JPH10100646A - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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Publication number
JPH10100646A
JPH10100646A JP8259431A JP25943196A JPH10100646A JP H10100646 A JPH10100646 A JP H10100646A JP 8259431 A JP8259431 A JP 8259431A JP 25943196 A JP25943196 A JP 25943196A JP H10100646 A JPH10100646 A JP H10100646A
Authority
JP
Japan
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engine
rotor
heating
clutch
viscous
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Application number
JP8259431A
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English (en)
Inventor
Shinji Aoki
青木  新治
Toshio Morikawa
敏夫 森川
Hajime Ito
肇 伊藤
Goro Uchida
五郎 内田
Yukushi Kato
行志 加藤
Norifumi Ban
律文 伴
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH10100646A publication Critical patent/JPH10100646A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/02Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant
    • B60H1/03Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant and from a source other than the propulsion plant
    • B60H1/038Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant and from a source other than the propulsion plant from the cooling liquid of the propulsion plant and from a viscous fluid heater
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00735Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models
    • B60H1/00764Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models the input being a vehicle driving condition, e.g. speed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者がステアリングを据切りしている時の
エンジンEに加わる駆動負荷を大幅に軽減することによ
り、パワーステアリング装置の油圧ポンプPの作動不良
を防止し、且つVベルト4の滑りによるベルト鳴き音の
発生を抑える。また、据切り時の操舵に関する運転者の
負担を軽減する。 【解決手段】 運転者がステアリングを小さな操舵角で
据切りしている時には、エンジンストールを防止するた
めに、アイドル回転速度を高く設定してからビスカスク
ラッチ6をオンしてビスカスヒータ7のロータを回転さ
せてロータにより高粘性流体の剪断を行って車室内の暖
房能力の低下を防ぐようにする。また、運転者がステア
リングを大きな操舵角で据切りしている時には、ビスカ
スクラッチ6をオンしないようにして、ロータにより高
粘性流体の剪断を行わないようにすることにより、エン
ジンEやVベルト4に加わる駆動負荷を大幅に軽減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵に関連する乗
員の負担を軽減するパワーステアリング装置の油圧ポン
プの負荷に基づいて、エンジンを冷却した冷却水を加熱
する剪断発熱器の作動および作動停止を制御する車両用
暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用暖房装置としては、水
冷式のエンジンを冷却した冷却水をダクト内のヒータコ
アに供給し、このヒータコアを通過することにより加熱
された空気を車室内に送り込んで、車室内の暖房を行う
ようにした車両用温水式暖房装置が一般的である。
【0003】ところが、近年、車両に搭載されるエンジ
ンは、エンジン効率の向上の要望が強いが、エンジン効
率が向上すると熱損失が減少するので、エンジンを冷却
する冷却水を充分に加熱することができない。また、デ
ィーゼルエンジン車やリーンバーンエンジン車の場合に
も、エンジンの発熱量が少なくてエンジンを冷却する冷
却水を充分に加熱することができない。以上のようなエ
ンジンの発熱量の少ない車両の場合には、ヒータコアに
供給される冷却水の温度を所定冷却水温(例えば80
℃)に維持することができないので、車室内の暖房能力
が不足するという不具合があった。
【0004】上記のような不具合を解消する目的で、従
来より、特開平2−246823号公報や特開平3−5
7877号公報において、エンジンからヒータコアに供
給される冷却水を加熱する剪断発熱器を冷却水回路中に
設置し、冷却水温センサで検出した冷却水温が設定冷却
水温より低温の時に剪断発熱器を起動させることによっ
て、車室内の暖房能力を向上させるようにした車両用暖
房装置が提案されている。
【0005】ここで、剪断発熱器は、エンジンの回転動
力をベルトおよび電磁クラッチを介してシャフトに伝達
し、ハウジング内に発熱室を設けて、その発熱室の外周
に冷却水路を形成し、更に発熱室内にシャフトと一体的
に回転するロータを配置すると共に、ロータの回転によ
りその発熱室内に封入された高粘性シリコンオイル等の
高粘性流体に剪断力を作用させて熱を発生させ、その発
生熱により冷却水路内を還流する冷却水を加熱するよう
にしたものである。すなわち、この車両用暖房装置は、
剪断発熱器のロータに加わる回転動力(駆動トルク)を
暖房用補助熱源として利用するものである。
【0006】ここで、近年、自動車の普及に伴い、特に
都市部では駐車および車庫環境の悪い状態での使用が避
けられなくなっており、低速での据切り、幅寄せ、切返
しなどの操舵頻度が多くなっている。そのため、操舵に
関する運転者の負担軽減のためにパワーステアリング装
置を搭載した車両が多く見られるようになってきた。そ
して、パワーステアリング装置の油圧ポンプは、エンジ
ンの回転動力がベルトを介して与えられることにより、
