JP2574932B2 - シュラウド - Google Patents

シュラウド

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JP2574932B2
JP2574932B2 JP16597390A JP16597390A JP2574932B2 JP 2574932 B2 JP2574932 B2 JP 2574932B2 JP 16597390 A JP16597390 A JP 16597390A JP 16597390 A JP16597390 A JP 16597390A JP 2574932 B2 JP2574932 B2 JP 2574932B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、車両のラジエータと冷却ファンとの間に
配設されるシュラウドに関する。
従来の技術 車両のラジエータと冷却ファンとの間に配設され、冷
却ファンによるラジエータの通過風量を増加させるため
のシュラウドが知られている(日産サービス周報,昭和
63年9月発行,第603号(AA1−1))。
第12図は上述したシュラウドの斜視図であり、第13図
はシュラウドがラジエータと冷却ファンとの間に取り付
けられた場合の概略断面図である。
図において、24はシュラウド本体、25はロアシュラウ
ドであり、このロアシュラウド25はシュラウド本体24に
着脱可能となっている。また、3はラジエータ、4は冷
却ファンであり、この冷却ファン4の周囲を囲むように
してシュラウド本体24およびロアシュラウド25がラジエ
ータ3に取り付けられている。そして、エンジンが駆動
されるとファンベルトにより冷却ファン4が回転され
る。この場合、冷却ファン4の先端部によるまきこみ風
がシュラウド本体24およびロアシュラウド25によって防
止され、冷却ファン4によるラジエータ3の通過風量が
増加される。
なお、5はクーラーのコンデンサである。
発明が解決しようとする課題 ところが、上記従来のシュラウドにおいては、走行時
等のエンジンの振動により冷却ファン4が振動して、こ
の冷却ファン4とシュラウド本体24およびロアシュラウ
ド25とが接触して破損や異音が発生する恐れがあるの
で、冷却ファン4とシュラウド本体24およびロアシュラ
ウド25との間隔(チップクリアランス)を、例えば20mm
〜25mmと大きくしなければならなかった。これでは冷却
ファン4の先端部によるまきこみ風を充分防止すること
ができず、冷却ファン4によるラジエータ3の通過風量
を充分増加することはできない。
したがって、冷却ファンの回転数が少なく、走行風が
期待できないアイドリング時や渋滞走行時においては、
冷却水温が上昇してエンジンのオーバーヒートを発生し
易いという不都合があった。この渋滞走行時等のオーバ
ーヒートを回避するために、補助電動ファンを設けた車
両もあるが、これでは大幅なコストアップとなってしま
う。
そこで、冷却水温および車速を検出し、この冷却水温
および車速に従って、チップクリアランスを可変とする
ようにした装置が、公開技法87−5955号および実開昭61
−92718号公報に示されている。
これは、アイドリング時等において、冷却水温が所定
値以上となるとチップクリアランスを小として風量を増
加させ、車速が所定値以上となって走行風が期待できる
状態にはチップクリアランスを大とすることにより、冷
却ファンとシュラウドとの接触を防止するとともにエン
ジンの冷却効果を向上しようとするものである。
しかしながら、上述した公開技法87−5955号および実
開昭61−92718号公報に示された装置にあっては、冷却
ファンとシュラウドとの接触を車速が所定値以上となっ
た時にチップクリアランスを大とすることにより防止し
ようとしているので、車速が所定値以下でエンジンの振
動が大となる状態、例えば停車中におけるエンジン不調
時,エンジン始動時,エンスト時,空ふかし時,エンジ
ン停止時(特にランオン発生時)に対処することはでき
ない。また、車両の急発進時においては、瞬時にエンジ
ンの振動が大となるので、車速検知ではチップクリアラ
ンスを大とする動作に遅れが生じてしまい、この場合に
も対処することはできない。
