JP6082335B2 - 天然素材の竹竿に似た外観を有する釣竿及び当該釣竿に用いられる竿管の製造方法 - Google Patents

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本発明は、天然素材の竹竿に似た外観を有する釣竿及び当該釣竿に用いられる竿管の製造方法に関する。
従来、カーボン等の人工素材から成るブランクの表面に竹の地色に近い薄い茶色の塗膜層を形成し、この塗膜層の上に竹目模様の塗装を施すことで天然の竹竿に似た外観を有するようにした釣竿が知られている。竹目模様は、主に、竹の節を模した模様と、釣竿の長手方向に伸びる線状の模様とから成る。
天然の竹竿の節を模した外観を再現する技術の開示例がある。例えば、特開2001−61376号公報(特許第4051161号)においては、竿管の節に相当する位置に肉盛り成型により膨出部を設け、この膨出部の表面に竿管の長手方向に伸びる線状の模様を付すことで、天然の竹竿の節の外観を再現している。
特開2001−61376号公報
しかしながら、肉盛り成型により成型された膨出部の径は、竿管の他の部分の径よりも著しく大きくなるため、複数の竿管を継ぎ合わせて成る釣竿(例えば並継式の釣竿)において、竿管同士が継ぎ合わさされる継合部には膨出部を設けることができない。天然の竹にはその長手方向に沿ってほぼ等間隔で節が存在するので、継合部に膨出部(すなわち、節の模様を表現するもの)が存在しないと不自然な印象を与えてしまう。
そこで、本発明は、複数の竿管を継ぎ合わせて成り、天然素材の竹竿に近い外観を有する釣竿を提供することを目的とする。本願発明の一実施形態においては、竿管同士の継合部にも天然の竹竿における節の模様を形成することにより、天然素材の竹竿に近い外観を有するようにした釣竿を提供することを目的とする。本発明のこれら以外の目的は、明細書全体を通じて明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る釣竿は、第1の竿管と、第2の竿管とを備え、第2の竿管の手元側端部が前記第1の竿管の穂先側端部に継ぎ合わされる。一実施形態において、前記第2の竿管は、細長いブランクと、前記ブランクの手元側端部の外表面に、インクジェット印刷により、竹の節を模した模様を有するように形成された装飾層と、前記装飾層の上面に、シゴキ塗装により、前記釣竿本体の長手方向に伸びる複数の線状の模様を有するように形成された塗膜層と、を備える。
本発明の一実施形態に係る釣竿用竿管の製造方法は、細長いブランクを準備する工程と、前記ブランクの手元側端部の外表面に、インクジェット印刷により、竹の節を模した模様を有する装飾層を形成する工程と、前記装飾層の上面に、シゴキ塗装により、前記釣竿本体の長手方向に伸びる複数の線状の模様を有する塗膜層を形成する工程と、を備える。
本発明の実施形態によって、複数の竿管を連結して成り、天然素材の竹竿に近い外観を有する釣竿を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る釣竿を模式的に示す図。 図1の釣竿の手元側竿管と穂先側竿管との継合部を拡大して示す模式図。 本発明の一実施形態に係る釣竿の穂先側竿管の手元側端部の断面を模式的に示す図。 本発明の一実施形態に係る釣竿に形成されたインクドット及びシゴキ塗装により形成された塗膜層の線状の模様を模式的に示す図。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、各図面において共通する構成要素に対しては同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿を模式的に示す図である。図示のとおり、本発明の一実施形態に係る釣竿Rは、細長い手元側竿管10aと、この手元側竿管10aの穂先側端部に継ぎ合わされる穂先側竿管10bと、を備える。図2は、図1の釣竿の手元側竿管と穂先側竿管との継合部を拡大して示す模式図であり、図2(a)は、手元側竿管10aと穂先側竿管10bとが分離されている状態を示し、図2(b)は、手元側竿管10aと穂先側竿管10bとが継ぎ合わされている状態を示す。手元側竿管10aの手元側端部にはグリップ12が設けられている。本明細書において、手元側竿管10aと穂先側竿管10bとを区別する必要がない場合には、手元側竿管10aと穂先側竿管10bとを総称して竿管10と表記する。
