JP7371503B2 - アームレスト - Google Patents

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Description

本発明は、アームレストに関する。詳しくは、肘置きとなる本体部と、本体部を被覆するトリムカバーと、を有するアームレストに関する。
車両用シートのアームレストとして、袋状のトリムカバーの内部にパッド材が設けられた構成が知られている(特許文献1)。上記パッド材は、トリムカバーの所定箇所にあけられた開口からトリムカバーの内部に詰められている。
特開2018-127077号公報
パッド材をトリムカバーの内部に詰め込む作業が重筋作業となっている。そこで、本発明は、トリムカバーを簡便に袋状に被せることの可能なアームレストを提供する。
上記課題を解決するために、本発明のアームレストは次の手段をとる。
すなわち、本発明のアームレストは、肘置きとなる本体部と、本体部を被覆するトリムカバーと、を有するアームレストである。本体部が、互いに箱状を成す形に組み付けられるアッパケースとロアケースとから成る。トリムカバーが、アッパケースの外周面に被覆されるアッパカバーとロアケースの外周面に被覆されるロアカバーとから成る。アッパカバーとロアカバーとが、アッパケースとロアケースとの組み付けにより本体部の外周面を袋状に被覆する形に突き合わされる。
上記構成によれば、アッパケースとロアケースとの組み付けにより、各々に被覆されるアッパカバーとロアカバーとが本体部の外周面を袋状に被覆する形に突き合わされる。したがって、アームレストの本体部に対してトリムカバーを簡便に袋状に被せることができる。
また、本発明のアームレストは、更に次のように構成されていても良い。アームレストが、更に、本体部への組み付けによりアッパカバーのアッパケースに対する取付部を外部に対して覆う形に設けられる表面部材を有する。
上記構成によれば、表面部材の本体部への組み付け構造を利用して、アッパカバーのアッパケースに対する取付部を合理的に見栄え良く被覆することができる。
また、本発明のアームレストは、更に次のように構成されていても良い。表面部材が、アッパケースとは別体の部品から成る。
上記構成によれば、外部に露出しないアッパケースと、外部に露出する表面部材と、をそれぞれの目的に合わせた仕上がり具合となるように合理的に成形することができる。
また、本発明のアームレストは、更に次のように構成されていても良い。アームレストが、更に、本体部とトリムカバーの表皮層との間に介在する面状のパッド材を有する。
上記構成によれば、トリムカバーの組み付け性を悪化させることなく、アームレストの表面にソフト感を出すことができる。
また、本発明のアームレストは、更に次のように構成されていても良い。本体部が、アッパケースとロアケースとによって閉じた中空箱形状に形成される。
上記構成によれば、中空箱形状に組まれる本体部によって、アームレストの内部骨格を軽量かつ使用性の良い構成とすることができる。
第1の実施形態に係るアームレストの概略構成を表した斜視図である。 アームレスト単体の斜視図である。 アームレストの分解斜視図である。 図3を下方側から見た分解斜視図である。 アッパケースにアッパカバーを被せ、ロアケースにロアカバーを被せた状態を表した斜視図である。 図5を下方側から見た斜視図である。 アッパケースとロアケースとを組み付けた状態を表した斜視図である。 図2のVIII-VIII線断面図である。 第2の実施形態に係るアームレストの概略構成を表した斜視図である。 アームレストの分解斜視図である。 アッパケースにアッパカバーを被せ、ロアケースにロアカバーを被せた状態を表した斜視図である。 アッパケースとロアケースとを組み付けた状態を表した斜視図である。 図9のXIII-XIII線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
(アームレスト4の概略構成について)
始めに、本発明の第1の実施形態に係るアームレスト4の構成について、図1~図8を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」等、各種方向に「シート」を付して示す場合には、後述するシート1の向きを基準とした方向を指すものとする。
図1に示すように、本実施形態に係るアームレスト4は、自動車の後部側座席を成すシート1の中央部に設けられている。上記シート1は、同列に3人掛け可能なベンチシートとして構成されている。
