JP2574055B2 - ポリブチレンテレフタレート系樹脂中空成形品及びその製造法 - Google Patents

ポリブチレンテレフタレート系樹脂中空成形品及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリブチレンテレフタレート系樹脂製の中空
成形品及びその製造法に関する。
〔従来の技術とその課題〕
ポリブチレンテレフタレート(以下PBTと略称)系樹
脂は、一般に無機充填剤等を配合した組成物としてその
優れた機械的強度、耐熱性、耐薬品性、電気特性等の物
性を有するため、近年自動車、電気・電子部品、化学機
器等の部品材料に幅広く使用されている。
しかしながらPBT系樹脂は中空成形品の成形に際して
一般の熱可塑性樹脂の中空成形品に常用されているブロ
ー成形法を適用しようとするとブロー成形に最も必要と
される溶融張力が弱く溶融中間体パリソンがドローダウ
ンしてしまうためその後のブロー成形を行うことが極め
て困難であり、専ら射出成形法に頼らざるを得ず中空成
形品の作成には極めて非効率的である。溶融張力を上げ
るには一般に高分子量で溶融粘度の高い樹脂を用いれば
良いことに鑑み、PBT系樹脂に対しても、溶融張力の上
昇をはかるため使用樹脂の高分子量化を試みたが単に高
分子量、高粘度のPBTを使用するのでは尚充分でなく、
無機フィラーの併用も特に有効ではなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等はかかるPBT系樹脂のブロー成形性の問題
を解決するため、更に種々検討を重ねた結果、PBT系樹
脂の溶融張力を著しく向上し、PBT系樹脂のブロー成形
を可能ならしめる方法を見出し、本発明に至った。
即ち本発明は、PBT系樹脂の中空成形品をブロー成形
法により成形するにあたり、PBT100重量部にビニルアル
コキシシラン、エポキシアルコキシシラン、アミノアル
コキシシラン、アリルアルコキシシラン及びメルカプト
アルコキシシラン等からなるアルコキシシラン化合物よ
り選ばれた少なくとも一種の有機シラン化合物0.01〜5
重量部を添加配合し、溶融混練したPBT系樹脂を用いて
ブロー成形することを特徴とする中空成形品の製造法及
びその中空成形品である。
更に本発明者等は、上記のアルコキシシラン化合物と
共に、α−オレフィンとα,β−不飽和グリシジルエス
テルとの共重合体より成るオレフィン系共重合体、或い
はこの共重合体に、更にビニル系(共)重合体が分岐又
は架橋構造的に化学結合したグラフト共重合体を少量併
用することによって、更に一段と溶融張力が改善され、
ブロー成形性が向上し有効であることをも見出した。
以下本発明の構成要件につき詳しく説明する。
本発明ににおける上記ポリブチレンテレフタレート系
樹脂とは、主たる繰り返し単位がブチレンテレフタレー
トであるポリエステルを意味し、具体的には1,4−ブタ
ンジオールとテレフタル酸又はその低級アルコールエス
テルとを主成分として縮合して得られるポリエステルで
あり、PBTホモポリマーのみならずポリブチレンテレフ
タレートを主体とするコポリマーであっても良い。ここ
でコポリマーとは、二塩基酸成分としてテレフタル酸又
はその低級アルコールエステルを主とし、グリコール成
分として1,4−ブタンジオールを主として用い、更にこ
れ以外のエステル形成性モノマーを40mol%以下で共存
させ重縮合して得られる共重合体である。ここで用いる
コモノマー成分としては、二塩基酸成分として、イソフ
タル酸、オルソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、コ
ハク酸、シュウ酸等及びこれらの低級アルコールエステ
ルが使用でき、又、グリコール成分として、1,4−ブタ
ンジオール以外の通常のアルキレングリコール例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、トリメチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン
ジメタノール等、或いは芳香族ジオール例えばビスフェ
ノールA、ビスフェノールAのエチレンオキサイド2モ
ル付加体等のジオールが使用できる。
又、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシナフトエ酸等の
オキシ酸又はそのエステル形成性誘導体もコモノマーと
して使用される。斯かるコモノマーとしてはハロゲンを
置換基として有するものも使用でき、成形品に難燃性を
付与するのに有効である。
更に又、モノマーとして3つ以上の反応性基を有する
多官能性化合物を用いて重縮合した分岐構造を有するコ
ポリエステルも好ましいPBT系樹脂である。ここで使用
できる多官能性化合物としては、トリメシン酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸及びこれらのアルコールエス
テル、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトールなどがある。
