JP2572264Y2 - 車両灯具用リフレクタ - Google Patents

車両灯具用リフレクタ

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JP2572264Y2
JP2572264Y2 JP1992091300U JP9130092U JP2572264Y2 JP 2572264 Y2 JP2572264 Y2 JP 2572264Y2 JP 1992091300 U JP1992091300 U JP 1992091300U JP 9130092 U JP9130092 U JP 9130092U JP 2572264 Y2 JP2572264 Y2 JP 2572264Y2
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JP
Japan
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cutting
reflector
socket mounting
hole
synthetic resin
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JP1992091300U
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JPH0650117U (ja
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正美 渡辺
誠一 大木
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両灯具用の合成樹脂
製のリフレクタに係り、特にバルブソケット取付孔を切
削開口した後に該開口部内周にバリや切削段差等の切削
跡を残さないように構成した合成樹脂製の車両灯具用リ
フレクタの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製の車両灯具用リフレクタは、
図6に示すような金型A,Bによって形成される成形型
C内に溶融した合成樹脂材料を注入して所定のリフレク
タ形状に成型し、該成型後に合成樹脂材料を成形型C内
に注入するための注入ゲートD部に残ったゲート型部5
0を切削切除して製品化している。車両灯具用リフレク
タの成形に際して、上記金型A,Bの注入ゲートDは、
図7に示すように、一般的にはリフレクタ51の後端部
に成型した円筒状のバルブソケット取付縁52の内側中
央部に位置するように設計し、該バルブソケット取付縁
52の内周に沿い、カッターEによって円形状に切削開
口してバルブソケット取付孔53を形成するときに、図
8に示すように、上記バルブソケット取付縁52の内側
に残った円錐状のゲート型部50を同時に切削削除して
いる。 このバルブソケット取付孔53には、車両用灯
具の光源となるバルブを装着したバルブソケットを嵌着
固定すると共に、リフレクタ50の前面開口部には前面
レンズを被着して車両用灯具を完成している(図9参
照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにバルブソケット取付孔53をカッターEによって
切削予定線に沿って略円形状に切削開口する際に、円形
状に回転させるカッターEの回転中心とバルブソケット
取付孔53の中心が若干ずれる場合があり、このような
場合には、切削開始点と切削終了点がきれいには一致せ
ず、その結果、切削面にバリ54を生じたり(図1
0)、その切削面に円周方向から直径方向へ落ち込む切
削段差55(図11)等の切削跡を残してしまい、この
ような切削跡によって該リフレクタ51のバルブソケッ
ト取付孔53にバルブソケット(図示していない)を取
り付けた際にガタ付きを生じたり、位置ずれが生じ、車
両用灯具としての信頼性を損なってしまうという問題が
あり、これを避けるためのバリ取り作業や段差平滑化作
業等の後工程が必要となり、余分な手間がかかるばかり
でなく、価格高騰の原因にもなると問題があった。
【0004】本考案は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、カッターの回転中心とバルブ取付孔中心とが
ずれていても、バリや段差が生じることのない合成樹脂
製の車両灯具用リフレクタを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る車両灯具用リフレクタは、切削予定線
