JP2573293Y2 - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JP2573293Y2
JP2573293Y2 JP1991103200U JP10320091U JP2573293Y2 JP 2573293 Y2 JP2573293 Y2 JP 2573293Y2 JP 1991103200 U JP1991103200 U JP 1991103200U JP 10320091 U JP10320091 U JP 10320091U JP 2573293 Y2 JP2573293 Y2 JP 2573293Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はスプールを挟んで相対向
する一対のサイドボデイを設け、前記一方のサイドボデ
イを、サイド枠とそのサイド枠に対して着脱自在なサイ
ドケースとで形成するとともに、前記サイドケースに、
スプール軸の一端を受ける軸受部と、前記サイドケース
を前記サイド枠に取り付けた状態で、前記サイド枠に形
成した開口内に入り込む筒状部とを形成してある両軸受
リールに関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成のものは、サイドケースの取り
外し可能な構成によって、メインテナンス性を向上させ
ることができるものであるが、この様な構成として、先
に本出願人らによって提案したものがある。つまり、実
願平3−4462号の図1及び図2において示すよう
に、第1サイドボデイを貫通した複数のボルトによっ
て、サイドケースをサイド枠に対して着脱自在な構成を
とるとともに、サイドケースにボルトを介して取り付け
た筒状部の外周面を、サイド枠の開口内周面に密着内接
させて、サイドケースをサイド枠に取り付け、サイド枠
に対して筒状部を位置決めして、スプール軸に対する軸
受部の相対位置を設定していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記構成においては、
サイドケースをサイド枠に取り付けるにボルトで止め付
ける構成を採っている関係上、サイドケースに一体的に
取り付けられた軸受部を位置決めするのに、筒状部をサ
イド枠の開口に密着内接させることによって位置決めを
行っているが、この筒状部と開口との摩擦抵抗がおおき
い為に、サイドケースをスプール軸芯方向に沿って引っ
張り取り外す際に外し難いことがある。特に、製作精度
の落ちるものや、筒状部外周面に塗装を施した場合等に
おいては、外し難い傾向にあった。本考案の目的はサイ
ドケースのサイド枠に対する着脱構造に簡単な変更を加
えることによって、サイドケースの取り外しをより簡単
に行うことができるものでありながら、軸受部の位置決
めを精度良く行うことの出来るものを提供する点にあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案による特徴構成は
前記筒状部の外周面と前記開口の内周面との間に間隙を
形成し、前記筒状部の外周面と前記サイド枠の内周面と
に、周方向複数個の係合爪と環状の係合凹部とを形成
し、係合爪を係合凹部内に入り込ませた係合状態で係合
爪と係合凹部とをスプール軸芯周りで相対回転させるこ
とによって互いに密着嵌合するように構成してある点に
あり、その作用効果は次の通りである。
【0005】
【作用】つまり、サイドケースをサイド枠に取り付け、
各係合爪を係合凹部内に入り込ませた係合状態でサイド
ケースをスプール軸芯周りで相対回転させると、係合爪
と係合凹部とも相対回転し、係合爪が係合凹部に密着嵌
合し、サイドケースを取り付け固定できる。係合爪と係
合凹部とが密着した状態においては、サイドケースをサ
イド枠に取り付け固定することができるとともに、軸受
部を中心として周方向複数箇所において、係合爪と係合
凹部とが密着嵌合しているので、係合爪群の配置上の基
準軸となっている軸受部の位置が自動的にサイド枠に対
して決まることになり、他の位置決め機構を必要としな
い。また、軸受部を中心として周方向複数箇所に、係合
爪と係合凹部との係合機構を配置することができるの
で、密着力を分散してサイドケースとサイド枠とに作用
させることができ、軸受け等の安定した支持が可能であ
る。
【0006】
【考案の効果】従って、係合爪と係合凹部とでサイドケ
ースとサイド枠とを取付固定手段としての機能と軸受部
の位置決め機能とを行う兼用化を達成でき、従来のよう
に、筒状部の外周面をサイド枠の開口に密着内接させて
