JP2572727B2 - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP2572727B2
JP2572727B2 JP7151160A JP15116095A JP2572727B2 JP 2572727 B2 JP2572727 B2 JP 2572727B2 JP 7151160 A JP7151160 A JP 7151160A JP 15116095 A JP15116095 A JP 15116095A JP 2572727 B2 JP2572727 B2 JP 2572727B2
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信行 賀来
敦夫 大沢
晋也 藤森
芳弘 深川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープをカセットより
引き出し、トランスデューサを載置するテープガイドド
ラムに所定量巻き付けて信号を記録、再生する記録再生
装置に関し、特にそのカセット移動機構を小形化、簡略
化、および高信頼性化した記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオテープレコーダ(以下、V
TRと記す)の普及がめざましく、特に最近ではビデオ
カメラと一体化したVTR一体型カメラ市場が活性化し
ている。このVTR一体型カメラでは、その取扱性を良
くするために、小形、軽量化が重要課題となっている。
この中でVTRメカニズムの小形化の一手法として、テ
ープカセット(以下、単にカセットと記す)前部の開口
部内にシリンダをオーバラップ配置することにより、メ
カニズムの奥行長を短縮する方式が注目されている。例
えば、その具体的機構が特開昭59−171070に記
録されている。
【0003】図2および図3にその概要を示す。こゝ
に、図2はテープをシリンダに装架前のいわゆるアンロ
ーディング状態での形態を示し、図3はテープをシリン
ダに装架完了し、シリンダ3とカセット4をオーバラッ
プ配置したいわゆるローディング完了状態を示してい
る。両図において、1は第1のシャーシ、2は第2のシ
ャーシ、3はシリンダ、4はカセット、4aはカセット
前部開口部、5はテープ、6a、6bはテープ引出し部
材(以下、テープガイドと記す)を示す。
【0004】図2のアンローディング状態から図3のロ
ーディング状態へ移行する(以下、ローディング動作と
記す)際には、2個のテープ引出しガイド6a、6bが
カセット前部開口部内よりテープ5をシリンダ3の左右
へと分かれて引き出し、シリンダ3に所定角度巻き付け
る(以下、テープローディング動作と記す)とともに、
カセット4を載置する第2のシャーシ2がその側部の長
溝(図示せず)に沿ってシリンダ3を載置する第1のシ
ャーシ1面上を直線的にスライドし、シリンダ3とカセ
ット4をオーバラップ配置させる(以下、シャーシスラ
イド動作と記す)ものである。
【0005】ここで、前記の機構およびその動作の特徴
として、以下の2点があげられる。 (1) テープ走行経路の形態としては、シリンダの左
右両側に略対称をなし双方向にテープを装架するいわゆ
る“Mローディング”方式を採用している。 (2) 前記した第2のシャーシ2がシリンダ3方向へ
スライドを開始する時期と、テープガイド6a、6bが
テープをシリンダに装架せしめる動作(以下、テープロ
ーディングと記す)期間との関係は、以下の2例が提示
されている。 (イ) テープローディング開始と同時に第2のシャー
シがスライドを開始する。 (ロ) テープローディング完了後に第2のシャーシが
スライドを開始する。
【0006】ここで、前記(1)のテープ走行経路の形
態としては、前記Mローディング方式に対し、テープ走
行経路の薄形化、テープ走行負荷の低減をはかった方式
として、例えばτ、μ、υローディングといった方式が
開発されている。例えば、カメラ一体型8ミリビデオテ
ープレコーダにおいては、現在、画像信号録画にのみ対
応した180°巻付システムが発表、製品化されている
が、今後、PCM音声記録にも対応可能な220°巻付
システムへの展開は必至と考えられる。この時、従来の
Mローディング方式ではテープ走行経路の大形化、テー
プ走行負荷の増加は不可避であり、装置の小形化、高性
能化のためには前記のτ、μ、υローディングといった
方式の導入が必須となる。そして、やはり装置の小形化
