JP2572727C - - Google Patents

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JP2572727C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、テープをカセットより引き出し、トランスデュ
ーサを載置するテープガイドドラムに所定量巻き付けて信号を記録、再生する記
録再生装置に関し、特にそのカセット移動機構を小形化、簡略化、および高信頼
性化した記録再生装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、ビデオテープレコーダ(以下、VTRと記す)の普及がめ
ざましく、特に最近ではビデオカメラと一体化したVTR一体型カメラ市場が活
性化している。このVTR一体型カメラでは、その取扱性を良くするために、小
形、軽量化が重要課題となっている。この中でVTRメカニズムの小形化の一手
法として、テープカセット(以下、単にカセットと記す)前部の開口部内にシリ
ンダをオーバラップ配置することにより、メカニズムの奥行長を短縮する方式が
注目されている。例えば、その具体的機構が特開昭59−171070に記録さ
れている。 【0003】図2および図3にその概要を示す。こゝに、図2はテープをシリン
ダに装架前のいわゆるアンローディング状態での形態を示し、図3はテープをシ
リンダに装架完了し、シリンダ3とカセット4をオーバラップ配置したいわゆる
ローディング完了状態を示している。両図において、1は第1のシャーシ、2は
第2のシャーシ、3はシリンダ、4はカセット、4aはカセット前部開口部、5
はテープ、6a、6bはテープ引出し部材(以下、テープガイドと記す)を示す
。 【0004】図2のアンローディング状態から図3のローディング状態へ移行す
る(以下、ローディング動作と記す)際には、2個のテープ引出しガイド6a、 6bがカセット前部開口部内よりテープ5をシリンダ3の左右へと分かれて引き
出し、シリンダ3に所定角度巻き付ける(以下、テープローディング動作と記す
)とともに、カセット4を載置する第2のシャーシ2がその側部の長溝(図示せ
ず)に沿ってシリンダ3を載置する第1のシャーシ1面上を直線的にスライドし
、シリンダ3とカセット4をオーバラップ配置させる(以下、シャーシスライド
動作と記す)ものである。 【0005】ここで、前記の機構およびその動作の特徴として、以下の2点があ
げられる。 (1)テープ走行経路の形態としては、シリンダの左右両側に略対称をなし双方
向にテープを装架するいわゆる“Mローディング”方式を採用している。 (2)前記した第2のシャーシ2がシリンダ3方向へスライドを開始する時期と
、テープガイド6a、6bがテープをシリンダに装架せしめる動作(以下、テー
プローディングと記す)期間との関係は、以下の2例が提示されている。 (イ)テープローディング開始と同時に第2のシャーシがスライドを開始する。 (ロ)テープローディング完了後に第2のシャーシがスライドを開始する。 【0006】ここで、前記(1)のテープ走行経路の形態としては、前記Mロー
ディング方式に対し、テープ走行経路の薄形化、テープ走行負荷の低減をはかっ
た方式として、例えばτ、μ、υローディングといった方式が開発されている。 例えば、カメラ一体型8ミリビデオテープレコーダにおいては、現在、画像信号
録画にのみ対応した180°巻付システムが発表、製品化されているが、今後、
PCM音声記録にも対応可能な220°巻付システムへの展開は必至と考えられ
る。この時、従来のMローディング方式ではテープ走行経路の大形化、テープ走
行負荷の増加は不可避であり、装置の小形化、高性能化のためには前記のτ、μ
、υローディングといった方式の導入が必須となる。そして、やはり装置の小形
化のため、前述のシリンダとカセットのオーバラップ配置という技術も同時に採
用してゆく必要がある。 【0007】次に、図1、図4〜図5を借用してτローディング方式の概要を説
明する。図1、図4〜図5においては、図2、図3と同じ構成部品には同じ符号
が付されており、図1は前記アンロード状態を、図4はローディング途中の状態 を、図5はローディング完了状態を示している。なお、これらの図には本発明の
特徴部の構成が示されているが、従来装置はこの構成を有していないことは勿論
である。 【0008】いま、M、τ両ローディング方式における2個のテープガイド6a
、6bの動作経路を比較してみる。両ローディング方式とも、テープローディン
グ開始時には前記2個のテープ引出しガイド6a、6bは、いずれもカセット前
部の開口部4a内にテープ4を引出し可能に収納されている。そしてテープロー
ディング動作が開始されると、Mローディング方式では2個のテープ引出しガイ
ド6a、6bは左右に分かれてテープをシリンダに装架するため、すみやかにカ
