JP2000159029A - 自動車のドアトリム - Google Patents
自動車のドアトリムInfo
- Publication number
- JP2000159029A JP2000159029A JP10333843A JP33384398A JP2000159029A JP 2000159029 A JP2000159029 A JP 2000159029A JP 10333843 A JP10333843 A JP 10333843A JP 33384398 A JP33384398 A JP 33384398A JP 2000159029 A JP2000159029 A JP 2000159029A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- door trim
- peripheral surface
- wooden board
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- Pending
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- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 木質ボード製のポケットに側面衝突に対する
衝撃吸収機能を持たせることのできる自動車のドアトリ
ムを提供する。 【解決手段】 ドアパネルの車室内側に取付けられ、か
つ車室内に向けて開口するポケット１０の開口部を囲む
ポケット周面１３、１４、１５及びこのポケット周面を
閉鎖するポケット背面１２が木質ボードで形成される。
ポケット周面１３、１４、１５に、開口部に向かうのに
伴ってポケット内径が複数段に変化する階段部１６を形
成する。
衝撃吸収機能を持たせることのできる自動車のドアトリ
ムを提供する。 【解決手段】 ドアパネルの車室内側に取付けられ、か
つ車室内に向けて開口するポケット１０の開口部を囲む
ポケット周面１３、１４、１５及びこのポケット周面を
閉鎖するポケット背面１２が木質ボードで形成される。
ポケット周面１３、１４、１５に、開口部に向かうのに
伴ってポケット内径が複数段に変化する階段部１６を形
成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポケットを備えた
木質成形品として製作されてドアパネルの車室内側に取
付けられる自動車のドアトリムに関するものである。
木質成形品として製作されてドアパネルの車室内側に取
付けられる自動車のドアトリムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図４はこの種のドアトリムを示すもの
で、ドアトリム１は、例えば木粉がファイバと共に圧縮
成形された所謂木質ボード２に、合成樹脂製の表皮３で
カバ−して製作されている。中央部には凹部１ｂが形成
され、相応形状の別の木質装飾ボードであるファブリッ
ク表皮４が重ねられている。ドアトリム１の下方部分に
は、スピーカ１ｃに隣接して車室内に向けて開口する凹
状のポケット１ａが形成され、その正面には合成樹脂製
の正面板５が熱溶着されている。さらに、ポケット１ａ
及びドアインナパネル９間には、衝撃吸収材８が収納さ
れている。
で、ドアトリム１は、例えば木粉がファイバと共に圧縮
成形された所謂木質ボード２に、合成樹脂製の表皮３で
カバ−して製作されている。中央部には凹部１ｂが形成
され、相応形状の別の木質装飾ボードであるファブリッ
ク表皮４が重ねられている。ドアトリム１の下方部分に
は、スピーカ１ｃに隣接して車室内に向けて開口する凹
状のポケット１ａが形成され、その正面には合成樹脂製
の正面板５が熱溶着されている。さらに、ポケット１ａ
及びドアインナパネル９間には、衝撃吸収材８が収納さ
れている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】つまり、ドアインナパ
ネルの下方部分の車室内側には、側面衝突を配慮して圧
縮弾性を呈する発泡樹脂製の或は撓み形状に構成された
合成樹脂製の衝撃吸収材を収納することが行われてい
る。したがって、ポケットの奥行寸法が衝撃吸収材の容
積に応じて制限され、また材料として合成樹脂を用いる
のが通常であり、リサイクル上も問題があった。
ネルの下方部分の車室内側には、側面衝突を配慮して圧
縮弾性を呈する発泡樹脂製の或は撓み形状に構成された
合成樹脂製の衝撃吸収材を収納することが行われてい
る。したがって、ポケットの奥行寸法が衝撃吸収材の容
積に応じて制限され、また材料として合成樹脂を用いる
のが通常であり、リサイクル上も問題があった。
【０００４】本発明は、このような点に鑑みて、木質ボ
ード製のポケットに側面衝突に対する衝撃吸収機能を持
たせることのできる自動車のドアトリムを提供すること
を目的とする。
ード製のポケットに側面衝突に対する衝撃吸収機能を持
たせることのできる自動車のドアトリムを提供すること
を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項１により、ドアパネルの車室内側
に取付けられ、かつ車室内に向けて開口するポケットを
備えた木質ボード製の自動車のドアトリムにおいて、ポ
ケットの開口部を囲むポケット周面及びこのポケット周
面を閉鎖するポケット背面が木質ボードで形成されると
共に、ポケット周面に、開口部に向かうのに伴ってポケ
ット内径が複数段に変化する階段部を形成したことを特
徴とする。
成するために、請求項１により、ドアパネルの車室内側
に取付けられ、かつ車室内に向けて開口するポケットを
備えた木質ボード製の自動車のドアトリムにおいて、ポ
ケットの開口部を囲むポケット周面及びこのポケット周
面を閉鎖するポケット背面が木質ボードで形成されると
共に、ポケット周面に、開口部に向かうのに伴ってポケ
