JP2575156B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、顔面等に塗布して用いることのできる皮
膚化粧料に関するものである。
〔従来の技術〕
スーパーオキシドジスムターゼは、動物,植物,微生
物等の生体内に広く分布する酵素であり、最近、このス
ーパーオキシドジスムターゼの酵素作用を応用した化粧
料がいくつか提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、スーパーオキシドジスムターゼをその
まま化粧料に用いると、化粧料の製造時に酵素活性が
低下しやすい、酵素が原因となつて化粧料の色や匂い
が経日的に変化しやすい、酵素が原因となつて皮膚に
刺激やアレルギーを与えやすい、等の問題があり、その
解決が望まれていた。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、
経日的安定性と皮膚へのなじみ性が改善された修飾スー
パーオキシドジスムターゼ含有皮膚化粧料の提供をその
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の皮膚化粧料
は、銅,亜鉛型スーパーオキシドジスムターゼに多糖類
を結合させた修飾スーパーオキシドジスムターゼと水溶
性多価アルコールとを必須成分とするという構成をと
る。
〔作用〕
すなわち、この発明の皮膚化粧料は、銅,亜鉛型スー
パーオキシドジスムターゼに多糖類を結合させた修飾ス
ーパーオキシドジスムターゼを含有するため、従来から
問題とされていた経日的安定性と皮膚へのなじみ性が改
善されているものである。
つぎに、この発明を詳細に説明する。
この発明に用いる銅,亜鉛型スーパーオキシドジスム
ターゼは公知の物質で、植物の葉や動物の血球,肝臓,
胎盤等から得られる。そして、この酵素は、経皮吸収さ
れて真皮の線維芽細胞や表皮の基底細胞に働きかけ優れ
た老化防止効果を発揮する。
上記スーパーオキシドジスムターゼを修飾するために
用いる多糖類としては、デキストラン,澱粉,プルラ
ン,イヌリン,キサンタンガム,キチン,マンナン,セ
ルロース,ペクチン,カラゲナン,アルギン酸等があげ
られ、単独で使用しても併用してもよい。これらの多糖
類の種類および分子量は特に限定されないか、抗原性抑
制の観点から、分子量2000以上のものが望ましい。ま
た、これらの多糖類のうち、特にデキストランは安全性
が高く、水中での経日的安定性に優れているため、好適
である。そして、その分子量は、効果の点から1000〜10
0000のもの、特に60000〜90000のものが好適である。
この発明の修飾スーパーオキシドジスムターゼは、上
記スーパーオキシドジスムターゼと上記多糖類とを用
い、例えばつぎのようにして製造することができる。す
なわち、まず上記多糖類を適当な結合剤との結合によつ
て活性化する。そして、上記活性化多糖類の活性部位と
スーパーオキシドジスムターゼのアミノ基とを結合させ
ることにより、スーパーオキシドジスムターゼの修飾を
行う。活性化ポリアルキレングリコールの過剰な活性基
は、上記修飾反応後、リジン,グリシン,アミノエタノ
ール等のアミノ基を有する化合物と反応させて後処理を
行う。また、残存している未反応の結合剤等は、限外濾
過等によつて分離除去する。このようにして目的とする
修飾スーパーオキシドジスムターゼを製造することがで
きる。
上記製法において、多糖類を活性化する結合剤および
結合方法は特に限定されるものではなく、酵素を失活さ
せるような反応条件によるものでなければどのようなも
のであつてもよい。例えば、臭化シアン等の試薬を用い
て活性化した多糖類を酵素のアミノ基と反応させて結合
させる方法や、多糖類を過ヨウ素酸等で酸化してアルデ
ヒド基をつくつたのち酵素のアミノ基に結合させる方
法、塩化シアヌルを結合剤としてシアヌル化多糖類とし
てから酵素のアミノ基に結合させる方法、多糖類(アミ
ノ基がないものについてはアミノ基を導入したもの)を
ブロモアセチルブロミド等と反応させてブロモアセチル
化したりグルタルアルデヒド等を用いたりして酵素のア
ミノ基に結合させる方法、多糖類にカルボキシメチル基
やアルデヒド基を経由してカルボキシル基を導入したの
ち酵素のアミノ基に結合させま方法等があげられる。ま
た、上記カルボキシル基導入多糖類(カルボキシル基を
有する多糖類はそのままのもの)と酵素のアミノ基との
結合を、カルボジイミド等の結合剤を用いて結合するよ
うにしたり、カルボキシル基をN−ヒドロキシコハク酸
イミド等でさらに活性エステル化したのち結合するよう
にしてもよい。
なお、上記スーパーオキシドジスムターゼと多糖類の
修飾反応は、酵素の失活を防ぐために、中性もしくは弱
アルカリ溶液中において室温で行うことが好適である。