セット前部の開口部4aより脱出して行く。これに対し、τローディング方式で
は、前記2個のテープ引出しガイド6a、6bがシリンダの同じ側に相方とも出
てゆくため、特にローディング方向で後行するテープガイド6bはテープローデ
ィング初期の一定期間、カセット前部の開口部4a内を移動することとなる。 【0009】よって、τローディング方式において前記の従来技術の特徴(1)
の(イ)項記述のタイミングで第2のシャーシ2がスライドを開始すると、前記
の手前側のテープガイド6bがカセット4の前部開口部の側壁4bと当接してし
まい、テープローディング動作ができなくなるという問題が生じることがわかっ
た。また、前記の従来技術の特徴(1)の(ロ)項記載のタイミングで第2のシ
ャーシ2がスライドを開始する場合には、次の問題が生じて来ることがわかった
。 (i) ローディング動作のための合計所用時間が、テープローディング動作およ
びシャーシスライド動作各々の所要時間の和となり長時間となる。 (ii) テープローディング動作完了後に第2のシャーシ2がスライドを開始する
ことから、一旦ローディングされたテープのたるみを防止する必要がある。この
ため、シャーシスライド動作と同時にテープを巻き取る操作およびこのための機
構を設ける必要が生じる。 【0010】さらに、前記従来技術では、図2、図3に示すように、第2のシャ
ーシ2の駆動方式として、第2のシャーシ上に設けられたラック2aを第1のシ
ャーシ1上に設置されたピニオン12により駆動し、スライドされていた。しか し、該方式ではラック2aとピニオン12間のバックラッシュやピニオンの回動
誤差により第2のシャーシ2のアンロード時、ローディング完了時のスライド方
向の位置決め精度が低い。この結果、第1のシャーシ1上の操作部材から第2の
シャーシ2上の被操作部材へとその動作を伝達することが必要となるブレーキ及
びモード操作部材(図示せず)の誤動作をまねきやすい等の信頼性面での問題が
あった。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】以上のように、前記の従来技術には、下記のよ
うな問題があった。 (1)τローディングの様な一方向のローディング形態ではテープ引き出しが不
可能となり装置の小形化、テープ駆動負荷の低減のさまたげとなる。 (2)ローディング動作時間が極めて長くなる。 (3)ローディング動作時にテープの巻取りが必要となる。 (4)アンローディング時、およびローディング完了時の第2のシャーシのスラ
イド方向の位置決め精度が低い。 【0012】本発明の目的は、これらの問題点を解消したカセット移動機構を有
する記録再生装置を提供することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】 前記した目的を達成するために、この発明は、 第1の基体上に載置され、回転ヘッドを備えたシリンダと、 第2の基体上に載置されたカセットに収納されたテープと、 前記テープをカセットより引き出し、前記シリンダに巻装するとともに所定の
テープ走行路を形成するテープローディング手段と、 前記第1の基体に対して前記第2の基体を移動させる構成により、前記シリン
ダと前記カセットとの距離を変化させる可変手段と、を具備して成る記録再生装
置において、 前記可変手段は、その一部に凸状部を有した回動体と、前記回動体の凸状部と
係合する係合部と、前記第1の基体に設けられた支持部と、前記第2の基体に設 けられ、前記支持部と係合して前記第2の基体の前記移動を案内する長穴部とか
ら成り、かつ前記回動体と前記係合部とは前記第1、及び第2の基体に分割され
て具備される構成であり、 前記可変手段としての係合部は、少なくともその一部に前記回動体の凸状部の
回動半径と略同等の曲率部と、前記第2の基体を移動させるための直線状部を形
成して成り、 前記曲率部は、前記テープを前記シリンダに装架する前のアンローディング状
態において、前記回動体の凸状部が係合する第1の円弧状部と、前記テープを前
記シリンダに装架したローディング状態において、前記回動体の凸状部が係合す
る第2の円弧状部とを有し、 前記係合部は、第1の係合部構成または第2の係合部構成を有して成るととも
に、前記第1の係合部構成において、前記第1、及び第2の円弧状部は、前記第
2の基体の移動方向にみて、大きな穴となるようにつながって形成され、また、
前記第2の係合部構成において、前記第1の円弧状部、直線状部、及び第2の円
弧状部は、直列状に連なって形成され、 前記第1の係合部構成に対応して、前記支持部は、前記回動体の凸状部が前記
第1の円弧状部と係合しているとき、前記第2の基体の移動方向にみて、前記回
動体の凸状部が前記第1の円弧状部から離間する向きへの前記第2の基体の移動
を規制するように、前記長穴部の一端に位置し、かつ前記回動体の凸状部が前記