操舵力倍力装置の動力源となる油圧を発生している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、運転者がス
テアリングを据切りすると、すなわち、車両の停止時に
ステアリングを操作すると、操舵の仕事量が非常に大き
いため、パワーステアリング装置の油圧ポンプの負荷が
大きくなるので、エンジンの駆動負荷が大きくなる。こ
のような時に、車室内の暖房能力を向上させるために電
磁クラッチをオンして剪断発熱器を作動させると、さら
にエンジンに大きな駆動負荷が加わることになる。
【0008】これにより、エンジンが停止したり、ベル
トが滑って油圧ポンプの作動が不良となり操舵に関する
運転者の負担が増大したり、ベルトが滑ることにより騒
音(所謂ベルト鳴き音)が発生したりするという問題が
生じる。そこで、なお、パワーステアリング装置の油圧
ポンプのロータと剪断発熱器のロータとを1本のベルト
に共掛けしていなくても上記の問題は発生するが、両者
を1本のベルトに共掛けした場合が上記の問題の度合い
が大きい。
【0009】
【発明の目的】本発明は、駆動源またはエンジンに加わ
る駆動負荷を軽減することにより、油圧ポンプ等の回転
装置の作動不良を防止することができ、且つ動力伝達手
段の滑りによる騒音の発生を抑えることのできる車両用
暖房装置を得ることを目的とする。また、据切り時の操
舵に関する運転者の負担を軽減することのできる車両用
暖房装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、駆動源の負荷が設定値以上の場合には、剪断発
熱器のロータの回転を停止するようにクラッチ手段を制
御することにより、駆動源から剪断発熱器のロータの回
転動力の伝達が遮断されるか、あるいは行われないの
で、駆動源に加わる駆動負荷が軽減される。それによっ
て、動力伝達手段の滑りにより発生する騒音を抑えるこ
とができ、ポンプ、送風機または圧縮機等の回転装置を
正常に作動させることができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、パワース
テアリング装置の油圧ポンプの負荷が設定値以上の場合
には、剪断発熱器のロータの回転を停止するようにクラ
ッチ手段を制御することにより、駆動源から剪断発熱器
のロータの回転動力の伝達が遮断されるか、あるいは行
われないので、駆動源に加わる駆動負荷が軽減される。
それによって、動力伝達手段の滑りにより発生する騒音
を抑えることができ、油圧ポンプを正常に作動させるこ
とができる。これにより、パワーステアリング装置の動
力源となる十分な油圧を発生できるので、仮に据切り時
であっても操舵に関する運転者の負担を軽減することが
できる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、パワース
テアリング装置の油圧ポンプの吐出し圧力または吐出し
流量に関連する物理量が設定値以上の場合には、剪断発
熱器のロータの回転を停止するようにクラッチ手段を制
御することにより、駆動源から剪断発熱器のロータの回
転動力の伝達が遮断されるか、あるいは行われないの
で、駆動源に加わる駆動負荷が軽減される。それによっ
て、請求項2に記載の発明と同様な効果が得られる。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、エンジン
の負荷が第1設定値以上で、且つ第2設定値未満の場合
には、エンジンのアイドル回転速度を高くしてからクラ
ッチ手段を制御して剪断発熱器のロータに動力伝達手段
を介してエンジンの回転動力を伝達することにより、エ
ンジンストールを防止しながらポンプ、送風機または圧
縮機等の回転装置を正常に作動させ、且つ暖房用熱源装
置から暖房用熱交換器に供給される熱媒体を加熱するこ
とにより車室内の暖房能力が高まる。
【0014】そして、エンジンの負荷が第1設定値未満
となった場合には、剪断発熱器のロータの回転を停止す
るようにクラッチ手段を制御することにより、エンジン
から剪断発熱器のロータの回転動力の伝達が遮断される
か、あるいは行われないので、エンジンに加わる駆動負
荷が大幅に軽減される。それによって、動力伝達手段の
滑りにより発生する騒音を抑えることができ、回転装置
を正常に作動させることができる。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、パワース
テアリング装置の油圧ポンプの負荷が第1設定値以上
で、且つ第2設定値未満の場合には、エンジンのアイド
ル回転速度を高くしてからクラッチ手段を制御して剪断
発熱器のロータに動力伝達手段を介してエンジンの回転
動力を伝達することにより、エンジンストールを防止し
ながら油圧ポンプを正常に作動させ、且つ暖房用熱源装
置から暖房用熱交換器に供給される熱媒体を加熱するこ
とにより車室内の暖房能力が高まる。
【0016】そして、油圧ポンプの負荷が第1設定値未
満となった場合には、剪断発熱器のロータの回転を停止
するようにクラッチ手段を制御することにより、エンジ
ンから剪断発熱器のロータの回転動力の伝達が遮断され
るか、あるいは行われないので、エンジンに加わる駆動
負荷が大幅に軽減される。それによって、動力伝達手段
の滑りにより発生する騒音を抑えることができ、油圧ポ
ンプを正常に作動させることができる。これにより、パ
ワーステアリング装置の動力源となる十分な油圧を発生
できるので、仮に据切り時であっても操舵に関する運転
者の負担を軽減することができる。
【0017】請求項6に記載の発明によれば、パワース
テアリング装置の油圧ポンプの吐出し圧力または吐出し
流量に関連する物理量が第1設定値以上で、且つ第2設
定値未満の場合には、エンジンのアイドル回転速度を高
くしてからクラッチ手段を制御して剪断発熱器のロータ
に動力伝達手段を介してエンジンの回転動力を伝達する
ことにより、エンジンストールを防止しながら油圧ポン
プを正常に作動させ、且つ暖房用熱源装置から暖房用熱
交換器に供給される熱媒体を加熱することにより車室内
の暖房能力が高まる。
【0018】パワーステアリング装置の油圧ポンプの吐
出し圧力または吐出し流量に関連する物理量が第1設定
値未満となった場合には、剪断発熱器のロータの回転を
停止するようにクラッチ手段を制御することにより、エ
ンジンから剪断発熱器のロータの回転動力の伝達が遮断
されるか、あるいは行われないので、エンジンに加わる
駆動負荷が軽減される。それによって、請求項5に記載
の発明と同様な効果が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態の構成〕図1ないし図8は本発明の第1
実施形態を示したもので、図1は車両用空気調和装置の
全体構造を示した図で、図2はエンジンと動力伝達装置
を示した図である。
【0020】車両用空気調和装置1は、車両のエンジン
ルームに設置された水冷式のディーゼルエンジン(以下
エンジンと略す)E、車室内を空調する室内空調装置
(以下エアコンと呼ぶ)2、エンジンEの回転動力を伝
達する動力伝達装置3、エンジンEを冷却する冷却水を
加熱する剪断発熱器(以下ビスカスヒータと呼ぶ)7、
エアコン2を制御するエアコンECU100(図5参
照)、ビスカスヒータ7を制御するビスカスECU20
0(図5参照)、およびエンジンEを制御するエンジン