また、上記スーパーオキシドジスムターゼと多糖類の配
合割合は、用いる多糖類の分子量や構造によつて異な
り、必ずしも限定されるものではないが、皮膚とのなじ
み性を考慮すれば、多糖類量が、スーパーオキシドジス
ムターゼ量に対し、重量基準で0.5倍よりも多いことが
好ましい。
このようにして得られる修飾スーパーオキシドジスム
ターゼは、高い活性を維持しており、しかも、抗原性が
殆どもしくは完全に抑制されている。
上記修飾スーパーオキシドジスムターゼとともにこの
発明に用いる水溶性多価アルコールは、上記修飾スーパ
ーオキシドジスムターゼの水溶液中での経日的劣化を抑
制する働きをするもので、例えばエチレングリコール、
プロピレングリコール,1,3−ブチレングリコール、1,4
−ブチレングリコール、ジブチレングリコール、グリセ
リン、ジグリセリン、グルコース、マルトール、マルチ
トール、蔗糖、フラクトール、キシリトール、ソルビト
ール、マレトリオース、スレイトール、エリスリトール
があげられる。これらは単独で用いても2種以上を併用
してもよい。
この発明の皮膚化粧料は、上記修飾スーパーオキシド
ジスムターゼと、水溶性多価アルコールとを用い、通常
の化粧料と同様にして製造することができる。例えば精
製水に修飾スーパーオキシドジスムターゼと水溶性多価
アルコールとを均一に混合することによりスキンローシ
ヨンを得ることができる。また、油性物質や乳化剤を組
み合わせることにより化粧用乳液や化粧用クリーム等を
得ることができる。もちろん、上記各種化粧料には、必
要に応じて着色剤,防腐剤,紫外線吸収剤,酸化防止剤
等の添加物を適宜配合することができる。
上記製法において、修飾スーパーオキシドジスムター
ゼの配合量は、その酵素量が全量に対して0.00001〜1
重量%(以下「%」と略す)となるように設定すること
が好適である。すなわち、修飾スーパーオキシドジスム
ターゼが0.00001%より少ないと得られる皮膚化粧料に
おける酵素の働きが充分でなく、1%を超えると皮膚化
粧料の肌への刺激が強くなる傾向が見られるからであ
る。
また、水溶性多価アルコールの配合量は、全量に対し
0.5〜50%となるように設定することが好適である。0.5
%より少ないと皮膚化粧料の経日的安定性が低下して変
色や変臭を生起しやすくなり、50%を超えると皮膚化粧
料の感触がべたついて好ましくないからである。
さらに、上記製法において用いる精製水は、通常化粧
料製造に用いられる、イオン交換樹脂で処理した脱イオ
ン精製水や蒸留水等が適用される。そして、その配合量
は、通常40〜99%程度である。
このようにして得られた皮膚化粧料を用いると、皮膚
が紫外線に晒されたり傷を受けたりしたときに多量に発
生するスーパーオキサイドを修飾スーパーオキシドジス
ムターゼの作用により不均化分化するため、スーパーオ
キサイドによる肌の乾燥化,老化を防ぐことができる。
また、スーパーオキシドジスムターゼが多糖類によつて
修飾されているため、スーパーオキシドジスムターゼ自
体の抗原性が除去されており、肌荒れを起こすことがな
い。しかも、水溶性多価アルコールの存在によつて修飾
スーパーオキシドジスムターゼが経日的に劣化すること
がない。したがつて、この発明の皮膚化粧料は、長期間
安定して使用することができ、その効果も高い。
つぎに、この発明を実施例にもとづいて説明する。
なお、実施例に示す酵素活性の測定と、荒肌改善効果
試験,角質改善効果試験,実用試験,酵素活性の経日安
定試験の各種試験は、つぎのようにして行つた。
<活性の測定> キサンチン−キサンチンオキシダーゼによるスーパー
オキシド生成系にチトクロームCと酵素または修飾酵素
を共存させチトクロームCの還元速度を低下させる量を
指標として酵素の活性を測定した。
<荒肌改善効果試験> 下脚に荒れ肌を有する中高年被験者20名を対象として
4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚試験部
位に1日1回約1gの試料を塗布し、試験開始前および終
了後の皮膚の状態を下記の判定基準により判定した。右
側下脚は試料を塗布せず対照とした。
*皮膚乾燥度の判定基準* −:正常 ±:やや乾燥、落屑なし +:乾燥、落屑軽度 ++:乾燥、落屑中程度 +++:乾燥、落屑顕著 そして、試験前後の試験部位と対照部位の判定結果を
比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例え
ば、+→−,++→±)を有効、1段階改善された場合
をやや有効、変化がなかつた場合を無効とした。試験結
果は、有効、やや有効となつた被験者の人数で示した。
<角質改善効果試験> 前述の荒肌改善効果試験開始前後の被験者皮膚にメン
デイングテープ(ニチバン社製)を接着し、これを剥離
