JP5167340B2 - 面光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、面状光を出射する面光源装置に関し、特に、レーザ光源から面状光を生成する面光源装置に関する。
近年、液晶表示装置(liquid crystal display:LCD)は、パーソナルコンピュータや携帯端末、テレビジョン用ディスプレイなどの各種電子機器の表示装置として、普及が進んでいる。液晶表示装置は、自発光型の表示装置ではないため、液晶表示素子の他に、面状の光源装置(以下「面光源装置」という)を備える必要がある。面光源装置には、色再現領域の広域化、起動時間の短縮化、高効率化、および薄型化が求められる。そこで、レーザ光源を用いた面光源装置(レーザバックライト)が注目されている。
レーザ光源において生成されるレーザ光は、指向性の高い点状光である。したがって、面光源装置にレーザ光源を用いる場合、この点状光であるレーザ光を面状光に変換する技術が必要となる。レーザ光源を用いた面光源装置は、例えば特許文献1および特許文献2に記載されている。
図1は、特許文献1に記載された面光源装置の構成を示す斜視図である。
図1に示す面光源装置10は、レーザ光源20、反射部材30、および偏向部材40を有する。反射部材30は、基材32の1つの面に反射型体積ホログラムを複数並べたフィルム33を有しており、その面に斜めに大きな入射角で入射したレーザ光21を、偏向部材40の端面に略垂直となる方向へと偏向させる。これにより、反射部材30は、レーザ光を1次元に広げて線状光に変換し、変換後の線状光を偏向部材40に入射させる。偏向部材40は、入射した光を、導光体42により内部伝搬し、複数のハーフミラー43により偏向させて、主面の各所から出射させる。このように、面光源装置10は、レーザ光源から面状光を生成することができる。
図2は、特許文献2に記載された面光源装置の構成を示す斜視図である。
図2に示す面光源装置50は、レーザ光源60、反射部70、および導光板80を有する。反射部70は、1つの面に三角柱形状71が複数設けられており、この面に斜めに大きな入射角で入射したレーザ光を、導光板80の端面に略垂直となる方向に偏向させる。これにより、反射部70は、レーザ光を1次元に広げて線状光に変換し、変換後の線状光を導光板80に入射させる。導光板80は、導光板80の主面に設けた複数の溝81により、入射した光を、偏向させて主面の各所から出射させる。このように、面状光源装置50は、レーザ光源から面状光を生成することができる。
特開2002−169480号公報 特開2001−345008号公報
ところで、近年、テレビジョン用ディスプレイなどの分野において画面の大型化が進んでおり、このようなディスプレイに用いられる面光源装置の大型化も進んでいる。面光源装置においては、面状光を出射する主面が大きくなればなるほど、より長い幅の線状光に変換する必要があるだけでなく、より均一な光強度分布が要求される。
しかしながら、特許文献1および特許文献2にそれぞれ記載の面光源装置では、ディスプレイの大画面化に対応しつつ、均一な光強度分布の面状光を得ることは困難である。理由は以下の通りである。特許文献1および特許文献2にそれぞれ記載の面光源装置において均一な光強度分布の大きな面状光を得るには、例えば、ビーム径の大きいレーザ光を用いることが考えられる。ところが、反射部材30または反射部70と、偏向部材40または導光板80との間に、レーザ光の光路を確保しなければならないため、ビーム径を大きくすることには限界がある。また、特に特許文献2に記載の面光源装置においては、レーザ光の発散角を大きくすることも考えられるが、発散角が大きくなった分だけレーザ光の光路を広く確保しなければならないため、ビーム径を大きくする場合と同様に限界がある。加えて、この場合には、レーザ光の発散角を大きくするための拡大光学系が、レーザ光源に別途必要となる。
すなわち、特許文献1および特許文献2にそれぞれ記載の面光源装置は、ディスプレイの大画面化に対応しつつ均一な光強度分布の面状光を得ようとすれば、装置全体の大型化を招く。したがって、画面の大型化の一方で装置全体の小型化および薄型化が要求されている大型ディスプレイには適用することが困難である。
そこで、さらに他の方法として、レーザ光の入射角を非常に大きくすることが考えられる。ところが、均一な光強度分布を得るためには、ホログラム素子または三角柱形状を配置するピッチを非常に細かくしなければならず、その微細化にはやはり限界がある。
本発明の目的は、点状光であるレーザ光から、大きく、かつ均一な光強度分布の面状光を得ることができる面光源装置を提供することである。
本発明の面光源装置は、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射したレーザ光を反射拡散させる少なくとも1つ以上の反射式拡散部材を含む光学系と、前記光学系と組み合わされ、反射拡散されたレーザ光を面状光に変換して主面から出射する導光板とを有する面光源装置であって、前記導光板は面状光を出射する前記主面に直交するように線状光が入射する端面を有し、前記反射式拡散部材は前記レーザ光源から出射したレーザ光を円弧状の放射パターンを有する線状光に変換して反射する溝状構造の反射面を有するとともに、前記反射面が前記導光板の線状光が入射する端面に対向するように配置され、前記レーザ光源は、前記導光板の主面とは反対側の裏側であって前記反射式拡散部材の反射面に対向するように配置され、前記レーザ光源から出射したレーザ光は、前記反射式拡散部材の反射面に入射させ、前記反射式拡散部材により円弧状の放射パターンを有する線状光に変換して前記導光板に入射させ、前記導光板の主面から面状光に変換して出射するように構成したものである。
本発明によれば、反射拡散によりレーザ光源からのレーザ光を円弧状に放射させて線状光を得るので、点状光であるレーザ光から、大きく、かつ均一な光強度分布の面状光を得ることができる。
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図において、同一部分には同一符号を付し、これについての説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図3は、本発明の実施の形態1に係る面光源装置の構成を示す斜視図である。
図3に示すように、実施の形態1に係る面光源装置100は、レーザ光源110、反射式拡散板120、および導光板130を有する。
以下、説明の便宜のために、導光板130の面状光を出射する主面(以下「出射面」という)131と、本実施の形態では線状光を入射する端面(以下「第1の端面」という)132とは、直交するものとする。そして、出射面131の法線方向をX軸、第1の端面132の法線方向をY軸、X軸およびY軸に直交する方向をZ軸とする。また、導光板130の出射面131側であって観察者が位置する側を適宜「観察者側」といい、導光板130の観察者側とは反対の側を適宜「裏側」という。
面光源装置100は、レーザ光源110を、導光板130の裏側に配置し、反射式拡散板120を、後述する拡散板反射面121を導光板130の第1の端面132に対向させて配置している。レーザ光源110は、導光板130の裏側であって、前記反射式拡散板120の拡散板反射面121に対向するように配置されている。以下、各図において、レーザ光源110の図示を適宜省略する。
レーザ光源110は、半導体レーザダイオード(laser diode:LD)およびSHG(second-harmonic generation:二次高調発生)装置により(いずれも図示せず)、赤色、青色、および緑色のレーザ光を生成する。そして、レーザ光源110は、例えば、ダイクロイックプリズム(図示せず)により、生成した各色のレーザ光を混合させて白色レーザ光を生成し、生成した白色レーザ光を所定の入射方向910から反射式拡散板120に入射させる。
反射式拡散板120は、所定の入射方向910から入射したレーザ光を、拡散板反射面121において反射させ、その反射光(以下「拡散反射光」という)を、導光板130の第1の端面132に入射させる。より具体的には、反射式拡散板120は、レーザ光を、拡散させながら反射させること(以下「反射拡散」という)により、Z軸方向に広げる形で円弧状に放射させ、放射状の出射方向920を有する線状光として出射する。反射式拡散板120の構成については後述する。
導光板130は、長方形断面を有する矩形平板状の光学的に透明な樹脂であり、出射面131に対向する面(以下「裏面」という)133には微細な凹凸形状構造(図示せず)が形成されている。導光板130は、第1の端面132から入射した線状光を、内部で反射させながら伝搬させる。そして、導光板130は、出射面131または裏面133の凹凸形状構造により、内部伝搬する光を出射面131側に偏向させ、出射面131から出射される面状光に変換する。出射面131以外からの光の漏れを低減するために、導光板130は、出射面以外の面に、導光板130の内部からの光を反射して導光板130の内部に戻す反射部材(図示せず)を配置している。反射式拡散板120から入射される拡散反射光は、上記のように放射状に拡散した光であるため、内部伝搬する光の進行方向は乱雑となり、出射面131から出射される面状光の光強度分布は均一化される。
なお、導光体130として、内部に光を散乱させる物質を含有した散乱導光体を用いてもよい。散乱物質の含有率を場所によって変更することにより、所望の拡散パターンを得ることが可能である。
このような面光源装置100によれば、反射拡散によりレーザ光源110からのレーザ光を円弧状に放射させて拡散反射光を得るので、点状光であるレーザ光から、大きく、かつ均一な光強度分布の面状光を得ることができる。また、シンプルな構成の光学部品である反射式拡散板120を用いるので、簡単な構成で上記面状光を得ることができる。
次に、反射式拡散板120の詳細な構成について説明する。
反射式拡散板120の拡散板反射面121には、X軸に平行に伸びた複数の微細な溝状構造が形成されている。個々の溝状構造は、拡散板反射面121から突出した凸部または拡散板反射面121から窪んだ凹部により形成されている。また、これらの凸部または凹部は、例えば、多角形断面または円弧形断面を有する。拡散板反射面121の溝状構造の断面形状は、拡散板反射面121の基準面に平行でない面を少なくとも有し、この面によって、レーザ光源110からのレーザ光を反射拡散によりZ軸方向に円弧状に放射させることが可能な形状となっている。ここで、溝状構造の各種具体例について、図面を参照して説明する。
図4は、反射式拡散板120が有する溝状構造の第1の例をY−Z平面で切断したときの断面を拡大した要部断面図である。
図4に示すように、拡散板反射面121には、拡散板反射面121から突出した、拡散板反射面121に対して傾斜した面を有する三角断面形状の溝状構造122が複数形成されている。また、隣り合う溝状構造122の間には、平面部分123が形成されている。溝状構造122の部分に入射したレーザ光は、溝状構造122の傾斜した面によって、Z軸方向側に偏向される。この結果、反射式拡散板120に入射したレーザ光は平行光であるにも係わらず、拡散反射光は円弧状に放射される。
図5は、反射式拡散板120が有する溝状構造の第2の例を示す要部断面図であり、図4に対応している。
図5に示す拡散板反射面121には、拡散板反射面121から窪んだ逆三角断面形状の溝状構造122が形成されている。このような逆三角断面形状の溝状構造122によっても、レーザ光源110からのレーザ光を、反射拡散によりZ軸方向に偏向させ、円弧状に放射させることができる。
