JP2573574Y2 - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

電磁式燃料噴射弁

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JP2573574Y2
JP2573574Y2 JP1992033019U JP3301992U JP2573574Y2 JP 2573574 Y2 JP2573574 Y2 JP 2573574Y2 JP 1992033019 U JP1992033019 U JP 1992033019U JP 3301992 U JP3301992 U JP 3301992U JP 2573574 Y2 JP2573574 Y2 JP 2573574Y2
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敏広 田原
哲夫 入江
和正 中村
英治 山崎
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電磁式燃料噴射弁に関
し、特に、ソレノイドイルに流す電流をオフした時に磁
気コアに発生する渦電流を小さくすることにより、該渦
電流に起因して発生する磁束を低減し、ニ−ドルバルブ
の応答性を向上させた電磁式燃料噴射弁に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の電磁式燃料噴射弁の一例を
示す縦断面図であり、当該電磁式燃料噴射弁には、中心
軸と平行な矢印Z方向から燃料が流入する。同図におい
て、燃料流入口には、濾過網を有する異物除去用ストレ
ーナ31が挿着されている。
【0003】磁性材料によって筒状に形成されたケーシ
ング23の内部には、同じく磁性材料によって形成され
た燃料案内用の中空パイプ(以下、単にパイプと略す
る)23cとこれと一体の固定鉄心23bが嵌挿されて
いる。前記ケーシング23と固定鉄心23bとによって
形成された空間には、ボビン21に巻かれたソレノイド
コイル(以下、単にコイルと略する)22が、前記固定
鉄心23bを包囲するように収納されている。
【0004】前記固定鉄心23bおよびパイプ23c内
には、コイルスプリング26とパイプ状スプリングスト
ッパ27が挿入され、該スプリングストッパ27は、可
動鉄心24を押圧するコイルスプリング26の力が適正
となるような位置で、ケーシング23に対して固定とさ
れている。
【0005】ケーシング23の先端部には、その中央
に、ニードルバルブ(以下、単にバルブと略する)25
が挿入されているバルブシート28が配設され、ケーシ
ング23の開口端部でかしめられている。
【0006】バルブ25とバルブシート28との間に
は、燃料通路が設けられており、バルブ25は、バルブ
ストッパ27によってバルブ開度に対応した一定往復動
をするように規定されている。
【0007】上記のような構成の電磁式燃料噴射弁にお
いて、ストレーナ31で瀘過された燃料は、スプリング
ストッパ27の中心部を通過して、バルブシート28内
に供給される。この時、コイル22に電流が供給されて
付勢されと、可動鉄心24がスプリング26の反発力に
抗して固定鉄心23bの下端に吸引されるので、バルブ
25がバルブシート28から離れ、バルブシート28内
に供給された燃料が噴射口30から噴射される。なお、
図6はコイル22が付勢されていない状態を示しいてい
る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記した構造の電磁式
燃料噴射弁は、コイル22に電流を供給するようにして
いるため、電流オフ時に、磁気回路内であって磁束と垂
直な平面内に渦電流が発生する。
【0009】例えば、図7に示されているように、固定
鉄心23bおよびケーシングを兼ねる外側磁気コア23
aの外側周面に、渦電流32,33が発生する。なお、
図7は、図6のC−C矢視断面図である。
【0010】この渦電流32,33により磁束が発生
し、電流オフ後も吸引力がニードルバルブ25に接続さ
れた可動鉄心24に作用する。特に、高出力を要求され
る電磁式燃料噴射弁でホールド電流が高いもの程上記作
用が強くなる。
【0011】従来は、その対策としてケーシング23を
高電気抵抗率の磁性材を作成していたが、十分に渦電流
を低減することができず、前記可動鉄心24の動作の応
答が悪いという問題があった。
【0012】本考案の目的は、上記した問題点を解決
し、ケーシングを構成する固定鉄心または外側磁気コア
に発生する渦電流を十分に低減し、該固定鉄心に巻回さ
れたコイルに流れる電流がオフになった時のニードルバ
ルブの応答性を良くした電磁式燃料噴射弁を提供する事
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本考案では、ソレノイドコイルが巻回された磁
気コアを磁束と平行に磁路を等分割し各構成要素の片側
に0.1mm程度の凹部を設け、該各構成要素を固着し
た点に特徴がある。
【0014】
【作用】上記した構成によれば、前記磁気コアに切欠部
を設けたので磁束と平行の磁気回路が分割され、渦電流
の流れる経路が長くなる。このため、電気抵抗が増加し
渦電流が流れ難くなった。
【0015】その結果、電流オフ時に発生する渦電流を
低減することができ、電流オフ時における磁束の減少が
早まり、電磁式燃料噴射弁の応答性が向上する。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、本考案を詳細に説明
する。
【0017】図1は、本考案の一実施例である電磁式燃
料噴射弁の主要部分の縦断面図、図2は図1のA−A矢
視断面図、図3は図1の一部の構成を示す破断斜視図で
ある。また、図4は図3の一部の構成を示す斜視図、図
5は図2の一部の構成図である。 図1において、1は
ケーシング、2はスリーブであり、2aは該スリーブ2
の一部である磁気コアあり、2b,2cはそれぞれ内側
磁気コア,外側磁気コアである。また、3はボビン、4
はソレノイドコイル、5は異物除去ストレーナ、6は燃
料通路、7はスプリングコイル、8は可動鉄心である。
さらに、10はニードルバルブ、11はバルブシートで
あり、袋ナット15により着脱自在に構成されている。
また、図2の12は前記磁気コア2b,2cに形成され
た複数個の切欠部である。
【0018】また、図2は図1の磁気コア2aのボビン