したがって、従来にあっては、上述したエンジン不調
時や急発進時等のエンジン振動時においても冷却ファン
とシュラウドとが接触しないだけの最小限の大きさのチ
ップクリアランスが必要であり、チップクリアランスを
これ以上小としてシュラウドによるアイドリング時等の
エンジン冷却効果をより向上させることはできなかっ
た。
課題を解決するための手段 この発明は、上記の問題点を解決するため、車両のラ
ジエータと冷却ファンとの間に配置され、この冷却ファ
ンの周囲に臨む環状部を有するシュラウドであって、車
両が停止しているか走行しているかを検出する停止走行
検出手段と、車両のエンジン冷却水温を検出する水温検
出手段と、車両のエンジン振動が大となることを事前に
検出する振動予知手段と、停止走行検出手段に従って、
車両の走行時には上記環状部と冷却ファンとの間隔を大
とし、車両の停止時であり、エンジン冷却水温が所定温
度以上の時には上記環状部と冷却ファンとの間隔を小と
するとともに、振動予知手段によってエンジン振動が大
となることが事前に検出された時、上記環状部と冷却フ
ァンとの間隔を大とする間隔制御手段と、を備えたこと
を特徴としている。
作用 エンジン振動が大となることが、振動予知手段によっ
て事前に検出され、間隔制御手段により冷却ファンと上
記環状部との間隔が大となるように制御される。したが
って、エンジン振動が大となっても、冷却ファンと上記
環状部との接触を回避することができるので、走行風が
期待できないアイドリング時等には冷却ファンと上記環
状部との間隔を充分に小として冷却ファンによるラジエ
ータの通過風量を増加してエンジン冷却効果を向上する
ことができる。
実施例 第1図はこの発明の一実施例を示す図である。
同図において、1はシュラウド本体、2はロアシュラ
ウドであり、このロアシュラウド2はシュラウド本体1
に着脱可能となっている。また、6は両端部が閉塞され
たゴムチューブであり、このゴムチューブ6はシュラウ
ド本体1の開口円筒部の内周に取り付けられている。そ
して、6bはゴムホースであり、このゴムホース6bの一端
は空気出入口6aを介してゴムチューブ6に連通されてお
り、他端はソレノイドバルブ8に接続されている。ま
た、7は両端部が閉塞されたゴムチューブであり、この
ゴムチューブ7はロアシュラウド2の内周に取り付けら
れている。これらゴムチューブ6および7によって冷却
ファン4の周囲に臨む環状部が形成される。そして、7b
はゴムホースであり、このゴムホース7bの一端は空気出
入口7aを介してゴムチューブ7に連通されており、他端
はゴムホース6bとともにソレノイドバルブ8に接続され
ている。また、ソレノイドバルブ8はチェックバルブ9
を介してゴムホースによりインテークマニホールドに接
続されている。10はギアスイッチ、26はギア位置検出手
段(振動予知手段)であり、このギア位置検出手段26は
トランスミッションのギアが走行位置にあるときにギア
スイッチ10をオフとし、ニュートラル位置または自動変
速機車両のパーキング位置にあるときにはギアスイッチ
10をオンとする。また、11はエンジン回転数スイッチ、
27はエンジン回転数検出手段(振動予知手段)であり、
このエンジン回転数検出手段27はアイドリング時の規定
回転範囲、例えば700〜900rpmの場合にエンジン回転数
スイッチ11をオンとし、それ以外の場合には回転スイッ
チ11をオフとする。さらに、12は車速スイッチ、28は車
速検出手段(停止走行検出手段)であり、この車速検出
手段28は車速が零の場合に車速スイッチ12をオンとし、
それ以外の場合には車速スイッチ12をオフとする。ま
た、13は水温スイッチ、29は水温検出手段であり、この
水温検出手段29はエンジン冷却水温が所定温度以上、零
えば95℃以上の高水温時の場合に水温スイッチ13をオン
とし、それ以外の場合には水温スイッチ13をオフとす
る。14は始動スイッチ、30はイグニッションスイッチで
あり、始動スイッチ14はイグニッションスイッチ30がオ
ンの場合、つまりエンジン運転中にオンとなり、それ以
外の場合はオフとなる。また、15はバッテリであり、こ
のバッテリ15は始動スイッチ14,水温スイッチ13,車速ス
イッチ12,エンジン回転数スイッチ11,ギアスイッチ10を
