JP2574198Y2 - 電磁クラッチ・ブレーキ装置 - Google Patents

電磁クラッチ・ブレーキ装置

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JP2574198Y2
JP2574198Y2 JP1990075575U JP7557590U JP2574198Y2 JP 2574198 Y2 JP2574198 Y2 JP 2574198Y2 JP 1990075575 U JP1990075575 U JP 1990075575U JP 7557590 U JP7557590 U JP 7557590U JP 2574198 Y2 JP2574198 Y2 JP 2574198Y2
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博史 上野
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神鋼電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は当該電磁クラッチの無励磁状態のときに制動
力を付与するいわゆる安全ブレーキと、トルク伝達用の
電磁クラッチとを備えた電磁クラッチ・ブレーキ装置の
改良に関する。
[従来の技術] 従来のものは第6図,第7図に示すように構成されて
いた。
各図において、1はケーシングである。2は電磁クラ
ッチで,磁極体3,摩擦板4aと一体構造のロータ4と励磁
コイル5,軸受6,7およびクラッチ側の第1のアーマチュ
ア8を備えて構成される。
なお,図面ではクラッチ側の出力軸は図示されていな
い。
9はブレーキ側の第2のアーマチュア,10はアーマチ
ュア9に対向するケーシング内面に設けられるブレーキ
側の摩擦板である。
2枚のアーマチュア8,9は,ガイドボルト11に対して
ハブ12とつるまきばね13を介して軸方向に連結される。
14は入力軸,15は軸受,16は摩擦による移動距離調整用
の板ばねで,アーマチュア8とハブ12間にねじ17で固着
される。
上記構成において,コイル5を励磁するとアーマチュ
ア8が右方に吸引されて摩擦板4aに圧着され,これに従
いボルト11よって他方のアーマチュア9はブレーキ側の
摩擦板10から離れるから,入力軸14のトルクはアーマチ
ュア8を介してクラッチ側の摩擦板4a,従ってロータ4
に伝達され,ロータ4が駆動される。
一方,コイル5が消磁すると,ばね13の反撥力によっ
て2つのアーマチュア8,9が左方に引かれ,アーマチュ
ア8は摩擦板4aから離れ,アーマチュア9は摩擦板10に
圧着されるから,入力軸14は制動力を受けて,停止す
る。
[考案が解決しようとする課題] ところで,従来のものでは2つの独立したアーマチュ
アをクラッチ側の摩擦板とブレーキ側の摩擦板とに交互
に圧着させる構造としていたため2枚のアーマチュアを
必要とした。
また,各摩擦板4a,10が摩耗によりその板厚が薄くな
った場合,板ばね16のたわみ量によって前記したアーマ
チュア8,9の移動距離の不足分を補償するようにしてい
たが,その補償距離は精々0.3mm程度のものであり,そ
れ以上の摩擦板の摩耗量となったときは,トルク伝達,
制動力付与に安定性を欠き,電磁クラッチ・ブレーキ装
置の使用寿命は比較的短いものとなるという欠点(問題
点)があった。
本考案は従来のものの上記課題(問題点)を解決する
ようにした電磁クラッチ・ブレーキ装置を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は電磁クラッチ側の磁極の励磁コイルが消磁し
ているときは,ガイドボルトにより支承されているアー
マチュアをばねのばね圧によってハブを介してブレーキ
側に移動してブレーキ側の摩擦板に圧着させて制動力を
与え,一方,上記電磁クラッチ側の磁極の励磁コイルが
励磁されたときは上記アーマチュアを上記ばねのばね圧
に抗してハブを介してクラッチ側の摩擦板の方向へ移動
してこのクラッチ側の摩擦板に圧着して入力軸からのト
