JPS5822539Y2 - 魚釣用リ−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主としてクローズドフェース形ノ魚釣用リ
ール、詳しくは取付脚をもったリール本体ｖｃ、・・ン
ドル軸と連動して回転する回転軸を支持し、該回転軸に
椀形回転体を取付けると共に、前記リール本体にスプー
ルを支持する一方、前記回転体とスプールを有底筒形の
カハーニより被覆して成る魚釣用リールに関する。

この種リールを釣竿に取付けて、魚釣りを行なう場合に
は、通常リール外周部と釣竿の該リール取付部分を手で
掴んで釣竿を支持することが多い。

所で従来のリールは、何れもがその外周面に凹凸部があ
り、従って長時間魚釣りを行なうと、前記凹凸部により
手が痛くなる問題点がある。

また前記リールは、通常前記回転体とスプールを覆うカ
バーの後方ニ、・・ンドル軸、マスターギヤなどの伝動
機構を内装する筐体を設け、該筐体の側部を開口して前
記伝動機構の装着を可能ならしめると共に、該開口部を
蓋板により閉鎖すべくしていた。

従って前記リールによると、前記ハンドル軸は筐体側の
一側だけしか軸受けすることができないのであり、即ち
ハンドル軸は片持支持する必要があって、ハンドル軸及
びマスターギヤの取付精度が出しにくいなどの問題点が
有る。

本考案は以上の問題点に対処すべく考案したものであり
、その一つの目的はリール外周部の凹凸部をなくして、
この外周面を握り易い形状となし、これによって前記リ
ールを長時間把持しても手が痛くなるのをなくすことＶ
Ｃある。

また他の目的は前記ハンドル軸の両側部を軸受は可能と
なし、このハンドル軸の取付強度を犬ならしめると共に
、該ハンドル軸及びマスターギヤの精確な取付けを可能
とすることＫある。

以下本考案の詳細を図面の実施例によって説明する。

図面はクローズドフェース形の魚釣り用リールを示し、
後部を円形筒状１ａとなし、且つ前部に筒軸１ｂを一体
状に突出してなるリール本体１を形成し、このリール本
体１０筒状部１ａ内にマスターギヤ２を軸着した・・ン
ドル軸３を横架支持するとｋ、該／・ンドル３の一側端
に操作・・ンドル４を固定している。

又、前記筒軸１ｂの先端外周面には、軸心に対し偏位し
た位置を中心とする円形であって、前記軸心に対し最も
遠い位置の高位部が前記筒軸１ｂ外周面と同一平面に位
置し、この高位部と対称位置が前記軸心に対し最も近い
低位部となるカム１ｅを設けている。

また前記リール本体１０前後方向には、前記・・ンドル
軸３と直交すべく、前記リール本体１０筒軸１ｂＫ挿通
させて回転軸５を摺動自由に支持し、この回転軸５上に
前記マスターギヤ２ｖｃ噛合うピニオン６を前記回転軸
５の摺動を可能とし、かつ回転軸５と一体回転すべく装
嵌すると共に、前記回転軸５の先方部には椀形ななす回
転体Ｔを、その開放側を後方に向けて固定している。

この回転体７は、前記回転軸５の先端部に径小のねじ部
５ａを形成して、該ねじ部５ａ［嵌合し、このねじ部５
ａに固定体８を螺締することによって固定する。

図中９は前記リール本体１の筒軸１ｂ［遊嵌合したスプ
ールで、前後端部にフランジ９ａ、９ｂをもち、この前
部側フランジ９ａは常に前記回転体７の内部に位置すべ
くしている。

前記リール本体１の筒軸１ｂ上で、前記スプール９ｖＣ
１−ける後部フランジ９ｂの背後には、摩擦板１０と抑
圧板１１とを設けると共に、前記リール本体１ｖＣ１一
部を外方に露出させて調整用回転子１２を螺杵１３を介
して取付け、該回転子１２０回転に伴なう螺杵１３の進
出により、前記抑圧板１１をして摩擦板１０をスプール
９のフランジ９ｂＫ接当させて、スプール９ｖＣブレー
キをかけろようにしている。