に沿って略円形状に切削開口したバルブソケット取付孔
を形成する車両灯具用の合成樹脂製のリフレクタにおい
て、前記切削開口をするための略円形になる切削予定線
の一部に、該切削予定線に沿って切削開始点又は切削終
了点となる切削準備孔を成型構成し、切削開口後に該開
口部内周面に切削跡を残さないように構成したことを要
旨とするものである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、予め成型しておいた切削準
備孔にカッターを入れ、該切削準備孔の端部から切削を
開始すると共に、該切削準備孔内で切削を終了するよう
になり、カッターの回転中心とバルブソケット取付孔の
孔中心が若干ずれていても、切削準備孔の作用によりバ
リを生じることがなく、また、切削段差が切削準備孔に
吸収されるため、切削開口後のバルブソケット取付孔に
対するバルブソケットのガタ付きや位置ずれの発生を防
止できる。
【0007】
【実施例】以下、本考案に係る車両灯具用リフレクタの
第一の実施例を図1乃至図3に従って説明する。
【0008】図1は、前照灯として車両に組み付けられ
る車両用灯具1の概略の外観を示している。この車両用
灯具1は、合成樹脂製のリフレクタ2の後部に突設形成
した円筒状のバルブソケット取付縁3の内側にバルブソ
ケット取付孔4を開設し、該バルブソケット取付孔4に
光源用のバルブ5を装着したバルブソケット6を固設す
ると共に、前部開口には前面レンズ7を固設して灯室8
を形成したものである。前記リフレクタ2は、上記の如
く上下2型の金型A,B(図6参照)によって成型する
ものであり、成型後にリフレクタ2の後部、即ちバルブ
ソケット取付縁3の内側には、合成樹脂材料の注入に際
して金型A,Bの注入ゲート部C部分に円錐状のゲート
型部9がリフレクタ2と一体に残留固化する(図2参
照)。
【0009】本考案に係る車両灯具用リフレクタは、上
記円錐状のゲート型部9を所定の切削予定線10に沿っ
てカッターE(図8参照)を用いて切削開口し、該開口
部にバルブソケット取付孔4を形成するものであり、本
実施例においては、前記切削予定線10が円筒状に形成
した前記バルブソケット取付縁3の内側に沿って略円形
状になるように設定してある。
【0010】本考案に係る車両灯具用リフレクタにおい
ては、カッターEによって切削開口する前記切削予定線
10に沿って、リフレクタ2の成型に際して予め少なく
ともその一部に切削準備孔11を成型したものであり、
図示例においてこの切削準備孔11は、切削予定線10
の内側に広がる概略矩形状を呈する孔として形成してあ
る。また、この切削準備孔11の外形は、切削予定線1
0に沿って円弧状になっている。この円弧部は、切削終
了時にはバルブソケット取付孔4の内縁の一部を形成す
るものである。カッターEによる切削に際しては、先ず
カッターEの刃先を、この切削準備孔11の一側に挿入
し、カッターEの切削回転中心回りに回転させ、リフレ
クタ2の切削予定線10に沿って切削する。このとき、
カッターEを固定し、リフレクタ2側を回転させること
により、該リフレクタ2に対するカッターEの位置を相
対的に回転させるようにして切削することもできる。切
削予定線10に沿った前記切削動作は、同じ切削準備孔
11内において終了する。
【0011】以上のように、本考案によれば、1つの切
削準備孔11で切削を開始すると共に、同じ切削準備孔
11内で切削を終了するので、例えばカッターEの切削
回転中心とバルブソケット取付孔4の孔中心との間にず
れがあって切削開始点と切削終了点とが一致しない場合
であっても、バリ54(図10参照)を全く生じない。
これは、切削後にバリ54が生じるべき部分が、切削準
備孔11によって予め省かれているためである。また、
従来であれば切削段差55(図11参照)が生じるよう
な場合であっても、該切削段差55による凹みよりも大
きく開口した切削準備孔11を予め成型しておくこと
で、該切削準備孔11内に切削段差55が吸収されるこ
とになる。即ち、従来の切削段差55は比較的凹みが小
さいので、外切削段差55における切削開始点と切削終
了点における半径方向の高低は、凹みの円周方向の寸法
に対する割合が大きなものとなってしまうため、バルブ
ソケット取付孔4にバルブソケット6を取り付けた際に
がたつきが生じたり、或いは位置ずれが生じてしまう恐
れがあった。しかし、本考案のように、従来の切削段差
55に比べ大きな切削準備孔11を積極的に成型してお
くことにより、切削開始点と切削終了点の半径方向の高
低が、切削準備孔11の円周方向の寸法に対する割合を