ルク伝達を行うようにした電磁クラッチ・ブレーキ装置
において,複数個の花弁を備えた略環状の形状に形成す
るようにしたばねプレートを上記ハブとアーマチュア間
に挿入し,このばねプレートの装着はその円周方向の数
箇所でハブとばねプレート間およびばねプレートとアー
マチュア間に夫々スペーサを介してねじ止めすることに
より行い,当該ばねプレートを軸方向と円周方向に夫々
波形を形成するようにした電磁クラッチ・ブレーキ装置
に関する。
[作用] 本考案においては,摩擦板の摩耗による移動距離調整
用の板ばねの作用をするばねプレートをクラッチ・ブレ
ーキ兼用の1個のアーマチュアとハブ間に夫々スペーサ
を介してガイドボルトに対して装着するようにした。
この結果,ばねプレートの断面形状を波形に形成し,
そのたわみ量,従って摩耗による調整距離を従来のもの
に比べてほぼ2倍とするようにしたものである。
なお,このたわみ量,従って調整距離はばねプレート
の数,スペーサの厚みによってさらに増大させることが
できる。
[実施例] 以下第1図〜第5図に示す一実施例によって本考案を
具体的に説明する。
各図において,従来のものと同等の部分については第
6図,第7図のものと同一の符号を付して示した。
第1図において,18は環状のアーマチュアで,これは
ガイドボルト11の胴部に支承され,コイル5が消磁され
ている状態では,ハブ12を介してばね13のばね圧でその
左方端面がブレーキ側の摩擦板10に圧着され,コイル5
が励磁されたときは,アーマチュア18がばね13のばね圧
に抗して右方に吸着され,その右端面がクラッチ側の摩
擦板4aに圧着されるため,入力軸14のトルクをアーマチ
ュア18を介して,摩擦板4a,従ってロータ4へ伝達する
ようになっている。
なお、アーマチュア18は従来の2枚のアーマチュア8,
9がガイドボルト11,ハブ12等を介して連動している点に
着目し,1枚にまとめたものであり,これが本考案の第1
の特徴である。
また,本考案では摩擦板4a,10の摩耗によるアーマチ
ュア18の移動距離の調整用として設けるばねプレート19
を次のようにハブ12とアーマチュア18間に装着する構成
に第2の特徴がある。
即ち,ばねプレート19は第2図(イ)に示すようにた
とえば3個の花弁19a〜19cを備えた略環状の形状のもの
である。なお,19b1〜19b6は夫々ばねプレート19の取り
付け用のビスのねじ孔である。
第3図は,このばねプレート19の取り付け構造を示す
ための拡大図,第4図および第5図は、さらに第3図の
丸で囲んだA,B部分を取り出して描いた拡大図である。
ばねプレート19はハブ12に対しては,第3図A部分お
よび第4図に示すようにビス20により第1のスペーサ21
を介して円周上数箇所(実施例では3箇所)でねじ止め
するようにしている。
スペーサ21としては図示のものでは,2枚のスプリング
ワッシャ21a,21bを用いた例を示しているが,通常のワ
ッシャであっても良く,要するに適当な厚みを有するス
ペーサとしての機能を有するものであれば良い。
ばねプレート19は同様にアーマチュア18に対しては,
第3図B部および第5図に示すように,ビス22により第
2のスペーサ23を介して当該プレート19の円周上の数箇
所(実施例のものでは3箇所)でねじ止めするようにし
ている。
このスペーサ23もスペーサ21と同様,2枚のスプリング
ワッシャ23a,23bを用いた例が示されているが,スペー
サの機能を有するもので置換可能である。
このように,ばねプレート19は第1,第2のスペーサ2
1,23という2箇所に配置されるスペーサを介してハブ1
2,アーマチュア18間にガイドボルト11に軸方向に支承さ
れた状態で円周上数箇所でねじ止めされることになるの
で,ばねプレート19は第2図(ロ)に同図(イ)のA−
A′断面を代表で示すように軸方向と円周方向に夫々平
均的な波形を形成するように保持される。
この結果,ばねプレート19のたわみ量は従来のものに
比べほぼ2倍に増大される。
なお,このたわみ量は,スペーサ21,23の厚み,数等
の増減によって調節可能である。