第2の円弧状部と係合しているとき、前記第2の基体の移動方向にみて、前記回
動体の凸状部が前記第2の円弧状部から離間する向きへの前記第2の基体の移動
を規制するように、前記長穴部の前記一端とは反対の他端に位置するようにした
点に特徴がある。 【0014】 【作用】前記可変手段を、その一部に凸状部を有した回動体と、前記回動体の凸
状部と係合する係合部とから成り、かつ前記回動体と前記係合部とは前記第1、
及び第2の基体に分割されるように構成したので、カセット移動機構の動作の開
始をテープ引出し機構の動作開始時期より遅らせることが可能になる。すなわち
、テープ引出しガイドがカセット開口部から所定量脱出し、カセットと当接しな
く なった後に、カセット移動機構をシリンダ方向へ移動開始させることが可能にな
る。この結果、テープ引出しガイドとカセットが当接、干渉することはなくなり
、例えばτローディングのような一方向ローディング方式においてもテープの引
出しを可能とすることができる。また、従来装置のように、ラックとピニオンを
用いていないので、動作の信頼性が向上する。 【0015】 【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1、図4および
図5は本発明の第1の実施例のローディング機構を示す全体平面図である。図1
はアンローディング状態を、図4はローディング途中の状態を、図5はローディ
ング完了状態を示すものである。 【0016】同図において、1は第1のシャーシ、2は第2のシャーシ、3はシ
リンダ、4はカセット、5はテープ、6はテープ引出しガイド、7はローディン
グモータ、8はローディングリング、9は回動アームを示す。カセット4は第2
のシャーシ2上に高さ決めされて保持されている。また、リール台17、18は
カセット内のリール19、20と係合し、該リール19、20を駆動可能にして
いる。 【0017】まず、テープ引出しガイド6a、6bの移動機構の概要につき説明
する。駆動源は第1のシャーシ上に設置されたローディングモータ7であり、該
ローディングモータ7は減速ギヤ列13を介して第1のシャーシ上に回動可能に
設置されたローディングギヤ8を回動させる。ここで、テープ引出しガイド6a
,6bは該ローディングリングギヤ8と連結されており、該ローディングリング
ギヤ8と連結されており、該ローディングリングギヤ8の回動とともに一体にガ
イドレール14にそって移動する。そしてローディング完了時にはテープ引出し
ガイド6a、6bはそれぞれキャッチャ15a、15bに対して圧着固定されテ
ープパスを完成する。 【0018】次に第2のシャーシ2の移動機構の概要につき説明する。駆動源は
テープ引出しガイド6a、6bと同様にローディングモータ7であり、減速ギヤ
列13、ローディングリングギヤ8を経て減速ギヤ列10が回動される。減速ギ
ヤ列10の最終段ギヤ10aにはアーム9が一体に設けられており、その先端に は駆動ピン9aが設置されている。そして該駆動ピン9aは第2のシャーシ2面
上に設けられたカム穴11と係合している。第2のシャーシ2は第1のシャーシ
上に植立された3本の支持ピン16a、16b、16cに対しそれぞれシリンダ
3方向に設けられた長穴17a、17b、17cにおいて係合しており、前記シ
リンダ3方向のみにその移動が規制されている。これにより、前記最終段ギヤ1
0aの回転運動が第2のシャーシ2の直線運動へと変換される。 【0019】次に、前記テープ引出しガイド6a、6bと、前記第2のシャーシ
2の動作のタイミング関係につき、前出の図1、図4、図5とともに図6〜図1
0をまじえて説明する。図6〜図10は、前記最終段ギヤ10aおよび第2のシ
ャーシ2上のカム穴11付近を示す部分平面図であり、図1と同様の構成要素に
は同符号が付してある。また、図6はアンローディング時を、図10はローディ
ング完了時を示しており、図7、図8、図9は順を追ってその経過における形態
を示すものである。以下、アンローディング状態からローディング完了状態へと
移行する動作を詳細に説明する。 【0020】図1において、テープ引出しガイド6a、6bはカセット4の前部
開口部4a内にテープ5を引出し可能に収納されている。また、第2のシャーシ
2はその移動方向でシリンダ3に対して最も離れた位置にあり、カセット4とシ
リンダ3は未だ平面的にオーバラップしない位置関係にある。一方、図6におい
て、カム穴11は図示の様な二股形状をなしており、二股部はアーム9上のピン
9aの回転半径Rと等しい円弧形状をなしている。また、カム穴11の幅はピン
9aの径と等しく、がたを生ずることなく係合している。該ピン9aは、最初、
カム穴11の中で前記二股部のうち図6中で下側の円弧部11aの略右端に位置
している。 【0021】この状態よりローディングの指令が出されると、前記ローディング
モータ7が起動する。これにより、ローディングリングギヤ8はシリンダ3の周
