JP2572390B2 - デイスク装置 - Google Patents

デイスク装置

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JP2572390B2 JP62129697A JP12969787A JP2572390B2 JP 2572390 B2 JP2572390 B2 JP 2572390B2 JP 62129697 A JP62129697 A JP 62129697A JP 12969787 A JP12969787 A JP 12969787A JP 2572390 B2 JP2572390 B2 JP 2572390B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はディスク装置に係り、さらに詳しくはリニア
パルスモータの移動子にヘッドを搭載したヘッドキャリ
ッジを結合し、ヘッドを駆動するディスク装置に関する
ものである。
[従来の技術] コンピュータ等の電子機器に使用されるディスク装置
は、たとえば磁気ディスクを例にとると3.5インチで10M
バイト以上の記録容量をもつディスクが実現されている
ように、ディスクの高密度化及び大容量化が進むにつれ
て、このディスクに記録あるいは再生を行なうヘッドを
精密に制御できる駆動源が必要であって従来のリードス
クリュー式ステッパモータに代わってヴォイスコイルモ
ータあるいはリニアパルスモータが採用されている。
[発明が解決しようとする問題点] リニアパルスモータ等を用いてヘッドユニットを精密
に制御する場合に、まずヘッドユニットをリニアパルス
モータ等に正確に取り付けなければならない。
従来は、この種の、特に0面と1面の2個のヘッドを
有する装置においては、0面ヘッドと1面ヘッドの相対
位置(トラック、ギャップ位置、アジマス)及び0、1
面ヘッドを保持するキャリッジ上の或る基準に対するヘ
ッド高さの精度のみが保証されており、このヘッドキャ
リッジをリニアパルスモータ(以下LPMと呼ぶ)の移動
子に取り付けるにあたっては、ディスクの回転中心であ
るスピンドルに対する位置出しに時間がかかり、かつ熟
練を要するという欠点があった。
本発明は以上のような従来の欠点に鑑みてなされたも
ので、ディスクトラック方向のヘッドの位置決めを容易
に行なうことができるとともに、ヘッドキャリッジが位
置決め固定した後において温度変化等によって変形する
ことのないようにしたディスク装置を提供することを目
的としている。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成するために本発明においては、リニ
アモータの移動子にヘッドを搭載したヘッドキャリッジ
を結合し、前記ヘッドを駆動してディスクに対して情報
を記録または再生するディスク装置において、 前記リニアモータの移動子に対する前記ヘッドキャリ
ッジのディスクトラック方向への位置決めをするため
に、前記リニアモータの移動子に設けられた位置決め部
と、 前記ヘッドキャリッジに設けられ、前記位置決め部に
係合する係合部とを有し、 前記位置決め部および前記係合部は、前記ヘッドキャ
リッジと前記リニアモータの移動子との固定位置を基準
としてディスクトラック方向に沿って前記ヘッドに対し
て反対側に設けられている構成を採用した。
[作用] このような構成によれば、ヘッドキャリッジの係合部
をリニアモータの移動子の位置決め部に係合させること
により、容易にヘッドキャリッジをディスクトラック方
向に位置決めすることができる。これによるヘッドのデ
ィスクトラック方向への位置決めは概略的なものであ
り、その最終的な位置決めはリニアモータ本体の位置の
微調整により行なわれるが、前記の概略的な位置決めが
予めなされることにより、最終的な位置決めの微調整の
範囲を限定でき、微調整の作業を容易に行ない、位置決
めを容易に行なうことができる。
また前記位置決め部と係合部は、ヘッドキャリッジと
リニアモータの移動子との固定位置を基準としてディス
クトラック方向に沿ってヘッドと反対側に設けられてお
り、前記固定位置よりヘッド側ではヘッドキャリッジの
規制がないので、温度変化で移動子とヘッドキャリッジ
の収縮率の違いによりヘッドキャリッジに応力が加わっ
ても、ヘッドキャリッジは固定位置よりヘッド側では変
形しない。
[実施例] 以下、図面に示す実施例を用いて本発明を詳細に説明
する。
第1図は本発明に係るディスク装置の全体を示すもの
であって、全体を符号10で示すディスク装置(以下、磁
気ディスク装置を例にとって説明する)には、後述する
リニアパルスモータ12と、このリニアパルスモータの移
動子14に取り付けられた磁気ヘッドユニット16と、ディ
スク回転駆動用のスピンドル18等が設けられている。デ