図4および図5に示す溝状構造122は、例えば、拡散板反射面121を鏡面加工された金属板とし、その表面にヘアライン加工を施すことによって形成することができる。拡散板反射面121に用いる金属には、例えば、銀やアルミニウム、ロジウムなどの、可視光に対してバランスが良くかつ高い反射率を有する金属が適している。また、溝状構造122は、例えば、拡散板反射面121をステンレス板とし、ヘアライン加工を施した後に表面にアルミニウムを蒸着させることによって形成してもよい。このような構造によっても、アルミニウムにヘアライン加工を施したものと同様の反射特性を得ることができるだけでなく、溝状構造122の強度を高めることができる。また、金属の拡散板反射面121の、空気と接する表面には、必要に応じて、適宜、酸化防止膜などを形成してもよい。なお、ステンレス板は、その他の金属や樹脂材料に置き換えることができる。
図4および図5に示す構成の反射式拡散板120によれば、レーザ光を、反射拡散により円弧状に放射させ、大きく、かつ均一な拡散反射光に変換することができる。
なお、複数の溝状構造122を構成する面のうち、対向する2面が90度の角度を成している場合には、一方の面に入射した光は、180度偏向されて他方の面から出射され、傾斜が異なる面が2つ存在するにもかかわらず1方向にしかレーザ光が出射されない。したがって、上記した2面は、90度以外の角度で形成されていることが望ましい。また、上記した2面が、さらにX−Y平面に対して45度の角度で形成されている場合、レーザ光は、Z軸方向側には偏向されない。したがって、上記した2面は、X−Y平面に対して45度以外の角度で形成されていることが望ましい。
また、溝状構造122が窪んだ逆三角断面形状である場合には、対向する2面の角度を
小さくし過ぎないことが望ましい。この角度が小さい場合、溝状構造122の内部で光が多重反射して溝状構造122にエネルギーを吸収され、拡散反射光の光量が減少する可能性があるためである。
また、図4および図5に示す複数の溝状構造122を構成する面の角度が揃っており、各面が平らである場合であって、入射するレーザ光が平行光である場合には、レーザ光は3方向にのみ拡散することになり、拡散反射光のビーム密度には疎密が発生する。したがって、入射するレーザ光にある程度の発散角を持たせて、拡散反射光のビーム密度の均一化を図ることが望ましい。
加えて、ビーム密度の疎密をさらに均一にするために、傾きが異なる複数の溝状構造122を配置したり、溝状構造122の面にさらに微細な凹凸を設けたり、曲面を有する溝状構造を配置するようにしてもよい。
図6は、反射式拡散板120が有する溝状構造の第3の例を示す要部断面図であり、図5に対応している。図6に示す拡散板反射面121の溝状構造122は、三角形断面の頂角が異なる複数の凹部を含んでいる。
図7は、反射式拡散板120が有する溝状構造の第4の例を示す要部断面図および部分拡大図である。図7に示す溝状構造122は、表面に、微細な凹凸124を有する。
図8は、反射式拡散板120が有する溝状構造の第5の例を示す要部断面図であり、図5に対応している。図8に示す拡散板反射面121の溝状構造122は、大きさが異なる複数の円弧形断面を有する。
図6〜図8に示す溝状構造122を採用することにより、図4および図5に示す溝状構造122を採用する場合に比べて、より多くの方向に向けてレーザ光を偏向させることができ、拡散反射光のビーム密度の疎密をより均一にすることができる。なお、図6〜図8に示す溝状構造122についても、図4および図5に示す溝状構造122の場合と同様に、平面部分123に対して突き出た構造でも窪んだ構造でもよい。
なお、拡散板反射面121の平面部分123は、レーザ光が拡散せずに単に反射する部分であるため、できるだけ少ないほうがよい。具体的には、レーザ光の拡散方向における、レーザ光のビーム径に対する平面部分123の割合は、拡散効率を考慮すると、例えば、2割以下であることが望ましい。また、拡散反射光のビーム密度の疎密がX−Y平面に対して対称となるように、個々の溝状構造122の断面形状は、X−Y平面に対して対称となっていることが望ましい。
また、溝状構造122のピッチ(配置間隔)は、レーザ光源110からのレーザ光の拡散方向(ここではZ軸方向)におけるビーム径の半分以下であることが望ましい。この場合、少なくとも2つの溝状構造がレーザ光の照射範囲内に含まれることになる。また、溝状構造122がランダムな大きさまたは形状となっている場合には、レーザ光の拡散方向におけるビーム径の範囲において、溝状構造122が統計的に均一であればよい。具体的には、溝状構造122が、ランダムな大きさまたは形状で、かつ小さいピッチであればよい。
一方で、溝幅がナノメートルのオーダに近づいてくると、レーザ光に回折の効果が強く出てくる。これは、溝に入射後、反射して出てくる光線が、出射時に溝と溝の間をスリットから出射されるときのように、回折を起こすためである。この場合、回折の効果は幾何学的な制約は受けず、例えば、溝形状は矩形状でも、光はZ軸方に広がることになる。な
お、干渉による明暗の発生を緩和するために、溝状構造122の大きさまたは形状をランダムにし、かつ、溝状構造122のピッチをランダムにすることが望ましい。
ここでは、図3に示す溝状構造122は、図4に示す断面形状を有するものとする。
ところで、拡散反射光を高い変換効率で面状光に変換するためには、導光板130の厚さ方向、つまりX軸方向にはできるだけビームが拡がらないことが望ましい。ところが、現実には、拡散反射光はX軸方向にも拡がる。拡散反射光のX軸方向への拡がりの度合いは、拡散板反射面121のX−Y平面における光の入射角(以下単に「入射角」という)に応じて変化する。
図9は、拡散板反射面121のX−Y平面における理想的な出射方向を示す平面図である。また、図10は、拡散反射面121における理想的な出射方向を示す斜視図である。
図9および図10に示すように、拡散反射光の出射方向920は、理想的には、Z軸方向に円弧状に拡がる全ての方向において、拡散板反射面121に対する入射方向910の角度と等しい角度に揃った状態となり、X−Y平面上においてほとんど拡散しない。
しかし、現実には、出射方向920は扇形に分布する。そして、入射角が大きいほど、この扇形の曲率は大きくなり、X−Y平面上における出射方向の拡散の度合いが強くなる。
図11は、実際の拡散反射面121のX−Y平面における出射方向を示す図である。また、図12は、実際の拡散反射面121における出射方向を示す斜視図である。図11および図12に示すように、拡散反射光の出射方向920は、X−Y平面上において拡散する。これは、Z軸方向に拡散される光線成分のY軸成分は、拡散せずに正反射し入射角と同じ反射角で出射する光線成分の場合と比べて、小さくなるためである。これは、拡散を発生させる反射面が、X−Y平面に対してX軸周りに傾斜が付けられていることに起因している。
また、出射方向920の拡散の幅は、入射角が小さいほど大きくなる。
図13は、拡散反射光をY−Z平面で切断したときの断面形状の一例を、複数の入射角について示した図である。図13において、断面形状921aは最も大きい入射角θiに対応しており、断面形状921b、921cは、この順序でより小さい入射角θiに対応している。
図14は、拡散反射光をX−Z平面で切断したときの断面形状の一例を、複数の入射角について示した図である。図13において、断面形状922aは最も大きい入射角θiに対応しており、断面形状922b、922cは、この順序でより小さい入射角θiに対応している。
図13および図14に示すように、断面形状921、922は、入射角θiが小さければ小さいほど大きくなり、Z軸方向に拡がりを持つ。これは、入射角θiが大きければ大きいほど、光線のY軸成分がより大きくなるためである。
図11〜図14に示すように、入射角θiが大きいときには、反射光は、Z軸方向への拡散の度合いが小さいだけでなく、全体としてX軸方向に大きく拡散されて放射される。したがって、この反射光の全てが導光板130の第1の端面132に入射するように面光源装置100を構成し、反射光を高い変換効率で面状光に変換することは、困難である。
また、反射角はZ軸方向における拡散の度合いと相関を有していることから、面状光のムラの原因となり得る。
このことから、本実施の形態に係る面光源装置100は、導光板130の第1の端面132との関係で、入射角θiが十分に小さくなるような構成を採っている。
図15は、図3に示す面光源装置100をZ軸方向から見たときの側面図である。
図15に示すように、面光源装置100は、反射式拡散板120の拡散板反射面121が、導光板130の第1の端面132に平行となるように、構成されている。また、面光源装置100は、拡散板反射面121へのレーザ光の入射方向910が、Y軸方向にできるだけ平行となるように、かつ、拡散反射光の出射方向920が、導光板130の第1の端面132を介して導光板130内部に向くように、構成されている。このような構成によれば、導光板130の第1の端面132との関係で、拡散板反射面121におけるレーザ光の入射角θiを十分に小さくすることが可能である。
なお、拡散板反射面121は、必ずしも導光板130の第1の端面132に平行にしなくてもよく、X−Y平面において導光板130に対して傾けてもよい。
図16は、拡散板反射面121を傾けた場合の面光源装置の側面図であり、図15に対応している。
図16に示すように、拡散板反射面121を、導光板130の裏側に傾けた面光源装置の場合、拡散板反射面121の法線方向も導光板130の裏側に傾く。したがって、拡散板反射面121にレーザ光を入射させる領域、入射方向910、および出射方向920の自由度が高くなる。これにより、例えば、レーザ光の入射方向910と出射方向920との両方を、Y軸方向にできるだけ平行にすることが容易となり、これにより、装置の薄型化を図ることができる。特に、図16に示すように、出射方向920をY軸方向に一致させることが容易となる。この場合には、拡散反射光を、その拡散方向にx軸方向成分がある場合であっても、導光板130の出射面131に交わらせることなく、導光板130の奥(第1の端面132と対向する面)まで到達させることが容易となる。すなわち、導光板130の薄型化および大型化を図る際に有利となる。
また、導光板130は、楔形断面を有する平板状の形状としてもよい。
図17は、楔形断面を有する導光板を用いた場合の面光源装置の側面図であり、図16に対応している。
図17に示すように、裏面133が第1の端面132側に傾いている導光板130の場合、例えば、反射式拡散板120の拡散反射光を、X軸方向に所定の幅を有するX−Y平面において平行な光とし、かつ、その出射方向920をY軸方向に一致させる。拡散反射光をX軸方向に所定の幅を有するX−Y平面において平行な光とするには、例えば、レーザ光を、拡散板反射面121に入射する前に、非球面レンズなどにより、平行を維持した状態でX軸方向に広げればよい。あるいは、反射式拡散板120と第1の端面132との間に光学系を挿入して実現してもよい。また、出射方向920をY軸方向に一致させるには、拡散板反射面121をレーザ光の入射方向910の側に傾ければよい。
これにより、光が導光板130内部を伝搬する距離が短くなり、拡散反射光を高い変換効率で面状光930に変換することができる。
但し、第1の端面132への入射光のZ軸方向の幅は、第1の端面132を通過する際に第1の端面132の幅方向(Z軸方向)の長さにほぼ一致している必要がある。したがって、レーザ光が反射式拡散板120に入射してから導光板130に入射するまでの距離を、反射光が導光板130の幅と同じ幅に拡散する距離以上とする必要がある。