具体的には、上記シート1は、着座者の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を有する。シートバック2は、左右で6:4分割された構成とされ、その右側に分割された6側のシートバック2の中央席部分にアームレスト4が設けられている。
アームレスト4は、上記シートバック2の中央席部分に対し、天板部と面一状を成す形に格納された状態(仮想線で示す状態)と、シート前方側に倒された状態(実線で示す状態)と、に切り替え可能に連結されている。具体的には、アームレスト4は、その基端部の左右両側部分が、シートバック2の中央席部分に形成された縦長状の格納凹部2Aの左右両側部分に対し、それぞれ、シート幅方向に延びる不図示の回転軸により回転可能に連結された構成とされる。
それにより、アームレスト4は、使用者の手動による回転操作により、シートバック2の格納凹部2A内に縦向きに格納された状態(仮想線で示す状態)と、同格納凹部2A内からシート前方側に倒された状態(実線で示す状態)と、に切り替えることのできる構成とされる。上記格納により、アームレスト4は、その前面部がシートバック2の中央席部分の天板部と面一状を成す状態に切り替えられ、中央席に座る着座者の背部を弾性的に支持することのできる状態となる。
また、アームレスト4は、シート前方側に倒されることにより、シートクッション3の上部にシート前後方向に延びる長尺状の支持台を形成する状態となる。それにより、アームレスト4は、その上面部に、右席或いは左席に座る着座者が肘を置くことのできる状態となる。
上記アームレスト4の先端部には、カップホルダ40が設けられている。同カップホルダ40は、アームレスト4がシート前方側に倒されることにより、左右のホルダ部41が上向きに開口する状態へと切り替えられる。それにより、カップホルダ40は、左右のホルダ部41にペットボトル等の飲物容器を上側から差し込んで保持させることのできる状態となる。ここで、カップホルダ40が、本発明の「表面部材」に相当する。
上記カップホルダ40は、アームレスト4がシート後方側に起こし上げられてシートバック2の格納凹部2A内に格納されることにより、同格納凹部2A内に入り込んで、同格納凹部2Aに蓋をするアームレスト4の前面部により外部に対して完全に覆い隠された状態となる。上記カップホルダ40は、図2に示すように、アームレスト4の使用状態(シート前方側に倒された状態)における前端上部に位置するように設けられている。
(アームレスト4の各部の構成について)
以下、アームレスト4の各部の具体的な構成について、詳しく説明する。なお、以下の説明では、アームレスト4がシート前方側に倒された使用位置にある状態を基準に各方向を示す。
図3に示すように、アームレスト4は、樹脂製の本体部10と、本体部10を被覆する皮革製のトリムカバー20と、を有する。更に、アームレスト4は、トリムカバー20と本体部10との間に積層状に設けられる上下一対のチップウレタン製平板状のパッド材30と、本体部10の前端上部に組み付けられる樹脂製のカップホルダ40と、を有する。
本体部10は、互いに箱状を成す形に組み付けられるアッパケース11とロアケース12とから成る。アッパケース11は、略矩形板状の天板部11Aと、天板部11Aの全周縁から垂下状に延びる周囲側板部11Bと、を有する形状とされる。
また、アッパケース11は、図4に示すように、天板部11Aの裏面上の所々の周縁箇所から下方に突出する複数の掛止爪11Cと、同じく周縁の四隅とその間の計6箇所から下方に突出する嵌合爪11Dと、を有する。更に、アッパケース11は、天板部11Aの裏面上から下方に格子状に突出して周囲側板部11Bの内周面間を繋ぐリブ11Eを有する。
上記掛止爪11Cは、詳しくは、上記リブ11Eの格子状に突出する左右両縁側の辺及び後縁側の辺の下端からそれぞれ爪状に複数突出する形となって形成されている。また、掛止爪11Cは、天板部11Aの前縁から垂下する周囲側板部11Bの前辺の下端からも爪状に複数突出する形となって形成されている。
上記により、掛止爪11Cは、天板部11Aの周縁の各辺に沿って複数並ぶ形に形成された構成とされる。嵌合爪11Dは、後述するロアケース12の対応する6箇所の部位に形成された各嵌合孔12D内に上方から差し込まれることで、各嵌合孔12D内にスナップフィット嵌合される爪部を有する。