介してソレノイドバルブ8に接続されている。そして、
ソレノイドバルブ8がオフとなると、ゴムチューブ6お
よび7はインテークマニホールド側に連絡され第2図に
示すように負圧となって扁平した状態となり、ソレノイ
ドバルブ8がオンとなると、ゴムチューブ6および7は
大気開放側に連絡され、第3図に示すように原形の状態
となる。これらソレノイドバルブ8,チェックバルブ9,ス
イッチ10〜14,バッテリ15が冷却ファン4と環状部であ
るゴムチューブ6,7との間隔を制御する間隔制御手段と
なる。
さて、上記構成において、エンジン回転数がアイドリ
ング規定範囲内で、冷却水が高水温であり、かつギヤ位
置がニュートラル位置あるいはパーキング位置の場合、
つまりエンジン振動が小の場合には、このエンジン振動
が小となることが検知され、スイッチ10〜14は全てオン
となり、ソレノイドバルブ8がオンとなる。すると、ゴ
ムチューブ6および7は第3図に示すように原形状態と
なり、チップクリアランスつまり冷却ファン4とゴムチ
ューブ6および7との間隔が小となり、例えば5mmとな
り、冷却ファン4先端部によるまきこみ風が充分防止さ
れる。第4図は、第1図例(チップクリアランス5mm)
と従来例(チップクリアランス18mm)とのラジエータ前
面風速を比較した図である。ただし、エンジン回転数は
900rpmのアイドリング時であり、風速値は風速計にて多
点計測した平均風速である。この第4図に示すように従
来例の風速値Bに対して第1図例の風速値Aは約10%増
加している。したがって、ラジエータ3を通過する風量
も、第1図例の場合は従来例と比較して約10%増加する
ことになる。第5図は、高速走行後のアイドリング時間
に対する第1図例と従来例との各部の温度変化の比較を
示し、A1〜A3は第1図例、B1〜B3は従来例であり、A1,B
1はラジエータ入口水温、A2,B2は車室内中央空気温、
A3,B3はクーラー吹き出し口空気温である。この第5図
に示すように、第1図例の場合は従来例と比較して各部
の温度上昇を抑制し得るとともにクーラーの性能を向上
することが可能となる。
さて、上述したスイッチ10〜14が全てオンとなり、チ
ップクリアランスが小となった状態から、エンジンの振
動が大となった場合の動作について以下に説明する。
まず、停車中から急発進する場合には、急発進する以
前にギア位置がニュートラル位置またはパーキング位置
から走行位置へと変化するので、エンジン振動が大とな
ることが事前に検出され、ギアスイッチ10がオフとなり
ソレノイドバルブ8がオフとなる。すると、第2図に示
すようにゴムチューブ6および7は扁平となって急発進
する以前にチップクリアランスが大となる。したがっ
て、急発進してエンジン振動が大となっても、チップク
リアランスは大となっているので冷却ファン4とシュラ
ウド本体1およびロアシュラウド2との接触を回避する
ことができる。
次に停車中において、エンジン不調時、空ふかし時の
場合にはエンジンの振動が大となる以前にエンジン回転
数がアイドリング時の規定範囲外となるので、エンジン
振動が大となることが事前に検出され、エンジン回転数
スイッチがオフとなってソレノイドバルブ8がオフとな
る。すると、上述したようにゴムチューブ6および7は
扁平となって、チップクリアランスが大となる。したが
って、エンジン不調時または空ふかし時にエンジン振動
が大となっても、チップクリアランスは大となっている
ので冷却ファン4とシュラウド本体1およびロアシュラ
ウド2との接触を回避することができる。
また、停車中でのエンスト時には、事前にギア位置が
走行位置となって、エンジン振動が大となることが事前
に検出され、ギアスイッチ10がオフとなりチップクリア
ランスが大となるので、この場合にも冷却ファン4とシ
ュラウドとの接触を回避することができる。
さらに、イグニッションスイッチをオフとしてエンジ
ンを停止する場合には、始動スイッチ14がオフとなりチ
ップクリアランスが大となるのでこの場合にも上述した
接触を回避することができる。
また、エンジン始動時には、エンジン回転数がアイド
リング規定範囲外であるので回転数スイッチ11はオフで
あり、チップクリアランスは大となっている。したがっ
て、エンジン始動時にエンジン振動が大となっても上述