次に、本実施の形態に係る面光源装置100を光源として用いる液晶表示装置の構成の一例について説明する。
面光源装置100を用いる液晶表示装置は、例えば、面光源装置100の導光板130の観察者側に、液晶表示素子および光学フィルタ(いずれも図示せず)を配置している。液晶表示素子は、偏光板と、少なくとも2枚の基板と、これら2枚の基板に狭持された液晶層と、いずれかの基板の少なくとも一部に設けられたカラーフィルタ層とを有する。
具体的には、液晶表示素子は、第1基板、液晶層、および第2基板を有する。第1基板は、透明基板の第2基板側の面に、TFT(thin film transistor)素子などのアクティブ素子、画素電極、および配向膜を有する。第2基板は、透明基板の第1基板側の面に、カラーフィルタ、対向電極、および配向膜を有する。第1基板の配向膜と第2基板の配向膜は、向かい合うように配置され、液晶層は、これらの配向膜の間で、スペーサによって間隔を保たれ、液晶を充填してシール剤で封印されている。第1基板の外側および第2基板の外側にはそれぞれ偏光板が配置されている。
液晶表示素子の第1基板の偏光板と、面光源装置100の導光板130の出射面131とは、対向して配置されている。
このような液晶表示装置によれば、例えば、液晶層に電圧が印加されている画素では、面光源装置100側から入射した光を観察者側に到達させ、それ以外の画素では、面光源装置100側から入射した光を観察者側に到達させないようにすることができる。
面光源装置100は、上記したように、点状光であるレーザ光から、大きく、かつ均一な光強度分布の面状光を得ることができる。したがって、面光源装置100を用いた液晶表示装置によれば、輝度が高く画面全体で均一な、高品質の映像表示を行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態の面光源装置100によれば、反射拡散によりレーザ光源110からのレーザ光を円弧状に放射させて線状光を得るので、点状光であるレーザ光から、大きく、かつ均一な光強度分布の面状光を得ることができる。しかも、反射面に溝状構造122を有するという、簡単な構成の光学部品である反射式拡散板120を用いて、このような面状光を得ることができる。また、これにより、例えば、大きくて高品質な面状光を出射する面光源装置や、高品質かつ大画面の液晶表示装置を、低コストで提供することが可能となる。
以下、実施の形態1に係る面光源装置100の応用例について説明する。
(実施の形態1の応用例1)
図18Aは、実施の形態1の応用例1に係る面光源装置の構成を示す斜視図であり、図3に対応している。図18Aに示すように、この面光源装置100aは、図3に示す構成に加えて、導光板130の第1の端面132と対向する端面(以下「第2の端面」という)134に、反射部材として第2の反射板140を有する。
図18Bは、図18Aに示す第2の反射板140のみの構成を示す斜視図である。図1
8Bに示すように、第2の反射板140の導光板130側の面には、Z軸方向に平行に伸びた複数の微細な溝状構造141が形成されている。この溝状構造141には、例えば、図4に示す溝状構造122の形状を適用することができる。この場合、第2の反射板140は、導光板130側からの光を、反射拡散によりX軸方向に広げる形で円弧状に放射させる。
このような面光源装置100aによれば、Z軸方向に拡散しながら導光板130内で伝搬され、第2の端面134に到達した拡散反射光を、さらにX軸方向に拡散させることができる。これにより、Z軸方向に拡散されたレーザ光は、さらにX軸方向にも拡散され、導光板130の出射面131から取り出されることになる。また、内部を伝搬する光の進行方向の拡散の度合いが高くなるため、光強度分布がより均一化された面状光を得ることができる。
なお、溝状構造141を有する第2の反射板140に代えて、反射光を拡散させるような各種反射板や反射ミラーを用いてもよい。この点は、以下に説明する各反射板についても同様である。
図19は、反射ミラー板を用いた場合の面光源装置の側面図であり、図16および図18に対応している。
図19に示すように、この面光源装置100aは、図18に示す第2の反射板140に代えて、反射ミラー142およびシリンドリカルレンズ143を有する。反射ミラー142は、導光板130の第2の端面134に対向して配置されている。シリンドリカルレンズ143は、第2の端面134と反射ミラー142との間に配置され、第2の端面134から出射したレーザ光をX軸方向に絞り、反射ミラー142に入射させる。このような構成によれば、反射ミラー142から出射されて導光板130を伝搬するレーザ光の出射方向926を、X軸方向に拡散させることができる。なお、シリンドリカルレンズ143と反射ミラー142との距離は、シリンドリカルレンズ143の焦点距離の半分以下とすることにより、第2の端面134に対し、X軸方向への絞り角をより大きくすることができる。
なお、シリンドリカルレンズ143に代えて、シリンドリカルフレネルレンズを用いてもよい。その一方で、反射ミラー142に代えて、元の第2の反射板140を用い、シリンドリカルレンズ143に代えて、シリンドリカルフレネルレンズを用いてもよい。このようにすれば、シリンドリカルフレネルレンズのコリメート作用により、第2の反射板140に入射する拡散反射光を、第2の反射板140の溝状構造141が形成された方向と直交する方向から入射させることができる。
なお、以下の実施例についても同様に、拡散反射光が、反射式拡散板の溝状構造が形成された方向と直交しない方向から、反射式拡散板に入射する場合に、反射式拡散板の手前に拡散反射光をコリメートするフレネルレンズを配置することにより、これを修正することができる。溝状構造が形成された方向と直交しない方向からレーザ光が入射した場合には、輝度ムラが生じる場合があるので、このようにフレネルレンズを配置することにより、輝度ムラを解消して輝度を均一化することができる。
図20は、角度が付けられたミラーコーティング面を用いた場合の面光源装置の側面図であり、図16および図18に対応している。
図20に示すように、面光源装置100aは、図18に示す第2の反射板140に代えて、角度が付けられたミラーコーティング部144を有する。このミラーコーディング部
144は、法線方向がX軸方向成分を有するように角度を付けられた第2の端面134にミラーコーティングが施されることによって、第2の端面134上に形成されている。このような構成によれば、拡散板反射面121から出射されたレーザ光を、ミラーコーティング部144で反射させてX軸方向に偏向させることができる。すなわち、レーザ光を、導光板130の出射面131および裏面133で反射を繰り返しながら導光板130内部を伝搬させ、出射面131全体および裏面133全体に到達させて、出射面131全体から取り出すことができる。
さらには、第2の反射板140に代えて、Z軸方向ではなく、X軸方向に溝が掘られた反射式拡散板を用いることもできる。この場合には、Z軸方向により一層レーザ光が拡散されることになるので、Z軸方向の均一性を向上させることができる。
(実施の形態1の応用例2)
図21Aは、実施の形態1の応用例2に係る面光源装置の構成を示す斜視図であり、図18Aに対応している。図21Aに示すように、面光源装置100bは、図18Aに示す構成に加えて、導光板130の第1の端面132に、反射部材として第1の反射板150を有する。
図21Bは、図21Aに示す第1の反射板150のみの構成を示す斜視図である。図21Bに示すように、第1の反射板150には、反射式拡散板120からの拡散反射光の通過領域に開口152が形成されている。また、第1の反射板150の導光板130側の面には、Z軸方向に平行に伸びた複数の微細な溝状構造151が形成されている。この溝状構造151には、例えば、図4に示す溝状構造122の形状を適用することができる。この場合、第1の反射板150は、導光板130側からの光を、反射拡散によりX軸方向に広げる形で円弧状に放射させる。
このような面光源装置100bによれば、導光板130に入射する際の拡散反射光の光路を阻害することなく、拡散しながら導光板130内を往復して第1の端面132に戻ってきた光を、さらにX軸方向に拡散させることができ、光強度分布がさらに均一化された面状光を得ることができる。また、図18Aに示す構成では、第2の端面134にて反射し戻ってきた光のうち、出射面131から取り出しきれなかった分を、利用しないことになる。図21に示す構成では、この出射面131から取り出しきれなかった分の光を再利用するので、出射面131から取り出される面状光の輝度を上昇させることが可能である。このような光の再利用を行う手段としては、第1の反射板150に代えて、同様に開口のある、ミラーや反射板などの反射性部材を用いることができる。
(実施の形態1の応用例3)
図22Aは、実施の形態1の応用例3に係る面光源装置の構成を示す斜視図であり、図21Aに対応している。図22Aに示すように、この面光源装置100cは、図21Aの第1の反射板150に代えて、別の第1の反射板150cを有する。
図22Bは、図22Aに示す第1の反射板150cのみの構成を示す斜視図である。図22Bに示すように、第1の反射板150cの導光板130側の面には、X軸方向に平行に伸びた複数の微細な溝状構造151cが形成されている。この溝状構造151cには、例えば、図4に示す溝状構造122の形状を適用することができる。この場合、第1の反射板150cは、導光板130側からの光を、反射拡散によりZ軸方向に広げる形で円弧状に放射させる。
このような面光源装置100cによれば、導光板130に入射する際の拡散反射光の光路を阻害することなく、拡散しながら導光板130内を往復して第1の端面132に戻っ
てきた光を、さらにZ軸方向に拡散させることができる。これにより、光強度分布がさらに均一化された面状光を得ることができる。
(実施の形態1の応用例4)
図23Aは、実施の形態1の応用例4に係る面光源装置の構成を示す斜視図であり、図21Aに対応している。図23Aに示すように、面光源装置100dは、図21Aの第2の反射板140に代えて、別の第2の反射板140dを有する。
図23Bは、図23Aに示す第2の反射板140dのみの構成を示す斜視図である。図23Bに示すように、第2の反射板140dの導光板130側の面には、X軸方向に平行に伸びた複数の微細な溝状構造141dが形成されている。この溝状構造141dには、例えば、図4に示す溝状構造122の形状を適用することができる。この場合、第2の反射板140dは、導光板130側からの光を、反射拡散によりZ軸方向に広げる形で円弧状に放射させる。
このような面光源装置100dによれば、導光板130に入射する際の拡散反射光の光路を阻害することなく、拡散しながら導光板130内で伝搬されて第2の端面134に到達した拡散反射光を、再びZ軸方向に拡散させることができる。そして、Z軸方向に十分に拡散して第1の端面132に戻ってきた光を、さらにX軸方向に拡散させることができる。これにより、光強度分布がさらに均一化された面状光を得ることができる。また、第1の反射板150に代えて、別の第1の反射板150cを用いることにより、さらにZ軸方向への均一化を図ることができる。
なお、以上説明した実施の形態1および各応用例において説明した、反射式拡散板120、第2の反射板140、および第1の反射板150(以下、適宜「反射式拡散部材」と総称する)の各溝状構造を等間隔で形成した場合には、一般的に、その拡散反射光にビーム密度の疎密が生ずる。
図24は、上記した、一般的に生ずるビーム密度の疎密の様子の一例を示す図である。図24において、放射状に描かれた直線群940の疎密は、反射式拡散部材120(140、150)への入射光950に対する反射光の疎密を表わす。また、紙面奥行き方向に伸びた複数の溝状構造(図示せず)は、等間隔で形成されているものとする。
