JPH0557758U - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JPH0557758U
JPH0557758U JP390692U JP390692U JPH0557758U JP H0557758 U JPH0557758 U JP H0557758U JP 390692 U JP390692 U JP 390692U JP 390692 U JP390692 U JP 390692U JP H0557758 U JPH0557758 U JP H0557758U
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JP
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ion beam
slit
wafer
current density
ion
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Application number
JP390692U
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Inventor
和紀 飛川
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集束を緩めた電流密度の低いイオンビームを
得る場合にイオンビームの端部に発生する電流密度のピ
ーク部を除去することができるようにしたイオン注入装
置を提供する。 【構成】 ウェーハに照射されるイオンビーム8のビー
ムサイズを決定する成形スリット板24を、二つのスリ
ット241および242を有するものとした。スリット
241の幅W1 は、ウェーハが並進の両端部にあるとき
にそれにイオンビーム8が当たらない大きさにイオンビ
ーム8を成形する幅としている。スリット242の幅W
2 は、スリット241の幅より狭く、集束を緩めた電流
密度の低いイオンビーム8を得る場合にその端部に発生
する電流密度のピーク部を除去する幅としている。そし
てこの成形スリット板24は、ガイドレール26、ロッ
ド28および駆動源30を備える駆動機構によって動か
して、そのスリット241、242のいずれか一方をイ
オンビーム8の軌道上に位置させるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、イオンビームを固定しておいてウェーハを機械的に走査する、い わゆるメカニカルスキャン方式のイオン注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のイオン注入装置の従来例を図4に示す。この装置は、プラズマ生成容 器4および引出し電極6を有するイオン源2から引き出したイオンビーム8を、 分析電磁石10および分析スリット12を通して質量分析し、かつ成形スリット 板14を通して成形(即ちビームサイズを決定)した後、ウェーハディスク18 の周縁部に装着された複数枚のウェーハ16に照射して各ウェーハ16にイオン 注入を行うよう構成されている。ウェーハディスク18は、図示しない真空容器 内で、例えばR方向に高速回転させられると共に、この例では紙面に平行なX方 向に並進させられ、これによってウェーハ16の機械的走査が行われる。図中の Y方向は紙面に垂直な方向である。
【0003】 このときのウェーハ16の並進を平面的に説明すると、図5に示すように、成 形スリット板14によって成形されたイオンビーム8を中心にして、前記X方向 にウェーハ16が一定の並進幅だけ並進させられる。
【0004】 なお、ウェーハディスク18の後方には、多数のコレクタ電極21およびそれ に流れるビーム電流を表示する表示装置22を備えていて、イオンビーム8の電 流密度分布(ビームプロファイル)をモニタするビームプロファイルモニタ20 が設けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記のようなイオン注入装置では、特にイオンビーム8が大電流の場合、ウェ ーハ16に対するイオンビーム照射に伴うチャージアップ(帯電)防止の観点か らは、図6(A)のようなX方向に強く集束したイオンビーム8を避けて、図7 のような集束を緩めた電流密度の低いイオンビーム8でイオン注入を行うことが 望ましい。
【0006】 ところが、図7のような集束を緩めた(即ちパービアンスの低い)イオンビー ム8を得ようとすると、イオン源2のプラズマ生成容器4のスリット4s(図9 参照)におけるイオン放出面の形状やイオンビーム8における空間電荷等の作用 で、現実には、図8に示すようなX方向の両端部に電流密度が突出したピーク部 Pが生じてしまう。上記X、Y方向は、図9のプラズマ生成容器4のスリット4 sの幅方向および長手方向にそれぞれ対応している。
