JP2574732Y2 - 自動車のピラー構造 - Google Patents

自動車のピラー構造

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JP2574732Y2
JP2574732Y2 JP1991066966U JP6696691U JP2574732Y2 JP 2574732 Y2 JP2574732 Y2 JP 2574732Y2 JP 1991066966 U JP1991066966 U JP 1991066966U JP 6696691 U JP6696691 U JP 6696691U JP 2574732 Y2 JP2574732 Y2 JP 2574732Y2
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pillar
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clip
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JP1991066966U
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正蔵 鈴木
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車のピラー構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車のセンターピラーを始めとして、
フロントピラー,リヤピラーは、ピラーインナ面をピラ
ートリムで被覆して装飾するようにしている。これを、
ピラーとしてセンターピラーを例に採って図4,5によ
り具体的に説明すると、1はピラーインナ2とピラーア
ウタ3とで閉断面に形成したピラー本体で、ピラーイン
ナ2面は樹脂材からなるピラートリム4を装着して被覆
してある。ピラートリム4は樹脂材からなる基材5の表
面にパッド材6と表皮7とを積層した3層構造して、装
飾機能と緩衝機能とを併有させてある。基材5の背面に
はスペーサを兼ねたクリップ8を装着してあり、このク
リップ8をピラーインナ2に形成した係止孔9に係着し
て、ピラートリム4をピラーインナ2面から離間して装
着し、車両の側面衝突時の緩衝効果を発揮させて乗員の
保護を図るようにしている。図中10はフロントドア、
11はリヤドアを示す。この類似構造は、例えば特開昭
63−28749号公報に示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ピラートリム4を3層
構造とし、かつ、ピラーインナ2面から離間配置したと
しても、側面衝突時の緩衝効果はピラートリム4自体の
弾性に頼る他はなく、衝突エネルギー吸収量にも自ずと
限界がある。衝突エネルギー吸収量を拡大するために
は、パッド材6の厚さを大きくしたり、ピラートリム4
とピラーインナ2面間の寸法を拡大して、その間隙に緩
衝材を充填する、等の手段も考えられるが、これでは、
ピラートリム4の車室内占有率が大きくなって居住空間
を狭めてしまう。
【0004】そこで、本考案は車室内の居住空間を些か
も狭めることがなく、かつ、側面衝突時の衝突エネルギ
ー吸収量を一段と拡大することができる自動車のピラー
構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】ピラー本体のピラーイン
ナ面を覆ってピラートリムをクリップ係着した構造にお
いて、前記ピラーインナに乗員の身体側部の所要部位に
対応して貫通孔を形成し、この貫通孔を通して緩衝体ブ
ロックをピラー本体内に突出配置すると共に、該緩衝体
ブロックを貫通孔縁に所要の車幅方向衝突入力で車室内
側に移動可能に装着し、この緩衝体の移動によって上記
ピラートリムをピラーインナから離脱させるようにし
ある。
【0006】
【作用】車両の側面衝突時に、ピラーアウタが潰れ変形
すると、このピラーアウタにより緩衝体ブロックに押圧
力が作用して、該緩衝体ブロックが貫通孔縁から離脱し
て車室内側に押動されてピラートリムに突当たる。そし
て、該ピラートリムのピラーインナに対するクリップ係
着を外して緩衝体ブロックがピラートリムを介して乗員
の身体側部に当接し、ピラー本体の車室内側への変位に
伴って緩衝体ブロックが圧縮変形して、この圧縮変形に
より衝突エネルギーを吸収する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例をセンターピラーを
例に採って、前記従来の構成と同一部分に同一符号を付
して詳述する。
【0008】図1〜3において、1はピラーインナ2と
ピラーアウタ3とで閉断面に形成したピラー本体、4は
ピラーインナ2面を被覆して装着された樹脂材からなる
ピラートリムで、その背面にスペーサを兼ねたクリップ
