JP2572904B2 - 斑点模様付釣竿の製造方法 - Google Patents

斑点模様付釣竿の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣竿に係わり、特に、
竿管の表面に斑点模様を形成してなる斑点模様付釣竿の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、竿管の表面に斑点模様を有する斑
点模様付釣竿としては、天然の竹を使用した釣竿が知ら
れている。
【0003】すなわち、天然の竹では、竹材の表面に、
染み竹模様等と呼ばれる斑点状の模様が生じることがあ
り、このような斑点模様の生じた竹を使用して釣竿を形
成し、釣竿の美観を向上することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の斑点模様付釣竿では、斑点模様の生じた竹を
使用して釣竿を形成しているため、釣竿が非常に高価に
なるという問題があった。
【0005】そこで、竿管の表面に、塗料を塗布して斑
点模様を形成し、釣竿の美観を向上することが考えられ
ているが、天然の竹に発生する斑点模様と同様の美観、
またはこれに類似の美観を有する斑点模様を工業的に形
成することは非常に困難であった。
【0006】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、美観の良い斑点模様付釣竿を、確
実,容易に製造することができる斑点模様付釣竿の製造
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の斑点模様付釣竿
の製造方法は、竿管の表面に塗膜層を形成した後、前記
塗膜層の表面に、塗膜層と濃淡差のある塗料を、吹き付
け後の塗料粒子径が0.3〜2.0mmとなるようにラン
ダムに、かつ、単位面積当たりの塗布面積が50%以下
となるように吹き付け塗布し斑点模様を形成し、この
後、斑点模様の形成された竿管の表面に、透明または半
透明の塗料を塗布するものである。
【0008】
【作用】本発明の斑点模様付釣竿の製造方法では、塗膜
層の表面に、塗膜層と濃淡差のある塗料が、吹き付け後
の塗料粒子径が0.3〜2.0mmとなるようにランダム
に、かつ、単位面積当たりの塗布面積が50%以下とな
るように吹き付け塗布されて斑点模様が形成されるた
め、斑点模様の美観が自然の竹に発生する斑点模様のイ
メージに近い、良いものとなる。
【0009】なお、吹き付け後の塗料粒子径を0.3〜
2.0mmとしたのは、塗料粒子径が、0.3mmより小さ
い時には、斑点模様が引き立ちにくく、一方、2.0mm
を越えると、斑点模様がランダムに分散しにくく、斑点
模様としての美観が低下するとの理由による。
【0010】また、単位面積当たりの塗布面積が50%
以下となるようにしたのは、50%を越えると、斑点模
様が多すぎて、地と斑点模様のバランスが悪くなり、斑
点模様としての美観が低下するとの理由による。
【0011】
【実施例】以下、本発明方法の詳細を図面を用いて一実
施例について説明する。図1は、本発明の斑点模様付釣
竿の製造方法の一実施例により製造された斑点模様付釣
竿を示しており、符号11は竿管を示している。
【0012】竿管11には、斑点模様13が形成されて
おり、軸長方向に間隔を置いて段塗部15が形成されて
いる。そして、竿管11の一端には、握り部17が形成
されている。
【0013】このような斑点模様付釣竿は、以下述べる
ようにして製造される。すなわち、この実施例の斑点模
様付釣竿の製造方法では、先ず、例えば、強化繊維樹脂
により形成される竿管11の表面に塗膜層が形成され
る。
【0014】この塗膜層の形成は、竿管11の表面に、
表面凹凸の調整を行うために、必要に応じて、下塗り塗
装を行った後、この表面に、中塗り塗装を行ない、この
後、乾燥,研磨,シンナー拭き等を行うことにより形成
される。
【0015】この後、ゴム,布等の微小凹凸のあるシゴ
キ部材に塗料を塗布し、シゴキ部材を、竿管11の軸長
方向に移動することにより、線状の竹模様が形成され
る。この後、この表面に、塗膜層と濃淡差のある塗料
が、吹き付け後の塗料粒子径が0.3〜2.0mmとなる
ようにランダムに、かつ、単位面積当たりの塗布面積が
50%以下となるように吹き付け塗布され、斑点模様1
3が形成される。
【0016】すなわち、この吹き付け塗布は、吹き付け
ノズル径が1〜2mmの吹き付け装置を使用し、塗料を吹
き付け圧力1〜4kg/cm2の圧力で竿管11に向けて吹
き付けることにより行われる。
【0017】吹き付け用の塗料は、塗膜層と濃淡差のあ
る塗料に、例えば、ラッカー,シンナー等の希釈剤を5
0〜80%加えて調合される。そして、ノズルの先端
を、例えば、竿管11から20cm程度離した状態で、例
えば、竿管11を850rpm程度の回転数で回転さ
せ、同時に、竿管11を軸長方向に所定速度で移動させ
ながら吹き付けが行われる。
【0018】なお、竿管11の軸長方向への移動速度
は、斑点模様13の単位面積当たりの塗布面積量により