りに図1中で時計回りに回動を開始し、ローディングリングギヤ8と連結された
テープ引出しガイド6a、6bもガイドレール14に沿ってシリンダ3の周りに
時計回りに移動を開始する。この時、前述の様に、一方向ローディング方式であ
ることより先行するテープ引出しガイド6aはすみやかにカセット前部の開口 部4aより脱出してゆくが、追従するテープ引出しガイド6bは始動当初の所定
期間は前記開口部4a内を移動することとなる。 【0022】一方、ローディングリングギヤ8は、図6に示されているように、
シリンダ3の周りに時計回りに駆動されることによりアーム9もその回転中心1
0bの周りに時計回りに回動するよう設定されている。また、図6の状態でカム
穴11の円弧部11aの中心は前記ピン9aの回転中心位置10bと一致するよ
うな位置関係に設定されている。したがって、ピン9aは二股のつけ根の位置に
至るまでの間第2のシャーシ2を停止させたままでカム穴11の円弧部11a内
を回動してゆく。 【0023】ここで、ピン9aは駆動源であるローディングモータ7からみて多
数のギヤを介して駆動されることにより、ある程度のバックラッシュは不可避で
ある。しかし、図6より図7へ至るまでの回動角度はこのバックラッシュ角度と
比較して十分に大きく前記バックラッシュを吸収することができる。このため、
このアンローディング状態において、第2のシャーシ2をそのスライド方向につ
いて極めて高精度に位置決めすることができる。また、組立時のピン9aの回動
方向の初期設定位置の許容誤差が大きくとれるという効果もある。 【0024】さらに、ピン9aが図7の位置に至るまでに、テープ引出しガイド
6a、6bは図4に示す位置まで移動している。この状態では追従するテープ引
出しガイド6bも既にカセット開口部4aより脱出を開始しており、以降すみや
かにカセット4より離脱してゆく。したがって、第2のシャーシ2は図7以降移
動を開始するが、カセット4とテープ引出しガイド6が当接することはない。 【0025】図7以降、ピン9aはその回動とともにカム穴11の直線部11b
へと進入してゆくと共に第2のシャーシ2を図中で上方へと移動させてゆく。こ
の時の第2のシャーシ2の移動速度は前記脱出し始めているテープ引出しガイド
6bにカセット4が追いつきテープ引き出しが不可能となることのない様に設定
されている。また、この時、供給側リール台18には軽負荷を与え、巻取側リー
ル台17は完全固定した状態にある。 【0026】この結果、テープ5は供給側リール台18のみから引き出されるが
、この時のテープ引き出しガイド6a、6bによる引出し速度はテープローディ
ン グ期間常時前記第2のシャーシ2の移動速度よりも大となるように設定しており
、ローディング途中にテープがたるむことはない。 【0027】ピン9aは図7の状態より図8を経て図9に至るまでの間第2のシ
ャーシ2を移動させる。図9において、カム穴11の図中上側の円弧部11cの
中心は、図6と同様にピン9aの回動中心10bと一致するよう設定してあり、
以降図10に至るまでの間、ピン9aは第2のシャーシ2を停止固定したままカ
ム穴11c内を回動してゆく。 【0028】これにより、前記アンローディング時と同様にしてローディング完
了時の第2のシャーシ2の移動方向の位置決めが高精度になされる。そしてピン
9aが図10の状態に至った時、メカニズムは図5に示す形態となる。すなわち
、テープ引出しガイド6a,6bはそれぞれキャッチャ15a、15bに圧着固
定されテープパスを完成する。また、カセット4はその開口部4aがシリンダ3
と平面的にオーバラップし、メカニズムの奥行長(図中で上下方向の長さ)を短
縮する。 【0029】ここで、図9より図10までの間は第2のシャーシ2は移動を既に
完了しており、テープ引出しガイド6a、6bのみがまだ移動している。ローデ
ィング時間を最短化するには、第2のシャーシ2とテープ引出しガイド6a、6
bの移動終了の時期を一致させればよいことは明らかである。しかし、本実施例
では第2のシャーシ2のローディング完了時の位置決め精度を重要視して、第2
のシャーシ2が停止した後もテープ引出しガイド6a、6bが移動するようにし
ている。 【0030】しかしながら、図9より図10に至るまでのピン9aの回動角度は
全ローディング期間に比べれば小さく、ローディング時間を大幅に延長するもの
ではない。また、第2のシャーシ2が移動を終了してからさらにテープガイド6
a、6bが移動し、テープを引き出すことにより、ローディング中のテープのた
るみを一層確実に防止できるという信頼性向上の効果がある。 【0031】また、本実施例では採用していないが、第2のシャーシ2をより一
層高精度に位置決めする方法として、前記テープ引出しガイドをキャッチャに圧
着位置決めする様に、基準面に押圧して位置決めすることが考えられる。ここで