8を設けてあり、このクリップ8をピラーインナ2の係
止孔9に係着して、ピラートリム4をピラーインナ2面
から離間して装着してある。
【0009】ピラーインナ2には、乗員の身体側部の例
えば腰部から肩部に亘る範囲に対応した位置に複数個の
貫通孔12を形成してある。
【0010】そして、この貫通孔12を通して緩衝体ブ
ロック13をピラー本体1内に突出配置すると共に、該
緩衝体ブロック13を貫通孔12縁に固定してある。こ
の実施例では緩衝体ブロック13にブラケット14を設
け、このブラケット14を介して貫通孔12縁にクリッ
プ15固定して、緩衝体ブロック13に車外側から車幅
方向に衝突入力が作用するとクリップ15が外れて貫通
孔12縁から離脱し得るように固定してある。
【0011】また、緩衝体ブロック13は金属薄板から
なるハニカム構造体や樹脂発泡体等、緩衝体ブロック1
3が貫通孔12縁から離脱後、車幅方向から作用する衝
突入力によって圧縮荷重が所定値を越えると圧縮変形を
開始し得る適度の保形硬度を有する緩衝材が用いられて
おり、かつ、該緩衝体ブロック13の車幅方向両端部に
は、金属プレート、硬質樹脂プレート等からなる受圧プ
レート16を一体に形成してある。
【0012】以上の実施例構造によれば、車両の側面衝
突時にピラーアウタ3が潰れ変形すると、このピラーア
ウタ3により緩衝体ブロック13に押圧力が作用してク
リップ15が外れて緩衝体ブロック13が貫通孔12縁
から離脱し、車室内側に押動されてピラートリム4に突
き当たる。そして、ピラートリム4のピラーインナ2に
対するクリップ8係着を外して緩衝体ブロック13がピ
ラートリム4を介して乗員Hの身体側部に当接し、ピラ
ーアウタ3の圧潰の進行およびピラー本体1の車室内側
への変位に伴って緩衝体ブロック13が圧縮変形して、
この圧縮変形により衝突エネルギーを吸収する。ここ
で、前記緩衝体ブロック13の圧縮変形に際しては、前
述のようにピラーインナ2から離脱したピラートリム4
が乗員Hに対する当て板として機能するため、乗員Hに
局部的に荷重が作用するのを回避できて、より一層緩衝
効果を高めることができる。
【0013】なお、前記実施例ではセンターピラーを例
示したが、この他、フロントピラー,リヤピラーに適用
できることは勿論である。
【0014】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、緩衝体ブ
ロックは、ピラートリムの背部でピラーインナを貫通し
て、ピラー本体内に突出配置してあるので、車室内の居
住空間を些かも狭めることはない。しかも、この緩衝体
ブロックによる緩衝作用時には、ピラートリムをピラー
インナから離脱させてピラートリムを乗員に対する当て
板として機能させると共に、該緩衝体ブロックが圧縮変
形を開始するようになるため、乗員に局部的な入力を与
えることなく衝突エネルギー吸収量を拡大することがで
きて、安全性をより一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図3のA−A線に沿う
断面図。
【図2】同実施例の作動状態を示す断面図。
【図3】同実施例の分解斜視図。
【図4】自動車の外観側面図。
【図5】従来の構造を示す図4のB−B線に沿う断面
図。
【符号の説明】
1…ピラー本体、2…ピラーインナ、3…ピラーアウ
タ、4…ピラートリム、8…クリップ、12…貫通孔、
13…緩衝体ブロック。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピラー本体のピラーインナ面を覆ってピ
    ラートリムをクリップ係着した構造において、前記ピラ
    ーインナに乗員の身体側部の所要部位に対応して貫通孔
    を形成し、この貫通孔を通して緩衝体ブロックをピラー
    本体内に突出配置すると共に、該緩衝体ブロックを貫通
    孔縁に所要の車幅方向衝突入力で車室内側に移動可能に
    装着し、この緩衝体の移動によって上記ピラートリムを
    ピラーインナから離脱させるようにしたことを特徴とす
    る自動車のピラー構造。
JP1991066966U 1991-08-23 1991-08-23 自動車のピラー構造 Expired - Lifetime JP2574732Y2 (ja)

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JPH0519010U JPH0519010U (ja) 1993-03-09
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JP5954578B2 (ja) * 2012-07-26 2016-07-20 スズキ株式会社 車両のピラー構造

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