ECU300(図5参照)等を備えている。
【0021】エンジンEは、本発明の駆動源、暖房用熱
源装置であって、後記するコンプレッサ、パワーステア
リング装置の油圧ポンプおよびビスカスヒータ7を回転
駆動する内燃機関である。また、エンジンEのクランク
軸(出力軸)11には、クランクプーリ12が取り付け
られている。そして、エンジンEは、シリンダブロック
とシリンダヘッドの回りにウォータジャケット13を設
けている。そのウォータジャケット13は、エンジンE
を冷却する冷却水を循環させる冷却水回路10中に設け
られている。
【0022】冷却水回路10には、冷却水を強制循環さ
せるウォータポンプ14、冷却水と空気とを熱交換して
冷却水を空冷するラジエータ(図示せず)、冷却水と空
気とを熱交換して空気を加熱するヒータコア15、およ
びこのヒータコア15への冷却水の流入量を調整するウ
ォータバルブ16等が取り付けられている。ウォータポ
ンプ14は、エンジンEのウォータジャケット13より
も上流側に設置され、エンジンEのクランク軸11に回
転駆動される。
【0023】エアコン2は、ダクト21、ブロワ22、
冷凍サイクル23、およびヒータコア15等から構成さ
れている。ダクト21の風上側には、外気吸込口24a
および内気吸込口24bを選択的に開閉して吸込口モー
ドを切り替える内外気切替ダンパ24が回動自在に取り
付けられている。
【0024】ダクト21の風下側には、デフロスタ吹出
口25a、フェイス吹出口25bおよびフット吹出口2
5cを選択的に開閉して吹出口モードを切り替えるモー
ド切替ダンパ25が回動自在に取り付けられている。ブ
ロワ22は、ブロワモータ26により回転駆動されて、
ダクト21内に車室内へ向かう空気流を発生する送風手
段(遠心式送風機)である。
【0025】ヒータコア15は、本発明の暖房用熱交換
器であって、ダクト21内においてエバポレータ35よ
りも空気の流れ方向の下流側(風下側)に設置され、且
つ冷却水回路10においてビスカスヒータ7よりも冷却
水の流れ方向の下流側に接続されている。このヒータコ
ア15は、エバポレータ35を通過した空気と冷却水と
を熱交換して空気を加熱する加熱手段である。
【0026】なお、ヒータコア15の風上側には、エア
ミックスダンパ27が回動自在に取り付けられている。
このエアミックスダンパ27は、ヒータコア15を通過
する空気量(温風量)とヒータコア15を迂回する空気
量(冷風量)との風量調節を行って車室内に吹き出す空
気の温度を調節する吹出温度調節手段である。そして、
エアミックスダンパ27は、1個か複数個のリンクプレ
ートを介してサーボモータ等のアクチュエータ(図示せ
ず)により駆動される。
【0027】冷凍サイクル23は、コンプレッサ(冷媒
圧縮機)31、コンデンサ(冷媒凝縮器)32、レシー
バ(気液分離器)33、エキスパンション・バルブ(膨
張弁、減圧装置)34、エバポレータ(冷媒蒸発器)3
5およびこれらを環状に接続する冷媒配管36等からな
る。コンプレッサ31は、回転体としてのシャフト30
を有し、このシャフト30にエンジンEの回転動力が伝
達されるとエバポレータ35より吸入した冷媒を圧縮し
てコンデンサ32へ吐出する。エバポレータ35は、ダ
クト21内に設置され、ダクト21内を流れる空気を冷
却する冷却手段である。なお、32aはコンデンサファ
ンである。
【0028】動力伝達装置3は、本発明の動力伝達手段
であって、図1ないし図3に示したように、エンジンE
のクランク軸11に取り付けられたクランクプーリ12
に掛け渡された多段式のVベルト4、このVベルト4が
掛け渡されるコンプレッサ31の電磁クラッチ(以下エ
アコンクラッチと呼ぶ)5、パワーステアリング装置の
油圧ポンプPおよびVベルト4にエアコンクラッチ5と
共掛けされたビスカスヒータ7の電磁クラッチ(以下ビ
スカスクラッチと呼ぶ)6等を有している。
【0029】Vベルト4は、エアコンクラッチ5を介し
てエンジンEの回転動力(駆動力)をコンプレッサ31
のシャフト30に伝え、且つエンジンEの回転動力をパ
ワーステアリング装置の油圧ポンプPとオルタネータH
に伝えると共に、ビスカスクラッチ6を介してエンジン
Eの回転動力(駆動力)をビスカスヒータ7のシャフト
8に伝えるベルト伝動手段である。
【0030】エアコンクラッチ5は、Vベルト4を介し
てエンジンEのクランク軸11に取り付けられたクラン
クプーリ12(図1参照)に駆動連結されるVプーリ3
8を有し、電磁コイルへの通電および通電停止により入
力部(ロータ)に出力部(アーマチャ、インナーハブ)
が吸着および離間することによりエンジンEからコンプ
レッサ31のシャフト30への回転動力の伝達を断続す
る。
【0031】パワーステアリング装置は、油圧ポンプ
P、運転者からの動作入力を検知し、パワーシリンダ
(図示せず)への油圧回路の切替えと油圧の制御を行う
コントロールバルブ(図示せず)、出力部であるパワー
シリンダ(図示せず)、コントロールバルブの制御を行
うステアリングギヤボック(図示せず)等から構成され
ている。
【0032】油圧ポンプPは、本発明の回転装置であっ
て、ロータおよびシャフト37に固定されたVプーリ3
9にVベルト4が掛け渡されており、Vベルト4を介し
てエンジンEに回転駆動されてパワーステアリング装置
の動力源となる油圧を発生する。オルタネータHは、ロ
ータおよびシャフトに固定されたVプーリ40にVベル
ト4が掛け渡されており、Vベルト4を介してエンジン
Eに回転駆動されて発電を行って車載バッテリを充電す
る交流発電機である。
【0033】ビスカスクラッチ6は、本発明のクラッチ
手段であって、図3に示したように、通電されると起磁
力を発生する電磁コイル41、エンジンEによって回転
駆動されるロータ42、電磁コイル41の起磁力によっ
てロータ42に吸着するアーマチャ43、このアーマチ
ャ43に板ばね44を介して連結され、ビスカスヒータ
7のシャフト8に回転動力を与えるインナーハブ45等
から構成されたクラッチ手段である。
【0034】電磁コイル41は、絶縁皮膜を施した導電
線を巻回したもので、鉄等の磁性材料で形成されたステ
ータ46内に収容され、エポキシ系樹脂によってステー
タ46内にモールド固定されている。なお、ステータ4
6は、ビスカスヒータ7のハウジング9の前面に固定さ
れている。
【0035】ロータ42は、外周にVベルト4(図1お
よび図2参照)が掛け渡されるVプーリ47が溶接等の
接合手段により接合され、Vベルト4を介して伝達され
たエンジンEの回転動力によって常時回転する回転体
(ビスカスクラッチ6の入力部)である。また、ロータ
42は、鉄等の磁性材料により断面コの字形状に形成さ
れた第1摩擦部材であって、内周側に設けたベアリング
48を介してビスカスヒータ7のハウジング9の外周に
回転自在に支持されている。
【0036】アーマチャ43は、ロータ42の円環板形
状の摩擦面に軸方向のエアギャップ(例えば0.5mm
の隙間)を隔てて対向する円環板形状の摩擦面を有し、
鉄等の磁性材料で円環板形状に形成された第2摩擦部材
である。なお、アーマチャ43は、電磁コイル41の起
磁力によりロータ42の摩擦面に吸着(係合)されると
ロータ42からエンジンEの回転動力が伝達される。
【0037】板ばね44は、外周側がアーマチャ43に
リベット等の固定手段により固定され、内周側がインナ
ーハブ45にリベット等の固定手段により固定されてい