又、本発明に使用する基体樹脂としてのPBT系樹脂
は、その固有粘度が0.7〜2.0、中でも1.0〜1.6の範囲に
あるものが、溶融張力が大でブロー成形性に優れ且つ機
械的物性にもすぐれているため特に好ましい。固有粘度
が0.7よりも過小なものは本発明方法によっても十分な
溶融張力が得難く、ブロー成形性が十分でなく、又、機
械的強度も十分でない。一方、固有粘度が2.0を越える
ものは、樹脂組成物の流動性が悪く、押出機のモーター
の過負荷、ダイの圧力上昇等、押出成形性が悪化するた
め好ましくない。
本発明のPBT系樹脂のブロー成形法及びその中空成形
品の特徴は、PBT系樹脂に特定の有機シラン化合物、特
にアルコキシシランを添加配合し溶融混練したものをブ
ロー成形する点にある。かかる有機シラン化合物の添加
配合により、意外にもPBT系樹脂の溶融張力が驚異的に
改善され、如何なる粘度(分子量)のPBTを用いても至
難であったPBT系樹脂のブロー成形を安定して実施する
ことが可能となり、安定した品質の中空成形品を得るこ
とが出来るに至ったのである。
ここで用いられる有機シラン化合物は、ビニルアルコ
キシシラン、エポキシアルコキシシラン、アミノアルコ
キシシラン、アリルアルコキシシラン、メルカプトアル
コキシシラン等のアルコキシシランであり、1種又は2
種以上を使用することが出来る。
ビニルアルコキシシランとしては、例えばビニルトリ
エトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リス(β−メトキシエトキシ)シランなど、 エポキシアルコキシシランとしては、例えばγ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなど、 アミノアルコキシシランとしては、例えばγ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、
N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシランなど、 アリルアルコキシシランとしては、例えばγ−ジアリ
ルアミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アリルアミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−アリルチオプロピ
ルトリメトキシシランなど、 メルカプトアルコキシシランとしては、例えばγ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリエトキシシランなどのアルコキシシランが
挙げられる。
本発明においてPBT系樹脂に添加配合されるシラン化
合物の量はPBT系樹脂100重量部当たり0.01〜5重量部で
あり、好ましくは0.1〜3重量部である。0.01重量部よ
り過少の場合には本来の目的とする効果が得られず、
又、過大の場合は副反応を生じたり、異常な高粘化を伴
うため好ましくない。
次に本発明では必ずしも必須ではないが、上記構成成
分の他に、α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシ
ジルエステルからなるオレフィン系共重合体、又はかか
る共重合体に更にビニル系(共)重合体が分岐又は架橋
構造的に化学結合したグラフト共重合体を併用すること
が好ましい。
ここで、α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシ
ジルエステルからなるオレフィン系共重合体とは、エチ
レン、プロピレン、ブテン−1などのα−オレフィン
と、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、
エタクリル酸グリシジル、イタコン酸グリシジルなどの
α,β−不飽和酸のグリシジルエステルとの共重合体を
分子構造中に含むものであり、中でもエチレンとメタク
リル酸グリシジルとの共重合体が好ましく実用できる。
又、かかる共重合体に更にビニル系(共)重合体が分
岐又は架橋構造的に化学結合したグラフト共重合体は一
層好ましい併用物質である。ここでビニル系(共)重合
体セグメントとしては、ポリスチレン、ポリアクリロニ
トリル、ポリアクリル酸アルキルエステル、ポリメタク
リル酸アルキルエステル等よりなる重合体又は共重合体
である。中でも、特開昭63−312313号公報に記載のオレ
フィン系グラフト共重合体(多層構造を有するもの)
は、本発明のブロー成形法に於て併用することが特に好
ましいものである。
本発明におけるオレフィン系共重合体の配合量はPBT
系樹脂100重量部に対し30重量部以下、好ましくは0.5〜
20重量部である。配合量が過少であるとブロー成形性が
若干不安定となる傾向があり、30重量部を越えると、溶
融粘度が高く、押出成形が困難になり成形品の物性にも
問題が生じる。
本発明のブロー成形に用いるPBT系樹脂材料は目的に
応じて更に繊維状、粉粒状、板状の充填剤を添加配合す
ることができる。
繊維状充填剤としては、ガラス繊維、アスベスト繊