、 前記テープ引出しガイドや第2のシャーシを圧着位置決めする期間には、その他
の移動期間に比べてはるかに大きな駆動力が必要となってくる。よって、前記し
たようにローディング時間の最短化をねらい、前記テープ引出しガイドと第2の
シャーシ2の移動終了、すなわち各々の基準面への圧着位置決めの時期を一致さ
せると、前記両者の移動の駆動源(本実施例ではローディングモータ7)に対し
て圧着位置決めのために増大した負荷がさらに同時期に加算されてかかることと
なり、前記駆動源の必要駆動力は極めて増大し、駆動源、ひいては装置全体の大
型化、重量化をまねく。しかし、本実施例によれば、第2のシャーシとテープ引
出しガイドを位置決めするタイミングが異なるので、このような事態を回避でき
る効果がある。 【0032】次に本発明の第2実施例を図11〜図15を用いて説明する。構成
は概ね第1の実施例と同様である。相違する所は第2のシャーシ2上のカム穴1
1の形状のみであり、第1の実施例の二股部がつながり1つの大きな穴となって
いる点が特徴である。減速ギヤ10aおよびアーム9の動作は第1の実施例と同
様であり、前述の図6〜図10が順に各々図11〜図15の状況に対応した形態
を示している。また、図11〜図15における破断部より左側の図は図1に示し
た第2のシャーシ2のスライド用の3組の長穴17と支持ピン16の各々の時期
における相対位置関係を示したものである。 【0033】図12〜図14での動作は第1の実施例と同様であるが、図11〜
図12、図14〜図15における位置決め方式が変更されている。すなわち、図
11〜図12においては、ピン9aはその回動外径と等しく形成されたカム穴の
下側円弧状端部11gに沿ってスライドすることにより、第2のシャーシ2の図
中で上方向の移動を規制する。同時に、この時、図中左側に示すように、支持ピ
ン16は長穴17の上端17aと接する位置にあり、第2のシャーシ2は図中で
下方向への移動を規制されている。結果として第2のシャーシ2はそのスライド
方向一点に位置決めされる。 【0034】逆に図14〜図15においては、第2のシャーシ2はカム穴11の
上側円弧状端部11hとピン9aが接することにより図中下方向の移動を規制さ
れ、また、支持ピン16と長穴17の下端17bが接することにより上方向へ の移動を規制される。結果として、前記と同様に一点に位置決めされる。 【0035】次に本発明の第3の実施例を図16〜図20により説明する。構成
は第1の実施例と同様であり、相違する所は第2のシャーシ2上のカム穴11の
形状のみである。この形状は2つの円弧状部11d、11fおよび直線部11e
が図示のように直列に連なって形成されていることを特徴としている。 【0036】減速ギヤ10aおよびアーム9の動作は第1の実施例と同様であり
、前記図6〜図10が順に各各図16〜図20の状態に対応した形態を示してい
る。すなわち、図16〜図17においてはピン9aはその回動半径と等しく形成
された円弧状部11d内を回動し、この間では第2のシャーシ2は停止状態を保
持するとともにそのスライド方向に対して位置決めされている。そして図17〜
図19の間において第2のシャーシ2はスライド動作を行なう。さらに図19〜
図20の間では、ピン9aはその回動半径と等しく形成された円弧状部11f内
を回動し、第2のシャーシ2は停止状態を保持するとともに位置決めされるもの
である。 【0037】 【発明の効果】本発明によれば、次のような種々の優れた効果がある。 (1)シリンダとカセットをオーバラップ配置するメカニズムにおいて、例えば
τローディングのような一方向ローディング方式においてもテープの引き出しを
可能とすることができる。したがって、装置を小形化できる。 (2)ローディング動作を短時間にて行なうことができる。このため、操作性が
向上する。 (3)ローディング動作時にテープの巻取りを不要とすることができ、機構の簡
略化をはかることができる。 (4)アンローディング時およびローディング完了時の第2のシャーシのスライ
ド方向の位置決めを高精度に行なうことができるので、信頼性が大きく向上する
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図2】 Mローディング方式のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図3】 Mローディング方式のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図4】 本発明の一実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図5】 本発明の一実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図6】 本発明の一実施例における第2のシャーシ駆動部の動作過程を示す部
