JP2000156103A - 車両用ランプ装置 - Google Patents

車両用ランプ装置

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JP2000156103A
JP2000156103A JP32688798A JP32688798A JP2000156103A JP 2000156103 A JP2000156103 A JP 2000156103A JP 32688798 A JP32688798 A JP 32688798A JP 32688798 A JP32688798 A JP 32688798A JP 2000156103 A JP2000156103 A JP 2000156103A
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lamp
reflector
housing
vehicle
lens
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JP32688798A
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Takaya Tejima
孝哉 手島
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な配光を得ることができるとともに、高
発熱タイプのランプ装置として好適に利用することがで
きる車両用ランプ装置を提供する。 【解決手段】 レンズ部12とハウジング部13が一体
にブロー成形されたランプケース11と、該ランプケー
ス11内に収容保持されるランプ部品21とよりなる車
両用ランプ装置10において、前記レンズ部12とハウ
ジング部13間に前記ランプ部品21からハウジング部
13側へ照射された光をレンズ部12側へ反射するリフ
レクター30が設けられ、該リフレクター30の端部3
1がハウジング部13の樹脂内に埋入し当該樹脂で挟持
固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両用ランプ装置
に関し、特にはランプケースのレンズ部とハウジング部
が一体に成形された車両用ランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には、フォグランプ,ライセンス
プレートランプ,サイドランプあるいはターンシグナル
ランプ等の種々の車両用ランプ装置が取り付けられてい
る。前記車両用ランプ装置は、レンズ部とハウジング部
を有するランプケースと、ソケットにランプが取り付け
られたランプ部品とで構成されている。
【0003】そして、近年、前記車両用ランプ装置とし
て、部品点数,工数低減,低コスト化の点から、図13
に示すようなランプケース81のレンズ部82とハウジ
ング部83とが公知のブロー成形により一体に成形され
た車両用ランプ装置80が提案されている。このよう
に、ブロー成形によりレンズ部82とハウジング部83
とが一体成形されれば、射出成形等によりレンズ部とハ
ウジング部を別々に成形する場合のように、前記レンズ
部とハウジング部とをホットメルト等によりシールする
必要がないので、レンズ部とハウジング部の境界部(シ
ール代とも称される。)が現れず、当該車両用ランプ装
置の見栄えが向上するといった利点もある。図示の符号
91はランプ部品、92はソケット、93はランプであ
る。なお、前記ランプケース81の成形樹脂(材質)と
しては透明かつ硬質なメタクリル樹脂,ポリカーボネイ
ト等が挙げられる。
【0004】前記車両用ランプ装置80においては、前
記ハウジング部83の膨出した中央部分(ランプ部品保
持部)84に、周縁に切り欠き凹部86を有するランプ
部品装着用開口85が超音波カッター等により形成され
ている。そして、前記切り欠き凹部86とソケット92
外周面に設けられた係止突起92aの位置を合わせてラ
ンプ部品91を前記装着用開口85に挿入した後、前記
係止突起92aが切り欠き凹部86以外の位置に来るよ
うにランプ部品91を回転させることによって、ランプ
部品91が前記ランプケース81内に収容保持されてい
る。なお、図示の符号94はランプケース81とランプ