維、カーボン繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊
維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊維、硼
素繊維、チタン酸カリ繊維、さらにステンレス、アルミ
ニウム、チタン、銅、真鍮等の金属の繊維状物などの無
機質繊維状物質があげられる。特に代表的な繊維状充填
剤はガラス繊維である。
一方、粉粒状充填物としてはカーボンブラック、シリ
カ、石英粉末、ガラスビーズ、ガラス粉、硅酸カルシウ
ム、硅酸アルミニウム、カオリン、タルク、クレー、珪
藻土、ウォラストナイトのごとき硅酸塩、酸化鉄、酸化
チタン、酸化亜鉛、アルミナのごとき金属の酸化物、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウムのごとき金属の炭酸
塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムのごとき金属の硫酸
塩、その他炭化硅素、窒化硅素、窒化硼素、各種金属粉
末等が挙げられる。
又、板状充填剤としてはマイカ、ガラスフレーク、各
種の金属箔等が挙げられる。
これらの無機充填剤は一種又は二種以上併用すること
ができる。繊維状充填剤、特にガラス繊維と粒状および
/又は板状充填剤の併用は成形品の機械的強度と寸法精
度、電気的性質等を兼備する上で好ましい組み合わせで
ある。
これらの充填剤の使用にあたっては収束剤又は表面処
理剤を使用することが望ましい。この例を示せば、エポ
キシ化合物、イソシアネート系化合物、チタネート系化
合物、シラン系化合物等の官能性化合物である。
さらに本発明のブロー成形法に於ては、上記以外に、
他の熱可塑性樹脂を補助的に少量併用することも可能で
ある。
ここで用いられる他の熱可塑性樹脂としては、高温に
おいて安定な熱可塑性樹脂であればいずれのものでもよ
い。例えば前記以外のポリオレフィン系(共)重合体、
ポリエチレンテレフタレート等の芳香族ポリエステル、
ポリアミド系重合体、ポリカーボネート、ABS、ポリフ
ェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、ポ
リアルキルアクリレート、ポリアセタール、ポリサルホ
ン、フッ素樹脂などを挙げることができる。またこれら
の熱可塑性樹脂は2種以上混合して使用することもでき
る。
更に、本発明のPBT系樹脂には、一般に合成樹脂に添
加される公知の物質、すなわち酸化防止剤や紫外線吸収
剤等の安定剤、帯電防止剤、難燃剤、染料や顔料等の着
色剤、潤滑剤、離型剤、および結晶化促進剤、結晶核剤
等も要求性能に応じ適宜添加することができる。
本発明のブロー成形法はPBT系樹脂に少なくとも前述
のアルコキシシランを添加配合して溶融混練処理し、更
に望ましくは前記オレフィン系共重合体を添加配合し、
場合によってはその他の所望成分をも配合して溶融混練
し、次いでブロー成形に供される、かかる成分の溶融混
練は1軸又は2軸押出機を使用して一旦ペレット化した
後ブロー成形に供するもよく、又溶融混練後直ちにブロ
ー成形用のパリソンとし成形に供することも可能であ
る。
本発明のブロー成形は、一般的に熱可塑性樹脂のブロ
ー成形に用いられるブロー成形機を使用し通常の方法で
行えばよい。即ち上記のPBT系樹脂組成物を押出機等で
可塑化し、これを環状のダイにより押出あるいは射出し
て環状の溶融又は軟化した中間体パリソンを形成し、こ
れを金型にはさんで内部に気体を吹込み、ふくらませて
冷却固化し、中空体として成形される。本発明のPBT系
樹脂組成物の成形条件として、シリンダー及びダイ温度
は225〜280℃で行うのが好ましく、特に好ましくは230
〜250℃である。また、金型温度は40〜120℃が好ましい
が特に好ましくは60〜100℃である。内部に吹込む気体
については、空気、窒素その他何れにてもよいが経済性
を考え空気が通常用いられ、その吹込圧は4〜10kg/cm2
が好ましい。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に示すが本発明は
これにより限定されるものではない。
実施例1〜5,比較例1〜3 固有粘度1.50のPBT樹脂(ホモポリマー)に対して、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン及び場合によっ
てはオレフィン系共重合体(後述注−2参照)を表−1
に示す量で加え、2軸押出機を用いてシリンダー温度25
0℃にて溶融混練押出しペレット化した。次いでこのペ
レットを用いブロー成形機((株)プラコー製DA−75)
で、シリンダー温度240℃、ダイ(ダイス径60mm)温度2
30℃、金型温度60℃、吹込圧6kg/cm2で平均厚み4mmの四
角柱容器を成形した。この際に成形性(ドローダウン
性、吹込時膜破れ)、成形品の肉厚の均一性及び外観
(肌荒れ、表面の凹凸)を観察した。又比較のため有機
シラン化合物を添加しない場合も同様に評価した。結果
を表−1に示す。尚、評価に用いた測定法は以下の通り
である。