ィスク装置10の開口部から1点鎖線で示すディスクカセ
ット20が挿入され、このカセット20内の記録媒体として
の磁気ディスク22が図示していない駆動機構を備えたス
ピンドル18によって回転駆動されて磁気ヘッドユニット
16のヘッド24によって情報の記録あるいは再生が行なわ
れる。
第2図には上述したリニアパルスモータ12が詳細に図
示されており、同図において符号26で示す固定子の両側
に取付板28,28′が設けられており、この取付板28,28′
の後述する移動子側には互いに平行なガイドプレート3
0,30′が設けられている。移動子14はボール32,32を介
してガイドプレート30,30′に挟持されており、一方の
ガイドプレート30は弾性部材、例えば与圧ばね31(第1
図)によって取付板28に対し移動し移動子14側へ押圧さ
れている。またガイドプレート30′は基準面に位置決め
される取付板28′と一体となっている。従って移動子14
は与圧ばね31によりガイドプレート30′、即ちヘッドユ
ニットの移動案内面に押圧され、基準面に沿って案内さ
れることになる。
なお、第2図ではこの与圧ばねを支持しているボルト
のみがわずかに示されている。ボール32及び移動子の下
面に設けられている図示していないローラはそれぞれリ
テイナ34によって回転自在に支持されている。移動子14
の裏面には歯が形成されており、永久磁石50、コイル51
及び固定子26の上面に形成された歯(いずれも図示せ
ず)を介してコイル51に流れる電流を制御することによ
って移動子14はガイドプレート30,30に沿って往復移動
することができる。また、符号36で示すものは取付穴で
あってボルト等を用いてディスク装置本体10へ取り付け
るためのものである。この取付穴はたとえば長穴として
形成することにより取付範囲を調節できるように形成さ
れている。
また移動子14の上面のほぼ中央には移動子14の移動基
準面であるガイドプレート30′に対して平行に延びる一
条の溝141が形成されており、さらにこの移動子14の上
面の後述するヘッドキャリッジ38を取り付けるための取
付穴52からヘッドと逆方向に所定距離離れた位置にトラ
ックシーク方向の位置決め部材であるピンとして形成さ
れた位置決突起142が突設されている。
第3図に示すものは磁気ヘッドユニット16の詳細な構
造で、クランク状に屈曲されて形成されて段差部38aが
設けられた磁気ヘッドキャリッジ38の先端近傍の上面に
は0面磁気ヘッド40が取り付けられており、この0面磁
気ヘッド40と対向する位置において、キャリッジ38に揺
動可能に軸承されているアーム42の下面には1面磁気ヘ
ッド24が取り付けられている。また移動子14は段差部38
aによって形成された凹部に後述するように取り付けら
れる。
さらにクランク状のキャリッジ38の移動子14上に載置
固定される部分の長手方向でほぼ中央の下面にたとえば
2個のメディア回転方向の位置決め部材としての突起14
3,144が突設されており、この突起143,144の位置は前記
移動子14上の溝141に嵌入し得る位置でかつ移動子との
取付に用いられるボルト44を挟んだ位置に設けられてい
る。
本実施例においてはこの位置決め用突起143,144は円
筒状のピンとして形成されており前記溝141の基準面と
してのガイドプレート30′側の内壁に接する位置に設け
られている。
また第4図に示すようにこのキャリッジ38の前記移動
子14の突起142と対応する位置にこの突起142をある程度
ゆとりを持った状態で収容する透孔145が形成されてい
る。
ここである程度のゆとりとは、メディア回路方向に
は、溝141と位置決めピン143,144との嵌合のさまたげに
ならない程度で大きめに、又トラック方向には、後述す
るLPMの微調整を行なえる移動範囲内で極力小さいもの
である。
また、LPMの移動子14に設けられている溝141は第1図
に示すように、移動子の移動基準面としてのガイドプレ
ート30′を基準としてA及びBの関係にある。またこの
ガイドプレート30′はディスク22の回転中心であるスピ
ンドル18に対してG及びHの位置関係にある。
また、同じく第1図においてE1はスピンドルからの垂
線を基準とするヘッドのギャップ位置を示し、θはア
ジマス角を示すものであり、第4図に示すE2はそ
れぞれ前記ピン143,144のガイドプレート30′に接する
側を通る基準線に対するそれぞれギャップとアジマス角
を示すものである。符号Iはスピンドル18からのトラッ
ク位置を示すものである。
なお、第3図において符号DはLPMの移動子14の取付
面からの0面ヘッド40の高さを示すものである。
以上のような構成において、0面と1面の2つのヘッ
ドを有するヘッドキャリッジ38がその下面に突設された