図3に示すように、ロアケース12は、アッパケース11よりも前後方向に長尺な形に形成されている。具体的には、ロアケース12は、略矩形板状の底板部12Aと、底板部12Aの全周縁から立ち上がり状に延びる周囲側板部12Bと、を有する形状とされる。
上記周囲側板部12Bは、具体的には、底板部12Aの全周縁から立ち上がり状に延びる立ち上がり部12B1と、立ち上がり部12B1の先から外周側へ庇状に延びる庇部12B2と、庇部12B2の先から垂下状に延びる垂下部12B3と、を有する断面逆U字状の張り出し形状とされる。
また、図4に示すように、周囲側板部12Bは、その断面逆U字の内周面間に、内周面間を立板状に繋ぐリブ12B4が周囲側板部12Bの全周域に亘って断続的に形成された構成とされる。また、周囲側板部12Bの前面側の垂下部12B3には、そのシート幅方向の中央箇所に、後側に凹んだ引掛凹部12B5が形成されている。
また、図3に示すように、ロアケース12は、その周囲側板部12Bの庇部12B2上の所々の内周縁箇所から内方に突出する複数の掛止爪12Cと、同じく庇部12B2の左右の各辺上の前部領域を残す後側3箇所ずつに細孔状に貫通して形成された嵌合孔12Dと、を有する。また、ロアケース12は、底板部12Aの前部上に、カップホルダ40を上方からビスBで締結するための左右一対の締結孔を備えた突起状の締結部12Eを有する。
トリムカバー20は、アッパケース11の外周面に上方から被覆されるアッパカバー21と、ロアケース12の外周面に下方から被覆されるロアカバー22と、から成る。アッパカバー21は、アッパケース11の天板部11A上に被覆される天板カバー部21Aと、アッパケース11の周囲側板部11B上に被覆される框カバー部21Bと、を有する。
天板カバー部21Aは、アッパケース11の天板部11Aの形に合わせてカットされた形状とされる。框カバー部21Bは、アッパケース11の周囲側板部11Bの対応する各面の形に合わせてカットされた形状とされる。
上記框カバー部21Bは、更に、アッパケース11の周囲側板部11Bの対応する各面よりも下方に延出する延長形状の周囲ひれ部21Cを有する。上記周囲ひれ部21Cには、その周方向の所々の箇所に、細孔状に貫通する掛止孔21Dが形成されている。上記掛止孔21Dは、図4及び図6に示すように、アッパカバー21をアッパケース11に被せ付ける際に、アッパケース11に形成された対応する掛止爪11Cと嵌合爪11Dとにそれぞれ下方から通されて引掛けられる部位とされる。
上記アッパカバー21は、次のようにアッパケース11に被せ付けられる。先ず、アッパカバー21をアッパケース11に上方から被せ付ける。その際、本実施形態では、予めアッパケース11の天板部11A上に前述した平板状のパッド材30を接着固定してからアッパカバー21を被せ付ける。
次に、アッパカバー21のアッパケース11から下方に垂れ下がる周囲ひれ部21Cをアッパケース11の裏側へと引き込んで、各掛止孔21Dを対応する掛止爪11Cと嵌合爪11Dとにそれぞれ下方から通して引掛ける。これにより、アッパカバー21がアッパケース11に対して浮きや皺を生じることなく密着した形に張設された状態となる。
図3に示すように、ロアカバー22は、ロアケース12の底板部12A下に被覆される底板カバー部22Aと、ロアケース12の周囲側板部12B上に被覆される框カバー部22Bと、を有する。底板カバー部22Aは、ロアケース12の底板部12Aの形に合わせてカットされた形状とされる。框カバー部22Bは、ロアケース12の周囲側板部12Bの対応する各面の形に合わせてカットされた形状とされる。
上記框カバー部22Bは、更に、ロアケース12の周囲側板部12Bの対応する各面よりも上方に延出する延長形状の周囲ひれ部22Cを有する。上記周囲ひれ部22Cには、その周方向の所々の箇所に、細孔状に貫通する掛止孔22Dが形成されている。上記掛止孔22Dは、図3及び図5に示すように、ロアカバー22をロアケース12に被せ付ける際に、ロアケース12に形成された対応する掛止爪12Cにそれぞれ内方から通されて引掛けられる部位とされる。
また、上記周囲ひれ部22Cには、その周方向の6箇所の部位に、上記ロアカバー22の被せ付けによりロアケース12の庇部12B2上に形成された対応する嵌合孔12D上に位置合わせされた状態にセットされる細孔状の通し孔22Eが形成されている。
上記ロアカバー22は、次のようにロアケース12に被せ付けられる。先ず、ロアカバー22をロアケース12に下方から被せ付ける。その際、本実施形態では、予めロアケース12の底板部12A上に前述した平板状のパッド材30を接着固定してからロアカバー22を被せ付ける。