したときテープに付着した角質細胞の状態を走査型電子
顕微鏡によつて詳細に調べた。そして、下記の基準によ
つて皮膚角質細胞抗剥離性を解析し、角質改善効果を求
めた。
*角質改善効果(角細胞抗剥離性増大)の判定基準* 評価点1:スケールを認めず 2:小スケール点在 3:小〜中スケール顕著 4:大スケール顕著 評価は、4週間連続塗布後の試験部位の評価点と対照
点のそれとの差が2点以上の場合を有効、1点の場合を
やや有効、0点の場合を無効とした。判定結果は、有
効、やや有効となつた被験者の人数で示した。
<実用試験> 荒れ肌,小皺,乾燥肌等を訴える女子被験者(35〜55
才)20人に試料を1日朝夕2回、連続3カ月塗布し、そ
の直後に下記項目について評価した。
*評価項目* 皮膚の湿潤性:皮膚に潤いが生じたと答えた人数 べたつき感:試料にべたつきを感じたと答えた人数 皮膚の平滑性:皮膚が滑らかになつたと答えた人数 弾力性:皮膚に張りが生じたと答えた人数 刺激性:塗布時に刺激を感じたと答えた人数 かぶれ:使用期間中に肌がかぶれたと答えた人数 <経日安定性試験> 試料を密封,遮光の条件下、45℃の恒温槽に3カ月放
置したのち、色と匂いの変化の有無を観察した。
〔実施例1〕 修飾スーパーオキシドジスムターゼの調製デキストラ
ン(平均分子量60000〜90000)2.0gを40mlの水に溶解し
たのち、1N−NaOHを加えてpH10.4とした。そして,臭化
シアン500mgを6mlの水に溶解した臭化シアン水溶液に、
上記デキストラン水溶液を室温25℃で徐々に加えると同
時に1N−NaOHを加えて反応系のpHが10前後になるように
注意した。この操作を約15分で終了したのち、約10分間
攪拌し、ついで4%NaHCO3水溶液を加えてpH9とした。
このようにして臭化シアンで活性化された活性化デキス
トラン溶液を得た。
一方、牛赤血球から得られた銅,亜鉛型スーパーオキ
シドジスムターゼ(シグマ社製,2350U/mg)400mgを水20
mlに溶解し、上記活性化デキストラン溶液中に加えて室
温25℃で一昼夜攪拌した。得られた反応液にグリシン3.
7gを加え2時間処理反応を行つたのち、溶液を限外濾過
により精製、濃縮し、凍結乾燥して修飾スーパーオキシ
ドジスムターゼを得た。
この修飾酵素の活性保持率は80%であつた。
スキンローシヨンの調製 上記修飾スーパーオキシドジスムターゼ(以下「修飾
SOD」と略す)を用い、下記のような原料組成にしてこ
れらを均一に混合することによりスキンローシヨンを得
た。
修飾SOD 0.01% グリセリン 10.00〃 精製水 89.99〃 〔実施例2〕 修飾SODの調製 デキストラン(平均分子量60000〜90000)100mgを0.1
M−NaIO4溶液10mlに溶解し、室温で16時間攪拌したの
ち、得られた反応液を限外濾過によつて精製,濃縮し
た。これに0.075M−リン酸緩衝液(pH7.8)を加えて全
量を5mlとしたのち、銅,亜鉛型スーパーオキシドジス
ムターゼ(シグマ社製,2350U/mg)20mgを上記と同様の
リン酸緩衝液5mlに溶解したものを加えて室温で16時間
反応させた。ついで、NaBH40.0005モルを加えて還元処
理を行い、この処理液を限外濾過により精製、濃縮して
修飾スーパーオキシドジスムターゼを得た。
この修飾酵素の活性保持率は65%であつた。
スキンローシヨンの調製 上記修飾SODを用い、下記のような原料組成にしてこ
れらを均一に混合することによりスキンローシヨンを得
た。
修飾SOD 0.0001% ジプロピレングリコール 1.0000〃 精製水 98.9999〃 〔実施例3〕 修飾SODの調製 デキストランとして平均分子量17900のものを用い
た。それ以外は実施例1と同様にして修飾SODを得た。
この修飾酵素の活性保持率は77%であつた。
スキンローシヨンの調製 上記修飾SODを用い、下記のような原料組成にしてこ
れらを均一に混合することによりスキンローシヨンを得
た。
修飾SOD 0.1% 1,3−ブチレングリコール 10.0〃 精製水 89.9〃 〔実施例4〕 修飾SODの調製 デキストランに代えてイヌリン(平均分子量5000)を
用いた。それ以外は実施例1と同様にして修飾SODを得
た。
この修飾酵素の活性保持率は70%であつた。
スキンローシヨンの調製 上記修飾SODを用い、下記のような原料組成にしてこ
れらを均一に混合することによりスキンローシヨンを得
た。
修飾SOD 0.1% 1,3−ブチレングリコール 5.0〃 精製水 94.9〃 〔実施例5〕 修飾SODの調製 カルボキシメチルセルロース200mgを20mlの水に溶解
し、これに1N−HClを加えてpH4.75としたのち、1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド塩酸塩380mgとスーパーオキシドジスムターゼ(シ
