JP2573346Y2 - 電気掃除機用集塵フィルター - Google Patents

電気掃除機用集塵フィルター

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JP2573346Y2
JP2573346Y2 JP1992057295U JP5729592U JP2573346Y2 JP 2573346 Y2 JP2573346 Y2 JP 2573346Y2 JP 1992057295 U JP1992057295 U JP 1992057295U JP 5729592 U JP5729592 U JP 5729592U JP 2573346 Y2 JP2573346 Y2 JP 2573346Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電気掃除機の本体内
に装着されて吸い込まれた塵埃等を集塵する電気掃除機
用集塵フィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集塵袋と、集塵袋の袋口に取り付
けられて吸気口を形成する口板とを有し、口板を介して
電気掃除機の本体内に装着される電気掃除機用集塵フィ
ルターが知られている。
【0003】図7に示す電気掃除機用集塵フィルター
(集塵フィルター)1は、集塵袋2と、その袋口3に接
着されて吸気口4を形成した口板5と、この口板5の一
側に折返部6を介して一体に形成された閉塞板7とから
なり、且つ折返部6の長さは吸気口4の口径よりやや大
とすると共に、閉塞板7には突片状の把手部8を設けて
いる(実開昭58−181360号公報参照)。
【0004】この集塵フィルター1は、電気掃除機の使
用時、電気掃除機の本体(図示せず)内に吸い込まれた
塵埃等を吸気口4から集塵袋2内に集めて溜め込むもの
であり((a)参照)、集塵袋2が塵埃等で満たされた
ゴミ捨て時には、把手部8を手で持ち折返部6で折り返
した閉塞板7により吸気口4を塞ぎ((b)参照)、集
塵袋2内の塵埃等が吸気口4からこぼれ落ちないように
していた。
【0005】この際、閉塞板7は、閉塞板7を切り欠い
て形成された係止部9を口板5に係止させることによ
り、吸気口4閉塞状態を維持している((c)参照)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、集塵袋
2内の塵埃等がこぼれ落ちないように閉塞板4により吸
気口3aに蓋をするためには、先ず、把手部8を手で持
って閉塞板7を折り返す操作、続いて、係止部9を口板
5に係止させる操作の複数の操作を必要とするため、手
間がかかり不便であるという問題点があった。
【0007】この考案は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、集塵袋の吸気口
を塞ぐ場合に複数の操作を必要とせず、手間がかからず
便利な電気掃除機用集塵フィルターを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、集塵袋と該集塵袋に取り付けられて吸気口を形成す
る口板とを有し、該口板を介して電気掃除機の本体内に
装着される電気掃除機用集塵フィルターにおいて、前記
口板に対して吸気口開閉部材を上下に摺動自在に装着
し、 前記吸気口開閉部材は、閉塞部と、この閉塞部の上
に形成された開口部と、前記口板の上端より上方へ突出
する取手部とを備え、 前記吸気口開閉部材が下方に位置
されているとき、前記吸気口と前記開口部とが一致して
吸気口が開口され、 前記取手部を引き上げることによ
り、吸気口開閉部材が上方に摺動移動して上方に位置し
たとき、前記閉塞部が前記吸気口を閉塞することを特徴
とする。
【0009】
【作用】本願考案は、上記構成により、取手部を引き上
げると吸気口開閉部材が上方に摺動移動して、吸気口開
閉部材の閉塞部が口板の吸気口を閉塞するので、塵埃が
こぼれないように集塵袋の吸気口を塞ぐ場合、吸気口開
閉部材の取手部を引き上げるだけの操作でよいことにな
る。
【0010】
【実施例】以下、この考案に係る電気掃除機用集塵フィ
ルターの実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0011】図1〜図4に示す電気掃除機用集塵フィル
ター(集塵フィルター)10は、集塵袋11、吸気口を
形成する口板12及び開閉板13を有しており(図3参
照)、電気掃除機の本体14内に装着されている。これ
ら口板12及び開閉板13は、例えば段ボールにより形
成されている。
【0012】電気掃除機の本体14内には、電動送風機
Mが設置されており、電動送風機Mに隣接する本体14
前部には、集塵室14aが形成されている(図1,2参
照)。集塵室14aは、上部を開閉自在な蓋体15によ
り塞がれており、集塵室14a前端部には、本体14に
回動自在に軸支された口板取付体16が取り付けられて
いる。
【0013】この口板取付体16は、蓋体15の開時起
立状態となり(図2参照)、蓋体15の閉時倒伏状態と
なる(図1参照)。
【0014】そして、口板取付体16には、スライド操
作により口板12を着脱自在に装着することができ、口
板12を装着して蓋体15を閉じることにより、集塵袋
11は、集塵室14aに格納されると共に蓋体15のホ
ース差込口15aに連通して吸込風路中に吸気口を位置
させることとなる。
【0015】集塵袋11は、袋口を有する立方体状の袋
