を呈したシートボトムのバックル部周辺にト
リムを設けることができる自動車用シートのトリム処理
構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1に係る
自動車用シートのトリム処理構造は、シートボトムの側
部後方に設けられたシートベルトのバックル部周辺を覆
うように被覆トリムが設けられ、この被覆トリムはシー
トボトムの上側端部でクッショントリムに接続されてそ
こから下方に延びるように形成され、この被覆トリムの
裏面には平板が取り付けられ、この平板には係止孔が設
けられ、シートボトム側部後方には上記係止孔に嵌合し
て上記平板を係止する係止部材が設けられてなることを
特徴とするものである。
【0008】本考案の請求項2に係る自動車用シートの
トリム処理構造は、請求項1記載のトリム処理構造にお
いて、上記係止孔は大径部とそれに前後方向に続く係止
溝とから構成され、上記係止部材としては釘状部材が用
いられ、この釘状部材はその頭部を突出させた状態でシ
ートボトム側部後方に固設され、上記係止孔の大径部を
上記釘状部材に嵌合させその胴部に上記係止孔の係止溝
を嵌め込んだ状態で上記被覆トリムを上記バックル部周
辺に固定するように構成されていることを特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の本考案によれば、シートボ
トム側部後方には平板を係止するための係止部材が設け
られている。一方、シートベルトのバックル部周辺を覆
う被覆トリムの裏面には平板が取り付けられ、この平板
には係止孔が設けられている。
【0010】従って、上記平板の係止孔を上記係止部材
に嵌合させることによって、上記被覆トリムをシートボ
トム側部後方に係止することができる。
【0011】上記請求項2記載の本考案によれば、上記
係止孔は大径部とそれに前後方向に続く係止溝とから構
成され、上記係止部材としては釘状部材が用いられてい
るため、上記平板の係止孔の大径部を上記釘状部材の頭
部に嵌合させ、釘状部材の胴部に係止溝を嵌め込むこと
によって、上記被覆トリムは確実に上記バックル部周辺
に係止することができる。
【0012】この場合、釘状部材の胴部は係止溝に嵌合
しているため、釘状部材の頭部に阻止され平板は係止部
材から外れることはない。
【0013】また、上記係止溝は前後方向に延びた長穴
とされているため、被覆トリムの前後方向の位置のずれ
を吸収した状態で被覆トリムを係止することができる。
【0014】
【実施例】図1は、本考案の自動車用シートのトリム処
理構造を示す斜視図であり、図2はその部分拡大斜視図
である。また、図3は図2のA−A線断面図である。
【0015】これらの図に示すように、自動車用のシー
トはシートボトム1とシートバック1’とから構成さ
れ、それぞれの基端側でシートバック1’はシートボト
ム1に軸73周りに回動自在に結合されている。シート
ボトム1は芯枠材としてのフレーム11をその内部に有
し、フレーム11の枠内にはクッション材12が内装さ
れている。
【0016】そして、クッション材12の上面はクッシ
ョントリム2によって被覆され、シートボトム1の両側
部前方はサイドトリム4により、また両側部後方は被覆
トリム3により、それぞれクッショントリム2の側端縁
でそれに縫合されて結合し、そこから下方に延びるよう
に垂下してシートボトム1の両側部を被覆している。こ
の場合、サイドトリム4はその下端縁をトリム係止鋼板
13の下端辺の裏側に巻き込むようにして係止されてい
る。
【0017】本実施例においては、被覆トリム3とサイ
ドトリム4とは別々に製作した例を示しているが、サイ
ドトリム4を後方に伸長させてサイドトリム4と被覆ト
リム3とを一体に形成させることもできる。
【0018】このようなシートボトム1のフレーム11
の下部は、雌レール81に一体に固設され、この雌レー
ル81は自動車のフロアに固設された雄レール82に摺
動自在に嵌合されているため、シートボトム1を前後に
動かして所望の着座位置を設定することができる。
【0019】雌レール81の後部には、バックル部61
を支持する支持板8が立設されている。そして、バック
ル部61の腕部61b下端は支持板8に設けられた軸6
1cに回動自在に軸支されている。普段はバックル部6
1の上部のベルト係止面61aはシートボトム1の上面
から若干突出させた状態とされている。シートベルト6
を着用するときは、その先端部を上記ベルト係止面61
aの係止孔に差し込んで係止する。
【0020】フレーム11の側部外方には下部が外方に
突出するように折り曲げられたトリム係止鋼板13がフ
レーム11の長手方向に設けられており、サイドトリム
4はこのトリム係止鋼板13に支持されてシートボトム
1の側部に張設されている。
【0021】被覆トリム3の上部には、バックル部61
のベルト係止面61aを突出させるための窓31が設け
られている。
【0022】シートボトム1の側部後方にクッショント
リム2の縁部から下方に延びた被覆トリム3は、そのま
までは吊り下げられたカーテンのように不安定であり、
またその表面も張り伸ばされないため、せっかくバック
ル部61周辺を覆ったとしてもあまり美観を訴える状態
にはならない。そこで、垂下した被覆トリム3の裏面に
は、合成樹脂製の平板5が所要個数のリベット53によ
って取り付けられ、この平板5によって形崩れしない状
態を被覆トリム3に付与している。なお、リベット53
の位置は平板5の縁部とされている。
【0023】ところで、バックル部61の腕部61b
は、支持板8にその外方で軸61cにより回動自在に軸