軸受部の位置決め機構とする構成を採る必要がなく、筒
状部の外周面とサイド枠の開口との間隙を大きくとるこ
とができ、それだけ、サイドケースをサイド枠に着脱す
る際に抵抗となることがない。しかも、サイドケースの
着脱操作はスプール軸芯周りでの回転操作であるから、
スプール軸芯方向に沿って引き出す操作に比べて軽い操
作力で行うことができ、筒状部の外周面をサイド枠の開
口の内周面との間隙を大きく採った点と、サイドケース
を回転操作によって着脱操作する点との協働作用によっ
て、サイドケースの着脱操作を容易迅速に行い得る。そ
の結果、筒状部の外周面に塗装等を施しても、塗装表面
が開口の内周面に接触することは少なく、サイドケース
の着脱操作に対する障害とはならない。又、第2考案の
構成で記すように、係合爪と係合凹部との係合部位をス
プール鍔部の外周面より大径位置に設定することによっ
て、サイドケースを取り外しスプールをサイド枠より取
り出す際に、サイド枠の開口内に指を差し込み易く、ス
プールの取り出しが容易になる。
【0007】
【実施例】図3に示すように、第1サイドボデイ1とし
ての右サイドボデイに糸巻き上げ用のハンドル2とドラ
グ操作具3を軸支するとともに、スプール4を挟んで左
サイドボデイ5を対向配置して、両軸受リールを構成す
る。左サイドボデイ5は左サイドケース6と左サイド枠
7とからなり、この左サイド枠7を右サイドボデイ1の
右サイド枠8にサムレスト9で連結して、右サイドボデ
イ1に繋がっている。次に、左サイドボデイ5の構成に
ついて説明する。図1に示すように、左サイドケース6
内に、スプール4に対する電磁ブレーキ10と、スプー
ル4を軸支するスプール軸11を収納し、電磁ブレーキ
10の構成について説明する。リング状部材12の中心
位置にボス部12Aを設けて、このボス部12Aにスプ
ール軸11の一端を支持する軸受け13を装着するとと
もに、リング状部材12の大径部分に筒状部12Bを延
出し、ボス部12Aと筒状部12Bとの間のドーナツ状
空間に、電磁ブレーキ10用のマグネット15を装着し
た可動体16を位置させてある。リング状部材12を挟
んで可動体16の位置する側とは反対側に調節用の摘み
17を位置させ、摘み17のリング状部材12に向かう
側面にカム溝17Aを形成するとともに、可動体16よ
りリング状部材12を貫通する状態で棒状突起16Aを
突設させてその突出端をカム溝17A内に装入係合さ
せ、摘み17の回転操作によって、可動体16をスプー
ル4の側面に向けて遠近移動可能に構成してある。この
ような構成になるリング状部材12を左サイドケース6
の内壁面にビス止めして、左サイドケース6と一体化し
てある。
【0008】リング状部材12の筒状部12Bを、左サ
イド枠7に形成した開口7Aを貫通してスプール4の鍔
部4Aの外周面近くまで延出し、筒状部12Bの外周面
と開口7Aの内周面との間に間隙を形成するとともに、
筒状部12Bの内周面とスプールの鍔部4Aの内周面と
の間に間隙を形成し、左サイドケース6の着脱を容易に
してある。
【0009】次に、左サイドケース6の左サイド枠7に
対する着脱構造について説明する。図1及び図2に示す
ように、左サイド枠7の開口7Aにおける縁部に肉圧部
を形成するとともに、この肉圧部に環状の係合凹部18
を形成し、この係合凹部18を形成する左右の両側壁は
次のようになっている。つまり、サイドケース6側に位
置する側壁は周方向に連続したものではなく、円周方向
3箇所に板状突起14を形成したものであり、他方の側
壁は円周方向に連続した壁面10であり、板状突起14
と連続壁10で係合凹部18を形成する。リング状部材
12の筒状部12Bより大径位置に左サイドケース6よ
りサイド枠7に向けて延出された筒状部6Aの外周面に
環状の係合爪20を形成し、この係合爪20の周方向3
箇所に、切欠き部19を形成し、係合凹部18の板状突
起14が切欠き部19を通過できる形状に設定してあ
る。係合爪20の断面形状を、周方向で徐々に厚みの厚
いものに形成し、係合爪20を係合凹部18に沿って回
転移動させる程、密着嵌合して締まり固定状態となるよ
うにしてある。この固定状態で、ピン等を差し込んで緩
み止めを行う構造を採用してもよい。又、係合凹部18
にOリングを装着し、係合爪20と連続壁10との間に
Oリングを介在させて緩み止めを行う構成をとってもよ
い。ここに、係合爪20と係合凹部18との係合部位は
スプール4の鍔部4Aの外周面より大径部位に設定して
ある。
【0010】以上のような構成より、左サイドケース6
を左サイド枠7に取り付けるに、板状突起14を切欠き