体から形成されており、電気掃除機の使用時、本体14
内に吸い込まれた塵埃等を袋口から袋内に集めて溜め込
むことができる。
【0016】口板12は、袋口に取り付けられて集塵袋
11の吸気口を形成しており、口板内体18と口板外体
19とを有している(図4参照)。
【0017】口板内体18は、矩形板18aの三辺のみ
が側壁18bにより囲まれた箱体状に形成されると共
に、矩形板18aの略中央に形成された円形開口20、
及び円形開口20の上方に突設されたストッパー21
(保持手段)を有している。
【0018】側壁18bは、開閉板13の厚みより僅か
に長い高さを有している。また、ストッパー21は、円
形開口20の内径と略同一の長さを有する長板により形
成されており、矩形板18aからの突出量は、開閉板1
3の厚みより若干短い。更に、ストッパー21は、開閉
板13が上方移動した際、後述する閉塞部26が円形開
口20(後述する円形開口22と共に形成する吸気口)
を塞ぐ位置に開閉板13を保持することができる位置に
形成されている。
【0019】口板外体19は、矩形板19aの三辺のみ
が側壁19bにより囲まれた箱体状に形成されると共
に、矩形板19aの略中央に形成された円形開口22を
有しており、側壁19bの内側に口板内体18を内包す
る大きさに形成されている。
【0020】これら口板内体18と口板外体19は、互
いに側壁18b,19b同士を対向させると共に側壁1
8b,19bを有しない辺を上方へと向け、且つ各側壁
19bを各側壁18bの外側に当接させた状態で組み合
わされ、一体的に固着されている。
【0021】従って、口板12には、口板内体18と口
板外体19により上部開口を有する凹所23が形成され
ることとなり、凹所23には、ストッパー21を後述す
る開口部27に位置させて開閉板(吸気口開閉部材)
3が挿入されている。挿入された開閉板13は、口板1
2に沿って上下に自在に摺動させることができる。
【0022】同時に、口板内体18の矩形板18aは、
円形開口20を袋口に位置させて集塵袋11に固着され
ている。このとき、両円形開口20,22は連通状態に
あり、集塵袋11の吸気口として機能する。
【0023】開閉板13は、開閉操作部24と、開閉操
作部24上端の取手部25とを有している(図4参
照)。
【0024】開閉操作部24は、下部に平板状の閉塞部
26と上部に開口部27とを有する略U字状の板体によ
り形成されており、開口部27は、閉塞部26両側から
上方に突出する脚状部28間に位置している。
【0025】取手部25は、両脚部28,28の上端に
掛け渡された、閉塞部26より肉厚の柱状体により形成
されている。取手部25の両端は、両脚部28,28の
外側に突出させている。この取手部25により、開口部
27は矩形状を有することとなる。
【0026】そして、開閉板13の下方位置時、両円形
開口20,22は開口部27を介して連通することとな
り、このとき、取手部25は口板12の上端に当接して
おり、口板12の上方へ突出した状態となる。一方、開
閉板13の上方位置時、両円形開口20,22は閉塞部
26により遮断されて塞がれることとなる。
【0027】従って、開閉板13は、集塵袋11の吸気
口である両円形開口20,22を開閉する吸気口開閉手
段として機能する。
【0028】次に、上記構成を有する電気掃除機用集塵
フィルターの作用を説明する。
【0029】先ず、掃除するに際し、蓋体15を開けて
口板取付体16を起立状態とし(図2参照)、スライド
操作により口板12を口板取付体16に取り付ける。
【0030】このとき、取手部25を押し下げて開閉板
13を下方移動させ、取手部25を口板12の上端に当
接させた状態にする。押し下げられた開閉板13によ
り、口板12の両円形開口20,22は開口部27を介
して連通することとなる。
【0031】その後、蓋体15を閉じて集塵袋11を集
塵室14aに格納し(図1参照)、電気掃除機を作動さ
せて掃除を始める。電気掃除機の作動により、蓋体15
のホース差込口15aから吸い込まれた塵埃等は、吸気
口を介して集塵袋11内に集められて溜め込まれる。
【0032】続いて、掃除終了後塵埃等を捨てる際は、
蓋体15を開けて口板取付体16を起立状態とした(図
2参照)後、口板12の上方へ突出した状態の取手部2
5を手で持って引き上げ、開閉板13を上方移動させ
る。上方移動する開閉板13は、ストッパー21により
閉塞部26が両円形開口20,22(吸気口)を塞ぐ位
置に保持される。
【0033】開閉板13がストッパー21により保持さ
れた後、更に取手部25を引き上げることにより、口板
取付体16に取り付けられた口板12は、上方へスライ
ドして口板取付体16から外れる。
【0034】従って、集塵袋11が塵埃等で満たされた
ゴミ捨て時には、塵埃等がこぼれ落ちない状態を維持し
つつ手で持つのが容易な取手部25を持って、集塵袋1
1を移動させることができる。
【0035】なお、上記実施例においては、口板12に
装着された開閉板13が集塵袋11と一体に形成されて
いたが、口板内体18の代りに後取付体30を用いるこ
とにより、開閉板13と集塵袋11とを別体に形成する
ことができる。
【0036】後取付体30は、図5に示すように、口板
外体18の矩形板18aの外表面側に形成された係止部
31を有しており、その他の構成は、口板外体18と同
様である。
【0037】係止部31は、矩形板18aの上端に位置