位置決めピン143,144をLPMの移動子14の上面に形成され
た溝141に嵌入させ、かつキャリッジ38に形成されてい
る透孔145(第4図)に移動子14の上面に突設された位
置決め突起142を臨ませた状態で、移動子14にボルト44
を用いて段差部38aによって形成された空間に取り付け
られる。この場合に位置決めピン143,144の円筒面が溝1
41のガイドプレート30′側の内壁141aに接するように配
置することで正確な位置出しが可能となる。
また、位置決め突起142と透孔145によるトラック方向
の位置出しは概略的なものであるので、最終的なスピン
ドル18からのヘッドのトラック位置Iを正確に得るの
は、LPM本体12の微調整によって行なうものである。
以上のようして、スピンドル18からのトラック位置
I、スピンドル18からの垂線に対するギャップ位置E1
同じくスピンドル18からの垂線に対するアジマス角θ
及びディスク22からの所定寸法のヘッド高さDを確保し
た状態でヘッドキャリッジ38がLPMの移動子14に取り付
けられる。
なお、本実施例においては第4図におけるギャップ位
置E2とアジマス角θをそれぞれ、 E1≧E2+Bのばらつき+Gのばらつき θ≧θ+Aによる傾き+Hによる傾き であるように交差配分がなされる。
なお、本実施例にあっては磁気ディスクと磁気ディス
ク及びリニアパルスモータを例にとって説明したが、本
発明はこれに限定されるものでなくたとえば光ディスク
あるいはヴォイスコイルモータ等を利用することができ
ることはもちろんである。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明のディスク装
置によれば、ヘッドキャリッジに設けられた係合部をリ
ニアモータの移動子に設けられた位置決め部に係合させ
ることにより、容易にヘッドキャリッジをディスクトラ
ック方向に位置決めすることができ、その後のリニアモ
ータ本体の位置の微調整によるヘッドのディスクトラッ
ク方向への最終的な位置決めを容易に行なうことができ
る。また、前記位置決め部と係合部は、ヘッドキャリッ
ジとリニアモータの移動子との固定位置を基準としてデ
ィスクトラック方向に沿ってヘッドと反対側に設けられ
ており、前記固定位置よりヘッド側ではヘッドキャリッ
ジの規制がないので、温度変化で移動子とヘッドキャリ
ッジの収縮率の違いによりヘッドキャリッジに応力が加
わっても、ヘッドキャリッジは固定位置よりヘッド側で
は変形せず、ヘッドの高さが安定するという優れた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はディスク装置の全体を示す上面図、第2図はリ
ニアパルスモータの斜視図、第3図はヘッドユニットの
側面図、第4図はヘッドユニットの底面図である。 12……リニアパルスモータ 14……移動子、16……ヘッドユニット 18……スピンドル、38……ヘッドキャリッジ 141……溝、142……位置決め突起 143,144……位置決めピン 145……透孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−193524(JP,A) 特開 昭62−101465(JP,A) 特開 昭62−8382(JP,A) 特開 昭60−20368(JP,A) 特開 昭60−197983(JP,A) 特開 昭57−103173(JP,A) 特開 昭57−66572(JP,A) 特開 昭61−210513(JP,A) 実開 昭61−21068(JP,U) 実開 昭61−153113(JP,U) 実開 昭61−61677(JP,U) 実開 昭59−125730(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リニアモータの移動子にヘッドを搭載した
    ヘッドキャリッジを結合し、前記ヘッドを駆動してディ
    スクに対して情報を記録または再生するディスク装置に
    おいて、 前記リニアモータの移動子に対する前記ヘッドキャリッ
    ジのディスクトラック方向への位置決めをするために、
    前記リニアモータの移動子に設けられた位置決め部と、 前記ヘッドキャリッジに設けられ、前記位置決め部に係
    合する係合部とを有し、 前記位置決め部および前記係合部は、前記ヘッドキャリ
    ッジと前記リニアモータの移動子との固定位置を基準と
    してディスクトラック方向に沿って前記ヘッドに対して
    反対側に設けられていることを特徴とするディスク装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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