JP3844539B2 - 筒状体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒状体、特に、発光層が形成された釣り竿、ゴルフシャフト等の筒状体に関する。
【0002】
【従来の技術】
筒状体である釣り竿には、その外周面の先端や中間部に発光層を形成したものが知られている。このような筒状体に発光層を形成することで、光が四方に放射され夜間において釣り竿の挙動を視認しやすくなり、魚の当たりが分かりやすくなる。このような発光層は、通常白色系又は銀色系等の明るい色の本体色の上に蛍光顔料や蓄光顔料を添加した発光塗料を塗布して形成されている。このように明るい色の上に発光塗料を塗布することで発光した色がきれいに見える。また、この発光層の耐候性や発光寿命を確保するため、従来、発光塗料を厚く塗って厚みが厚い発光層を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように発光層の厚みが厚くなると、発光した色の色見がきつく、高級感が得られず下品なイメージになりやすい。また、発光層が表面に露出しているので、紫外線等の影響により退色もしやすくなり、発光した色の寿命が低下しやすくなる。
【0004】
本発明の課題は、発光色を退色しにくするとともに発光色の色見を和らげて高級感を演出できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る筒状体は、筒状の基材と、下地層と、発光層と、多重反射層とを備えている。下地層は、基材の表面に形成された層である。発光層は、下地層の表面に形成された層である。多重反射層は発光層の表面に形成された透明又は半透明の層である。そして、多重反射層は、発光層の色目を和らげる透明又は半透明のメタリック塗料を塗布することで形成されている。この筒状体では、発光層の表面に透明又は半透明の多重反射層が形成されているので、発光層で発光した光が多重反射層で多重反射して色が変化し色見が和らげられる。このため発光色の色見がきつくなくなり高級感を演出できる。また、発光層の上に多重反射層が形成されているので、発光層が多重反射層でカバーされ退色しにくくなる。また、メタリック塗料を発光層上に塗布するだけでよいので、多重反射層の形成が容易である。
【0006】
発明2に係る筒状体は、発明1に記載の筒状体において、多重反射層の上に形成された着色クリア層をさらに備える。この場合には、多重反射層の上にさらに着色クリア層が形成されるので、多重反射層により色見が和らげられた色が着色クリア層により変化して今までと異なる色を表現でき、さらに高級感を演出できる。
【0007】
発明3に係る筒状体は、発明1に記載の筒状体において、発光層と多重反射層との間に形成された着色クリア層をさらに備える。この場合には、発光層の上にさらに着色クリア層が形成されるので、発光層の色が着色クリア層の色及び多重反射層により変化して今までと異なる色を表現でき、さらに高級感を演出できる。
【0008】
発明4に係る筒状体は、発明1から3のいずれかに記載の筒状体において、前記下地層は、白色系又は銀色系に着色されている。この場合には、発光層の色が下地層の色に影響されることなくきれいに発色する。
【0009】
発明5に係る筒状体は、発明1から4のいずれかに記載の筒状体において、前記発光層は蛍光顔料又は蓄光顔料を添加した発光塗料を塗布することで形成されている。この場合には、塗料を下地層の上に塗布するだけでよいので、任意の形状の発光層を任意の厚みで簡単に形成できる。
【0010】
発明6に係る筒状体は、発明1から5のいずれかに記載の筒状体において、前記発光層の厚みは1μm以上25μm以下である。厚みが1μm未満であると発光層の発光量や耐候性が充分に確保されず、厚みが25μmを超えると、剥離しやすくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1において、本発明の一実施形態による筒状体を採用した中通し竿10は、振出形式で連結された3つの竿体12〜14を有している。竿体12は元竿であり、竿尻部にグリップ部11を有している。竿体13は中間竿、竿体14は穂先竿であり、それぞれ竿体12,竿体13の先端部に伸縮自在に連結されている。各竿体12〜14の内部には釣り糸経路が形成されている。
【0012】
竿体12のグリップ部11の近傍には、釣り糸30を巻き取るためのリール20が装着されている。竿体12の先端部分には釣り糸30を竿内部に導入するための糸導入口16が形成されている。また、竿体14の先端にはトップガイド18が装着されている。リール30から引き出された釣り糸30は、糸導入口16から竿体12の内部に導入され、トップガイド18から外部に引き出される。
【0013】
各竿体12〜14は、それぞれ炭素繊維強化樹脂製のプリプレグをマンドレルに多数層巻回し焼成して得られた先細り円筒の樹脂基材を下地色で塗装し、さらにクリア塗装した筒状体である。また、トップガイド18も、同じく炭素繊維強化樹脂のプリプレグを積層焼成して得られた樹脂基材を下地色で塗装しさらにクリア塗装した筒状体である。
【0014】
図2に示すように、竿体12の糸導入口16の前後部分の樹脂基材40の外周面には、下地層41と、発光層42と、多重反射層43とがこの順に形成されている。下地層41は、たとえば、樹脂基材40の表面に対し、シゴキ塗装、スプレー塗装等の塗装方法で塗料を塗布して形成された層である。この下地層41には、下地層41の表面に形成された発光層42の発色をきれいにするために白色系又は銀色系等の明るい色の塗料が用いられている。
【0015】