次に、ロアカバー22のロアケース12から上方に延出する周囲ひれ部22Cをロアケース12の内側へと引き込んで、各掛止孔22Dを対応する掛止爪12Cにそれぞれ内方から通して引掛ける。これにより、ロアカバー22がロアケース12に対して浮きや皺を生じることなく密着した形に張設された状態となる。また、ロアカバー22の各通し孔22Eが、ロアケース12の庇部12B2上に形成された対応する嵌合孔12D上に位置合わせされた状態にセットされる(図5参照)。
そして、上記アッパカバー21が被覆されたアッパケース11と、ロアカバー22が被覆されたロアケース12とは、次のように互いに上下に組み付けられる。すなわち、図6に示すアッパケース11の各嵌合爪11Dを図5に示すロアケース12の対応する嵌合孔12D内にそれぞれ差し込むようにアッパケース11とロアケース12とを上下に組み合わせる。
それにより、図8に示すように、アッパケース11の各嵌合爪11Dが、ロアケース12の対応する嵌合孔12D内にそれぞれスナップフィット嵌合されて抜け止めされた状態となる。そして、上記組み付けにより、アッパケース11の周囲側板部11Bが、ロアケース12の周囲側板部12Bの庇部12B2の外周縁上に上方から押し付けられる。
それにより、アッパカバー21の框カバー部21Bの周囲ひれ部21Cとの折り返しの外角部と、ロアカバー22の框カバー部22Bの周囲ひれ部22Cとの折り返しの外角部と、が上下に突き合わされる。加えて、アッパケース11の周囲側板部11Bの下面上を横切るアッパカバー21の周囲ひれ部21Cと、ロアケース12の周囲側板部12Bの庇部12B2の上面上を横切るロアカバー22の周囲ひれ部22Cとが、アッパケース11の周囲側板部11Bの下面とロアケース12の周囲側板部12Bの庇部12B2の上面との間に押し挟まれる。
その結果、アッパカバー21の框カバー部21Bとロアカバー22の框カバー部22Bとが、互いに上下方向にひと繋ぎ状に延びる面一状の周囲側面を形成した状態となる。したがって、上記アッパケース11とロアケース12との組み付けによって、アッパカバー21とロアカバー22とが本体部10を袋状に被覆する形にセットされた状態となる。
上記アッパケース11は、図7に示すように、ロアケース12の前部領域を残す後側領域上に組み付けられる。上記組み付けの後、カップホルダ40がロアケース12の前部領域上に上方からセットされてビスBで締結される。上記締結により、カップホルダ40が、アッパケース11に被覆されたアッパカバー21の框カバー部21Bの前面と、ロアケース12の前部領域の上面全体と、を外部に対して被覆した状態にセットされる(図2参照)。
具体的には、図7に示すように、カップホルダ40は、左右に並ぶ容器状に凹んだ2つのホルダ部41と、これらホルダ部41の周りを囲うベゼル部42と、ベゼル部42の左右両側の縁部から垂下状に延びる側板部43と、を有する形状とされる。ベゼル部42は、前下がり状に傾斜した枠形状に形成されている。
上記ベゼル部42の前枠部42Aは、上面が前下がり状に湾曲して底付く傾斜形状とされる。左右の側板部43は、それぞれ、ロアケース12の左右の庇部12B2の上面と、同上面から立ち上がり状に延びるアッパケース11の左右の前面部位と、にそれぞれ合致する形にセットされる三角板形状に形成されている。
上記カップホルダ40は、次のようにロアケース12の前部領域上に組み付けられる。先ず、カップホルダ40を、平面視U字状を成すロアケース12の庇部12B2上にセットする。それにより、カップホルダ40のベゼル部42の前枠部42Aの前縁部位と左右の側板部43の下面とが、それぞれ、ロアケース12の対応する庇部12B2上に底付いた状態にセットされる。また、ベゼル部42の後縁部位と左右の側板部43の後面とが、それぞれ、アッパケース11の対応する前面部位に当てられた状態にセットされる。
次に、各ホルダ部41の底面部に上方からビスBを差し込んで、各ホルダ部41の底面部をロアケース12の対応する締結部12Eにそれぞれ締結する。それにより、カップホルダ40が、ロアケース12に一体的に組み付けられる。
上記カップホルダ40の前枠部42Aのシート幅方向の中央箇所には、後側に凹んだ引掛凹部42Bが形成されている。この引掛凹部42Bは、カップホルダ40がロアケース12の前部領域上にセットされることにより、ロアケース12の前面側の垂下部12B3に形成された引掛凹部12B5とひと繋がり状の凹部を形成した状態に合わされる。