部品91のシール性を確保するためのゴムパッキンであ
る。
【0005】ところで、上記従来の車両用ランプ装置8
0においては、適切な配光を得るため、前記ランプケー
ス81のハウジング部83外面若しくは内面(図では外
面)に銀色ペイント塗布,アルミ蒸着,銀色メッキ,ス
パッタリング等によって光輝処理が施されている。この
ようにすれば、前記ハウジング部83に保持されたラン
プ部品91のランプ93からの光は、光輝処理面87で
レンズ部82側へ反射されて、当該ランプ装置80の配
光効果を高めることができる。
【0006】しかしながら、上記従来構造では、当該車
両用ランプ装置80をフォグランプ等の高発熱タイプの
ランプ装置として利用する場合には、前記ランプケース
81の成形樹脂であるメタクリル樹脂,ポリカーボネイ
ト等の有する耐熱性では不充分となり、ランプ93の熱
によりランプケース81、特にはハウジング部83のラ
ンプ93近傍部分が熱変形してしまうおそれがあるた
め、製品として成立し得なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑み提案されたもので、適切な配光を得ることができる
とともに、高発熱タイプのランプ装置としても好適に利
用することができる車両用ランプ装置を提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、レンズ部とハウジング部が一体にブロー成形され
たランプケースと、該ランプケース内に収容保持される
ランプ部品とよりなる車両用ランプ装置において、前記
レンズ部とハウジング部間に前記ランプ部品からハウジ
ング部側へ照射された光をレンズ部側へ反射するリフレ
クターが設けられ、該リフレクターの端部がハウジング
部の樹脂内に埋入し当該樹脂で挟持固定されていること
を特徴とする車両用ランプ装置に係る。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記ハウジング部とリフレクターの間に冷却用空間
が設けられていることを特徴とする車両用ランプ装置に
係る。
【0010】さらに、請求項3の発明は、請求項1また
は2において、前記ハウジング部のランプ部品保持部と
リフレクターの間に断熱部材が介在されていることを特
徴とする車両用ランプ装置に係る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る車
両用ランプ装置を示す斜視図、図2は図1のA−A断面
図、図3は図1のB−B断面図、図4は図3のC部分の
拡大断面図、図5は同車両用ランプ装置に用いられるリ
フレクターを示す図、図6は同車両用ランプ装置を製造
する際におけるパリソンのブロー成形型間への配置時を
示す断面図、図7は図6の矢印D方向から見た図、図8
は同じくブロー成形型の閉型時を示す断面図、図9は図
8のE−E断面図、図10は同車両用ランプ装置の製造
に用いられる吹き込みノズルの端部にリフレクターを装
着する際を示す部分斜視図、図11は他の実施例に係る
車両用ランプ装置を示す斜視図、図12は同車両用ラン
プ装置に用いられるリフレクターを示す斜視図である。
【0012】図1ないし図3に示す車両用ランプ装置1
0は、この発明の一実施例に係るもので、レンズ部12
とハウジング部13とが一体にブロー成形された樹脂製
ランプケース11と、ソケット22にランプ23が取り
付けられたランプ部品21よりなる。なお、前記ランプ
ケース11(パリソン)の材質としては透明かつ硬質な
ポリカーボネイト(PC),メタクリル樹脂(PMM
A),メチルメタクリレート(MMA)等が好適であ
る。
【0013】レンズ部12は、ランプケース11の前面
側、すなわち照明側となる部分で、所定厚みを有する透
明板状に形成されている。前記レンズ部12の前端外面
はレンズ面12aとなっている。この実施例ではレンズ
面12aは略平面あるいはわずか前方へ膨らんだ湾曲形
状となっているとともに、該レンズ面12aの外形状
(正面形状)は方形となっている。勿論、レンズ面12
aの外形状は、これに限定されず、例えば円状とされる
こともある。
【0014】ハウジング部13は、ランプケース11の
本体をなし、車体への取り付け側およびランプ部品21
の保持(装着)側となる部分で、中央部分がレンズ部1