このばねプレート19のたわみ量によって摩擦板10,4a
の摩耗によるアーマチュア18の移動量を調整するもので
あるが,本考案のものでは2つのスペーサ21,23の厚み
分,ばねプレート19のたわみ量が増大した分だけ移動量
の調整幅を増大させようとするものである。
[考案の効果] 本考案は上記のように,アーマチュアとガイドボルト
との取り付け,ばねプレートのアーマチュアとハブに対
する取り付けの各構成に工夫を施した電磁クラッチ・ブ
レーキ装置であるから,次に述べるような優れた効果を
有する。
従来,2枚必要であったアーマチュアが1枚で済むよう
になり,その分構造が簡単化された。
ばねプレートとハブ間およびばねプレートとアーマチ
ュア間の軸方向の2箇所にスペーサを介在させることに
よって,ばねプレートのたわみ量を略2倍となるように
したので,クラッチ用およびブレーキ用の各摩擦板の摩
耗量に追従して動くアーマチュアの調整距離も略2倍と
なり,それだけ電磁クラッチ・ブレーキ装置の使用寿命
も増大できるという優れた効果を有する。
なお,ばねプレートのたわみ量は挿入されるスペーサ
の厚みおよび数を増大させれば増大し,さらに,ばねプ
レートの数の増加でアーマチュアの調整量も増大できる
から,本考案による電磁クラッチ・ブレーキの使用寿命
は可成り大幅に調整でき,本考案の実益は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の一実施例を示すもので,この
内第1図は装置全体の構成を示す半部縦断正面図,第2
図(イ)は第1図の構成中のばねプレートの側面図,同
図(ロ)は同図(イ)のA−A′断面図,第3図は要部
であるハブ,アーマチュア,ばねプレート等の取り付け
構造を示す拡大正面図,第4図および第5図は夫々第3
図のA部およびB部を取り出して描いた拡大詳細図であ
る。 第6図および第7図は従来例を示すもので,その内第6
図は装置全体の構成を示す半部縦断正面図,第7図は要
部拡大正面図である。 4:ロータ 4a:クラッチ側の摩擦板 10:ブレーキ側の摩擦板 11:ガイドボルト 12:ハブ 13:ばね 18:アーマチュア 19:ばねプレート 20,22:ビス 21,23:スペーサ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁クラッチ側の磁極の励磁コイルが消磁
    しているときは、ガイドボルトにより支承されているア
    ーマチュアをばねのばね圧によってハブを介してブレー
    キ側に移動してブレーキ側の摩擦板に圧着させて制動力
    を与え、一方、上記電磁クラッチ側の磁極の励磁コイル
    が励磁されたときは、上記アーマチュアを上記ばねのば
    ね圧に抗して上記ハブを介してクラッチ側の摩擦板の方
    向へ移動してこのクラッチ側の摩擦板に圧着して入力軸
    からのトルク伝達を行うようにした電磁クラッチ・ブレ
    ーキ装置において、複数個の花弁を備えた略環状の形状
    に形成するようにしたばねプレートを上記ハブと上記ア
    ーマチュア間に挿入し、このばねプレートの装着はその
    円周方向の数箇所で上記ハブと上記ばねプレート間およ
    び上記ばねプレートと上記アーマチュア間に夫々スペー
    サを介してねじ止めすることにより行い、当該ばねプレ
    ートを軸方向と円周方向に夫々波形を形成するようにし
    たことを特徴とする電磁クラッチ・ブレーキ装置。
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JPS5891024U (ja) * 1981-12-16 1983-06-20 小倉クラツチ株式会社 電磁連結装置用リング状板ばね
JPS6479427A (en) * 1987-09-17 1989-03-24 Shinko Electric Co Ltd Electromagnetic clutch or brake device

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