3に巻回されたソレノイドコイル4が、挿入されている
部分の断面の構造を示しており、燃料通路6を形成する
スプリングストッパ14が中央にあり、その外側に内側
磁気コア2b、ボビン3、ソレノイドコイル4、外側磁
気コア2cが配設されている。そして、一番外側はケー
シング1によって被覆されている。前記内側磁気コア2
bおよび外側磁気コア2cには、複数個の切欠部12が
形成されている。
【0019】なお、図2および図3の符号は図1のもの
と同一または同等物を示している。
【0020】つぎに、本実施例の磁気コア2aの構成
を、図3および図4を参照して詳細に説明する。
【0021】図4は図3の磁気コア2aの一構成要素を
示し、該構成要素16は円筒状の磁気コアをその中心軸
を含む平面により複数個に等分割された形状を有してい
る。そして、その片面に例えば深さ0.1mmの切欠部
16aが形成されている。また、該切欠部16aの上方
には上突出部16bが形成され、切欠部16aの下方に
は下突出部16cが形成されている図3の磁気コア2a
は、前記構成要素16を複数個、円筒状になるように集
め、各構成要素16の上下突出部16a,16bと、こ
れらに対向する各構成要素の側面とを、例えば溶接する
ことにより形成されている。なお、矢視Eは、複数個の
接合部分の一部を示している。
【0022】本実施例の磁気コア2aは上記の構成を有
しているので、前記ソレノイドコイル4に電流を供給し
た時に生成される磁束は、前記構成要素16の複個数に
分割されることになる。この結果、前記磁束の消滅時
に、渦電流13は、図5に示されているように、分割さ
れた磁気コア2b、すなわち前記各構成要素16中でル
ープを描くように生成されることになる。
【0023】ところで、磁気コア2aを前記のように複
数個に分割すると、前記渦電流が流れる経路の総和は、
従来装置のものに比べて長くなる。
【0024】例えば、磁気コアの直径を10とすると、
磁壁の円周は31.4となるが、それを8分割すると、
およそ71.4となる。すなわち、磁気回路を分割する
と、渦電流の経路が2倍以上の長さになる。
【0025】以上のように、磁気コアの周長が長くなる
と、前記渦電流の電気抵抗が増加し、前記コイル4に供
給された電流がオフになった時に、前記内側および外側
磁気コア2b,2cに発生する渦電流は小さくなる。
【0026】この結果、該渦電流によって発生する磁束
が低減し、ニードルバルブ10の応答性が向上する。ま
た、渦電流の低減効果は切欠部の本数に比例して低減さ
れる。 なお、前記の実施例においては、磁気コア2a
を8分割したが、本考案はこれに限定されないことは勿
論である。
【0027】また、前記の実施例では、各構成要素16
を円筒状に組み全周をビーム溶接により固着し磁気回路
を構成したが、他の接合方法で固着した場合でも良い。
また、該各構成要素16の片面に切欠部を設けたが、両
面に切欠部を設けても同様の効果がある。
【0028】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
によれば、次のような効果が得られる。 (1)従来の
構成に簡単な改良を加えるだけで渦電流を低減すること
ができ、電流オフ時における磁束の減少が早まり、電磁
式燃料噴射弁の応答性が向上する。 (2)磁気コアの
各構成要素に切欠部を設け、これらを一体化した構成と
したので、各構成要素間の絶縁処理が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である電磁式燃料噴射弁の縦
断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】磁気コア2aの破断斜視図である。
【図4】図3の一構成要素の斜視図である。
【図5】図2の一部分の説明図である。
【図6】従来の電磁式燃料噴射弁の一例の縦断面図であ
る。
【図7】図6のC−C矢視断面図である。
【符号の説明】
1…ケーシング、2…スリーブ、2a…磁気コア、2b
…内側磁気コア、2c…外側磁気コア、3…ボビン、4
…ソレノイドコイル、5…異物除去ストレーナ、6…燃
料通路、7…スプリングコイル、8…可動鉄心、10…
ニードルバルブ、11…バルブシート、12…切欠部、
13…渦電流の経路、14…スプリングストッパ、15
…袋ナット、16…構成要素、23a…本体部、23b
…固定鉄心、32,33…渦電流の経路
フロントページの続き (72)考案者 山崎 英治 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式 会社 本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−203981(JP,A) 特開 平2−98905(JP,A) 特公 昭54−39907(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 51/06 H01F 7/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドコイルがその中心軸とほぼ同
    軸に巻回された磁気コアと、前記中心軸上を移動可能な
    ニードルバルブと、前記ニードルバルブに結合された可
    動鉄心とを備え、前記ソレノイドコイルに電流を供給す
    ることにより、前記可動鉄心を前記磁気コアに吸引し、
    燃料を噴射するようにした電磁式燃料噴射弁において、
    前記磁気コアは、前記中心軸と垂直な面で切った断面
    が扇状である柱状体の両側面の少くとも一方の上部およ
    び下部に、該側面と平行な面を有する突出部を設けた複
    数個の構成要素を、該側面が互いに向い合うように接合
    して円筒状に形成されたものからなり、前記突出部によ
    り形成された、その中心軸方向に延びる切欠部によって
    分割されたものであることを特微とする電磁式燃料噴射
    弁。
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DE19900406A1 (de) * 1999-01-08 2000-07-13 Bosch Gmbh Robert Brennstoffeinspritzventil
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