1)パリソンのドローダウン性 前記ブロー成形機を用い60mm径、ダイス間隔6mmのダ
イより、パリソンを200mmの長さまで押出して、10秒後
のパリソン長を測定し、210mm以内を「微」、210〜250m
mを「小」、250mm以上を「大」とした。またパリソンが
自重により切断落下したものを「DD」とした。
2)成形品均厚性 成形品をカットし四角柱の各面及びその上部、中央
部、下部の厚みをマイクロメータで測定し、厚さの変動
(%)を調べた。
3)ブロー時の破れ 成形時に目視により材料の破れが起こっているか否か
で判定した。
4)外観 目視により表面平滑性(凹凸)を観察し、優、良、
可、不可にランク付した。
実施例6〜15,比較例4〜6 固有粘度1.2のPBT樹脂(ホモポリマー)に対し、表−
2に示す種類と量の有機シラン(後述注−1参照)及び
オレフィン系グラフト共重合体(後述注−2参照)を添
加配合し、実施例1〜5と同様にペレット化し、ブロー
成形し、同様の方法で評価を行った。結果を表−2に示
す。
実施例16〜18,比較例7〜8 固有粘度1.2のPBT樹脂(ホモポリマー)に対し、表−
3に示す種類と量の有機シラン化合物、及び場合により
オレフィン系共重合体、及び無機フィラーとしてガラス
繊維(径10μm長さ3mm)を添加配合、押出したペレッ
トを同様にブロー成形し評価した。結果を表−3に示
す。
実施例19,比較例9 実施例8、比較例4におけるPBTホモポリマーの代わ
りに、テレフタル酸基に対して12mol%のイソフタル酸
基を導入したPBTコポリマー(固有粘度1.2)を使用し、
実施例8、比較例4と同様の試験を行った。結果は実施
例8、比較例4と殆ど同様であった。
実施例20,比較例10 実施例8,比較例4におけるPBTホモポリマーの代わり
に、テレフタル酸基に対し約0.2モル%のトリメリット
酸基の導入された分岐PBT(固有粘度1.5)を使用し、実
施例8、比較例4と同様の操作を行った。結果は実施例
8、比較例4と殆ど同様か、むしろ若干優れた結果を示
した。
〔発明の効果〕 前述の説明及び実施例にて明らかな如く本発明の方法
により、従来至難であったPBT系樹脂のブロー成形を安
定して行うことが可能となり、安定した品質、形状の中
空成形品の提供が可能となった。しかも本来このPBT系
樹脂材料の有する各種の優れた物性を備え、苛酷な条件
下で使用される用途に好適な中空成形品であり、自動
車、化学用機器等の工業用部品、用具等、耐熱、耐薬品
性が要求される容器類その他の中空成形品、ガスバリア
ー性、無臭性、保香性等の特徴を活かした各種食品、飲
料用の容器類等広い用途が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリブチレンテレフタレート系樹脂の中空
    成形品をブロー成形法により成形するにあたり、ポリブ
    チレンテレフタレート100重量部にアルコキシシラン化
    合物0.01〜5重量部を添加配合し、溶融混練したポリブ
    チレンテレフタレート系樹脂を用いてブロー成形するこ
    とを特徴とする中空成形品の製造法。
  2. 【請求項2】アルコキシシラン化合物がビニルアルコキ
    シシラン、エポキシアルコキシシラン、アミノアルコキ
    シシラン、アリルアルコキシシラン及びメルカプトアル
    コキシシランからなる有機シラン化合物より選ばれた少
    なくとも一種よりなる請求項1記載の中空成形品の製造
    法。
  3. 【請求項3】ポリブチレンテレフタレート系樹脂100重
    量部に対し、更にα−オレフィンとα,β−不飽和グリ
    シジルエステルとの共重合体より成るオレフィン系共重
    合体0.5〜30重量部を添加配合し、溶融混練した樹脂組
    成物をブロー成形する請求項1又は2記載の中空成形品
    の製造法。
  4. 【請求項4】ポリブチレンテレフタレート系樹脂100重
    量部に対し、更にα−オレフィンとα,β−不飽和グリ
    シジルエステルとの共重合体にビニル系(共)重合体が
    分岐又は架橋構造的に化学結合したグラフト共重合体0.
    5〜30重量部を添加配合し、溶融混練した樹脂組成物を
    ブロー成形する請求項1又は2記載の中空成形品の製造
    法。
  5. 【請求項5】更に無機充填剤をポリブチレンテレフタレ
    ート系樹脂100重量部あたり1〜400重量部配合した樹脂
    組成物をブロー成形する請求項1〜4の何れか1項記載
    の中空成形品の製造法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れか1項記載のブロー成
    形法によって得たポリブチレンテレフタレート系樹脂中
    空成形品。
JP2197004A 1990-07-25 1990-07-25 ポリブチレンテレフタレート系樹脂中空成形品及びその製造法 Expired - Lifetime JP2574055B2 (ja)

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