【0007】 また、Y方向の電流密度分布は、X方向ほどはイオンビーム8発生時のパラメ ータに左右されず、例えば図6(B)のようなものになる。
【0008】 そして仮に、上記のようなピーク部Pを有するイオンビーム8でイオン注入を 行うと、その電流密度の高いピーク部Pでウェーハ16の表面にチャージアップ が発生して、ウェーハ16の表面に形成されているパターンを放電破壊する等の 不具合が発生する可能性が高い。かと言って、X方向に集束した図6(A)のよ うな電流密度分布のイオンビーム8でイオン注入を行うと、その中央部の電流密 度が高いためやはりチャージアップが発生する恐れがある。
【0009】 そこでこの考案は、集束を緩めた電流密度の低いイオンビームを得る場合にイ オンビームの端部に発生する電流密度のピーク部を除去することができるように したイオン注入装置を提供することを主たる目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この考案のイオン注入装置は、前述したような成形 スリット板を、ウェーハが走査の両端部にあるときに当該ウェーハに当たらない 大きさにイオンビームを成形する第1のスリットと、この第1のスリットよりも 幅が狭くイオンビームの端部に発生する電流密度のピーク部を除去する第2のス リットとを有するものとし、かつこの成形スリット板を動かしてその第1のスリ ットおよび第2のスリットのいずれか一方をイオンビームの軌道上に位置させる 駆動機構を設けたことを特徴とする。
【0011】 また、このような二つのスリットは、別の成形スリット板に設け、それを別の 駆動機構によって動かすようにしても良い。
【0012】
【作用】
上記構成によれば、駆動機構によって成形スリット板を動かして、イオンビー ムを通すスリットを変えることができる。その結果例えば、集束を緩めた電流密 度の低いイオンビームを得る場合に、イオンビームの端部に電流密度のピーク部 が生じても、幅の狭い方のスリットを選ぶことにより、当該ピーク部を除去する ことができる。
【0013】
【実施例】
図1は、この考案の一実施例に係るイオン注入装置の成形スリット板周りを示 す斜視図である。イオン注入装置全体の構成は例えば図4と同様であるのでそれ を参照するものとする。
【0014】 この実施例においては、前述した従来の成形スリット板14に対応する成形ス リット板24を、前述したウェーハディスク18の並進方向であるX方向に並ん だ第1のスリット241および第2のスリット242を有するものとしている。
【0015】 第1のスリット241の幅W1 は、標準の幅、即ち図5と同様に、ウェーハ1 6が並進の両端部にあるときに当該ウェーハ16にイオンビーム8が当たらない (もし当たるとそこだけ注入量が増えて均一な注入が不可能になる)大きさにイ オンビーム8を成形する幅としている。
【0016】 一方、第2のスリット242の幅W2 は、第1のスリット241の幅W1 より も狭く、集束を緩めた電流密度の低いイオンビーム8を得る場合にイオンビーム 8の両端部に発生する前述したようなピーク部Pを除去する幅としている。
【0017】 そして上記成形スリット板24を、次のような駆動機構によって前記X方向に 動かして、そのスリット241および242のいずれか一方をイオンビーム8の 軌道上に位置させることができるようにしている。即ちこの例では、成形スリッ ト板24の一端側を、真空容器(図示省略)内に支持されたガイドレール26に スライド可能に嵌め込み、ロッド28を介して、真空容器外に設けられた駆動源 30によって、当該成形スリット板24をX方向に動かすことができるようにし ている。駆動源30は例えばエアシリンダーであるが、これに限定されるもので はない。
【0018】 このような成形スリット板24の使用例を説明すると、通常の場合は、イオン ビーム8の利用効率を良くする等の観点から、幅の広いスリット241をイオン ビーム8の軌道上に位置させておけば良い。
【0019】 ウェーハ16のチャージアップ低減のために、集束を緩めた電流密度の低いイ オンビーム8を得る場合、イオンビーム8の電流密度分布の端部に前述したよう なピーク部が発生している場合は、駆動源30によって成形スリット板24をス ライドさせてピークカット用の幅の狭いスリット242をイオンビーム8の軌道 上に位置させれば良い。そのようにすると、例えば図2(A)に示すようなイオ ンビーム8の電流密度分布の両端部のC部から外側をカットして、ピーク部Pを 除去することができ、それによって同図(B)に示すようなピーク部のない良好 な電流密度分布をしたイオンビーム8を得ることができる。
【0020】 このようにして得たイオンビーム8は、電流密度の低い幅広のイオンビームで あるため、それをウェーハ16に照射してイオン注入を行えば、ウェーハ16の チャージアップを防止することができる。しかも、イオンビーム8の電流密度分 布が平坦に近いので、ウェーハ16に対するイオン注入の均一性が向上するとい う効果も得られる。