調整される。この後、斑点模様13の形成された竿管1
1の表面に、透明または半透明の塗料が塗布され、さら
に、この表面に、透明度の低い半透明の塗料が段塗りさ
れ、段塗部15が形成される。
【0019】この後、さらに上塗装が行われ、図1に示
した斑点模様付釣竿が製造される。しかして、本発明の
斑点模様付釣竿の製造方法では、竿管11の表面に塗膜
層を形成した後、塗膜層の表面に、塗膜層と濃淡差のあ
る塗料を、吹き付け後の塗料粒子径が0.3〜2.0mm
となるようにランダムに、かつ、単位面積当たりの塗布
面積が50%以下となるように吹き付け塗布し斑点模様
13を形成し、この後、斑点模様13の形成された竿管
11の表面に、透明または半透明の塗料を塗布するよう
にしたので、美観の良い斑点模様付釣竿を、確実,容易
に製造することが可能となる。
【0020】すなわち、本発明の斑点模様付釣竿の製造
方法では、塗膜層の表面に、塗膜層と濃淡差のある塗料
が、吹き付け後の塗料粒子径が0.3〜2.0mmとなる
ようにランダムに、かつ、単位面積当たりの塗布面積が
50%以下となるように吹き付け塗布されて斑点模様1
3が形成されるため、斑点模様13の美観が自然の竹に
発生する斑点模様のイメージに近い、良いものとなる。
【0021】ここで、吹き付け後の塗料粒子径を0.3
〜2.0mmとしたのは、塗料粒子径が、0.3mmより小
さい時には、斑点模様13が引き立ちにくく、一方、
2.0mmを越えると、斑点模様13がランダムに分散し
にくく、斑点模様13としての美観が低下するとの理由
による。
【0022】なお、吹き付け塗装の場合には、全ての斑
点模様13の塗料粒子径を0.3〜2.0mm以内にする
ことは困難であり、これ等の範囲外の斑点模様13が形
成されるが、範囲外の斑点模様13は10%以内とする
のが望ましい。
【0023】また、単位面積当たりの塗布面積が50%
以下となるようにしたのは、50%を越えると、斑点模
様13が多すぎて、地と斑点模様13のバランスが悪く
なり、斑点模様13としての美観が低下するとの理由に
よる。
【0024】さらに、この単位面積当たりの塗布面積
は、10〜30%であることが望ましく、5%以下にな
ると、斑点模様13が、汚れに近いものとなり、斑点模
様の美観が低下する。
【0025】そして、上述した斑点模様付釣竿の製造方
法では、通常の吹き付けでは、吹き付け圧力が6〜8kg
/cm2 であるが、吹き付け圧力を1〜4kg/cm2 と低く
し、また、塗料の吹き出し流量を抑制するようにしたの
で、塗料粒子径を大きくし、塗装ムラのない均一な斑点
模様13を形成することが可能となる。
【0026】また、上述した斑点模様付釣竿の製造方法
では、斑点模様13の形成された竿管11の表面に、透
明または半透明の塗料を塗布したので、斑点模様13が
より鮮明になる。
【0027】さらに、この表面に、透明度の低い半透明
の塗料を段塗りし、段塗部15を形成したので、下層の
斑点模様13が、深みのある状態ですけて見えるため、
研出しによる模様と同様の効果を得ることができる。
【0028】そして、上述した斑点模様付釣竿の製造方
法では、斑点模様付釣竿を、工業的に容易に製造するこ
とが可能となり、斑点模様付釣竿の製造コストを従来よ
り大幅に低減することが可能となる。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の斑点模様付
釣竿の製造方法では、美観の良い斑点模様付釣竿を、確
実,容易に製造することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斑点模様付釣竿の製造方法の一実施例
により製造された斑点模様付釣竿を示す側面図である。
【符号の説明】
11 竿管 13 斑点模様

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竿管の表面に塗膜層を形成した後、前記
    塗膜層の表面に、塗膜層と濃淡差のある塗料を、吹き付
    け後の塗料粒子径が0.3〜2.0mmとなるようにラン
    ダムに、かつ、単位面積当たりの塗布面積が50%以下
    となるように吹き付け塗布し斑点模様を形成し、この
    後、斑点模様の形成された竿管の表面に、透明または半
    透明の塗料を塗布することを特徴とする斑点模様付釣竿
    の製造方法。
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JP4576330B2 (ja) * 2005-12-22 2010-11-04 グローブライド株式会社 管状体およびその製造方法
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JP2015065915A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 グローブライド株式会社 天然素材の竹竿に似た外観を有する釣竿及びその製造方法
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