JP2573001Y2 - クランクシャフトミラーのカッタ装置 - Google Patents
クランクシャフトミラーのカッタ装置Info
- Publication number
- JP2573001Y2 JP2573001Y2 JP1993001289U JP128993U JP2573001Y2 JP 2573001 Y2 JP2573001 Y2 JP 2573001Y2 JP 1993001289 U JP1993001289 U JP 1993001289U JP 128993 U JP128993 U JP 128993U JP 2573001 Y2 JP2573001 Y2 JP 2573001Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- cutter body
- crankshaft
- cutter device
- flat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Milling Processes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は面粗度の高い加工が可
能なクランクシャフトミラーのカッタ装置に関する。
能なクランクシャフトミラーのカッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のカッタ装置としては、例え
ば実開昭59−5221号公報や、実開昭59−521
6号公報、実公平3−25863号公報に記載されたも
のが公知である。これらは何れもリング状のカッタ本体
の内周面に2列にチップを取付けた構造でクランクシャ
フトのピンやジャーナルの外周面を加工したり、これら
に溝入れ加工を行うように構成されている。
ば実開昭59−5221号公報や、実開昭59−521
6号公報、実公平3−25863号公報に記載されたも
のが公知である。これらは何れもリング状のカッタ本体
の内周面に2列にチップを取付けた構造でクランクシャ
フトのピンやジャーナルの外周面を加工したり、これら
に溝入れ加工を行うように構成されている。
【0003】また特公昭60−13763号公報には、
ピンの外周を切削する主切削用チップと、ウエブ部の側
面を切削加工する補助切削用チップを設けて、まず主切
削用チップでピン部の表面とウエブ部の内側面を1次切
削し、次いで補助切削用チップでウエブ部内側面を2次
切削するようにしたカッタが記載されている。
ピンの外周を切削する主切削用チップと、ウエブ部の側
面を切削加工する補助切削用チップを設けて、まず主切
削用チップでピン部の表面とウエブ部の内側面を1次切
削し、次いで補助切削用チップでウエブ部内側面を2次
切削するようにしたカッタが記載されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記従来のカッ
タ装置のように、カッタ本体に対して逃げ角を付けてチ
ップをカッタ本体に固定するようにしたものでは、カッ
タ本体のチップ取付け面を、予め逃げ角と同じ角度に傾
斜させて形成する必要があり、その結果チップ取付け面
の加工誤差と、チップ自体の寸法誤差が重なって切刃部
分にバラツキが発生するため、加工面にうねりが発生し
て、面粗度の高い加工ができないなどの不具合があっ
た。
タ装置のように、カッタ本体に対して逃げ角を付けてチ
ップをカッタ本体に固定するようにしたものでは、カッ
タ本体のチップ取付け面を、予め逃げ角と同じ角度に傾
斜させて形成する必要があり、その結果チップ取付け面
の加工誤差と、チップ自体の寸法誤差が重なって切刃部
分にバラツキが発生するため、加工面にうねりが発生し
て、面粗度の高い加工ができないなどの不具合があっ
た。
【0005】また特公昭60−13763号公報のよう
に、主切削用チップで1次切削をした後、補助切削用チ
ップで2次切削を行うようにしたものでは、主切削用チ
ップに加わる切削抵抗を分散させてチップ寿命を向上さ
せる目的で補助切削用チップを設けている。
に、主切削用チップで1次切削をした後、補助切削用チ
ップで2次切削を行うようにしたものでは、主切削用チ
ップに加わる切削抵抗を分散させてチップ寿命を向上さ
せる目的で補助切削用チップを設けている。
【0006】このため補助切削用チップも重切削となる
ため、補助切削用チップを逃げ角を付さずにカッタ本体
に取付けた場合、切削時補助切削用チップにビビリが発
生して切削が困難となることから、補助切削用チップに
も逃げ角が付されている。
ため、補助切削用チップを逃げ角を付さずにカッタ本体
に取付けた場合、切削時補助切削用チップにビビリが発
生して切削が困難となることから、補助切削用チップに
も逃げ角が付されている。
【0007】その結果前述したカッタ装置と同様に、チ
ップ取付け面の加工誤差と、チップ自体の寸法誤差が重
なって切刃部分にバラツキが発生するため、加工面にう
ねりが発生して、面粗度の高い加工ができないなどの不
具合があった。この考案が上記不具合を改善するために
なされたもので、面粗度の高い加工を可能にしたクラン
クシャフトミラーのカッタ装置を簡単な構成で提供する
ことを目的とするものである。
ップ取付け面の加工誤差と、チップ自体の寸法誤差が重
なって切刃部分にバラツキが発生するため、加工面にう
ねりが発生して、面粗度の高い加工ができないなどの不
具合があった。この考案が上記不具合を改善するために
なされたもので、面粗度の高い加工を可能にしたクラン
クシャフトミラーのカッタ装置を簡単な構成で提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために、リング状をなすカッタ本体の内周面に、
クランクシャフトのピンジャーナル側面と溝を同時に加
工する複数のチップが2列に配列されたクランクシャフ
トミラーのカッタ装置において、上記チップの一部をさ
らい刃として切刃を平坦面に形成すると共に、上記切刃