る。この板ばね44は、電磁コイル41の通電停止時に
アーマチャ43をロータ42の摩擦面から離脱(解放)
させる方向(図示左方向)へ変位させて初期位置に戻す
弾性部材である。インナーハブ45は、入力側が板ばね
44を介してアーマチャ43に駆動連結し、出力側がビ
スカスヒータ7のシャフト8にスプライン嵌合により駆
動連結したビスカスクラッチ6の出力部である。
【0038】ビスカスヒータ7は、図3および図4に示
したように、Vベルト4およびビスカスクラッチ6を介
してエンジンEの回転動力が与えられるシャフト8、こ
のシャフト8を回転自在に支持するハウジング9、この
ハウジング9の内部空間を発熱室50と冷却水路51と
に2分割するセパレータ52、およびハウジング9内に
回転可能に配されたロータ53等から構成されている。
【0039】シャフト8は、ビスカスクラッチ6のイン
ナーハブ45にボルト等の締結部材54により締め付け
固定され、アーマチャ43と一体的に回転する入力軸で
ある。このシャフト8は、ベアリング55およびシール
材56を介してハウジング9の内周に回転自在に支持さ
れている。なお、シール材56には高粘性流体の漏れを
防ぐオイルシールが利用されている。
【0040】ハウジング9は、アルミニウム合金等の金
属部材よりなり、後端部に円環板形状のカバー57をボ
ルトやナット等の締結部材58により締め付け固定して
いる。なお、ハウジング9とカバー57との接合面に
は、セパレータ52およびシール材59が装着されてい
る。そのシール材59には高粘性流体の漏れを防ぐOリ
ングが利用されている。
【0041】セパレータ52は、アルミニウム合金等の
熱伝導性に優れた金属部材よりなり、外周部がハウジン
グ9の円筒状部とカバー57の円筒状部とに挟み込まれ
た仕切り部材である。セパレータ52の前端面とハウジ
ング9の後端面との間には、剪断力が作用すると発熱す
る高粘性流体(例えば高粘性シリコンオイル等)が封入
された発熱室50が形成されている。
【0042】そして、セパレータ52の後端面とカバー
57の内部には、外部と液密的に区画され、エンジンE
を冷却する冷却水が還流する冷却水路51が形成されて
いる。さらに、セパレータ52の下方側の後端面には、
高粘性流体の熱を冷却水に効率良く伝達するための略円
弧形状のフィン部52aが多数一体成形されている。
【0043】なお、フィン部52aの代わりにセパレー
タ52の後端面を凸凹にしたり、コルゲートフィンや微
細ピンフィン等の熱伝達促進部材をカバー57の外壁面
に設けたりしても良い。また、セパレータ52とロータ
53との間でラビリンスシールを形成して、そのラビリ
ンスシールを発熱室50としても良い。
【0044】セパレータ52の後端面からは、冷却水路
51を上流側水路51aと下流側水路51bとに区画す
るように仕切り壁52bが膨出形成されている。そし
て、カバー57の仕切り壁52b付近の外壁部には、冷
却水路51内に冷却水を流入させる入口側冷却水配管5
7a、および冷却水路51より冷却水を流出させる出口
側冷却水配管57bが接続されている。
【0045】ロータ53は、発熱室50内に回転可能に
配され、シャフト8の後端部の外周に固定されている。
このロータ53の外周面または両側壁面には、複数の溝
部(図示せず)が形成され、隣設する溝部間に突起部が
形成されている。そして、ロータ53は、シャフト8に
エンジンEの回転動力が与えられるとシャフト8と一体
的に回転して発熱室50内に封入されている高粘性流体
に剪断力を作用させる。
【0046】次に、エアコンECU100を図1、図2
および図5に基づいて簡単に説明する。ここで、図5は
車両用空気調和装置1の電子回路を示した図である。エ
アコンECU100は、エアコン2のコンプレッサ31
等の冷暖房機器をコンピュータ制御するエアコン制御シ
ステム用の電子回路である。このエアコンECU100
は、それ自体はCPU、ROM、RAMを内蔵したマイ
クロコンピュータである。
【0047】エアコンECU100は、各種センサおよ
びエンジンECU300より入力する入力信号と予め記
憶された制御プログラムに基づいて、ブロワ22、エア
ミックスダンパ27およびエアコンクラッチリレー71
等の冷暖房機器を制御して車室内の空調制御を行う。エ
アコンクラッチリレー71は、リレーコイル71aおよ
びリレースイッチ71bよりなり、リレーコイル71a
が通電されるとリレースイッチ71bが閉じる。これに
より、エアコンクラッチ5の電磁コイルが通電される。
【0048】次に、ビスカスECU200を図1、図
2、図5および図6に基づいて簡単に説明する。ビスカ
スECU200は、ビスカスヒータ7等の冷暖房機器を
コンピュータ制御するエアコン制御システム用の電子回
路である。このビスカスECU200は、それ自体はC
PU、ROM、RAMを内蔵したマイクロコンピュータ
である。
【0049】ビスカスECU200は、イグニッション
スイッチ72、ビスカススイッチ73およびエンジンE
CU300より入力する入力信号と予め記憶された制御
プログラム(図6参照)に基づいて、ビスカスクラッチ
6の電磁コイル41等の冷暖房機器を制御して車室内の
空調制御を行う。イグニッションスイッチ72は、OF
F、ACC、STおよびIGの各端子を有する。STは
スタータへの通電を行うスタータ通電端子で、ビスカス
ECU200にスタータ通電信号を出力する。
【0050】ビスカススイッチ73は、ビスカスヒータ
7を用いた車室内暖房を希望する暖房優先スイッチであ
って、投入(オン)されるとビスカスECU200に暖
房優先信号を出力する。また、ビスカススイッチ73
は、エンジンEの燃料消費率(燃料経済性)の向上を優
先させる燃費優先スイッチであって、オフされるとビス
カスECU200に燃費優先信号を出力する。
【0051】次に、本実施形態のビスカスECU200
のビスカスヒータ制御を図1ないし図6に基づいて簡単
に説明する。ここで、図6はビスカスECU200の制
御プログラムの一例を示したフローチャートである。
【0052】先ず、各種センサ信号やスイッチ信号等の
入力信号を読み込む(回転検出手段:ステップS1)。
次に、ビスカススイッチ73が投入(ON)されている
か否かを判定する。すなわち、暖房優先信号を入力して
いるか燃費優先信号を入力しているか否かを判定する
(ビスカススイッチ判定手段:ステップS2)。この判
定結果がNOの場合には、車室内の暖房が不要でエンジ
ンEの燃料消費率の向上を優先させるため、ビスカスク
ラッチ6の電磁コイル41をオフ(OFF)、つまりビ
スカスクラッチ6の電磁コイル41の通電を停止するこ
とによりビスカスヒータ7のロータ53の回転を停止さ
せる(ステップS3)。次に、ステップS1の処理に移
行する。
【0053】また、ステップS2の判定結果がYESの
場合には、エンジンECU300との通信(送信および
受信)を行う(ステップS4)。次に、ビスカスクラッ
チ6の電磁コイル41をONすることを許可する許可信
号をエンジンECU300より受信しているか否かを判
定する(許可信号判定手段:ステップS5)。この判定
結果がNOの場合には、ステップS3の処理に移行し、
ビスカスクラッチ6の電磁コイル41をOFFする。
【0054】また、ステップS5の判定結果がYESの
場合には、最大暖房時の暖房能力の不足を補うため、ビ