図24に示すように、溝状構造を等間隔で形成した場合、入射光950に対する反射光のビーム密度(直線群940の密度)は、通常、反射式拡散部材120(140、150)の法線方向において最も高くなり、法線方向から離れれば離れるほど低くなる。すなわち、円弧状に放射される反射光には、輝度ムラが生じる。
このような輝度ムラを解消する手段としては、反射式拡散部材120(140、150)に形成する溝状構造の配置間隔に、疎密を付けることが有効である。
図25は、X軸方向に伸びる複数の溝状構造141の配置間隔に疎密を付けた場合の、図18Bに示す第2の反射板140を、導光板130側から見た平面図である。ビーム密度が密となる部分ほどより拡散させ、ビーム密度が疎となる部分ほど拡散の度合いを抑えるように、溝状構造141の配置間隔に疎密を付ける。これにより、反射光のZ軸方向におけるビーム密度を均一化することができる。
図26は、Z軸方向に伸びる複数の溝状構造151cの配置間隔に疎密を付けた場合の、図22Bに示す第1の反射板150cを、導光板130側から見た平面図である(但し、開口152の図示は省略する)。ビーム密度が密となる部分ほどより拡散させ、ビーム
密度が疎となる部分ほど拡散の度合いを抑えるように、溝状構造151cの配置間隔に疎密を付ける。これにより、反射光のX軸方向におけるビーム密度を均一化することができる。
輝度ムラを解消する手段として溝状構造の配置間隔の疎密が有効であることは、他で説明する各反射板についても同様である。すなわち、図24に示す以外のパターン(溝状構造以外の構造を含む)で、反射光に疎密が生じた場合にも、同様の手法で、その疎密が解消可能である。この手法は、これまで述べてきた実施の形態は勿論、これから述べる各実施の形態に対しても適用することができる。
(実施の形態2)
ここでは、本発明の実施の形態2として、反射式拡散板から導光板の拡散反射光の入射面までの距離が長くなるように工夫した面光源装置について説明する。
図27は、本発明の実施の形態2に係る面光源装置200の構成を示す斜視図であり、実施の形態1の図3に対応している。
図27に示すように、本実施の形態の面光源装置200は、図3に示す導光板130とは異なる構成の導光板230と、光偏向部260とを有する。
導光板230は、その裏面133側の内部に、中実部231および中空部232を有する。中実部231は、出射面131とほぼ一致する大きさであり、実施の形態1における導光板130に対応している。また、中空部232は、中実部231と導光板230の裏面133との間に設けられ、反射式拡散板120が下側に配置されている第1の端面132と、その反対側の第2の端面134とに、それぞれ開口が設けられている。
反射式拡散板120は、入射したレーザ光を、反射拡散によりZ軸方向に広げる形で円弧状に放射させ、導光板230の中空部232を通して光偏向部260に入射させる。
光偏向部260は、導光板230の第2の端面134側に配置された1対の反射ミラーを含み、第2の端面134側の上記開口から出射された光を折り返して導光板230に入射させる。より具体的には、光偏向部260は、中空部232を通して反射式拡散板120から入射した光を偏向させ、導光板230の出射面131側の第2の端面134に入射させる。
図28は、図27に示す面光源装置200をZ軸方向から見たときの側面図である。
図28に示すように、反射式拡散板120からの拡散反射光は、中空部232を通過した後、光偏向部260により折り返されて導光板230に入射する。実施の形態1の図16と比較すると、本実施の形態に係る面光源装置200のほうが、反射式拡散板120を出射してから導光板230に入射するまでの距離が長い。
このように、本実施の形態の面光源装置200によれば、反射式拡散板120を出射してから導光板230に入射するまでの距離を長く取れるので、光の拡散距離を容易に稼ぐことができる。また、導光板230に入射するまでの距離が長いと、拡散反射光が不要に拡散してしまう可能性があるが、本実施の形態では、導光板230内部の中空部232を利用するので、不要な拡散を防止することができる。
なお、X軸方向にビーム幅を確保できる場合には、導光板230の中空部232を除いた部分を、実施の形態1の図17に示す導光板130のように楔形とすることも可能であ
る。
以下、実施の形態2に係る面光源装置200の応用例について説明する。
(実施の形態2の応用例1)
図29は、実施の形態2の応用例1に係る面光源装置をZ軸方向から見たときの側面図である。図29に示すように、この面光源装置200aは、拡散反射光の光偏向部260から導光板230に至る光路上に、コリメータとしてシリンドリカルフレネルレンズ261を配置し、導光板230の第1の端面132側に、例えば実施の形態1の図21Bに示す第1の反射板150に開口152を設けない構成とした第1の反射板250を配置している。この場合も、上記のように、溝間隔に疎密の分布を付けることができる。この点は、後述する実施の形態2の応用例2、3についても同様である。
シリンドリカルフレネルレンズ261は、光偏向部260側から入射した、Z軸方向に拡散した光を、Z軸に垂直な平行光となるようにコリメートして、導光板230に入射させる。なお、導光板230の側面で反射した分の光は、平行光にならない場合がある。この点は、以下の各応用例についても同様である。
このような面光源装置200aによれば、レーザ光を導光板230の幅と同じ幅に広げた平行光に変換して、導光板230に入射させることができ、さらに、導光板230内部にて往復させて伝搬することができる。これにより、例えば、反射式拡散板120によりZ軸方向に大きく拡散させ、拡散反射光のZ軸方向におけるビーム密度をより均一化した状態でコリメートさせることができる。すなわち、導光板230に入射する前の段階で、拡散反射光のZ軸方向におけるビーム密度をより均一化することができる。また、第1の反射板250を設けることにより、図21Bの第1の反射板150と同様に、導光板230側からの光を、反射拡散によりX軸方向に広げる形で円弧状に放射させることができる。
(実施の形態2の応用例2)
図30は、実施の形態2の応用例2に係る面光源装置をZ軸方向から見たときの側面図であり、図29に対応している。図30に示すように、面光源装置200bは、拡散反射光の光偏向部260から導光板230に至る光路上に、図29のシリンドリカルフレネルレンズ261に代えて、絞りレンズとして非球面レンズ262を配置している。
非球面レンズ262は、光偏向部260側から入射した光を、X軸方向に絞って導光板230に入射させる。
このような面光源装置200bによれば、拡散反射光を、導光板230の主面間で、容易に反射往復させることができる。これにより、導光板230に入射した後の段階で光を大きく拡散させることができ、面状光のビーム密度を均一化することができる。
なお、第1の反射板250としては、反射ミラーや反射板、Z軸方向に溝が切られた反射式拡散板などを代わりに用いることができる。この点は、以降の各実施の形態および各応用例についても同様である。また、非球面レンズ262の代わりに、シリンドリカルレンズを用いることができる。
(実施の形態2の応用例3)
図31は、実施の形態2の応用例3に係る面光源装置をZ軸方向から見たときの側面図であり、図29および図30に対応している。図31に示すように、面光源装置200cは、拡散反射光の光偏向部260から導光板230に至る光路上に、図29に示すシリン
ドリカルフレネルレンズ261と、図30に示す非球面レンズ262とを配置している。
このような面光源装置200cによれば、面状光のビーム密度をさらに均一化することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3として、反射式拡散板の拡散板反射面に小さい入射角でレーザ光を入射させるように工夫した面光源装置について説明する。
図32は本発明の実施の形態3に係る面光源装置の構成を示す斜視図である。
図32に示すように、面光源装置300は、レーザ光源110を、レーザ光が導光板130の内部を通過して反射式拡散板120の拡散板反射面121に入射する位置および向きで配置している。
図33は、図32に示す面光源装置300をZ軸方向から見たときの側面図である。
図33に示すように、面光源装置300は、レーザ光源110から出射されるレーザ光を、第2の端面134から第1の端面132へと、導光板130の出射面131および裏面133のいずれにも交わらせることなく、Y軸に平行な向きで伝搬させる。
このように、本実施の形態の面光源装置300によれば、反射式拡散板120の拡散板反射面121に、小さい入射角でレーザ光を容易に入射させることができる。これにより、拡散反射光が全体としてX軸方向に大きく拡散されて放射されることに起因する図11および図12で説明した現象、つまり、光の変換効率が低下する現象や、面状光にムラが発生する現象を、回避することができる。
以下、実施の形態3に係る面光源装置300の応用例について説明する。
(実施の形態3の応用例1)
図34Aは、実施の形態3の応用例1に係る面光源装置の構成を示す斜視図であり、図32に対応している。図34Aに示すように、面光源装置300aは、図32に示す反射式拡散板120に代えて、導光板130の第1の端面132に、反射式拡散板320aを有する。また、面光源装置300aは、導光板130の第2の端面134に、反射部材として第2の反射板340aを有する。
図34Bは、図34Aに示す第2の反射板340aのみの構成を示す斜視図であり、実施の形態1の図18Bに対応している。図34Bに示すように、第2の反射板340aは、レーザ光の通過領域に開口342aが形成されている以外は、図18Bに示す第2の反射板140と同様の構成となっている。
図34Cは、図34Aに示す反射式拡散板320aのみの構成を示す斜視図であり、実施の形態1の図22Bに対応している。図34Cに示すように、反射式拡散板320aは、開口152を有しておらず、かつ導光板130側の面を拡散板反射面321としている以外は、図22Bに示す第1の反射板150cと同様の構成となっている。
このような反射式拡散板320aによれば、反射式拡散板320aを、実施の形態1の第1の反射板の機能を兼ねる形で導光板130に一体的に設けることができ、構成を簡素化でき、装置の小型化や低コスト化を図ることができる。また、拡散反射光のZ軸方向への拡散を、レーザ光の光路を阻害することなく行うことができる。
(実施の形態3の応用例2)
図35Aは、実施の形態3の応用例2に係る面光源装置の構成を示す斜視図であり、図34Aに対応している。図35Aに示すように、面光源装置300bは、図34Aに示す反射式拡散板320aに代えて、反射式拡散板320aとは構成が異なる反射式拡散板320bを有する。
図35Bは、図35Aに示す反射式拡散板320bのみの構成を示す斜視図であり、図34Cおよび実施の形態1の図21Bに対応している。図35Bに示すように、反射式拡散板320bは、開口152を有さず、かつ導光体130側の面のレーザ光が照射される領域に拡散板反射面321bを有する以外は、図21Bに示す反射式拡散板150と同様の構成となっている。
このような面光源装置300bによれば、拡散反射光のZ軸方向への拡散を阻害することなく、拡散反射光をX軸方向にさらに拡散させることができる。
(実施の形態3の応用例3)
図36Aは、実施の形態3の応用例3に係る面光源装置の構成を示す斜視図であり、図35Aに対応している。図36Aに示すように、面光源装置300cは、図35Aに示す第2の反射板340aに代えて、第2の反射板340aとは構成が異なる第2の反射板340cを有する。