した接触を回避することができる。
なお、停車中であってチップクリアランスが小となっ
ている状態で、万が一他車からの追突事故により冷却フ
ァン4とシュラウド本体4またはロアシュラウド2とが
衝突したとしても、ゴムチューブ6および7により衝撃
を緩和することができる。
以上のように、上述した第1図例によれば、エンジン
振動が大となることを事前に検出して、チップクリアラ
ンスが大となるようにしているので、走行風が期待でき
ないアイドリング時等において、チップクリアランスを
極めて小と設定することが可能となり、シュラウドによ
るエンジンの冷却効果を大幅に向上することができる。
第6図はこの発明の他の実施例を示す図であり、第1
図例と同等なものには同一の符号を付してある。
この第6図例は、手動変速機付車両において、信号待
ちや、発進,停止が頻繁に行われる渋滞時等のように、
ギア位置が走行位置のまま、クラッチペダルを踏んでフ
ットブレーキもしくはパーキングブレーキを作動させた
アイドリングの状態や、自動変速機付車両において、ギ
ア位置が走行位置のままフットブレーキもしくはパーキ
ングブレーキを作動させたアイドリングの状態において
も、チップクリアランスを小としてエンジンの冷却効果
を向上することができるようにしたものである。
すなわち、第6図において、17はフットブレーキスイ
ッチ、32はフットブレーキオン・オフ検出手段であり、
このフットブレーキオン・オフ検出手段32は、フットブ
レーキがオンの場合には、フットブレーキスイッチ17を
オンとし、フットブレーキがオフの場合にはフットブレ
ーキスイッチ17をオフとする。また、18はパーキングブ
レーキスイッチ、33はパーキングブレーキオン・オフ検
出手段であり、このパーキングブレーキオン・オフ検出
手段33は、パーキングブレーキがオフの場合にはパーキ
ングブレーキスイッチ18をオンとし、パーキングブレー
キがオフの場合にはパーキングブレーキスイッチ18をオ
フとする。16はクラッチスイッチ、31はクラッチオン・
オフ検出手段であり、このクラッチオン・オフ検出手段
31は、クラッチが充分に踏み込まれている場合にはクラ
ッチスイッチ16をオンとし、それ以外の場合にはクラッ
チスイッチ16をオフとする。そして、フットブレーキス
イッチ17およびパーキングブレーキスイッチ18はギアス
イッチ10に並列に接続され、クラッチスイッチ16は、ス
イッチ10と11との接続中点と、スイッチ17と18との接続
中点との間に接続されている。なお、自動変速機付車両
の場合には、クラッチスイッチ16およびクラッチオン・
オフ検出手段31を設置する必要はなく、スイッチ10と11
との接続中点と、スイッチ17と18との接続中点とは直接
接続される。
上記構成において、スイッチ11〜14がオンの状態でス
イッチ10がオフの状態(ギア走行位置)であっても、ク
ラッチペダルが充分に踏み込まれ(手動変速機付車両の
場合)、フットブレーキまたはパーキングブレーキが作
動されていれば、ソレノイドバルブ8はオンとなり、チ
ップクリアランスは小となる。
そして、この状態から急発進するとすると、事前にエ
ンジン回転数の上昇によりスイッチ11がオフとなること
と、発進前にはフットブレーキおよびパーキングブレー
キが解除されてスイッチ17,18はオフとなることによ
り、急発進前にチップクリアランスは大となり冷却ファ
ンとシュラウドとの接触が回避される。
また、エンスト時には手動変速機付車両の場合、クラ
ッチペダルの解除によりスイッチ16がオフとなり、自動
変速機付車両の場合には発進しようとしてフットブレー
キおよびパーキングブレーキが解除されてスイッチ17お
よび18がオフとなり、ソレノイドバルブ8がオフとな
る。したがって、エンスト前にチップクリアランスは大
となり冷却ファンとシュラウドとの接触が回避される。
以上のように、この第6図例によれば、信号待ちや渋
滞時等のように、ギア位置が走行位置で、フットブレー
キまたはパーキングブレーキが作動されている場合に
も、チップクリアランスを小とすることができるので、
シュラウドによるエンジン冷却効果をより向上すること
が可能となる。
第7図は、この発明のさらに他の実施例の要部を示す
図である。
同図において、シュラウド本体1の開口円筒部の内周