竿管10の表面には、天然の竹の模様を模した竹目模様が付されている。この竹目模様は、節部16における天然の竹の節を模した模様と、節部16の間に位置する節間部14における線状の模様を含む。線状の模様は、節部16にも形成されてもよい。節部16が設けられる位置は、天然の竹における節の位置に相当する。節間部14の模様は、図2に示すように、竿管10の長手方向に伸びる複数の線状の模様から成る。この線状の模様は、後述するように、天然の竹の節間の模様と同様に、一直線状ではなく、途中でわずかに曲がったり、途切れたりするように形成される。このように、線状の模様が、曲がったり、途中で途切れていることにより、より一層自然の竹に似た外観が得られる。
一実施形態において、節部16には、インクジェット印刷により、実際の竹竿における節の外観を模した模様が形成される。例えば、実際の竹竿における節部は、茶色又は褐色であり、節よりも手元側の領域は節間よりも暗い(明度が低い)色を有し、節よりも穂先側の領域は節間よりも明るい(明度が高い)色を有する。このような天然素材の竹竿における節部の外観を表現するために、本発明の一実施形態における釣竿の節部16は、図2に示すように、その手元側に低明度装飾層16aを有し、その穂先側に高明度装飾層16bを有する。天然素材の竹竿における節部の模様は、塗装の色調、塗装方法、塗布される塗料の量に応じて様々な見え方をする。したがって、本発明に係る釣竿の節部には、前述の模様以外にも、インクジェット印刷により、天然素材の竹竿の節部における模様を模した任意の模様を形成することができる。例えば、本発明の一実施形態における釣竿の節部16は、その手元側に高明度装飾層16aを有し、その穂先側に低明度装飾層16bを有するものであってもよい。節部16の模様は、竿管10の長手方向の任意の位置に付すことができるが、自然な外観を表現するためには、互いの間隔がほぼ等しくなるように配置されることが望ましい。
図2に示すように、手元側竿管10aは中空の管状に形成されており、この手元側竿管10aの穂先側端部18aに、穂先側竿管10bの手元側端部18bが嵌め込まれ、これにより、手元側竿管10aと穂先側竿管10bとが継ぎ合わされる。上述のように、穂先側竿管10bには、節部16がほぼ等間隔で配置されるので、その手元側端部18bにも節部16が設けられる。
次に、図3を参照して、本発明の一実施形態に係る釣竿の構成についてさらに説明する。図3は、穂先側竿管10bの手元側端部18bにおいて節部16が印刷されている部分の断面を模式的に示す図である。図3に示すように、本発明の一実施形態に係る釣竿Rの穂先側竿管10bの手元側端部18bは、ブランク22と、ブランク22の上に形成されたクリアー層24と、クリアー層24の上に形成された第1塗膜層26と、第1塗膜層の上にインクジェット印刷により形成された多数のインクドット20と、第1塗膜層26の上にシゴキ塗装により形成された第2塗膜層28とを備える。
ブランク22は、人工素材から作製され、例えば、強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグシートから作製される。具体的には、繊維強化プリプレグシートを芯金に巻回した後、硬化、脱芯等の工程を行うことにより、ブランク22が得られる。繊維強化プリプレグシートを用いた釣竿本体は、当業者に知られている様々な製法を用いて作製され得る。また、ブランク22の材料は本明細書で説明されるものに限定されず、本明細書で説明されたもの以外の様々な公知の材料を用いて作製され得る。
