JP2573549B2 - 靴下におけるトウポケット開口部の縫合方法及び装置 - Google Patents

靴下におけるトウポケット開口部の縫合方法及び装置

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JP2573549B2 JP25372493A JP25372493A JP2573549B2 JP 2573549 B2 JP2573549 B2 JP 2573549B2 JP 25372493 A JP25372493 A JP 25372493A JP 25372493 A JP25372493 A JP 25372493A JP 2573549 B2 JP2573549 B2 JP 2573549B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、靴下のトウポケットの
開口部を縫合する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示す如く靴下51のトウポケット
52の編成において生ずる開口部53は、適宜手段で閉
塞されなければならない。その一例をあげると上記トウ
ポケット開口部53は、底側に続く編地端縁51aと胛
側に続く編地端縁51bとに続いてナイロン等の細糸に
より環状に編成された切断コース55、及びそれより太
い糸で環状に編成された捨編コース54が編成されてい
るが、その閉塞はトウポケット開口部53を靴下の幅方
向に2つ折りし、捨編コース54を切断コース55で切
除し、靴下本体の編み終りコース56の両側縁の編地を
構成するループを1目づつ拾い、針で前記ループに糸を
通すことにより開口部を綴じるリンキングにより行なわ
れているが、綴じられた部分は、凹凸も少なく綺麗に仕
上がっているが、ループを1目づつ拾うため作業能率が
悪くこの手段は高級品にしか採用出来ない。
【0003】そこでオーバーロックミシンを用いる手段
が採用されている。この手段は、靴下本体51の編み終
りコース56とそれに続いて環状に編まれた切断コース
55捨編コース54を編成し、それを靴下の幅方向に2
つ折りに重ね図6に示す如く(図6は縫合する重ね合わ
せた編地の一面のみを示し、切断コース55を細線で示
している)カットラインCLの位置で重ね合わせた編地
の切断コース55を切断し捨編コース54を切除し、靴
下本体の最終コース56を含む縫合せ理想ラインILで
編地端縁をオーバーロックミシンで縫合するのが理想で
ある。しかし、靴下編地51はトウポケット52の編成
時の増目,減し目の重なったふくらみのため胛側に続く
編地51bと底側に続く編地51aとを重ね2つ折りし
た際、その両端が下がった状態となるためカットライン
CLで編地を切断し、その下がり分を見込んだ線SLに
おいて縫製している。しかしこのカットを採用すると、
靴下本体の最終コース56が編地の中央部に図6に実線
で示す台形状の余分な余剰生地57として残り、縫合後
その部分が地厚となり靴下使用中に肌に当たりごろつき
感を生ずることがあった。また、見た目も良いものでな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みて、靴下のトウポケット開口部を縫合して閉じる際
に、開口部両端縫合ラインを移動し、開口部中央に台形
状の余剰生地の出来るのを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】トウポケット開口部の底
側に続く編地端縁と胛側に続く編地端縁とを重ね合わ
せ、縫着するに際して、縫着部位の両端縁を縫着部位中
央の縫着線よりも前記底側及び胛側に深く位置させ、中
央部を凸出させた縫合線とした。また、被縫合靴下搬送
軌跡上のトウポケット開口縫合位置に位置させて設けた
縫合手段を有するヘッドを、ヘッド昇降部材により上下
昇降動可能に支持し、上記トウポケット開口縫合位置に
近接して靴下検知センサーを設置し、該センサーの靴下
検知信号によりヘッド昇降部材を作動させる。
【0006】
【作用】編成が終了し、捨糸がトウポケット開口部の周
囲に環状に数コース編み込まれた靴下は、オーバーロッ
クミシンでトウポケット開口部が縫合される。
【0007】環状に開口しているトウポケット開口部を
靴下幅方向に偏平に押し潰し2枚重ねとした編地の、前
記捨糸コースと靴下爪先部の最終コースとの境界付近で
前記重ね合わされた編地を縫合する。このとき、靴下は
前記トウポケット開口部を上位に、穿口部を下位にして
オーバーロックミシンに導入されるが、縫合する編地の
両端部においては、編地両端部においては針の位置を下
げ、編地のその他の部分を縫合する場合は針の位置を上
げ縫合を行なう。
【0008】これにより靴下本体の編み終りコースに近
い凸形の編地端縁に添って縫製が出来、靴下先端に余剰
生地が生ずるのを防止している。
【0009】
【実施例】本発明方法及び装置の実施の一例を図面と共
に次に説明する。
【0010】本発明装置に用いるオーバーロックミシン
1は、機台2にヘッド3がヘッド昇降部材4により上下
動可能に支持されている。図示の例ではヘッド昇降部材
4は流体シリンダが用いられているが、その他モータ等
によりラック,ピニオンを介して昇降動を伝える手段、
或いはモータ軸に直接ヘッドを支えモータの回転により
昇降動幅を適宜変更するようにしても差し支えない。ヘ
ッド3には編地縫着用の縦針5がその支持部材6と共に
往復回動軸7に支持されて設けられ、針駆動部材8から
コネクティングロッド9,揺動腕10を介して往復回動
軸7は往復動し縦針5を往復動している。11はルーパ
ーである。ヘッド3から岐出した腕12の先端には横針
13揺動用の部材14が支持されている。
【0011】横針13は軸15に往復回動可能に支持さ
れ該軸15と一体の揺動腕16はコネクティングロッド
17を介して針駆動部材8と接続されている。上記縦針
5,ルーパー11の駆動機構は、従来公知の手段をその
まま採用している。
【0012】縦針5,ルーパー11,横針13の下位を
通過する軌跡を有する編地搬送手段20を設ける。編地