には両端部が閉塞されたゴムチューブ19aが取り付けら
れ、このゴムチューブ19aの冷却ファン4側には、両端
部が閉塞されたゴムチューブ19bが取り付けられてい
る。これらゴムチューブ19aおよび19bのそれぞれは、空
気出入口を通じてゴムホームに連通され、このゴムホー
スはソレノイドバルブ(図示せず)に接続されている。
そして、このソレノイドバルブは第1図例と同様にチェ
ックバルブを介してインテークマニホールドに接続され
ている。また、ソレノイドバルブは第1図例または第6
図例と同様にギアスイッチ,回転数スイッチ,車速スイ
ッチ,水温スイッチ,始動スイッチ,バッテリ等と接続
されている。
なお、第7図例におけるシュラウド本体1の開口円筒
部の径は従来例の径よりも大となっている。また、図示
していないが、ロアシュラウドの内周にはゴムチューブ
19aおよび19bと同様な2つのゴムチューブが取り付けら
れこれらのゴムチューブも同様にソレノイドバルブに接
続されるものである。
さて、アイドリング時であって、エンジンの振動が小
さく、かつ冷却水が高水温時の場合には、第7図(A)
に示すように、ゴムチューブ19aおよび19bはともにソレ
ノイドバルブの大気開放側となり、チップクリアランス
が小となる。そして、低中速時の場合には、第7図
(B)に示すように、ゴムチューブ19bは大気開放側の
ままであるが車速検出手段(図示せず)およびこれに連
動するスイッチ(図示せず)により、ゴムチューブ19a
はインテークマニホールド側となり、扁平した状態とな
る。つまり、この場合チップクリアランスは従来例と同
様な大きさとなり、冷却ファン4とシュラウドとの接触
が回避される。また、高速時の場合には、車速検出手段
およびこれに連動するスイッチにより、第7図(C)に
示すように、ゴムチューブ19aおよび19bはともにインテ
ークマニホールド側となり、扁平した状態となる。つま
り、この場合チップクリアランスは従来例よりもさらに
大となり、高速時走行風のシュラウドによる抵抗を減少
して、走行風によるエンジン冷却効果を向上し、高速走
行時の冷却ファン騒音を低減することができる。
第8図〜第11図は、この発明のさらに他の実施例を示
す図である。
図において、21はシュラウドの円筒部外周に摺動自在
に取り付けられた外側リング、20は中空部を有する成形
ゴムであり、この成形ゴム20は外側リング21に取り付け
られている。また、23はスプリングであり、このスプリ
ング23はシュラウド本体1および外側リング21に取り付
けられ、第9図の矢印で示す方向に外側リング21を引っ
張り外側リング21が第9図における反時計方向に回転す
るように力を加えている。外側リング21は、反時計方向
に回転すると第8図の矢印で示す方向に移動するように
なっている。さらに22はアクチュエータであり、このア
クチュエータ22は、アイドリング時等において、図示し
ないアイドリング検出手段からの信号に従って外側リン
グ21を第11図の矢印で示す方向に引っ張り、外側リング
21が第11図における時計方向に回転するように力を加え
る。外側リング21は時計方向に回転すると第10図の矢印
で示す方向に移動するようになっている。
そして、車両の高速走行時には、外側リング21および
成形ゴム20は第8図に示すような状態となり、チップク
リアランスは大、かぶり量l(冷却ファン4とシュラウ
ドとのオーバーラップ量)は小となる。したがって、高
速走行時の走行風によるエンジン冷却効果が向上され、
冷却ファン騒音が低減される。
また、アイドリング時には、外側リング21および成形
ゴム20は第10図に示すような状態となり、チップクリア
ランスは小、かぶり量lは大となる。したがって、シュ
ラウドによるエンジン冷却効果が向上される。
この、第8図〜第11図に示した例においては、かぶり
量lを調整し得るようになっているので、例えばチップ
クリアランスを小とする場合に、冷却ファンの冷却性能
が最大となるかぶり量l(通京、このかぶり量lは冷却
ファン4の厚さ方向寸法fの1/2〜3/4の場合、冷却ファ
ンの冷却性能が最大となる)に設定することが可能で、
よりエンジン冷却効果を向上し得る。
なお、この第8図〜第11図に示した例においても、第
1図例または第6図例と同様に、急発進時等のエンジン