ット内径が複数段に変化する階段部を形成したことを特
徴とする。
【０００６】側面衝突時に、ポケット背面にドアパネル
から加わる衝撃により、ポケット周面はその階段部が座
屈する過程で衝撃を吸収しつつ圧縮される。階段部のス
テップアップ方向は、ポケットの収納形状上では開口部
に向かうのに伴ってポケット内径を小さくするのが成形
上好ましい。
から加わる衝撃により、ポケット周面はその階段部が座
屈する過程で衝撃を吸収しつつ圧縮される。階段部のス
テップアップ方向は、ポケットの収納形状上では開口部
に向かうのに伴ってポケット内径を小さくするのが成形
上好ましい。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１乃至図３を基に本発明の実施
の形態の一例による自動車のドアトリムを説明するもの
で、図４のものと同一もしくは同等部分は同一符号で説
明する。１０は木質ボード２とは別に成形された木質ボ
ード製のポケットであり、そのポケット周辺部１０ａ
が、メインボードとなる木質ボード２に形成されたポケ
ット用開口部１１の周辺部と、ファブリック表皮４が装
着される凹部１ｂ用開口部の周辺部分とに接着（図３で
はハッチングにより示す）されている。
の形態の一例による自動車のドアトリムを説明するもの
で、図４のものと同一もしくは同等部分は同一符号で説
明する。１０は木質ボード２とは別に成形された木質ボ
ード製のポケットであり、そのポケット周辺部１０ａ
が、メインボードとなる木質ボード２に形成されたポケ
ット用開口部１１の周辺部と、ファブリック表皮４が装
着される凹部１ｂ用開口部の周辺部分とに接着（図３で
はハッチングにより示す）されている。
【０００８】ポケット１０は、開口部１１を囲む上下面
１３、１４及び両側の側面１５とのポケット周面及びポ
ケット背面１２とを備えると共に、木質ボード２を延長
してポケット正面１７が形成されている。その下面１４
に沿った基端部分にはインテグラルヒンジ部１７ａが、
一体に形成されている。
１３、１４及び両側の側面１５とのポケット周面及びポ
ケット背面１２とを備えると共に、木質ボード２を延長
してポケット正面１７が形成されている。その下面１４
に沿った基端部分にはインテグラルヒンジ部１７ａが、
一体に形成されている。
【０００９】前述の上下面１３、１４及び側面１５で形
成される方形状のポケット周面１３〜１５には、開口部
１１に向けて段階的にポケット内径を大きくするように
ステップアップする複数段の階段部１６が形成されてい
る。ポケット背面１２は、衝撃吸収材の廃止に伴ってド
アインナパネル９に接近し、ポケット１０の奥行寸法を
相応に深く設定させている。ポケット１０の内面には、
その階段形状に起因する違和感を無くすために厚みの薄
い木質ボード製のファブリック表皮１８が組込まれてい
る。
成される方形状のポケット周面１３〜１５には、開口部
１１に向けて段階的にポケット内径を大きくするように
ステップアップする複数段の階段部１６が形成されてい
る。ポケット背面１２は、衝撃吸収材の廃止に伴ってド
アインナパネル９に接近し、ポケット１０の奥行寸法を
相応に深く設定させている。ポケット１０の内面には、
その階段形状に起因する違和感を無くすために厚みの薄
い木質ボード製のファブリック表皮１８が組込まれてい
る。
【００１０】このように構成されたポケット１０の動作
は次の通りである。ポケット正面１７はインテグラルヒ
ンジ部１７ａを支点として開閉可能である。側面衝突時
に、ポケット背面１２にドアインナパネル９を介して衝
撃が加わると、ポケット周面１３〜１５は、階段部１６
の特に水平部の座屈により、図３Ａに示す状態から同図
Ｂに示す状態に衝撃加速度を低減させつつ圧縮する過程
で衝撃を吸収する。ポケット背面１２の広い面積を受圧
面として、衝撃を吸収することができる。
は次の通りである。ポケット正面１７はインテグラルヒ
ンジ部１７ａを支点として開閉可能である。側面衝突時
に、ポケット背面１２にドアインナパネル９を介して衝
撃が加わると、ポケット周面１３〜１５は、階段部１６
の特に水平部の座屈により、図３Ａに示す状態から同図
Ｂに示す状態に衝撃加速度を低減させつつ圧縮する過程
で衝撃を吸収する。ポケット背面１２の広い面積を受圧
面として、衝撃を吸収することができる。
【００１１】ポケット１０に小物が収納されている場合
には、衝撃時にポケット前面１７が下面１４に沿った位
置で開放して、小物がポケット外に逃げることにより、
収納物の干渉に起因してポケット１０の圧縮作用が損な
われることがなくなる。
には、衝撃時にポケット前面１７が下面１４に沿った位
置で開放して、小物がポケット外に逃げることにより、
収納物の干渉に起因してポケット１０の圧縮作用が損な
われることがなくなる。
【００１２】前述の実施の形態による階段状周面を有す
るポケットは、場合によりメインの木質ボード或はドア
トリム中央部の別のファブリック表皮と一体に成形する
ことも考えられる。
るポケットは、場合によりメインの木質ボード或はドア
トリム中央部の別のファブリック表皮と一体に成形する
ことも考えられる。
【００１３】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、木質成形品の
ポケット周面が衝撃吸収作用を呈することにより、別途
の衝撃吸収材を用意する必要がなくなり、したがってポ
ケットの収納容積を大きくできると共に、リサイクル上
問題の別体の樹脂成形品の使用も不要になる。請求項２
の発明によれば、開閉可能なポケット正面を設けること
により、ポケットにドアが設けられると共に、収納され
た小物でポケット周面の衝撃吸収作用が損なわれること
がなくなる。
ポケット周面が衝撃吸収作用を呈することにより、別途
の衝撃吸収材を用意する必要がなくなり、したがってポ
ケットの収納容積を大きくできると共に、リサイクル上
問題の別体の樹脂成形品の使用も不要になる。請求項２