スカスクラッチ6の電磁コイル41をオン(ON)、つ
まりビスカスクラッチ6の電磁コイル41を通電するこ
とによりビスカスヒータ7のロータ53を回転させる
(ビスカスヒータ駆動手段:ステップS6)。次に、ス
テップS1の処理に移行する。
【0055】次に、エンジンECU300を図1、図5
および図7に基づいて簡単に説明する。エンジンECU
300は、エンジンEをコンピュータ制御するエンジン
制御システム用の電子回路で、それ自体はCPU、RO
M、RAMを内蔵したマイクロコンピュータである。
【0056】このエンジンECU300は、エンジン回
転速度センサ81、車速センサ82、スロットル開度セ
ンサ83、冷却水温センサ84、パワステ圧力センサ8
5およびビスカスECU200より入力した入力信号と
予め記憶された制御プログラム(図7参照)に基づい
て、エンジンEのアイドル回転速度制御(アイドルアッ
プ制御)、燃料噴射量制御、燃料噴射時期制御、吸気絞
り制御、グロープラグ通電制御等のエンジン制御を行う
と共に、ビスカスECU200の処理に必要な信号をビ
スカスECU200に送る。
【0057】エンジン回転速度センサ81は、ビスカス
ヒータ7のロータ53に関連するエンジンEのクランク
軸11の回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段
で、エンジン回転速度信号をエンジンECU300に出
力する。車速センサ82は、例えばリードスイッチ式車
速センサ、光電式車速センサ、MRE(磁気抵抗素子)
式車速センサ等が用いられ、車両の速度を検出する車速
検出手段で、車速信号をエンジンECU300に出力す
る。スロットル開度センサ83は、エンジンEの吸気管
内に設けられたスロットルバルブの開度を検出するスロ
ットル開度検出手段で、スロットル開度信号をエンジン
ECU300に出力する。
【0058】冷却水温センサ84は、例えばサーミスタ
が使用され、冷却水回路10中の冷却水の温度(本実施
形態ではビスカスヒータ7の冷却水路51の出口側冷却
水配管57bの冷却水温)を検出する冷却水温検出手段
であって、エンジンECU300に冷却水温検出信号を
出力する。パワステ圧力センサ85は、本発明の物理量
検出手段、負荷検出手段であって、パワーステアリング
装置の油圧回路内の圧力を検出する圧力検出手段であっ
て、エンジンECU300に圧力検出信号を出力する。
【0059】次に、エンジンECU300のビスカスヒ
ータ制御を図1、図5、図7および図8に基づいて簡単
に説明する。ここで、図7はエンジンECU300の制
御プログラムの一例を示したフローチャートである。
【0060】先ず、各種センサ信号やスイッチ信号等の
入力信号を読み込む(車速検出手段、スロットル開度検
出手段、エンジン回転速度検出手段、冷却水温検出手
段、吐出し圧力検出手段:ステップS11)。次に、記
憶回路(例えばROM)に予め記憶された冷却水温に基
づくビスカスヒータ制御の特性図(図8参照)に応じて
ビスカスクラッチ6の電磁コイル41のオン、オフを判
定する。すなわち、冷却水温センサ84で検出した冷却
水温が設定冷却水温(設定値)以上の高温であるか低温
であるかを判定する(冷却水温判定手段:ステップS1
2)。
【0061】具体的には、設定冷却水温としては、図8
の特性図に示したように、設定冷却水温(A:例えば8
0℃)と設定冷却水温(B:例えば70℃)とでヒステ
リシスを持たせており、この設定冷却水温以上の高温の
ときにビスカスクラッチ6の電磁コイル41をOFF
し、この設定冷却水温以下の低温のときにビスカスクラ
ッチ6の電磁コイル41をONする。なお、図8の特性
図にはヒステリシスを設けたが、ヒステリシスを設けな
くても良い。
【0062】このステップS12の判定結果が高温の場
合には、ビスカスクラッチ6の電磁コイル41をONす
ることを許可しない不許可信号をビスカスECU200
に送信する(不許可信号送信手段:ステップS13)。
次に、ステップS11の処理に移行する。なお、ステッ
プS13の処理はなくても良い。また、不許可信号によ
るビスカスクラッチ6の電磁コイル41のオフ時間は、
例えば0.5秒間〜2.5秒間継続される。
【0063】また、ステップS12の判定結果が低温の
場合には、車両がオートマチック車のとき、シフトレバ
ー(セレクトレバー)が走行レンジ(例えばDレンジ、
2レンジ、Lレンジ等)に入っていることを検出してい
るか否かを判定する(走行状態判定手段:ステップS1
4)。この判定結果がNOの場合には、ステップS13
の処理に移行する。
【0064】また、ステップS14の判定結果がYES
の場合には、運転者がステアリングを据切りしているか
否かを判定する。具体的には以下の判定を行う。先ず、
車速センサ82で検出した車速が所定車速(例えば5k
m/h)未満であるか否かを判定する(車速判定手段:
ステップS15)。この判定結果がNOの場合には、ス
テップS20の処理に移行する。
【0065】また、ステップS15の判定結果がYES
の場合には、スロットル開度センサ83で検出したスロ
ットル開度が所定スロットル開度(例えば0/90°)
以下であるか否かを判定する(スロットル開度判定手
段:ステップS16)。この判定結果がNOの場合に
は、ステップS20の処理に移行する。
【0066】また、ステップS16の判定結果がYES
の場合には、エンジン回転速度センサ81で検出したエ
ンジン回転速度が所定回転速度(例えば800rpm)
以下であるか否かを判定する(エンジン回転速度判定手
段:ステップS17)。この判定結果がNOの場合に
は、ステップS20の処理に移行する。
【0067】また、ステップS17の判定結果がYES
の場合には、油圧ポンプPの負荷が第1設定値以上に増
大しているか否かを判定する。すなわち、パワステ圧力
センサ85で検出したパワーステアリング装置の油圧回
路内の圧力が第1設定圧力(例えば20kgf/c
2 )PSL以上であるか否かを判定する(据切り判定
手段、負荷判定手段:ステップS18)。この判定結果
がNoの場合には、ステップS20の処理に移行する。
なお、第1設定圧力PSLは、運転者が小さな仕事量
(操舵角:例えば20°)でステアリングを据切りした
時の値に設定されている。
【0068】また、ステップS18の判定結果がYES
の場合には、油圧ポンプPの負荷が第2設定値以上に増
大しているか否かを判定する。すなわち、パワステ圧力
センサ85で検出したパワーステアリング装置の油圧回
路内の圧力が第2設定圧力(例えば30kgf/c
2 )PSH以上であるか否かを判定する(据切り判定
手段、負荷判定手段:ステップS19)。この判定結果
がYESの場合には、大きな操舵角を伴う据切り時であ
るため、ステップS13の処理に移行して、不許可信号
をビスカスECU200に送信する。なお、第2設定圧
力PSHは、運転者が大きな仕事量(操舵角:例えば3
0°)でステアリングを据切りした時の値に設定されて
いる。
【0069】また、ステップS19の判定結果がNOの
場合には、小さな操舵角を伴う据切り時であるため、ア
イドル回転速度を通常の回転速度(例えば600rp
m)よりも高い目標回転速度(例えば1050rpm)
にステップ的に上げる制御(所謂アイドルアップ制御)
を行う(ステップS20)。
【0070】そして、ステップS20のアイドルアップ
制御を行ってから所定時間(例えば0.4sec〜0.
