JPH03136306A - ソレノイド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈発明の分野〉 この発明はソレノイド装置に関するものである。

〈従来技術とその課題〉 一般に、この種装置では、第７図に示すようにヨーク１
０１．１０２と□、コイルスブール１０３に巻装された
コイル１０４等からなる電磁石１α５におけるコイル軸
上に、磁性体からなる・プランジャ・１０６を軸動可能
に配置して構成される。上記コイル１０４に通電した際
のプランジャ１０６のストロークと吸引力との関係は、
第４図の特性Ｃで示される。すなわち、この構成のもの
は、プランジャ１０６のストローク長にともなって吸引
力が大幅に低下する。

このようなストローク・吸引力特性を改善するため、第
８図に示すようにプランジャ１０６の前方側に位置して
円筒形の磁性補助板１０７を設けたものがある。これは
、ブ・ランジャ１０６のストロークが大となってその先
端が上記磁性補助板１０７の端部に位置した際に両者ｉ
０ｓ、ｌ’ｏｔの磁束の通過量が大となって、吸引力が
強められる。すなわち、プランジャ１０６のストローク
と吸引力との関係は第４図の特性すで示すようになる。

しかし、この円筒形の磁性補助板１０７を用いたものは
、プランジャ１０６の一定のストローク位置から吸引力
が急に増大するのみで、ストローク全長にわたって均一
的な高い吸引力を得ることができない。

一方、特公昭４５−１９２６６号公報に示すように、複
数の筒形の磁性補助板をコイル軸１−に所定間隔毎に配
設することにより、プランジャのストローク仝艮におい
て、高い吸引力を得ようとしたものが知られている。し
かし、これは複数の磁性補助板を間欠的に配設しなけれ
ばならず、構造が複雑化し組立が面倒である。

〈発明の目的〉 この発明は上記従来のものの問題点を解消するためにな
されたもので、筒中な構成で、ストローク・吸引力特性
の向１−が図れ、製作の容易なソレノイド装置を提供す
ることを目的としている。

〈発明の構成と効果〉 この発明に係るソレノイド装（６は、電磁石と、この電
磁石におけるコイル軸上に軸動可能に設定されたプラン
ジャとを備え、−に記プランジャの前り側に位置してＬ
記コイル軸」二に該プランジャ側へ向って先細り状のテ
ーバ部をもった筒形の磁性補助板を配設したものである
。

この発明によれば、磁性補助板がプランジャ側に向って
先細り状のテーバ部を有するので、プランジャの曲端が
磁性補助板と最も近接するストローク位置からの高い吸
引力がデーパ部の幅広端と対向する位置まで確保され、
換ン↑すればほぼ全ストロークにわたって変動の少ない
吸引特性が得られるうえ、複数の磁性Ｎ１１助板を用い
るものに比して構成の簡素化も図れ、作り易い。

〈実施例の説明〉 以−ト、この発明の一実施例を図面にしたがって説明す
る。

第１図はこの発明に係るソレノイド装置の一例を示す断
面図である。

同図において、■はコ字形に形成された第１のヨーク、
２は第１のヨーク］の両端部にかしめ等で固定されたＩ
形の第２のヨークである。これら両ヨーク１．２には、
両端つば部３ａ、３ｂ間を軸部３ｃで連成してなる電気
絶縁性合成樹脂製のコイルスブール３が固定されており
、し−記軸部３ｃには、コイル４が巻装されている。５
．６は上記コイルスブール３のつば部３ｂに設けられた
１対のコイル端子である。これらヨーク１．２、コイル
スブール３およびコイル４″ｑで電磁石８が構成されて
いる。

９は強磁性体からなるプランジャであり、上記第２のヨ
ーク２の中央孔ＩＯを貫通してコイル軸上で軸動可能に
設定されており、コイル４への通電により６４７方へ軸
動されるようになっている。

１１はＦ記プランジャ９の先端の孔１２に圧入・固定さ
れた作動杆であり、上記第１のヨークｌの中央孔１３を
貫通している。１４は上記ヨークｌの中央孔１３の内側
に配設された軸受体であり、合成樹脂からなり、動作後
の上記プランジャ９がヨーク】の残留磁束で離れにくく
なるのを防止するじゃ繊体を兼務している。１５は上記
コイルスブール３の軸部３ｃ内に配設された円筒形のプ
ランジャガイドであり、Ｃｕ合金等の非磁性材からなる
。