振動が大となる以前にチップクリアランスが大となるよ
うに制御されるようになっている。
なお、上述した第1図例,第6図例,または第7図例
において、ゴムチューブ内に導く負圧量を制御して、チ
ップクリアランスを細かく制御するようにしてもよい。
発明の効果 以上のように、この発明によれば、車両のラジエータ
と冷却ファンとの間に配置され、この冷却ファンの周囲
に臨む環状部を有するシュラウドであって、車両が停止
しているか走行しているかを検出する停止走行検出手段
と、車両のエンジン冷却水温を検出する水温検出手段
と、車両のエンジン振動が大となることを事前に検出す
る振動予知手段と、停止走行検出手段に従って、車両の
走行時には上記環状部と冷却ファンとの間隔を大とし、
車両の停止時であり、エンジン冷却水温が所定温度以上
の時には上記環状部と冷却ファンとの間隔を小とすると
ともに、振動予知手段によってエンジン振動が大となる
ことが事前に検出された時、上記環状部と冷却ファンと
の間隔を大とする間隔制御手段と、を備え、エンジン振
動が大となっても、冷却ファンと上記環状部との接触を
回避し得るようにしたので、走行風が期待できないアイ
ドリング時等においては冷却ファンと上記環状部との間
隔を充分に小さくして冷却ファンによるラジエータの通
過風量を増加することができ、エンジンの冷却効果を大
幅に向上して、オーバーヒートを抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を示す図、第2図および
第3図は第1図例の動作説明断面図、第4図および第5
図はこの発明と従来例とを比較したグラフ、第6図は、
この発明の他の実施例を示す図、第7図はこの発明のさ
らに他の実施例の要部を示す図、第8図乃至第11図はこ
の発明のさらに他の実施例の要部を示す図、第12図は従
来例の斜視図、第13図は従来例の概略断面図である。 1……シュラウド本体、2……ロアシュラウド、3……
ラジエータ、4……冷却ファン、6,7,19a,19b……ゴム
チューブ(環状部)、8……ソレノイドバルブ、9……
チェックバルブ、10……ギアスイッチ、11……エンジン
回転スイッチ、12……車速スイッチ、13……水温スイッ
チ、14……始動スイッチ、15……バッテリ、16……クラ
ッチスイッチ、17……フットブレーキスイッチ、18……
パーキングブレーキスイッチ、26……ギア位置検出手段
(振動予知手段)、27……回転数検出手段(振動予知手
段)、28……車速検出手段(停止走行検出手段)、29…
…水温検出手段、30……イグニッションスイッチ、31…
…クラッチオン・オフ検出手段、32……フットブレーキ
オン・オフ検出手段、33……パーキングブレーキオン・
オフ検出手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のラジエータと冷却ファンとの間に配
    置され、この冷却ファンの周囲に臨む環状部を有するシ
    ュラウドであって、 車両が停止しているか走行しているかを検出する停止走
    行検出手段と、 車両のエンジン冷却水温を検出する水温検出手段と、 車両のエンジン振動が大となることを事前に検出する振
    動予知手段と、 停止走行検出手段に従って、車両の走行時には上記環状
    部と冷却ファンとの間隔を大とし、車両の停止時であ
    り、エンジン冷却水温が所定温度以上の時には上記環状
    部と冷却ファンとの間隔を小とするとともに、振動予知
    手段によってエンジン振動が大となることが事前に検出
    された時、上記環状部と冷却ファンとの間隔を大とする
    間隔制御手段と、 を備えたことを特徴とするシュラウド。
JP16597390A 1990-06-25 1990-06-25 シュラウド Expired - Lifetime JP2574932B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20140075484A (ko) * 2012-12-11 2014-06-19 현대자동차주식회사 차량용 팬 쉬라우드

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