JP2574747Y2 - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JP2574747Y2
JP2574747Y2 JP1992003905U JP390592U JP2574747Y2 JP 2574747 Y2 JP2574747 Y2 JP 2574747Y2 JP 1992003905 U JP1992003905 U JP 1992003905U JP 390592 U JP390592 U JP 390592U JP 2574747 Y2 JP2574747 Y2 JP 2574747Y2
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JP
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wafer
ion beam
slit plate
disk
width
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JPH0557757U (ja
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和紀 飛川
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、真空容器内で回転お
よび並進させられるウェーハディスクに装着されたウェ
ーハにイオンビームを照射してイオン注入を行う、いわ
ゆるメカニカルスキャン方式のイオン注入装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のイオン注入装置の従来例を図4
に示す。この装置は、基本的には、図示しない真空容器
内で例えば矢印A方向に高速回転させられると共に矢印
B方向に並進させられるウェーハディスク8の周縁部に
装着された複数枚のウェーハ6にイオンビーム2を照射
して各ウェーハ6にイオン注入を行うよう構成されてい
る。
【0003】上記イオンビーム2のビームラインの最も
下流側(即ちウェーハディスク8のすぐ上流側)には、
ディスク並進方向Bに直交する方向に長い長円形の開口
部40を有する成形スリット板4が固定されており、イ
オンビーム2はこの開口部40を通してウェーハディス
ク8上のウェーハ6に照射される。従って、ウェーハ6
に対する注入面でのイオンビーム2のサイズ、その内で
もここではそのディスク並進方向Bの幅W′(図5参
照)に注目して見ると、この幅W′は開口部40のディ
スク並進方向Bの幅Wで決定されている。
【0004】これを平面的に説明すると、図5に示すよ
うに、成形スリット板4によって成形された(即ちビー
ムサイズが決定された)イオンビーム2を中心にして、
ディスク並進方向Bにウェーハ6が一定の並進幅Sだけ
並進させられる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記の場合、ウェーハ
6が並進の両端部P、Qにあるときは、ウェーハ6上に
イオンビーム2が当たっていないようにしなければなら
ない。もしイオンビーム2が当たり続けると、そこだけ
注入量が増えて均一な注入が不可能になるからである。
【0006】ところが従来の装置ではウェーハディスク
8の並進幅Sが一定であるため、注入可能なウェーハサ
イズの上限はイオンビーム2の幅W′によって決定さ
れ、それより大きいウェーハ6になると、図6に示すよ
うに、ウェーハ6が並進の両端部P、Qにあるときでも
それにイオンビーム2が当たり続け、均一な注入が不可
能になる。
【0007】また仮にウェーハサイズに合わせてウェー
ハディスク8の並進幅Sを大きくすると、ウェーハディ
スク8は非常に大きな部品であるため、それの収納用の
真空容器を含めて当該イオン注入装置全体が大型化する
という別の問題が発生する。
【0008】そこでこの考案は、ウェーハディスクの並
進幅を変えることなく、異なるサイズのウェーハに対し
て均一なイオン注入を可能にしたイオン注入装置を提供
することを主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案のイオン注入装置は、前述したような成形
スリット板を、ウェーハディスク並進方向の幅が互いに
異なる複数の開口部を有するものとし、かつこの成形ス
リット板を動かして、イオンビームの軌道上に位置させ
る開口部を変える駆動機構を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成によれば、駆動機構によって成形スリ
ット板を動かしてイオンビームを通す開口部を変えるこ
とによって、ウェーハに対する注入面上でのイオンビー
ムの幅を変えることができる。その結果例えば、大きな
サイズのウェーハにイオン注入するときには、小さい幅
の開口部を選んでビーム幅を狭くすることができ、その
ようにすれば、ウェーハディスクの並進幅を変えなくて
も、ウェーハが並進の両端部に来たときにそれにイオン
ビームが当たり続けることはなくなり、均一なイオン注
入を行うことができる。
【0011】
【実施例】図1は、この考案の一実施例に係るイオン注
入装置の成形スリット板周りを示す斜視図である。図4
等の従来例と同一または相当する部分には同一符号を付
し、以下においては当該従来例との相違点を主に説明す
る。
【0012】この実施例においては、前述した従来の成
形スリット板4に対応する成形スリット板4aを、矢印
Bで示すウェーハディスク並進方向に並んだ三つの開口