部19に位置合わせを行った状態で、左サイドケース6
をスプール軸芯方向に押し込むと係合爪20が係合凹部
18内に入る。その状態より左サイドケース6を左サイ
ド枠7に対してスプール軸芯周りで回転させると、係合
爪20を係合凹部18の板状突起14と連続壁10とで
固定位置させることが出来る。この状態で、左サイドケ
ース6を左サイド枠7に取り付け固定することができ、
左サイドケース6と一体に取り付けられた軸受13の位
置決めを自動的に行うことができる。左サイドケース6
を取り外すには、手順を逆に行えばよい。
【0011】尚、リング状部材12を左サイドケース6
にビス止めする構成によって、このリング状部材12に
塗装を施す際に単独で行えるので、塗装作業を容易に行
える。又、リング状部材12の筒状部12Bと左サイド
枠7から延出された筒状部6Aとを、サイドケース6に
形成した筒状部6Aと称する。 〔別実施例〕 図4に示すように、左サイドケース6の内壁より内
向きにボス部6Bを延出し、このボス部6Bに、スプー
ル軸11の一端を受け止める軸受け13を装着するとと
もに、前記ボス部6Bより大径部位に同じく左サイドケ
ース6の内壁より内向きに筒状部6Aを延出し、この筒
状部6A先端を左サイド枠7に形成した開口7Aを貫通
させてスプール4の鍔部4Aの外周面に近接させてい
る。筒状部6Aの内周面にブレーキシュウ21を形成す
るとともに、スプール軸11より支軸22を立設し、こ
の支軸22にブレーキブロック23をスライド移動可能
に装着し、スプール軸11の回転によって、ブレーキブ
ロック23がブレーキシュウ21に作用する遠心ブレー
キ機構を構成する。左サイド枠7の開口7Aにおける縁
部に肉圧部を形成するとともに、この肉圧部に環状の係
合凹部18を形成し、円周方向3箇所に係合凹部18の
内部空間に通じる小幅の切欠き部24を形成してある。
筒状部6Aの外周面で周方向3箇所に、小幅の係合爪2
5を突設し、この係合爪25を左サイド枠7の開口7A
部位に形成された小幅の切欠き部24を通過できる形状
に設定してある。係合凹部18の断面形状を、係合爪2
5の厚みと略同様の寸法に形成してあるとともに、係合
凹部18の溝底面が係合爪25の先端面に接当するよう
に、溝深さを設定してある。以上のように、筒状部6A
と軸受け13装着用のボス部6Bを左サイドケース6に
一体形成することによって、軸受け13装着部の製作精
度を出しやすい。
【0012】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】左サイドボデイを示す縦断背面図
【図2】左サイドケースの着脱構造を示す縦断側面図
【図3】両軸受リールの平面図
【図4】左サイドボデイの別実施例を示す縦断背面図
【符号の説明】
1 第1サイドボデイ 2 巻上げハンドル 4 スプール 4A スプール鍔部 6 サイドケース 6A 筒状部 7 サイド枠 11 スプール軸 13 軸受け 18 係合凹部 20,25 係合爪

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール(4)を挟んで相対向する一対
    のサイドボデイ(1),(5)を設け、前記一方のサイ
    ドボデイ(5)を、サイド枠(7)とそのサイド枠
    (7)に対して着脱自在なサイドケース(6)とで形成
    するとともに、前記サイドケース(6)に、スプール軸
    (11)の一端を受ける軸受部と、前記サイドケース
    (6)を前記サイド枠(7)に取り付けた状態で、前記
    サイド枠(7)に形成した開口(7A)内に入り込む筒
    状部とを形成してある両軸受リールであって、 前記筒状部の外周面と前記開口(7A)の内周面との間
    に間隙を形成し、前記筒状部(6A)の外周面と前記サ
    イド枠(7)の内周面とに、周方向複数個の係合爪(2
    0)と環状の係合凹部(18)とを形成し、係合爪(2
    0)を係合凹部(18)内に入り込ませた係合状態で係
    合爪(20)と係合凹部(18)とをスプール軸芯周り
    で相対回転させることによって互いに密着嵌合するよう
    に構成してある両軸受リール。
  2. 【請求項2】 前記係合爪(20),(25)と前記係
    合凹部(18)との係合部位を、スプール鍔部(4A)
    の外周面より大径部位に設定してある請求項1記載の両
    軸受リール。
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