グマ社製,2350U/mg)20mgを加え、室温25℃で2時間攪
拌した。この反応液に酢酸120μとモノエタノールア
ミン120μを加えて20分間攪拌して、得られた溶液を
限外濾過により精製,濃縮し、凍結乾燥して修飾スーパ
ーオキシドジスムターゼを得た。
この修飾酵素の活性保持率は70%であつた。
スキンミルクの調製 上記修飾SODを用い、下記のような原料組成にして油
相と水相をつくつた。そして、80℃に加熱した油相に同
じく80℃に加熱した水相を加えて均一に攪拌しながら速
やかに冷却しスキンミルクを得た。
油相 流動パラフイン 20.00% セチルアルコール 5.00〃 ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート 5.00〃 水相 修飾SOD 0.01% ジグリセリン 5.00〃 メチルパラベン 0.10〃 精製水 64.89〃 〔実施例6〕 修飾SODの調製 デキストランに代えてプルラン(平均分子量50000)
を用いた。それ以外は実施例1と同様にして修飾スーパ
ーオキシドジスムターゼを得た。
この修飾酵素の活性保持率は82%であつた。
スキンクリームの調製 上記修飾SODを用い、下記のような原料組成にして油
相と水相をつくつた。そして、80℃に加熱した油相に同
じく80℃に加熱した水相を加えて均一に攪拌しながら速
やかに冷却しスキンクリームを得た。
油相 ミリスチン酸オクチルドデシル 35.00% セチルアルコール 5.00〃 セチルパルミテート 2.00〃 セスキステアリン酸ソルビタン 3.00〃 水相 修飾SOD 0.01% グリセリン 15.00〃 ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.
O.) 5.00〃 メチルパラベン 0.10〃 精製水 34.89〃 〔比較例1〕 修飾SODに代えて牛赤血球から得られる銅,亜鉛型ス
ーパーオキシドジスムターゼ(シグマ社製,2350U/mg)
をそのまま用い、下記のような原料組成にしてこれらを
均一に混合することによりスキンローシヨンを得た。
SOD 0.003% グリセリン 10.000〃 精製水 89.997〃 〔比較例2〕 修飾SODとして実施例1と同様のものを用い、下記の
ような原料組成にしてこれらを均一に混合することによ
りスキンローシヨンを得た。
修飾SOD 0.01% 精製水 99.99〃 上記のようにして得られた6種類の実施例品および2
種類の比較例品について、前記の手順に従つて各試験を
行い評価した。その結果を下記の表に示す。
この表からわかるように、実施例品はいずれも肌の改
善に優れた効果を示している。そして、未修飾のスーパ
ーオキシドジスムターゼを用いた比較例1品のような皮
膚への刺激やかぶれもない。また、比較例2品で問題と
なる経日安定性も、実施例品では全く問題がない。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の皮膚化粧料は、多糖類によ
つて修飾されたスーパーオキシドジスムターゼと水溶性
多価アルコールとが含有されているため、これを用いる
と、肌荒れを起こすことなく肌の乾燥化,老化を防止す
ることができる。しかも、この化粧料は、色や匂いが経
日的に変化することがなく、長期間安心して使用するこ
とができるという利点を有する。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅,亜鉛型スーパーオキシドジスムターゼ
    に多糖類を結合させた修飾スーパーオキシドジスムター
    ゼと水溶性多価アルコールとを必須成分とすることを特
    徴とする皮膚化粧料。
  2. 【請求項2】修飾スーパーオキシドジスムターゼの含有
    量が、酵素量として0.00001〜1重量%に設定されてい
    る特許請求の範囲第1項記載の皮膚化粧料。
  3. 【請求項3】多糖類が、デキストラン,澱粉,プルラ
    ン,イヌリン,キサンタンガム,キチン,マンナン,セ
    ルロース,ペクチン,カラゲナン,アルギン酸からなる
    群から選ばれた少なくとも一つの多糖類である特許請求
    の範囲第1項または第2項記載の皮膚化粧料。
  4. 【請求項4】多糖類が、分子量1000〜100000のデキスト
    ランである特許請求の範囲第3項記載の皮膚化粧料。
  5. 【請求項5】水溶性多価アルコールの含有量が、0.5〜5
    0重量%に設定されている特許請求の範囲第1項ないし
    第4項のいずれかに記載の皮膚化粧料。
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