上記プランジャ９の前方側には、コイル軸−Ｆに位置し
て磁性補助板１６が上記プランジャガイド１５に外嵌し
て配置されている。この磁性補助板１６は第２図に示す
ように上記プランジャ９の先端側に向って先細り状のテ
ーバ部１６ａ、１６ａを有する。

なお、プランジャ９に対する復帰力は、外部からのばね
力もしくはプランジャ９のつば部９ａと第２のヨーク２
との間に介設した復帰コイルばね１７で行なわせる。

つぎに、上記構成の動作について説明する。

コイル４に通電して電磁石８を励磁させると、第１のヨ
ーク１、第２のヨーク２、プランジャ９および作動杆１
１による閉磁路が形成され、プランジャ９の吸引力が生
起する。このため、プランジャ９は復帰ばわ１７のばね
力に抗して＋ｉｉｉ方へ軸動する。」、記コイル４への
通電を解除すると１．１−組成引力が消失し、プランジ
ャ９は復帰ばね１７のばね力で元状位置に復帰する。

ここで、上記プランジャ９の前方に位置して磁性補助板
１６を配設したので、上記プランジャ９のストローク量
に対応して吸引力が下降しようとしても、Ｆ記磁性補助
扱１６を通る磁束により、これが抑制される。しかもＬ
記磁性補助板１６には、プランジャ９側へ向って先細り
状のテーバ部＋６ａを形成しであるので、上記プランジ
ャ９の先端が第３図のようにテーバ部１６ａの幅狭端１
６ｂに近接した位置から幅広端＋６ｃに近接する位置ま
でのストローク範囲りにおいては、磁束通過慴が増加傾
向となり、高い吸引力が維持されることになる。

第４図および第５図の各曲線ａは上記構成のソレノイド
装置におけるプランジャのストロークと吸引力との関係
を示す特性の一例を、従来のものと比較して示すもので
あり、第４図は常温での特性を、また第５図は昇４（１
００℃）での特性を示す。

すなわち、この発明のものにおいては、磁性補助板を用
いないもの゛（曲線Ｃ）に比して大きな吸引力が得られ
るうえ、Ｑｉに筒形の磁性補助板を用いたもの（曲線ｂ
）に比して、プランジャ９のストローク全長にわたって
吸引力の大きな変化を少なくさせることができる。しか
も、複数の磁性補助板を配設するもののような組付の煩
しさもない。

ところで、この種装置では、本来、環境温度やコイル４
の発熱でコイル温度とコイル抵抗値が上がり、吸引力が
低下する傾向にある。これは、ストロークを一定にした
場合の第６図の励磁電流・吸引力特性からも判る。同図
において曲ＶＡａはこの発明のものの特性を示し１曲線
βは磁性補助板を設けていないものの特性を示している
。

この特性から明らかなように、磁性補助板を設けてない
場合、常温時の吸引力に対してシＩ’　ｆｊｒ時の吸引
力の低下率Ｓ／Ｎが比較的大きいのに対し、この発明の
ものでは、その低下率が少ない。したがって、この発明
のものでは、４４４時でも、大きな励磁電流を流さなく
ても常温時に近い吸引力を生起させることが可能となる
。

なお、上記実施例では、磁性補助板１６のテーバ部１６
ａが直線状のものを例に説明したが、十記デーパ部＋６
ａは階段状のものであってもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るソレノイド装置の一例を示す断
面図、第２図は同ソレノイド装置における磁性補助板を
示す斜視図、第３図は同磁性補助板とプランジャの位置
関係を示す図、第４図は同ソレノイド装置の常温時のス
トロークと吸引力との関係を従来のものと比較して示す
特性図、第５図は同ソレノイド装置の昇温時のストロー
クと吸引力との関係を従来のものと・比較して示す特性
図、第６図は同ソレノイド装置の励磁電流と吸引力との
関係を従来のものと比較して示す図、第７図および第８
図は従来のソレノイド装置６の異なる例を示す断面図で
ある。 ８・・・電磁石、９・・・プランジャ、１６・・・磁性
補助第１図 １６ａ：テーバ部 仮、１６ａ・・・テーバ部。 第２図 第３図 第４図 ストローク（ｍｍ） 第５図 ストローク（ｍｍ） 第７図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）電磁石と、この電磁石のコイル軸上に軸動可能に
   設定されたプランジヤとを備え、上記プランジヤの前方
   側に位置して上記コイル軸上に該プランジヤ側へ向つて
   先細り状のテーパ部をもつた筒形の磁性補助板を配設し
   たことを特徴とするソレノイド装置。