のため、前述のシリンダとカセットのオーバラップ配置
という技術も同時に採用してゆく必要がある。
【0007】次に、図1、図4〜図5を借用してτロー
ディング方式の概要を説明する。図1、図4〜図5にお
いては、図2、図3と同じ構成部品には同じ符号が付さ
れており、図1は前記アンロード状態を、図4はローデ
ィング途中の状態を、図5はローディング完了状態を示
している。なお、これらの図には本発明の特徴部の構成
が示されているが、従来装置はこの構成を有していない
ことは勿論である。
【0008】いま、M、τ両ローディング方式における
2個のテープガイド6a、6bの動作経路を比較してみ
る。両ローディング方式とも、テープローディング開始
時には前記2個のテープ引出しガイド6a、6bは、い
ずれもカセット前部の開口部4a内にテープ4を引出し
可能に収納されている。そしてテープローディング動作
が開始されると、Mローディング方式では2個のテープ
引出しガイド6a、6bは左右に分かれてテープをシリ
ンダに装架するため、すみやかにカセット前部の開口部
4aより脱出して行く。これに対し、τローディング方
式では、前記2個のテープ引出しガイド6a、6bがシ
リンダの同じ側に相方とも出てゆくため、特にローディ
ング方向で後行するテープガイド6bはテープローディ
ング初期の一定期間、カセット前部の開口部4a内を移
動することとなる。
【0009】よって、τローディング方式において前記
の従来技術の特徴(1)の(イ)項記述のタイミングで
第2のシャーシ2がスライドを開始すると、前記の手前
側のテープガイド6bがカセット4の前部開口部の側壁
4bと当接してしまい、テープローディング動作ができ
なくなるという問題が生じることがわかった。また、前
記の従来技術の特徴(1)の(ロ)項記載のタイミング
で第2のシャーシ2がスライドを開始する場合には、次
の問題が生じて来ることがわかった。 (i) ローディング動作のための合計所用時間が、テー
プローディング動作およびシャーシスライド動作各々の
所要時間の和となり長時間となる。 (ii) テープローディング動作完了後に第2のシャーシ
2がスライドを開始することから、一旦ローディングさ
れたテープのたるみを防止する必要がある。このため、
シャーシスライド動作と同時にテープを巻き取る操作お
よびこのための機構を設ける必要が生じる。
【0010】さらに、前記従来技術では、図2、図3に
示すように、第2のシャーシ2の駆動方式として、第2
のシャーシ上に設けられたラック2aを第1のシャーシ
1上に設置されたピニオン12により駆動し、スライド
されていた。しかし、該方式ではラック2aとピニオン
12間のバックラッシュやピニオンの回動誤差により第
2のシャーシ2のアンロード時、ローディング完了時の
スライド方向の位置決め精度が低い。この結果、第1の
シャーシ1上の操作部材から第2のシャーシ2上の被操
作部材へとその動作を伝達することが必要となるブレー
キ及びモード操作部材(図示せず)の誤動作をまねきや
すい等の信頼性面での問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、前記の
従来技術には、下記のような問題があった。 (1)τローディングの様な一方向のローディング形態
ではテープ引き出しが不可能となり装置の小形化、テー
プ駆動負荷の低減のさまたげとなる。 (2)ローディング動作時間が極めて長くなる。 (3)ローディング動作時にテープの巻取りが必要とな
る。 (4)アンローディング時、およびローディング完了時
の第2のシャーシのスライド方向の位置決め精度が低
い。
【0012】本発明の目的は、これらの問題点を解消し
たカセット移動機構を有する記録再生装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、この発明は、第1の基体上に載置され、回転ヘ
ッドを備えたシリンダと、第2の基体上に載置されたカ
セットに収納されたテープと、前記テープをカセットよ
り引き出し、前記シリンダに巻装するとともに所定のテ
ープ走行路を形成するテープローディング手段と、前記
シリンダと前記カセットとの距離を変化させる可変手段
とを具備して成る記録再生装置において、前記可変手段
の構成を、その一部に凸状部を有した回動体と、前記回
動体の凸状部と係合する係合部とから成り、かつ前記回
動体と前記係合部とは前記第1、及び第2の基体に分割
されて具備されるようにした点に特徴がある。