一実施形態において、ブランク22の外表面には、クリアー層24が設けられる。クリアー層24は、ブランク22を覆い、ブランク22の外表面を平滑化することができる。クリアー層24は、クリアー塗料(塗料から顔料を除いたもの)をブランク22に塗布することにより形成され得る。クリアー塗料としては、例えば、樹脂としてアクリル酸エステル及び二アクリル酸ヘキサメチレンを含み、開始剤としてジフェニル-2,4,6-トリメチルベンゾイルホスフィン=オキシドを含み、さらに添加剤を含むものを用いることができる。クリアー層24を形成するための材料や形成方法は、本明細書で明示的に説明されるものに限定されず、それ以外の様々な公知の材料や塗装方法を用いて形成され得る。クリアー層24は、例えば、約6μm〜25μmの厚さを有するように形成される。クリアー層24の厚さは、ブランク22の段差を埋めてその表面を平滑化できるように、ブランク22の表面に現れる段差の寸法に応じて適宜調整され得る。
一実施形態において、クリアー層24の上面には、第1塗膜層26が形成される。第1塗膜層26は、エポキシ樹脂塗料やポリウレタン樹脂塗料等の様々な樹脂系塗料を、クリアー層24の表面に塗布することにより形成される。第1塗膜層26は、例えば吹き付け塗装やシゴキ塗装により形成される。この樹脂系塗料は、天然の竹の地色と似た茶色又は褐色であることが望ましい。第1塗膜層26を形成する塗料の種類は本明細書で明示的に説明されるものに限定されず、それ以外の様々な公知の材料や公知の塗装方法を用いて形成され得る。一実施形態においては、クリアー層24を省略することが可能である。この場合、塗膜層26は、竿管10上に直接塗布される。第1塗膜層26は、例えば、約6μm〜20μmの厚さを有するように形成される。
節部16における第1塗膜層26の上面には、インクジェット印刷により多数のインクドット20が形成され、この多数のインクドット20により天然の竹の節の模様を有する装飾層が形成される。具体的には、インクジェット印刷によりノズルから噴出されたインクドット20が第1塗膜層26の表面に付着し、この第1塗装膜26表面に付着したインクドット20によって、節の模様が形成される。上述したように、インクドット20から構成される装飾層は、一実施形態において、節部16の手元側の低明度装飾層16aと、穂先側の高明度装飾層16bを有する。インクジェット印刷用のインクとしては、下地(例えば、第1塗膜層26)へ付着し、その後硬化できるものであれば、任意の種類のインクを用いることができる。一実施形態においては、UV硬化型樹脂及び溶剤を含むインクを用いることが望ましい。図3に示すように、インクドット20の大きさは互いに異なっていてもよい。図3では、最も大きな凸部を参照符号20Aで表し、最も小さな凸部を参照符号20Cで表し、その中間の大きさの凸部を参照符号20Bで表している。インクドット20の径は、概ね10〜500μmの範囲にあることが望ましい。多数のインクドット20は、図示のとおり、ブランク22の外表面に離散的に形成されるが、これらのインクドット20の一部が繋がっていても差し支え無い。
第2塗膜層28は、シゴキ塗装を用いて、多数のインクドット20が形成された第1塗膜層26の上面に茶系色の塗料を塗布することにより形成される。第2塗膜層28を形成するための塗料としては、エポキシ樹脂塗料やポリウレタン樹脂塗料等の様々な樹脂系塗料を用いることができる。第2塗膜層28用の塗料は、第1塗膜層26の塗料と同系色でそれよりも暗い(明度が低い)塗料であることが望ましい。第2塗膜層28を形成する塗料の種類は本明細書で明示的に説明されるものに限定されず、第2塗膜層28は、それ以外の様々な公知の塗料を用いて形成され得る。第2塗膜層28は、例えば、約5μm〜15μmの厚さを有するように形成される。
