JPH0521085B2 - - Google Patents

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JPH0521085B2
JPH0521085B2 JP59281810A JP28181084A JPH0521085B2 JP H0521085 B2 JPH0521085 B2 JP H0521085B2 JP 59281810 A JP59281810 A JP 59281810A JP 28181084 A JP28181084 A JP 28181084A JP H0521085 B2 JPH0521085 B2 JP H0521085B2
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JP
Japan
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lichen
item
composition according
extract
skin
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JP59281810A
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Yoshikazu Yamamoto
Ryuzo Mizuguchi
Nobutaka Ueno
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • A61Q19/02Preparations for care of the skin for chemically bleaching or whitening the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/96Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution
    • A61K8/97Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution from algae, fungi, lichens or plants; from derivatives thereof
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    • A61K8/9789Magnoliopsida [dicotyledons]
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、美肌効果を有する皮膚改善用組成
物、特に皮膚のしわを目立ち難くし、少くとも外
観的に若返りを助長する、皮膚改善用組成物に関
する。 (従来の技術) 地衣植物はある種の菌類と藻類とから成立つて
いる共生体であつて、植物学的にも特異な地位を
占めている。地衣植物を顕微鏡で観察すると、そ
の内部構造が皮層(地衣体の最も外側にあつて地
衣体を保護している、菌系が集合して互いに融合
してできている組織)、藻類層(地衣体を構成し
ている藻類を菌系が取り囲み保持している組織)、
髄藻(菌系がゆるく錯綜し、地衣体の基本となつ
ている組織)、偽根(下面の皮層から突出し、地
衣体を基物に固着させる組織)に分化し、極めて
大きな構造上の特徴を有している。(ただし、下
面の皮層から偽根が生じていない場合もある。) かかる地衣植物の代謝生産物であるいわゆる地
衣成分は、多くの高等・下等植物の成分とは全く
趣きを異にし、化学的に特殊な限られた一部門で
ある。従来の分類によれば、地衣成分には下記の
ものが挙げられる(朝比奈・柴田著「地衣成分の
化学」河出書房(1948年)): A 脂肪族地衣成分 第1群:酸類 a 一塩基性ラクトン酸、b 二塩基性酸、
c 三塩基性酸 第2群:リーベルマン反応を呈する中性物質
(ゼオリン系化合物) 第3群:多価アルコール類 B 芳香族地衣成分 第1群:プルヴイン酸誘導体 第2群:デプシド類 a オルチン系化合物、b オルチン・ベタ
オルチン混合系化合物、c ベタオルチン系
化合物 第3群:デプジドーン類 a オルチン系化合物、b ベタオルチン系
化合物 第4群 :キノーン類 a オキシアントラキノーン誘導体、 b フエナントレンキノーン誘導体、 第5群:キサントーン誘導体 第6群:ヂフエニレンオキシド誘導体 第7群:含窒素化合物(ヂケトピペラチン誘導
体) 更に具体的には、次の如き化合物が地衣成分の
代表例として挙げられる:
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 地衣成分の生理的意義については、地衣植物の
発育が遅緩であることから、微生物の攻撃や小動
物の喰害に対する防御であるとか、また他の菌類
とは異なり日向に生育することから、紫外線に対
する防御であるとか考えられている。そのため古
来から地衣成分は、これら機能から生じた用途に
使用されてきた。例えば、染料、抗生物質、香料
などである。 (本発明の作用と効果) 本発明者らは、地衣植物およびその成分の効果
的生産方法ならびに人間社会に対する用途の開発
について種々研究を重ねるうち、全く偶然の機会
から、地衣植物成分が皮膚に対し美肌効果を発揮