【0014】
【作用】前記可変手段を、その一部に凸状部を有した回
動体と、前記回動体の凸状部と係合する係合部とから成
り、かつ前記回動体と前記係合部とは前記第1、及び第
2の基体に分割されるように構成したので、カセット移
動機構の動作の開始をテープ引出し機構の動作開始時期
より遅らせることが可能になる。すなわち、テープ引出
しガイドがカセット開口部から所定量脱出し、カセット
と当接しなくなった後に、カセット移動機構をシリンダ
方向へ移動開始させることが可能になる。この結果、テ
ープ引出しガイドとカセットが当接、干渉することはな
くなり、例えばτローディングのような一方向ローディ
ング方式においてもテープの引出しを可能とすることが
できる。また、従来装置のように、ラックとピニオンを
用いていないので、動作の信頼性が向上する。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1、図4および図5は本発明の第1の実施例の
ローディング機構を示す全体平面図である。図1はアン
ローディング状態を、図4はローディング途中の状態
を、図5はローディング完了状態を示すものである。
【0016】同図において、1は第1のシャーシ、2は
第2のシャーシ、3はシリンダ、4はカセット、5はテ
ープ、6はテープ引出しガイド、7はローディングモー
タ、8はローディングリング、9は回動アームを示す。
カセット4は第2のシャーシ2上に高さ決めされて保持
されている。また、リール台17、18はカセット内の
リール19、20と係合し、該リール19、20を駆動
可能にしている。
【0017】まず、テープ引出しガイド6a、6bの移
動機構の概要につき説明する。駆動源は第1のシャーシ
上に設置されたローディングモータ7であり、該ローデ
ィングモータ7は減速ギヤ列13を介して第1のシャー
シ上に回動可能に設置されたローディングギヤ8を回動
させる。ここで、テープ引出しガイド6a,6bは該ロ
ーディングリングギヤ8と連結されており、該ローディ
ングリングギヤ8と連結されており、該ローディングリ
ングギヤ8の回動とともに一体にガイドレール14にそ
って移動する。そしてローディング完了時にはテープ引
出しガイド6a、6bはそれぞれキャッチャ15a、1
5bに対して圧着固定されテープパスを完成する。
【0018】次に第2のシャーシ2の移動機構の概要に
つき説明する。駆動源はテープ引出しガイド6a、6b
と同様にローディングモータ7であり、減速ギヤ列1
3、ローディングリングギヤ8を経て減速ギヤ列10が
回動される。減速ギヤ列10の最終段ギヤ10aにはア
ーム9が一体に設けられており、その先端には駆動ピン
9aが設置されている。そして該駆動ピン9aは第2の
シャーシ2面上に設けられたカム穴11と係合してい
る。第2のシャーシ2は第1のシャーシ上に植立された
3本の支持ピン16a、16b、16cに対しそれぞれ
シリンダ3方向に設けられた長穴17a、17b、17
cにおいて係合しており、前記シリンダ3方向のみにそ
の移動が規制されている。これにより、前記最終段ギヤ
10aの回転運動が第2のシャーシ2の直線運動へと変
換される。
【0019】次に、前記テープ引出しガイド6a、6b
と、前記第2のシャーシ2の動作のタイミング関係につ
き、前出の図1、図4、図5とともに図6〜図10をま
じえて説明する。図6〜図10は、前記最終段ギヤ10
aおよび第2のシャーシ2上のカム穴11付近を示す部
分平面図であり、図1と同様の構成要素には同符号が付
してある。また、図6はアンローディング時を、図10
はローディング完了時を示しており、図7、図8、図9
は順を追ってその経過における形態を示すものである。
以下、アンローディング状態からローディング完了状態
へと移行する動作を詳細に説明する。
【0020】図1において、テープ引出しガイド6a、
6bはカセット4の前部開口部4a内にテープ5を引出
し可能に収納されている。また、第2のシャーシ2はそ
の移動方向でシリンダ3に対して最も離れた位置にあ
り、カセット4とシリンダ3は未だ平面的にオーバラッ
プしない位置関係にある。一方、図6において、カム穴
11は図示の様な二股形状をなしており、二股部はアー
ム9上のピン9aの回転半径Rと等しい円弧形状をなし
ている。また、カム穴11の幅はピン9aの径と等し
く、がたを生ずることなく係合している。該ピン9a
は、最初、カム穴11の中で前記二股部のうち図6中で