搬送手段20は、図4にその断面を示す如く、靴下51
のトウポケット開口53の周縁に環状に若干コース太糸
で編成された捨編コース54と本体最終コース56との
間に数コースウーリーナイロン等の細糸で編成された切
断コース55をその両側から案内するガイド部材21
と、その上部で切断コース55をニップする、鋸歯状端
縁を有し無端状に連続した爪を対向させているニップ部
材22とよりなる。オーバーロックミシン1への靴下5
1の供給手段である編地搬送手段20は、レイアウトを
直線状にも円弧状にも構成出来る。
【0013】上記編地搬送手段20に添って縦針5,ル
ーパー11,横針13による縫合位置23の前後に靴下
検出センサー24,25を設ける。両センサー24,2
5はそれに対位する編地搬送手段20に靴下51が搬送
されて来ているかどうかを検知する。上記検知信号に基
づいてヘッド昇降部材4を操作し、ヘッド3を上下動す
る。ヘッド3の上下動によって縦針5,ルーパー11,
横針13の位置が上下に変化し、縫合線の位置が上下す
る。
【0014】次に靴下51のトウポケット開口53を閉
じる過程について説明する。
【0015】靴下51は本体の編み上がりの最終コース
56に続いてナイロン等の細糸により切断コース55
が、次にそれに続いて捨編コース54が環状に編成され
ているので、環状の切断コース55を靴下の幅方向に2
つ折りに重ね、かつ、直線状にした状態で編地搬送手段
20のニップ部材22,22の間隙間に挟み込む。ニッ
プ部材22の端縁は鋸歯状をなしており重ね合わされた
切断コース55をその両側から挾持し、図示しない駆動
機構によりチェン状に連結されたニップ部材22をガイ
ド部材21に添って移行し、靴下51を吊り下げた状態
で縫合位置23に送り込む。靴下51は、上記縫合位置
23に到達するまでに図示しないカッターにより図6に
点線で示すカットラインCLの位置で切断され捨編コー
ス54は除かれている。
【0016】靴下51が編地搬送手段20により縫合位
置23に送られて来る。このときヘッド昇降部材4はヘ
ッド3を上昇させておらず、ヘッド3は下降した位置に
ある。縫合位置23の手前においてセンサー24は編地
を検出するが、センサー24の信号のみに基づいてはヘ
ッド昇降部材4は作動せずそのまま下降位置にあるので
ヘッド3も下降しており、靴下は線DLに沿ってオーバ
ーロック縫されていく。そして、靴下51の端部がセン
サー25に達するとセンサー25の信号と前述のセンサ
ー24の信号とによりヘッド昇降部材4は作動しヘッド
3を上昇する。センサー24とセンサー25との間隔は
重ね合わされた靴下の切断コース55の中央の凸出した
部分のコース方向長さを靴下幅方向長さから引き2分の
1した長さLに相当する長さより若干長い長さを有して
いる。従って、両センサー24,25が靴下の存在を感
知したときは靴下は進行方向先端の端縁からLだけ縫合
され編地が下がった部分の縫合は終了している。このと
きにヘッド3が上昇し縫い合わせをしたい理想のライン
ILに縦針5及びルーパー11が位置することになり、
編地搬送手段20により靴下は搬送されラインILに添
って縫合が行なわれる。そして靴下の進行後端側の端縁
がセンサー24を通過したときにセンサー24はオフと
なりヘッド昇降部材4は下降する。そのための縫合線も
線ILから線DLに下降し図6に一点鎖線で示す線とな
り、縫合部中央位置にあっても靴下本体の最終コースに
添ってトウポケット53をオーバーロック縫いすること
になる。上記のヘッド3の上下動による縫合線の上下動
により編地両端縁が下がっているにもかかわらず、靴下
トウポケット開口の中央部に靴下本体編地最終コースに
余剰生地57を凸出して作られない。
【0017】
【発明の効果】本発明にあっては、靴下トウポケット開
口を閉じる際に、2つ折りに重ね合わせた編地を編地搬
送手段により縫合位置に送ったとき編地中央の余剰生地
を作らずトウポケット開口を縫合することが出来るた
め、着用時爪先部の縫合個所に生ずるごろつき感をなく
すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の概略側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】編地搬送手段によりニップされている靴下を示
す断面図である。
【図5】Aは靴下の足底方向から見た未縫合状態の爪先
部分の底面図,Bは同側面図である。
【図6】靴下の爪先部分の組織図である。
【符号の説明】
1 オーバーロックミシン 3 ヘッド 4 ヘッド昇降部材 5 縦針 11 ルーパー 13 横針 20 編地搬送手段 21 ガイド部材 22 ニップ部材 24,25 センサー 51 靴下 52 トウポケット 53 トウポケット開口 54 捨編コース 55 切断コース 56 靴下本体最終コース 57 余剰編地

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トウポケット開口部の底側に続く編地端
    縁と胛側に続く編地端縁とを重ね合わせ、縫着するに際
    して、縫着部位の両端縁を縫着部位中央の縫着線よりも
    前記底側及び胛側に深く位置させ、中央部を凸出させた
    縫合線としたことを特徴とする靴下におけるトウポケッ
    ト開口部の縫合方法。
  2. 【請求項2】 被縫合靴下搬送軌跡上のトウポケット開
    口縫合位置に位置させて設けた縫合手段を有するヘッド
    を、ヘッド昇降部材により上下昇降動可能に支持し、上
    記トウポケット開口縫合位置に近接して靴下検知センサ
    ーを設置し、該センサーの靴下検知信号によりヘッド昇
    降部材を作動させることを特徴とする靴下におけるトウ
    ポケット開口部の縫合装置。
JP25372493A 1993-09-16 1993-09-16 靴下におけるトウポケット開口部の縫合方法及び装置 Expired - Lifetime JP2573549B2 (ja)

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