１４は前記リール本体１の後部に揺動自由に支持した操
作レバーであり、該レバー１４の内面側に押圧面１４ａ
を形成し、前記レバー１４の揺動操作により、その押圧
面１４ａをして前記回転軸５を押動し、前記回転体７を
前方側へ移動すべくなし、捷た前記回転軸５の後端と前
記ピニオン６との間にはスプリング１５を設けて、該ス
プリング１５により前記回転軸５を常に後方側へ押戻す
べくしている。

１６は前記回転体７の内部で半径方向に進退出自由に設
けた釣糸巻取用金具であり、先端に回転体７に形成した
開口部７ａから外方へ突出する突子１６ａを設けると共
に、前記金具１６の回転軸５側には、前記回転体７と前
記リール本体１における筒軸１ｂの先端との間に突入す
る突出部１６ｂを設ける一方、この金具１６は前記回転
体７の内周面との間に設けたスプリング１７により、常
に半径方向内方を指向すべく付勢し、通常は、第１図に
示す如く前記突出部１６ｂの端面が前記カム１ｃの高位
部と該高位部に続く筒軸１ｂ外周面とに亘って接触して
いる。

前記金具１６は、前記操作レバー１４の揺動操作に伴な
う回転体７の前動により第２図に示すごとく前記リール
本体１０筒軸１ｂ上から、前記回転体７と前記筒軸１ｂ
の先端との間に前記突出部１６ｂを落とし込んで、その
突子１６ａを回転体７の内方へ退出させて、前記スプー
ル９上の釣糸を自由に繰出可能となし、捷たこの状態か
ら前記回転軸５を回転させることにより、前記回転体７
が回転すると共に、該回転体７に設けた前記金具１６の
前記筒軸１ｂ先端面に対する位置が変わって、前記カム
１ｅの高位部側位置から低位部側位置に変位し、この変
位により、前記突出部１６ｂと前記カム１ｅの低位部と
の係合が可能となり、前記スプリング１５の力により前
記突出部１６ｂと筒軸１ｂ先端面との係合が解除され、
前記回転軸５及び回転体７が後方側へ復動し、前記突出
部１６ｂは、前記カム１ｃの低位部と係合し、この保合
状態で前記回転体７が更に回転することにより前記突出
部１６ｂのカム１ｅ［対する係合位置が変わりながら、
前記金具１６は回転体７の半径方向外方に持上げられ、
前記突出部１６ｂが前記カム１ｅの高位部と係合する位
置に変位したとき前記スプリング１５の力により前記回
転軸５及び回転体７が更に後方側へ復動し、前記突出部
１６ｂは、第１図に示す如く前記カム１ｅの高位部と該
高位部に続く筒軸１ｂ外周面とに亘って係合し、この係
合により前記突子１６ａを第１図に示すごとく回転体７
から突出させた状態に保持し、該突子１６ａｖｃより釣
糸を係止して、回転体７０回転に伴ない釣糸をスプール
９上に巻取るべくしている。

しかして本考案は以上のり−ルｖｃ釦いて、前記回転体
７の前方部からリール本体１にトける筒状部１ａの後端
近く壕でを被覆可能な有底円筒形のカバー１８を形成し
、このカバー１８における胴部１８ａの内周面に、前記
リール本体１の前端壁部に接当する係止部１８ｂを形成
すると共に、前記胴部１８ａにかける開口側側端の外周
面にねじ１８ｃを設けるのである。