下側の円弧部11aの略右端に位置している。
【0021】この状態よりローディングの指令が出され
ると、前記ローディングモータ7が起動する。これによ
り、ローディングリングギヤ8はシリンダ3の周りに図
1中で時計回りに回動を開始し、ローディングリングギ
ヤ8と連結されたテープ引出しガイド6a、6bもガイ
ドレール14に沿ってシリンダ3の周りに時計回りに移
動を開始する。この時、前述の様に、一方向ローディン
グ方式であることより先行するテープ引出しガイド6a
はすみやかにカセット前部の開口部4aより脱出してゆ
くが、追従するテープ引出しガイド6bは始動当初の所
定期間は前記開口部4a内を移動することとなる。
【0022】一方、ローディングリングギヤ8は、図6
に示されているように、シリンダ3の周りに時計回りに
駆動されることによりアーム9もその回転中心10bの
周りに時計回りに回動するよう設定されている。また、
図6の状態でカム穴11の円弧部11aの中心は前記ピ
ン9aの回転中心位置10bと一致するような位置関係
に設定されている。したがって、ピン9aは二股のつけ
根の位置に至るまでの間第2のシャーシ2を停止させた
ままでカム穴11の円弧部11a内を回動してゆく。
【0023】ここで、ピン9aは駆動源であるローディ
ングモータ7からみて多数のギヤを介して駆動されるこ
とにより、ある程度のバックラッシュは不可避である。
しかし、図6より図7へ至るまでの回動角度はこのバッ
クラッシュ角度と比較して十分に大きく前記バックラッ
シュを吸収することができる。このため、このアンロー
ディング状態において、第2のシャーシ2をそのスライ
ド方向について極めて高精度に位置決めすることができ
る。また、組立時のピン9aの回動方向の初期設定位置
の許容誤差が大きくとれるという効果もある。
【0024】さらに、ピン9aが図7の位置に至るまで
に、テープ引出しガイド6a、6bは図4に示す位置ま
で移動している。この状態では追従するテープ引出しガ
イド6bも既にカセット開口部4aより脱出を開始して
おり、以降すみやかにカセット4より離脱してゆく。し
たがって、第2のシャーシ2は図7以降移動を開始する
が、カセット4とテープ引出しガイド6が当接すること
はない。
【0025】図7以降、ピン9aはその回動とともにカ
ム穴11の直線部11bへと進入してゆくと共に第2の
シャーシ2を図中で上方へと移動させてゆく。この時の
第2のシャーシ2の移動速度は前記脱出し始めているテ
ープ引出しガイド6bにカセット4が追いつきテープ引
き出しが不可能となることのない様に設定されている。
また、この時、供給側リール台18には軽負荷を与え、
巻取側リール台17は完全固定した状態にある。
【0026】この結果、テープ5は供給側リール台18
のみから引き出されるが、この時のテープ引き出しガイ
ド6a、6bによる引出し速度はテープローディング期
間常時前記第2のシャーシ2の移動速度よりも大となる
ように設定しており、ローディング途中にテープがたる
むことはない。
【0027】ピン9aは図7の状態より図8を経て図9
に至るまでの間第2のシャーシ2を移動させる。図9に
おいて、カム穴11の図中上側の円弧部11cの中心
は、図6と同様にピン9aの回動中心10bと一致する
よう設定してあり、以降図10に至るまでの間、ピン9
aは第2のシャーシ2を停止固定したままカム穴11c
内を回動してゆく。
【0028】これにより、前記アンローディング時と同
様にしてローディング完了時の第2のシャーシ2の移動
方向の位置決めが高精度になされる。そしてピン9aが
図10の状態に至った時、メカニズムは図5に示す形態
となる。すなわち、テープ引出しガイド6a,6bはそ
れぞれキャッチャ15a、15bに圧着固定されテープ
パスを完成する。また、カセット4はその開口部4aが
シリンダ3と平面的にオーバラップし、メカニズムの奥
行長(図中で上下方向の長さ)を短縮する。
【0029】ここで、図9より図10までの間は第2の
シャーシ2は移動を既に完了しており、テープ引出しガ
イド6a、6bのみがまだ移動している。ローディング
時間を最短化するには、第2のシャーシ2とテープ引出
しガイド6a、6bの移動終了の時期を一致させればよ
いことは明らかである。しかし、本実施例では第2のシ
ャーシ2のローディング完了時の位置決め精度を重要視
して、第2のシャーシ2が停止した後もテープ引出しガ
イド6a、6bが移動するようにしている。
【0030】しかしながら、図9より図10に至るまで