の逃げ角が0゜となるように上記さらい刃を、カッタ本
体の軸心に対して直角に形成されたさらい刃取付け部に
取付けたものである。
成するために、リング状をなすカッタ本体の内周面に、
クランクシャフトのピンジャーナル側面と溝を同時に加
工する複数のチップが2列に配列されたクランクシャフ
トミラーのカッタ装置において、上記チップの一部をさ
らい刃として切刃を平坦面に形成すると共に、上記切刃
の逃げ角が0゜となるように上記さらい刃を、カッタ本
体の軸心に対して直角に形成されたさらい刃取付け部に
取付けたものである。
【0009】
【作 用】上記構成により、カッタ本体に対しさらい刃
を精度よく取付けることができるため、加工中さらい刃
取付け部の誤差や、さらい刃自身の寸法誤差により加工
面にうねりが生じることがなく、これによって面精度の
高い加工が容易に行えるようになる。
を精度よく取付けることができるため、加工中さらい刃
取付け部の誤差や、さらい刃自身の寸法誤差により加工
面にうねりが生じることがなく、これによって面精度の
高い加工が容易に行えるようになる。
【0010】
【実 施 例】この考案の一実施例を図面を参照して詳
述する。図1はクランクシャフト加工用カッタ装置の側
面図、図2は同平面図、図3は図1のX−X線に沿う断
面図である。これら図において1はカッタ本体、2は上
記カッタ本体1に取付けられたチップを示す。上記カッ
タ本体1の内周部には、カッタ本体1の両側に位置して
複数のチップ2が円周方向に等間隔に取付けられてい
る。上記各チップ2は偏平な長方形状に形成されてい
て、クランクシャフトのメインジャーナルの溝入れ加工
ができるように、図1に示すように回転方向へラジアル
レーキ角αが、そして図2に示すようにカッタ本体1の
側面に対してアキシャルレーキ角βが、さらに図3に示
すように先端側に外側へ突出するよう逃げ角γが付され
ていて、止めねじ3によりカッタ本体1に取付けられて
いる。
述する。図1はクランクシャフト加工用カッタ装置の側
面図、図2は同平面図、図3は図1のX−X線に沿う断
面図である。これら図において1はカッタ本体、2は上
記カッタ本体1に取付けられたチップを示す。上記カッ
タ本体1の内周部には、カッタ本体1の両側に位置して
複数のチップ2が円周方向に等間隔に取付けられてい
る。上記各チップ2は偏平な長方形状に形成されてい
て、クランクシャフトのメインジャーナルの溝入れ加工
ができるように、図1に示すように回転方向へラジアル
レーキ角αが、そして図2に示すようにカッタ本体1の
側面に対してアキシャルレーキ角βが、さらに図3に示
すように先端側に外側へ突出するよう逃げ角γが付され
ていて、止めねじ3によりカッタ本体1に取付けられて
いる。
【0011】またこれらチップ2のうち一部はさらい刃
4となっていて、このさらい刃4の切刃4aは、取付け
面4bに対して平行な平坦面に形成されていると共に、
図4 に示すように、カッタ本体1の回転軸心に対して直
角に形成されたさらい刃取付け部1aに、取付け面4b
が密着するようカッタ本体1に取付けられている。
4となっていて、このさらい刃4の切刃4aは、取付け
面4bに対して平行な平坦面に形成されていると共に、
図4 に示すように、カッタ本体1の回転軸心に対して直
角に形成されたさらい刃取付け部1aに、取付け面4b
が密着するようカッタ本体1に取付けられている。
【0012】次に作用を説明すると、カッタ本体1が回
転軸心に回転してカッタ本体1の内周面に逃げ角γを付
して取付けられた複数のチップ2がジャーナル側面(ジ
ャーナルスラスト)とジャーナル両端の溝入れ加工を行
うと共に、逃げ角0゜でカッタ本体1のさらい刃取付け
部1aに取付けられたさらい刃4が、各チップ2が加工
したジャーナルスラストを平坦な切刃4aでさらい加工
する。
転軸心に回転してカッタ本体1の内周面に逃げ角γを付
して取付けられた複数のチップ2がジャーナル側面(ジ
ャーナルスラスト)とジャーナル両端の溝入れ加工を行
うと共に、逃げ角0゜でカッタ本体1のさらい刃取付け
部1aに取付けられたさらい刃4が、各チップ2が加工
したジャーナルスラストを平坦な切刃4aでさらい加工
する。
【0013】またさらい刃4は、予めカッタ本体の回転
軸心に対して直角に形成されたさらい刃取付け部1aに
取付けるだけで、切刃4aの平行度が出せるため、逃げ
角0°で簡単にカッタ本体1に取付けることができると
共に、取付け後の切刃4aの寸法バラツキをきわめて小
さくすることができる。
軸心に対して直角に形成されたさらい刃取付け部1aに
取付けるだけで、切刃4aの平行度が出せるため、逃げ
角0°で簡単にカッタ本体1に取付けることができると
共に、取付け後の切刃4aの寸法バラツキをきわめて小
さくすることができる。
【0014】
【考案の効果】この考案は以上詳述したように、カッタ
本体に取付けられたチップの一部をさらい刃として、そ
の切刃を平坦面に形成すると共に、上記さらい刃をカッ
タ本体の回転軸心に対して直角なチップ取付け部に取付
けるようにしたことから、さらい刃の取付け面と切刃の
平行度を精度よく仕上げることにより、さらい刃をカッ
タ本体のさらい刃取付け部に取付けるだけで切刃の逃げ
角を0゜に設定することができるため、さらい刃の取付
けが短時間で精度よく行えると共に、取付け後の切刃の
バラツキがきわめて少ないため加工面にうねりが発生す
ることがなく、これによって面粗度の高い加工が可能に
なる。
本体に取付けられたチップの一部をさらい刃として、そ
の切刃を平坦面に形成すると共に、上記さらい刃をカッ
タ本体の回転軸心に対して直角なチップ取付け部に取付
けるようにしたことから、さらい刃の取付け面と切刃の
平行度を精度よく仕上げることにより、さらい刃をカッ
タ本体のさらい刃取付け部に取付けるだけで切刃の逃げ
角を0゜に設定することができるため、さらい刃の取付
けが短時間で精度よく行えると共に、取付け後の切刃の
バラツキがきわめて少ないため加工面にうねりが発生す