5sec)が経過した後に、ビスカスクラッチ6の電磁
コイル41をONすることを許可する許可信号をビスカ
スECU200に送信する(許可信号送信手段:ステッ
プS21)。次に、ステップS11の処理に移行する。
なお、エンジン回転速度センサ81、車速センサ82ま
たはスロットル開度センサ83等のセンサ信号のみに基
づいてビスカスクラッチ6の電磁コイル41をONする
ことを許可する許可信号を送信するか否かを判定するよ
うにしても良い。
【0071】〔第1実施形態の作用〕次に、本実施形態
の車両用空気調和装置1の作動を図1ないし図8に基づ
いて簡単に説明する。
【0072】エンジンEが始動することによりクランク
軸11が回転し、Vベルト4を介してロータ42にエン
ジンEの回転動力が伝達される。そして、ビスカススイ
ッチ73が投入され、冷却水温が設定冷却水温よりも低
温で、且つエンジンECU300より許可信号を受信し
ている場合には、ビスカスクラッチ6の電磁コイル41
がオンされる。すなわち、運転者がステアリングを据切
りしていない場合には、電磁コイル41がオンされるの
で、電磁コイル41の起磁力によってアーマチャ43が
ロータ42の摩擦面に吸着し、エンジンEの回転動力が
インナーハブ45およびシャフト8に伝達される。
【0073】これにより、シャフト8と一体的にロータ
53が回転するので、発熱室50内の高粘性流体に剪断
力が作用することにより、高粘性流体が発熱する。した
がって、エンジンEのウォータジャケット13内で加熱
された冷却水は、ビスカスヒータ7の冷却水路51を通
過する際に、セパレータ52に一体成形された多数のフ
ィン部52aを介して高粘性流体の発生熱を吸熱するこ
とにより加熱される。そして、このビスカスヒータ7で
加熱された冷却水がヒータコア15に供給されることに
より、大きい暖房能力で車室内の暖房が行われる。
【0074】また、パワーステアリング装置の油圧ポン
プPおよびエアコンクラッチ5にもエンジンEの回転動
力が伝達されるので、運転者がステアリングを操舵した
際に、その操舵に関する運転者の負担が軽減される。さ
らに、フロント窓ガラスの防曇を行う場合には、コンプ
レッサ31にエンジンEの回転動力が伝達されるので、
エバポレータ35で冷却除湿され、ヒータコア15で再
加熱された低湿度の温風がダクト21のデフロスタ吹出
口25aよりフロント窓ガラスの内面に向かって吹き出
す。このため、フロント窓ガラスの内面の曇りおよびフ
ロント窓ガラスの外面の着氷を除去することができる。
【0075】また、エンジンEが回転することによりク
ランク軸11が回転し、Vベルト4を介してビスカスク
ラッチ6のロータ42にエンジンEの回転動力が伝達さ
れるが、ビスカスヒータ7の他の使用条件が満たされて
いても、小さな操舵角で運転者がステアリングを据切り
することによって、パワーステアリング装置の油圧回路
内の圧力が第1設定圧力(例えば20kgf/cm2
PSL以上で、且つ第2設定圧力(例えば30kgf/
cm2 )PSH未満の場合には、エンジンストールを防
止するために、エンジンEのアイドル回転速度を高く設
定してから後にビスカスクラッチ6の電磁コイル41が
オンされる。これにより、大きい暖房能力で車室内の暖
房が行われる。
【0076】さらに、コンプレッサ31のエアコンクラ
ッチ5の電磁コイルがONされていたり、大きな操舵角
で運転者がステアリングを据切りすることによって、パ
ワーステアリング装置の油圧回路内の圧力が第2設定圧
力(例えば30kgf/cm 2 )PSH以上に増大した
場合には、ビスカスクラッチ6の電磁コイル41はオフ
される。このため、アーマチャ43がロータ42の摩擦
面に吸着されず、エンジンEの回転動力がインナーハブ
45およびシャフト8に伝達されない。
【0077】これにより、ロータ42が空転するのみ
で、シャフト8およびロータ53が回転しないので、エ
ンジンE、Vベルト4およびビスカスクラッチ6に大き
な駆動負荷が加わらない。したがって、アイドリングが
不安定な状態に陥ってエンジンストールに至る不具合を
解消できるので、Vベルト4にビスカスクラッチ6と共
掛けされたコンプレッサ31のエアコンクラッチ5、パ
ワーステアリング装置の油圧ポンプPおよびオルタネー
タHに、エンジンEのクランク軸11の回転動力が伝達
されることにより、フロント窓ガラスの防曇性能、操舵
角の軽減性能および発電性能の低下を防止できる。
【0078】〔第1実施形態の効果〕以上のように、本
実施形態では、運転者がステアリングを大きく操作して
据切りしている場合には、ビスカススイッチ73が投入
され、且つ冷却水温が設定冷却水温よりも低温であって
も、ビスカスクラッチ6の電磁コイル41がオフされ、
エンジンE、Vベルト4およびビスカスクラッチ6に加
わる駆動負荷を大幅に軽減できる。この結果、Vベルト
4やビスカスクラッチ6の滑りにより発生するベルト鳴
き音等の騒音を抑えることができる。そして、パワース
テアリング装置の油圧ポンプP等のVベルト4に共掛け
された回転装置を正常に作動させることができる。これ
により、油圧ポンプPにより十分な油圧を発生できるの
で、据切り時であっても操舵に関する運転者の負担を軽
減することができる。さらに、エンジンEの燃料消費率
の増加が抑えられることにより燃料経済性(ランニング
コスト)を向上できる。
【0079】また、本実施形態では、運転者がステアリ
ングを小さく操作して据切りしている場合には、アイド
リング回転速度を高く設定することにより、エンジンス
トールを防止しながら、ビスカスクラッチ6の電磁コイ
ル41をオンすることにより、ビスカスヒータ7を作動
させて、ヒータコア15内に流入する冷却水温が上昇す
ることにより、冷却水回路10内の冷却水温を所定冷却
水温(例えば80℃)程度に維持できるようになる。し
たがって、ヒータコア15の放熱量が多くなることによ
り、ヒータコア15を通過する際に充分加熱された空気
が車室内に吹き出されるので、ステアリングの据切り時
の車室内の暖房能力の低下を防止することができる。
【0080】〔第2実施形態〕図9は本発明の第2実施
形態を示したもので、エンジンECUの制御プログラム
の一例を示したフローチャートである。なお、第1実施
形態と同一の演算、処理は同番号を付し、説明を省略す
る。
【0081】本実施形態では、ステップS17の判定結
果がYESの場合には、運転者がステアリングを据切り