のピン9aの回動角度は全ローディング期間に比べれば
小さく、ローディング時間を大幅に延長するものではな
い。また、第2のシャーシ2が移動を終了してからさら
にテープガイド6a、6bが移動し、テープを引き出す
ことにより、ローディング中のテープのたるみを一層確
実に防止できるという信頼性向上の効果がある。
【0031】また、本実施例では採用していないが、第
2のシャーシ2をより一層高精度に位置決めする方法と
して、前記テープ引出しガイドをキャッチャに圧着位置
決めする様に、基準面に押圧して位置決めすることが考
えられる。ここで、前記テープ引出しガイドや第2のシ
ャーシを圧着位置決めする期間には、その他の移動期間
に比べてはるかに大きな駆動力が必要となってくる。よ
って、前記したようにローディング時間の最短化をねら
い、前記テープ引出しガイドと第2のシャーシ2の移動
終了、すなわち各々の基準面への圧着位置決めの時期を
一致させると、前記両者の移動の駆動源(本実施例では
ローディングモータ7)に対して圧着位置決めのために
増大した負荷がさらに同時期に加算されてかかることと
なり、前記駆動源の必要駆動力は極めて増大し、駆動
源、ひいては装置全体の大型化、重量化をまねく。しか
し、本実施例によれば、第2のシャーシとテープ引出し
ガイドを位置決めするタイミングが異なるので、このよ
うな事態を回避できる効果がある。
【0032】次に本発明の第2実施例を図11〜図15
を用いて説明する。構成は概ね第1の実施例と同様であ
る。相違する所は第2のシャーシ2上のカム穴11の形
状のみであり、第1の実施例の二股部がつながり1つの
大きな穴となっている点が特徴である。減速ギヤ10a
およびアーム9の動作は第1の実施例と同様であり、前
述の図6〜図10が順に各々図11〜図15の状況に対
応した形態を示している。また、図11〜図15におけ
る破断部より左側の図は図1に示した第2のシャーシ2
のスライド用の3組の長穴17と支持ピン16の各々の
時期における相対位置関係を示したものである。
【0033】図12〜図14での動作は第1の実施例と
同様であるが、図11〜図12、図14〜図15におけ
る位置決め方式が変更されている。すなわち、図11〜
図12においては、ピン9aはその回動外径と等しく形
成されたカム穴の下側円弧状端部11gに沿ってスライ
ドすることにより、第2のシャーシ2の図中で上方向の
移動を規制する。同時に、この時、図中左側に示すよう
に、支持ピン16は長穴17の上端17aと接する位置
にあり、第2のシャーシ2は図中で下方向への移動を規
制されている。結果として第2のシャーシ2はそのスラ
イド方向一点に位置決めされる。
【0034】逆に図14〜図15においては、第2のシ
ャーシ2はカム穴11の上側円弧状端部11hとピン9
aが接することにより図中下方向の移動を規制され、ま
た、支持ピン16と長穴17の下端17bが接すること
により上方向への移動を規制される。結果として、前記
と同様に一点に位置決めされる。
【0035】次に本発明の第3の実施例を図16〜図2
0により説明する。構成は第1の実施例と同様であり、
相違する所は第2のシャーシ2上のカム穴11の形状の
みである。この形状は2つの円弧状部11d、11fお
よび直線部11eが図示のように直列に連なって形成さ
れていることを特徴としている。
【0036】減速ギヤ10aおよびアーム9の動作は第
1の実施例と同様であり、前記図6〜図10が順に各各
図16〜図20の状態に対応した形態を示している。す
なわち、図16〜図17においてはピン9aはその回動
半径と等しく形成された円弧状部11d内を回動し、こ
の間では第2のシャーシ2は停止状態を保持するととも
にそのスライド方向に対して位置決めされている。そし
て図17〜図19の間において第2のシャーシ2はスラ
イド動作を行なう。さらに図19〜図20の間では、ピ
ン9aはその回動半径と等しく形成された円弧状部11
f内を回動し、第2のシャーシ2は停止状態を保持する
とともに位置決めされるものである。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、次のような種々の優れ
た効果がある。 (1)シリンダとカセットをオーバラップ配置するメカ
ニズムにおいて、例えばτローディングのような一方向
ローディング方式においてもテープの引き出しを可能と
することができる。したがって、装置を小形化できる。 (2)ローディング動作を短時間にて行なうことができ