上記カップホルダ40の引掛凹部42Bとロアケース12の引掛凹部12B5とによって、アームレスト4の前面部のシート幅方向の中央箇所には、図示前方と下方とに開口する形に凹んだ引掛凹部4Aが形成されている。上記引掛凹部4Aは、アームレスト4が図1で前述したシートバック2の格納凹部2A内に縦向きに格納された際にアームレスト4の上面を成す面部に形成されている。
上記引掛凹部4Aは、アームレスト4を上記格納状態(仮想線で示す状態)から引き出す際に、使用者が指をシート前方から差し込んでアームレスト4の引き出しを容易に行えるようにするための掛け入れ部として機能する。上記引掛凹部4Aが、比較的硬質なカップホルダ40やロアケース12に形成されていることにより、使用者が確実にアームレスト4に指を引掛けてアームレスト4を簡便に引き出すことができる。また、このような構成を、アームレスト4の先端に設けられるカップホルダ40の構成を利用して、合理的に得ることができる。
以上のように、アームレスト4は、本体部10がアッパケース11とロアケース12とによって中空箱形状に組まれる構成となっていることで、内部骨格が軽量かつ使用性の良い構成とされている。また、トリムカバー20を本体部10に被せ付ける際に、袋内に押し込むような重筋作業を伴うことなく、簡便な作業でトリムカバー20を本体部10に袋状に被せ付けることができる。
また、アッパケース11の天板部11Aとアッパカバー21の天板カバー部21Aとの間に、平板状のパッド材30が積層状に設けられていることにより、アームレスト4の使用時に表面にソフト感を出すことができる。また、ロアケース12の底板部12Aとロアカバー22の底板カバー部22Aとの間に、平板状のパッド材30が積層状に設けられていることにより、アームレスト4の格納時に背凭れ面となる表面(前面)にもソフト感を出すことができる。
(まとめ)
以上をまとめると、本実施形態に係るアームレスト4は、次のような構成となっている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、アームレスト(4)は、肘置きとなる本体部(10)と、本体部(10)を被覆するトリムカバー(20)と、を有するアームレスト(4)である。本体部(10)が、互いに箱状を成す形に組み付けられるアッパケース(11)とロアケース(12)とから成る。
トリムカバー(20)が、アッパケース(11)の外周面に被覆されるアッパカバー(21)とロアケース(12)の外周面に被覆されるロアカバー(22)とから成る。アッパカバー(21)とロアカバー(22)とが、アッパケース(11)とロアケース(12)との組み付けにより本体部(10)の外周面を袋状に被覆する形に突き合わされる。
上記構成によれば、アッパケース(11)とロアケース(12)との組み付けにより、各々に被覆されるアッパカバー(21)とロアカバー(22)とが本体部(10)の外周面を袋状に被覆する形に突き合わされる。したがって、アームレスト(4)の本体部(10)に対してトリムカバー(20)を簡便に袋状に被せることができる。
また、アームレスト(4)が、更に、本体部(10)への組み付けによりアッパカバー(21)のアッパケース(11)に対する取付部を外部に対して覆う形に設けられる表面部材(40)を有する。上記構成によれば、表面部材(40)の本体部(10)への組み付け構造を利用して、アッパカバー(21)のアッパケース(11)に対する取付部を合理的に見栄え良く被覆することができる。
また、表面部材(40)が、アッパケース(11)とは別体の部品から成る。上記構成によれば、外部に露出しないアッパケース(11)と、外部に露出する表面部材(40)と、をそれぞれの目的に合わせた仕上がり具合となるように合理的に成形することができる。
また、アームレスト(4)が、更に、本体部(10)とトリムカバー(20)の表皮層との間に介在する面状のパッド材(30)を有する。上記構成によれば、トリムカバー(20)の組み付け性を悪化させることなく、アームレスト(4)の表面にソフト感を出すことができる。
また、本体部(10)が、アッパケース(11)とロアケース(12)とによって閉じた中空箱形状に形成される。上記構成によれば、中空箱形状に組まれる本体部(10)によって、アームレスト(4)の内部骨格を軽量かつ使用性の良い構成とすることができる。
《第2の実施形態》
