JP2574015Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP2574015Y2
JP2574015Y2 JP1992039907U JP3990792U JP2574015Y2 JP 2574015 Y2 JP2574015 Y2 JP 2574015Y2 JP 1992039907 U JP1992039907 U JP 1992039907U JP 3990792 U JP3990792 U JP 3990792U JP 2574015 Y2 JP2574015 Y2 JP 2574015Y2
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lip
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば各種装置の軸
封部等に用いられる密封装置に関し、特にスプライン軸
等の段付軸に装着する密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の密封装置としては、たと
えば図4に示すようなものがある。すなわち、この密封
装置は、段付軸の可動軸であるスプライン軸100の外
周面に密封接触するシールリップ101を有するもので
ある。
【0003】この従来の密封装置は、スプライン軸10
0のスプライン部102に挿入する際にシールリップ1
01の傷付を避ける為、治具でシールリップ101を図
4に示すように点線の部分まで強制的に広げ、シールリ
ップ101をスプライン部102に接触しないようにし
ていた。そのため、組込み作業性が大きいという問題が
あった。
【0004】また、治具を使用しない場合は作業性が悪
く、さらにシールリップ101の保護機構がない為、シ
ールリップ101に傷を付けることが度々あった。ま
た、それに伴い、ダスト侵入の発生があった。
【0005】そこで、上記種々の問題点を解消するもの
として、図5に示すような密封装置200がある(特公
昭62−11235号公報参照)。この密封装置200
はシールリップ201が内径側に巻き込み可能となって
おり、スプライン軸202のスプライン部203に挿入
する際にシールリップ201を内径側に巻き込み、挿入
後シールリップ201が反転することで、スプライン軸
202に装着される。従って、スプライン部203挿入
時はシールリップ201を内径側に巻き込んでいること
からスプライン軸202とのシール部204は径方向外
側の位置となるためスプライン部203との接触を防ぐ
ことができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の密封装置200の場合には、シールリップ201全
体を巻き込んでいることから、シールリップ201の変
形量が大きく、可動軸であるスプライン軸202に装着
時の形状が安定しない。その為、シール性が安定しない
という問題があった。
【0007】本考案は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、シ
ールリップの傷付防止を図ると共に、シール性の安定化
を図り得る密封装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案にあっては、可動軸の外周面に密封接触する
シールリップを有する密封装置において、前記シールリ
ップのリップ先端の前記可動軸との非接触部にシールリ
ップの内側に巻き込み可能な可撓性のリップ部材を設け
たことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成の密封装置にあっては、スプライン軸
のような段付の可動軸に装着する際に、シールリップの
リップ先端の可動軸との非接触部にシールリップの内側
に巻き込み可能な可撓性のリップ部材を設けたので、た
とえばスプライン軸への装着は、スプライン部挿入時に
おいて、シールリップは容易に外径側に広がることによ
り可撓性のリップ部材をシールリップの内側に巻き込
み、スプライン部挿入後軸を反対方向に引くことにより
可撓性のリップ部材が反転することから、シールリップ
のリップ先端が軸に接触し、シールされる。従って、シ
ールリップを傷付けることなく装着することができる。
【0010】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。本考案の一実施例に係る密封装置を示す図1にお
いて、1は密封装置本体を示しており、この密封装置1
の概略構成は、可動軸の外周面に密封接触する補強環2
と一体的に成形したシールリップ3と、シールリップ3
のリップ先端4の可動軸との非接触部に設けられるシー
ルリップの内径側に巻き込み可能な可撓性のリップ部材
としてのヒゲリップ5と、から構成されている。
【0011】補強環2は半径方向内向きフランジ部21
を備えた断面L字状の環状部材であり、その内向きフラ
ンジ部21の端部にゴム状弾性体のシールリップ3が一
体的に形成されており、補強環2の内周面にも補強環2
の形状に沿ってシールリップ3と連続してゴム状弾性体
部材6が設けられている。
【0012】シールリップ3は自由状態において、補強
環2の内向きフランジ部21の端部から半径方向内径側
に傾き軸方向補強環2から離れる方向に伸びている。ま
たシールリップ3は補強環2から離れる方向に伸びるに
従って若干薄肉になっており、容易に外径側に広がるよ