したか否かを判定する。すなわち、パワステ圧力センサ
85で検出したパワーステアリング装置の油圧回路内の
圧力が設定圧力(例えば30kgf/cm2 )PS以上
であるか否かを判定する(据切り判定手段、負荷判定手
段:ステップS22)。この判定結果がYESの場合に
は、据切り時であると判定して、ステップS13の処理
に移行して、不許可信号をビスカスECU200に送信
する。また、ステップS22の判定結果がNOの場合に
は、据切り時ではないと判定して、ステップS20の処
理に移行する。
【0082】〔第3実施形態〕図10は本発明の第3実
施形態を示したもので、車両用空気調和装置の電気回路
を示した図である。
【0083】本実施形態では、車両用空気調和装置とし
てマニュアルエアコンを採用している。そして、車両用
空気調和装置1の電気回路には、第1実施形態のビスカ
スECU200の代わりに、エアコン2をアナログ制御
するエアコンアナログ回路101、およびビスカスクラ
ッチ6をアナログ制御するビスカスアナログ回路(暖房
制御手段)201が設けられている。
【0084】エアコンアナログ回路101の入力部に
は、エンジンECU300および各種センサ等が接続さ
れている。また、エアコンアナログ回路101の出力部
には、ブロワ22、エアミックスダンパ27、エアコン
クラッチリレー71およびエンジンECU300が接続
されている。
【0085】ビスカスアナログ回路201の入力部に
は、イグニッションスイッチ72のST端子およびIG
端子、ビスカススイッチ73、冷却水温スイッチ74お
よびエンジンECU300が接続されている。また、ビ
スカスアナログ回路201の出力部には、エンジンEC
U300およびビスカスクラッチ6の電磁コイル41が
接続されている。
【0086】冷却水温スイッチ74は、冷却水回路10
中の冷却水温(本実施形態ではビスカスヒータ7の冷却
水路51の出口側冷却水配管57bの冷却水温)が所定
温度A(例えば80℃)よりも高温の時に開き、冷却水
温が所定温度Aまたは所定温度B(例えば70℃〜75
℃)よりも低温の時に閉じる。
【0087】また、エンジンECU300は、ビスカス
アナログ回路201がビスカスクラッチ6をONすると
判定した場合に送信されるON信号を受信すると、エン
ジン回転速度、車速、スロットル開度または冷却水温に
基づいて演算や判定を行いエアコン2やビスカスヒータ
7をONすることを許可する許可信号または不許可信号
をビスカスアナログ回路201に送信する。
【0088】本実施形態では、冷却水温スイッチ74が
オン(閉成)であっても、エンジンECU300で第1
実施例または第2実施例の方法によってステアリングの
据切りを検出した時点で、ビスカスアナログ回路201
によってビスカスクラッチ6の電磁コイル41がオフさ
れる。これにより、第1実施形態と同様な効果を備え
る。
【0089】〔他の実施形態〕上記各実施形態では、エ
ンジンEのクランク軸11にVベルト4およびビスカス
クラッチ6を駆動連結してビスカスヒータ7のシャフト
8を駆動したが、エンジンEのクランク軸11にビスカ
スクラッチ6を直接連結してビスカスヒータ7のシャフ
ト8を駆動しても良い。また、エンジンEのクランク軸
11とビスカスクラッチ6との間、あるいはビスカスク
ラッチ6とビスカスヒータ7のシャフト8との間に一段
以上の歯車変速機やVベルト式無段変速機等の伝動機構
(動力伝達手段)を連結しても良い。なお、クラッチ手
段として油圧式多板クラッチ等の他のクラッチ手段を用
いても良い。
【0090】上記各実施形態では、パワーステアリング
装置の油圧ポンプPとオルタネータHとエアコンクラッ
チ5とビスカスクラッチ6とをVベルト4に共掛けした
が、油圧ポンプPとビスカスクラッチ6とだけをVベル
ト4に共掛けしても良い。また、ラジエータに冷却風を
供給する送風装置、自動変速機に作動油を供給する油圧
ポンプ、エンジンEや変速機に潤滑油を供給する油圧ポ
ンプ等のエンジン補機(回転装置)とビスカスクラッチ
6とをVベルト4に共掛けしても良い。さらに、パワー
ステアリング装置の油圧ポンプPとビスカスクラッチ6
とを複数のVベルトによりエンジンEのクランク軸に別
々に掛け渡しても良い。そして、Vベルト4の代わりに
チェーン等の複数の伝動手段を用いても良い。
【0091】上記各実施形態では、エンジンとして水冷
式のディーゼルエンジンを用いたが、エンジンとしてガ
ソリンエンジン等の他の水冷式内燃機関(水冷式エンジ
ン)を用いても良い。また、駆動源として、暖房用熱源
装置として利用しない水冷式のエンジンや空冷式のエン
ジン、あるいは電動モータや流体圧モータ等のその他の
駆動源によりコンプレッサ31とビスカスヒータ7とを
駆動しても良い。
【0092】上記各実施形態では、本発明を車室内の暖
房と冷房とを行うことが可能な車両用空気調和装置に適
用したが、本発明を車室内の暖房のみを行うことが可能
な車両用温水式暖房装置に適用しても良い。また、本発
明を車両用暖房装置として利用するだけでなく、エンジ
ンEの即効暖機を行うエンジン暖機装置として利用して
も良い。
【0093】上記各実施形態では、物理量検出手段とし
てパワーステアリング装置の油圧回路内の圧力を検出す
るパワステ圧力センサ85を用いたが、物理量検出手段
として吐出し圧力スイッチを用いても良い。また、物理
量検出手段としてパワーステアリング装置の油圧ポンプ
Pの吐出し流量を検出する吐出し流量センサまたは吐出
し流量スイッチを設けても良い。
【0094】そして、Vベルト4の張力やエンジンEを
冷却した冷却水温に基づいてエンジンEまたは油圧ポン
プPの負荷を検出しても良い。また、パワステ圧力セン
サ85の代わりに、ステアリングの操舵角を検出する操
舵角センサや操舵角スイッチ等のステアリングの操舵に
関係する物理量を検出する物理量検出手段を使用しても
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空気調和装置の全体構造を示した概略図
である(第1実施形態)。
【図2】エンジンと動力伝達装置を示した概略図である
(第1実施形態)。
【図3】ビスカスクラッチとビスカスヒータを示した断
面図である(第1実施形態)。
【図4】ビスカスヒータを示した断面図である(第1実
施形態)。
【図5】車両用空気調和装置の電子回路を示したブロッ