図36Bは、図36Aに示す第2の反射板340cのみの構成を示す斜視図であり、図34Bおよび実施の形態1の図23Bに対応している。図36Bに示すように、第2の反射板340cは、レーザ光の通過領域に開口342cが形成されている以外は、図23Bに示す反射拡散板140dと同様の構成となっている。
このような面光源装置300cによれば、拡散反射光をZ軸方向にさらに拡散させることができる。また、実施の形態3の各応用例について、その反射式拡散板の溝間隔に、前述したような疎密の分布をつけることができる。
なお、以上説明した各実施の形態では、反射拡散板120に入射するレーザ光が、1本の白色レーザ光である場合について説明したが、レーザ光の種類、および反射拡散板120への入射の仕方は、これに限定されるものではない。
以下、反射拡散板120に入射するレーザ光の態様の変形例について説明する。
図37は、反射拡散板120に入射するレーザ光の態様の第1の変形例を示す説明図である。この変形例では、図37に示すように、RGB(赤色、緑色、青色)の各レーザ光960R、960G、960Bを、Z軸方向に並べて、反射式拡散板120に個別に入射させる。但し、各レーザ光960R、960G、960Bの入射位置は、ほぼ1箇所と見なせる範囲内であることが望ましい。また、各レーザ光960R、960G、960Bを、Z軸方向に代えて、X軸方向に並べるようにしてもよい。さらに、各レーザ光960R、960G、960Bを互いに短い間隔で平行に伝搬させることが困難な場合には、色ごとに異なる入射角でレーザ光960を拡散板反射面121に入射させ、レーザ光960R、960G、960Bの反射スポットを合わせるようにしてもよい。これにより、各色のレーザ光を混合伝搬させるための特別な装置を設ける必要がなくなり、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
図38は、反射拡散板120に入射するレーザ光の態様の第2の変形例を示す図であり
、実施の形態1の図18Aに対応している。
図38に示すように、この変形例に係る面光源装置100eは、導光板130の第1の端面132とほぼ同じ大きさの反射式拡散板120eを有する。また、面光源装置100eは、図示しないが、レーザ光源110から出力された白色レーザ光を、複数の方向に分離するビームスプリッタを有する。さらに、面光源装置100eは、図示しないが、ビームスプリッタにおける分離により得られた複数本の白色レーザ光を、それぞれ異なる位置で反射式拡散板120eの拡散板反射面121eに入射させる光学系を有する。
このような面光源装置100eによれば、拡散反射光の拡散幅を広げることができるとともに、拡散反射光の輝度の疎密を緩和することができ、より均一な面状光を得ることができる。
なお、反射式拡散部材に、拡散反射光の通過領域やレーザ光の通過領域に対応して開口を設ける場合には、適宜、開口を複数設けたり、口の開口面積を広げたりすればよい。
また、反射拡散板120に入射するレーザ光の態様の他の変形例として、例えば、レーザ光を、反射式拡散板120の拡散板反射面121付近まで光ファイバで導くことも考えられる。この場合、光ファイバはフレキシブルでかつ小型であるため、レーザ光を拡散板反射面121に導くための光学系を小さくすることができる。また、このように光ファイバを用いることにより、レーザ光の拡散板反射面121への入射角θiを容易に小さくすることができる。また、実施の形態1および実施の形態2においては、レーザ光源110やその駆動回路などを分離して別筐体に収めることもできるため、反射式拡散板120と導光板130の第1の端面132との距離を短くすることができ、装置のさらなる小型化を実現できる可能性がある。
加えて、上記の反射式拡散部材(反射式拡散板120、反射板140、150)を直線振動または回転振動させることにより、出射する面状光(または液晶パネルからの出射光)のスペックルノイズを減少させることができる。これは、レーザ光のスペックルパターンを時間的に変化させることにより、スペックルコントラストが減少するためである。特に、最初にレーザ光が入射する反射式拡散部材(反射式拡散板120)を、その溝方向が変化しないように、周期的または非周期的に運動させることが効果的である。
(実施の形態4)
図39Aは、本発明の実施の形態4に係る面光源装置の構成を示す斜視図であり、実施の形態1の図3に対応している。また、図39Bは、図39Aの面光源装置を上から見た概略図である。
図39に示すように、本実施の形態に係る面光源装置400は、実施の形態1とは異なり、レーザ光源110を、導光板130の下側に配置し、かつ、反射式拡散板120を、導光板130の下側に、拡散板反射面121を、導光板130の第1の端面132に対してX軸周りに角度を付けて、配置している。また、本実施の形態では、実施の形態1とは異なり、レーザ光源110は、出射するレーザ光が、反射式拡散板120における1度目の反射拡散時に、拡散板反射面121の溝状構造と直交する方向から反射式拡散板120の拡散板反射面121に入射するような位置および向きに配置されている。但し、レーザ光源110は、各種光学素子と組み合わせるなどして、最終的にレーザ光を拡散板反射面121の溝状構造と直交する方向から反射式拡散板120の拡散板反射面121に入射させることが可能であれば、他の位置および向きに配置してもよい。以下、各図において、レーザ光源110の図示を適宜省略する。
このような、拡散板反射面121に角度を付けて配置した構成によっても、レーザ光源110からのレーザ光を円弧状に放射させて拡散反射光を得ることができる。
次に、本実施の形態の反射式拡散板120の詳細な構成および反射光の拡散の原理について説明する。
図40Aは、反射式拡散板120における反射光の拡散の原理を説明するための図であって、反射式拡散板120の一例をY−Z平面で切断したときのある一部断面を拡大した要部拡大断面図である。
図40Aに示すように、拡散板反射面121は、Z軸に対してX軸周りに−α度傾いている平面部分(基準面)123と、この平面部分123に対してX軸周りに−γ度傾いている傾斜面125aとを有する。レーザ光源からのレーザ光の入射方向910をZ軸の負の方向に取ったとき、平面部分123とα度の角度をなして平面部分123に入射する、レーザ光810aの反射光810b(以下「0次光」という)は、Z軸に対して時計回りに2α度の角度をなす。一方で、傾斜面125aと「α+γ」度の角度をなして傾斜面125aに入射する、レーザ光811aの反射光811bは、Z軸に対して時計回りに「2(α+γ)」度の角度をなす。この結果、平面部分123に対してX軸周りに−γ度傾いている傾斜面125aにおける反射光811bは、0次光810bに対して2γ度拡散することになる。
図40Bは、同じく反射式拡散板120の原理を説明するための図であって、反射式拡散板120の他の例をY−Z平面で切断したときのある一部断面を拡大した要部拡大断面図である。
この場合も、図40Aと同様にして考えて、平面部分(基準面)123に対してX軸周りにγ度傾いている傾斜面125bにおける反射光812bは、0次光810bに対して2γ度拡散することになる。
図41Aは、反射式拡散板120のさらに他の例をY−Z平面で切断したときの一部断面を拡大した要部拡大断面図である。
図41Aに示す反射式拡散板120には、平面部分(基準面)123に対してX軸周りにそれぞれ−γ度およびγ度傾いた2つの傾斜面を有する、窪んだ逆三角断面形状の溝状構造122が複数形成されている。平面部分123は、隣り合う溝状構造122の間に形成されている。このように構成すれば、反射式拡散板120は、マクロ的に見た場合、図41Bに示すように、0次光810bに対して±2γ度拡散する反射式拡散板となる。
図42Aは、反射式拡散板120が有する溝状構造の第1の例を示す要部断面図であり、図41Aおよび実施の形態1の図5に対応している。図42Bは、反射式拡散板120が有する溝状構造の第2の例を示す要部断面図であり、図42Aおよび実施の形態1の図4に対応している。反射式拡散板120が有する溝状構造については、図42Aに示すように、窪んだ逆三角断面形状の溝状構造122としてもよいし、図42Bに示すように、突き出た三角断面形状の溝状構造122としてもよい。
実際には、入射光が発散角を持ち、かつ、三角形の傾斜が角度に幅を持ち、さらには、凹部(溝)、凸部(突起)、および平面部分での多重反射も存在するので、反射式拡散板120の拡散板反射面121に入射したレーザ光は、図41Bに示すような3方向のみに拡散するわけではなく、多様な角度で、例えば、円弧状に拡散することになる。
ここまで述べた溝状構造122は、実施の形態1と同様に、例えば、拡散板反射面121を鏡面加工された金属板とし、その表面にヘアライン加工を施すことによって形成することができる。
上記した図40A、図40B、および図41に示す構成を有する反射式拡散板120によれば、入射したレーザ光を、反射拡散により円弧状に放射させて、大きく、かつ均一な拡散反射光に変換することができる。
なお、例えば、図40Aにおいて、拡散板反射面121からの反射光811bがZ軸と交差する角度で拡散するのは、レーザ光源110および導光板130をはじめとする光学系の配置、および効率上、好ましくない。したがって、Y−Z平面内において、0次光810bよりも右手の方向に拡散させるための傾斜面125aは、次の式(1)を満たすのがよい。
2(α+γ)<180 …(1)
また、図40Bにおいて、拡散板反射面121からの反射光812bが、Z軸に対して、平面部分123の傾き(−α度)よりも小さく反射するのは、拡散角の制限および効率、ならびに光学系の配置上の観点から、好ましくない。したがって、Y−Z平面内において、0次光810bよりも左手の方向に拡散させるための傾斜面125bは、次の式(2)を満たすのがよい。
2(α−γ)>α …(2)
実際には、溝の間隔や、窪みの深さ、溝の高さ次第ではあるが、拡散板反射面121の傾斜面125a、125bは、それぞれ、上記の式(1)、式(2)を満たすのが望ましい。例えば、Z軸に対してX軸周りに−α度傾けて配置された拡散板反射面121に、拡散板反射面121に対して時計回りにγ度および反時計回りにγ度それぞれ傾斜した傾斜面125a、125bが形成され、かつ、入射したレーザ光が拡散板反射面121において1回のみ反射して出射する場合を考える。このとき、上記の式(1)および式(2)を満たせば、拡散板反射面121からは、Z軸に対して−α度の角度で0次光810bが出射され、0次光に対して−2γ〜2γ度の拡散反射光が出射される。すなわち、拡散角は「2γ+2γ」度となる。
上記のように、入射したレーザ光が平行光である場合、理論的にはレーザ光は3方向にのみ拡散することになり(図41B参照)、拡散反射光のビーム密度には疎密が出る。したがって、入射するレーザ光に対して積極的にある程度の発散角を持たせて、拡散反射光のビーム密度の均一化を図ることが望ましい。
加えて、拡散反射光のビーム密度の疎密をさらに均一にするために、例えば、傾きが異なる複数の溝状構造122を配置したり、溝状構造122の面にさらに微細な凹凸を設けたり、あるいは曲面を有する溝状構造を配置するようにしてもよい。目安として、例えば、達成したい、0次光810bよりも右手方向への最大拡散角を2γとする場合には、傾斜面125aの平面部分123に対する傾斜角を、上記の式(1)を満たした上で、0度〜γ度まで複数含むようにすればよい。同様に、達成したい、0次光810bよりも左手方向への最大拡散角を2γとする場合には、傾斜面125aの平面部分123に対する傾斜角を、上記の式(2)を満たした上で、0度〜γ度まで複数含むようにすればよい。また、0次光810bに対して拡散反射光を対称に出射した方が、都合がよい場合が多いので、このような場合には、γとγを等しくすればよい。これにより、0次光810bに対して最大で±2γ度の拡散角を持つ拡散反射光を、ビーム密度の疎密が少ない状態で、円弧状に放射することができる。