2とは反対側に膨出して前記レンズ部12の内面を覆う
ような湾曲状に形成されている。前記膨出した中央部分
はランプ部品保持部14となり、そのランプ部品保持部
14にはランプ部品装着用開口15が形成されるととも
に、該開口15周縁に前記ソケット22の外周面に設け
られた係止突起22aに対応した切り欠き凹部16が形
成されている。そして、前記切り欠き凹部16と前記ソ
ケット22の係止突起22aの位置を合わせてランプ部
品21を前記ランプ部品装着用開口15に挿入した後、
前記係止突起22aが前記切り欠き凹部16以外の位置
に来るようにランプ部品21を回転させることによっ
て、ランプ部品21がランプケース11内に収容保持さ
れている。なお、前記ハウジング部13の外面には、車
体への取り付け用のフックやクリップ等(図示せず)が
適宜設けられる。図示の符号24はランプケース11と
ランプ部品21のシール性を確保するためのゴムパッキ
ンである。
【0015】そして、この車両用ランプ装置10におい
ては、前記レンズ部12とハウジング部13間にリフレ
クター(反射板)30が設けられている。このリフレク
ター30は、前記ランプ部品21のランプ23からハウ
ジング部13側へ照射された光をレンズ部12側へ反射
するためのものである。前記リフレクター30は、熱硬
化性樹脂あるいはアルミ,鉄等からなり、この実施例で
は表面(内面)に銀色ペイント塗布,アルミ蒸着,銀色
メッキ,スパッタリング等の処理が施されている。そし
て、当該リフレクター30は、図4からよりよく理解で
きるように、端部31の少なくとも一部(この実施例で
は両端全部)がハウジング部13の樹脂(パリソン)内
に埋入し当該樹脂で挟持固定されている。前記リフレク
ター30の端部31は、後述するランプケース11のブ
ロー成形時におけるブロー成形型を閉型する際にパリソ
ン内面に挟まれ易くするために、この実施例のように外
側へ略L字形に屈曲させるのが好ましい。なお、前記端
部31の屈曲方向をブロー成形型の開閉方向にすれば、
ブロー成形時に、より当該端部31をパリソン内面に挟
み易くなる。
【0016】前記リフレクター30の形状は、当該車両
用ランプ装置10の配光が良好となるように定められ
る。この実施例では、図5から理解されるように、当該
リフレクター30の形状は略放物形状とされ、かつ、配
光バランスを良好にするため前記リフレクター30の長
片部30aおよび短片部30bは複数の段部zを有して
いる。また、この実施例におけるリフレクター30の中
央部分には前記ハウジング部13のランプ部品保持部1
4形状に対応したランプ部品保持部32が設けられてい
るとともに、該ランプ部品保持部32周縁に碗状部33
が設けられている。なお、前記リフレクター30のラン
プ部品保持部32は設けられないこともあるが、その場
合には、ランプ23とリフレクター30との位置関係が
ズレ、ランプ部品装着時にランプ23を傷つけたり、当
該車両用ランプ装置10の配光に悪影響を及ぼすおそれ
がある。なお、図5の(A)図はリフレクター30の斜
視図、(B)図はリフレクター30の断面図、(C)図
はリフレクター30の内側を示す平面図である。図示の
符号34は前記リフレクター30のランプ部品保持部3
2底面に形成されたランプ部品装着用開口である。
【0017】上記構成のように、レンズ部12とハウジ
ング部13間にリフレクター30を設ければ、該リフレ
クター30によりランプ23からハウジング部13側へ
照射された光はレンズ部12側へ反射されるため、ラン
プ23からの光によるハウジング部13の温度上昇(発
熱)を抑えることができ、ハウジング部13が熱変形す
るのを防止することができる。したがって、当該車両用
ランプ装置10をフォグランプ等の高発熱タイプのラン
プ装置として好適に利用することができる。また、上記
のようにリフレクター30の端部31がハウジング部1
3の樹脂(パリソン)内に埋入し当該樹脂で挟持固定さ
れるようにすれば、車両走行中等における当該車両ラン
プ装置10の振動時に、ランプケース11とリフレクタ
ー30が同期して振動するので、すなわちリフレクター
30がランプ部品21のランプ23に対して相対的に動
かないので、前記レンズ面12aから照射される光が揺
れたりせず、安定した配光が得られる。