の発明によれば、開閉可能なポケット正面を設けること
により、ポケットにドアが設けられると共に、収納され
た小物でポケット周面の衝撃吸収作用が損なわれること
がなくなる。
【図１】本発明の実施の形態によるドアトリムの裏側か
らの斜視図である。
らの斜視図である。
【図２】同ドアトリムの車室内からの斜視図である。
【図３】図１のＡ−Ａ線断面図であり、同図Ａは通常状
態、同図Ｂは衝撃吸収状態を示す図である。
態、同図Ｂは衝撃吸収状態を示す図である。
【図４】従来のドアトリムを示すもので、同図Ａは斜視
図、同図ＢはそのＢ−Ｂ線断面図である。
図、同図ＢはそのＢ−Ｂ線断面図である。
２ 木質ボード ９ ドアインナパネル １０ ポケット １１ ポケット用開口部 １６ 階段部 １７ ポケット正面 １７ａ インテグラルヒンジ部
Claims (2)
- 【請求項１】 ドアパネルの車室内側に取付けられ、か
つ車室内に向けて開口するポケットを備えた木質ボード
製の自動車のドアトリムにおいて、 ポケットの開口部を囲むポケット周面及びこのポケット
周面を閉鎖するポケット背面が木質ボードで形成される
と共に、前記ポケット周面に、前記開口部に向かうのに
伴ってポケット内径が複数段に変化する階段部を形成し
たことを特徴とする自動車のドアトリム。 - 【請求項２】 ポケットの開口部に、その周辺面のドア
トリム用木質ボードを延長してポケット正面を形成する
と共に、その基端部にインテグラルヒンジ部を形成した
ことを特徴とする請求項１の自動車のドアトリム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10333843A JP2000159029A (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 自動車のドアトリム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10333843A JP2000159029A (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 自動車のドアトリム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000159029A true JP2000159029A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18270575
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10333843A Pending JP2000159029A (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 自動車のドアトリム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000159029A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10147682C1 (de) * | 2001-09-27 | 2003-05-22 | Daimler Chrysler Ag | Armauflageeinheit |
| JP2007216925A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Mazda Motor Corp | 自動車のドア構造 |
| US7832781B2 (en) * | 2009-01-08 | 2010-11-16 | Ford Global Technologies, Llc | Map pocket close-out as integrated pelvic bolster for vehicle door |
| JP2013518773A (ja) * | 2010-02-10 | 2013-05-23 | ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー | 車両インテリア取り付け部およびその製作のための方法 |
| JP7460924B2 (ja) | 2017-08-02 | 2024-04-03 | テイ・エス テック株式会社 | 衝撃吸収体 |
-
1998
- 1998-11-25 JP JP10333843A patent/JP2000159029A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10147682C1 (de) * | 2001-09-27 | 2003-05-22 | Daimler Chrysler Ag | Armauflageeinheit |
| JP2007216925A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Mazda Motor Corp | 自動車のドア構造 |
| US7832781B2 (en) * | 2009-01-08 | 2010-11-16 | Ford Global Technologies, Llc | Map pocket close-out as integrated pelvic bolster for vehicle door |
| JP2013518773A (ja) * | 2010-02-10 | 2013-05-23 | ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー | 車両インテリア取り付け部およびその製作のための方法 |
| JP7460924B2 (ja) | 2017-08-02 | 2024-04-03 | テイ・エス テック株式会社 | 衝撃吸収体 |
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