図43は、反射式拡散板120が有する溝状構造の第3の例を示す要部断面図であり、図42Aおよび実施の形態1の図6に対応している。図43に示す拡散板反射面121の溝状構造122は、三角形断面の頂角が異なる複数の凹部を含んでいる。
図44は、反射式拡散板120が有する溝状構造の第4の例を示す要部断面図および部分拡大図である。図44に示す拡散板反射面121の溝状構造122は、表面に微細な凹凸124を有する。
図45は、反射式拡散板120が有する溝状構造の第5の例を示す要部断面図であり、図42Aおよび実施の形態1の図8に対応している。図45に示す拡散板反射面121の溝状構造122は、大きさが異なる複数の円弧形断面を有する。
図43〜図45に示す溝状構造122を採用することにより、図40A、図40B、および図41に示す溝状構造122を採用した場合に比べて、より多くの方向に向けてレーザ光を偏向させることができ、拡散反射光のビーム密度の疎密をより均一にすることができる。なお、図43〜図45に示す溝状構造122についても、図40A、図40B、および図41に示す溝状構造122の場合と同様に、平面部分123に対して突き出た構造でも窪んだ構造でもよい。
なお、上記いずれの溝状構造122においても、拡散板反射面121の平面部分123は、レーザ光が拡散せずに単に反射する部分であるため、できるだけ少ないほうがよい。具体的には、レーザ光の入射方向910と直交する方向、つまり、Y軸方向におけるレーザ光のビーム径に対する平面部分123の割合は、拡散効率を考慮すると、例えば、2割以下であることが望ましい。
また、実施の形態1と同様に、溝状構造122のピッチ(配置間隔)のY軸方向成分は、ビーム径の半分以下であることが望ましい。また、溝状構造122は、ランダムな大きさまたは形状であっても、Y軸方向のビーム径の範囲において統計的に均一であればよい。これは、特に本実施の形態では、反射式拡散板120に入射するレーザ光の、Y軸方向の位置精度要求を下げることが可能となる。
また、実施の形態1で説明したとおり、一方で、溝幅がナノメートルのオーダに近づいてくると、レーザ光に回折の効果が強く出てくる。また、溝形状は矩形状でも、レーザ光はY−Z平面内において、0次光810bに対して左右に広がることになる。
なお、反射式拡散板120での拡散反射光のビーム密度の疎密を均一することは、導光板130の出射面131から均一な面状光を出射することを目的としている。したがって、導光板130の光の伝搬特性によっては、反射式拡散板120の拡散反射光のビーム密度の粗密を均一化せずに所定の分布とすることで、結果として導光板130の出射面から均一な面状光を出射することが可能な場合もある。
図46は、図39に示す面光源装置400をZ軸方向から見た側面図であり、実施の形態1の図16に対応している。
図46に示すように、面光源装置400は、反射式拡散板120の溝状構造122が、導光板130の第1の端面132に平行になるように、構成されている。また、面光源装置400は、拡散板反射面121へのレーザ光の入射方向910が、Z軸に平行になるように、かつ、拡散反射光の出射方向920が、導光板130の第1の端面132を介して導光板130の内部に向くように、構成されている。
また、実施の形態1と同様に、導光板130は、楔形断面を有する平板状の形状としてもよい。
図47は、楔形断面を有する導光板を用いた場合の面光源装置の側面図であり、図46および実施の形態の図17に対応している。
図47に示すように、裏面133が第1の端面132側に傾いている導光板130の場合、例えば、反射式拡散板120の拡散反射光を、X軸方向に所定の幅を有するX−Y平面において平行な光とし、かつ、その出射方向920をY軸方向に一致させる。これにより、光が導光板130内部を伝搬する距離が短くなり、拡散反射光を高い変換効率で面状光930に変換することができる。
なお、本実施の形態に係る面光源装置400も、実施の形態1と同様に、液晶表示装置の光源として用いることができる。
このように、本実施の形態の面光源装置400によれば、反射拡散によりレーザ光源110からのレーザ光を円弧状に放射させて線状光を得るので、点状光であるレーザ光から、大きく、かつ均一な光強度分布の面状光を得ることができる。しかも、反射面に溝状構造122を有するという、簡単な構成の光学部品である反射式拡散板120を用いて、このような面状光を得ることができる。また、反射式拡散板120は、レーザ光が入射する位置などにマージンを持った構成を有するので、光学系の配置などを容易に行うことができる。したがって、例えば、大きくて高品質な面状光を出射する面光源装置や、高品質かつ大画面の液晶表示装置を、低コストで提供することが可能となる。
以下、実施の形態4に係る面光源装置400の応用例について説明する。
(実施の形態4の応用例1)
図48Aは、実施の形態1の応用例1に係る面光源装置の構成を示す斜視図であり、図39および実施の形態1の図18Aに対応している。図48Aに示すように、この面光源装置400aは、図39に示す構成に加えて、導光板130の第2の端面134に、反射部材として第2の反射板140を有する。
図48Bは、図48Aに示す第2の反射板140のみの構成を示す斜視図であり、実施の形態1の図18Bに対応している。図48Bに示すように、第2の反射板140の導光板130側の面には、Z軸方向に平行に伸びた複数の微細な溝状構造141が形成されている。この溝状構造141には、例えば、図44に示す溝状構造122の形状を適用することができる。この場合、第2の反射板140は、導光板130側からの光を、反射拡散によりX軸方向に広げる形で円弧状に放射させる。
このような面光源装置400aによれば、Z軸方向に拡散しながら導光板130内で伝搬され、第2の端面134に到達した拡散反射光を、さらにX軸方向に拡散させることができる。これにより、Z軸方向に拡散されたレーザ光は、さらにX軸方向にも拡散され、導光板130の出射面131から取り出されることになる。また、内部を伝搬する光の進行方向の拡散の度合いが高くなるため、光強度分布がより均一化された面状光を得ることができる。
なお、実施の形態1と同様に、溝状構造141を有する第2の反射板140に代えて、反射光を拡散させることができる各種反射板または反射ミラーを用いてもよい。この点は、以下に説明する各反射板についても同様である。
図49は、反射ミラーを用いた場合の面光源装置の側面図であり、図46および図48並びに実施の形態1の図19に対応している。
図49に示すように、この面光源装置400aは、図48に示す第2の反射板140に代えて、反射ミラー142およびシリンドリカルレンズ143を有する。反射ミラー142は、導光板130の第2の端面134に対向して配置されている。シリンドリカルレンズ143は、第2の端面134と反射ミラー142との間に配置され、第2の端面134から出射したレーザ光をX軸方向に絞り、反射ミラー142に入射させる。このような構成によれば、反射ミラー142から出射されて導光板130を伝搬するレーザ光の出射方向926を、X軸方向に拡散させることができる。なお、シリンドリカルレンズ143と反射ミラー142との距離は、シリンドリカルレンズ143の焦点距離の半分以下とすることにより、第2の端面134に対し、X軸方向への絞り角をより大きくすることができる。
なお、シリンドリカルフレネルレンズおよび元の第2の反射板140を用いてもよいことは、実施の形態1で説明した通りである。
図50は、角度が付けられたミラーコーティング面を用いた場合の面光源装置の側面図であり、図46および図48並びに実施の形態1の図20に対応している。
図50に示すように、この面光源装置400aは、図48に示す第2の反射板140に代えて、角度が付けられたミラーコーティング部144を有する。このミラーコーディング部144は、法線方向がX軸方向成分を有するように角度を付けられた第2の端面134にミラーコーティングが施されることによって、第2の端面134上に形成されている。このような構成によれば、拡散板反射面121から出射されたレーザ光を、ミラーコーティング部144で反射させてX軸方向に偏向させることができる。すなわち、レーザ光を、導光板130の出射面131および裏面133で反射を繰り返しながら導光板130内部を伝搬させ、出射面131全体および裏面133全体に到達させて、出射面131全体から取り出すことができる。
なお、第2の反射板140に代えて、X軸方向に溝が掘られた反射式拡散板を用いてもよいことは、実施の形態1で説明した通りである。
(実施の形態4の応用例2)
図51Aは、実施の形態4の応用例2に係る面光源装置の構成を示す斜視図であり、図48Aおよび実施の形態1の図21Aに対応している。図51Aに示すように、この面光源装置400bは、図48Aに示す構成に加えて、導光板130の第1の端面132に、反射部材として第1の反射板150を有する。
図51Bは、図51Aに示す第1の反射板150のみの構成を示す斜視図であり、実施の形態1の図21Bに対応している。図51Bに示すように、第1の反射板150には、反射式拡散板120からの拡散反射光の通過領域に開口152が形成されている。また、第1の反射板150の導光板130側の面には、Z軸方向に平行に伸びた複数の微細な溝状構造151が形成されている。この溝状構造151には、例えば、図44に示す溝状構造122の形状を適用することができる。この場合、第1の反射板150は、導光板130側からの光を、反射拡散によりX軸方向に広げる形で円弧状に放射させる。
このような面光源装置400bによれば、導光板130に入射する際の拡散反射光の光路を阻害することなく、拡散しながら導光板130内を往復して第1の端面132に戻ってきた光を、さらにX軸方向に拡散させることができ、光強度分布がさらに均一化された
面状光を得ることができる。また、図48Aに示す構成では、第2の端面134において反射し戻ってきた光のうち、出射面131から取り出しきれなかった分の光を、利用しないことになる。図51Aに示す構成では、この出射面131から取り出しきれなかった分の光を再利用するので、出射面131から取り出される面状光の輝度を上昇することが可能である。このような、光の再利用を行う手段としては、第1の反射板150に代えて、同様に、開口のある、ミラーや反射板などの反射性部材を用いることができる。
(実施の形態4の応用例3)
図52Aは、実施の形態4の応用例3に係る面光源装置の構成を示す斜視図であり、図51Aおよび実施の形態1の図22Aに対応している。図52Aに示すように、この面光源装置400cは、図51Aの第1の反射板150に代えて、別の第1の反射板150cを有する。
図52Bは、図52Aに示す第1の反射板150cのみの構成を示す斜視図であり、実施の形態1の図22Bに対応している。図52Bに示すように、第1の反射板150cの導光板130側の面には、X軸方向に平行に伸びた複数の微細な溝状構造151cが形成されている。この溝状構造151cには、例えば、図44に示す溝状構造122の形状を適用することができる。この場合、第1の反射板150cは、導光板130側からの光を、反射拡散によりZ軸方向に広げる形で円弧状に放射させる。
このような面光源装置400cによれば、導光板130に入射する際の拡散反射光の光路を阻害することなく、拡散しながら導光板130内を往復して第1の端面132に戻ってきた光を、さらにZ軸方向に拡散させることができ、光強度分布がさらに均一化された面状光を得ることができる。