続いて、本発明の第2の実施形態に係るアームレスト4の構成について、図9~図13を用いて説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態と同様、アームレスト4がシート前方側に倒された使用位置にある状態を基準に各方向を示す。
図9に示すように、本実施形態のアームレスト4も、ベンチシートの中央部に設けられる格納可能なタイプの構成とされる。そして、図10に示すように、本実施形態のアームレスト4も、樹脂製の本体部10と、本体部10を被覆する皮革製のトリムカバー20と、を有する。更に、アームレスト4は、トリムカバー20と本体部10との間に積層状に設けられる上下一対のチップウレタン製平板状のパッド材と、本体部10の前端上部に設けられる樹脂製のカップホルダ50と、を有する。
そして、本体部10が、互いに箱状を成す形に組み付けられるアッパケース11とロアケース12とから成る。また、トリムカバー20が、アッパケース11の外周面に上方から被覆されるアッパカバー21と、ロアケース12の外周面に下方から被覆されるロアカバー22と、から成る。
しかし、本実施形態では、カップホルダ50が、アッパケース11と一体成形された構成とされる。具体的には、カップホルダ50は、アッパケース11の前縁部分から平面視U字状に張り出す取付枠11Fの前縁部分にインテグラルヒンジ11Gにより回転可能なように繋がれた構成とされる。ここで、カップホルダ50が、本発明の「表面部材」に相当する。
上記カップホルダ50は、次のようにロアケース12の前部領域上に組み付けられる。すなわち、先ず、図11に示すように、第1の実施形態で示した構成と同じように、箱状に組み付けられる前のアッパケース11とロアケース12とにアッパカバー21とロアカバー22とをそれぞれ被せ付ける。
次に、図12~図13に示すように、同じくアッパケース11とロアケース12とを上下に合わせて箱状に組み付ける。そして、最後に、図12に示すように、カップホルダ50をインテグラルヒンジ11Gのまわりに後方に反転させて、取付枠11F内に嵌め込んでスナップフィット嵌合させる。上記により、カップホルダ50が、アッパケース11に被覆されたアッパカバー21の框カバー部21Bの前面と、ロアケース12の前部領域の上面全体と、を外部に対して被覆した状態にセットされる(図9参照)。
上記カップホルダ50は、具体的には、図9に示すように、第1の実施形態で示した構成と同じように、左右に並ぶ容器状に凹んだ2つのホルダ部51と、これらホルダ部51の周りを囲うベゼル部52と、ベゼル部52の左右両側の縁部から垂下状に延びる側板部53と、を有する形状とされる。ベゼル部52は、前下がり状に傾斜した枠形状に形成されている。
上記ベゼル部52の前枠部52Aは、上面が前下がり状に湾曲する傾斜形状とされる。左右の側板部53は、それぞれ、ロアケース12の左右の庇部12B2の上面と、同上面から立ち上がり状に延びるアッパケース11の左右の前面部位と、にそれぞれ合致する形にセットされる三角板形状に形成されている。
図10に示すように、ベゼル部52の後縁下部(図示では前縁上部)には、左右一対の鉤状の引掛爪52Cが形成されている。これら引掛爪52Cは、カップホルダ50をインテグラルヒンジ11Gのまわりに後方に反転させて取付枠11F内に嵌め込むことで、アッパケース11の前側の周囲側板部11Bの下縁部に弾性的に引掛けられてスナップフィット嵌合される。
上記組み付けにより、取付枠11Fの前縁部位とカップホルダ50の左右の側板部53の下面とが、それぞれ、ロアケース12の対応する庇部12B2上に底付いた状態にセットされる。また、ベゼル部52の後縁部位と左右の側板部53の後面とが、それぞれ、アッパケース11の対応する前面部位に当てられた状態にセットされる。
上記カップホルダ50の前枠部52Aのシート幅方向の中央箇所には、後側に凹んだ引掛凹部52Bが形成されている。この引掛凹部52Bは、カップホルダ50がロアケース12の前部領域上にセットされることにより、ロアケース12の前面側の垂下部12B3に形成された引掛凹部12B5とひと繋がり状の凹部(引掛凹部4A)を形成した状態に合わされる。上記以外の構成については、第1の実施形態で示した構成と同一となっているため、対応する構成に同一の符号を付して説明を省略することとする。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を2つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明のアームレストは、自動車のベンチシートの中央部に格納されるタイプの他、キャプテンシートに設けられるタイプの構成であっても良い。また、アームレストは、自動車のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートや、航空機、船舶等の車両以外の乗物に適用されるシートに適用されるものであっても良い。また、アームレストは、乗物の他、スポーツ施設や、劇場、コンサート会場、イベント会場等の様々な施設に設置される観覧席や、マッサージシート等の非乗物用のシートに適用されるものであっても良い。