前記カーく−１８の前方壁部でその中心部に釣糸案内孔
１８ｄを形成する。

また前記リール本体１に釦ける筒状部１ａの後端面に当
接する係止部１９ａをもったねじ体１９を形成するので
ある。

そして前記カバー１８を前記リール本体１の前方側から
該本体１上に套嵌し、該カバー１８のねじ１Ｂｃｃ前記
ねじ体１９を螺合することにより、前記カバー１８の係
止部１８ｂをリール本体１ｖｃ釦ける筒状部１ａの前端
壁部に、ｌた前記ねじ体１９の係止部１９ａを筒状部１
ａの後端壁部にそれぞれ圧接させて、該両係屯部１８ｂ
、１９ａ間に筒状部１ａを挟着し、これによってカバー
１８をリール本体１に固定すべくしたのである。

２０ＩＩ′ｉ前記リ一ル本体１の背後にビスなどを介し
て取付けた後部カバーで、該カバー２０には開口部２１
を形成して、この開口部２１から前記操作レバー１４の
後方一部を外方へ露出させている。

また２２は取付脚で、前記リール本体１の下部から突出
する取付部１ｃｖＣボルト２３を介して固定させている
。

又本考案のリールでは、前記リール本体１に前記ハンド
ル軸３を次のように支持している。

即ち、前記リール本体ＩＫおける筒状部１ａの相対向す
る壁部に、それぞれ内方へ膨出する膨出部１ｃ、ｌｃを
形成すると共に、該各膨出部１ｃ。

１’ｃ ｖＣ相対向する一対の貫通孔１ｄ、ｌｄを設け
て、この各貫通孔１ ｄ 、 １ ｄ ［ベアリング或
はメタルなどの軸受２４，２４を介して前記・・ンドル
軸３の両端を支持すると共に、前記貫通孔１ｄ。

１ｄの一つを前記カバー１８の胴部１８ａで隠蔽するの
である。

また前記・・ンドル軸３は、前記各貫通孔１ｄ。

１ｄへの挿通支持時に、その両端が各貫通孔１ｄ。

１ｄのほぼ中間に位置する程度の長さとし、該）・ンド
ル軸３の両端には、長尺と短尺の小径部３ａ。

３ｂをそれぞれ形成すると共に、この短尺小径部３ｂ側
の軸心部にねじ３ｃを設ける。

そして前記ハンドル軸３の長尺側小径部３ａを、先ず前
記リール本体１における＝方の貫通孔１ｄに深く差込み
、次に短尺側小径部３ｂを他方貫通孔１ｄＫ差込んで、
ハンドル軸３を各貫通孔１ｄ。

１ｄ間でその軸受２４．２４に両持状に支持する。

斯くすることにより、ノ・ンドル軸３を両持構造にでき
ながら、該ハンドル軸３のリール本体１への組付けを極
めて容易に行なうことができ、組立作業能率を向上でき
るのである。

この後前記長尺側小径部３ａＫカラー２５を嵌着して、
前記ハンドル軸３が移動して離脱するのを阻止すべくな
す。

渣た前記短尺側小径部３ｂのねじ３Ｃｖｃ、リール本体
１の外方から連動軸２６を螺着し、該軸２６の外端に前
記ハンドル４を固定すべくしている０ 以上のリールは、第６図のごとく釣竿に取付けて使用す
る。

この種リール用釣竿は、竿本体ａＫ。対してリール取付
部すを下方に偏心させて形成し、該取付部すの後方に把
持部Ｃを設けると共に、との把持部Ｃの前方下面に指掛
部ｄを設けて構成してかり、前記取付部ｂ［ｌＪ−ルの
取付脚２２を周知の手段で固定する。

しかして魚釣時、リールから釣糸を投擲する場合には、
前記指掛部ｄに指をかけて把持部Ｃを掴持し、この状態
で操作レバー１４を親指で操作して釣糸の投擲を行なう
。

この投擲後には、釣竿を安定良く支持すべく前記取付部
すとリール外周部を手で掴んで釣竿を支持するのであり
、このとき前記リールの外周面には凹凸部がないから、
長時間把持しても、手が痛くなることはないのである。

