JP3575954B2 - 釣竿 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、装飾層を有する釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、釣竿は、強化繊維に樹脂を含浸させた、いわゆるFRPによって作成されるものが多く、また、その装飾性を高めるために、外表面に様々な模様を形成することが行われている。例えば、へら竿等は、通常、天然竹で作成されたものが好まれるが、材料不足で大量生産が困難であるという実情に鑑み、FRP製の釣竿の外周面に、竹竿に酷似した装飾を施すことが行われている。
【0003】
例えば、特開昭56−164730号公報には、竿管本体の外周面に一定間隔をおいて高粘稠樹脂液を断面山形状に塗装することで、天然竹の節環に酷似させた装飾を形成する技術が開示されている。また、特開平7−79668号には、同様に、竿管本体上にエポキシ樹脂等によって肉盛部を形成し、この肉盛部の前方傾斜部に、濃い色の塗装を行い、後方の傾斜部を下るに従ってこれをぼかしたぼかし塗装層を形成する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術では、天然竹の節環のように、立体感(凹凸感)のある装飾を形成する場合、竿管本体の外周に、別途、肉盛部を形成するため、釣竿が重量化してしまう。また、これを軽量化するために、肉盛部をなくしたり、高さを低くすると今度は立体感のない外観形状の劣った装飾となってしまう。
【0005】
この発明は、釣竿の竿管の表面に立体感のある装飾を施すに際し、釣竿全体が重量化することがなく、しかも立体感が十分に感じられる釣竿を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の釣竿は、外周面に所定の色彩の地色を配色した竿管を有しており、前記竿管の節環に、その地色と同系色で、かつ明度の高い第1の色彩領域を形成すると共に、この第1の色彩領域の竿尻側に隣接して、前記地色と同系色で、かつ明度の低い第2の色彩領域を形成したことを特徴とする。
更に本発明によると、外周面に所定の色彩の地色を配色した竿管を有する釣竿であって、前記竿管の節環に、その地色と同系色で、かつ明度の高い第1の色彩領域を形成すると共に、この第1の色彩領域の竿尻側に隣接して、前記地色と同系色で、かつ明度の低い第2の色彩領域を形成し、これらの色彩領域の下側に形成した肉盛部の頂を、第1の色彩領域と第2の色彩領域とのに配置した釣竿が提供される。
【0007】
上記のように、竿管の地色と同系色で、かつ明度が高い第1の色彩領域と、地色と同系色で、かつ明度の低い第2の色彩領域とを隣接させることで、その明度差によって立体感を表現することが可能になる。すなわち、立体感を、色彩の明度差によって表現することにより、竿管表面に実際に肉盛部を形成する必要がなくなり、釣竿全体として軽量化が図れる。
また、色彩領域の下側に形成した肉盛部を、第1の色彩領域と第2の色彩領域との境に配置することで、第1の色彩領域と第2の色彩領域とが、天然竹の節環の感触を与える立体構造に形成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に沿って具体的に説明する。
本発明は、釣竿に形成される装飾に特徴があり、特に、色彩によって立体感を表現することに特徴がある。以下に説明する実施の形態では、天然竹に酷似する装飾を形成した釣竿を例にして説明する。
【0009】
図1には、天然竹に酷似する釣竿の内、手元側の竿管1が示されており、その竿管の外周面には、所定の間隔をおいて、節環1a〜1dが形成されている。また、手元側の竿管1の基端部には、握部2が取り付けられている。この場合、釣竿の全体構成としては、振出し式であっても、並継式であっても良い。
【0010】
竿管1は、繊維強化プリプレグシートを芯金に巻回して、常法にしたがって作成されたものであり、最終的な工程として、表面研磨した後に、天然竹に酷似した塗装が施されたものである。この実施の形態では、まず天然竹の地色と同色の色彩、一般的には淡い褐色、が吹き付け塗装、しごき塗装等の方法によって竿管全体に着色される。
【0011】
上記節環1a〜1dは、以下のようにして着色形成される。
図2において、符号5は、繊維強化プリプレグシートによる竿管1の本体層を示しており、この本体層5上には、上記天然竹の地色と同じ色彩の塗装が施されることによって竹地層7が形成されている。そして、竹地層7の節環を形成すべき位置には、まず、竹地層と同系色の色彩で、それよりも明度の高い高明度竹地層8が、吹き付け塗装、しごき塗装等の方法によって着色される。次に、そのように形成された高明度竹地層8を、軸方向に対して略半分だけマスキングし、竹地層と同系色の色彩で、それよりも明度の低い低明度竹地層10が、同様な方法によって着色される。