うになっている。そして、リップ先端4の可動軸の外面
との接触部は断面三角形状となっており、そのリップ先
端4の補強環2とは反対側で半径方向外側の面、すなわ
ち可動軸との非接触部7にシールリップ3より薄肉のヒ
ゲリップ5が連続的に設けられている。
【0013】ヒゲリップ5は、シールリップ3と同様に
可撓性のゴム状弾性体で、リップ先端4の可動軸との非
接触部7から自由状態において、軸方向補強環2から離
れる方向に水平に所定の長さ分伸びる水平部51と、さ
らに水平部51から半径方向内径側に傾いて伸びる傾き
部52とから成っている。そして、ヒゲリップ5はシー
ルリップ3の内側に巻き込めるようになっている。
【0014】そして、図2及び図3に示すように段部8
を有するハウジング9の段部8に補強環2の円筒部22
をゴム状弾性体部材6を介して嵌着固定し、密封装置1
が取付けられ、たとえば可動軸としての段付軸であるス
プライン軸10に装着する場合において、スプライン部
11挿入(図2中矢印方向)時、シールリップ3は容易
に外径側に広がることによりヒゲリップ5の水平部51
を半径方向内向きに傾け、傾き部51がシールリップ3
の内側に巻き込み(図2参照)、スプライン部11がハ
ウジング9内に挿入後スプライン軸10を図3中矢印方
向に引くことにより、ヒゲリップ5が反転することか
ら、ヒゲリップ5は自由状態に近い形にもどり、シール
リップ3のリップ先端4がスプライン軸10の外周面に
密封接触すると共に、ヒゲリップ5の先端がスプライン
軸10の外周面に接触し、シールされ外部からのダスト
侵入を防止している。
【0015】上記構成の密封装置にあっては、スプライ
ン軸10のスプライン部11挿入時、シール性に影響し
ないシールリップ3のリップ先端4の非接触部7に設け
られたヒゲリップ5(バリ)をシールリップ3の内側に
巻き込むことでスプライン部11とシールリップ3の直
接の接触を防ぐため、シールリップ3の傷付防止とな
り、それに伴って耐ダスト性が向上する。
【0016】また、シールリップ3はスプライン部11
挿入時外径側に広がる為、シールリップ3の変形量は従
来の密封装置200のようにシールリップ201全体を
巻き込む場合と比べて小さく、スプライン軸10装着時
の形状が安定し、装着性が良い。従ってシール性の安定
化が図れる。
【0017】さらに、スプライン軸10装着時における
治具が不要となる。
【0018】尚、上記実施例では、シールリップ3をゴ
ム状弾性体として説明したが、樹脂であっても良い。ま
た、可撓性のリップ部材としてのヒゲリップ5もゴム状
弾性体として説明したが、樹脂であっても良く、可撓性
の部材であれば良い。
【0019】また、可動軸としてスプライン軸10を用
いたものを例にとって説明したが、大径部、小径部とか
ら成る段付軸に利用するものについても同様に適用する
ことができる。
【0020】
【考案の効果】本考案は、以上の構成および作用を有す
るもので、シールリップのリップ先端の可動軸との非接
触部にシールリップの内側に巻き可能な可撓性のリップ
部を設けたので、たとえばスプライン軸のような可動軸
に装着する際に、スプライン部挿入時、シール性に影響
しない前記リップ部をシールリップの内側に巻き込むこ
とでスプライン部とシールリップの直接の接触を防ぐた
め、シールリップの傷付防止となり、それに伴って耐ダ
スト性が向上する。
【0021】また、シールリップは前記スプライン部挿
入時外径側に広がる為、シールリップの変形量は従来の
密封装置のようにシールリップ全体を巻き込む場合と比
べて小さく、可動軸装着時の形状が安定し、装着性が良
い。従ってシール性の安定化が図れる。
【0022】さらに、可動軸装着時における治具が不要
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る密封装置の縦断
面図である。
【図2】図2はスプライン軸のスプライン部挿入時の状
態を示す縦断面図である。
【図3】図3はスプライン軸装着後を示す縦断面図であ
る。
【図4】図4は従来の密封装置の縦断面図である。
【図5】図5は他の従来の密封装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 密封装置 2 補強環 21 内向きフランジ部 22 円筒部 3 シールリップ 4 リップ先端 5 ヒゲリップ(リップ部材) 51 水平部 52 傾き部 6 ゴム状弾性体部材 7 非接触部 8 段部 9 ハウジング 10 スプライン軸(可動軸) 11 スプライン部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動軸の外周面に密封接触するシールリ
    ップを有する密封装置において、 前記シールリップのリップ先端の前記可動軸との非接触
    部にシールリップの内側に巻き込み可能な可撓性のリッ
    プ部材を設けたことを特徴とする密封装置。
JP1992039907U 1992-05-18 1992-05-18 密封装置 Expired - Fee Related JP2574015Y2 (ja)

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JPH0592577U JPH0592577U (ja) 1993-12-17
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