【0018】また、この実施例においては、前記ハウジ
ング部13とリフレクター30の間に冷却用空間Sが設
けられている。このようにすれば、リフレクター30が
温度上昇(発熱)しても、前記冷却用空間Sの断熱作用
によりハウジング部13が温度上昇し難い。前記冷却用
空間Sを設ける位置は、少なくともリフレクター30の
ランプ23から伝わる熱量が大なる部位、つまりランプ
23の近傍(この実施例では前記碗状部33)とされ
る。ここで、この実施例のように、リフレクター30の
長片部30aの両側端30c,30cおよび短片部30
bの両側端30d,30dとハウジング部13内面間の
隙間によって、前記冷却用空間Sとリフレクター30よ
りレンズ部12側の空間Tとを連通させれば、前記リフ
レクター30の温度上昇に伴う冷却用空間Sの温度上昇
による圧力上昇を抑えることができるので、ハウジング
部13が膨張してリフレクター30の端部31がハウジ
ング部13から離脱するのを防ぐことができる。なお、
前記冷却用空間Sの温度上昇および圧力上昇をより効果
的に防ぐために、この実施例のようにハウジング部13
に前記冷却用空間Sとランプケース11外を連通する呼
吸孔17(図3参照)を設けてもよい。
【0019】さらに、この実施例では、ランプ23の熱
によりリフレクター30が発熱しても、ハウジング部1
3が温度上昇するのをより効果的に防ぐために、ハウジ
ング部13のランプ部品保持部14とリフレクター30
のランプ部品保持部32の間に断熱部材35が介在され
ている。前記断熱部材35としては、不織布,熱硬化性
樹脂,ゴム等が挙げられる。
【0020】図11には他の実施例に係る車両用ランプ
装置10Aが示されている。この実施例の車両用ランプ
装置10Aにおいては、ランプケース11Aのハウジン
グ部13Aのランプ部品21Aから伝わる熱量が大とな
る部位のみにリフレクター30Aが設けられている。前
記リフレクター30Aは、図12からより容易に理解さ
れるように、ハウジング部13Aの中央部分の形状に略
相似な形状とされている。また、この実施例において
も、上述した実施例の車両用ランプ装置10と同様に、
ハウジング部13Aとリフレクター30A間に冷却用空
間Uが設けられているとともに、当該リフレクター30
Aの端部31Aに部分的に切り欠き32Aが形成され、
該切り欠き32Aにより前記冷却用空間Uとレンズ部側
の空間Vとが連通されている。なお、図11中の符号1
2Aはレンズ部、14Aはハウジング部13Aのランプ
部品保持部、24Aランプケース11Aとランプ部品2
1Aのシール性を確保するためのゴムパッキンである。
【0021】次に、この発明に係る車両用ランプ装置の
製造例について、図1ないし図3に示した前記車両用ラ
ンプ装置10の製造を例にして説明する。この例におい
ては、図6ないし図9に示すようなブロー成形型40を
用いて前記ランプケース11のブロー成形を行う。
【0022】前記ブロー成形型40は、レンズ部用成形
面42を備えたレンズ部成形型41と、ハウジング部用
成形面52を備えたハウジング部成形型51とからな
り、前記レンズ部成形型41および前記ハウジング部成
形型51はレンズ部側パーティング面45,55によっ
て分割され閉型可能に構成されている。さらに、前記ハ
ウジング部成形型51は、ハウジング部用成形面52の
ランプ部品保持部用成形面53を通るハウジング部側パ
ーティング面56,56で略二分割され開閉可能に構成
されている。なお、前記レンズ部側パーティング面45
およびハウジング部側パーティング面56,56には、
成形時にパリソンを挟み、かつ挟んだパリソンを喰い切
るための喰い切り部45aおよび56a,56aが設け
られている。また、前記ハウジング部側パーティング面
56,56には、吹き込みノズル70の形状に対応した
吹き込みノズル用凹部57,57が前記ランプ部品保持
部用成形面53と通じるように形成されている。
【0023】前記ブロー成形型40を用いるランプ装置
10の製造手順においては、まず、図6に示すように、
押出成形機等のダイス60から溶融状態で押し出される
熱可塑性プラスチック材料からなるパリソンPをブロー
成形型40間、すなわち開いた状態のレンズ部成形型4
1およびハウジング部成形型51,51の間に配置す
る。