尚以上の構成ＶＣ訃いて、前記カバー１８の胴部内周面
に段部を設けて係止部１８ｂを形成したが・その他前記
カバー１８には前記取付脚２２を取付けるためリール本
体１の下部力・ら突出する取付部が入り込む切欠き１８
ｅを設けているので＼この切欠き１８ｅの奥部を前記取
付部に係止させてもよい。

この場合前記奥部が係止部１８ｂとなる。その他図示し
ていないが、前記リール本体１の側部には、ハンドル軸
３を貫通する貫通孔があり、この貫通孔［はボス部を設
けるのであって前記カバー１８ｖｃはこのボス部が入り
込める切欠きも設けているのであるから、との切欠きの
奥部を前記ボス部π係止させてもよい。

この場合も前記奥部が係止部１８ｂとなる。

更らに前記カバー１８の外形は、円筒形としてもよいが
、手で握る場合握り易い形状例えば指が嵌込む凹入部を
形成したグリップ形状としてもよい。

以上説明したごとく本考案は、ハンドル軸を支持するリ
ール本体に筒状部を設けて、該筒状部に、相対向する１
対の貫通孔を設け、これら貫通孔にハンドル軸の両端を
支持して両持構造としたから、・・ンドル軸の取付強度
を犬ならしめ得ると共に、該ハンドル軸及びマスターギ
ヤの精確な取付けが可能となるのであり、しかも・・ン
ドル軸の両持部分を何れも貫通孔としたから、両持構造
でありながら、ハンドル軸のリール本体への組付けを極
めて容易に行なうことができ、組立作業能率を向上でき
るのである。

その上、リール本体の筒状部に、回転体及びスプールを
被覆する有底筒状のカバーを套嵌支持して、前記・・ン
ドル軸を支持する貫通孔の一つを隠蔽したから、リール
本体［１対の貫通孔を設けて、・・ンドル軸を両持構造
としたに拘わらず、リール外周面に凹凸部が生じること
なく、この外周面を手で握り易い形状となし得るのであ
り、従って長時間にわたって魚釣りを行なっても手が痛
くｉることがないのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案リールの実施例を示し、第１図は釣糸巻取
状態を、第２図は釣糸繰出状態をそれぞれ示す縦断側面
図、第３図は切欠角度を変えたリール一部の断面図、第
４図は同縦断正面図、第５図はリールの外観を示す側面
図、第６図は同リールの釣竿への取付状態を示す図面で
ある。 １・・・リール本体、１ａ・・・筒状部、３・・・・・
ンドル軸、５・・・回転軸、７・・・回転体、９・・・
スプール、１８・・・カバー、１８ａ・・・胴部、１８
ｂ・・・係止部、１８ｃ・・・ねじ、１９・・・ねじ体
、１９ａ・・・係合突起、２４・・・軸受。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付脚をもったリール本体に、ハンドル軸ト、該ハンド
   ル軸と連動して回転する回転軸とを支持し、該回転軸に
   椀形回転体を取付けると共に、前記リール本体にスプー
   ルを支持して成る魚釣用リール外周部いて、前記リール
   本体に筒状部を設けて、該筒状部に、相対向する１対の
   貫通孔を設け、これら貫通孔に前記ハンドル軸の両端を
   支持すると共に、前記筒状部に、前記回転体及びスプー
   ルを被覆する有底筒形のカバーな套嵌支持して、前記貫
   通孔の一つを隠蔽する一方、前記カバーの胴部に前記リ
   ール本体への係止部を、また、胴部先端の外周面にねじ
   を設けると共に、係止部をもったねじ体を形成して、該
   ねじ体を前記カバーのねじに螺合し、前記係止部間に前
   記筒状部を挟着し、前記カバーを前記リール本体に固定
   したことを特徴とする魚釣用リール。