【0021】 なお、前述したように、イオンビーム8の電流密度分布の確認は(それにピー ク部Pが存在するか否かの確認も含めて)、例えば図4中に示したようなビーム プロファイルモニタ20を用いて行うことができる。
【0022】 また、上記のようなスリット241および242を上記例のように一つの成形 スリット板24に設ける代わりに、例えば図3に示す例のように、これらのスリ ット241、242を別の成形スリット板24a、24bにそれぞれ設けて、こ のような成形スリット板24a、24bを駆動源30a、30bによって相補的 にスライドさせて、スリット241および242のいずれか一方をイオンビーム 8の軌道上に位置させるようにしても良い。
【0023】 また、上記例は回転および並進するウェーハディスク18によってウェーハ1 6を機械的に走査する装置の例であるが、この考案は、それ以外の手段によって ウェーハ16を機械的に走査するイオン注入装置にも勿論適用することができる 。
【0024】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、イオンビームの軌道上に位置させるスリット を変えることができ、それによって、集束を緩めた電流密度の低いイオンビーム を得る場合にイオンビームの端部に発生する電流密度のピーク部を除去すること ができる。その結果、ウェーハのチャージアップを防止することができると共に 、ウェーハに対するイオン注入の均一性を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の一実施例に係るイオン注入装置の
成形スリット板周りを示す斜視図である。
【図2】 集束を緩めたイオンビームの注入面上でのX
方向の電流密度分布の一例を示す図であり、(A)はピ
ーク部を除去する前のものを、(B)はピーク部を除去
した後のものを示す。
【図3】 この考案の他の実施例に係るイオン注入装置
の成形スリット板周りを示す正面図である。
【図4】 メカニカルスキャン方式のイオン注入装置の
一例を示す概略図である。
【図5】 ウェーハとイオンビームとの関係の一例を示
す平面図である。
【図6】 集束したイオンビームの注入面上での電流密
度分布の一例を示す図であり、(A)はX方向の分布
を、(B)はY方向の分布を示す。
【図7】 集束を緩めたイオンビームの注入面上でのX
方向の電流密度分布の望ましい例を示す図である。
【図8】 集束を緩めたイオンビームの注入面上でのX
方向の電流密度分布の現実的な例を示す図である。
【図9】 イオン源のプラズマ生成容器の概略例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
2 イオン源 8 イオンビーム 16 ウェーハ 18 ウェーハディスク 24,24a,24b 成形スリット板 241,242 スリット 26 ガイドレール 28 ロッド 30,30a,30b 駆動源

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオンビームを固定しておいてウェーハ
    を機械的に走査するイオン注入装置であって成形スリッ
    ト板のスリットを通してイオンビームをウェーハに照射
    するものにおいて、前記成形スリット板を、ウェーハが
    走査の両端部にあるときに当該ウェーハに当たらない大
    きさにイオンビームを成形する第1のスリットと、この
    第1のスリットよりも幅が狭くイオンビームの端部に発
    生する電流密度のピーク部を除去する第2のスリットと
    を有するものとし、かつこの成形スリット板を動かして
    その第1のスリットおよび第2のスリットのいずれか一
    方をイオンビームの軌道上に位置させる駆動機構を設け
    たことを特徴とするイオン注入装置。
  2. 【請求項2】 イオンビームを固定しておいてウェーハ
    を機械的に走査するイオン注入装置であって成形スリッ
    ト板のスリットを通してイオンビームをウェーハに照射
    するものにおいて、ウェーハが走査の両端部にあるとき
    に当該ウェーハに当たらない大きさにイオンビームを成
    形するスリットを有する第1の成形スリット板と、この
    第1の成形スリット板のスリットよりも幅が狭くイオン
    ビームの端部に発生する電流密度のピーク部を除去する
    スリットを有する第2の成形スリット板と、第1の成形
    スリット板を動かしてそのスリットをイオンビームの軌
    道上に出し入れする第1の駆動機構と、第2の成形スリ
    ット板を動かしてそのスリットをイオンビームの軌道上
    に出し入れする第2の駆動機構とを設けたことを特徴と
    するイオン注入装置。
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