【0024】前記パリソンPのブロー成形型40間への
配置時あるいはその後、図7からよりよく理解されるよ
うに、前記リフレクター30をブロー成形型40間のパ
リソンP内にインサートとして位置させる。この例で
は、前記リフレクター30を、吹き込みノズル70の端
部71に着脱自在に保持し、該吹き込みノズル70を前
記ダイス60の反対方向(図示では下方)からブロー成
形型40間に配置するとともに、前記パリソンPを吹き
込みノズル端部71に被さるまでダイス60から押し出
すことによって、当該リフレクター30をブロー成形型
40間のパリソンP内に配置する。勿論、前記リフレク
ター30および吹き込みノズル70のパリソンP内への
導入はそれぞれ別々に行っても良い。なお、上述したよ
うに、前記ハウジング部13のランプ部品保持部14と
リフレクター30のランプ部品保持部32の間に断熱部
材35を介在させる場合には、前記リフレクター30を
パリソンP内に導入する前に、リフレクター30のラン
プ部品保持部32外周に断熱部材35を固定し、該断熱
部材35をリフレクター30とともにパリソンP内に導
入する。
【0025】前記吹き込みノズル70は、ブロー成形時
にパリソンP内へ圧搾ガスを吹き込むためのものであ
る。この例における吹き込みノズル70の端部71に
は、図10からより容易に理解されるように、前記リフ
レクター30のランプ部品保持部32底面のランプ部品
装着用開口34に対応したリフレクター装着用突部72
が設けられ、該突部72でリフレクター30が着脱自在
に保持できるように構成されている。また、この例の吹
き込みノズル70においては、ブロー成形時にハウジン
グ部13のランプ部品保持部14にランプ部品装着用開
口15を形成するための開口形成用突部73が前記リフ
レクター装着用突部72に連続して設けられている。前
記開口形成用突部73の断面形状はランプ部品21のソ
ケット22外周面(係止突起22aを含む)形状に対応
した形状とされている。図中の符号74は吹き込みノズ
ル70の吹き込み孔である。
【0026】続いて、図8および図9のように、前記ブ
ロー成形型40のレンズ部側パーティング面45,55
とハウジング部側パーティング面56,56でパリソン
Pの管壁Pa,Pbを挟んで閉型するとともに、前記吹
き込みノズル70の吹き込み孔74から圧搾ガスを前記
パリソンP内に吹き込むことによって、該パリソンPを
膨張させその膨張でもってブロー成形型40のレンズ部
用成形面42およびハウジング部用成形面52の形状に
賦形させる。前記閉型時において、前記吹き込みノズル
70の開口形成用突部73をハウジング部成形型51,
51のランプ部品保持部用成形面53,53にパリソン
Pを介して保持するとともに、前記吹き込みノズル70
に保持されたリフレクター30の端部31の少なくとも
一部(この例では両端全部)をパリソンP内面で挟むよ
うに、パリソンPを膨らませる。これによって、リフレ
クター30の端部31はハウジング部13と接着し、該
リフレクター30はランプケース11と一体化されると
ともに、ハウジング部13のランプ部品保持部14にラ
ンプ部品装着用開口15および切り欠き凹部16が形成
される。
【0027】なお、前記ブロー成形時におけるブロー成
形型40の加熱温度や加熱時期若しくは加熱時間あるい
は圧搾ガスの圧力等の成形条件は、パリソンの軟化温度
を考慮して適宜定められる。
【0028】前記ブロー成形後、前記パリソンPを冷却
して形状固定し、ブロー成形型40を開いて成形品(ラ
ンプケース11)を脱型するとともに、該成形品から前
記吹き込みノズル70を取り外す。その後、前記ランプ
部品装着用開口15の切り欠き凹部16とソケット22
の係止突起22aの位置を合わせてランプ部品21をを
前記ランプ部品装着用開口15に挿入した後、前記係止
突起22aが切り欠き凹部16以外の位置に来るように
ランプ部品21を回転させることにより、ランプ部品2
1をランプケース11に取り付ければ、図1ないし図3
に示した車両用ランプ装置10が得られる。
【0029】上述したように車両用ランプ装置を製造す
れば、至って簡単にランプケース11内にリフレクター
30が一体に設けられたランプ装置10を製造できると
ともに、それに加えて、ブロー成形後、ハウジング部1