分平面図である。 【図7】 本発明の一実施例における第2のシャーシ駆動部の動作過程を示す部
分平面図である。 【図8】 本発明の一実施例における第2のシャーシ駆動部の動作過程を示す部
分平面図である。 【図9】 本発明の一実施例における第2のシャーシ駆動部の動作過程を示す部
分平面図である。 【図10】 本発明の一実施例における第2のシャーシ駆動部の動作過程を示す
部分平面図である。 【図11】 本発明の第2実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図12】 本発明の第2実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図13】 本発明の第2実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図14】 本発明の第2実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図15】 本発明の第2実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図16】 本発明の第3実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図17】 本発明の第3実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図18】 本発明の第3実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図19】 本発明の第3実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【図20】 本発明の第3実施例のメカニズムの動作状態を示す平面図である。 【符号の説明】 1…第1のシャーシ、2…第2のシャーシ、3…シリンダ、4…カセット、5…
て、6…テープ引出しガイド、7…ローディングモータ、8…ローディングリン
グギヤ、9…アーム、11…カム穴、17…巻取リール台、18…供給リール台

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 第1の基体上に載置され、回転ヘッドを備えたシリンダと、 第2の基体上に載置されたカセットに収納されたテープと、 前記テープをカセットより引き出し、前記シリンダに巻装するとともに所定の
    テープ走行路を形成するテープローディング手段と、 前記第1の基体に対して前記第2の基体を移動させる構成により、前記シリン
    ダと前記カセットとの距離を変化させる可変手段と、を具備して成る記録再生装
    置において、 前記可変手段は、その一部に凸状部を有した回動体と、前記回動体の凸状部と
    係合する係合部と、前記第1の基体に設けられた支持部と、前記第2の基体に設
    けられ、前記支持部と係合して前記第2の基体の前記移動を案内する長穴部とか
    ら成り、かつ前記回動体と前記係合部とは前記第1、及び第2の基体に分割され
    て具備される構成であり、 前記可変手段としての係合部は、少なくともその一部に前記回動体の凸状部の
    回動半径と略同等の曲率部と、前記第2の基体を移動させるための直線状部を形
    成して成り、 前記曲率部は、前記テープを前記シリンダに装架する前のアンローディング状
    態において、前記回動体の凸状部が係合する第1の円弧状部と、前記テープを前
    記シリンダに装架したローディング状態において、前記回動体の凸状部が係合す
    る第2の円弧状部とを有し、 前記係合部は、第1の係合部構成または第2の係合部構成を有して成るととも
    に、前記第1の係合部構成において、前記第1、及び第2の円弧状部は、前記第
    2の基体の移動方向にみて、大きな穴となるようにつながって形成され、また、
    前記第2の係合部構成において、前記第1の円弧状部、直線状部、及び第2の円
    弧状部は、直列状に連なって形成され、 前記第1の係合部構成に対応して、前記支持部は、前記回動体の凸状部が前記
    第1の円弧状部と係合しているとき、前記第2の基体の移動方向にみて、前記回 動体の凸状部が前記第1の円弧状部から離間する向きへの前記第2の基体の移動
    を規制するように、前記長穴部の一端に位置し、かつ前記回動体の凸状部が前記
    第2の円弧状部と係合しているとき、前記第2の基体の移動方向にみて、前記回
    動体の凸状部が前記第2の円弧状部から離間する向きへの前記第2の基体の移動
    を規制するように、前記長穴部の前記一端とは反対の他端に位置することを特徴
    とする記録再生装置。

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