部41〜43を有するものとしており、しかも各開口部
41〜43のディスク並進方向Bの幅W1 〜W3 を互い
に異ならせている。
【0013】そしてこの成形スリット板4aを、次のよ
うな駆動機構によってディスク並進方向Bに動かして、
イオンビーム2の軌道上に位置させる開口部41〜43
を変えることができるようにしている。即ちこの例で
は、この成形スリット板4aの一端側を、真空容器(図
示省略)内に支持されたガイドレール10にスライド可
能に嵌め込み、ロッド12を介して、真空容器外に設け
られた駆動源14によって、当該成形スリット板4aを
ディスク並進方向Bに動かすことができるようにしてい
る。駆動源14は例えばエアシリンダーであるが、これ
に限定されるものではない。
【0014】このような構造によれば、駆動源14によ
って成形スリット板4aを動かして異なる開口部41〜
43をイオンビーム2の軌道上に位置させる、即ちイオ
ンビーム2を通す開口部41〜43を変えることによっ
て、ウェーハ6に対する注入面上でのイオンビーム2の
サイズ、より具体的にはその幅を変えることができる。
即ち、幅の広いイオンビーム2を得たいときは幅の広い
開口部(例えば開口部41)を、幅の狭いイオンビーム
2を得たいときは幅の狭い開口部(例えば開口部43)
をイオンビーム2の軌道上に位置させれば良い。
【0015】例えば、大きいサイズのウェーハ6にイオ
ン注入するときは、図2に示すように、幅の狭い開口部
43(幅W3 )を選んでイオンビーム2の幅(W3 ′)
を狭くしておけば良く、そのようにすれば、ウェーハデ
ィスク8の並進幅Sを変えなくても、ウェーハ6が並進
の両端部P、Qに来たときにそれにイオンビーム2が当
たり続けることはなくなり、均一なイオン注入を行うこ
とができる。
【0016】小さいサイズのウェーハ6にイオン注入す
るときは、ビームの利用効率を良くする観点から、図3
に示すように、幅の広い開口部41(幅W1 )を選んで
イオンビーム2の幅(幅W1 ′)を広くしておけば良
い。
【0017】なお、成形スリット板の複数の開口部の配
置や同スリット板を動かす方向、またそのための駆動機
構の構成は、上記例のようなものに限定されるものでは
ない。例えば、複数の開口部をディスク並進方向Bに直
交する方向に一直線に並べてその方向に成形スリット板
をスライドさせても良いし、複数の開口部を角度の異な
る半径方向に並べて成形スリット板を回転させるように
しても良い。
【0018】
【考案の効果】以上のようにこの考案によれば、駆動機
構によって成形スリット板を動かすことによって、ウェ
ーハに対する注入面上でのイオンビームの幅を変えるこ
とができるので、ウェーハディスクの並進幅を変えるこ
となく、異なるサイズのウェーハに対して均一なイオン
注入が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の一実施例に係るイオン注入装置の
成形スリット板周りを示す斜視図である。
【図2】 実施例のイオン注入装置におけるウェーハサ
イズが大きい場合のウェーハとイオンビームとの関係を
示す平面図である。
【図3】 実施例のイオン注入装置におけるウェーハサ
イズが小さい場合のウェーハとイオンビームとの関係を
示す平面図である。
【図4】 従来のイオン注入装置の成形スリット板およ
びウェーハディスク周りを示す概略図である。
【図5】 従来のイオン注入装置におけるウェーハサイ
ズが小さい場合のウェーハとイオンビームとの関係を示
す平面図である。
【図6】 従来のイオン注入装置におけるウェーハサイ
ズが大きい場合のウェーハとイオンビームとの関係を示
す平面図である。
【符号の説明】
2 イオンビーム 4a 成形スリット板 41〜43 開口部 6 ウェーハ 8 ウェーハディスク 10 ガイドレール 12 ロッド 14 駆動源
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 37/317 H01J 37/09 H01L 21/265

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内で回転および並進させられる
    ウェーハディスクに装着されたウェーハに、成形スリッ
    ト板の開口部を通してイオンビームを照射して当該ウェ
    ーハにイオン注入を行う装置において、前記成形スリッ
    ト板を、ウェーハディスク並進方向の幅が互いに異なる
    複数の開口部を有するものとし、かつこの成形スリット
    板を動かして、イオンビームの軌道上に位置させる開口
    部を変える駆動機構を設けたことを特徴とするイオン注
    入装置。
JP1992003905U 1992-01-07 1992-01-07 イオン注入装置 Expired - Lifetime JP2574747Y2 (ja)

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JP1992003905U JP2574747Y2 (ja) 1992-01-07 1992-01-07 イオン注入装置

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Publication Number Publication Date
JPH0557757U JPH0557757U (ja) 1993-07-30
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