第2塗膜層28は、具体的には、リング状のゴム部材の内周面、布、スポンジ、手の平などのシゴキ部材に塗料を付着させ、シゴキ部材の塗料が付着した部分をブランク22の外表面(クリアー層24や第1塗膜層26が設けられている場合にはそれらの層のうち最外層に位置する層の外表面をいう。以下同じ。)に接触させながら、ブランク22をその長手方向に移動させる(又はシゴキ部材をブランク22の長手方向に移動させる)ことにより形成される。シゴキ部材のブランク22との接触面には凹凸が存在するので、この凸部に付着した塗料がブランク22の外表面に塗布され、接触面の凹部の塗料はブランク22には塗布されないので、ブランク22の外表面には、ブランク22の長手方向に向かって伸びる線状の模様が形成される。本発明に適用可能なシゴキ塗装の詳細については、例えば、特開2001−061376号公報や特開2002−010727号公報において説明されている。本発明に適用可能なシゴキ塗装には、塗料を付着させた手の平を用いるいわゆる手拭き塗装も含まれる。
シゴキ部材をブランク22に接触させたままブランク22の長手方向に移動させると、ブランク22の表面に形成されたインクドット20がシゴキ部材に干渉する。これにより、シゴキ部材のうちのブランク22と接触している接触部は、インクドット20の位置において、ブランク22の長手方向に沿って真っ直ぐに移動することができず、例えばインクドット20の周囲を迂回するように移動する。上記のように、インクドット20の径は、概ね10〜500μmの範囲にあることが望ましい。インクドット20の径が10μmよりも小さいとシゴキ部材の進路を変更しにくくなり、インクドット20の径が500μmよりも大きいとインクドット20自体が視認可能となり、竹竿の自然な外観を実現できなくなるためである。これにより、本発明においてシゴキ塗装により形成される線状の模様は、真っ直ぐな線状ではなく、インクドット20の周囲で曲がって見えたり、途切れて見えたりする。天然の竹においても、線状の模様はわずかに曲がっていたり途中で途切れていることが多く、本発明によって、このような天然素材の竹竿の線状模様がより忠実に再現される。
図示を省略したが、第2塗膜層28の表面には、竿管10の最外層表面を平滑化するために、クリアー層24とは別のクリアー層(表面クリアー層)を設けてもよい。また、この表面クリアー層の上面に、又は、第2塗膜層28の上面に直接に、竿管10を傷や腐食から保護するための保護層を設けてもよい。また、図3に示した各層の間には、層間の接着力を高めるためにプライマー層を設けてもよい。保護層やプライマー層は、当業者に明らかな公知の材料から、公知の形成方法により生成される。また、手元側竿管10aの断面は、上述した穂先側竿管10bの断面と同様に構成され得る。
図4は、手元側端部18bの仮想円A内の領域に形成された多数のインクドット20及びシゴキ塗装により形成された第2塗膜層28を模式的に示す図である。上述のように、第2塗膜層28は、シゴキ塗装により形成されているので、塗膜層28は、図示されている線状の模様28A〜28Dを含む、多数の線状の模様を有する。
図示のとおり、線状の模様28A〜28Dは、ブランク22の長手方向に沿って直線状に伸びている。塗膜層は、インクドット20に干渉されなければ、ブランク22の長手方向に沿って直線状に伸びる。例えば、領域Aの内部のインクドット20が存在しない位置にある模様28Cは一直線状にブランク22の長手方向に伸びている。一方、模様28B、28Cは、概ねブランク22の長手方向に伸びているが、インクドット20の近辺では、インクドット20の周囲を迂回するように伸びている。また、模様28Aは、インクドット20が密集した領域にさしかかったところで一旦途切れており、ブランク22のスライド方向の上流側におけるインクドットの密度が低くなった領域で再び現れている。
以上のように、本発明の一実施形態にかかる釣竿Rにおいては、穂先側竿管10bの手元側端部18bの外表面に、天然の竹竿の節を模した模様がインクジェット印刷を用いて形成されているため、節の模様を形成することによる手元側端部18bの径の増加はわずかである。したがって、穂先側竿管10bの手元側端部18bに節の模様を形成できるだけでなく、この手元側端部18bを手元側竿管10aに嵌め込むことができる。また、図4を用いて説明したように、インクジェット印刷によって形成されたインクドット20を避けるように線状の模様が形成されるため、節部16においても天然素材の竹竿の線状模様に近い線状模様を、より一層自然に表現することができる。このように、本発明の一実施形態にかかる釣竿Rにおいては、竿管同士を精度よく継ぎ合わせることができるとともに、竿管同士の継合部においても天然の竹竿の節の模様を表現することができる。