小さくし、従って、ガタつきや位置ずれを生じにくくす
ることができるものである。
【0012】尚、合成樹脂製のリフレクタ2の成型時に
バルブソケット取付孔4自体を予め成型してしまうこと
は可能であるが、バルブソケット取付孔4を大きく成型
しなければならないため樹脂成型上得策ではない。しか
し、切削準備孔11はバルブソケット取付孔4よりも充
分小さいものであり、合成樹脂によるリフレクタ2の成
型時に予め成型しても、特に成型上の問題を生ずること
がない。
【0013】次に、本考案に係る車両灯具用リフレクタ
の第二実施例を図4及び図5によって説明する。
【0014】上記第一実施例においては、1個所に切削
準備孔11を成型したものを説明しているが、本実施例
においては2個所に切削準備孔21,21を成型したも
のを示している。また、これらの切削準備孔21,21
は、切削予定線10の外側に成型してある。従って、本
実施例に係る切削準備孔21,21は、バルブソケット
取付孔4を切削開口した後にも残ることになるが、該切
削準備孔21,21が円筒部状のバルブソケット取付縁
3の外側に膨出し、該バルブソケット取付縁3が切削準
備孔21,21の成型位置で拡径された形状になる。本
実施例に係る2つの切削準備孔21,21は、それぞれ
が切削開始点、及び切削終了点となり、上記第一の実施
例と略同等の作用効果を奏するものであることは勿論で
ある。
【0015】尚、以上第一及び第二の実施例において
は、切削準備孔11,21を切削予定線10の円形状の
内側か外側に設計したものを説明しているが、他の実施
例においては切削予定線10上に跨がって設定すること
も可能である。
【0016】
【考案の効果】本考案に係る車両灯具用リフレクタは、
以上のように構成したから、予め成型しておいた切削準
備孔からゲート型部の切削を開始し、この切削準備孔で
切削を終了することができるため、切削開口するバルブ
ソケット取付孔の切削内面にバリを生じることがなく、
また切削段差も吸収することができる。従って、バリや
切削段差によってバルブソケット取付孔に取り付けられ
るバルブソケットがガタついたり、位置ずれを生じてし
まうことがなく、本考案の実施により得られる効果は極
めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用灯具の概略構成縦断面図である。
【図2】本考案の第一の実施例に係る合成樹脂製リフレ
クタの背面側の構造を示す概略斜視図である。
【図3】同じく合成樹脂製リフレクタの正面図である。
【図4】本考案の第二の実施例を示す合成樹脂製リフレ
クタの背面側の構造を示す概略斜視図である。
【図5】同じく合成樹脂製リフレクタの正面図である。
【図6】合成樹脂製リフレクタを成型するための金型の
構成を示す断面図である。
【図7】図6の金型による成型直後の合成樹脂製リフレ
クタの背面側の構造を示す概略斜視図である。
【図8】成型直後の樹脂製リフレクタにバルブソケット
取付孔を切削開口する作業を示す概略断面図である。
【図9】バルブソケット取付孔を切削開口した状態の合
成樹脂製リフレクタの正面側を示す斜視図である。
【図10】従来の問題点を示す第一の従来例を示す合成
樹脂製リフレクタの正面図である。
【図11】同じく従来の問題点を示す第二の従来例を示
す合成樹脂製リフレクタの正面図である。
【符号の説明】
1 車両用灯具 2 リフレクタ 3 バルブソケット取付縁 4 バルブソケット取付孔 5 バルブ 6 バルブソケット 7 前面レンズ 9 ゲート型部 10 切削予定線 11,21 切削準備孔 A,B 金型 C 成型型 D 注入ゲート E タッター

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削予定線に沿って略円形状に切削開口
    したバルブソケット取付孔を形成する車両灯具用の合成
    樹脂製のリフレクタにおいて、 前記切削開口をするための略円形になる切削予定線の一
    部に、該切削予定線に沿って切削開始点又は切削終了点
    となる切削準備孔を成型構成し、切削開口後に該開口部
    内周面に切削跡を残さないように構成したことを特徴と
    する車両灯具用リフレクタ。
JP1992091300U 1992-12-15 1992-12-15 車両灯具用リフレクタ Expired - Lifetime JP2572264Y2 (ja)

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