る。このため、操作性が向上する。 (3)ローディング動作時にテープの巻取りを不要とす
ることができ、機構の簡略化をはかることができる。 (4)アンローディング時およびローディング完了時の
第2のシャーシのスライド方向の位置決めを高精度に行
なうことができるので、信頼性が大きく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のメカニズムの動作状態を
示す平面図である。
【図2】 Mローディング方式のメカニズムの動作状態
を示す平面図である。
【図3】 Mローディング方式のメカニズムの動作状態
を示す平面図である。
【図4】 本発明の一実施例のメカニズムの動作状態を
示す平面図である。
【図5】 本発明の一実施例のメカニズムの動作状態を
示す平面図である。
【図6】 本発明の一実施例における第2のシャーシ駆
動部の動作過程を示す部分平面図である。
【図7】 本発明の一実施例における第2のシャーシ駆
動部の動作過程を示す部分平面図である。
【図8】 本発明の一実施例における第2のシャーシ駆
動部の動作過程を示す部分平面図である。
【図9】 本発明の一実施例における第2のシャーシ駆
動部の動作過程を示す部分平面図である。
【図10】 本発明の一実施例における第2のシャーシ
駆動部の動作過程を示す部分平面図である。
【図11】 本発明の第2実施例のメカニズムの動作状
態を示す平面図である。
【図12】 本発明の第2実施例のメカニズムの動作状
態を示す平面図である。
【図13】 本発明の第2実施例のメカニズムの動作状
態を示す平面図である。
【図14】 本発明の第2実施例のメカニズムの動作状
態を示す平面図である。
【図15】 本発明の第2実施例のメカニズムの動作状
態を示す平面図である。
【図16】 本発明の第3実施例のメカニズムの動作状
態を示す平面図である。
【図17】 本発明の第3実施例のメカニズムの動作状
態を示す平面図である。
【図18】 本発明の第3実施例のメカニズムの動作状
態を示す平面図である。
【図19】 本発明の第3実施例のメカニズムの動作状
態を示す平面図である。
【図20】 本発明の第3実施例のメカニズムの動作状
態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…第1のシャーシ、2…第2のシャーシ、3…シリン
ダ、4…カセット、5…て、6…テープ引出しガイド、
7…ローディングモータ、8…ローディングリングギ
ヤ、9…アーム、11…カム穴、17…巻取リール台、
18…供給リール台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沢 敦夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 家電研究所内 (72)発明者 藤森 晋也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 家電研究所内 (72)発明者 深川 芳弘 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立画像情報システム内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基体上に載置され、回転ヘッドを
    備えたシリンダと、第2の基体上に載置されたカセット
    に収納されたテープと、前記テープをカセットより引き
    出し、前記シリンダに巻装するとともに所定のテープ走
    行路を形成するテープローディング手段と、前記シリン
    ダと前記カセットとの距離を変化させる可変手段と、を
    具備して成る記録再生装置において、前記可変手段は、
    その一部に凸状部を有した回動体と、前記回動体の凸状
    部と係合する係合部とから成り、かつ前記回動体と前記
    係合部とは前記第1、及び第2の基体に分割されて具備
    される構成であることを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記可変手段としての係合部は、少なく
    ともその一部に前記回動体の凸状部の回動半径と略同等
    の曲率部を形成して成ることを特徴とする請求項1記載
    の記録再生装置。
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