2.トリムカバーは、皮革材の他、ファブリック材から成るものであっても良い。パッド材は、エラストマ等の発泡ウレタン以外のクッション材から成るものであっても良い。パッド材は、トリムカバーの裏面に貼り合わされるラミパッドであっても良い。アッパケース及びロアケースは、金属製であっても良い。
3.アッパカバーのアッパケースへの組み付け、及びロアカバーのロアケースへの組み付けは、タッカー留めや超音波溶着(USカシメ)等の引掛け以外の組み付けによるものであっても良い。また、アッパケースとロアケースとの組み付けは、ビス締結や引掛け、圧入嵌合等のスナップフィット嵌合以外の組み付けによるものであっても良い。
4.トリムカバーの開口に嵌め込まれる樹脂製の表面部材は、カップホルダの他、トレーや小物入れ、灰皿等の別の樹脂部品であっても良い。上記表面部材の本体部への組み付けは、ビス締結やスナップフィット嵌合の他、圧入嵌合による組み付けであっても良い。
1 シート
2 シートバック
2A 格納凹部
3 シートクッション
4 アームレスト
4A 引掛凹部
10 本体部
11 アッパケース
11A 天板部
11B 周囲側板部
11C 掛止爪
11D 嵌合爪
11E リブ
11F 取付枠
11G インテグラルヒンジ
12 ロアケース
12A 底板部
12B 周囲側板部
12B1 立ち上がり部
12B2 庇部
12B3 垂下部
12B4 リブ
12B5 引掛凹部
12C 掛止爪
12D 嵌合孔
12E 締結部
20 トリムカバー
21 アッパカバー
21A 天板カバー部
21B 框カバー部
21C 周囲ひれ部
21D 掛止孔
22 ロアカバー
22A 底板カバー部
22B 框カバー部
22C 周囲ひれ部
22D 掛止孔
22E 通し孔
30 パッド材
40 カップホルダ(表面部材)
41 ホルダ部
42 ベゼル部
42A 前枠部
42B 引掛凹部
43 側板部
50 カップホルダ(表面部材)
51 ホルダ部
52 ベゼル部
52A 前枠部
52B 引掛凹部
52C 引掛爪
53 側板部
B ビス

Claims (5)

  1. 肘置きとなる本体部と、該本体部を被覆するトリムカバーと、を有するアームレストであって、
    前記本体部が、互いに箱状を成す形に組み付けられるアッパケースとロアケースとから成り、
    前記トリムカバーが、前記アッパケースの外周面に被覆されるアッパカバーと前記ロアケースの外周面に被覆されるロアカバーとから成り、
    前記アッパケースが、前記ロアケースへの組み付けにより該ロアケースにスナップフィット嵌合される突出形状の嵌合爪を有し、該嵌合爪に前記アッパカバーの端末が掛止され、
    該掛止により、前記アッパカバーと前記ロアカバーとが、前記アッパケースと前記ロアケースとの組み付けにより前記本体部の外周面を袋状に被覆する形に突き合わされるアームレスト。
  2. 請求項1に記載のアームレストであって、
    当該アームレストが、更に、前記本体部への組み付けにより前記アッパカバーの前記アッパケースに対する取付部を外部に対して覆う形に設けられる表面部材を有するアームレスト。
  3. 請求項2に記載のアームレストであって、
    前記表面部材が、前記アッパケースとは別体の部品から成るアームレスト。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のアームレストであって、
    当該アームレストが、更に、前記本体部と前記トリムカバーの表皮層との間に介在する面状のパッド材を有するアームレスト。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のアームレストであって、
    前記本体部が、前記アッパケースと前記ロアケースとによって閉じた中空箱形状に形成されるアームレスト。
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