することを発見した。すなわち、地衣植物成分を
皮膚に対して適用するときは、しわを目立ち難く
し(しわとり機能)、肌荒れを防ぎ(肌荒れ防止
機能)、しみ、そばかすを消失せしめ(しみ、そ
ばかす除去機能)、肌に潤いを持たせる(保水機
能)などの効果が認められる。その他、にきび、
ふき出物を防ぎ、肌を滑らかにし、肌を白くし、
肌に弾力を与えるなどの効果も認められ、外観的
に若返りの印象を与えることが出来る。従つて、
地衣植物成分を化粧料の一成分として使用するこ
とにより、その効果を増進せしめることが可能で
ある。 (本発明の要旨) 本発明は上記の知見に基づいて完成されたもの
であつて、その要旨は、地衣植物成分を含むこと
を特徴とする皮膚改善用組成物に存する。 (本発明の概要) 前記のように、地衣植物には多数の地衣成分が
含まれており、どの成分が上記した美肌効果をも
たらすものであるか詳らかではないが、恐らく
種々の地衣成分が混ぜん一体となつて当該効果を
奏するものと考えられる。地衣植物はその種類、
成育場所、成育段階などによつて地衣成分の種類
や含量が必ずしも一定しないが、通常は次の例示
するいずれの地衣植物でも本発明目的に使用する
ことが出来る:テロスキステス科、ムカデゴケ
科、スミイボゴケ科、アンチゴケ科、ウメノキゴ
ケ科、ロウソクゴケ科、チヤシブコケ科、トリハ
ダゴケ科、ホウネンゴケ科、イワタケ科、ハンゴ
ケ科、センニンゴケ科、キゴケ科、ヘリトリゴケ
科、サラゴケ科、アステロチリア科、ヨロイゴケ
科、ツメゴケ科、ハナビラゴケ科、カワラゴケ
科、クロサビゴケ科、ヘツプゴケ科、イワノリ
科、リキナ科、モジゴケ科、チブサゴケ科、キツ
コウゴケ科、アナイボゴケ科、サネゴケ科、アオ
バゴケ科、サンゴゴケ科、ビンゴケ科、ヒヨウモ
ンゴケ科、イワボシゴケ科、キゴウゴケ科、ニセ
サネゴケ科、ホシゴケ科、ケツトウゴケ科、ホウ
キタケ科、マツタケ科など。本発明者らが現段階
までに認識したところでは、特にサルオガセ科に
属する地衣植物が優れた効果を奏するようであ
る。 本発明で使用する地衣植物成分は、人工的に生
産された地衣植物体、たとえば組織培養によつて
得られたもの(特開昭58−56689号明細書)から
採取されたものであつてもよい。地衣植物成分は
植物体自体をそのまま使用してもよく、また植物
体から適宜の方法で分離されたものを使用しても
よい。たとえば、植物体を乾燥させてから粉末化
したものは、これをパツク剤組成物内に混入して
使用することが出来る。また、植物体を水また
は/および親水性溶媒(たとえばメタノール、エ
タノール)で抽出して得られたエキスは、これを
クリーム剤組成物内に混入して使用することが出
来る。通常は植物体内の地衣成分含量が低いか
ら、エキスのように地衣成分含量を高めたうえで
配合するのが好ましい。 (実施例) 以下に実施例を挙げて本発明実施の態様および
効果を説明する。ただし、%とあるのは重量%で
ある。 実施例 1 サルオガセ科ヨコワサルオガセ培養組織(特開
昭58−56689号明細書実施例26に従つて調製)20
gを40℃の温水100mlに浸漬した。得られた水抽
出液を濃縮、乾固し、エキス1.2gを得た。この
エキス1.2gをイオン交換水1に溶かし、試験
液とした。被験者(A:43才女性)の顔右半分を
試験液で湿らせた脱脂綿で、顔左半分を純水で湿
らせた脱脂綿で毎夜1か月間にわたつてぬぐつ
た。その結果、右半分の顔の大きなしわが小さな
たつているのが認められた。一方、左半分の顔の
しわには変化がなかつた。 実施例 2 下記処方の化粧水に実施例1で得られたエキス
を0.1%添加し、後記の方法でテストした。テス
ト結果を表1に示す。 エタノール 9.0% 乳 酸 0.2 クエン酸 0.9 ソルビツト 4.0 乳化剤 0.1 香 料 0.1 精製水 全量100% 実施例 3 下記処方の化粧クリームに実施例1で得られた
エキスを0.1%添加し、後記の方法でテストした。
テスト結果を表1に示す。 ミツロウ 6% 脂肪酸グリセリン 4 セチルアルコール 5 還元ラノリン 8 スクワラン 40 プロピレングルコール 5 乳化剤 2 香 料 0.2 精製水 全量100% (テスト方法) 被験者(40才以上の女性各10名)に毎日就寝前
と朝の2回温湯で洗顔後に実施例2の化粧水また
は実施例3のクリームを少量顔に塗らせ、1か月
後にその結果を判定した。 +:しわが目立たなくなつた。 ±:若干しわが目立なくなつた。 −:ほとんど効果がなかつた。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 地衣植物成分を含むことを特徴とする皮膚改
    善用組成物。 2 地衣植物成分が地衣植物のエキスである第1
    項記載の組成物。 3 地衣植物のエキスが水性エキスである第2項
    記載の組成物。 4 地衣植物成分が地衣培養組織から得られたも
    のである第1項記載の組成物。 5 地衣植物成分がサルオガセ科地衣植物から得
    られたものである第1項記載の組成物または植物
    エキス。 6 液体状態にある第1項記載の組成物。 7 ペースト状態にある第1項記載の組成物。 8 固体状態にある第1項記載の組成物。 9 粉末状態にある第1項記載の組成物。
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