次に、本発明の一実施形態に係る釣竿用竿管の製造方法について説明する。まず、手元側竿管10a用の細長いブランクと穂先側竿管10b用の細長いブランクをそれぞれ準備する。このブランクは、例えば、上述したブランク22である。次に、このブランクの表面を平滑化するために、ブランクにクリアー塗料を塗布し、クリアー層を形成する。このクリアー層は、例えば、上述したクリアー層24である。次に、クリアー層の上面に、第1塗膜層を形成する。この第1塗膜層は、天然の竹の地色と似た茶色の樹脂であることが望ましい。この第1塗膜層は、例えば、上述した第1塗膜層26である。
次に、ブランクの節部において、第1塗膜層26の表面に、インクジェット印刷により、天然素材の竹竿の節を模した模様を有する装飾層を形成する。例えば、この天然素材の竹竿の節を模した模様は、上述したように、インクドット印刷によって、第1塗膜層26の表面に多数のインクドット20を付着させることにより形成される。一実施形態において、この装飾層は、低明度装飾層16a及び高明度装飾層16bを有する。
次に、上記のように竹の節を模した模様が形成されたブランクの外表面に、シゴキ塗装法により、第2塗膜層を形成する。第2塗膜層の塗料は、第1塗膜層の塗料と同系色でそれよりも暗い塗料であることが望ましい。この第2塗膜層は、例えば、上述した第2塗膜層28であり、竿管10の長手方向に伸びる複数の線状の模様を有するように形成される。このようにして形成された第2塗膜層28の表面には、クリアー層や保護層が設けられてもよい。このようにして、手元側竿管10aと穂先側竿管10bとが得られる。また、このようにして得られた穂先側竿管の手元側端部を手元側竿管の穂先側端部に嵌め込むことにより釣竿が得られる。
本発明の一実施形態に係る竿管及び当該竿管を継ぎ合わせた釣竿は以上のようにして製造されるが、上記の製造工程の一部を省略すること、上記以外の工程を追加すること、及び/又は、上述した製造方法を構成する各工程の順序を入れ替えることが可能であり、このような省略、追加、順序の変更がなされた製造方法も本発明の趣旨を逸脱しない限り本発明の範囲に含まれる。特に、クリアー層、プライマー層、保護層を省略しても、天然の竹素材から成る竹竿に似た外観を有する釣竿を得ることができるので、これらの各層を形成する工程は、本発明にとって任意のもので、省略可能なものである。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
R 釣竿
10a 手元側竿管
10b 穂先側竿管
14 節間部
16 節部
18b 手元側端部
20 インクドット
22 ブランク
24 クリアー層
26 第1塗膜層
28 第2塗膜層

Claims (2)

  1. 第1の竿管と、
    その手元側端部が前記第1の竿管の穂先側端部に継ぎ合わされる第2の竿管と、
    を備え、
    前記第2の竿管は、
    細長いブランクと、
    前記ブランクの手元側端部の外表面に、インクジェット印刷により、竹の節を模した模様を有するように形成された装飾層と、
    前記装飾層の上面に、シゴキ塗装により、前記釣竿本体の長手方向に伸びる複数の線状の模様を有するように形成された塗膜層と、
    を備えることを特徴とする釣竿。
  2. 複数の竿管を継ぎ合わせて成る釣竿用の竿管の製造方法であって、
    細長いブランクを準備する工程と、
    別の竿管の穂先側端部が継ぎ合わされる、前記ブランクの手元側端部の外表面に、インクジェット印刷により、竹の節を模した模様を有する装飾層を形成する工程と、
    前記装飾層の上面に、シゴキ塗装により、前記釣竿本体の長手方向に伸びる複数の線状の模様を有する塗膜層を形成する工程と、
    を備える釣竿用竿管の製造方法。

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