発光層42は、蛍光性顔料や蓄光性顔料等の発光性を有する顔料を添加した発光塗料を下地層41の表面にシゴキ塗装、スプレー塗装等の塗装方法で塗布して形成された層である。ここで、蓄光性顔料としては、ファイヤーオレンジAX−14N(商品名:DAYGRO社製)やGSS(商品名:根本特殊化学社製)等があげられ、蛍光性顔料としては、シンロイヒカラー(商品名:シンロイヒ社製)等があげらる。これらの顔料をウレタン樹脂塗料等に混入するとよい。発光層42の厚みは1μm〜25μmの範囲が好ましい。厚みが1μm未満であると発光層42の発光量や耐候性が充分に確保されず、厚みが25μmを超えると剥離しやすくなる。
【0016】
多重反射層43は光を規則的に多重反射して真珠に似た光沢を得て発光層42の色見を和らげるための層である。多重反射層43は、天然雲母片を酸化チタン等で被覆したパール顔料を透明又は半透明の塗料に添加したパール塗料やアルミニウムの燐片を透明又は半透明の塗料に添加したメタリック塗料を発光層42の表面にシゴキ塗装、スプレー塗装方法により塗布して得られる透明又は半透明の層である。この多重反射層43は透明又は半透明であればよく、無色であってもよく着色されていてもよい。パール顔料としては、インフィニットカラー(商品名:資生堂社製)等があげられる。メタリック塗料としては、アルミニウムペーストをエポキシ樹脂塗料等で溶かしたものが一般的である。多重反射層43の厚みは、3μm〜35μmの範囲が好ましい。厚みが3μm未満であると多重反射による光沢が充分ではなく、厚みが35μmを超えると透光性を確保しにくくなる。
【0017】
このように構成された中通し竿では、糸導入口16の周囲で発光層42により発光した光は多重反射層43で多重反射して外部に放射される。このため、発光層42を耐候性を高めるために厚くしても、多重反射層43により色見が和らげられ、高級感がある色を発色できる。また、発光層42が多重反射層43によりカバーされているので、発光層42の退色を防止できる。また、糸導入口16の周囲が発光するので、釣り糸を竿体内部に導入する作業が夜間でも容易に行える。
【0018】
〔他の実施形態〕
(a) 図3に示すように、多重反射層43の上に透明又は半透明のカラークリア層44を形成してもよい。この場合には、多重反射層43の上にさらにカラークリア層44が形成されるので、多重反射層43で多重反射した光の色が着色クリア層の色により変化して今までと異なる色を表現でき、さらに高級感を演出できる。
【0019】
(b) 図4に示すように、発光層42と多重反射層43との間にカラークリア層44を形成してもよい。この場合には、発光層42の上にさらにカラークリア層44が形成されるので、発光層42の色がカラークリア層44の色及び多重反射層により変化して今までと異なる色を表現でき、さらに高級感を演出できる。
【0020】
(c) 釣り竿において発光層を形成する部位は糸導入口周辺に限定されるものではなく、トップガイドやグリップ等の竿体の一部又は全部の部位に形成してもよい。
【0021】
(d) 発光層を形成する筒状体は釣り竿に限定されるものではなく、ゴルフシャフトや自転車のハンドルバーやフレーム体等の筒状体であればどのようなものでもよい。
【0022】
(e) 発光層や多重反射層を塗装により形成する代わりに、樹脂に顔料を含浸させて樹脂基材とともに筒状に一体成形して形成してもよい。
【0023】
(f) 発光シール等を樹脂基材に貼り付けて発光層を形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明に係る筒状体では、発光層の表面に透明又は半透明の多重反射層が形成されているので、発光層で発光した光が多重反射層で多重反射して色が変化し色見が和らげられる。このため発光色の色見がきつくなくなり高級感を演出できる。また、発光層の上に多重反射層が形成されているので、発光層が多重反射層でカバーされ退色しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を採用した中通し竿の側面図。
【図2】 その糸導入口周辺の断面拡大部分図。
【図3】 別の実施形態の図2に相当する図。
【図4】 別の実施形態の図2に相当する図。
【符号の説明】
12〜14 竿体
18 トップガイド
40 樹脂基材
41 下地層
42 発光層
43 多重反射層
44 カラークリア層

Claims (6)

  1. 筒状の基材と、
    前記基材の表面に形成された下地層と、
    前記下地層の表面に形成された発光層と、
    前記発光層の表面に形成された透明又は半透明の多重反射層と、
    を備え、
    前記多重反射層は、前記発光層の色目を和らげる透明又は半透明のメタリック塗料を塗布することで形成されている、
    筒状体。
  2. 前記多重反射層の上に形成された着色クリア層をさらに備える、請求項1に記載の筒状体。
  3. 前記発光層と多重反射層との間に形成された着色クリア層をさらに備える、請求項1に記載の筒状体。
  4. 前記下地層は、白色系又は銀色系に着色されている、請求項1から3のいずれかに記載の筒状体。
  5. 前記発光層は、蛍光顔料又は蓄光顔料を添加した発光塗料を塗布することで形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の筒状体。
  6. 前記発光層の厚みは1μm以上25μm以下である、請求項1から5のいずれかに記載の筒状体。
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