3に超音波カッター等によりランプ部品21のためのラ
ンプ部品装着用開口15を形成するといった煩雑な後加
工が不要となり、製造工数を低減することができる。
【0030】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
係る車両用ランプ装置においては、レンズ部とハウジン
グ部間にリフレクターが設けられ、該リフレクターによ
りランプ部品からハウジング部側へ照射された光をレン
ズ部側へ反射するようにされているため、適切な配光を
得ることができるとともに、ランプ部品からの光による
ハウジング部の温度上昇を抑えることができ、該ハウジ
ング部が熱変形するのを防止することができる。したが
って、当該車両用ランプ装置は、フォグランプ等の高発
熱タイプのランプ装置としても好適に利用することがで
きる。また、当該ランプ装置においては、リフレクター
の端部がハウジング部の樹脂内に埋入し該樹脂で挟持固
定されているので、車両走行中等における車両ランプ装
置の振動時に、前記ランプケースとリフレクターが同期
して振動する。その結果、レンズ面から照射される光が
揺れたりせず、安定した配光が得られる。
【0031】さらに、請求項2の発明のように、前記ハ
ウジング部とリフレクターの間に冷却用空間を設けれ
ば、ランプの熱によりリフレクターが発熱しても、その
熱は前記冷却用空間を介してハウジング部に伝わるの
で、該ハウジング部は温度上昇し難い。またさらに、請
求項3の発明のように、前記ハウジング部のランプ部品
保持部とリフレクターの間に断熱部材を介在すれば、よ
り効果的に前記リフレクターの発熱に起因するハウジン
グ部の温度上昇を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る車両用ランプ装置を
示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図3のC部分の拡大断面図である。
【図5】同車両用ランプ装置に用いられるリフレクター
を示す図である。
【図6】同車両用ランプ装置を製造する際におけるパリ
ソンのブロー成形型間への配置時を示す断面図である。
【図7】図6の矢印D方向から見た図である。
【図8】同じくブロー成形型の閉型時を示す断面図であ
る。
【図9】図8のE−E断面図である。
【図10】同車両用ランプ装置の製造に用いられる吹き
込みノズルの端部にリフレクターを装着する際を示す部
分斜視図である。
【図11】他の実施例に係る車両用ランプ装置を示す斜
視図である。
【図12】同車両用ランプ装置に用いられるリフレクタ
ーを示す斜視図である。
【図13】従来の車両用ランプ装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】 10 車両用ランプ装置 11 ランプケース 12 レンズ部 13 ハウジング部 14 ハウジング部のランプ部品保持部 21 ランプ部品 30 リフレクター 31 リフレクターの端部 35 断熱部材 S 冷却用空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ部とハウジング部が一体にブロー
    成形されたランプケースと、該ランプケース内に収容保
    持されるランプ部品とよりなる車両用ランプ装置におい
    て、 前記レンズ部とハウジング部間に前記ランプ部品からハ
    ウジング部側へ照射された光をレンズ部側へ反射するリ
    フレクターが設けられ、該リフレクターの端部がハウジ
    ング部の樹脂内に埋入し当該樹脂で挟持固定されている
    ことを特徴とする車両用ランプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ハウジング部と
    リフレクターの間に冷却用空間が設けられていることを
    特徴とする車両用ランプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記ハウジ
    ング部のランプ部品保持部とリフレクターの間に断熱部
    材が介在されていることを特徴とする車両用ランプ装
    置。
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