(実施の形態4の応用例4)
図53Aは、実施の形態4の応用例4に係る面光源装置の構成を示す斜視図であり、図51Aおよび実施の形態1の図23Aに対応している。図53Aに示すように、面光源装置400dは、図51Aの第2の反射板140に代えて、別の第2の反射板140dを有する。
図53Bは、図53Aに示す第2の反射板140dのみの構成を示す斜視図であり、実施の形態1の図23Bに対応している。図53Bに示すように、第2の反射板140dの導光板130側の面には、X軸方向に平行に伸びた複数の微細な溝状構造141dが形成されている。この溝状構造141dには、例えば、図44に示す溝状構造122の形状を適用することができる。この場合、第2の反射板140dは、導光板130側からの光を、反射拡散によりZ軸方向に広げる形で円弧状に放射させる。
このような面光源装置400dによれば、導光板130に入射する際の拡散反射光の光路を阻害することなく、拡散しながら導光板130内で伝搬されて第2の端面134に到達した拡散反射光を、再びZ軸方向に拡散させることができる。そして、Z軸方向に十分に拡散して第1の端面132に戻ってきた光を、さらにX軸方向に拡散させることができる。これにより、光強度分布がさらに均一化された面状光を得ることができる。また、第1の反射板150に代えて、図52Aに示す別の第1の反射板150cを用いることにより、さらにZ軸方向への均一化を図ることができる。
なお、反射式拡散部材の各溝状構造を等間隔で形成した場合に拡散反射光にビーム密度の疎密が生ずることは、図24において既に説明した通りである。光が、垂直ではなく、紙面内で角度を付けて入射した場合には、0次光から離れるほど密度が低くなる。このような輝度ムラを解消する手段としては、図25、図26に示すように反射式拡散部材12
0(140、150)に形成する溝状構造の配置間隔に疎密を付けることが有効である。
さらには、導光板130に入射する前に、複数の反射式拡散板120を組み合わせた反射式拡散光学系720(具体的には、後述する図54〜図56の720a、720b、720c参照)によって複数回反射拡散させることにより、レーザ光の広がり幅を広げ、また、ビーム密度の疎密を均一化させた状態で、レーザ光を導光板130に入射させることができる。
図54は、2枚の反射式拡散板120を組み合わせた反射式拡散光学系の一例を示す概略図である。
図54に示すように、この反射式拡散光学系720aは、2枚の反射式拡散板120、つまり、反射式拡散板120aおよび反射式拡散板120bから構成され、Z軸に平行に入射する入射光950が入射する面に、拡散板反射面121を有する。ここでは、例えば、拡散板反射面121に、その平面部分に対して最大で±γ度の傾斜角を持った傾斜面が形成されており、また、入射したレーザ光が拡散板反射面121において1回のみ反射して出射する場合を考える。このとき、反射式拡散板120aで反射拡散したレーザ光は、0次光951aに対して最大で±2γ度の拡散角を持つ。続いて、反射式拡散板120bで反射拡散したレーザ光は、0次光951bに対して最大で±4γ度の拡散角を持つ。このように、同じ構成の反射式拡散板120で拡散反射させる度に、レーザ光の最大拡散角を±2γ度ずつ増やすことができる。なお、図54の例では、溝状構造122はX軸方向に形成されており、レーザ光はY−Z平面内において拡散されている。
図55は、3枚の反射式拡散板120を組み合わせた反射式拡散光学系720bの一例を示す概略図である。なお、図示しないが、同様にして、反射式拡散板120は4枚、5枚と何枚でも接続が可能である。
一方で、入射光950の入射角、および、反射式拡散板120が有する拡散角特性によっては、図56の反射式拡散光学系720cに示すように、図55の反射式拡散板120aと反射式拡散板120cとを、1つの反射式拡散板120dとしてまとめることが可能である。
ここで、3回目以降にレーザ光を入射する拡散式拡散板120または拡散板反射面121は、例えば、ミラーや鏡面反射面、全反射面に置き換えることができる。この場合には、最大拡散角は増えずに、偏向のみが行われる。また、2回目以降にレーザ光を入射する拡散板反射面121においては、ビーム密度の疎密を均一化する上記の手法を用いることができる。
また、同一方向に溝状構造が形成された反射式拡散板同士だけではなく、例えば、X軸方向に溝状構造が形成された反射式拡散板と、X軸方向と直交する方向に溝状構造が形成された反射式拡散板とを組み合わせて使用することもできる。
以上述べた反射式拡散光学系720は、これまでに説明した実施例における反射式拡散板120に代えて使用することが可能である。また、この点は、これから説明を行う実施例についても同様である。さらには、反射式拡散光学系720から出射する拡散光を、フレネルレンズなどによりコリメートした後、シリンドリカルレンズや非球面レンズを用いて拡散方向と直交する方向に絞って、導光板130に入射させることも可能である。
(実施の形態5)
ここでは、本発明の実施の形態5として、反射式拡散板から導光板の拡散反射光入射面
までの距離が長くなるように工夫した面光源装置について説明する。
図57は、実施の形態5に係る面光源装置500の構成を示す斜視図であり、実施の形態2の図27および実施の形態4の図39Aに対応している。
図57に示すように、この面光源装置500は、図39に示す導光板130とは異なる構成を有する導光板230と、光偏向部260とを有する。
導光板230は、その裏面133側の内部に、中実部231および中空部232を有する。中実部231は、出射面131とほぼ一致する大きさであり、実施の形態4における導光板130に対応している。また、中空部232は、中実部231と導光板230の裏面133との間に設けられ、反射式拡散板120が下側に配置されている第1の端面132と、その反対側の第2の端面134とに、それぞれ開口が設けられている。
反射式拡散板120は、入射したレーザ光を、反射拡散によりZ軸方向に広げる形で円弧状に放射させ、導光板230の中空部232を通して光偏向部260に入射させる。
光偏向部260は、導光板230の第2の端面134側に配置された1対の反射ミラーを含み、第2の端面134側の上記開口から出射された光を、折り返して導光板230に入射させる。より具体的には、光偏向部260は、中空部232を通して反射式拡散板120から入射した光を偏向させ、導光板230の出射面131側の第2の端面134に入射させる。
図58は、図57に示す面光源装置500をZ軸方向から見た側面図であり、実施の形態2の図28に対応している。
図58に示すように、反射式拡散板120からの拡散反射光は、中空部232を通過した後、光偏向部260により折り返されて導光板230に入射する。実施の形態4の図46と比較すると、本実施の形態に係る面光源装置500のほうが、反射式拡散板120を出射してから導光板230に入射するまでの距離が長い。
このように、本実施の形態の面光源装置500によれば、反射式拡散板120を出射してから導光板230に入射するまでの距離を長く取れるので、光の拡散距離を容易に稼ぐことができる。また、導光板230に入射するまでの距離が長いと、拡散反射光が不要に拡散してしまう可能性があるが、本実施の形態では、導光板230内部の中空部232を利用するので、不要な拡散を防止することができる。
なお、X軸方向にビーム幅を確保できる場合には、導光板230の中空部232を除いた部分を、実施の形態4の図47に示す導光板130のように楔形とすることも可能である。
以下、実施の形態5に係る面光源装置500の応用例について説明する。
(実施の形態5の応用例1)
図59は、実施の形態5の応用例1に係る面光源装置をZ軸方向から見た側面図であり、実施の形態2の図29に対応している。図59に示すように、この面光源装置500aは、拡散反射光の光偏向部260から導光板230に至る光路上に、コリメータとしてシリンドリカルフレネルレンズ261を配置し、また、導光板230の第1の端面132側に、例えば、実施の形態4の図51Bに示す第1の反射板150に開口152を設けない構成とした第1の反射板250を配置している。この場合も、上記のように、溝間隔に疎
密の分布を付けることができる。この点は、後述する実施の形態5の応用例2、3についても同様である。
シリンドリカルフレネルレンズ261は、光偏向部260側から入射した、Z軸方向に拡散した光を、Z軸に垂直な平行光となるようにコリメートして、導光板230に入射させる。なお、導光板230の側面で反射した分の光は、平行光にならない場合がある。この点は、以下の各応用例についても同様である。
このような面光源装置500aによれば、レーザ光を導光板230の幅と同じ幅に広げた平行光に変換して、導光板230に入射させることができ、さらに、導光板230内部で往復させて伝搬することができる。これにより、例えば、反射式拡散板120によりZ軸方向に大きく拡散させ、拡散反射光のZ軸方向におけるビーム密度をより均一化した状態で、拡散反射光をコリメートすることができ、導光板230に入射する前の段階でZ軸方向におけるビーム密度をより均一化することができる。また、第1の反射板250を設けることにより、図51Bの第1の反射板150と同様に、導光板230側からの光を、反射拡散によりX軸方向に広げる形で円弧状に放射させることができる。
(実施の形態5の応用例2)
図60は、実施の形態5の応用例2に係る面光源装置をZ軸方向から見た側面図であり、図59および実施の形態2の図30に対応している。図60に示すように、面光源装置500bは、拡散反射光の光偏向部260から導光板230に至る光路上に、図59のシリンドリカルフレネルレンズ261に代えて、絞りレンズとして非球面レンズ262を配置している。
非球面レンズ262は、光偏向部260側から入射した光を、X軸方向に絞って導光板230に入射させる。
このような面光源装置500bによれば、拡散反射光を、導光板230の主面間で、容易に反射往復させることができる。これにより、導光板230に入射した後の段階で光を大きく拡散させることができ、面状光のビーム密度を均一化することができる。
なお、第1の反射板250に代えて、反射ミラーや反射板、Z軸方向に溝が切られた反射式拡散板などを用いてもよいことや、非球面レンズ262に代えて、シリンドリカルレンズを用いてもよいことは、実施の形態2と同様である。
(実施の形態5の応用例3)
図61は、実施の形態5の応用例3に係る面光源装置をZ軸方向から見た側面図であり、図60および実施の形態2の図31に対応している。図61に示すように、この面光源装置500cは、拡散反射光の光偏向部260から導光板230に至る光路上に、図59に示すシリンドリカルフレネルレンズ261と、図60に示す非球面レンズ262とを配置している。
このような面光源装置500cによれば、面状光のビーム密度をさらに均一化することができる。
なお、以上説明した実施の形態4および実施の形態5では、反射式拡散板120に入射するレーザ光が、1本の白色レーザ光である場合を例にとって説明したが、レーザ光の種類および反射式拡散板120への入射の仕方は、これに限定されない。
以下、反射式拡散板120に入射するレーザ光の態様の変形例について説明する。