ク図である(第1実施形態)。
【図6】ビスカスECUの制御プログラムの一例を示し
たフローチャートである(第1実施形態)。
【図7】エンジンECUの制御プログラムの一例を示し
たフローチャートである(第1実施形態)。
【図8】エンジンECUの冷却水温に基づくビスカスヒ
ータ制御を示した特性図である(第1実施形態)。
【図9】エンジンECUの制御プログラムの一例を示し
たフローチャートである(第2実施形態)。
【図10】車両用空気調和装置の電気回路を示したブロ
ック図である(第3実施形態)。
【符号の説明】
E エンジン(駆動源、暖房用熱源装置) P 油圧ポンプ(回転装置) 1 車両用空気調和装置(車両用暖房装置) 2 エアコン 3 動力伝達装置(動力伝達手段) 4 Vベルト(ベルト伝動手段) 6 ビスカスクラッチ(クラッチ手段) 7 ビスカスヒータ(剪断発熱器) 8 シャフト 10 冷却水回路 15 ヒータコア(暖房用熱交換器) 21 ダクト 50 発熱室 51 冷却水路 53 ロータ 85 パワステ圧力センサ(物理量検出手段、負荷検出
手段) 200 ビスカスECU(暖房制御手段) 201 ビスカスアナログ回路(暖房制御手段) 300 エンジンECU(暖房制御手段)
フロントページの続き (72)発明者 内田 五郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 加藤 行志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 伴 律文 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)駆動源の回転動力が加わると回転す
    るロータ、およびこのロータに回転動力が加わると剪断
    力が作用されて熱を発生する粘性流体を内部に収納した
    発熱室を有し、この発熱室内の粘性流体の発生熱により
    暖房用熱源装置から暖房用熱交換器に供給される熱媒体
    を加熱する剪断発熱器と、 (b)前記駆動源から前記ロータへの回転動力の伝達を
    断続するクラッチ手段を有し、前記駆動源の回転動力を
    前記クラッチ手段を介して前記ロータに伝達すると共
    に、前記駆動源の回転動力をポンプ、送風機または圧縮
    機等の回転装置に伝達する動力伝達手段と、 (c)前記駆動源の負荷が設定値以上の時に、前記クラ
    ッチ手段を制御して前記ロータを停止させる暖房制御手
    段とを備えた車両用暖房装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用暖房装置におい
    て、 前記回転装置は、パワーステアリング装置の動力源とな
    る油圧を発生させる油圧ポンプであって、 前記暖房制御手段は、前記油圧ポンプの負荷を検出する
    負荷検出手段を有し、この負荷検出手段で検出した前記
    油圧ポンプの負荷が設定値以上の時に、前記クラッチ手
    段を制御して前記ロータを停止させることを特徴とする
    車両用暖房装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の車両用暖房装置におい
    て、 前記暖房制御手段は、前記油圧ポンプの吐出し圧力また
    は吐出し流量に関連する物理量を検出する物理量検出手
    段を有し、この物理量検出手段で検出した物理量が設定
    値以上の時に、前記クラッチ手段を制御して前記ロータ
    を停止させることを特徴とする車両用暖房装置。
  4. 【請求項4】(a)エンジンの回転動力が加わると回転
    するロータ、およびこのロータに回転動力が加わると剪
    断力が作用されて熱を発生する粘性流体を内部に収納し
    た発熱室を有し、この発熱室内の粘性流体の発生熱によ
    り暖房用熱源装置から暖房用熱交換器に供給される熱媒
    体を加熱する剪断発熱器と、 (b)前記エンジンから前記ロータへの回転動力の伝達
    を断続するクラッチ手段を有し、前記エンジンの回転動
    力を前記クラッチ手段を介して前記ロータに伝達すると
    共に、前記エンジンの回転動力をポンプ、送風機または
    圧縮機等の回転装置に伝達する動力伝達手段と、 (c)前記エンジンの負荷が第1設定値以上で、且つ第
    2設定値未満の時に、前記エンジンのアイドル回転速度
    を高く設定してから前記クラッチ手段を制御して前記エ
    ンジンの回転動力を前記ロータに伝達させ、 前記エンジンの負荷が前記第1設定値未満の時に、前記
    クラッチ手段を制御して前記ロータを停止させる暖房制
    御手段とを備えた車両用暖房装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の車両用暖房装置におい
    て、 前記回転装置は、パワーステアリング装置の動力源とな
    る油圧を発生させる油圧ポンプであって、 前記暖房制御手段は、前記油圧ポンプの負荷を検出する
    負荷検出手段を有し、この負荷検出手段で検出した前記
    油圧ポンプの負荷が第1設定値以上で、且つ第2設定値
    未満の時に、前記エンジンのアイドル回転速度を高く設
    定してから前記クラッチ手段を制御して前記エンジンの
    回転動力を前記ロータに伝達させ、 前記エンジンの負荷が前記第1設定値未満の時に、前記
    クラッチ手段を制御して前記ロータを停止させることを
    特徴とする車両用暖房装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の車両用暖房装置におい
    て、 前記暖房制御手段は、前記油圧ポンプの吐出し圧力また
    は吐出し流量に関連する物理量を検出する物理量検出手
    段を有し、この物理量検出手段で検出した物理量が第1
    設定値以上で、且つ第2設定値未満の時に、前記エンジ
    ンのアイドル回転速度を高く設定してから前記クラッチ
    手段を制御して前記エンジンの回転動力を前記ロータに
    伝達させ、 前記エンジンの負荷が前記第1設定値未満の時に、前記
    クラッチ手段を制御して前記ロータを停止させることを
    特徴とする車両用暖房装置。
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