【0012】
このように、明度が異なる色彩領域を隣接させることで、図3に示すように、あたかも天然竹の節環のような立体装飾を表現することが可能になる。なお、立体装飾をこのような天然竹の節環とした場合、高明度竹地層8をJIS規格の明度基準で7〜10程度とし、低明度竹地層10を、同規格の明度基準で0〜2程度(少なくとも4以上で好ましくは6以上の明度差)にすれば、その明度差によって、竹地層8,10の隣接領域において天然竹の節環に、より酷似した装飾を形成することができる。
【0013】
このように、色彩の明度差のみで、立体感を有する装飾層が得られるため、竿管の外周に節環に対応する肉盛部を実際に形成する必要性がなくなり、釣竿全体の軽量化を図ることが可能となる。また、このように、釣竿が軽量化されることにより、持ち重り感が減少し、長時間使用しても疲れるようなことがない。
【0014】
あるいは、図4に示すように、上記したような構成の高明度竹地層8および低明度竹地層10が形成される領域に、肉盛部15を形成しても良い。すなわち、肉盛部15の切り立った頂部15aを堺にして、高明度竹地層8および低明度竹地層10を形成することで、より天然竹の節環に酷似させることができ、実際に手で触ったときに、本物のような感触を得ることが可能となる。なお、肉盛部15を形成することで、上述の実施形態における釣竿よりは、釣竿全体の重量が増えるものの、上述したように、高明度竹地層8および低明度竹地層10によって、実際の立体感をかなり酷似して表現できるため、肉盛部を形成する場合、その肉厚を従来よりも薄くすることができる。したがって、従来の肉盛部を形成した構成よりも、釣竿全体として軽量化が図れる。
【0015】
以上、本発明の実施の形態を、天然竹の節環を例にして説明したが、本発明は明度の高い色彩領域と、明度の低い色彩領域とを隣接させることで立体感を出すことに特徴があり、それが適用されるものについては、上述したような天然竹の節環部分に限定されることはない。また、上記実施の形態では、低明度の色彩領域および高明度の色彩領域を、塗装によって形成したが、このような隣接して明度の高低を表現できれば、竿管表面に直接スクリーン印刷したり、あるいは、そのような色彩領域が予め形成された印刷シートを竿管表面に添着して構成しても良い。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、地色より明度の高い第1の色彩領域と地色よりも明度が低い第2の色彩領域とを隣接させて形成することにより、これらの色彩領域の明度の高低によって、釣竿の外周面に立体感を表現することができるので、実際に肉盛部を形成する必要性がなくなり、釣竿全体を軽量化することが可能となる。このため、全体の持ち重り感が減少し、操作しやすくなると共に、長時間使用しても疲れることがない釣竿が得られる。
また、色彩領域の下側に形成した肉盛部の頂部を、第1の色彩領域と第2の色彩領域との堺に配置した釣竿では、第1の色彩領域と第2の色彩領域とが、天然竹の節環の触感を与える立体構造に形成され、視覚だけでなく更に触覚を通じても立体感の感じられる釣竿が提供される。この釣竿でも肉盛部の肉厚を薄くすることができ、釣竿全体を軽量化して、持ち重り感を減少させ、長時間使用しても疲れにくい良好な操作性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天然竹に酷似する釣竿の手元側竿管を示す図。
【図2】図1に示す竿管の節環部分の断面構造を示す図。
【図3】節環部分を拡大して示す図。
【図4】竿管の節環部分の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
1 竿管
1a〜1d 節環
5 本体層
7 竹地層
8 高明度竹地層
10 低明度竹地層
15 肉盛部

Claims (2)

  1. 外周面に所定の色彩の地色を配色した竿管を有する釣竿であって、前記竿管の節環に、その地色と同系色で、かつ明度の高い第1の色彩領域を形成すると共に、この第1の色彩領域の竿尻側に隣接して、前記地色と同系色で、かつ明度の低い第2の色彩領域を形成したことを特徴とする釣竿。
  2. 外周面に所定の色彩の地色を配色した竿管を有する釣竿であって、前記竿管の節環に、その地色と同系色で、かつ明度の高い第1の色彩領域を形成すると共に、この第1の色彩領域の竿尻側に隣接して、前記地色と同系色で、かつ明度の低い第2の色彩領域を形成し、これらの色彩領域の下側に形成した肉盛部の頂を、第1の色彩領域と第2の色彩領域とのに配置したことを特徴とする釣竿。
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