する上係止片32と下端に位置する下係止片33からな
り、上係止片32及び下係止片33は、矩形板18aの
上辺及び下辺に沿って互いに対向する係止溝32a,3
3aを有している。
【0038】これら上係止片32及び下係止片33によ
り、集塵袋11の袋口に接着されて円形開口34からな
る吸気口を形成する薄板状の口板35を、両係止溝32
a,33aにスライド嵌合させて係止させることができ
ることから、開閉板13は、後取付体30を介して集塵
袋11に対し着脱自在に装着することができる。
【0039】なお、口板取付体16へは、口板35をス
ライド嵌合させて装着することができる。
【0040】従って、ゴミ捨て時、後取付体30、口板
内体19及び開閉板13を、集塵袋11から取り外すこ
とができるため繰り返し使用することができ、コスト低
減に寄与することとなる。また、これらを例えば樹脂材
料により形成することにより、長期間の使用も可能とな
る。
【0041】更に、口板と開閉板の他の例として、略T
字状の口板37と、下方から口板37にスライド嵌合さ
せることができる開閉板(吸気口開閉部材)38を用い
てもよい。
【0042】口板37は、図6に示すように、口板35
の上部両側に係止突片36を形成した他は、口板35と
同様の構成を有している。
【0043】開閉板38は、円形開口34を塞ぐことが
できる矩形板38aの両側端に、口板37の下部両側端
37aを上下方向にスライド嵌合させることができるス
ライド溝39を有すると共に、矩形板38aの上端に突
設された枠体38bにより形成された、円形開口34よ
り大径の矩形開口40を有している。
【0044】また、開閉板38は、口板37とのスライ
ド嵌合時、挟持されたスライド溝39との摩擦により任
意の位置で停止状態に保持させることができる。なお、
口板取付体16へは、開閉板38の両側端をスライド嵌
合させて装着することができる。
【0045】この口板37と開閉板38により、掃除に
際しては、開閉板38を下部両側端37aの下部に位置
させて円形開口34と矩形開口40を連通状態にし、ゴ
ミ捨て時は、枠体38b上部を取手として使用し、開閉
板38を引き上げて係止突片36の下部に当接させ円形
開口34を塞ぐことができる。加えて、口板37を備え
た集塵袋であれば、開閉板38のみを備えることにより
上記効果を得ることができる。
【0046】このように、ゴミ捨て時、吸気口から塵埃
等がこぼれ落ちることを防止するためには、開閉板を一
動作で操作すればよいことから、衛生的である上に手間
がかからず便利である。また、取手を有するため持ち易
く、使い勝手が向上する。更に、開閉板が別体であるも
のは、繰り返して使用することができることから、コス
トの低減及びゴミ化を防いで環境保護に寄与することが
できる。
【0047】その上、集塵袋11の吸気口を閉じる操作
と、口板取付体16から集塵フィルター10を外す操作
とが同時に可能となり、手間がかからず便利である。
【0048】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、取手部を引き上げると吸気口開閉部材が上方に摺動
移動して、吸気口開閉部材の閉塞部が口板の吸気口を閉
塞するので、塵埃がこぼれないように集塵袋の吸気口を
塞ぐ場合、吸気口開閉部材の取手部を引き上げるだけの
操作でよく、このため、手間がかからず非常に便利であ
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る電気掃除機用集塵フィルターが
装着された状態を示す電気掃除機の概略説明図である。
【図2】図1に示す電気掃除機の蓋体を開けた状態を示
す概略説明図である。
【図3】電気掃除機用集塵フィルターの斜視説明図であ
る。
【図4】電気掃除機用集塵フィルターの概略構成説明図
である。
【図5】電気掃除機用集塵フィルターの他の例を示す概
略説明図である。
【図6】電気掃除機用集塵フィルターの他の例を示す概
略説明図である。
【図7】従来の電気掃除機用集塵フィルターを示してお
り、(a)は吸気口が開いた状態の説明図、(b)は吸
気口が閉じた状態の説明図、(c)は(b)の断面説明
図である。
【符号の説明】
10 電気掃除機用集塵フィルター 11 集塵袋 12 口板 13 開閉板(吸気口開閉手段) 14 本体 20,22 円形開口(吸気口) 21 ストッパー(保持手段) 25 取手部 26 閉塞部 27 開口部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集塵袋と該集塵袋に取り付けられて吸気
    口を形成する口板とを有し、該口板を介して電気掃除機
    の本体内に装着される電気掃除機用集塵フィルターにお
    いて、 前記口板に対して吸気口開閉部材を上下に摺動自在に装
    着し、 前記吸気口開閉部材は、閉塞部と、この閉塞部の上に形
    成された開口部と、前記口板の上端より上方へ突出する
    取手部とを備え、 前記吸気口開閉部材が下方に位置されているとき、前記
    吸気口と前記開口部とが一致して吸気口が開口され、 前記取手部を引き上げることにより、吸気口開閉部材が
    上方に摺動移動して上方に位置したとき、前記閉塞部が
    前記吸気口を閉塞することを 特徴とする電気掃除機用集
    塵フィルター。
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