図62は、反射式拡散板120に入射するレーザ光の態様の第1の変形例を示す説明図であり、実施の形態1の図37に対応している。この変形例では、図62に示すように、RGBの各レーザ光960R、960G、960Bを、Z軸方向に並べて、反射式拡散板120に個別に入射させる。但し、各レーザ光960R、960G、960Bの入射位置は、ほぼ1箇所と見なせる範囲内であることが望ましい。また、各レーザ光960R、960G、960Bは、Z軸方向に代えて、X軸方向に並べるようにしてもよい。さらに、各レーザ光960R、960G、960Bを互いに短い間隔で平行に伝搬させることが困難な場合には、色ごとに異なる入射角でレーザ光960を拡散板反射面121に入射させ、レーザ光960R、960G、960Bの反射スポットを合わせるようにしてもよい。これにより、各色のレーザ光を混合伝搬させるための特別な装置を設ける必要がなくなり、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
図63は、反射式拡散板120に入射するレーザ光の態様の第2の変形例を示す説明図であり、実施の形態1の図38および実施の形態4の図48Aに対応している。
図63に示すように、この変形例に係る面光源装置400eは、導光板130の第1の端面132側に、複数(ここでは、3つ)の反射式拡散板120f、120g、120hを有する。さらに、面光源装置400eは、共に図示しないが、レーザ光源110から出力された白色レーザ光を複数の方向に分離するビームスプリッタと、分離により得られた複数本の白色レーザ光を、それぞれ異なる位置で反射式拡散板120f、120g、120hの拡散板反射面121f、121g、121hに入射させる光学系とを有する。
このような面光源装置400eによれば、拡散反射光の拡散幅を広げることができるとともに、拡散反射光の輝度の疎密を緩和することができ、より均一な面状光を得ることができる。
なお、反射式拡散部材120(140、150)に、拡散反射光の通過領域またはレーザ光の通過領域に対応して開口を設ける場合には、適宜、開口を複数設けたり、開口の開口面積を広げたりすればよい。
また、レーザ光を光ファイバで導いてもよいこと、反射式拡散板120f、120g、120hをそれぞれ反射式拡散光学系720に置き換えてもよいこと、および反射式拡散部材120(140、150)を直線振動または回転振動させてもよいことは、既に説明した通りである。
図64は、反射式拡散板120に入射するレーザ光の態様の第3の変形例を示す説明図であり、図63に対応している。この変形例に係る面光源装置400fは、図63の面光源装置400eと比較して反射式拡散板120へのレーザ光の入射方法が異なる。
面光源装置400fは、導光板130の第1の端面132側に、複数(ここでは、3つ)の反射式拡散板120i、120j、120kを有する。反射式拡散板120i、120j、120kは、それぞれ、背面にミラーが形成されている。各拡散板反射面121i、121j、121kには、隣接する反射式拡散板の背面を反射して90度偏向したレーザ光が入射する。図64において最も右側に位置する反射式拡散板120kに対しては、別途ミラー160を用いてレーザ光を入射する。
このような面光源装置400fによれば、反射式拡散板同士の間にレーザ光源を配置できない場合でも、導光板130の下部にレーザ光源を配置することが可能となる。
また、各反射式拡散板の裏面を有効に活用できるので、すべての反射式拡散板に対して別途ミラーを用意する場合に比べ、部品点数を減少させることが可能となる。
なお、各実施の形態における反射式拡散板および溝状構造を有する反射板は、反射式拡散部材の一例である。また、各実施の形態における上記反射式拡散部材以外の反射板、反射ミラーおよびミラーコーティング部は、導光板反射部材の一例である。
2008年3月19日出願の特願2008−72582の日本出願および2008年8月6日出願の特願2008−203165の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明に係る光源装置は、点状光であるレーザ光から、大きく、かつ均一な光強度分布の面状光を得ることができる面光源装置として有用である。
従来の面光源装置の構成を示す斜視図 従来の他の面光源装置の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態1に係る面光源装置の構成を示す斜視図 実施の形態1における反射式拡散板が有する溝状構造の第1の例を示す要部断面図 実施の形態1における反射式拡散板が有する溝状構造の第2の例を示す要部断面図 実施の形態1における反射式拡散板が有する溝状構造の第3の例を示す要部断面図 実施の形態1における反射式拡散板が有する溝状構造の第4の例を示す要部断面図 実施の形態1における反射式拡散板が有する溝状構造の第5の例を示す要部断面図 実施の形態1における理想的な出射方向を示す平面図 実施の形態1における理想的な出射方向を示す斜視図 実施の形態1における実際の出射方向を示す平面図 実施の形態1における実際の出射方向を示す斜視図 実施の形態1における拡散反射光のY−Z平面での断面形状を示す平面図 実施の形態1における拡散反射光のX−Z平面での断面形状を示す平面図 実施の形態1に係る面光源装置の側面図 実施の形態1において拡散板反射面を傾けた場合の面光源装置の側面図 実施の形態1において楔形断面を有する導光板を用いた場合の面光源装置の側面図 実施の形態1の応用例1に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図18Aに示す第2の反射板のみの構成を示す斜視図 実施の形態1の応用例1における反射ミラーを用いた面光源装置の側面図 実施の形態1の応用例1におけるミラーコーティング面を用いた面光源装置の側面図 実施の形態1の応用例2に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図21Aに示す第1の反射板のみの構成を示す斜視図 実施の形態1の応用例3に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図22Aに示す第1の反射板のみの構成を示す斜視図 実施の形態1の応用例4に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図23Aに示す第2の反射板のみの構成を示す斜視図 実施の形態1における拡散反射光のビーム密度の疎密の様子の一例を示す図 実施の形態1においてZ軸方向に伸びる溝状構造に疎密を付けた場合の第2の反射板の平面図 実施の形態1においてX軸方向に伸びる溝状構造に疎密を付けた場合の第2の反射板の平面図 本発明の実施の形態2に係る面光源装置の構成を示す斜視図 実施の形態2に係る面光源装置の側面図 実施の形態2の応用例1に係る面光源装置の側面図 実施の形態2の応用例2に係る面光源装置の側面図 実施の形態2の応用例3に係る面光源装置の側面図 本発明の実施の形態3に係る面光源装置の構成を示す斜視図 実施の形態3に係る面光源装置の側面図 実施の形態3の応用例1に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図34Aに示す第2の反射板のみの構成を示す斜視図 図34Aに示す反射式拡散板のみの構成を示す斜視図 実施の形態3の応用例2に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図35Aに示す反射式拡散板のみの構成を示す斜視図 実施の形態3の応用例3に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図36Aに示す第2の反射板のみの構成を示す斜視図 実施の形態1における反射拡散板に入射するレーザ光の態様の第1の変形例を示す図 実施の形態1における反射拡散板に入射するレーザ光の態様の第2の変形例を示す図 本発明の実施の形態4に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図39Aの面光源装置を上から見た概略図 実施の形態4における反射式拡散板の一例の要部拡大断面図 実施の形態4における反射式拡散板の他の例の要部拡大断面図 実施の形態4における反射式拡散板のさらに他の例の要部拡大断面図 図41Aの反射式拡散板をマクロ的に見た場合の説明図 実施の形態4における反射式拡散板が有する溝状構造の第1の例を示す要部断面図 実施の形態4における反射式拡散板が有する溝状構造の第2の例を示す要部断面図 実施の形態4における反射式拡散板が有する溝状構造の第3の例を示す要部断面図 実施の形態4における反射式拡散板が有する溝状構造の第4の例を示す要部断面図 実施の形態4における反射式拡散板が有する溝状構造の第5の例を示す要部断面図 図39に示す面光源装置の側面図 実施の形態4において楔形断面を有する導光板を用いた場合の面光源装置の側面図 実施の形態4の応用例1に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図48Aに示す第2の反射板のみの構成を示す斜視図 実施の形態4の応用例1における、反射ミラーを用いた面光源装置の側面図 実施の形態4の応用例1における、ミラーコーティング面を用いた面光源装置の側面図 実施の形態4の応用例2に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図51Aに示す第1の反射板のみの構成を示す斜視図 実施の形態4の応用例3に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図52Aに示す第1の反射板のみの構成を示す斜視図 実施の形態4の応用例4に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図53Aに示す第2の反射板のみの構成を示す斜視図 実施の形態4における反射式拡散光学系の一例を示す概略図 実施の形態4における反射式拡散光学系の他の例を示す概略図 実施の形態4における反射式拡散光学系のさらに他の例を示す概略図 本発明の実施の形態5に係る面光源装置の構成を示す斜視図 図57に示す面光源装置の側面図 実施の形態5の応用例1に係る面光源装置の側面図 実施の形態5の応用例2に係る面光源装置の側面図 実施の形態5の応用例3に係る面光源装置の側面図 実施の形態4における反射式拡散板に入射するレーザ光の態様の第1の変形例を示す説明図 実施の形態4における反射式拡散板に入射するレーザ光の態様の第2の変形例を示す説明図 実施の形態4における反射式拡散板に入射するレーザ光の態様の第3の変形例を示す説明図

Claims (1)

  1. レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射したレーザ光を反射拡散させる少なくとも1つ以上の反射式拡散部材を含む光学系と、前記光学系と組み合わされ、反射拡散されたレーザ光を面状光に変換して主面から出射する導光板とを有する面光源装置であって、
    前記導光板は、面状光を出射する前記主面に直交するように線状光が入射する端面を有し、
    前記反射式拡散部材は、前記レーザ光源から出射したレーザ光を円弧状の放射パターンを有する線状光に変換して反射する溝状構造の反射面を有するとともに、前記反射面が前記導光板の線状光が入射する端面に対向するように配置され、
    前記レーザ光源は、前記導光板の主面とは反対側の裏側であって前記反射式拡散部材の反射面に対向するように配置され、
    前記レーザ光源から出射したレーザ光は、前記反射式拡散部材の反射面に入射させ、前記反射式拡散部材により円弧状の放射パターンを有する線状光に変換して前記導光板に入射させ、前記導光板の主面から面状光に変換して出射するように構成した面光源装置。
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