ることがなく、これによって面粗度の高い加工が可能に
なる。
【0015】また逃げ角の付されたチップが加工した加
工面を、平坦な切刃を有するさらい刃がさらって平坦面
に均するため、得られた加工面は仕上げ加工が不要とな
り、これによって工程数が少なくできるため生産性が向
上すると共に、仕上げ加工に必要な設備が不要となるた
め、設備費の低減なども図れるようになる。
工面を、平坦な切刃を有するさらい刃がさらって平坦面
に均するため、得られた加工面は仕上げ加工が不要とな
り、これによって工程数が少なくできるため生産性が向
上すると共に、仕上げ加工に必要な設備が不要となるた
め、設備費の低減なども図れるようになる。
【図1】この考案の一実施例になるクランクシャフトミ
ラーのカッタ装置を示す側面図である。
ラーのカッタ装置を示す側面図である。
【図2】この考案の一実施例になるクランクシャフトミ
ラーのカッタ装置を示す平面図である。
ラーのカッタ装置を示す平面図である。
【図3】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図4】図3のY円内の拡大図である。
1…カッタ本体、1a…さえい刃取付け部、2…チッ
プ、4…さらい刃、4a…切刃。
プ、4…さらい刃、4a…切刃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23C 5/12 B23C 5/06 B23C 5/08 B23C 3/06
Claims (2)
- 【請求項1】 リング状をなすカッタ本体1の内周面
に、クランクシャフトのピンジャーナル側面と溝を同時
に加工する複数のチップ2が2列に配列されたクランク
シャフトミラーのカッタ装置において、上記チップ2の
一部をさらい刃4として切刃4aを平坦面に形成すると
共に、上記切刃4aの逃げ角γが0゜となるよう上記さ
らい刃4を、カッタ本体1の回転軸心に対して直角に形
成されたさらい刃取付け部1aに取付けてなるクランク
シャフトミラーのカッタ装置。 - 【請求項2】 リング状をなすカッタ本体1の内周面
に、クランクシャフトのピンジャーナル側面と溝を同時
に加工する複数のチップ2が2列に配列されたクランク
シャフトミラーのカッタ装置において、上記チップ2の
一部をさらい刃4として切刃4aを平坦面に形成すると
共に、上記切刃4aの逃げ角γが0゜となるように上記
さらい刃4を、カッタ本体1の回転軸心に対して直角に
形成されたさらい刃取付け部1aに取付けてなるクラン
クシャフトミラーのカッタ装置におけるさらい刃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993001289U JP2573001Y2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | クランクシャフトミラーのカッタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993001289U JP2573001Y2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | クランクシャフトミラーのカッタ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0657513U JPH0657513U (ja) | 1994-08-09 |
JP2573001Y2 true JP2573001Y2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=11497302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993001289U Expired - Lifetime JP2573001Y2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | クランクシャフトミラーのカッタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573001Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4650481B2 (ja) * | 2007-12-10 | 2011-03-16 | 株式会社タンガロイ | クランクシャフト加工用仕上刃チップ |
JP5569719B2 (ja) * | 2009-09-29 | 2014-08-13 | 三菱レイヨン株式会社 | 生体関連物質保持薄片の製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5734314U (ja) * | 1980-07-31 | 1982-02-23 | ||
JPS6013763U (ja) * | 1983-07-05 | 1985-01-30 | 日本電気株式会社 | プリント板 |
JPS6013763A (ja) * | 1983-07-05 | 1985-01-24 | Toyo Soda Mfg Co Ltd | 2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンの製造法 |
JP2569767B2 (ja) * | 1988-10-25 | 1997-01-08 | 三菱マテリアル株式会社 | バリ取りカッター |
-
1993
- 1993-01-22 JP JP1993001289U patent/JP2573001Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0657513U (ja) | 1994-08-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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