支され、上記支持板8は雌レール81に一体に固設され
ているが、支持板8は、図2および図3に示すように、
若干シートボトム1の側部からはみ出して設けられてい
るので、このはみ出した状態に対応するために平板5の
この部分に対応した面は外方に向かって湾曲している。
【0024】この平板5の後部には、係止孔51が穿孔
されている。この係止孔51は大径部511と係止溝5
12とからなり、この係止溝512は上記大径部511
から後方に向かって水平に設けられている。
【0025】一方、シートボトム1とシートバック1’
との結合部分の側部には、ヒンジカバー7が設けられて
いる。そして、このヒンジカバー7の上記係止孔51に
対応する部分には係止部材が設けられている。この係止
部材としては頭部71と、それより径の小さい胴部72
とからなる釘状部材(クリップ7a)が用いられ、その
頭部71はヒンジカバー7の側部外方に突出させた状態
とされている。頭部71は平板5の係止孔51の大径部
511に嵌合することができる大きさとされており、胴
部72は係止孔51の係止溝512に嵌め込むことがで
きる太さとされている。
【0026】本考案のトリム処理構造は以上のように構
成されているので、クッショントリム3の側部にサイド
トリム4と被覆トリム3とが縫合され、クッショントリ
ム3がクッション材12の表面に張設され、サイドトリ
ム4と被覆トリム3とがクッショントリム2からシート
ボトム1の側部に垂下させられてシートボトム1の両側
部は被覆される。
【0027】そして、被覆トリム3の張設に際しては、
バックル部61のベルト係止面61aを窓31から突出
させ、その後被覆トリム3を後方に引っ張るようにして
平板5の係止孔51の大径部511をクリップ7aの頭
部71に嵌合させるようにし、嵌合させてから元に引き
戻すようにして係止孔51の係止溝512にクリップ7
aの胴部72が嵌め込まれる。
【0028】この被覆トリム3の張設が完了した状態に
おいては、係止溝512の幅はクリップ7aの頭部71
の直径よりも狭いため、クリップ7aは係止溝512か
ら抜けることはなく、被覆トリム3はシートボトム1の
側部後方に係止された状態になる。
【0029】本考案のトリム処理構造は、以上詳述した
ように、平板5によって裏打ちされた被覆トリム3を、
シートボトム1の側部後方に張設するものであるため、
従来外観よく被覆することができなかった部分を、美麗
にしかも確実に覆い隠すことができ、搭乗者により快適
な感じを与えることができるものである。
【0030】
【考案の効果】以上説明したように本考案の自動車用シ
ートのトリム処理構造は、シートベルトのバックル部周
辺を覆うように、裏面には平板が取り付けられた被覆ト
リムが設けられるものであるため、この被覆トリムは弛
まない状態でシートベルトのバックル部周辺の外方に位
置させることができ、上記バックル部周辺の各種部材を
美麗な状態で覆い隠すことができる。
【0031】この場合、上記平板には係止溝が形成され
た係止孔が設けられ、この係止溝はシートボトム側部後
方に釘の頭部を突出させた状態で固設された釘状のクリ
ップに嵌合されて係止されるように構成されているた
め、上記バックル部周辺に張設された被覆トリムは外れ
ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のトリム処理構造を示す斜視図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本考案のトリム処理構造が設けられていない従
来の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シートボトム 2 クッショントリム 3 被覆トリム 4 サイドトリム 5 平板 51 係止孔 511 大径部 512 係止溝 6 シートベルト 61 バックル部 7 ヒンジカバー 8 支持板 81 雌レール 82 雄レール

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートボトムの側部後方に設けられたシ
    ートベルトのバックル部周辺を覆うように被覆トリムが
    設けられ、この被覆トリムはシートボトムの上側端部で
    クッショントリムに接続されてそこから下方に延びるよ
    うに形成され、この被覆トリムの裏面には平板が取り付
    けられ、この平板には係止孔が設けられ、シートボトム
    側部後方には上記係止孔に嵌合して上記平板を係止する
    係止部材が設けられてなることを特徴とする自動車用シ
    ートのトリム処理構造。
  2. 【請求項2】 上記係止孔は大径部とそれに前後方向に
    続く係止溝とから構成され、上記係止部材としては釘状
    部材が用いられ、この釘状部材はその頭部を突出させた
    状態でシートボトム側部後方に固設され、上記係止孔の
    大径部を上記釘状部材に嵌合させその胴部に上記係止孔
    の係止溝を嵌め込んだ状態で上記被覆トリムを上記バッ
    クル部周辺に固定するように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の自動車用シートのトリム処理構
    造。
JP9751891U 1991-11-27 1991-11-27 自動車用シートのトリム処理構造 Expired - Lifetime JP2560673Y2 (ja)

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